JP2003223951A - スイッチ又はコンセントの保護カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】電灯スイッチ又はコンセントを保護する機能を
有するのみならず、壁面を損傷することなく簡単に小物
を壁面に掛けることができる機能をも有し、かつ意匠性
に富んだ新規なスイッチ又はコンセントの保護カバーを
提供する。 【解決手段】スイッチ又はコンセント差込口を中央部に
有しかつ周縁部が取付部とされ止着具によって取付壁面
に取り付けられる取付プレートと、該取付プレートを覆
うように着脱自在に装着されるカバープレートと、から
なるスイッチ又はコンセントの保護カバーにおいて、前
記取付プレートの下端部にフック部材を連設垂下せしめ
ることにより、前記フック部材に物が掛けられるように
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭用の電灯
スイッチ又はコンセント差込口等の電気部品を家屋やビ
ルディングの取付壁面に取りつけるために多く用いられ
るスイッチ又はコンセント等の電気部品の保護カバーに
関し、特に、簡易な構造で機能性及び意匠性に優れたス
イッチ又はコンセントの保護カバーに関する。

【０００２】

【関連技術】従来、家屋やビルディングにおいて、電灯
スイッチ又はコンセント差込口等には、該スイッチ又は
コンセントを保護するための保護カバーが設けられてい
る。

【０００３】上記したスイッチ又はコンセントの保護カ
バーとしては、その材質等に種々改良を加えることによ
り、その取り付けを容易にしたり、また、その外面に模
様を施す等して、意匠性を付加したものなどが知られて
いる。

【０００４】しかし、上記したような従来のスイッチ又
はコンセントの保護カバーにおいては、スイッチ又はコ
ンセントの保護という機能を有するのみであるため、大
抵各部屋に複数個が設置されるにもかかわらず、使用し
ないスイッチ又はコンセントがある場合には、それらを
保護する保護カバーは何らの機能も有さず、無駄に設置
されているに過ぎなかった。

【０００５】一方、壁面に物を掛けておく手段として、
例えば、壁に打ち込んだ釘や壁に螺入した鉤状のスクリ
ューを使用したり、両面テープ等により壁面に固定する
フックやマグネットを利用して壁面に装着するフック等
が知られている。

【０００６】しかし、釘やスクリューを使用すれば、結
果として壁面に損傷を与えるざるをえず、特に賃貸物件
や新築の家屋などでは、その使用は躊躇せざるを得な
い。

【０００７】そこで、両面テープを用いてフック等の器
具を壁面に固定することが考えられる。しかし、両面テ
ープを用いた器具を使用した場合には、該器具を剥がし
て壁面から脱着する際に該壁面を損傷してしまうことが
多々あり、やはり特に賃貸物件や新築の家屋などでは、
その使用は躊躇せざるを得ない。

【０００８】また、マグネットを利用して壁面に装着す
るタイプのフックでは、壁面が金属製の場合にしか使用
できないため、壁面が木造の家屋などでは使用すること
ができない。

【０００９】本発明者は、このような従来技術の問題点
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、本発明に到達したもので
ある。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の問題点に鑑みなされたもので、電灯スイッチ又
はコンセントを保護する機能を有するのみならず、壁面
を損傷することなく簡単に小物を壁面に掛けることがで
きる機能をも有し、かつ意匠性に富んだ新規なスイッチ
又はコンセントの保護カバーを提供することを目的とす
る。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のスイッチ又はコンセントの保護カバーの第
１の態様は、スイッチ又はコンセント差込口を中央部に
有しかつ周縁部が取付部とされ止着具によって取付壁面
に取り付けられる取付プレートと、該取付プレートを覆
うように着脱自在に装着されるカバープレートと、から
なるスイッチ又はコンセントの保護カバーにおいて、前
記取付プレートの下端部にフック部材を連設垂下せしめ
ることにより、前記フック部材に物が掛けられるように
したことを特徴とする。

【００１２】また、前記フック部材が下端部に一体的に
形成垂下して設けられた枠体をさらに有し、該枠体が前
記取付壁面と前記取付プレートとの間に挟持された状態
で該枠体を該取付壁面に取り付けるように構成すること
も可能である。

