JP2003225376A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003225376A JP2002027244A JP2002027244A JP2003225376A JP 2003225376 A JP2003225376 A JP 2003225376A JP 2002027244 A JP2002027244 A JP 2002027244A JP 2002027244 A JP2002027244 A JP 2002027244A JP 2003225376 A JP2003225376 A JP 2003225376A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遊技機に与える負荷を抑制しつつ、より確実に
遊技の進行を一時的に停止させることができると共にそ
の状態を自動的に解除することができる遊技機を提供す
ることにある。 【解決手段】一時停止ボタン46の押下操作により、制
御回路41が出力したオフ信号に基づき一時停止スイッ
チ42が動作すると、パチンコ機に供給される電源電圧
の給電状態が一時的に遮断される。そして、主制御基板
(CPU)及び払出し制御基板(CPU)にバックアッ
プ処理を実行させることで、遊技の進行が一時的に停止
する状態を作り出す。また、制御回路41は、タイマカ
ウンタ44のカウント値と一時停止時間が一致すると、
遊技の進行を自動的に再開させるべく一時停止スイッチ
42を動作させ、パチンコ機に供給される電源電圧の給
電状態を復帰させる。そして、主制御基板(CPU)及
び払出し制御基板(CPU)はバックアップ処理された
内容に基づき遊技を再開させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技の進行を一時
的に停止することができる遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機の一種であるパチンコ機で
は、複数列(例えば、3列)の図柄を可変させ、その図
柄の組み合わせにより、大当り、リーチ、はずれなどの
各種状態を形成する図柄組み合わせゲームが行われてい
る。また、該図柄組み合わせゲームの結果、複数列の図
柄が同一の図柄からなる組み合わせ(例えば、「7,
7,7」)となった場合には、大当り状態が形成される
ようになっている。そして、パチンコ機では、大当り状
態が形成された場合、遊技領域に設けられた大入賞口が
開放され、多数の遊技球を獲得できる大当りのチャンス
が遊技者に付与されるようになっている。
【0003】ところで、一般的なパチンコ機の大入賞口
は、所定時間(例えば30秒間)が経過する間又は規定
入賞個数(例えば10個)の遊技球が入賞する間、開放
動作が行われるようになっている。そして、大入賞口
は、その開放動作中に入賞した遊技球が予め定められた
特定の領域(V入賞口)に通過したことを条件として次
回の開放動作が行われるようになっている。また、この
開放動作は、前述の条件が満たされている限り、予め定
められた規定回数(例えば16回)だけ繰り返し行われ
るようになっている。
【0004】その一方で、規定回数に達する前であっ
て、大入賞口の開放動作中に遊技球が特定の領域(V入
賞口)に通過しなかった場合には、次回の開放動作が行
われないようになっている。従って、このような場合、
遊技者は、折角得た大当りのチャンスを逸してしまうこ
とになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、遊技中の遊
技者は、常にパチンコ機の前面側に設置された椅子に着
座して遊技を行っている訳ではなく、その状況に応じて
席を離れる場合がある。例えば、持ち球が無くなった場
合や少なくなった場合には、遊技球を貸し受ける際に必
要な金銭の両替やプリペイドカードを購入するために席
を離れる場合がある。また、遊技中に電話の呼び出しが
あった場合や急にトイレに行きたくなった場合にも遊技
者は席を離れる場合がある。
【0006】しかし、大当りのチャンス中にこのような
状況が重なってしまった場合、遊技者は、席を離れる
と、大入賞口における特定の領域(V入賞口)に遊技球
を通過させることができず、大当りのチャンスを逸して
しまうため、席を離れることができなかった。
【0007】そこで、このような問題点を解決するため
に、例えば、実開平3−15588号公報(以下、「第
1の従来構成」と言う。)や特開平11−309246
号公報(以下、「第2の従来構成」と言う。)に記載さ
れた技術が提案されている。この第1の従来構成は、パ
チンコ機に一時停止用のスイッチを設け、該スイッチの
操作により、制御回路のプログラムを一時的に停止させ
ることで、遊技の進行を一時的に停止させるように構成
されている。また、第2の従来構成は、発射装置の非発
射状態(遊技者が発射装置を触れておらず、かつ、操作
されていない状態)が検出されると、遊技の進行を一時
的に停止させるように構成されている。
【0008】ところが、遊技者に対して、パチンコ機の
遊技の進行を一時的に停止させることを何ら制限を加え
ることなく許容した場合には、遊技の進行が一時的に停
止した状態が長時間に亘って継続される虞があった。例
えば、遊技者が、遊技の進行を一時的に停止させたこと
を忘れて長時間席を離れたり、その状態のまま帰路に着
いてしまった場合には、遊技の進行が一時的に停止した
状態が長時間に亘って継続されることになる。そのた
め、このような場合には、他の遊技者や遊技店が迷惑を
蒙るという問題があった。
【0009】そこで、第2の従来構成では、前述の問題
を解決するために、遊技者が遊技の進行を一時的に停止
させてから所定時間経過後に遊技が再開されない場合に
は、プログラム処理に基づき遊技の進行が一時的に停止
する直前の遊技に関するデータを無効化処理する技術が
提案されている。そして、この技術によれば、遊技の進
行が一時的に停止している状態が自動的に解除され、パ
チンコ機は遊技を行うことが可能な状態とされるように
なっている。従って、遊技の進行が一時的に停止してい
る状態が長時間に亘って継続されることを抑制すること
ができる。
【0010】しかしながら、第1の従来構成は、プログ
ラム処理に基づき遊技の進行を一時的に停止させるよう
に構成されていた。また、同様に、第2の従来構成にお
いても、プログラム処理に基づき遊技の進行を一時的に
停止させると共に、その状態を自動的に解除するように
構成されていた。そのため、第1,第2の従来構成にお
けるパチンコ機では、遊技の進行が一時的に停止してい
る場合であっても、パチンコ機自体(主制御基板などの
各種制御手段)は、通電された状態となっている。従っ
て、不可抗力やノイズなどの影響によって一時的に停止
している状態が解除されたりする虞があった。また、プ
ログラム処理を実行することによって各種制御手段(主
制御基板など)の負荷が増加する要因となっていた。
【0011】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものであり、その目的
は、遊技機に与える負荷を抑制しつつ、より確実に遊技
の進行を一時的に停止させることができると共にその状
態を自動的に解除することができる遊技機を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、遊技者の指示に基づき
遊技の進行を一時的に停止するために遊技機に供給され
る電源電圧の給電状態を一時的に遮断する一時停止手段
と、前記給電状態が遮断された場合、遊技に関する各種
制御情報を一時記憶手段に記憶保持し、遊技の進行を一
時的に停止する遊技停止手段と、前記給電状態が遮断さ
れた時点からの経過時間をカウントするカウント手段
と、前記カウント手段によりカウントされた経過時間が
予め定められた所定時間と一致した場合、遊技の進行を
再開するために遊技機に供給される電源電圧の給電状態
を復帰する一時停止解除手段と、前記電源電圧の給電状
態が復帰された場合、前記一時記憶手段に記憶保持され
た前記遊技に関する各種制御情報に基づき遊技の進行を
再開する遊技再開手段とを備えたことを要旨とする。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の遊技機において、前記一時記憶手段は、遊技機に供給
される電源電圧値が予め定められた所定の電圧値に降下
した場合に、バックアップ処理を実行するバックアップ
手段が前記遊技に関する各種制御情報を記憶保持させる
記憶手段を兼用していることを要旨とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の遊技機において、前記一時記憶手段又は
記憶手段には、前記制御情報を電源遮断後も記憶保持す
