JP2003225235A - 絞りアライメント調整支援機能を持つx線診断装置及びその調整支援方法 - Google Patents

絞りアライメント調整支援機能を持つx線診断装置及びその調整支援方法

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JP2003225235A
JP2003225235A JP2002028225A JP2002028225A JP2003225235A JP 2003225235 A JP2003225235 A JP 2003225235A JP 2002028225 A JP2002028225 A JP 2002028225A JP 2002028225 A JP2002028225 A JP 2002028225A JP 2003225235 A JP2003225235 A JP 2003225235A
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image
aperture
diaphragm
adjustment
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Tomoyuki Yoshida
知行 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オペレータの不慣れ等の人的要因に依らずにX
線絞りのアライメント調整時間を短縮し、かつ、調整ば
らつきを低減する。 【解決手段】X線診断装置は、寝台、X線源、受像系、
Cアーム、このCアームのX線源側に取り付けられ、X
線源から受像系に向けたX線ビームを絞る開口を可変設
定可能な開度で形成するX線可動絞りのほか、そのX線
絞り装置の取付時の絞りアライメント調整支援機能を実
現する要素として、X線源の焦点に対するX線絞り装置
の取り付け位置及びその開口の開度調整を含む絞りアラ
イメント調整用の基準となる画像を予め保管する記録媒
体107及びデータベース121と、X線絞り装置の取
付時にその調整中の絞りアライメント状態を示す画像を
受像系を介して取得しながら、その画像に重ね合わせて
絞りアライメント調整用の基準となる画像をモニタ11
1上に表示させる画像処理部103とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絞りアライメント
調整支援機能を持つX線診断装置及びその調整支援方法
に係り、とくにX線診断装置の現地サイトでの装置据付
時やその交換時における絞りアライメント調整に使用さ
れる支援機能に関する。
【0002】
【従来の技術】医用X線診断装置には、寝台上の被検体
に向けてX線を曝射するX線管(X線源)及びその被検
体を透過したX線を受像する受像系(イメージ・インテ
ンシ・ファイア(I.I.)、光学系、及びTVカメラ
等)の間に、X線管からのX線ビームを絞る開閉自在の
開口を形成するX線絞り(「X線可動絞り」、或は、単
に「絞り」とも言う)が装備されている。このX線絞り
は、例えば矩形状の開口を形成する矩形羽根や円形状の
開口を形成する円形羽根等の複数枚の羽根を移動可能に
設け、これら各羽根の位置を可動させることにより開口
の開度を調整するものである(例えば、特開平2001
−29339号参照)。
【0003】このX線絞りの筐体は、例えばX線管の筐
体とは別体に形成され、その筐体上の受像系側に対向す
る所定位置にネジ等の締結手段により取り外し可能に取
り付けられる。このX線絞りの取り付け時には、X線管
の焦点(管球位置)と受像系のI.I.の受像面上とを
結ぶX線ビームの中心位置に対してX線絞りの開口の中
心位置が揃うようにX線管装置に対するX線絞りの取り
付け位置を調整したり(管球のセンタに対する絞りのセ
ンタ合わせ)、I.I.の視野サイズを元に羽根の位置
を設定してX線絞りの開度を調整したり(開度調整)、
寝台の位置を基準に羽根の位置を設定してX線絞りのだ
れ補正を行なったり(だれ調整)する等、いわゆるX線
絞りのアライメント調整作業が行なわれる。
【0004】このアライメント調整作業は、X線診断装
置の出荷元の工場でのシステム試験時、その出荷先(医
療施設等の現地サイト)での据付時、その後の現地サイ
