JPH0517997Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、洗浄後の濡手を所定位置にかざすこ
とによりセンサーが感知し、ヒーター及び電動機
に電源が供給されるヒーターダクトの吐風口から
温風が吐出される温風乾燥装置の壁面に取り付け
る構造に関するものである。

（従来の技術） 従来より壁面に取り付けて使用する温風乾燥装
置が各種提案されており、この種の温風乾燥装置
は、壁面に取り付ける場合一般に装置自体の一部
を外してその筐体を壁面に固定し、再び外した部
材を元の位置に再組立てする壁面取付構造を有
し、取付部を視認位置から被覆し得るようになつ
ている。

（考案が解決しようとする問題点） しかし上記従来の壁面取付構造では装置の壁面
取り付けに際して、装置自体の一部構造を脱着し
なければならず、取付施工作業が煩わしく、作業
性が極めて悪いものであつた。

本考案は、上記問題を鑑み、取付施工作業が簡
単でかつ作業性の良好な温風乾燥装置の壁面取付
構造を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本考案に係る温風
乾燥装置の壁面取付構造は、壁面に取り付ける取
付板の形状と本体装置背面の取付部構造を係合せ
しめ、本体装置を容易に着脱できるようにしたも
ので、温風乾燥装置を壁面に取り付ける取付板の
側面形状が、該温風乾燥装置の筐体の背面形状と
略沿設するように曲折せしめられると共に、その
上端に上記筐体側の矩形係合孔に対して挿入自在
に成り、かつこの矩形係合孔の上側孔縁内面と係
合する引掛端を曲折形成し、その下端には前方に
屈折した受板部を形成すると共に、上記筐体を固
定する固定構造を具備し、上記取付板の背板部か
らその下部に形成した段差部に亘つて透窓を開設
したことを要旨するものである。

（作用） 上記取付板により、温風乾燥装置本体を壁面に
取り付ける場合、先ず取付板に穿設された複数の
取付孔を利用して、所望する壁面に木ねじ等を用
いて確実に固定する。このときこの取付板には透
窓が開設されており、本体装置に電力を供給する
ための埋込型コンセント等が壁面に設けられてお
れば、該コンセントが透窓から顕出するように取
付板の取付位置を決定する。この状態で本体装置
を収容して成る筐体の背面に開設された係合孔を
取付板上端部の引掛端に係止して本体装置を懸吊
した後、筐体の底板を受板部上面側に位置させ、
該底板のねじ座に対して受板部の透孔に貫通させ
た締結ねじを螺着して本体装置側を取付板と一体
的に固定する。従つて取付作業に際して本体装置
は、組立状態のまま簡単に壁面に取り付けること
ができると共に、本実施例の差込プラグを予め取
付板の透窓に顕出させたコンセントに差し込んだ
状態で本体装置を取り付けることにより、該コン
セントと差込プラグを本体装置の裏側に被弊する
ことができ、配線コードを外部から視認しない位
置に配置して美観を損ねることがないようにする
ことができる。

