JP2003226166A - 無段変速機 - Google Patents

無段変速機

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JP2003226166A
JP2003226166A JP2002030244A JP2002030244A JP2003226166A JP 2003226166 A JP2003226166 A JP 2003226166A JP 2002030244 A JP2002030244 A JP 2002030244A JP 2002030244 A JP2002030244 A JP 2002030244A JP 2003226166 A JP2003226166 A JP 2003226166A
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deceleration
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continuously variable
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speed
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Tomoyuki Hirao
知之 平尾
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】減速時の低速比への戻り性能を向上させるとと
もに、過大なエンブレになるのを防止する無段変速機を
提供する。 【解決手段】係合力を制御可能な発進クラッチ2を介し
てエンジン1と接続され、走行状態に応じて変速比を制
御可能な無段変速機10である。車速およびスロットル
開度から通常時の目標変速比を求め、車速および減速度
から減速時の目標変速比を求め、減速時に通常時の目標
変速比と減速時の目標変速比とを比較し、いずれか低速
比側の目標変速比を選択する。この選択された目標変速
比へ無段変速機10を制御すると同時に、選択された目
標変速比が減速時の目標変速比である場合に、発進クラ
ッチ2の係合力を弱める方向に制御し、過大なエンブレ
力を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無段変速機、特に係
合力を制御可能な発進クラッチと組み合わせて用いられ
る無段変速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の形式の車両用無段変速
機が提案され、一部が実用化されている。無段変速機の
中には、停車中には変速できないものや、できても著し
く遅いものがある。無段変速機の変速比は、登坂路での
発進性を確保するため、停車中は極力低速比(Low)
側に戻しておく必要がある。一方、低負荷走行時には燃
費改善のため、比較的高速比(High)側を使用す
る。したがって、減速時には高速比から低速比への変速
を行うが、変速速度が十分でなかったり、減速度が大き
い場合には、停車までに十分低速比側へ戻せない事態が
発生していた。
【0003】かかる問題を解決するため、目標変速比と
実変速比との偏差に応じて、偏差が減少する方向に変速
を行う無段変速機において、車両減速度が、高車速ほど
大きくした設定減速度を超える急減速時に、目標変速比
を、走行条件に関係なく、通常時の最低速変速比よりも
大きな変速比とする無段変速機の変速制御装置が提案さ
れている(特開平11−13876号公報)。つまり、
急減速時には目標変速比と実変速比との偏差を大きく
し、低速比への戻りを速めるようにしている。また、停
車のかなり前から最低速比となることによるエンジン回
転数の急上昇(空吹け)を防止するため、高車速ほど変
速速度を高める設定減速度を大きく設定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の変速
制御方法では、減速時に速やかに低速比側へ変速される
点では有利であるが、走行中に低速比側へ変速されるの
で、エンジン回転数が上昇し、エンジンブレーキ(以
下、エンブレと呼ぶ)が効き過ぎるという不具合が発生
する可能性があった。また、設定減速度は車速によって
変化するので、減速中にエンブレ力が大きく変化し、ド
ライバビリティが悪化するという問題もあった。
【0005】そこで、本発明の目的は、減速時の低速比
への戻り性能を向上させるとともに、過大なエンブレに
なるのを防止できる無段変速機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、係合力を制御可能な発進ク
ラッチを介してエンジンと接続され、走行状態に応じて