トでのX線絞りの交換時等にその都度行なわれる。この
アライメント調整作業がX線診断装置の出荷前後で必要
となる理由は、X線絞りが輸送中に破損するのを防ぐた
めにX線診断装置から外した状態で出荷される場合が多
いためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た医用X線診断装置のX線絞りのアライメント調整(絞
りのセンタ合わせ、開度調整、だれ調整等)は、現地サ
イトでの据付時に工場と同じ手順で最初からやり直す必
要があった。これは、故障等の原因で絞りを交換する場
合も同様であった。しかも、ここでのアライメント調整
作業は、サービス員の経験や熟練(感覚)を元に行なわ
れ、その調整の基準がサービス員の技量、性格等の人的
要因に左右されやすいものであっため、必ずしも基準レ
ベルのアライメント状態が、X線診断装置が据え付けら
れる全ての現地サイトで確保されているとは言えない状
態にあった。
【0006】従って、上記の作業では、1)X線絞りの
据付時には、アライメント調整を毎回最初の状態から行
なう必要があるため、その分、据付工数や据付時間が増
加する、2)X線絞りのトラブル発生等による交換時に
は、上記と同様の理由で部品交換時間が増加するほか、
今までのアライメント状態と同じ状態に戻すのにサービ
ス担当者の感覚を頼りに調整されていたため、いつも同
じアライメント状態に調整できるとは限らず、絞りアラ
イメント品位の低下や調整ばらつきが生じやすい、3)
不慣れなサービス員が行なう場合は特に上記1)、2)
の傾向が顕著となる等の不都合があった。
【0007】本発明は、このような従来の事情を考慮に
なされたもので、オペレータの不慣れ等の人的要因に依
らずにX線絞りのアライメント調整時間を短縮し、か
つ、調整ばらつきを低減することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のX線診断装置は、被検体を載せる寝
台と、この寝台上の被検体に対しX線を曝射するX線源
と、このX線源からのX線を受像する受像系と、このX
線源及び受像系を前記寝台上の被検体を挟んで対向する
位置に保持する保持体と、この保持体上のX線源側に取
り付けられ、当該X線源から前記受像系に向けたX線を
絞る開口を可変設定可能な開度で形成するX線絞り装置
とを備えたX線診断装置において、前記X線源の焦点に
対する前記X線絞り装置の取り付け位置及びその開口の
開度調整を含む絞りアライメント調整用の基準となる画
像を予め保管する画像保管手段と、前記X線絞り装置の
取付時にその調整中の絞りアライメント状態を示す画像
を前記受像系を介して取得しながら、その画像に関連付
けて前記絞りアライメント調整用の基準となる画像をモ
ニタ上に表示させる画像処理手段とを備えたことを特徴
とする。
【0009】請求項2記載の発明では、前記画像処理手
段は、前記調整中の絞りアライメント状態を示す画像
を、前記絞りアライメント調整用の基準となる画像に重
ね合わせて重畳表示するものであることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明では、前記画像処理手
段によりモニタ上に重畳表示される両画像の画素値の差
分を計算し、その差分の計算値が少なくなる状態に前記
X線絞り装置の開口の絞り開度を自動で調整する絞り開
度調整手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明では、前記絞り開度調
整手段は、前記絞り開度の自動調整後に前記差分の計算
値が予め設定された検査基準範囲内から外れている場合
に前記X線絞り装置の取り付け位置の変更を促す指令を
出力する手段を備えたことを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明では、前記画像保管手
段は、前記X線診断装置内の記録媒体上、又は、当該X
線診断装置に通信ネットワークを介して通信可能に接続
されたコンピュータ装置のデータベース上に前記基準画
像を保管するものであることを特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明に係るX線診断装置の