るための記憶保持用電源が接続されていることを要旨と
する。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のうちいずれか一項に記載の遊技機において、前記
一時停止手段は、主電源から遊技機に前記電源電圧を供
給するための電源スイッチの下流側であって、該電源電
圧を受けて動作する電気部品に対する給電を遮断可能な
給電経路中に接続される一方で、前記カウント手段は、
前記電源スイッチと前記一時停止手段との間に接続され
ていることを要旨とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその一種であるパ
チンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という。)に具体
化した一実施形態を図1〜図5に基づき説明する。
【0017】図1にはパチンコ機10の機表側が略示さ
れており、パチンコ機10において機体の外郭をなす外
枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセッ
トする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付
けられている。また、中枠12の前面側には、機内部の
遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を有した前枠
14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組付け
整合されている。さらに、中枠12の下部には下球皿1
6、打球発射装置17などが装着されている。
【0018】また、遊技盤13の遊技領域13aには、
複数列(例えば、3列)の図柄を変動させて図柄組み合
わせゲームを行う図柄表示装置18が配設されている。
また、図柄表示装置18の周囲には、各種入賞口(始動
入賞口19、大入賞口20など)が配設されている。従
って、打球発射装置17の操作により遊技盤13の遊技
領域13aに発射された遊技球が始動入賞口19に入賞
すると、所定個数の賞球の払出しが行われると共に、図
柄表示装置18では図柄組み合わせゲームが行われる。
そして、該ゲームの結果、全列の図柄が同一の図柄から
なる組み合わせになると、大入賞口20の開閉動作によ
り、多数の賞球を得ることができるチャンス(所謂、大
当り(特別遊技状態)のチャンス)が遊技者に付与され
る。
【0019】ここで、図2に基づき、前記大入賞口20
の構成について説明する。前記大入賞口20は開閉可能
な大入賞扉22を備え、該大入賞扉22は、通常、遊技
球の大入賞口20内への入賞を阻止するように閉鎖状態
になっている。そして、図柄表示装置18において、全
列の図柄が同一の図柄からなる組み合わせとなった場合
に、大入賞扉22の開放動作が行われるようになってい
る。また、大入賞口20内には特定通過カウント用入賞
口(以下、「V入賞口」という。)23及び入賞球カウ
ント用入賞口(以下、「カウント用入賞口」という。)
24が並設されている。
【0020】そして、図柄表示装置18において、全列
の図柄が同一の図柄からなる組み合わせとなった場合、
大入賞扉22は、所定時間(例えば、30秒間)が経過
する間又は規定入賞個数(例えば、10個)の遊技球が
大入賞口20に入賞する間、開放動作が行われるように
なっている。また、この開放動作は、大入賞扉22の開
放中にV入賞口23に遊技球が通過する限り、予め定め
られた規定回数(例えば、最大16回)行われるように
なっている。その一方で、規定回数に達する前であっ
て、大入賞口20の開放動作中に遊技球がV入賞口23
に通過しなかった場合には、次回の開放動作が行われな
いようになっている。
【0021】また、大入賞口20には、カウント用入賞
口24を開放又は閉鎖させるためのシャッタ25が設け
られている。そして、シャッタ25は、大入賞扉22の
開放動作の開始直後、大入賞口20に入賞した遊技球が
V入賞口23へ導かれるように、カウント用入賞口24
への遊技球の通出経路を塞ぐため、閉鎖動作を行うよう
になっている。また、シャッタ25は、大入賞扉22の
開放動作中に、遊技球がV入賞口23に入賞すると、そ
れ以降に大入賞口20に入賞した遊技球がカウント用入
賞口24へ導かれるように、開放動作を行うようになっ
ている。
【0022】また、図1に示すように、外枠11の一側
縁には、球貸しシステムに利用されるカードユニット2
6が装着されており、当該カードユニット26にはプリ
ペイドカードを挿入するためのカード挿入口27が設け
られている。また、前記上球皿15にはカードユニット
26のカード挿入口27にプリペイドカードを挿入した
状態で球貸し操作を行うための球貸し操作部Hが設けら
れている。なお、球貸し操作とは、遊技者が遊技球(パ
チンコ球)をプリペイドカードの有効金額内において交
換し貸し受けるための操作であり、当該操作は、球貸し
操作部Hを用いて行われる。そして、遊技者は、カード
ユニット26のカード挿入口27にプリペイドカードを
挿入した状態で球貸し操作部Hを操作することにより、
遊技球を貸し受けることができる。
【0023】一方、パチンコ機10の機裏側には、該パ
チンコ機10の主電源となる遊技場の電源AC(電源電
圧であって、例えば、24V)が供給される電源基板2
8(図4に示す。)が装着されている。また、電源基板
28には、パチンコ機10全体を制御するために各種制
御信号を出力する主制御基板(以下、「主基板」とい
う。)33(図4に示す。)が接続されている。また、
電源基板28には、主基板33とも接続され、該主基板
33からの制御信号を受けて、図示しない球払出装置を
作動制御し、賞球(又は貸し球)の払出しを制御する払
出し制御基板(以下、「払出し基板」という。)34
(図4に示す。)が接続されている。また、電源基板2
8には、主基板33とも接続され、該主基板33からの
制御信号を受けて、各種制御を実行するサブ制御基板
(以下、「サブ基板」という。)35(図4に示す。)
が接続されている。このサブ基板35は、図柄表示装置
18に対して図柄制御を実行する図柄制御基板、各種ラ
ンプ(電飾表示部49や遊技盤電飾表示部50など(図
1に示す。))に対してランプ制御を実行するランプ制
御基板及びスピーカ51(図1に示す。)に対して音声
制御を実行する音声制御基板などから構成されている。
【0024】以下、電源基板28、主基板33、払出し
基板34及びサブ基板35の具体的な構成及び接続態様
を図4に基づき詳細に説明する。前記電源基板28に
は、パチンコ機10への電源ACの給電経路を導通状態
・非導通状態とするための電源スイッチ30が設けられ
ている。この電源スイッチ30は、遊技店(の店員)の
操作のみが許容されるように、パチンコ機10の機裏側
に設けられている。そして、電源スイッチ30は、オン
操作されることによりパチンコ機10への電源ACの給
電経路を導通状態とし、この状態において、電源基板2
8に電源ACが供給されるようになっている。一方、電
源スイッチ30は、オフ操作されることによりパチンコ
機10への電源ACの給電経路を非導通状態とし、この
状態において、電源基板28に対する電源ACの供給が
遮断されるようになっている。なお、図4には、電源ス
イッチ30がオフ操作され、電源ACの給電経路が非導
通状態とされた状態が示されている。
【0025】また、電源基板28は、電源スイッチ30
のオン操作により、電源ACが供給されるAC−DC変
換器31を備えている。このAC−DC変換器31は、
交流電圧を直流電圧に変換する変換器として機能し、交
流電圧である電源ACを直流電圧に変換するようになっ
ている。また、AC−DC変換器31には、該AC−D
C変換器31により変換された直流電圧をパチンコ機1
0への供給電圧として電源電圧V1(本実施形態では、
DC30V)に変圧処理する電圧制御回路32が接続さ
れている。また、電圧制御回路32には、主基板33、
払出し基板34及びサブ基板35が接続されている。そ
して、電圧制御回路32は、電源電圧V1を各基板33
〜35に各別に対応する電源電圧V2〜V4に変圧処理
し、変圧後の電源電圧V2〜V4を前記各基板33〜3
5に供給するようになっている。
【0026】また、電圧制御回路32には、電源断監視
回路36が接続されており、該電源断監視回路36は電
圧制御回路32から供給された電源電圧V1の電圧値を
監視するようになっている。即ち、電源断監視回路36
は電源電圧V1が所定の電圧値(例えば、20V)に降
下したか否かを判定している。
【0027】また、電源断監視回路36には、リセット
信号回路37が接続されている。そして、電源断監視回
路36は、その判定結果が肯定(即ち、電源電圧V1≦
所定の電圧値)である場合に、リセット信号回路37に