変速比を制御可能な無段変速機において、通常時の目標
変速比を求める手段と、減速時の目標変速比を求める手
段と、減速時に上記通常時の目標変速比と上記減速時の
目標変速比とを比較し、いずれか低速比側の目標変速比
を選択する手段と、上記選択された目標変速比へ無段変
速機を制御する手段と、上記選択された目標変速比が減
速時の目標変速比である場合に、発進クラッチの係合力
を弱める方向に制御するクラッチ制御手段と、を備えた
ことを特徴とする無段変速機を提供する。
【0007】本発明では、通常時の目標変速比を求める
だけでなく、減速時の目標変速比も求める。通常時の目
標変速比は、例えば車速とスロットル開度とから求める
ことができるし、車速とエンジントルク(吸入空気量、
吸気負圧、エンジン回転数などで代替可能)とから求め
ることもできる。また、減速時の目標変速比は、例えば
車速と減速度とから求めることができるし、減速度の代
わりにブレーキ液圧を用いることもできる。そして、減
速時に両目標変速比を比較し、低速比側の目標変速比を
選択し、この目標変速比へ無段変速機を制御する。これ
により、減速時の低速比への戻り性能が向上し、車両停
止までの間に変速比を再発進可能な最低速比へ確実に変
速できる。ところで、このように減速時の低速比への戻
り性能を向上させると、エンブレが効き過ぎ、ドライバ
ビリティが悪化する。そこで、本発明では、上記のよう
に減速時の目標変速比を選択した時には、発進クラッチ
の係合力を弱める方向に制御する。つまり、発進クラッ
チをすべり制御し、エンブレ力を抑制してドライバビリ
ティを改善している。
【0008】請求項2のように、減速時の目標変速比
は、減速度が増大するにつれて低速比側となるように設
定されているのがよい。つまり、急減速時には車両停止
までの時間が短縮されるので、緩減速時に比べて低速比
への戻りを速くする必要があるからである。したがっ
て、目標変速比は減速度が増大するにつれて低速比側と
なるように設定されている。
【0009】請求項3のように、クラッチ制御手段は、
その時の車速から目標とするエンジンブレーキ力Feを
求め、このエンジンブレーキ力Feが得られる目標エン
ジン回転数Ntを求め、エンジン回転数がこの目標エン
ジン回転数Ntに近づくように発進クラッチの係合力を
制御するのがよい。つまり、クラッチの係合力を走行状
態に関係なく一定量だけ低下させるのであれば、減速度
によっては所望のエンジンブレーキ力が得られず、減速
性能が悪化することがある。そこで、目標エンジンブレ
ーキ力となるエンジン回転数を求め、実エンジン回転数
がこの回転数に一致するように発進クラッチをフィード
バック制御することで、目標とするエンジンブレーキ力
を得ることができる。これにより、減速性能とドライバ
ビリティを両立させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明にかかる無段変速機
を用いた自動車の骨格構造を示す。この無段変速機10
は、エンジン1と発進クラッチ2を介して接続されてい
る。無段変速機10は、発進クラッチ2の出力軸である
入力軸11、動力軸12、駆動プーリ21を有する駆動
軸20、従動プーリ31を有する従動軸30、駆動プー
リ21と従動プーリ31に巻き掛けられたVベルト2
5、減速軸40、車輪46と連結された出力軸45、変
速用モータ50などで構成されている。入力軸11,動
力軸12,駆動軸20,従動軸30,減速軸40および
出力軸45はいずれも非同軸で、かつ平行に配置されて
いる。変速用モータ50はコントローラ5によって制御
される。
【0011】発進クラッチ2は、係合力を自在に制御可
能なクラッチで構成され、この実施例では乾式単板クラ
ッチが用いられている。クラッチ2のレリーズフォーク
3はクラッチ制御用アクチュエータ4と連結されてお
り、コントローラ5でアクチュエータ4を作動させるこ
とにより、発進制御、クリープ制御、完全締結制御、減
速時のスリップ制御などを行なうことが可能である。
【0012】コントローラ5には、車速5a、エンジン
回転数5b、スロットル開度5c、入力回転数(入力軸
11の回転数)5d、シフト位置(シフトレバーの位
置)5eなどの各種信号が入力されている。コントロー
ラ5は、これら信号に応じて変速用モータ50およびク
ラッチ制御用アクチュエータ4を制御している。なお、
減速度(減速加速度)を得るために格別な加速度センサ
を設けてもよいが、車速信号から求めることもできる。
【0013】入力軸11には前進用ギヤ13と後進用ギ
ヤ14とが一体回転可能に設けられている。動力軸12
のエンジン側端部には、入力軸11の前進用ギヤ13と
噛み合う前進用ギヤ15が一体に設けられ、反エンジン
側端部には減速ギヤ16が固定されている。動力軸12