【００１３】本発明のスイッチ又はコンセントの保護カ
バーの第２の態様は、スイッチ又はコンセント差込口を
中央部に有しかつ上下端部が係合孔を有する取付部とさ
れ該上下端部を止着具によって取付壁面に取り付けられ
る取付プレートと、該取付プレートを覆うように着脱自
在に装着されるカバープレートと、からなるスイッチ又
はコンセントの保護カバーにおいて、前記取付プレート
の下部取付部に設けられた係合孔に対応してフック部材
の上端部に支持孔を設け、該フック部材を前記取付壁面
と該取付プレートとの間に挟持するとともに該支持孔と
係合孔とを一致させて止着具を挿通して該取付プレート
とフック部材とを一緒に取付壁面に取り付け、前記取付
プレートの下端部にフック部材を垂下せしめることによ
り、前記フック部材に物が掛けられるようにしたことを
特徴とする。

【００１４】本発明のスイッチ又はコンセントの保護カ
バーの第３の態様は、スイッチ又はコンセント差込口を
中央部に有しかつ周縁部が取付部とされ止着具によって
取付壁面に取り付けられる取付プレートと、該取付プレ
ートを覆うように着脱自在に装着されるカバープレート
と、からなるスイッチ又はコンセントの保護カバーにお
いて、前記カバープレートの下端部にフック部材を一体
的に形成することにより、前記フック部材に物が掛けら
れるようにしたことを特徴とする。

【００１５】

【作用】上記のように構成されたスイッチ又はコンセン
トの保護カバーを家屋やビルディング等の各部屋ごとに
設置すると、スイッチ又はコンセントを該保護カバーに
よって好適に保護できるのみならず、例えば、車のキー
などの小物類を上記フック部材に簡便に引っ掛けておく
ことができる。

【００１６】そのため、使用されていないスイッチ又は
コンセントを被覆している保護カバーであっても、壁掛
けフックやホルダーとして使用することが可能となる。

【００１７】また、上記スイッチ又はコンセントの保護
カバーを家屋やビルディング等の各部屋の壁面に取り付
けておけば、壁面に小物類の壁掛けフックやホルダーな
どをさらに取り付ける必要がなくなるため、壁面をネジ
穴や両面テープにより汚したり損傷したりすることがな
く、家屋の壁面を長い間きれいな状態で維持することが
可能となる。

【００１８】さらに、上記したフック部材の形状を種々
変更したり、色彩や模様を付加することにより、従来に
はなかった意匠性に富んだスイッチ又はコンセントの保
護カバーとなる。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明するが、図示例は例示的に示される
もので、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変
形が可能なことはいうまでもない。

【００２０】図１は本発明のスイッチ又はコンセントの
保護カバーの第１の実施の形態を示す斜視図、図２は図
１の分解斜視説明図、図３は本発明のスイッチ又はコン
セントの保護カバーの第２の実施の形態を示す分解斜視
説明図、図４は本発明のスイッチ又はコンセントの保護
カバーの第３の実施の形態を示す分解斜視説明図であ
る。

【００２１】図１において、符号１０Ａは本発明のスイ
ッチ又はコンセントの保護カバーの第１の実施の形態を
示す。該保護カバー１０Ａは、中央にスイッチ１２を有
している。該保護カバー１０Ａは、取付壁面１４に付設
された枠体１６と、該枠体１６の下端部に連設垂下せし
められたフック部材１８と、スイッチ１２を中央部に有
しかつ上下端部が取付部５６ａ，５６ｂとされ着脱自在
に取付壁面１４に取り付けられた取付プレート２４と、
該取付プレート２４を覆うように着脱自在に取り付けら
れた取付フレーム２０と、該取付フレーム２０を覆うよ
うに着脱自在に取り付けられたカバープレート２２とか
ら構成されている。

【００２２】該枠体１６は該取付壁面１４と該取付プレ
ート２４との間に挟持された状態で該取付壁面１４に取
り付けられており、該取付プレート２４の下端部にフッ
ク部材１８が連設垂下せしめられることによって、該フ
ック部材１８に物が掛けられるようにされている。

【００２３】上記したフック部材１８の形状としては、
図示例以外にも様々な形状とすることができ、また、色
彩・模様を付加したりすることによりさらに意匠性に富
んだものとなる。また、上記フック部材１８を複数個設
ける構成としてもよい。

【００２４】次に、図１に示したスイッチ又はコンセン
トの保護カバー１０Ａを分解した斜視説明図を図２に示
す。

【００２５】図２において、上記した保護カバー１０Ａ
は、取付壁面１４に付設される枠体１６と、該枠体１６
の周縁下端部に一体的に形成され垂下して設けられたフ
ック部材１８と、該枠体１６を覆うように取り付けられ
る取付プレート２４と、該枠体１６及び該取付プレート
２４を覆うように着脱自在に設けられた取付フレーム２
０と、該取付フレーム２０を覆うように取り付けられた
カバープレート２２から構成されている。

