JP2003223734A - 光学ピックアップ、記録及び/または再生装置 - Google Patents

光学ピックアップ、記録及び/または再生装置

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JP2003223734A
JP2003223734A JP2002018247A JP2002018247A JP2003223734A JP 2003223734 A JP2003223734 A JP 2003223734A JP 2002018247 A JP2002018247 A JP 2002018247A JP 2002018247 A JP2002018247 A JP 2002018247A JP 2003223734 A JP2003223734 A JP 2003223734A
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JP2002018247A
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Hitoshi Okada
均 岡田
Yasunari Terayama
康徳 寺山
Masami Yuasa
正美 湯浅
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光検出部の光電変換ゲインを記録時の記録速
度または再生動作及び再生時の光記録媒体の種類に応じ
て調整可能にする。 【解決手段】 光ピックアップ104において、フォト
ディテクタ5を構成する電流−電圧変換回路の光電変換
ゲインを記録時の記録速度または再生動作及び再生時に
おける光記録媒体の種類(例えばCD−R,CD−R
W)に適応した値にゲイン設定手段で選択的に設定する
構成にした。これにより、CD−RやCD−RWのよう
な光ディスクの記録時に、その記録速度が8倍速や24
倍速などに変更されてもフォトディテクタ5の出力信号
が飽和されるようなことがなく、しかも、CD−RやC
D−RWのような光ディスクの記録速度が速くなったた
めに発生する再生信号のS/Nの低下、及びCD−RW
の反射率が低いために発生する再生信号のS/Nの低下
を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録可能はCD
(CD−R)、またはデータの書き換え可能なCD(C
D−RW)のような光記録媒体の記録・再生に適用され
る光学ピックアップ、及びこの光学ピックアップを使用
して光記録媒体に対し各種情報の記録・再生を可能にし
た記録及び/または再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CD−RやCD−RWのような光
記録媒体の記録/再生装置に使用される光学ピックアッ
プは、図5に示すように、記録・再生用の光ビームを出
射するレーザ光源52と、前記レーザ光源52の光ビー
ム出射方向に配置されたビームスプリッタ54と、前記
ビームスプリッタ54を通過したレーザ光源52からの
光ビームを平行光にするコリメータレンズ56と、前記
コリメータレンズ56で平行光とされた光ビームを集光
して光記録媒体70に照射する対物レンズ58と、前記
ビームスプリッタ54の反射方向に対向して配置されビ
ームスプリッタ54で反射させる前記光記録媒体70か
らの反射光ビームを受光して電気信号に変換するフォト
ディテクタ60とを備える。
【0003】図6は、従来におけるフォトディテクタ6
0の回路構成図を示すもので、8チャンネルあるうちの
1チャンネル分の回路を示している。この図6におい
て、フォトディテクタ60は、フォトセンサ601に流
れる電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路602を
備える。この電流−電圧変換回路602は演算増幅器O
Pと、この演算増幅器OPの反転入力端子と出力端子6
03間に直列に接続した抵抗R1とから構成され、演算
増幅器OPの反転入力端子とアース間にはフォトセンサ
601が接続され、演算増幅器OPの非反転入力端子に
は電圧Vcが供給されている。
【0004】このような従来の光学ピックアップにおい
て、光記録媒体70への記録時は、レーザ光源52から