（実施例） 以下、本考案に係る温風乾燥装置の壁面取付構
造の一実施例を図面に従つて詳細に説明する。

図面において、１は温風乾燥装置の筐体であ
り、２は温風乾燥装置の被殻部材となる背部ケー
スであり、該背部ケース２の前方開口面に前部カ
バー３を固設して本体装置４を収容するもので、
この筐体１の下端部前面側に温風吹出口５を開設
し、この温風吹出口５の近傍に濡手をかざしてこ
れを乾燥させ得るように構成する。上記背部ケー
ス２の中央部上寄位置には横長の矩形係合孔６を
穿設すると共に、該背部ケース２の底板部２ａに
は縦中心線を線対称として一対のねじ座７，７を
螺設する。また背部ケース２の背面に形成された
段差部２ｂにはコードスリーブ８が導出せしめら
れ、本体装置４のヒーター及び電動機に電力供給
するための先端に差込プラグ１０を形設して成る
配線コード９を挿出させる。１１は、板金加工し
た取付板であり、側面形状が上記背部ケース２の
背面形状と略沿設するように曲折せしめられると
共に、上端に背部ケース２側の矩形係合孔６に対
して挿入自在に成り、かつこの矩形係合孔６の上
側孔縁内面と係合する引掛端１２を曲折形成す
る。また取付板１１の下端には前方に屈折した受
板部１１ａを形成し、前記背部ケース２のねじ座
７，７と対応する位置にそれぞれ長孔１３，１３
を穿設すると共に、この各長孔１３，１３に対し
て下面側から挿入した締結ねじ１４，１４をねじ
座７，７に螺合締結する。このとき背部ケース２
の底板部２ａが受板部１１ａ方向に引張られ、引
掛端１２に対して矩形係合孔６が係止固定され
る。１５は、取付板１１の背板部１１ｂから段差
部１１ｃに亘つて開設した透窓であり、埋込型コ
ンセント等が顕出する孔部を形成すると共に、こ
の透窓１５から顕出したコンセントに対して、前
記本体装置４から導出された配線コード９端の差
込プラグ１０を差し込んだ状態で取付板１１に背
部ケース２を掛止固着するものであり、この背部
ケース２の裏面に配線コード１０を被覆すること
ができる。なお、１６，１６，１６は取付用長孔
であり、木ねじ等の頭部と係合する孔幅を有する
ものである。

上記のように構成して成る温風乾燥装置を壁面
ａに取り付ける場合には、先ず取付板１１を壁面
ａに設けた埋込型コンセントがその透窓１５から
顕出するようにして取付用長孔１６，１６，１６
を利用して木ねじｂ等により締結固着した後、本
体装置４側配線コード９端の差込プラグ１０をコ
ンセントに差し込むと共に、矩形係合孔６を引掛
端１２と係合させて本体装置４を壁面ａに懸吊
し、更に受板部１１ａの長孔１３，１３からそれ
ぞれ背部ケース２の底板部２ａのねじ座７，７に
締結ねじ１４，１４を螺合して固定するものであ
る。即ち、この締結ねじ１４，１４の締結作用に
より、上記矩形係合孔６の上側孔縁部が引掛端１
２の端部から外れなくなり本体装置４が取付板１
１を介して壁面に取り付けられる。

（考案の効果） 上記の如く本考案に温風乾燥装置は、本体装置
と係合する取付板を介して壁面に取り付ける構造
を有するものであり、壁面取付施工作業に際して
装置自体の一部構造を脱着する必要がなくなり、
簡単かつ短時間に取付作業を実施することができ
る特徴を有するだでなく、配線コードを本体装置
の裏面に覆すことができるため、美観上に優れる
等の特徴を有し、本考案の実用的効果は極めて大
きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る温風乾燥装置の壁面取付
構造の一実施例に関し、その組立状態を示す一部
切欠した背面図、第２図は同一部切欠した側面
図、第３図は取付板の斜視図である。 １……筐体、２……背部ケース、４……本体装
置、６……矩形係合孔、７……ねじ座、１１……
取付板、１２……引掛端、１３……長孔、１４…
…締結ねじ、１６……取付用長孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 温風乾燥装置を壁面に取り付ける取付板の側面
   形状が、該温風乾燥装置の筐体の背面形状と略沿
   設するように曲折せしめられると共に、 その上端に上記筐体側の矩形係合孔に対して挿
   入自在に成り、かつこの矩形係合孔の上側孔縁内
   面と係合する引掛端を曲折形成し、 その下端には前方に屈折した受板部を形成する
   と共に、上記筐体を固定する固定構造を具備し、 上記取付板の背板部からその下部に形成した段
   差部に亘つて透窓を開設したことを特徴とする 温風乾燥装置の壁面取付構造。