JP2003222818A - 光偏向器の製造方法 - Google Patents

光偏向器の製造方法

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JP2003222818A
JP2003222818A JP2002023506A JP2002023506A JP2003222818A JP 2003222818 A JP2003222818 A JP 2003222818A JP 2002023506 A JP2002023506 A JP 2002023506A JP 2002023506 A JP2002023506 A JP 2002023506A JP 2003222818 A JP2003222818 A JP 2003222818A
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reflection mirror
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Takayuki Izeki
隆之 井関
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射ミラー部を作製する際に、簡単な工程
で、かつ安価に直線的な傾斜面が形成できる光偏向器の
製造方法を提供する。 【解決手段】 基板1上に反射ミラー部7及び反射ミラ
ー部7の揺動回転軸となる支持部9を形成し、基板11
上に固定電極13、14を形成して、固定電極13、1
4が反射ミラー部7に対向するようにし、かつ所定の間
隔を有して基板11上に基板1を載置してなり、反射ミ
ラー部7の形成は、基板1上にマスク材パターン2を形
成した後、マスク材パターン2上方から金属膜或いは半
導体膜3を成膜して、マスク材パターン2の遮蔽効果に
より、基板1上に積層した金属膜或いは半導体膜の厚さ
がマスク材パターン2の中央部からその内壁に向かって
直線的に薄くなるようにして、その断面が三角形状とな
るようにして形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビーム等の
光を反射させて光偏向を行う光偏向器の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真式複写機、レーザビームプリン
タ、バーコードリーダ等の光学機器の走査装置や、光デ
ィスクのトラッキング制御装置の光偏向装置や、レーザ
光をスキャニングして映像を投影する表示装置などには
光偏向器が使用されている。
【0003】一般に、機械的に光偏向を行う光偏向器と
しては、回転多面鏡(ポリゴンミラー)、騒動型反射鏡
(ガルバノミラー)等があるが、ガルバノミラー型のも
のはポリゴンミラー型のものに比べて機構が小型化で
き、又、最近の半導体プロセス技術ではシリコン基板を
用いたマイクロミラーの試作例なども報告されており、
さらに小型化、軽量化、低コスト化が期待できる。
【0004】このような半導体プロセス技術を用いて作
製されたガルバノミラー型の光偏向器の従来例が図4及
び図5に示されている。図4は光偏向器の分解斜視図、
図5はこの光偏向器の概略断面図である。図4及び図5
において、光偏向器16のベース17は偏平長方形状を
有し、このベース17の左右両側には一対の立設部1
8,19が一体的に突出形成されており、この立設部1
8,19上に振動体20が配置されている。
【0005】この振動体20は、方形状の外枠部21
と、この外枠部21の開口部21aに配置された反射ミ
ラー部22と、この反射ミラー部22の略重心を通る軸
上の位置で反射ミラー部22と外枠部21とを連結する
一対の支持部9,9とを備えている。外枠部21が立設
部18上に固定されており、一対の支持部9,9は外枠
部21を介してベース17に固定されている。反射ミラ
ー部22は一対の支持部9,9を揺動中心軸CL(図5
に示す)として揺動自在にされている。又、反射ミラー
部22の表面には光反射膜が膜付けされて光反射面22
aが形成されている。
【0006】更に、ベース17上には左右一対の固定電
極13,14が配置され、この一対の固定電極13,1
4は反射ミラー部22の左右両側の裏面に対向する位置
に配置されている。この一対の固定電極13,14の相
手側の電極として外枠部21を介して反射ミラー部22
を用い、該一対の固定電極13,14と外枠部21との
間には各切替スイッチSW1,SW2を介して選択的に
電圧を印加できるようになっている。尚、外枠部20と
反射ミラー部22とは電気的に同電位となっている。
【0007】上記構成において、一方の固定電極13と
外枠部21を介して反射ミラー部22との間に電圧が印
加されたときには反射ミラー部22が静電力により吸引
されて反射ミラー部22が一対の支持部9,9を揺動中
心軸CLとして反時計方向に回転し、又、他方の固定電
極13と外枠部21を介して反射ミラー部22との間に
電圧が印加されたときには反射ミラー部22が静電力に
より吸引されて反射ミラー部22が一対の支持部9,9
を揺動中心軸CLとして時計方向に回転する。従って、
切替スイッチSW1,SW2を交互にオン・オフ制御