記録信号に応じた光ビームを発生させる。この光ビーム
はビームスプリッタ54を通過してコリメータレンズ5
6に入射され、このコリメータレンズ56で平行光にさ
れて対物レンズ58に入射される。この対物レンズ58
では、平行光を小さなスポットに集光して光記録媒体7
0に照射する。これにより、光記録媒体70の記録膜を
変質して光記録媒体70に信号を記録する。一方、記録
中の光ビームは光記録媒体70から反射され、その反射
光は対物レンズ58及びコリメータレンズ56を通過し
た後、ビームスプリッタ54によりフォトセンサ601
へ反射され、入射される。このフォトセンサ601で受
光された光信号は電気信号に変換され、各種情報信号と
して取り出される。また、再生時には、記録時よりも充
分に弱い強度の一定の光ビームをレーザ光源52から発
生させ、この光ビームを記録時と同じ光路で光記録媒体
70に照射する。これに伴い、光記録媒体70の記録面
から反射された反射光は対物レンズ58及びコリメータ
レンズ56を通過した後、ビームスプリッタ54により
フォトセンサ601へ反射される。これにより、フォト
センサ601に入射された光信号は電気信号に変換さ
れ、各種の情報信号として取り出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CD−Rや
CD−RWの記録/再生装置に使用される光学ピックア
ップでは、記録速度を速くするとレーザ光の記録パワー
も増大する。例えば、8倍速記録時よりも24倍速記録
時の方が大きいパワーのレーザ光が必要になる。これに
伴い、光信号検出部であるフォトディテクタのフォトセ
ンサに入射される光量も増加し、以下に述べるような不
具合が生じる。すなわち、フォトディテクタ60の電流
−電圧変換回路602を構成する演算増幅器OPは、そ
の出力電圧が4V以上になると飽和する特性を有してい
る。このため、例えば、8倍速記録用に作成されたフォ
トディテクタを24倍速記録用の光学ピックアップに用
いると8倍速記録用のフォトディテクタの出力信号が飽
和してしまい、光信号の正常な検出ができない。したが
って、24倍速記録用にするには、そのフォトディテク
タでの光電変換ゲインを下げて24倍速のレーザ光パワ
ーで飽和しないようにしている。この場合、24倍速記
録用フォトディテクタと8倍速記録用フォトディテクタ
の出力電圧レベルは同程度となる。
【0006】しかるに、CD−RやCD−RWの信号再
生時における8倍速記録用及び24倍速記録用の光学ピ
ックアップに使用されるレーザ光パワーは記録速度や再
生速度に関係なく同一であるため、フォトディテクタに
入射される光量はいずれも同じとなるが、24倍速記録
用の光学ピックアップでは、光電変換ゲインを下げたフ
ォトディテクタを搭載しているので、信号再生時の出力
信号レベルが低下してしまい、その結果、信号対雑音レ
ベル比(S/N)も低下されてしまう。また、現在のC
D−RWの光記録媒体はCD−Rの光記録媒体に比べて
その光反射率が約1/4になるため、この場合もS/N
が悪くなるという問題がある。
【0007】本発明は、このような従来の問題を解決す
るためになされたものであり、光検出部の光電変換ゲイ
ンを記録時の記録速度または再生動作及び再生時の光記
録媒体の種類に応じて調整し、単一の光検出部を各種光
記録媒体の記録・再生に共用できるようにした光学ピッ
クアップ、及びこの光学ピックアップを使用した記録及
び/または再生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、記録または再生用の光ビームを出射する
光源と、前記光源から出射された光ビームを集光して光
記録媒体に照射する集光手段と、前記光源から出射され
た前記光記録媒体への光ビームと前記光記録媒体からの
反射光ビームとを分離する光分離手段と、前記光分離手
段により分離された前記反射光ビームを受光する光検出
手段とを有する光ピックアップにおいて、 前記光検出
手段は、前記反射光ビームを受光する受光素子と、前記
受光素子の受光量に応じて流れる電流を電圧に変換する
電流−電圧変換回路と、前記電流−電圧変換回路の光電
変換ゲインを記録時の記録速度または再生動作及び再生
時の光記録媒体の種類に適応した値に選択的に設定する