絞りアライメント調整支援方法は、X線診断装置のX線
源及びその受像系を保持する保持体上の当該X線源側に
X線絞り装置を取り付ける際に、その調整中の絞りアラ
イメント状態を示す画像を前記受像系を介して取得しな
がら、その画像に関連付けて、予め保管された絞りアラ
イメント調整用の基準となる画像をモニタ上に表示させ
ることを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明では、前記調整中の絞
りアライメント状態を示す画像は、前記絞りアライメン
ト調整用の基準となる画像に重ね合わせて表示されるこ
とを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る絞りアライメ
ント調整機能をもつX線診断装置及びその調整支援方法
の実施の形態を図1〜図10を参照して説明する。
【0016】図1は、本実施形態の絞りアライメント調
整支援機能を持つX線診断装置の概要、図2は、その動
作例、図3は、X線診断装置の要部構成例、図4は、X
線絞りの構成例をそれぞれ示す。
【0017】図1に示すX線診断装置100は、被検体
を載せる天板(寝台)1と、この天板1上の被検体を挟
む位置の一方にX線管装置(X線源)2及びX線可動絞
り(X線絞り)3、その他方に受像系としてイメージ・
インテンシ・ファイア(I.I.)4、光学系5、及び
TVカメラ6を保持するCアーム7と、天板1及びCア
ーム7を移動可能に保持する架台8と、これら各部1〜
8に対するX線撮影(透視)に関する各種操作用の操作
卓9とを備える。
【0018】この内、操作卓9には、オペレータが操作
する操作器(キーボード、マウス、トラックボール、操
作スイッチ等)、その各種操作画面(後述するサービス
モードに応じた画面も含まれる)や被検体のX線撮影で
得られる透視像等の画像を表示するモニタ等が搭載され
ている(後述参照)。
【0019】このX線診断装置100は、図2に示すよ
うに、架台8に対する天板1の起倒(図中の矢印M1で
示す方向参照)、昇降(同M2参照)、前後動(同M3
参照)、及び左右動(同M4参照)と、架台8に対する
Cアーム7の長手動(同矢印M5参照)、回転(同M6
参照)、及び円弧動(同M7参照)と、Cアーム7に対
するI.I.4の前後動(同M8参照)との各動作が可
能となっている。
【0020】このX線診断装置100には、本発明の画
像保管手段及び画像処理手段を成す絞りアライメント調
整支援機能を実現する要部構成として、システム全体の
制御を担うシステムコントローラ101のほか、このシ
ステムコントローラ101に接続される透視像取込用の
A/D102、画像処理部103、表示コントローラ1
04、操作器インターフェース105、通信インターフ
ェース106、基準画像用の記録媒体(メモリ等)10
7、及びX線可動絞り3制御用の絞りコントローラ10
8が搭載される。
【0021】また、このX線診断装置100において、
表示コントローラ104の出力側に前述の操作卓9上の
モニタ111が、また操作器インターフェース105の
出力側に操作器112がそれぞれ接続される。また、通
信インターフェース106は、所定の通信回路(LA
N、専用回線、公衆回線等)120を介して工場又はサ
ービスセンタ等の別サイトに設けられたネットワーク上
の基準画像保管用のデータベース121に通信可能に接
続される。
【0022】上記構成において、記録媒体107及びデ
ータベース121上に保管される絞りアライメント調整
用の基準画像としては、例えば調整に慣れている工場の
作業者等により予め設定された複数の絞りアライメント
調整ポイント(寝台1の位置)での調整結果、又は、据
付完了時の調整結果の透視像又は撮影像が含まれる。
【0023】この基準画像は、記録媒体107及びデー
タベース121の少なくとも一方で保管される。例え
ば、装置100のメモリ等に制約がある場合には、上記
調整結果を工場等の別サイトのデータベース121上に
保存することができる。この場合には、X線診断装置1
00の据付サイトから必要に応じてデータベース121
上の基準画像を通信回線120経由で読み出し可能に構
成される。このように絞りアライメント調整用の基準画
像の保管場所としてデータベース121を利用する場合