【００２６】符号２８は、取付壁面１４に設けられた壁
面開口部であり、その内部には前記スイッチ１２が収納
される収納ボックス３０が設置されている。

【００２７】上記したフック部材１８をその周縁下端部
に有する枠体１６は、その上下端部にそれぞれ長ネジ４
０が挿通されるための取付孔３２を含んでいる。一方、
上記取付プレート２４は、スイッチ１２をその中央部に
有しかつその上下端部が取付部５６ａ，５６ｂとされて
おり、長ネジ４０が挿通されるための係合孔３４をそれ
ぞれ有している。

【００２８】該係合孔近傍には、それぞれ凸部３６が設
けられ、該凸部３６には短ネジ４４が螺着されるための
ネジ孔３８が設けられている。

【００２９】該長ネジ４０はそれぞれ該係合孔３４に挿
入され、上記枠体１６の取付孔３２を挿通して壁面開口
部２８の内部に設けられた収納ボックス３０に螺着せし
められことにより、枠体１６及び取付プレート２４が取
付壁面１４に取り付けられる。

【００３０】なお、上記枠体１６及び取付プレート２４
を収納ボックス３０に装着する構成としては、上記長ネ
ジ４０をそれぞれ係合孔３４に挿入し、枠体１６の取付
孔３２を介して収納ボックス３０へと螺着せしめる構成
を示したが、該取付プレート２４の周縁部に嵌合部を設
け、該枠体１６の周縁部に被嵌合部を設けて、嵌着自在
とする構成など種々の構成を採用することができること
はいうまでもない。

【００３１】上記のようにして取付壁面１４に取り付け
られた取付プレート２４には、上記取付フレーム２０が
取り付けられる。該取付フレーム２０にはその上下端部
に小孔４２がそれぞれ設けられており、該小孔４２には
短ネジ４４が挿入される。該短ネジ４４は該小孔４２を
介して上記凸部３６のネジ孔３８に螺着せしめられる。

【００３２】このようにして取り付けられた取付フレー
ム２０には、窓孔４６を有するカバープレート２２が嵌
合せしめられる。

【００３３】上記のようにして、本発明のスイッチ又は
コンセントの保護カバー１０Ａは取付壁面１４に取り付
けられ、上記フック部材１８に物が掛けられるようにさ
れている。

【００３４】本発明のスイッチ又はコンセントの保護カ
バーの第２の実施の形態を分解した斜視説明図を図３に
示す。図３に示したスイッチ又はコンセントの保護カバ
ー１０Ｂの特徴点は、上記したフック部材１８を有する
枠体１６の代わりに、支持孔４８を有するフック部材５
０を設けた構成としたことである。その他の構成は図２
と同様である。

【００３５】図３において、フック部材５０の支持孔４
８は取付プレート２４の下部取付部５６ｂに設けられた
係合孔３４に対応して設けられている。該フック部材５
０を取付壁面１４と該取付プレート２４との間に挟持す
るとともに該支持孔４８と係合孔３４とを一致させて止
着具である長ネジ４０を挿通して収納ボックス３０へと
螺着せしめて該取付プレート２４とフック部材５０とを
一緒に取付壁面１４に取り付け、該フック部材５０が取
付プレート２４の下端部に垂下せしめられる。

【００３６】このようにして、本発明のスイッチ又はコ
ンセントの保護カバー１０Ｂは取付壁面１４に取り付け
られ、上記フック部材５０に物が掛けられるようにされ
ている。

【００３７】図４は、本発明のスイッチ又はコンセント
の保護カバーの第３の実施の形態を示す。図４に示した
スイッチ又はコンセントの保護カバー１０Ｃの特徴点
は、フック部材５０を省略し、フック部５２をカバープ
レート５４に設けたことである。その他の構成は図３と
同様である。

【００３８】このように構成した場合には、フック部５
２をカバープレート５４の下端部に垂設するため、上記
したフック部材５０を設ける必要がなくなり、長ネジ４
０を挿通させるといった手間が省けるという利点があ
る。

【００３９】上記した実施例は、スイッチの保護カバー
に用いる場合を説明したが、他にも、例えば、コンセン
トやブレーカー等の保護カバーにも用いることができる
ことはいうまでもない。