ゲイン設定手段を備えることを特徴とする。
【0009】本発明の光ピックアップにおいては、ゲイ
ン設定手段が光検出手段を構成する電流−電圧変換回路
の光電変換ゲインを記録時の記録速度または再生動作及
び再生時の光記録媒体の種類に適応した値に選択的に設
定する。よって、光記録媒体の記録時に記録速度が変更
されても光検出手段の出力が飽和されることがなく、し
かも、光記録媒体の再生時におけるS/Nの低下及び光
記録媒体の種類の変更に伴うS/Nの低下を防止でき、
併せて、光検出部を光記録媒体の記録・再生に共用でき
る。
【0010】また、本発明は、駆動手段により回転駆動
される光記録媒体と、送り手段により前記光記録媒体の
半径方向に移動される光ピックアップと、前記光記録媒
体の回転と前記光ピックアップの移動とを記録及び/ま
たは再生動作に対応して制御する制御手段と、前記光ピ
ックアップによる前記光記録媒体に対する記録及び/ま
たは再生動作の信号処理をする信号処理手段とを備える
記録及び/または再生装置であって、前記光ピックアッ
プは、記録または再生用の光ビームを出射する光源と、
前記光源から出射された光ビームを集光して光記録媒体
に照射する集光手段と、前記光源から出射された前記光
記録媒体への光ビームと前記光記録媒体からの反射光ビ
ームとを分離する光分離手段と、前記光分離手段により
分離された前記反射光ビームを受光する光検出手段と
を有し、前記光検出手段は、前記反射光ビームを受光す
る受光素子と、前記受光素子の受光量に応じて流れる電
流を電圧に変換する電流−電圧変換回路と、前記電流−
電圧変換回路の光電変換ゲインを記録時の記録速度また
は再生動作及び再生時の光記録媒体の種類に適応した値
に選択的に設定するゲイン設定手段を備えることを特徴
とする。
【0011】本発明の記録及び/または再生装置におい
ては、ゲイン設定手段が光検出手段を構成する電流−電
圧変換回路の光電変換ゲインを記録時の記録速度または
再生動作及び再生時の光記録媒体の種類に適応した値に
選択的に設定する。よって、光記録媒体の記録時に記録
速度が変更されても光検出手段の出力が飽和されること
がなく、しかも、光記録媒体の再生時におけるS/Nの
低下及び光記録媒体の種類の変更に伴うS/Nの低下を
防止でき、併せて、光検出部を光記録媒体の記録・再生
に共用できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による光ピックアッ
プ及びこの光ピックアップを使用した記録・再生装置の
実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図3は本
発明の実施の形態における光ピックアップを組み込んだ
光ディスク記録・再生装置の構成を示すブロック図であ
る。なお、図3に示す光ディスク記録・再生装置は、以
下に説明する光ピックアップを搭載することが可能な記
録・再生装置の一例である。
【0013】図3において、この記録・再生装置101
は、記録可能はCD(CD−R)、またはデータの書き
換え可能なCD(CD−RW)のような光記録媒体であ
る光ディスク102を回転駆動する駆動手段としてのス
ピンドルモータ103と、光ピックアップ104と、こ
の光ピックアップ104を光ディスク102の半径方向
に移動する駆動手段としての送りモータ105とを備え
ている。ここで、スピンドルモータ103及び送りモー
タ105は、システムコントローラ107からの指令に
基づいて制御されるサーボ制御回路109により駆動制
御され、所定の回転数で回転される。
【0014】図3に示す信号変復調部及びECCブロッ
ク108は、信号の変調、復調及びECC(エラー訂正
符号)の付加を行う。光ピックアップ104は、信号変
調およびECCブロック108の指令に従って、回転す
る光ディスク102の信号記録面に対して、それぞれ光
照射を行う。このような光照射により光ディスク102
に対する記録、再生が行われる。また、光ピックアップ
104は、光ディスク102の信号記録面からの反射光
束に基づいて、後述するような各種の光ビームを検出
し、各光ビームに対応する信号をプリアンプ部120に
供給する。
【0015】図3に示すプリアンプ部120は、各光ビ
ームに対応する信号に基づいてフォーカスエラー信号、
トラッキングエラー信号、RF信号等を生成できるよう
