JP2003224029A - チップコンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

チップコンデンサ及びその製造方法

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JP2003224029A
JP2003224029A JP2002018920A JP2002018920A JP2003224029A JP 2003224029 A JP2003224029 A JP 2003224029A JP 2002018920 A JP2002018920 A JP 2002018920A JP 2002018920 A JP2002018920 A JP 2002018920A JP 2003224029 A JP2003224029 A JP 2003224029A
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dielectric ceramic
chip capacitor
reinforcing member
electrodes
ceramic substrate
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Naoyuki Asada
尚幸 浅田
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Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
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Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り扱いを容易にして小型で高い容量値を有
するチップコンデンサ及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 誘電体磁器基板11の両面に一対の第1
の電極12、12aを有するチップコンデンサ10にお
いて、第1の電極12、12aの一方に接合して補強部
材13を有し、しかも補強部材13の外周部に第1の電
極12の一方と導通する第2の電極14を有する。ま
た、このチップコンデンサ10の製造方法において、2
枚の前記誘電体磁器部材16、16aを金属導体層20
を介して接合する接合体21を形成する工程と、接合体
21の一方の面の誘電体磁器部材16aを研削する工程
と、他方の面の誘電体磁器部材16に、複数の切り欠き
溝22を入れて、補強部材13を形成する工程と、全外
表面に金属導体膜23を形成する工程と、個片に切断し
てチップコンデンサ10を形成する工程を有する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、誘電体磁器を用い
たチップコンデンサ及びその製造方法に係り、より詳細
には、厚みが薄い誘電体磁器のチップコンデンサ及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】誘電体磁器基板の両面に電極を形成した
単層、又は複数層を重ね合わせた多層からなるチップ型
のコンデンサは、各種電子デバイスに多用されている。
特に近年、携帯電話等の移動体通信に使用される、例え
ば、デュプレクサ、フィルタ、アイソレータ等の高周波
用チップキャパシタには、温度に対する安定性を有し、
且つ小型で高性能なものが求められている。
【0003】このような要求に対応するためのコンデン
サの容量値は、C=ε・ε・S/t(ε:真空の
誘電率、ε:比誘電率、S:電極の面積、t:電極間
の距離=誘電体磁器基板の厚み)で表される。ここで、
一定の容量値を得ることを前提にしてコンデンサを小型
化にするためには、S(電極の面積)を小さくすること
になるので、t(電極間の距離)すなわち誘電体磁器基
板の厚みを小さくするか、ε(比誘電率)を大きくす
るかの何れかが必要となる。これに対応するために、図
5(A)〜(C)に示すように、先ず、粉末原料からな
る誘電体磁器材料に、できるだけ大きい比誘電率を有す
るものを選択し、プレス金型等を用いて成形し、焼成し
てシート状に形成し、更に、両面をラッピング等で研削
して、薄い板の誘電体磁器部材51に形成する。次い
で、誘電体磁器部材51の両面にAgや、Cu等の低抵
抗金属部材の電極52をスクリーン印刷等で印刷し、焼
成して焼付ける。次いで、ダイシングソー等で所定の寸
法の個片に切断部53から切断して、誘電体磁器基板5
4の両面に電極52を有するチップコンデンサ50を作
製している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来のチップコンデンサ及びその製造方法は、
次のような問題がある。 (1)小型で高い容量値を得るための方法として、電極