の減速ギヤ16は、駆動軸20の反エンジン側の端部に
回転自在に支持された減速ギヤ22と噛み合い、動力軸
12から駆動軸20へ駆動力をベルト駆動に適した減速
比で伝達している。減速ギヤ22は駆動軸20の反エン
ジン側に設けられたシンクロ式の前進切替手段23によ
って駆動軸20に対して選択的に連結される。つまり、
切替手段23は前進位置Dと中立位置Nの2位置に切替
可能である。
【0014】駆動プーリ21は、駆動軸20上に固定さ
れた固定シーブ21aと、駆動軸20上に軸方向移動自
在に支持された可動シーブ21bと、可動シーブ21b
の背後に設けられたボールネジ機構24とを備えてい
る。ボールネジ機構24は、可動シーブ21bに軸受2
4aを介して相対回転自在に支持された雌ねじ部材24
bと、変速機ケースに支持された雄ねじ部材24cとを
備え、雌ねじ部材24bの外周部には変速ギヤ24dが
固定されている。変速用モータ50によって、変速ギヤ
列51を介して変速ギヤ24dを回転させることができ
る。
【0015】従動プーリ31は、従動軸30上に固定さ
れた固定シーブ31aと、従動軸30上に軸方向移動自
在に支持された可動シーブ31bと、可動シーブ31b
の背後に設けられたボールネジ機構32とを備えてい
る。このボールネジ機構32も駆動プーリ31のボール
ネジ機構24と同様の構成を有し、可動シーブ31bに
軸受32aを介して相対回転自在に支持された雌ねじ部
材32bと、変速機ケース6に支持された雄ねじ部材3
2cとを備え、雌ねじ部材32bの外周部には変速ギヤ
32dが固定されている。この変速ギヤ32dは、動力
軸12に回転自在に挿通されたアイドラギヤ列52を介
して駆動プーリ21の変速ギヤ24dによって駆動され
る。
【0016】変速用モータ50を駆動すると、変速ギヤ
列51を介して駆動プーリ21の変速ギヤ24dが回転
し、可動シーブ21bを軸方向に移動させることができ
るとともに、アイドラギヤ列52を介して従動プーリ3
1の変速ギヤ32dも回転し、可動シーブ21bを可動
シーブ31bと同一方向に移動させることができる。そ
のため、駆動プーリ21の可動シーブ21aと従動プー
リ31の可動シーブ31aは互いに同期し、かつ互いに
ベルト巻き掛け径を逆方向に変化させながら軸方向へ移
動し、変速比を自在に可変することができる。なお、変
速用モータ50で変速比を可変すると、ベルト推力が不
足することがあり、Vベルト25に滑りが発生する。そ
こで、Vベルト25の緩み側を押し付けてベルト推力を
与えるテンショナ装置(図示せず)を設けることで、V
ベルト25の滑りを防止している。
【0017】従動軸30の従動プーリ31よりエンジン
側の部位には、後進用ギヤ33が回転自在に支持されて
おり、このギヤ33は入力軸11に固定された後進用ギ
ヤ14と噛み合っている。ギヤ33はシンクロ式の後進
切替手段34によって従動軸30に対して選択的に連結
される。つまり、切替手段34は後進位置Rと中立位置
Nの2位置に切替可能である。
【0018】従動軸30のエンジン側端部には、減速ギ
ヤ35が一体に形成されており、この減速ギヤ35は減
速軸40に固定されたギヤ41と噛み合い、さらに減速
軸40に一体に形成されたギヤ42を介して差動装置4
3のリングギヤ44に噛み合っている。そして、差動装
置43に設けられた出力軸45を介して車輪46が駆動
される。
【0019】上記構成よりなる無段変速機の前進時およ
び後進時の動力伝達経路について説明する。前進時に
は、シフトレバーを操作して前進切替手段23を前進位
置Dへ切り替えると同時に、後進切替手段34をN位置
へ切り替える。両切替装置23,34は連動する。発進
クラッチ2から入力軸11を介して入力された動力は、
前進用ギヤ13、前進用ギヤ15、動力軸12、減速ギ
ヤ16,減速ギヤ22,前進切替手段23、駆動軸2
0、駆動プーリ21、Vベルト25、従動プーリ31、
従動軸30、減速ギヤ35、減速軸40、差動装置4
3、出力軸45を介して車輪46へ伝達される。一方、
後進時には、シフトレバーを操作して後進切替手段34
を後進位置Rへ切り替えると同時に、前進切替手段23
をN位置へ切り替える。発進クラッチ2から入力軸11
を介して入力された動力は、後進用ギヤ14,後進用ギ
ヤ33,後進切替手段34、従動軸30、減速ギヤ3
5、減速軸40、差動装置43、出力軸45を介して車
輪46へ伝達される。
【0020】次に、上記無段変速機10および発進クラ
ッチ2について、減速時の制御方法を説明する。コント
ローラ5には、無段変速機10を制御するため、通常時
の変速マップ(図2参照)および減速時の変速マップ
(図3参照)が個別に設定されている。通常時の変速マ
ップは、図2から明らかなように、車速とスロットル開