に構成されている。再生対象とされる記録媒体の種類に
応じて、サーボ制御回路109、信号変調及びECCブ
ロック108等により、これらの信号に基づく復調及び
誤り訂正処理等の所定の処理が行われる。これにより、
復調された記録信号は、例えばコンピュータのデータス
トレージ用であれば、インタフェース111を介して外
部コンピュータ130等に送出される。これにより、外
部コンピュータ130等は光ディスク102に記録され
た信号を再生信号として受け取ることができるようにな
っている。
【0016】また、オーディオ・ビジュアル用であれ
ば、D/A,A/D変換器112のD/A変換部でデジ
タル/アナログ変換され、オーディオ・ビジュアル処理
部113に供給される。そして、このオーディオ・ビジ
ュアル処理部113でオーディオ・ビデオ信号処理が行
われ、オーディオ・ビジュアル信号入出力部114を介
して外部の撮像・映写機器に伝送される。上記光ピック
アップ104には、例えば光ディスク102上の所定の
記録トラックまで、移動させるための送りモータ105
が接続されている。スピンドルモータ103の制御と、
送りモータ105の制御と、光ピックアップ104の対
物レンズを保持する二軸アクチュエータのフォーカシン
グ方向及びトラッキング方向の制御は、それぞれサーボ
制御回路109により行われる。また、レーザ制御部1
21は、光ピックアップ104におけるレーザ光源を制
御するものであり、特に本例ではレーザ光源の出力パワ
ーを記録モード時と再生モード時とで制御する動作を行
う。
【0017】次に、図1及び図2により本発明にかかる
光ピックアップについて説明する。図1はCD−RやC
D−RWの記録・再生に使用される本発明の実施の形態
による光ピックアップの全体の構成図、図2は本発明の
実施の形態におけるフォトディテクタ(光検出手段)の
回路構成図である。
【0018】図1において、光ピックアップ104は、
記録・再生用の光ビームを出射するレーザ光源1と、前
記レーザ光源1の光ビーム出射方向に配置されたビーム
スプリッタ2と、前記ビームスプリッタ2を通過したレ
ーザ光源1からの光ビームを平行光にするコリメータレ
ンズ3と、前記コリメータレンズ3で平行光とされた光
ビームを集光して光ディスク102に照射する対物レン
ズ(光集光手段)4と、前記ビームスプリッタ2の反射
方向に対向して配置されビームスプリッタ2で分離され
た反射光ビームを受光して電気信号に変換するフォトデ
ィテクタ(光検出手段)5を備えており、これらの各光
学部品は不図示のホルダにマウントされて構成されてい
る。
【0019】このような本実施の形態に示す光学ピック
アップ104において、CD−RやCD−RWのような
光ディスク102への記録時は、レーザ光源1から記録
信号に応じて変化する30mW程度のパワーの大きい光
ビームを発生させる。この光ビームはビームスプリッタ
2を通過してコリメータレンズ3に入射され、このコリ
メータレンズ3で平行光にされて対物レンズ4に入射さ
れる。この対物レンズ4では、平行光を小さなスポット
に集光して光ディスク102に照射する。これにより、
光ディスク102の記録膜を変質して光ディスク102
に信号を記録する。
【0020】一方、記録中の光ビームは光ディスク10
2から反射され、その反射光は対物レンズ4及びコリメ
ータレンズ3を通過した後、ビームスプリッタ2により
フォトディテクタ5へ反射され、入射される。このフォ
トディテクタ5で受光された光信号は電気信号に変換さ
れ、RF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエ
ラー信号等の各種情報信号として取り出される。また、
再生時には、記録時よりも充分に弱い一定強度(1mW
程度)の光ビームをレーザ光源52から発生させ、この
光ビームを記録時と同じ光路で光ディスク102に照射
する。これに伴い、光ディスク102の記録面から反射
された反射光は対物レンズ4及びコリメータレンズ3を
通過した後、ビームスプリッタ2によりフォトディテク
タ5へ反射される。これにより、フォトディテクタ5に
入射された光信号は電気信号に変換され、RF信号、フ
ォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号等の各種