し、一対の固定電極13,14に交互に電圧を印加する
ことによって反射ミラー部22が揺動するものである。
この反射ミラー部22に照射された光は、反射ミラー部
22の揺動によって反射角が変更され、これによって光
偏向される。
【0008】このガルバノミラー型の光偏向器は、反射
ミラー部22が大きくなった場合や大きな偏向角で駆動
する場合には、反射ミラー部22の端部が固定電極1
3、14にぶつからないように、反射ミラー部22と固
定電極13、14との間の距離を大きくしなければなら
なかった。このため、静電力は、この距離の2乗に反比
例するので、同じ駆動力を得るためには、大きな電圧を
必要としていた。
【0009】この対策として、本願出願人は、特開20
00−033727号公報に従来に比較して小さい電圧
で偏向可能な光偏向器を開示した。図6は、特開200
0−033727号公報に開示した光偏向器を示す図で
ある。図4及び図5と同一構成には同一符号を付し、そ
の説明を省略する。特開2000−033727号公報
に開示の光偏向器は、ベース17上に固定された一対の
固定電極13、14と、一対の固定電極13、14と対
向して配置され、自由端部E側の厚さが中央部CLより
も薄く、かつ中央部CLが一対の支持部9,9に支持さ
れて中央部CLを中心に揺動する反射ミラー部7と、か
らなり、一対の固定電極13、14側の反射ミラー部7
の面を中央部CLから自由端部Eに向かって直線的に傾
斜させた構成させたものであり、それ以外は図4及び図
5と同様である。
【0010】そして、切り替えスイッチSW1或いはS
W1をオン、オフさせて、反射ミラー部22を静電力に
より一対の固定電極13或いは14側に吸引させて一対
の支持部9、9を中心部CLを中心として揺動させるも
のである。また、特開平7−141457号公報に開示
されているように、固定電極側を傾斜電極とし、同様な
効果を得る方法も提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
000−033727号公報や特開平7−141457
号公報には、光偏向器における反射ミラー部の作製とし
て、この反射ミラー部の中央部CLから端部Eに向かっ
てマスクパターニングとエッチングの繰り返しにより階
段状の擬似的に直線的な傾斜面を得るようにしているこ
とが開示されている。このような作製方法では、工程数
の増大を伴いため、高価な光偏向器となってしまい、ま
た、静気力の有効利用ができなかった。
【0012】そこで、本発明は上記問題に鑑みて成され
たものであり、反射ミラー部を作製する際に、簡単な工
程で、かつ安価に直線的な傾斜面が形成できる光偏向器
の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の発明
は、第1基板に反射ミラー部と前記反射ミラーの揺動中
心軸となる少なくとも一対の支持部を形成する一方、第
2基板上に少なくとも一対の固定電極を形成し、前記反
射ミラー部が前記一対の固定電極と対向するようにし
て、前記第2基板上に所定間隔を有して前記第1基板を
載置し、前記一対の固定電極と前記反射ミラー部との間
に電圧を印加して静電力で前記反射ミラー部が前記一対
の支持部を揺動中心として揺動する光偏向器の製造方法
において、反射ミラー部の前記一対の固定電極と対向す
る側は、前記第1基板上にマスク材パターンを形成する
工程と、前記マスク材パターン上及び前記マスク材パタ
ーンから露出した前記第1基板上に金属膜或いは半導体
膜を成膜して、前記マスク材パターンの遮蔽効果によ
り、前記第1基板上に積層した前記金属膜或いは半導体
膜の厚さが前記マスク材パターンの中央部からその内壁
に向かって直線的に薄くなるようにして、その断面が三
角形状となるようにする工程と、から形成されることを
特徴とする光偏向器の製造方法を提供する。第2の発明
は、第1基板に反射ミラー部と前記反射ミラーの揺動中
心軸となる一対の支持部を形成する一方、第2基板上に
一対の固定電極を形成し、前記反射ミラー部が前記一対
の固定電極と対向するようにして、前記第2基板上に所
定間隔を有して前記第1基板を載置し、前記一対の固定
電極と前記反射ミラー部との間に電圧を印加して静電力
で前記反射ミラー部が前記一対の支持部を揺動中心とし
て揺動する光偏向器の製造方法において、前記反射ミラ
ー部の前記一対の固定電極と対向する側は、前記第1基
板上に所定形状の第1のマスク材パターンを載置する工
程と、前記第1のマスク材パターン上及び前記マスク材
パターンから露出した前記第1基板上に前記第1基板と
異なる材質膜を成膜して、前記第1のマスク材パターン
の遮蔽効果により、前記第1基板上に積層した前記第1
基板と異なる材質膜の厚さが前記第1のマスク材パター
ンの中央部から内壁に向かって直線的に薄くなるように
して、その断面が第1の三角形状となるようにする工程
と、前記第1のマスク材パターンを除去した後、前記第
1基板上に第2のマスク材パターンを形成する工程と、
前記第1基板と異なる材質膜に対する前記第1基板のエ
ッチングレートが大きくなるエッチング条件を用いて、
前記第1基板と異なる材質膜を前記第1基板と共に前記