対して電源電圧V1が所定の電圧値に降下したことを示
す電源断信号Sを出力するようになっている。また、リ
セット信号回路37は、電源供給の開始時又は電源断信
号Sの入力時に、前記各基板33〜35に対してリセッ
ト信号Reを出力し、前記各基板33〜35の動作を規
制するようになっている。また、電源基板28は、例え
ば、電気二重層コンデンサからなるバックアップ用電源
38(例えば、DC5V)を備えている。そして、バッ
クアップ用電源38は、電圧制御回路32に接続されて
おり、該電圧制御回路32から電源電圧が供給されるよ
うになっている。
【0028】前記主基板33は、パチンコ機10全体を
制御するCPU33aを備えており、該CPU33aに
はROM33b及びRAM33cが接続されている。そ
して、ROM33bには、パチンコ機10を制御するた
めの各種制御プログラム(メイン処理プログラム、割込
み処理プログラム、電源断処理プログラムなど)が記憶
保持されている。また、RAM33cには、パチンコ機
10の稼動中に適宜書き換えられる各種制御情報(賞球
数、始動保留球数の記憶値、表示する図柄に関する情報
など)が記憶保持されるようになっている。また、RA
M33cには、電源基板28のバックアップ用電源38
が接続されており、電源電圧V1(電源AC)の遮断時
においてバックアップ用電源38から供給された電源電
圧VBに基づき前記制御情報を記憶保持できるようにな
っている。このとき、バックアップ用電源38は、前記
制御情報を電源遮断後も記憶保持させるための記憶保持
用電源として機能する。
【0029】また、CPU33aには、電源基板28の
電源断監視回路36が接続されており、該電源断監視回
路36の判定結果が肯定(電源電圧V1≦所定の電圧
値)である場合に電源断信号Sが入力されるようになっ
ている。そして、CPU33aは、電源断監視回路36
から電源断信号Sを入力すると、ROM33bに記憶保
持された制御プログラム(電源断処理プログラム)に基
づき、バックアップ処理を実行するようになっている。
【0030】また、CPU33aには、リセット入力回
路33dが接続されており、該リセット入力回路33d
は、リセット信号回路37から入力したリセット信号R
eを所定時間の間だけCPU33aに継続して出力する
ようになっている。そして、CPU33aは、リセット
入力回路33dを介して入力したリセット信号Reによ
りその動作が規制されるようになっている。
【0031】前記払出し基板34は、賞球(又は貸し
球)の払出しを制御するCPU34aを備えており、該
CPU34aにはROM34b及びRAM34cが接続
されている。そして、ROM34bには、賞球(又は貸
し球)の払出しを制御するための各種制御プログラム
(メイン処理プログラム、割込み処理プログラム、電源
断プログラムなど)が記憶保持されている。また、RA
M34cには、パチンコ機10の稼動中に適宜書き換え
られる各種制御情報(賞球数、貸し球数など)が記憶保
持されるようになっている。また、RAM34cには、
電源基板28のバックアップ用電源38が接続されてお
り、電源電圧V1(電源AC)の遮断時においてバック
アップ用電源38から供給された電源電圧VBに基づき
前記制御情報を記憶保持できるようになっている。
【0032】また、CPU34aには、電源基板28の
電源断監視回路36が接続されており、該電源断監視回
路36の判定結果が肯定(電源電圧V1≦所定の電圧
値)である場合に電源断信号Sが入力されるようになっ
ている。そして、CPU34aは、電源断監視回路36
から電源断信号Sを入力すると、ROM34bに記憶保
持された制御プログラム(電源断処理プログラム)に基
づき、バックアップ処理を実行するようになっている。
【0033】また、CPU34aには、リセット入力回
路34dが接続されており、該リセット入力回路34d
は、リセット信号回路37から入力したリセット信号R
eを所定時間の間だけCPU34aに継続して出力する
ようになっている。そして、CPU34aは、リセット
入力回路34dを介して入力したリセット信号Reによ
りその動作が規制されるようになっている。
【0034】前記サブ基板35は、パチンコ機10の各
種構成部材(図柄表示装置18、各種ランプ49,5
0、スピーカ51など)に対して所定の制御(図柄制
御、ランプ制御、音声制御)を実行するCPU35aを
備えており、該CPU35aにはROM35b及びRA
M35cが接続されている。そして、ROM35bには
前述した所定の制御を実行するための制御プログラムな
どが記憶保持されていると共に、RAM35cにはパチ
ンコ機10の稼動中に適宜書き換えられる各種情報など
が記憶保持されるようになっている。また、CPU35
aには、リセット入力回路35dが接続されており、該
リセット入力回路35dは、リセット信号回路37から
入力したリセット信号Reを所定時間の間だけCPU3
5aに継続して出力するようになっている。そして、C
PU35aは、リセット入力回路35dを介して入力し
たリセット信号Reによりその動作が規制されるように
なっている。
【0035】そして、このように構成されたパチンコ機
10では、電源基板28に供給された電源ACが、例え
ば、停電などの理由により遮断されると、主基板33及
び払出し基板34によりバックアップ処理が実行される
ようになっている。
【0036】最初に、主基板33のCPU33aが実行
するバックアップ処理について簡単に説明する。前記C
PU33aは、電源断信号Sを入力すると、RAM33
cに記憶保持されている制御情報に加えて、新たにレジ
スタ及びスタックポインタなどの制御情報をRAM33
cに記憶保持させる。また、CPU33aは、パチンコ
機10を構成する各種構成部材の処理を停止、例えば、
始動入賞口19や大入賞口20などを開閉させるための
各種ソレノイドの作動処理を停止する。また、CPU3
3aは、サブ基板35(ランプ制御基板)に対して各種
ランプ49,50の消灯を指示する制御コマンドからな
る制御信号を出力する。また、CPU33aは、サブ基
板35(音声制御基板)に対してスピーカ51の音声出
力の停止を指示する制御コマンドからなる制御信号を出
力する。
【0037】また、CPU33aは、電源AC投入時
(復電後)に賞球の払出しが正確に行われるように賞球
処理を実行する。即ち、この賞球処理では、電源ACの
遮断時において、賞球の払出しが行われているか否かを
検知し、賞球の未払出し個数(賞球数)を正確にRAM
33cに記憶保持させるようになっている。また、CP
U33aは、RAM33cにバックアップフラグ(電源
ACの投入時にRAM33cに記憶保持されている制御
情報が正しいか否かを判定するためのフラグ)を設定し
た後、該RAM33cへのアクセスを禁止し、リセット
入力回路33dを介してリセット信号Reが入力される
まで待機する。その後、CPU33aは、リセット入力
回路33dを介してリセット信号Reが入力されると、
完全に停止する。
【0038】次に、払出し基板34のCPU34aが実
行するバックアップ処理について簡単に説明する。前記
CPU34aは、電源断信号Sを入力すると、RAM3
4cに記憶保持されている制御情報に加えて、新たにレ
ジスタ及びスタックポインタなどの制御情報をRAM3
4cに記憶保持させる。また、CPU34aは、球払出
装置を構成する、例えば、払出しソレノイドの作動処理
を停止する。また、CPU34aは、主基板33(CP
U33a)から入力した制御コマンドをRAM34cに
記憶保持させる。
【0039】また、CPU34aは、電源ACの投入後
(復電後)に賞球の払出しが正確に行われるように賞球
処理を実行する。即ち、この賞球処理では、電源ACの
遮断時において、賞球の払出しが行われているか否かを
検知し、賞球の未払出し個数(賞球数)を正確にRAM
34cに記憶保持させるようになっている。また、CP
U34aは、RAM34cにバックアップフラグ(電源
ACの投入時にRAM34cに記憶保持されている制御
情報が正しいか否かを判定するためのフラグ)を設定し
た後、該RAM34cへのアクセスを禁止し、リセット
入力回路34dを介してリセット信号Reが入力される
まで待機する。その後、CPU34aは、リセット入力
回路34dを介してリセット信号Reが入力されると、
完全に停止する。
【0040】このように、主基板33(CPU33a)
及び払出し基板34(CPU34a)は、バックアップ
処理を実行することにより各々RAM33c,34cに
電源遮断時の制御情報を記憶保持させる。そして、RA
M33c,34cは、バックアップ用電源38からの電
源電圧VBを受けて前記制御情報を記憶保持する。従っ
て、主基板33(CPU33a)及び払出し基板34
(CPU34a)は、バックアップ処理を実行するバッ
クアップ手段に相当し、RAM33c及びRAM34c