の情報信号として取り出される。
【0021】次に、フォトディテクタ(光検出手段)の
回路構成について図2を参照して説明する。図2におい
て、フォトディテクタ(光検出手段)5は、ビームスプ
リッタ2で分離された反射光ビームを受光するフォトダ
イオード等に受光素子51と、この受光素子51に流れ
る電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路52と、こ
の電流−電圧変換回路52の光電変換ゲインを記録時の
記録速度または再生動作及び再生時における光記録媒体
の種類(例えばCD−R,CD−RW)に適応した値に
選択的に設定するゲイン設定手段53を備えている。こ
れら電流−電圧変換回路52及びゲイン設定手段53等
はIC化されている。
【0022】前記電流−電圧変換回路52は、図2に示
すように演算増幅器521を備え、この演算増幅器52
1の反転入力端子とアース間には受光素子51が接続さ
れ、演算増幅器521の非反転入力端子には電圧Vcが
供給されている。また、前記ゲイン設定手段53は、図
2に示すように、演算増幅器521の反転入力端子と出
力端子522との間に互いに並列接続された複数のゲイ
ン変更用抵抗R1,R2,R3と、この抵抗R2とR3
にそれぞれ直列に接続された半導体トランジスタからな
るスイッチング素子S1,S2と、このスイッチング素
子S1,S2をオンまたはオフ制御して光ディスク10
2(光記録媒体)への記録時の記録速度または光ディス
ク102(光記録媒体)の再生動作及び該再生時の光記
録媒体の種類に適応した光電変換ゲインとなうように抵
抗R1,R2,R3を選択して電流−電圧変換回路52
の入出力端間に接続する切替制御回路(切替制御手段)
531とを備えている。
【0023】前記切替制御回路531は、図2に示すよ
うに、前記スイッチング素子S1,S2に対応して設け
られた電圧比較回路A1,A2を備えている。この電圧
比較回路A1,A2の各反転入力端子には、基準電圧入
力端子532に印加された基準電圧Vref(例えば、5
V)を抵抗R3〜R5により設定された基準電圧Vr
1,Vr2が供給されるようになっているとともに、電
圧比較回路A1,A2の各非反転入力端子には、記録時
の記録速度または光記録媒体の再生動作及び該再生時の
光記録媒体の種類に応じて設定されるDC電圧が制御入
力端子533から供給できるように構成されている。ま
た、電圧比較回路A1の出力C1でスイッチング素子S
1がオンまたはオフ制御され、電圧比較回路A2の出力
C2でスイッチング素子S2がオンまたはオフ制御され
る。
【0024】上記のように構成された光ピックアップ1
04において、切替制御回路531の基準電圧入力端子
532に、例えば5Vの電圧が加えられると、電圧比較
回路A1の反転入力端子の基準電圧Vr1は1.6Vに
設定され、電圧比較回路A2の反転入力端子の基準電圧
Vr2は3.2Vに設定される。かかる状態において、
切替制御回路531の制御入力端子533に加えられる
電圧が1.6V以下の場合は、電圧比較回路A1,A2
の出力C1,C2は共にLowレベルとなる。また、制御
入力端子533に加えられる電圧が1.6V以上3.2
V以下の場合は、電圧比較回路A1の出力C1はHighレ
ベルとなり、電圧比較回路A2の出力C2はLowレベル
となる。また、制御入力端子533に加えられる電圧が
1.6V以上の場合は、電圧比較回路A1,A2の出力
C1,C2は共にHighレベルとなる。したがって、電圧
比較回路A1,A2の出力C1,C2がLowレベルの時
はスイッチング素子S1,S2がオフ状態に保持され、
また、電圧比較回路A1,A2の出力C1,C2がHigh
レベルの時はスイッチング素子S1,S2がオン状態に
保持される。
【0025】例えば、切替制御回路531の制御入力端
子533に0Vが入力されると電流−電圧変換回路52
の帰還系には抵抗R1のみが接続された状態となり、電
流−電圧変換回路52は最大のゲインに設定される。ま
た、切替制御回路531の制御入力端子533に2.4
Vが入力された場合は電圧比較回路A1の出力C1がHi
ghレベルとなるため、スイッチング素子S1がオンされ
る。これにより、電流−電圧変換回路52は抵抗R1と
R2の並列抵抗値で決まるゲインに設定される。また、