は、各据付サイトのX線診断装置100をその製造番号
等でデータ管理することが望ましい。
【0024】システムコントローラ101は、通常のX
線撮影に関する制御のほか、操作器112の操作により
予め設定されたサービスモードが指定された時に、装置
100内の記録媒体107上、又は、装置100外のデ
ータベース121上に予め保管された絞りアライメント
調整用の基準画像と、TVカメラ6からA/D102を
介して取り込まれる現在調整中の透視像とを画像処理部
103にて重畳(合成)させ、その重畳画像を表示コン
トローラ104によりモニタ111上に表示させる処理
(例えば、予め実装されたサービスモード用のアプリケ
ーション・プログラム)を実行可能となっている。
【0025】また、このシステムコントローラ101
は、画像処理部103上で重畳される両画像の画素値の
差分(絞り羽根の有無による明暗の違いを反映)を計算
し、その差分の計算値が小さくなるように絞りコントロ
ーラ108にてX線可動絞り3の開度を自動調整させる
と共に、その自動調整後のX線可動絞り3の開度が検査
基準から外れている場合にはその取り付け位置を変更す
る旨の指示をモニタ111等に出力させる処理(例え
ば、予め実装されたサービスモード用のアプリケーショ
ン・プログラム)も実行可能となっている。
【0026】図4は、X線可動絞り3の一例を示す。図
4に示すX線可動絞り3は、X線管装置2の筐体上にネ
ジ等の締結手段により取り付けられる。このX線可動絞
り3の筐体内には、X線管装置2からのX線ビームの軸
方向の異なる位置のX線管装置2側に円形羽根31が、
またそのI.I.4側を臨む側に矩形羽根32がそれぞ
れ搭載される。
【0027】円形羽根31は、そのベース33上に、X
線ビームの被検体への照射野用の円形状開口AP1を形
成する開閉自在の絞り羽根34と、この絞り羽根34の
位置をその開口AP1が成す半径方向に開閉させてその
開度を調整可能な開閉機構35とを有する。
【0028】矩形羽根32は、X線ビームの被検体への
照射野用の矩形状開口AP2を形成する開閉自在の4枚
の絞り羽根36…36と、この各絞り羽根36…36の
位置をその開口AP2が成す2つの互いに直交する辺に
平行な方向、すなわち図中のX方向及びY方向に沿って
開閉させてその開度を調整可能な開閉機構37…37と
を有する。この内、開閉機構37は、図中の例ではベル
ト伝動機構で構成され、モータ及び減速機38からの駆
動力を2つのプーリ39、39間を結ぶ回転ベルト40
に伝動し、その回転ベルト40に固定された絞り羽根3
6を移動可能となっている。
【0029】ここで、X線可動絞り3の取付時における
X線診断装置100の絞りアライメント調整方法を図5
〜図10を参照して説明する。
【0030】まず、この絞りアライメント調整の作業開
始に際し、オペレータは、天板(寝台)1及びCアーム
7を基準位置にセットし(ステップSt1)、X線管装
置2の管球(X線焦点)のセンタ位置(取り付け位置)
を調整し(ステップSt2)、そのX線管装置2上にX
線可動絞り3を取り付ける。
【0031】そして、この取り付け状態で、システムコ
ントローラ101の制御の元で、X線管装置2からX線
可動絞り3の開口AP1、AP2を介してX線を曝射
し、その透視像をI.I.4、光学系5、及びTVカメ
ラ6を介してA/D102経由で画像処理部103に取
り込まれる。この透視像は、X線可動絞り3内の矩形羽
根32及び円形羽根31が成す開口AP1、AP2の現
在の調整状態を反映したものとなっている。これと並行
して、記録媒体107上、又は、外部のデータベース1
21上に予め保管されている上記寝台1の基準位置にお
ける絞りアライメント調整用の基準画像が、画像処理部
103に送られる。
【0032】そこで、上記の透視が行なわれる間、画像
処理部103により、基準画像上に現在の調整状態を示
す画像が重畳され、その重畳画像がモニタ111上に表
示される(ステップSt11:透視時の重畳表示)。こ
れにより、オペレータは、その重畳画像をモニタ111
上で確認しながら、両画像上の絞り羽根が互いに重ね合
うようにX線可動絞り3のセンタ位置(取り付け位置)
を調整する(ステップSt3)。このステップSt3の