度とから目標変速比Rnを求めるものであり、目標変速
比Rnは、車速が増大するにつれて高速比側に設定さ
れ、かつスロットル開度が増大するにつれて低速比側に
設定されている。また、減速時の変速マップは車速と減
速度(減速加速度)とから目標変速比Rdを求めるもの
であり、目標変速比Rdは、車速が増大するにつれて高
速比側に設定され、かつ減速度が増大するにつれて低速
比側に設定されている。
【0021】通常走行時(非減速時)には、コントロー
ラ5は、通常時の変速マップから、車速とスロットル開
度とによって目標変速比Rnを求め、この変速比Rnに
近づくように変速用モータ50を制御する。一方、減速
時には、コントローラ5は、通常変速マップから車速と
スロットル開度とに応じた目標変速比Rnを求めると同
時に、減速変速マップから車速と減速度とに応じた目標
変速比Rdを求め、これら変速比Rn,Rdの大小を比
較する。そして、いずれか低速比側(大きな変速比)の
目標変速比を選択し、その選択された目標変速比に近づ
くように変速用モータ50を制御する。このように制御
することで、減速時に、低速比への戻り性能を向上さ
せ、車両停止までに最低速比へ確実に戻すことができ
る。
【0022】また、コントローラ5には、無段変速機1
0を制御するためのマップのほか、発進クラッチ2を制
御するため、目標エンブレ力と車速との関係を設定した
目標エンブレマップ(図4参照)や、トルク−回転数マ
ップ(図5参照)などが設定されている。目標エンブレ
マップは、車速とシフト位置とから目標エンブレ力を求
めるためのものであり、図4に示すように、通常のDレ
ンジに比べてDsレンジ(スポーツモード)では、目標
エンブレ力が大きくなるように設定されている。また、
トルク−回転数マップは、図5に示すように、スロット
ル開度をパラメータとし、エンジン回転数とエンジン軸
トルクとの関係を示したものであり、スロットル開度0
%では、エンジン回転数が上昇するに従い、引きずりト
ルクが上昇する。
【0023】目標エンブレ力をFeとすると、目標エン
ジントルクTeは、 Te=Fe×タイヤ径/実減速比 ・・・(1) で求められる。図5から目標エンジントルクTeとなる
エンジン回転数Ntを求め、実エンジン回転数がこの回
転数に一致するように発進クラッチ2をフィードバック
制御することで、目標とするエンブレ力Feを得ること
ができる。
【0024】次に、減速時における上記無段変速機10
および発進クラッチ2の具体的な制御例を図6を参照し
て説明する。制御がスタートすると、通常時の目標変速
比Rnを通常時の変速マップから車速およびスロットル
開度により算出する(ステップS1)。続いて、減速時
の目標変速比Rdを減速時の変速マップから車速および
減速度により算出する(ステップS2)。次に、減速時
の目標変速比Rdが通常時の目標変速比Rnより大きい
かどうかを判別する(ステップS3)。つまり、非減速
時にはRd<Rnであるから、目標変速比をRnとする
変速制御(ステップS4)へ移行する。一方、急減速時
にはRd>Rnとなるので、目標変速比をRdとする変
速制御(ステップS5)へ移行する。これにより、無段
変速機10は速やかに低速比へ変速され、車両停止まで
に最低速比まで確実に戻すことができる。目標変速比が
Rdに近づくように変速制御を行いながら、続いて目標
エンブレ力Fを目標エンブレマップ(図4)から車速と
シフト位置により求める(ステップS6)。例えば、図
4において車速がV、シフト位置がDであるとすると、
その時の目標エンブレ力はFeとなる。次に、目標エン
ジントルクTeを上式(1)によって求める(ステップ
S7)。そして、求めた目標エンジントルクTeから、
トルク−回転数マップ(図5)を用いて目標エンジン回
転数Ntを算出する(ステップS8)。次に、無段変速
機10の入力回転数と目標エンジン回転数Ntとを比較
する(ステップS9)。入力回転数>Ntの場合には、
クラッチを完全係合すると、エンジン回転数が目標エン
ジン回転数Ntより高くなる、つまりエンブレ過大状態
であると判定し、エンジン回転数が目標エンジン回転数
Ntになるように発進クラッチ2をすべり制御する(ス
テップS10)。これによって、目標エンブレ力Feが
得られ、過大なエンブレ力が抑制されてドライバビリテ
ィを改善できる。一方、入力回転数≦Ntの場合には、
クラッチを完全係合しても、エンジン回転数は目標エン
ジン回転数Ntより低くなる、つまりエンブレ過大状態
ではないと判定し、続いてその時の車速と完全係合状態
の車速とを比較する(ステップS11)。車速≧完全係
合車速の場合には、車両が走行状態でかつエンブレ過大
状態ではないので、クラッチを完全係合させる(ステッ
プS12)。車速<完全係合車速の場合には、車両が発