切替制御回路531の制御入力端子533に5Vが入力
された場合は電圧比較回路A1,A2の出力C1,C2
が共にHighレベルとなるため、スイッチング素子S1,
S2が共にオンされる。これにより、電流−電圧変換回
路52は抵抗R1とR2とR3の並列抵抗値で決まる最
低のゲインに設定される。
【0026】例えばCD−Rの記録時に使用されるレー
ザ光源1のレーザパワーは30mW程度であり、しか
も、CD−Rの記録速度が8倍速から24倍速になる
と、その記録レーザパワーも増大する。その結果、記録
時にCD−Rから反射されてフォトディテクタ5へ入射
される光量も大きくなる。そこで、本実施の形態におけ
る光ピックアップ104では、光記録媒体がCD−R
で、かつ24倍速記録であることが図3に示すシステム
コントローラ107で認識されると、切替制御回路53
1の制御入力端子533に5Vの電圧が加わり、電流−
電圧変換回路52のゲインを最低に設定する。これによ
り、CD−Rの記録時の記録速度が8倍速から24倍速
になってフォトディテクタ5へ入射光量が増大しても、
電流−電圧変換回路52の出力信号が飽和するのを防止
できる。
【0027】また、CDやCD−Rの再生時におけるレ
ーザ光源1のレーザパワーは1mW程度であり、このこ
と及びCDやCD−Rの再生であることが図3に示すシ
ステムコントローラ107で認識されると、切替制御回
路531の制御入力端子533に2.4V程度の電圧が
加わり、電流−電圧変換回路52のゲインを抵抗R1と
R2の並列抵抗値で決定される値に設定する。これによ
り、CD−Rの記録時よりも電流−電圧変換回路52の
ゲインを上げて再生信号のS/Nの低下を防止できる。
また、CD−RWの再生時においては、このことが図3
に示すシステムコントローラ107で認識されると、切
替制御回路531の制御入力端子533に0Vの電圧が
加わり、電流−電圧変換回路52のゲインを抵抗R1と
R2とR3の並列抵抗値で決定される値に設定する。こ
れにより、CDやCD−Rの再生時よりも更に電流−電
圧変換回路52のゲインを上げ、CD−RWの反射率が
低いために起こる再生信号のS/Nの低下を防止でき
る。
【0028】上記のような光ピックアップ104及びこ
の光ピックアップ104を用いた記録・再生装置によれ
ば、フォトディテクタ5を構成する電流−電圧変換回路
52の光電変換ゲインを記録時の記録速度または再生動
作及び再生時における光記録媒体の種類(例えばCD−
R,CD−RW)に適応した値にゲイン設定手段53で
選択的に設定する構成にしたため、CD−RやCD−R
Wのような光ディスクの記録時に、その記録速度が8倍
速や24倍速に変更されてもフォトディテクタ5の出力
信号が飽和されるようなことがなく、常に安定した検出
信号の信号品質を向上できる。しかも、CD−RやCD
−RWのような光ディスクの記録時に、その記録速度が
速くなったために発生する再生信号のS/Nの低下、及
びCD−RWの反射率が低いために発生する再生信号の
S/Nの低下を防止することができ、この再生時におけ
る検出信号の信号品質も向上できる。
【0029】なお、図2に示すフォトディテクタ5で
は、切替制御回路531の制御入力端子533に入力さ
れる電圧を3つの電圧値で判断する場合ついて説明した
が、これに限らず、4値やそれ以上としてもよい。ま
た、制御入力端子533が1つでも多値のゲイン設定が
可能となり、光学ピックアップからの制御端子数を節約
することができる。
【0030】次に、図4により本発明かかるフォトディ
テクタ(光検出手段)の他の実施の形態について説明す
る。図4は本発明の他の実施の形態を示すフォトディテ
クタの回路構成図である。この図4において、図2と同
一の構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、
図2と異なる点について述べると、この実施の形態にお
けるフォトディテクタ5は、ゲイン設定手段53を構成
するゲイン変更用抵抗R1,R2,R3のうち、抵抗R
2とR3のそれぞれに直列に接続されたスイッチング素
子S1,S2に制御端子T1,T2を設け、この各制御
端子T1,T2にディジタル的に0Vや5Vの電圧を直
接加えることにより、電流−電圧変換回路52の光電変