【００４０】

【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので以下のような著大な効果を奏する。

【００４１】スイッチ又はコンセントの保護カバーにフ
ック部材を設けることにより、スイッチ又はコンセント
を保護カバーによって好適に保護できるのみならず、例
えば、車のキーなどの小物類をフック部材に簡便に引っ
掛けておくことができる。

【００４２】また、スイッチ又はコンセントの保護カバ
ーにフック部材を設けることにより、家屋などに設置さ
れているが使用されていない無駄なスイッチ又はコンセ
ントに被覆された保護カバーを、小物などを引っ掛ける
壁掛けフックやホルダーとして使用することができる。

【００４３】さらに、フック部材を設けたスイッチ又は
コンセントの保護カバーを家屋などの各部屋の壁面に取
り付けておけば、壁面に小物類の壁掛けフックやホルダ
ーなどをさらに取り付ける必要がなくなるため、壁面を
ネジ穴や両面テープにより汚したり損傷したりすること
がなく、家屋の壁面を長い間きれいな状態で維持するこ
とができる。

【００４４】さらに、上記したフック部材の形状を種々
変更したり、色彩や模様を付加することにより、従来に
はなかった意匠性に富んだスイッチ又はコンセントの保
護カバーとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明のスイッチ又はコンセントの保護カバ
ーの第１の実施の形態を示す斜視図である。

【図２】 図１の分解斜視説明図である。

【図３】 本発明のスイッチ又はコンセントの保護カバ
ーの第２の実施の形態を示す分解斜視説明図である。

【図４】 本発明のスイッチ又はコンセントの保護カバ
ーの第３の実施の形態を示す分解斜視説明図である。

【符号の説明】

１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃ：スイッチ又はコンセントの保
護カバー、１２：スイッチ、１４：取付壁面、１６：枠
体、１８，５０：フック部材、２０：取付フレーム、２
２，５４：カバープレート、２４：取付プレート、２
８：壁面開口部、３０：収納ボックス、３２：取付孔、
３４：係合孔、３６：凸部、３８：ネジ孔、４０：長ネ
ジ、４２：小孔、４４：短ネジ、４６：窓孔、４８：支
持孔、５２：フック部，５６ａ，５６ｂ：取付部。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 スイッチ又はコンセント差込口を中央部
   に有しかつ周縁部が取付部とされ止着具によって取付壁
   面に取り付けられる取付プレートと、該取付プレートを
   覆うように着脱自在に装着されるカバープレートと、か
   らなるスイッチ又はコンセントの保護カバーにおいて、
   前記取付プレートの下端部にフック部材を連設垂下せし
   めることにより、前記フック部材に物が掛けられるよう
   にしたことを特徴とするスイッチ又はコンセントの保護
   カバー。
2. 【請求項２】 前記フック部材が下端部に一体的に形成
   垂下して設けられた枠体をさらに有し、該枠体が前記取
   付壁面と前記取付プレートとの間に挟持された状態で該
   枠体を該取付壁面に取り付けるようにしたことを特徴と
   する請求項１記載のスイッチ又はコンセントの保護カバ
   ー。
3. 【請求項３】 スイッチ又はコンセント差込口を中央部
   に有しかつ上下端部が係合孔を有する取付部とされ該上
   下端部を止着具によって取付壁面に取り付けられる取付
   プレートと、該取付プレートを覆うように着脱自在に装
   着されるカバープレートと、からなるスイッチ又はコン
   セントの保護カバーにおいて、前記取付プレートの下部
   取付部に設けられた係合孔に対応してフック部材の上端
   部に支持孔を設け、該フック部材を前記取付壁面と該取
   付プレートとの間に挟持するとともに該支持孔と係合孔
   とを一致させて止着具を挿通して該取付プレートとフッ
   ク部材とを一緒に取付壁面に取り付け、前記取付プレー
   トの下端部にフック部材を垂下せしめることにより、前
   記フック部材に物が掛けられるようにしたことを特徴と
   するスイッチ又はコンセントの保護カバー。
4. 【請求項４】 スイッチ又はコンセント差込口を中央部
   に有しかつ周縁部が取付部とされ止着具によって取付壁
   面に取り付けられる取付プレートと、該取付プレートを
   覆うように着脱自在に装着されるカバープレートと、か
   らなるスイッチ又はコンセントの保護カバーにおいて、
   前記カバープレートの下端部にフック部材を一体的に形
   成することにより、前記フック部材に物が掛けられるよ
   うにしたことを特徴とするスイッチ又はコンセントの保
   護カバー。