進途中または停車状態であるから、アイドルスイッチが
ONかどうかを判定する(ステップS13)。アイドル
スイッチがON、つまりアクセルペダルが踏み込まれて
いない時には、クリープ制御モードへ移行し(ステップ
S14)、アイドルスイッチがOFF、つまりアクセル
ペダルが踏み込まれた時には、発進制御モードへ移行す
る(ステップS15)。なお、クリープ制御モードおよ
び発進制御モードについては、本発明と直接関係がない
ので、説明を省略する。
【0025】なお、図1に示した無段変速機10および
発進クラッチ2はほんの一例を示すに過ぎず、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば
無段変速機10としてVベルト式無段変速機に限らず、
トロイダル型無段変速機を用いてもよい。また、変速方
法は変速用モータ50を用いたものに限らない。また、
発進クラッチ2としては、乾式クラッチに限らず、湿式
クラッチや電磁粉式クラッチを用いることも可能であ
る。
【0026】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明によれば、減速時に通常時の目標変速比と
減速時の目標変速比とを比較し、いずれか低速比側の目
標変速比になるように無段変速機を制御するようにした
ので、減速時の低速比への戻り性能が向上し、車両停止
までの間に変速比を再発進可能な最低速比へ確実に変速
できる。また、低速比への戻り性能を向上させると同時
に、発進クラッチの係合力を弱める方向に制御するよう
にしたので、エンブレの効き過ぎを解消でき、ドライバ
ビリティを改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる無段変速機および発進クラッチ
を用いた車両のスケルトン図である。
【図2】通常時の変速マップである。
【図3】減速時の変速マップである。
【図4】目標エンブレマップである。
【図5】エンジントルク−回転数マップである。
【図6】本発明にかかる減速時の無段変速機およ発進ク
ラッチの制御方法の一例を示すフローチャート図であ
る。
【符号の説明】
1 エンジン 2 発進クラッチ 4 クラッチ制御用アクチュエータ 5 コントローラ 10 無段変速機 50 変速用モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 61/02 F16H 63/46 63/46 59:24 // F16H 59:24 59:42 59:42 59:44 59:44 F16D 25/14 640W Fターム(参考) 3D041 AA35 AB01 AC01 AC11 AC20 AD02 AD04 AD22 AD31 AD51 AE14 AE31 3J057 AA03 BB03 GA28 GB02 GB04 GB13 GB27 GB36 GC09 HH01 JJ04 3J552 MA07 MA13 NA01 NB01 PA15 PA33 RA09 RA23 RB18 SA37 SA53 SB36 TA01 UA03 VA32W VA62Z VA74Y VB01W VC01W VC03W

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】係合力を制御可能な発進クラッチを介して
    エンジンと接続され、走行状態に応じて変速比を制御可
    能な無段変速機において、通常時の目標変速比を求める
    手段と、減速時の目標変速比を求める手段と、減速時に
    上記通常時の目標変速比と上記減速時の目標変速比とを
    比較し、いずれか低速比側の目標変速比を選択する手段
    と、上記選択された目標変速比へ無段変速機を制御する
    手段と、上記選択された目標変速比が減速時の目標変速
    比である場合に、発進クラッチの係合力を弱める方向に
    制御するクラッチ制御手段と、を備えたことを特徴とす
    る無段変速機。
  2. 【請求項2】上記減速時の目標変速比は、減速度が増大
    するにつれて低速比側に設定されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の無段変速機。
  3. 【請求項3】上記クラッチ制御手段は、その時の車速か
    ら目標とするエンジンブレーキ力Feを求め、このエン
    ジンブレーキ力Feが得られる目標エンジン回転数Nt
    を求め、エンジン回転数がこの目標エンジン回転数Nt
    に近づくように発進クラッチの係合力を制御することを
    特徴とする請求項1または2に記載の無段変速機。
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