はバックアップ処理により遊技に関する各種制御情報が
記憶保持される記憶手段に相当する。
【0041】そして、電源基板28に供給された電源A
Cが復電されると、主基板33、払出し基板34及びサ
ブ基板35は、所定の処理を実行して起動する。まず、
電源基板28のリセット信号回路37は、パチンコ機1
0に供給される電源ACに基づく電圧が動作可能電圧
(例えば、5V)になると、前記各基板33〜35のリ
セット入力回路33d,34d,35dにリセット信号
Reを出力する。そして、リセット信号Reを入力した
前記各リセット入力回路33d,34d,35dは、前
記各基板33〜35の各CPU33a,34a,35a
に対して所定の規制時間の間、リセット信号Reを継続
出力し、各CPU33a,34a,35aの起動を規制
する。その後、パチンコ機10に対して電源ACに基づ
く電源電圧V1が安定して供給されるようになると、払
出し基板34のリセット入力回路34d及びサブ基板3
5のリセット入力回路35dは、各CPU34a,35
aに対するリセット信号Reの出力を停止する。この状
態において、前記CPU34a,35aは、起動を開始
する。
【0042】具体的に言えば、払出し基板34のCPU
34aは、払出し基板34の不正処理状態を検査する動
作チェックを実行した後、初期設定(RAM34cに記
憶保持された制御情報の設定及び遊技を再開させるため
に必要な各種設定)を実行する。この初期設定は、RO
M34bに記憶保持されたメイン処理プログラムに基づ
き実行され、CPU34aは、遊技中、所定周期毎に実
行される割込み処理プログラムの割込みを禁止に設定す
る。なお、CPU34aは、割込み処理プログラムの実
行により、例えば、遊技球の払出しに係る制御信号の入
出力に関する処理や遊技球(賞球用/払出し用)の払出
し制御に関する処理などを実行するようになっている。
【0043】また、CPU34aは、メイン処理プログ
ラムに基づき、レジスタ、ウォッチドックタイマ及びポ
ートなどの各種デバイスの初期設定を行う。また、CP
U34aは、前述したバックアップ処理において、RA
M34cに記憶保持されたスタックポインタ及びレジス
タなどを復帰設定する。また、CPU34aは、前述し
たバックアップ処理において、RAM34cに記憶保持
されたバックアップフラグをクリアする。また、CPU
34aは、割込み処理プログラムの実行周期(例えば、
2ms)を設定する。また、CPU34aは、電源断時
において実行されていた割込み処理プログラムの戻り番
地をRAM34cに記憶保持された制御情報に基づき設
定する。そして、CPU34aは、設定された戻り番地
から割込み処理プログラムの実行を再開させ、以降、割
込み処理プログラムに基づき賞球又は貸し球の払出し状
態を制御する。
【0044】また、サブ基板35のCPU35aは、レ
ジスタやスタックポインタなどの初期設定を実行する。
そして、CPU35aは、主基板33からの制御信号を
入力することにより、パチンコ機10の各種構成部材に
対して所定の制御が実行できる状態となり、主基板33
から制御信号が入力されるまで待機する。
【0045】一方、主基板33のリセット入力回路33
dは、払出し基板34及びサブ基板35の各CPU34
a,35aが起動を開始してから所定の遅延時間の間だ
け遅れて、主基板33のCPU33aに対するリセット
信号Reの出力を停止する。この状態において、主基板
33のCPU33aは、起動を開始する。
【0046】具体的に言えば、前記主基板33のCPU
33aは、主基板33の不正処理状態を検査する動作チ
ェックを実行した後、初期設定(RAM33cに記憶保
持された制御情報の設定、及び、遊技を再開させるため
に必要な各種設定)を実行する。この初期設定は、RO
M33bに記憶保持されたメイン処理プログラムに基づ
き実行され、CPU33aは、遊技中、所定周期毎に実
行される割込み処理プログラムの割込みを禁止に設定す
る。なお、CPU33aは、割込み処理プログラムの実
行により、例えば、CPU33aに入力される各種信号
(始動入賞口19や大入賞口20への遊技球の入賞信
号)の入力確認を行う入力処理を実行する。また、CP
U33aは、払出し基板34のCPU34a及びサブ基
板35のCPU35aに対して所定の制御を実行させる
ための制御コマンドを制御信号として出力する出力処理
や、大入賞口20などを開閉動作させるための設定を行
う役物処理などを実行する。
【0047】また、CPU33aは、メイン処理プログ
ラムに基づき、レジスタ、ウォッチドックタイマ及びポ
ートなどの各種デバイスの初期設定を行う。また、CP
U33aは、前述したバックアップ処理において、RA
M33cに記憶保持されたスタックポインタ及びレジス
タなどを復帰設定する。また、CPU33aは、前述し
たバックアップ処理において、RAM33cに記憶保持
されたバックアップフラグをクリアする。また、CPU
33aは払出し基板34に対し遊技球の払出し停止の解
除を指示する制御コマンドからなる制御信号を出力す
る。また、CPU33aは、前述したバックアップ処理
において、RAM33cに記憶保持された制御情報に基
づきサブ基板35に対し復電用の制御コマンドからなる
制御信号を出力する。
【0048】例えば、CPU33aは、サブ基板35
(図柄制御基板)に対して図柄表示装置18に表示され
る図柄などの図柄組み合わせゲームに関する内容を指示
する制御コマンドからなる制御信号を出力する。また、
CPU33aは、サブ基板35(ランプ制御基板)に対
して始動保留球数の記憶値に基づくランプの点灯など、
各種ランプ49,50の点灯(又は点滅など)を指示す
る制御コマンドからなる制御信号を出力する。また、C
PU33aは、サブ基板35(音声制御基板)に対して
スピーカ51の音声出力を指示する制御コマンドからな
る制御信号を出力する。
【0049】また、CPU33aは、割込み処理プログ
ラムの実行周期(例えば、2ms)を設定する。また、
CPU33aは、払出し基板34に出力していない賞球
の払出しを指示する制御コマンドがRAM33cに記憶
保持されている場合に、該制御コマンドを制御信号とし
て払出し基板34に出力する。また、CPU33aは、
電源断時において実行されていた割込み処理プログラム
の戻り番地をRAM33cに記憶保持された制御情報に
基づき設定する。そして、CPU33aは、設定された
戻り番地から割込み処理プログラムの実行を再開させ、
以降、割込み処理プログラムに基づきパチンコ機10全
体を制御する。
【0050】このように、電源遮断時にバックアップ処
理を実行し、復電時に該バックアップ処理された内容に
基づき各種設定を実行することにより、遊技者は、電源
遮断時の状態から遊技を再開させることができる。即
ち、電源遮断時の内容から図柄組み合わせゲームや賞球
(又は貸し球)の払出しなどが再開されることになる。
【0051】そして、本実施形態のパチンコ機10は、
前述した電源遮断時に実行されるバックアップ処理を利
用し、遊技者の意思により遊技の進行を一時的に停止
(中断)させることができると共に、その状態を自動的
に解除することができるように構成されている。
【0052】以下、遊技の進行を一時的に停止させると
共に、その状態を自動的に解除するための具体的な構成
を図3〜図5に基づき詳細に説明する。図4に示すよう
に、電源基板28に設けられた電源スイッチ30及びA
C−DC変換器31を結ぶ電源ACの給電経路中には、
遊技の進行を一時的に停止させると共に、その状態を自
動的に解除するための一時停止部29が設けられてい
る。この一時停止部29は、パチンコ機10の機裏側に
装着され、遊技の進行を一時的に停止させると共に、そ
の状態を自動的に解除するための各種制御を実行する一
時停止制御基板(以下、「一時停止基板」という。)3
9を備えている。(図5に示す。)また、一時停止部2
9は、上球皿15内に装着され、遊技者が遊技の進行を
一時的に停止させる際に操作する操作部材が設けられた
操作基板40を備えている。(図5に示す。)最初に、
一時停止基板39の具体的な構成について説明する。
【0053】前記一時停止基板39は、遊技の進行を一
時的に停止させると共に、その状態を自動的に解除する
ための各種制御を統括して実行する制御回路41を備え
ている。そして、制御回路41には、該制御回路41か
らの指示(オン信号又はオフ信号)を受けて動作する一
時停止スイッチ42が接続されている。この一時停止ス
イッチ42は、電源基板28の電源スイッチ30及びA
C−DC変換器31を結ぶ電源ACの給電経路中に接続
されており、AC−DC変換器31への電源ACの給電
経路を導通状態・非導通状態とするようになっている。
【0054】そして、一時停止スイッチ42は、電源ス
イッチ30がオン操作された状態で、制御回路41から