間の距離、すなわち誘電体磁器基板の厚みを小さく作製
するのは、取り扱いが非常に困難であり、小さくする時
の研削や、電極を印刷する時の印刷や、個片に切断する
時の切断等によって破損等が発生し、歩留の低下をきた
している。また、小型で厚みの小さいチップコンデンサ
をボード等に実装するのは、取り扱いが難しいので、実
装歩留の低下をきたしている。 (2)小型で高い容量値を得るための方法として、誘電
体磁器材料の比誘電率を大きくするのは、現在知られて
いる誘電体磁器材料ではQ値とτf(温度安定性)を犠
牲にする方法しかなく、良い性能を維持することが難し
くなる。本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので
あって、取り扱いを容易にして小型で高い容量値を有す
るチップコンデンサ及びその製造方法を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係るチップコンデンサは、誘電体磁器基板の両面に一対
の第1の電極を有するチップコンデンサにおいて、第1
の電極の一方に接合して補強部材を有し、しかも補強部
材の外周部に第1の電極の一方と導通する第2の電極を
有する。補強部材によって、破損等の歩留低下を防止す
ることができ、補強部材の外周部に形成した第2の電極
によって、チップコンデンサの性能の低下を防止するこ
とができる。また、補強部材によって、実装時の取り扱
いを容易にすることができる。
【0006】ここで、誘電体磁器基板及び補強部材が矩
形状からなり、誘電体磁器基板の外形幅が補強部材の外
形幅より大きいのがよい。これにより、補強部材の外周
部と第1の電極の一方と導通させることができるので、
補強部材の第2の電極を用いてボード等への実装を容易
に行うことができる。
【0007】また、補強部材が誘電体磁器基板と同材料
からなるのがよい。これにより、熱膨張率を一致させる
ことができるので、誘電体磁器基板の反り等の発生を防
止することができる。また、温度サイクル試験等の信頼
性試験での破壊を防止することができる。
【0008】更に、誘電体磁器基板の厚みが0.2mm
以下であるのがよい。これにより、誘電体磁器基板の比
誘電率を従来のままで、厚みを極端に小さく(薄く)し
て容量値を高め、温度によって容量が変化しないチップ
コンデンサを提供できる。
【0009】前記目的に沿う本発明に係るチップコンデ
ンサの製造方法は、誘電体磁器材料をプレス成形し、焼
成し、両面を平面研削して形成したシート状の誘電体磁
器部材から個片に切断する誘電体磁器基板で形成するチ
ップコンデンサの製造方法において、誘電体磁器部材の
片面に第1の電極の一方となる金属導体ペーストを塗布
して塗布膜を形成する2枚の誘電体磁器部材を1組とし
て、塗布膜の面どうしを当接させて焼成し、2枚の誘電
体磁器部材を金属導体層を介して接合する接合体を形成
する第1工程と、接合体の一方の面の誘電体磁器部材を
研削して誘電体磁器基板の厚みとなる所定の厚みに形成
する第2工程と、接合体の他方の面の誘電体磁器部材
に、第1の電極の一方となる金属導体層に達する位置ま
で縦方向及び横方向に複数の切り欠き溝を、隣り合う切
り欠き溝の幅端部間が補強部材の所定の外形寸法になる
ように形成する第3工程と、接合体の全外表面に金属導
体ペーストを塗布し、焼成して第1の電極の他方や、補
強部材の外周部に第1の電極の一方と切り欠き溝を介し
て導通する第2の電極となる金属導体膜を形成する第4
工程と、接合体の切り欠き溝の下方部分の誘電体磁器部
材を切断して個片からなり、誘電体磁器基板に補強部材
を接合するチップコンデンサを形成する第5工程を有す
る。これにより、作製過程の取り扱いで発生する破壊等
による歩留低下を防止できるので、誘電体磁器基板の厚
みが極端に小さく、しかも取り扱いが容易で温度安定性
のあるチップコンデンサを容易に作製することができ
る。
【0010】ここで、切り欠き溝の下方部分の誘電体磁
器部材を切断する時の切断幅が切り欠き溝の幅寸法より
小さいのがよい。これにより、補強部材の外周部に第1
の電極の一方の面と導通する第2の電極を容易に形成す
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本
発明の理解に供する。ここに、図1(A)、(B)はそ
れぞれ本発明の一実施の形態に係るチップコンデンサの
斜視図、縦断面図、図2(A)〜(C)はそれぞれ同チ
ップコンデンサの製造方法における誘電体磁器部材の製
造方法の説明図、図3(A)〜(F)はそれぞれ同チッ
プコンデンサの製造方法の説明図、図4は同チップコン
デンサの製造方法における誘電体磁器部材から個片に切
断する製造方法の説明図である。
【0012】図1(A)、(B)に示すように、本発明
の一実施の形態に係るチップコンデンサ10は、セラミ
ックからなる誘電体磁器基板11の上面及び下面に一対
の低抵抗金属部材からなる第1の電極12、12aを有