処理で表示される画像の例を図6に示す。図6におい
て、矩形羽根32の各絞り羽根36…36及びその矩形
状開口AP2を反映した透視像P及びこれに相当する
基準画像Pref1の重畳画像がモニタ111上に表示
されている。
【0033】次いで、X線可動絞り3のセンタ位置の調
整後、操作器112によりシステムの状態を予め設定さ
れた「サービスモード」に設定する(ステップSt
4)。これにより、モニタ111上にサービスモード用
のメニュー画面が表示され、そのメニュー画面上に予め
設定された「開度調整メニュー」を選択する(ステップ
St5)。この選択により、モニタ111上に開度調整
画面が表示される。この開度調整画面の一例を図7に示
す。
【0034】図7に示す開度調整画面M1には、GUI
(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)ベースに
構築されるウインドウ上の複数の選択タグの中から選択
されるもので、調整対象の絞り羽根を被検体と共に模式
的に表示する項目M10(図中の例では矩形羽根32の
4枚の絞り羽根36…36をそれぞれ符号P、B、H、
及びFを付して模式的に表示)、プルダウンメニュー等
の方式で調整対象の絞り羽根を選択する項目(図中の
「BLADE」項目)M11と、この項目M11で選択
された対象羽根に対する開指令を出すボタン(図中の
「OPEN」ボタン)M12と、同様に対象羽根に対す
る閉指令を出すボタン(図中の「CLOSE」ボタン)
M13と、また対象羽根の開度設定値を保存するための
ボタン(図中の「STORE」ボタン)M14と、さら
に設定したい開度を表示する入力項目(図中の「CUR
RENT DATA」項目)M15、I.I.の視野サ
イズを指定する項目(図中の「I.I.MAGNIF
Y」)M16等が設定されている。
【0035】なお、図中の例では、対象羽根として矩形
羽根32の4枚の絞り羽根36…36を例示してある
が、この開度調整画面M1上では、円形羽根31の絞り
羽根34を模式的に符号Cで模式的に表示し、その開度
調整も矩形羽根32と同様に可能となっている。
【0036】上記の開度調整画面M1上で、I.I.の
視野サイズが指定される(ステップSt6)と、その透
視を実施しながら、上記ステップSt11の処理(透視
時の重畳表示)が行なわれ、現在調整中の透視像及び基
準画像を重ね合わせた重畳画像がモニタ111上の別の
位置に表示される。これにより、オペレータは、その重
畳画像をモニタ111上で確認しながら、両画像上の各
絞り羽根が同じ状態に重ね合ってその位置が揃うように
対象羽根を開閉させ、その羽根の位置を設定する(ステ
ップSt7)。
【0037】このステップSt7の処理で表示される画
像の例を図8に示す。図8において、矩形羽根32の各
絞り羽根36…36及びその矩形状開口AP2を反映し
た透視像P及びこれに相当する基準画像Pref1
重畳画像がモニタ111上に表示されている。
【0038】上記のステップSt7の処理による開度調
整は、上記のオペレータによるマニュアル調整のほか、
図9に示すように自動調整で実施することも可能であ
る。この場合、図9に示すように、システムコントロー
ラ101の処理により、現在調整中の透視像P及びこ
れに相当する基準画像Pref1の各画素毎の差分Δ
を計算し(ステップSt21)、この差分Δを元にそ
の値が小さくなるようにX線可動絞り3の開度を自動調
整する(ステップSt22)。この自動調整により差分
Δの値が予め設定された検査基準の範囲内から外れて
いる場合は、上記の処理(ステップSt23)で設定さ
れたX線可動絞り3の取り付け位置を変更する指示を出
し(ステップSt24)、オペレータにその旨を促す。
【0039】上記の開度調整の処理(ステップSt6及
びSt7)は、そのI.I.4の視野サイズの指定毎に
繰り返し実施される。この処理が終了すると、次処理に
移行し、上記の「サービスモード」のメニュー画面に戻
り、この画面上から「だれ調整メニュー」を選択する
(ステップSt8)。この選択により、モニタ111上
にだれ調整画面が表示される。このだれ調整画面の一例
を図10に示す。
【0040】図10に示すだれ調整画面M2には、上記
の開度調整画面M1と同様の項目M10〜M15に加