のオン信号により電源ACの給電経路を導通状態とし、
AC−DC変換器31への電源ACの供給を許容するよ
うになっている。この状態において、AC−DC変換器
31に電源ACが供給され、電源基板28(電圧制御回
路32)は、電源断監視回路36及び前記各基板33〜
35に対して所定の電源電圧V1〜V4を供給できる状
態とされる。従って、パチンコ機10は、遊技を行うこ
とができる状態、即ち、前記各基板33〜35が所定の
制御を実行することにより遊技を進行させることができ
る状態となる。
【0055】また、一時停止スイッチ42は、電源スイ
ッチ30がオン操作された状態で、制御回路41からの
オフ信号により、電源ACの給電経路を非導通状態と
し、AC−DC変換器31への電源ACの供給を遮断す
るようになっている。この状態では、AC−DC変換器
31に電源ACが供給されないため、電源基板28(電
圧制御回路32)は、電源断監視回路36及び前記各基
板33〜35に対して所定の電源電圧V1〜V4を供給
できない状態とされる。そのため、パチンコ機10は、
遊技を行うことができない状態、即ち、前記各基板33
〜35が所定の制御を実行せずに遊技を進行させること
ができない状態となる。従って、一時停止スイッチ42
がオフ操作された場合、電源断監視回路36及び前記各
基板33〜35に対する給電状態が遮断されるので、パ
チンコ機10における消費電力を抑制することができ
る。
【0056】このように、一時停止スイッチ42は、電
源スイッチ30の下流側であって、電源ACに基づく電
源電圧V1〜V4を受けて動作する電気部品(電源基板
28、主基板33、払出し基板34、サブ基板35な
ど)に対する給電を遮断可能な給電経路中に接続されて
いる。換言すると、一時停止スイッチ42は、電源スイ
ッチ30とAC−DC変換器31(又は、バックアップ
用電源38)との間に接続されている。
【0057】そして、電源ACの給電経路を電源スイッ
チ30とは別に設けた一時停止スイッチ42を動作させ
て導通状態又は非導通状態とし、主基板33及び払出し
基板34の各CPU33a,34aにバックアップ処理
又は復電時処理を実行させることで、遊技の進行が一時
的に停止する状態を作り出している。従って、既存のバ
ックアップ処理を用いて、遊技の進行が一時的に停止す
る状態を作り出しているので、主基板33及び払出し基
板34に遊技の進行を一時的に停止させるための制御プ
ログラムを新たに設定する必要がなく、主基板33及び
払出し基板34の負荷増大を抑制することができる。ま
た、既存のバックアップ処理を用いて、遊技の進行が一
時的に停止された状態では、主基板33及び払出し基板
34に対する給電が遮断され、主基板33及び払出し基
板34は動作しないため、主基板33及び払出し基板3
4の負荷増大を抑制することができる。そして、バック
アップ処理にかかる制御を遊技の進行を一時的に停止さ
せる際の制御に流用することでパチンコ機10の負荷増
大を抑制することができる。
【0058】また、制御回路41には、オン操作された
電源スイッチ30を介して供給された電源ACを所定の
直流電源電圧に変換処理する電源回路43が接続されて
いる。この電源回路43は、電源スイッチ30及び一時
停止スイッチ42を結ぶ電源ACの給電経路中に接続さ
れており、電源回路43には電源スイッチ30がオン操
作されている状態において、常に、電源ACが供給され
るようになっている。即ち、一時停止部29には、電源
スイッチ30がオン操作されている状態において、常
に、電源ACが供給されることになる。そのため、パチ
ンコ機10における遊技の進行が一時的に停止された場
合にも、一時停止部29は、確実に、電源ACを確保す
ることができる。
【0059】また、制御回路41には、一時停止スイッ
チ42の制御により、電源ACの給電経路が非導通状態
とされた時点からの経過時間(=遊技が一時的に停止し
た時点からの時間)をカウントするカウント手段として
のタイマカウンタ44が接続されている。そして、制御
回路41は、タイマカウンタ44のカウント値(経過時
間)が所定の一時停止時間と一致した場合、電源ACの
給電経路を非導通状態から導通状態となるように一時停
止スイッチ42の動作を制御するようになっている。即
ち、制御回路41は、一時停止スイッチ42に対してオ
ン信号を出力し、該オン信号を入力した一時停止スイッ
チ42は、電源ACの給電経路が導通状態となるように
動作する。この制御回路41の制御により、パチンコ機
10(前記各基板33〜35)は、遊技が一時的に停止
している状態から自動的に復帰し、遊技を再開させるよ
うになっている。従って、制御回路41及び一時停止ス
イッチ42は、タイマカウンタ44によりカウントされ
た経過時間が予め定められた所定時間と一致した場合、
遊技の進行を再開させるために遊技機に供給される電源
電圧の給電状態を復帰する一時停止解除手段として機能
する。
【0060】そして、タイマカウンタ44は、電源スイ
ッチ30と一時停止スイッチ42との間に接続されてい
る。そのため、一時停止スイッチ42を動作させること
によって、AC−DC変換器31(電気部品、バックア
ップ用電源38)への給電状態を一時的に遮断した場合
であっても、タイマカウンタ44に対して、確実に、給
電することができる。即ち、タイマカウンタ44は、遊
技の進行が一時的に停止した状態でも動作することがで
きる。
【0061】また、制御回路41には、一時停止時間を
変更自在に設定可能な設定器としてのタイマ設定器45
が接続されている。そして、タイマ設定器45は、遊技
店の店員のみの操作が許容されるように、パチンコ機1
0の機裏側に設けられている。このタイマ設定器45
は、例えば、一時停止基板39に鍵スイッチを設け、該
鍵スイッチに複数種類の一時停止時間(例えば、「3
(分)」「5(分)」「10(分)」などの3種類)が
表記されて構成されている。そして、鍵スイッチに所定
の鍵を差込み、該鍵を所望の一時停止時間と一致するよ
うに回動操作することにより、タイマ設定器45には該
一時停止時間に対応する設定値が設定されるようになっ
ている。そして、制御回路41は、タイマ設定器45の
設定値を読込み、その設定値に対応する一時停止時間と
タイマカウンタ44のカウント値が一致するか否かを判
定する判定手段として機能する。また、タイマ設定器4
5は、一時停止時間を変更自在に設定可能となってお
り、遊技店側は、該遊技店の営業形態に合せて任意に一
時停止時間を設定することができる。
【0062】一方、操作基板40は、図3及び図5に示
すように、遊技者の操作が許容されるように上球皿15
の上面に配設され、遊技者が遊技を停止又は再開させる
際に押下操作する一時停止ボタン46を備えている。こ
の一時停止ボタン46は、一時停止基板39の制御回路
41に接続されており、遊技者が押下操作する毎に制御
回路41に対して押下信号Dを出力するように構成され
ている。そして、該押下信号Dを入力した制御回路41
は、一時停止スイッチ42に対してオン信号(再開時)
又はオフ信号(停止時)のうちいずれか一方の信号を出
力し、該信号に基づき電源ACの給電経路は導通状態又
は非導通状態とされる。
【0063】即ち、一時停止ボタン46の押下操作によ
り、制御回路41が出力したオフ信号に基づき一時停止
スイッチ42が動作すると、電源ACの給電経路は非導
通状態とされる。このとき、制御回路41、一時停止ス
イッチ42及び一時停止ボタン46は、遊技の進行を一
時的に停止するために遊技機に供給される電源電圧の給
電状態を遮断する一時停止手段として機能する。また、
一時停止ボタン46は、遊技者が遊技の進行を一時的に
停止させる指示を行うために操作する操作手段として機
能する。また、制御回路41及び一時停止スイッチ42
は、一時停止ボタン46の操作による指示を受けて電源
電圧の給電状態を一時的に遮断する電源遮断手段として
機能する。その一方で、一時停止ボタン46の押下操作
により、制御回路41が出力したオン信号に基づき一時
停止スイッチ42が動作すると、電源ACの給電経路は
導通状態とされる。
【0064】また、操作基板40は、図3及び図5に示
すように、上球皿15の上面に配設され、遊技の進行が
一時的に停止していることを外部に報知する一時停止ラ
ンプ47を備えている。この一時停止ランプ47は、制
御回路41に接続されており、該制御回路41からの制
御信号に基づき点灯又は消灯するように構成されてい
る。即ち、制御回路41は、遊技の進行が一時的に停止
している場合、一時停止ランプ47に対して点灯信号を
出力し、該点灯信号を入力した一時停止ランプ47は点
灯する。その一方、制御回路41は、遊技の進行が再開
した場合、一時停止ランプ47に対して消灯信号を出力
し、該消灯信号を入力した一時停止ランプ47は消灯す
る。
【0065】また、操作基板40は、図3及び図5に示