している。そして、一方の第1の電極12と接合して、
例えば、セラミックからなる補強部材13を有してい
る。しかも補強部材13の外周部には、第1の電極1
2、12aと同材料の低抵抗金属部材からなる第2の電
極14を有し、一方の第1の電極12の露出した部分の
接続部15で第2の電極14が接続して導通状態となっ
ている。
【0013】このチップコンデンサ10は、誘電体磁器
基板11及び補強部材13が実質的に矩形状からなり、
誘電体磁器基板11の平面視する外形幅が補強部材13
の平面視する外形幅より大きいのがよい。これにより、
一方の第1の電極12と第2の電極14を接続するため
の接続部15を容易に確保できるので、チップコンデン
サ10をボード等に実装する時に、第2の電極14を接
続端子として用いることができる。
【0014】また、このチップコンデンサ10は、補強
部材13が誘電体磁器基板11と同材料からなるのがよ
い。第1の電極12、12aや第2の電極14を形成す
る時の焼成や、信頼性評価試験による温度サイクル試験
等による加熱、冷却があっても熱膨張係数を同一とする
ことができるので、反りの発生や、クラックの発生を防
止することができる。
【0015】更に、このチップコンデンサ10は、誘電
体磁器基板11の厚みが0.2mm以下であるのがよ
い。誘電体磁器基板11の厚みを小さく(薄く)するこ
とができるので、誘電体磁器材料の比誘電率を大きくす
るための難しい材料開発を要することなく目標のチップ
コンデンサ10の容量値を得ることができる。なお、誘
電体磁器基板11の厚みが0.2mmを超えると、取り
扱いが容易となり補強部材13を設ける必要がなくなる
が、小型で高い容量値を持つチップコンデンサを得るこ
とが難しくなり、比誘電率を大きくするための難しい材
料開発が必要となる。
【0016】次いで、図2(A)〜(C)、図3(A)
〜(F)を参照して、本発明の一実施の形態に係るチッ
プコンデンサ10の製造方法を説明する。チップコンデ
ンサ10に用いられる誘電体磁器基板11を形成するた
めの2枚の誘電体磁器部材16、16aには、高い比誘
電率を有する誘電体磁器材料の一例である、BaO−T
iO−Nd−Bi系や、BaO−TiO
−Ga−Bi系や、BaO−TiO
WO系等の誘電体セラミックが用いられる。そして、
図2(A)に示すように、この誘電体セラミックの粉末
原料をプレス金型を用いてプレス成形し、実質的に矩形
状からなる2枚の成形体17、17aを作製する。次い
で、図2(B)に示すように、2枚の成形体17、17
aを焼成炉を用いて所定の温度で焼成してそれぞれ焼成
体18、18aを作製する。この2枚の焼成体18、1
8aには、それぞれ焼成されることで収縮すると同時に
表面に反りや、うねりが発生する。次いで、図2(C)
に示すように、焼成体18、18aに発生した反りや、
うねりを削除するために、ラッピング機等を用いてそれ
ぞれ焼成体18、18aの両面を研削して、平行な平板
からなるシート状の2枚の誘電体磁器部材16、16a
を作製する。
【0017】次に、図3(A)に示すように、2枚の誘
電体磁器部材16、16aのそれぞれの片面に一方の第
1の電極12となる、例えば、Agや、Cu等の低抵抗
金属部材からなる金属導体ペーストを塗布して、それぞ
れ塗布膜19、19aを形成する。そして、図3(B)
に示すように、それぞれ塗布膜19、19aを形成した
誘電体磁器部材16、16aの2枚を1組として、この
塗布膜19、19aの面どうしを対向させ当接して所定
の温度で焼成する。この焼成によって、金属導体ペース
トの塗布膜19、19aがそれぞれの誘電体磁器部材1
6に接合されると同時に、塗布膜19、19aどうしが
接合される。2枚の誘電体磁器部材16、16aと、2
枚の誘電体磁器部材16、16aの間に接合して形成さ
れた一方の第1の電極12となる金属導体層20によっ
て、接合体21が形成される。なお、塗布膜19、19
aは誘電体磁器部材16、16aのどちらか一方にのみ
形成してもよい。
【0018】次に、図3(C)に示すように、接合体2
1の一方の面の誘電体磁器部材16aは、誘電体磁器基
板11の厚みとなる所定の厚みまで、ラッピング機等を
用いて、全面にわたって研削される。なお、この研削に
おいては、2枚の誘電体磁器部材16、16aが接合さ
れた状態で研削されるので、研削時の破損等の不良の発
生が防止でき、厚みの小さい(薄い)誘電体磁器基板1
1を容易に作製することができる。
【0019】次に、図3(D)に示すように、接合体2
1の他方の面の誘電体磁器部材16には、一方の第1の
電極12となる金属導体層20に到達する位置までダイ
シングソー等を用いて複数の切り欠き溝22が縦方向と
これと直交する横方向に形成される。この切り欠き溝2
2は、平行して隣り合う切り欠き溝22の幅端部間の長
さが補強部材13の所定の外形寸法になるように形成す
る。
【0020】次に、図3(E)に示すように、切り欠き