え、寝台位置の各種パラメータを選択する項目(AP位
置/PA位置の選択項目を含む)M21、現在の寝台1
の位置を表示する項目M22等が設定されている。
【0041】このだれ調整画面M2上の指定により、寝
台1がメニュー指定の状態に駆動されると(ステップS
t9)、その状態で透視を実施しながら、上記ステップ
St11の処理(透視時の重畳表示)が行なわれ、現在
調整中の透視像及び基準画像を重ね合わせた重畳画像が
モニタ111上の別の位置に表示される。これにより、
オペレータは、その重畳画像をモニタ111上で確認し
ながら、両画像上の各絞り羽根が同じ状態に重ね合って
その位置が揃うように対象羽根を開閉させ、その羽根の
位置を設定する(ステップSt10)。このだれ調整の
処理(ステップSt9及びSt10)は、その寝台1の
指定位置毎に繰り返し実施される。
【0042】従って、本実施形態によれば、現在調整中
の透視像及び予め保管された絞りアライメント調整用の
基準画像の重畳画像を見ながら、その両画像上の絞り羽
根を互いに重ね合わせるにして絞りアライメント調整を
行なうことができる。この基準画像は、工場等の熟練し
た作業者により予め調整されたものであるため、この画
像を元に調整を行なえば、不慣れなオペレータであって
も、比較的容易に且つ迅速に絞りアライメント調整が実
施でき、しかもその調整ばらつきも殆ど解消させること
ができる。
【0043】従って、オペレータの慣れ等の人的要因に
拠らずに、絞りの取付時(据付時や交換時)に要する絞
りアライメント調整時間を短縮できると共に、X線診断
装置の据付サイト間等における絞りアライメント調整の
ばらつきを低減できる。その結果、X線診断装置の絞り
据付に関する工数を減らし、据付時間や部品交換時間を
大幅に短縮でき、さらに絞りアライメントの品位をより
一層向上させることができる。また、アライメント実力
値のバックデータも蓄積できる。
【0044】なお、本実施形態では、画像処理手段とし
て現在調整中の画像と基準画像とを重ね合わせる手段を
例示しているが、本発明はこれに限らず、絞りアライメ
ント調整が可能となるように両画像を関連付けてモニタ
上に表示できる構成であれば、いずれの表示形態のもの
でもよい。例えば、調整の悪いポイントを表示させた
り、両画像の差分計算値のデータをモニタ上の所定個所
に表示させたり、調整の必要な対象羽根の色を変えた
り、その絞りの取り付け位置や対象絞り羽根の開度調整
に必要な移動量を数値で表示したり、或いは音声出力で
指示したりさせることも可能である。モニタは1台に限
らず、通常のモニタのほか、調整用のモニタ等、複数台
設けても良い。
【0045】なお、本発明は、代表的に例示した上述の
実施形態に限定されるものではなく、当業者であれば、
特許請求の範囲の記載内容に基づき、その要旨を逸脱し
ない範囲内で種々の態様に変形、変更することができ
る。これらの変更、変形例も本発明の権利範囲に属する
ものである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
オペレータの慣れ等の人的要因に拠らずに、絞りの取付
時(据付時や交換時)に要する絞りアライメント調整時
間を短縮できると共に、X線診断装置の据付サイト間等
における絞りアライメント調整のばらつきを低減でき、
これにより、据付工数を減らし、据付時間や部品交換時
間を大幅に短縮でき、さらに絞りアライメントの品位を
より一層向上させることができる、絞りアライメント調
整支援機能を持つX線診断装置及びその調整支援方法を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る絞りアライメント調整支援機能を
持つX線診断装置の概要を示す外観図。
【図2】図1に示すX線診断装置の動作例を説明する外
観図。
【図3】X線診断装置の絞りアライメント調整支援機能
の要部構成を示す概略ブロック図。
【図4】X線可動絞り(X線絞り)の要部構成を示す概
略斜視図。
【図5】絞りアライメント調整手順を説明する図。
【図6】絞りアライメント調整(X線可動絞りの取り付
け位置の調整)時の画像表示例を示す図。
【図7】X線可動絞りの開度調整時の画面表示例を説明
する図。
【図8】絞りアライメント調整(X線可動絞りの開度調