すように、上球皿15の上面に配設され、遊技の進行が
自動的に再開されるまでの時間(以下、「再開時間」と
いう。)を外部に報知するタイマ表示部48を備えてい
る。即ち、このタイマ表示部48は、制御回路41及び
一時停止スイッチ42が遊技の進行を再開させるために
電源電圧の給電状態を自動的に復帰するまでの時間を外
部に報知する報知手段として機能する。このタイマ表示
部48は、制御回路41に接続されており、該制御回路
41からの制御信号に基づき、再開時間を表示するよう
に構成されている。具体的には、制御回路41は、設定
された一時停止時間とタイマカウンタ44のカウント値
を減算し、その減算結果を再開時間として表示するため
の制御信号をタイマ表示部48に出力するようになって
いる。その結果、タイマ表示部48には、再開時間が、
例えば、「5(分)」→「4(分)」→・・・というよ
うに時間が減少しながら表示される。なお、タイマ表示
部48は、再開時間を表示することで、遊技の進行が一
時的に停止していることを外部に報知している。
【0066】そして、一時停止ランプ47及びタイマ表
示部48は、電源スイッチ30と一時停止スイッチ42
との間に接続されている。そのため、一時停止スイッチ
42を動作させることによって、AC−DC変換器31
(電気部品、バックアップ用電源38)への給電状態を
一時的に遮断した場合であっても、一時停止ランプ47
及びタイマ表示部48に対して、確実に、給電すること
ができる。即ち、一時停止ランプ47及びタイマ表示部
48は、遊技の進行が一時的に停止した状態でも動作さ
せることができる。
【0067】次に、このように構成された一時停止部2
9を備えたパチンコ機10において、遊技の進行を一時
的に停止させるための制御の態様を説明する。前記一時
停止スイッチ42は、通常、電源ACの給電経路を導通
状態とするように動作されている。そして、遊技店の開
店に伴い電源スイッチ30がオン操作されると、電源基
板28には、遊技場の電源ACに基づく電源電圧が供給
され、主基板33、払出し基板34及びサブ基板35
は、各々起動を開始する。これにより、パチンコ機10
は遊技を行うことができる状態となる。
【0068】この状態で遊技者は、カードユニット26
のカード挿入口27にプリペイドカードを挿入し、球貸
し操作部Hの操作により遊技球を貸し受け、遊技を開始
する。そして、図柄表示装置18で行われる図柄組み合
わせゲームにおいて、全列の図柄が同一の図柄からなる
組み合わせになると、遊技者には、大当りのチャンスが
付与される。そのため、遊技者は、開放動作する大入賞
口20に遊技球が入賞されるように、遊技領域13aに
遊技球を発射する。
【0069】このとき、遊技者の持ち球が無くなってい
ると、該遊技者は、大入賞口20内のV入賞口23に遊
技球を通過させることができないため、大当りのチャン
スを逸してしまうことになる。そのため、持ち球が無く
なった遊技者は、有効利用できるプリペイドカードを所
持していない場合、該プリペイドカードを購入するため
に席を一旦離れる。
【0070】また、遊技者は、遊技を進行させた状態で
席を離れると、大当りのチャンスを逸することになるた
め、遊技の進行を一時的に停止させるべく、上球皿15
に設けられた一時停止ボタン46を押下操作する。そし
て、一時停止ボタン46が押下操作されると、該一時停
止ボタン46は制御回路41に対して押下信号Dを出力
する。一方、押下信号Dを入力した制御回路41は、電
源ACの給電経路が導通状態であるか否かを判定し、導
通状態である場合、一時停止スイッチ42に対してオフ
信号を出力する。
【0071】また、該オフ信号を入力した一時停止スイ
ッチ42は、電源ACの給電経路を非導通状態とするよ
うに動作し、電源基板28のAC−DC変換器31に供
給される電源ACの給電状態を一時的に遮断する。その
結果、電源基板28の電源断監視回路36に供給される
電源電圧V1が徐々に降下し、該電源断監視回路36の
判定結果が肯定(電源電圧V1≦所定の電圧)になる
と、該電源断監視回路36は、主基板33及び払出し基
板34の各CPU33a,34aに対して電源断信号S
を出力する。そして、電源断信号Sを入力した前記各C
PU33a,34aは、前述した電源断処理プログラム
に基づき、遊技に関する各種制御情報を各RAM33
c,34cに記憶保持させるためのバックアップ処理を
実行する。その後、電源基板28に対して電源ACの給
電状態が完全に遮断されると、パチンコ機10の遊技が
停止し、遊技の進行が一時的に停止された状態となる。
即ち、本実施形態では、主基板33のRAM33c及び
払出し基板34のRAM34cが一時記憶手段として機
能すると共に、主基板33(CPU33a)及び払出し
基板34(CPU34a)が遊技停止手段として機能す
る。
【0072】次に、遊技の進行が一時的に停止された状
態が長時間に亘って継続されることを回避するために、
この状態を自動的に解除する制御の態様を説明する。上
述したように、遊技者が、遊技の進行を一時的に停止さ
せるために、一時停止ボタン46を押下操作した後、一
時停止スイッチ42にオフ信号を出力した制御回路41
は、タイマカウンタ44にカウントを開始させるための
カウント開始信号を出力する。そして、タイマカウンタ
44は、該カウント開始信号を入力し、カウントを開始
する。また、制御回路41は、タイマ設定器45の設定
値を読込み、その設定値に対応する一時停止時間(例え
ば、5(分))とタイマカウンタ44のカウント値(経
過時間)が一致するか否かを判定する。なお、タイマ設
定器45には、遊技店の店員により一時停止時間(5
分)に対応する設定値が設定されている。
【0073】さらに、制御回路41は、一時停止ランプ
47に点灯信号を出力する。そして、一時停止ランプ4
7は、該点灯信号を入力し、点灯する。また、制御回路
41は、設定された一時停止時間とタイマカウンタ44
のカウント値を減算し、その減算結果を再開時間として
表示するための制御信号をタイマ表示部48に出力す
る。そして、タイマ表示部48は、該制御信号を入力
し、再開時間を表示する。タイマ表示部48に再開時間
を表示させるための制御信号をタイマカウンタ44のカ
ウント値と一時停止時間との減算結果に基づき出力す
る。
【0074】従って、遊技者又は遊技店の店員は、一時
停止ランプ47が点灯しているのを見て、パチンコ機1
0における遊技の進行が一時的に停止していることを把
握することができる。また、遊技者又は遊技店の店員
は、タイマ表示部48の表示内容を見て、再開時間(遊
技の進行が自動的に再開されるまでの時間)を把握する
ことができる。即ち、遊技者にあっては、席を離れてい
られる時間を把握することができる。
【0075】そして、制御回路41は、一時停止時間
(5(分))とタイマカウンタ44のカウント値(経過
時間)が一致すると、遊技の進行を自動的に再開させる
べく一時停止スイッチ42に対してオン信号を出力す
る。また、該オン信号を入力した一時停止スイッチ42
は、電源ACの給電経路を導通状態とするように動作
し、電源基板28のAC−DC変換器31に供給される
電源ACの給電状態が復帰する。
【0076】また、電源基板28の電圧制御回路32
は、AC−DC変換器31により変換された直流電圧を
電源電圧V1〜V4に変圧処理し、電源断監視回路36
及び前記各基板33〜35に供給する。そして、電源電
圧V2〜V4の給電状態が復帰された前記各基板33〜
35(各CPU33a,34a,35a)は、各々起動
を開始する。このとき、主基板33のCPU33a及び
払出し基板34のCPU34aは、前述したメイン処理
プログラムにおいて、各RAM33c,34cに記憶保
持された各種制御情報に基づき各種設定を実行する。ま
た、制御回路41は、タイマカウンタ44のカウントを
終了させると共に、一時停止ランプ47に消灯信号を出
力する。
【0077】そして、前記各基板33〜35(各CPU
33a,34a,35a)の起動が完了すると、パチン
コ機10は、電源遮断時(遊技者が一時停止ボタン46
を押下操作した時)の状態から遊技を再開する。なお、
本実施形態では、主基板33(CPU33a)及び払出
し基板34(CPU34a)が遊技再開手段として機能
する。従って、例えば、遊技者が、遊技の進行を一時的
に停止させたことを忘れて長時間席を離れたり、その状
態のまま帰路に着いてしまった場合であっても、パチン
コ機10が長時間に亘って一時的に停止された状態にな
ることを回避することができる。
【0078】因みに、遊技の進行が一時的に停止された
後、再開時間が経過していない場合(タイマ表示部48
の表示内容が0(分)でない場合)に、遊技者が遊技の
進行を再開させるため、再び、一時停止ボタン46を押
下操作すると、該一時停止ボタン46は制御回路41に
押下信号Dを出力する。また、押下信号Dを入力した制