溝22が形成された接合体21の全ての外表面には、上
記で用いた金属導体ペーストと同じである、例えば、A
gや、Cu等の低抵抗金属部材からなる金属導体ペース
トをディッピング等によって塗布し、所定の温度で焼成
して金属導体膜23が形成される。この金属導体膜23
によって、他方の第1の電極12aや、補強部材13の
外周部に一方の第1の電極12と切り欠き溝22を介し
て導通する第2の電極14が形成される。
【0021】次に、接合体21に形成された切り欠き溝
22の下方部分の誘電体磁器部材16aをダイシングソ
ー等を用いて切断部24で切断して個片に形成する。図
3(F)に示すように、この個片が誘電体磁器基板11
に補強部材13を接合したチップコンデンサ10を形成
する。
【0022】ここで、図4に示すように、切り欠き溝2
2の下方部分の誘電体磁器部材16aを切断する時の切
断幅Aは、切り欠き溝22の幅寸法Bより小さいのがよ
い。なお、切断幅A及び切り欠き溝22の幅寸法Bは、
実質的にダイシングソー等に用いられる切り刃の幅によ
って決定される。
【0023】
【実施例】本発明者は本発明のチップコンデンサと、従
来のチップコンデンサについて、同じ誘電体磁器材料及
び電極材料を使用して得られる容量値の比較を行った。
誘電体磁器材料として、BaO−TiO−Nd
−Bi系の比誘電率が92のものを用い、電極に
Agを用いた。本発明の形状として、誘電体磁器基板の
外形寸法を1.2mm角×0.107mm厚とし、これ
に補強部材を加えて、全厚みを0.5mmとするチップ
コンデンサを準備した。従来例として、本発明と同様の
大きさで、補強部材を有さない1.2mm角で全厚みが
0.5mmのチップコンデンサを準備した。容量値の測
定結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】本発明では、従来例に比較して4倍以上の
容量値を得ることができた。なお、この従来例の形状で
本発明の容量値を得るために、比誘電率を大きくして得
ようとすると、比誘電率を400程度まで大きくするこ
とで可能であるが、Q値と温度安定性も満足させての誘
電体磁器材料を得ることは難しい。
【0026】
【発明の効果】請求項1及びこれに従属する請求項2〜
4記載のチップコンデンサは、第1の電極の一方に接合
して補強部材を有し、しかも補強部材の外周部に第1の
電極の一方と導通する第2の電極を有するので、誘電体
磁器基板の破損等の歩留低下を防止することができ、補
強部材の外周部に形成した第2の電極によって、チップ
コンデンサの性能の低下を防止することができる。ま
た、補強部材によって、実装時の取り扱いを容易にする
ことができる。
【0027】特に、請求項2記載のチップコンデンサ
は、誘電体磁器基板及び補強部材が矩形状からなり、誘
電体磁器基板の外形幅が補強部材の外形幅より大きいの
で、補強部材の外周部と第1の電極の一方と導通させる
ことができ、補強部材の第2の電極を用いてボード等へ
の実装を容易に行うことができる。
【0028】特に、請求項3記載のチップコンデンサ
は、補強部材が誘電体磁器基板と同材料からなるので、
熱膨張率を一致させることができ、誘電体磁器基板の反
り等の発生を防止したり、温度サイクル試験等の信頼性
試験での破壊を防止することができる。
【0029】特に、請求項4記載のチップコンデンサ
は、誘電体磁器基板の厚みが0.2mm以下であるの
で、誘電体磁器基板の比誘電率を考慮することなく、厚
みを小さくして容量値を高め、温度によって容量が変化
しないチップコンデンサが得られる。
【0030】請求項5及びこれに従属する請求項6の記
載のチップコンデンサの製造方法は、誘電体磁器部材の
片面に第1の電極の一方となる金属導体ペーストを塗布
して塗布膜を形成する2枚の誘電体磁器部材を1組とし
て、塗布膜の面どうしを当接させて焼成し、2枚の誘電
体磁器部材を金属導体層を介して接合する接合体を形成
する工程と、接合体の一方の面の誘電体磁器部材を研削
して誘電体磁器基板の厚みとなる所定の厚みに形成する
工程と、接合体の他方の面の誘電体磁器部材に、第1の
電極の一方となる金属導体層に達する位置まで縦方向及
び横方向に複数の切り欠き溝を、隣り合う切り欠き溝の
幅端部間が補強部材の所定の外形寸法になるように形成
する工程と、接合体の全外表面に金属導体ペーストを塗
布し、焼成して第1の電極の他方や、補強部材の外周部
に第1の電極の一方と切り欠き溝を介して導通する第2
の電極となる金属導体膜を形成する工程と、接合体の切
り欠き溝の下方部分の誘電体磁器部材を切断して個片か
らなり、誘電体磁器基板に補強部材を接合するチップコ
ンデンサを形成する工程を有するので、作製過程の取り
扱いで発生する破壊等による歩留低下を防止でき、誘電
体磁器基板の厚みが極端に小さく、しかも取り扱いが容
易で温度安定性のあるチップコンデンサを容易に作製す
ることができる。
【0031】特に、請求項6記載のチップコンデンサの