整)時の画像表示例を示す図。
【図9】絞りアライメント調整時の自動調整に関する処
理を示す概略フローチャート。
【図10】X線可動絞りのだれ調整時の画面表示例を説
明する図。
【符号の説明】
1 天板(寝台) 2 X線管装置 3 X線可動絞り 4 イメージ・インテンシ・ファイア(I.I.) 5 光学系 6 TVカメラ 7 Cアーム 8 架台 9 操作卓 31 円形羽根 32 矩形羽根 100 X線診断装置 101 システムコントローラ 102 A/D変換器 103 画像処理部 104 表示コントローラ 105 操作器インターフェース 106 通信インターフェース 107 基準画像用記録媒体 108 絞りコントローラ 111 モニタ 112 操作器 120 通信回線 121 データベース AP1 円形開口 AP2 矩形開口

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を載せる寝台と、 前記寝台上の被検体に対しX線を曝射するX線源と、 前記X線源からのX線を受像する受像系と、 前記X線源及び受像系を前記寝台上の被検体を挟んで対
    向する位置に保持する保持体と、 前記保持体上のX線源側に取り付けられ、当該X線源か
    ら前記受像系に向けたX線を絞る開口を可変設定可能な
    開度で形成するX線絞り装置とを備えたX線診断装置に
    おいて、 前記X線源の焦点に対する前記X線絞り装置の取り付け
    位置及びその開口の開度調整を含む絞りアライメント調
    整用の基準となる画像を予め保管する画像保管手段と、 前記X線絞り装置の取付時にその調整中の絞りアライメ
    ント状態を示す画像を前記受像系を介して取得しなが
    ら、その画像に関連付けて前記絞りアライメント調整用
    の基準となる画像をモニタ上に表示させる画像処理手段
    とを備えたことを特徴とするX線診断装置。
  2. 【請求項2】 前記画像処理手段は、前記調整中の絞り
    アライメント状態を示す画像を、前記絞りアライメント
    調整用の基準となる画像に重ね合わせて重畳表示するも
    のであることを特徴とするX線診断装置。
  3. 【請求項3】 前記画像処理手段によりモニタ上に重畳
    表示される両画像の画素値の差分を計算し、その差分の
    計算値が少なくなる状態に前記X線絞り装置の開口の絞
    り開度を自動で調整する絞り開度調整手段をさらに備え
    たことを特徴とする請求項2記載のX線診断装置。
  4. 【請求項4】 前記絞り開度調整手段は、前記絞り開度
    の自動調整後に前記差分の計算値が予め設定された検査
    基準範囲内から外れている場合に前記X線絞り装置の取
    り付け位置の変更を促す指令を出力する手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項3記載のX線診断装置。
  5. 【請求項5】 前記画像保管手段は、前記X線診断装置
    内の記録媒体上、又は、当該X線診断装置に通信ネット
    ワークを介して通信可能に接続されたコンピュータ装置
    のデータベース上に前記基準画像を保管するものである
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の
    X線診断装置。
  6. 【請求項6】 X線診断装置のX線源及びその受像系を
    保持する保持体上の当該X線源側にX線絞り装置を取り
    付ける際に、その調整中の絞りアライメント状態を示す
    画像を前記受像系を介して取得しながら、その画像に関
    連付けて、予め保管された絞りアライメント調整用の基
    準となる画像をモニタ上に表示させることを特徴とする
    X線診断装置の絞りアライメント調整支援方法。
  7. 【請求項7】 前記調整中の絞りアライメント状態を示
    す画像は、前記絞りアライメント調整用の基準となる画
    像に重ね合わせて表示されることを特徴とする請求項6
    記載のX線診断装置の絞りアライメント調整支援方法。
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