御回路41は、電源ACの給電状態が導通状態であるか
否かを判定し、非導通状態である場合、一時停止スイッ
チ42に対してオン信号を出力する。その結果、該オン
信号を入力した一時停止スイッチ42は、電源ACの給
電経路を導通状態とするように動作し、前述同様に、遊
技の進行が再開されることになる。
【0079】従って、本実施形態によれば、以下に示す
効果を得ることができる。 (1) 遊技の進行を一時的に停止するために、パチン
コ機10に供給される電源電圧(電源AC)の給電状態
を一時的に遮断させている。そのため、遊技の進行が一
時的に停止された状態では、電源電圧の給電状態が一時
的に遮断されているので、不可抗力やノイズなどの影響
によって一時的に停止している状態が解除されることを
抑制することができる。また、遊技の進行が一時的に停
止された状態では、各基板33〜35は動作していない
ので、該各基板33〜35の負荷を抑制することができ
る。従って、パチンコ機10に与える負荷を抑制しつ
つ、より確実に遊技の進行を一時的に停止させることが
できる。
【0080】(2) 制御回路41は、タイマカウンタ
44のカウント値と一時停止時間が一致した場合、遊技
の進行を自動的に再開させるべく一時停止スイッチ42
を動作させ、パチンコ機10に供給される電源電圧(電
源AC)の給電状態を復帰させている。そのため、遊技
者が、遊技の進行を一時的に停止させたことを忘れて長
時間席を離れたり、その状態のまま帰路に着いてしまっ
た場合に、遊技の進行が一時的に停止した状態が長時間
に亘って継続され、パチンコ機10の稼働数が低減する
のを抑制することができる。また、他の遊技者が、遊技
を行いたいにも関わらず、遊技をする機会を逸するのを
抑制することができる。
【0081】(3) パチンコ機10に供給される電源
電圧の給電状態が一時的に遮断されると、主基板33
(CPU33a)及び払出し基板34(CPU34a)
に、バックアップ処理を実行させることで、遊技の進行
が一時的に停止する状態を作り出している。従って、既
存のバックアップ処理を用いて、遊技の進行が一時的に
停止する状態を作り出しているので、主基板33及び払
出し基板34に遊技の進行を一時的に停止させるための
制御プログラムを新たに設定する必要がなく、主基板3
3及び払出し基板34の負荷増大を抑制することができ
る。また、既存のバックアップ処理を用いて、遊技の進
行が一時的に停止された状態では、主基板33及び払出
し基板34に対する給電が遮断され、主基板33及び払
出し基板34は動作しないため、主基板33及び払出し
基板34の負荷増大を抑制することができる。そして、
バックアップ処理にかかる制御を遊技の進行を一時的に
停止させる際の制御に流用することでパチンコ機10の
負荷増大を抑制することができる。
【0082】(4) タイマカウンタ44は、電源スイ
ッチ30と一時停止スイッチ42との間に接続されてい
る。そのため、一時停止スイッチ42を動作させること
によって、AC−DC変換器31(電気部品、バックア
ップ用電源38)への給電状態を一時的に遮断した場合
であっても、タイマカウンタ44に対して、確実に、給
電することができる。従って、タイマカウンタ44は、
遊技の進行が一時的に停止した状態でも動作することが
できる。
【0083】(5) 一時停止スイッチ42は、電源ス
イッチ30の下流側であって、電源ACに基づく電源電
圧V1〜V4を受けて動作する電気部品(電源基板2
8、主基板33、払出し基板34、サブ基板35)に対
する給電を遮断可能な給電経路中に接続されている。従
って、単一の一時停止スイッチ42を用いて、確実に、
電気部品への電源電圧V1〜V4の給電状態を一時的に
停止することができる。また、単一の一時停止スイッチ
42を用いることで、回路構成の複雑化を抑制すること
ができる。
【0084】(6) 一時停止スイッチ42は、電源ス
イッチ30とAC−DC変換器31との間に接続されて
いるので、一時停止スイッチ42がオフ操作された場合
AC−DC変換器31への電源ACの給電状態が一時的
に遮断される。従って、一時停止スイッチ42がオフ操
作された場合、電源断監視回路36及び前記各基板33
〜35に対する給電状態が遮断されるので、パチンコ機
10における消費電力を抑制することができる。
【0085】(7) タイマ設定器45により、一時停
止時間を変更自在に設定できるようになっている。従っ
て、遊技店側は、該遊技店の営業形態に合せて任意に一
時停止時間を設定することができる。また、タイマ設定
器45は、パチンコ機10の機裏側に設けられているの
で、遊技者が勝手に操作できないようになっており、遊
技店側で一時停止時間を管理することができる。
【0086】(8) タイマ表示部48は、遊技の進行
が自動的に再開されるまでの時間(再開時間)を外部に
報知している。従って、遊技者又は遊技店の店員は、タ
イマ表示部48に再開時間が表示されているのを見て、
パチンコ機10における遊技の進行が一時的に停止して
いることを把握することができる。また、他の遊技者
は、タイマ表示部48に再開時間が表示されているのを
見て、該パチンコ機10に遊技者がついていることを把
握することができる。また、遊技者又は遊技店の店員
は、タイマ表示部48の表示内容を見て、再開時間を把
握することができる。
【0087】(9) 一時停止ボタン46の押下操作に
より、制御回路41は、一時停止スイッチ42に対して
オン信号又はオフ信号を出力している。従って、遊技中
の遊技者は、どうしても席を離れなければならない場合
でも、一時停止ボタン46を押下操作するという簡単な
操作で、遊技の進行を一時的に停止させることができ
る。また、遊技者は、一時停止ボタン46を押下操作す
るという簡単な操作で、遊技を再開させることができ
る。また、一時停止ボタン46は、遊技中の遊技者の目
につきやすい上球皿15に設けられているので、一時停
止ボタン46の操作性の向上に貢献することができる。
【0088】(10) 一時停止ランプ47を点灯させ
ることにより、遊技の進行が一時的に停止していること
を外部に報知している。従って、遊技者又は遊技店の店
員は、一時停止ランプ47が点灯しているのを見て、パ
チンコ機10における遊技の進行が一時的に停止してい
ることを把握することができる。また、他の遊技者は、
一時停止ランプ47が点灯しているのを見て、該パチン
コ機10に遊技者がついていることを把握することがで
きる。
【0089】(11) 一時停止部29には、電源スイ
ッチ30がオン操作されている状態において、常に、電
源ACが供給されている。そのため、遊技の進行が一時
的に停止された場合にも、一時停止部29は、確実に、
電源ACを確保することができる。
【0090】(12) 電源ACの給電状態を一時的に
遮断する構成と該電源ACの給電状態を復帰する構成が
兼用されている。従って、回路構成が複雑化することを
抑制することができる。
【0091】(13) 主基板33のRAM33c及び
払出し基板34のRAM34cには、バックアップ用電
源38が接続されている。そのため、電源電圧(電源A
C)の遮断時においても、各RAM33c,34cに対
して、確実に、給電することができる。従って、各RA
M33c,34cは、電源電圧(電源AC)の遮断時に
おいてバックアップ用電源38から供給された電源電圧
VBに基づき前記制御情報を記憶保持できる。
【0092】なお、上記各実施形態は以下のように変更
してもよい。 ・ 前記実施形態では、電源ACの給電状態を一時的に
遮断する構成と電源ACの給電状態を復帰する構成が兼
用されていたが、別部材構成としても良い。
【0093】・ 前記実施形態では、電源電圧(電源A
C)の給電状態を遮断する場合、遊技者が一時停止ボタ
ン46を押下操作すると、制御回路41からの信号を受
けて一時停止スイッチ42が動作するようになっていた
が、遊技者が、直接、一時停止スイッチ42を動作させ
るようにしても良い。例えば、一時停止スイッチ42を
上球皿15に設け、遊技者は、一時停止スイッチ42
を、直接、操作することにより、AC−DC変換器31
に供給される電源電圧(電源AC)の給電状態を遮断す
る。
【0094】・ 前記実施形態では、タイマ表示部48
は、遊技の進行が自動的に再開されるまでの時間(再開
時間)を表示することにより、再開時間を外部に報知し
ていたが、スピーカ51から出力される音声により再開
時間を外部に報知するようにしても良い。この場合、ス
ピーカ51が報知手段に相当し、スピーカ51は、制御
回路41と接続されている。従って、遊技の進行が一時
的に停止した状態でも、スピーカ51には、制御回路4
1を介して給電される。また、上球皿15にランプを複
数設け、各ランプが点灯した状態が1分に相当し、遊技
の進行が一時的に遮断された時点で、全ランプが点灯