換ゲインを制御するようにしたものである。
【0031】このようなフォトディテクタを有する光ピ
ックアップの他の実施の形態によれば、上記図2に示す
場合と同様な作用効果を奏することができるほか、制御
端子T1,T2に加えられる0Vと5Vの電圧の組み合
わせが4通りであるので、電流−電圧変換回路52の光
電変換ゲインも4通りの設定が可能になる。なお、図4
に示すフォトディテクタ5では、そのゲイン設定手段5
3の制御端子T1,T2に対するゲイン切り替えのため
の信号は2ビットの場合について説明したが、本発明は
これに限定されず、ゲイン切り替えのための信号のビッ
ト数を多くすれば、電流−電圧変換回路52のゲイン切
り替えを更に多くすることができる。例えば、3ビット
にすれば8通りのゲイン切り替えが可能になる。
【0032】なお、本本発明におけるフォトディテクタ
5のゲイン設定手段53は、上記実施の形態に示す構成
のものに限らず、FETのチャネル抵抗を利用したも
の、またはフォトセル抵抗などを利用するものであって
もよい。また、本発明の光ピックアップを構成する光学
系は、図1に示す構成のものに限定されないことは勿論
である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光ピックア
ップおよび記録/再生装置によれば、光検出部の光電変
換ゲインを記録時の記録速度または再生動作及び再生時
の光記録媒体の種類に応じて調整することができるか
ら、光記録媒体の記録時に記録速度が変更されても光検
出手段の出力が飽和されることがなく、しかも、光記録
媒体の再生時におけるS/Nの低下及び光記録媒体の種
類の変更に伴うS/Nの低下を防止でき、併せて、光検
出部を光記録媒体の記録・再生に共用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による光ピックアップの全
体の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるフォトディテクタ
の回路構成図である。
【図3】本発明の実施の形態における光ピックアップを
組み込んだ光ディスク記録再生装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】本発明の他の実施の形態におけるフォトディテ
クタの回路構成図である。
【図5】従来における光ピックアップの全体の構成図で
ある。
【図6】従来におけるフォトディテクタの回路構成図で
ある。
【符号の説明】
1……レーザ光源、2……ビームスプリッタ、3……コ
リメータレンズ、4……対物レンズ、5……フォトディ
テクタ、102……光ディスク、104……光ピックア
ップ、52……電流−電圧変換回路、53……ゲイン設
定手段、531……切替制御回路、R1,R2,R3…
…ゲイン変更用抵抗、S1,S2……スイッチング素
子、A1,A2……電圧比較回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯浅 正美 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D090 AA01 BB03 BB05 CC04 EE13 FF08 FF21 FF41 5D119 AA10 AA41 BA01 BB02 BB04 KA43 5D789 AA10 AA41 BA01 BB02 BB04 KA43

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録または再生用の光ビームを出射する
    光源と、 前記光源から出射された光ビームを集光して光記録媒体
    に照射する集光手段と、 前記光源から出射された前記光記録媒体への光ビームと
    前記光記録媒体からの反射光ビームとを分離する光分離
    手段と、 前記光分離手段により分離された前記反射光ビームを受
    光する光検出手段と、 を有する光ピックアップにおいて、 前記光検出手段は、前記反射光ビームを受光する受光素
    子と、前記受光素子の受光量に応じて流れる電流を電圧
    に変換する電流−電圧変換回路と、前記電流−電圧変換
    回路の光電変換ゲインを記録時の記録速度または再生動
    作及び再生時の光記録媒体の種類に適応した値に選択的