製造方法は、切り欠き溝の下方部分の誘電体磁器部材を
切断する時の切断幅が切り欠き溝の幅寸法より小さいの
で、補強部材の外周部に第1の電極の一方の面と導通す
る第2の電極を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形
態に係るチップコンデンサの斜視図、縦断面図である。
【図2】(A)〜(C)はそれぞれ同チップコンデンサ
の製造方法における誘電体磁器部材の製造方法の説明図
である。
【図3】(A)〜(F)はそれぞれ同チップコンデンサ
の製造方法の説明図である。
【図4】同チップコンデンサの製造方法における誘電体
磁器部材から個片に切断する製造方法の説明図である。
【図5】従来のチップコンデンサの製造方法の説明図で
ある。
【符号の説明】
10:チップコンデンサ、11:誘電体磁器基板、1
2、12a:第1の電極、13:補強部材、14:第2
の電極、15:接続部、16、16a:誘電体磁器部
材、17、17a:成形体、18、18a:焼成体、1
9、19a:塗布膜、20:金属導体層、21:接合
体、22:切り欠き溝、23:金属導体膜、24:切断

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体磁器基板の両面に一対の第1の電
    極を有するチップコンデンサにおいて、 前記第1の電極の一方に接合して補強部材を有し、しか
    も該補強部材の外周部に前記第1の電極の一方と導通す
    る第2の電極を有することを特徴とするチップコンデン
    サ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のチップコンデンサにおい
    て、前記誘電体磁器基板及び前記補強部材が矩形状から
    なり、前記誘電体磁器基板の外形幅が前記補強部材の外
    形幅より大きいことを特徴とするチップコンデンサ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のチップコンデンサ
    において、前記補強部材が前記誘電体磁器基板と同材料
    からなることを特徴とするチップコンデンサ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項記載のチッ
    プコンデンサにおいて、前記誘電体磁器基板の厚みが
    0.2mm以下であることを特徴とするチップコンデン
    サ。
  5. 【請求項5】 誘電体磁器材料をプレス成形し、焼成
    し、両面を平面研削して形成したシート状の誘電体磁器
    部材から個片に切断する誘電体磁器基板で形成するチッ
    プコンデンサの製造方法において、 前記誘電体磁器部材の片面に第1の電極の一方となる金
    属導体ペーストを塗布して塗布膜を形成する2枚の前記
    誘電体磁器部材を1組として、前記塗布膜の面どうしを
    当接させて焼成し、2枚の前記誘電体磁器部材を金属導
    体層を介して接合する接合体を形成する第1工程と、 前記接合体の一方の面の前記誘電体磁器部材を研削して
    前記誘電体磁器基板の厚みとなる所定の厚みに形成する
    第2工程と、 前記接合体の他方の面の前記誘電体磁器部材に、前記第
    1の電極の一方となる前記金属導体層に達する位置まで
    縦方向及び横方向に複数の切り欠き溝を、隣り合う該切
    り欠き溝の幅端部間が補強部材の所定の外形寸法になる
    ように形成する第3工程と、 前記接合体の全外表面に前記金属導体ペーストを塗布
    し、焼成して前記第1の電極の他方や、前記補強部材の
    外周部に前記第1の電極の一方と前記切り欠き溝を介し
    て導通する第2の電極となる金属導体膜を形成する第4
    工程と、 前記接合体の前記切り欠き溝の下方部分の前記誘電体磁
    器部材を切断して前記個片からなり、前記誘電体磁器基
    板に前記補強部材を接合するチップコンデンサを形成す
    る第5工程を有することを特徴とするチップコンデンサ
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のチップコンデンサの製造
    方法において、前記切り欠き溝の下方部分の前記誘電体
    磁器部材を切断する時の切断幅が前記切り欠き溝の幅寸
    法より小さいことを特徴とするチップコンデンサの製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012151359A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Dainippon Printing Co Ltd キャパシタ内蔵配線板、キャパシタ内蔵配線板の製造方法、キャパシタ

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