し、再開時間が1分減る毎に、ランプが1個消灯するよ
うにして、再開時間を外部に報知するようにしても良
い。この場合、各ランプが報知手段に相当し、該各ラン
プは、制御回路41と接続されている。従って、遊技の
進行が一時的に停止した状態でも、各ランプには、制御
回路41を介して給電される。このように、再開時間を
外部に報知できる構成であれば適宜変更しても良い。ま
た、タイマ表示部48を省略しても良い。
【0095】・ 前記実施形態では、タイマ設定器45
が、遊技店の店員のみの操作が許容されるように、パチ
ンコ機10の機裏側に設けられていたが、遊技店の店員
のみの操作が許容されるような構成であれば、機表側に
設けても良い。
【0096】・ 前記実施形態では、タイマ設定器45
に設定可能な一時停止時間が、3、5、10(分)であ
ったが、該一時停止時間は適宜変更しても良い。例え
ば、一時停止時間が1〜10(分)などであっても良
い。
【0097】・ 前記実施形態では、タイマ設定器45
が設けられていたが、該タイマ設定器45を省略しても
良い。この場合、制御回路41が一時停止時間を予め記
憶保持する。
【0098】・ 前記実施形態では、電源基板28に、
主基板33のRAM33c及び払出し基板34のRAM
34cと接続されたバックアップ用電源38が設けられ
ていたが、各基板33,34上にバックアップ用電源3
8を設けても良い。
【0099】・ 前記実施形態では、CPU33a及び
CPU34aが実行するバックアップ処理により、遊技
に関する各種制御情報がRAM33c,34cに記憶保
持されるようになっていたが、制御回路41が各種制御
情報を他のメモリに記憶保持するようにしても良い。例
えば、主基板33及び払出し基板34とは別にメモリを
設け、制御回路41は、遊技が進行している場合に、一
時停止ボタン46が押下操作されると、一時停止スイッ
チ42を動作させると共に遊技に関する各種制御情報を
メモリに記憶保持する。この場合、メモリが一時記憶手
段に相当する。また、メモリには、遊技に関する各種制
御情報を電源遮断後も記憶保持するための記憶保持用電
源が接続されていても良いし、該メモリ自体に前記記憶
保持用電源が搭載されていても良い。
【0100】・ 前記実施形態では、CPU33a,3
4aが実行するバックアップ処理により、遊技に関する
各種制御情報がRAM33c,34cに記憶保持されて
いたが、CPU33aのみがバックアップ処理を実行
し、遊技に関する各種制御情報をRAM33cに記憶保
持させるようにしても良い。また、前記各基板33〜3
5がバックアップ処理を実行し、遊技に関する各種制御
情報を各RAM33c,34c,35cに記憶保持させ
るようにしても良い。この場合、サブ基板35(CPU
35a)も遊技停止手段及びバックアップ手段として機
能すると共に、RAM35cも一時記憶手段及び記憶手
段として機能する。また、この場合、バックアップ用電
源38はサブ基板35のRAM35cに接続される。
【0101】・ 前記実施形態では、一時停止ボタン4
6が上球皿15に設けられていたが、該一時停止ボタン
46は前枠14の下部や下球皿16の上部などに設けて
も良い。即ち、一時停止ボタン46は、機前面側であっ
て、遊技者の操作が許容されていればその位置は特に限
定されない。
【0102】次に上記実施形態及び別例から把握できる
技術的思想を追記する。 ・ 遊技店側の操作が許容され、前記所定時間を変更自
在に設定可能な設定器をさらに備えた請求項1〜請求項
4のうちいずれか一項に記載の遊技機。
【0103】・ 前記一時停止解除手段が遊技の進行を
再開させるために前記電源電圧の給電状態を自動的に復
帰するまでの時間を外部に報知する報知手段をさらに備
えた請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の遊
技機。
【0104】・ 前記一時停止手段は、遊技機における
給電経路中であって、遊技機に前記電源電圧を供給する
ための電源スイッチと前記記憶保持用電源との間に接続
される一方で、前記カウント手段は、前記電源スイッチ
と前記一時停止手段との間に接続されている請求項3に
記載の遊技機。
【0105】・ 前記一時停止手段は、遊技機における
給電経路中であって、遊技機に前記電源電圧を供給する
ための電源スイッチと前記電源電圧を交流電圧から直流
電圧に変換するための変換器との間に接続される一方
で、前記カウント手段は、前記電源スイッチと前記一時
停止手段との間に接続されている請求項1〜請求項3の
うちいずれか一項に記載の遊技機。
【0106】・ 前記一時停止手段は、遊技者が遊技の
進行を一時的に停止させる指示を行うために操作する操
作手段と、前記操作手段の操作による指示を受けて、前
記電源電圧の給電状態を一時的に遮断する電源遮断手段
から構成されている請求項1〜請求項4に記載の遊技
機。以下、この技術的思想を、「技術的思想1」とい
う。
【0107】・ 前記一時停止解除手段は、前記経過時
間と前記所定時間が一致するか否かを判定する判定手段
と、該判定手段の判定結果に基づき前記電源電圧の給電
状態を復帰する電源復帰手段から構成されており、前記
電源遮断手段と前記電源復帰手段は兼用されている前記
技術的思想1に記載の遊技機。
【0108】
【発明の効果】本発明によれば、遊技機に与える負荷を
抑制しつつ、より確実に遊技の進行を一時的に停止させ
ることができると共にその状態を自動的に解除すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の機表側を示す正面図。
【図2】大入賞口を示す平断面図。
【図3】上球皿を示す平面図。
【図4】パチンコ機の各種構成部材と各種基板の接続態
様を示すブロック図。
【図5】一時停止部の各種構成部材と各種基板の接続態
様を示すブロック図。
【符号の説明】
AC…電源、10…パチンコ機、30…電源スイッチ、
33…電気部品としての主制御基板、33a…遊技停止
手段、バックアップ手段及び遊技再開手段としてのCP
U、33c…一時記憶手段及び記憶手段としてのRA
M、34…電気部品としての払出し制御基板、34a…
遊技停止手段、バックアップ手段及び遊技再開手段とし
てのCPU、34c…一時記憶手段及び記憶手段として
のRAM、35…電気部品としてのサブ制御基板、36
…電気部品としての電源断監視回路、38…記憶保持用
電源としてのバックアップ用電源、41…一時停止手段
及び一時停止解除手段を構成する制御回路、42…一時
停止手段及び一時停止解除手段を構成する一時停止スイ
ッチ、44…カウント手段としてのタイマカウンタ、4
6…一時停止手段を構成する一時停止ボタン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者の指示に基づき遊技の進行を一時
    的に停止するために遊技機に供給される電源電圧の給電
    状態を一時的に遮断する一時停止手段と、 前記給電状態が遮断された場合、遊技に関する各種制御
    情報を一時記憶手段に記憶保持し、遊技の進行を一時的
    に停止する遊技停止手段と、 前記給電状態が遮断された時点からの経過時間をカウン
    トするカウント手段と、 前記カウント手段によりカウントされた経過時間が予め
    定められた所定時間と一致した場合、遊技の進行を再開
    するために遊技機に供給される電源電圧の給電状態を復
    帰する一時停止解除手段と、 前記電源電圧の給電状態が復帰された場合、前記一時記
    憶手段に記憶保持された前記遊技に関する各種制御情報
    に基づき遊技の進行を再開する遊技再開手段とを備えた
    遊技機。
  2. 【請求項2】 前記一時記憶手段は、遊技機に供給され
    る電源電圧値が予め定められた所定の電圧値に降下した
    場合に、バックアップ処理を実行するバックアップ手段
    が前記遊技に関する各種制御情報を記憶保持させる記憶
    手段を兼用している請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記一時記憶手段又は記憶手段には、前
    記制御情報を電源遮断後も記憶保持するための記憶保持
    用電源が接続されている請求項1又は請求項2に記載の
    遊技機。
  4. 【請求項4】 前記一時停止手段は、主電源から遊技機
    に前記電源電圧を供給するための電源スイッチの下流側
    であって、該電源電圧を受けて動作する電気部品に対す
    る給電を遮断可能な給電経路中に接続される一方で、 前記カウント手段は、前記電源スイッチと前記一時停止
    手段との間に接続されている請求項1〜請求項3のうち
    いずれか一項に記載の遊技機。
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