    に設定するゲイン設定手段を備える、 ことを特徴とする光ピックアップ。
  2. 【請求項2】 前記ゲイン設定手段は、前記電流−電圧
    変換回路の入出力端間に並列に接続されたゲイン変更用
    の複数の抵抗と、前記抵抗のそれぞれに直列に接続され
    た複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子を
    オンまたはオフ制御して前記光記録媒体への記録時の記
    録速度または前記光記録媒体の再生動作及び該再生時の
    光記録媒体の種類に適応した光電変換ゲインとなうよう
    に前記抵抗を選択して前記電流−電圧変換回路の入出力
    端間に接続する切替制御手段とを備えることを特徴とす
    る請求項1記載の光ピックアップ。
  3. 【請求項3】 前記光記録媒体は、CD,CD−Rまた
    はCD−RWであることを特徴とする請求項1記載の光
    ピックアップ。
  4. 【請求項4】 駆動手段により回転駆動される光記録媒
    体と、 送り手段により前記光記録媒体の半径方向に移動される
    光ピックアップと、 前記光記録媒体の回転と前記光ピックアップの移動とを
    記録及び/または再生動作に対応して制御する制御手段
    と、 前記光ピックアップによる前記光記録媒体に対する記録
    及び/または再生動作の信号処理をする信号処理手段と
    を備える記録及び/または再生装置であって、 前記光ピックアップは、 記録または再生用の光ビームを出射する光源と、 前記光源から出射された光ビームを集光して光記録媒体
    に照射する集光手段と、 前記光源から出射された前記光記録媒体への光ビームと
    前記光記録媒体からの反射光ビームとを分離する光分離
    手段と、 前記光分離手段により分離された前記反射光ビームを受
    光する光検出手段とを有し、 前記光検出手段は、前記反射光ビームを受光する受光素
    子と、前記受光素子の受光量に応じて流れる電流を電圧
    に変換する電流−電圧変換回路と、前記電流−電圧変換
    回路の光電変換ゲインを記録時の記録速度または再生動
    作及び再生時の光記録媒体の種類に適応した値に選択的
    に設定するゲイン設定手段を備える、 ことを特徴とする記録及び/または再生装置。
  5. 【請求項5】 前記ゲイン設定手段は、前記電流−電圧
    変換回路の入出力端間に並列に接続されたゲイン変更用
    の複数の抵抗と、前記抵抗のそれぞれに直列に接続され
    た複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子を
    オンまたはオフ制御して前記光記録媒体への記録時の記
    録速度または前記光記録媒体の再生動作及び該再生時の
    光記録媒体の種類に適応した光電変換ゲインとなうよう
    に前記抵抗を選択して前記電流−電圧変換回路の入出力
    端間に接続する切替制御手段とを備えることを特徴とす
    る請求項4記載の記録及び/または再生装置。
  6. 【請求項6】 前記光記録媒体は、CD,CD−Rまた
    はCD−RWであることを特徴とする請求項4記載の記
    録及び/または再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009038246A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Rohm Co Ltd 電子機器
JP2009043372A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Sanyo Electric Co Ltd 発光素子制御装置
JPWO2009107176A1 (ja) * 2008-02-27 2011-06-30 パナソニック株式会社 光ディスク用信号処理装置及び光ディスク装置
JP2013218780A (ja) * 2006-06-26 2013-10-24 Koninklijke Philips Nv ディスク・ドライブ及び光検出回路

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