第1基板と異なる材質膜がなくなるまでエッチングし
て、前記第1の基板の厚さが、前記第2のマスク材パタ
ーンの中央部から内壁に向かって直線的に薄くなるよう
にし、その断面が前記第1の三角形状の傾斜面よりも更
に急な傾斜面を有する第2の三角形状となるようにする
工程と、から形成されることを特徴とする光偏向器の製
造方法を提供する。第3の発明は、第1基板に反射ミラ
ー部と前記反射ミラーの揺動中心軸となる少なくとも一
対の支持部を形成する一方、第2基板上に断面形状が傾
斜面を有する三角部を形成した後、前記傾斜面に少なく
とも一対の固定電極を形成し、前記反射ミラー部が前記
一対の固定電極と対向するようにして、前記第2基板上
に所定間隔を有して前記第1基板を載置し、前記一対の
固定電極と前記反射ミラー部との間に電圧を印加して静
電力で前記反射ミラー部が前記一対の支持部を揺動中心
として揺動する光偏向器の製造方法において、前記三角
部は、前記第2基板上にマスク材パターンを形成し、前
記マスク材パターンから露出した前記第2基板上に金属
膜或いは半導体膜を成膜して、前記マスク材パターンの
遮蔽効果により、前記第1基板上に積層した前記金属膜
或いは半導体膜の厚さが前記マスク材パターンの中央部
からその内壁に向かって直線的に薄くなるようにして形
成されることを特徴とする光偏向器の製造方法を提供す
る。第4の発明は、第1基板に反射ミラー部と前記反射
ミラーの揺動中心軸となる少なくとも一対の支持部を形
成する一方、第2基板上に断面形状が傾斜面を有する三
角部を形成した後、前記傾斜面に少なくとも一対の固定
電極を形成し、前記反射ミラー部が前記一対の固定電極
と対向するようにして、前記第2基板上に所定間隔を有
して前記第1基板を載置し、前記一対の固定電極と前記
反射ミラー部との間に電圧を印加して静電力で前記反射
ミラー部が前記一対の支持部を揺動中心として揺動する
光偏向器の製造方法において、前記三角部は、前記第1
基板上に所定形状の第1のマスク材パターンを載置する
工程と、前記マスク材パターンから露出した前記第1基
板上に前記第1基板と異なる材質膜を成膜して、前記第
1のマスク材パターンの遮蔽効果により、前記第1基板
上に積層した前記第1基板と異なる材質膜の厚さが前記
第1のマスク材パターンの中央部から内壁に向かって直
線的に薄くなるようにして、その断面が第1の三角形状
となるようにする工程と、前記第1のマスク材パターン
を除去した後、第2のマスク材パターンを形成する工程
と、前記第1基板と異なる材質膜に対する前記第1基板
のエッチングレートが大きくなるエッチング条件を用い
て、前記第1基板と異なる材質膜を前記第1基板と共に
前記第1基板と異なる材質膜がなくなるまでエッチング
して、前記第1基板の厚さが、前記第2のマスク材パタ
ーンの中央部から内壁に向かって直線的に薄くなるよう
にし、その断面が前記第1の三角形状の傾斜面よりも更
に急な傾斜面を有する第2の三角形状となるようにする
工程と、から形成されることを特徴とする光偏向器の製
造方法を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係わる光偏向
器の製造方法について図面を参照しながら説明する。従
来例と同一構成には同一符号を付し、その説明を省略す
る。まず、本発明の実施形態に係る光偏向器の製造方法
について説明する。図1乃至図3は、本発明の実施形態
に係わる光偏向器の製造方法を示す図である。図1
(A)〜(E)は、本発明の実施形態に係る光偏向器の
各工程図を示し、(A)は、第1工程〜第2工程を示す
図、(B)は、第3工程における第2のマスク材パター
ンを形成する工程図、(C)は、第3工程におけるエッ
チングする工程図、(D)は、第4工程における第3の
マスク材パターンを形成する工程図、(E)は、第4工
程におけるエッチングする工程図、(F)は、第5工程
を示す工程図である。図2は、本発明の実施形態に係る
光偏向器の製造方法によって作製された光偏向器を示す
図である。図3は、本発明の実施形態に係る製造方法の
変形例によって作製された光偏向器を示す図である。
【0015】(第1工程)図1(A)に示すように、S
iからなる基板1上に2本の平行な厚い厚さのマスク材
パターン2を形成する。
【0016】(第2工程)次に、スパッタ法や蒸着法等
により、マスク材パターン2上方からSiO2等の基板
1と異なる材質膜3を所定の厚さになるまで成膜して傾
斜面4a、4aを有した三角部4を形成する。この際、
マスク材パターン2の遮蔽効果により、膜厚がマスク材
パターン2の内壁に近いほど薄く、中央部で最も厚くな
る直線的な傾斜面4a、4aを有した形状となるので、
三角部4が形成される。この三角部4の傾斜面4a、4
aの角度は、成膜時の条件(ガス圧、成膜速度等)及び
マスク寸法(厚さ、穴寸法等)によって決まる。この
後、マスク材パターン2を除去する。
【0017】(第3工程)次に、図1(B)に示すよう
に、第2のマスク材パターン5を基板1上に形成する。
そして、図1(C)に示すように、反応性イオンエッチ
ング等を用いて、三角部4をエッチング除去した後、更
に基板1をエッチングして、三角部4の傾斜面4a、4
aよりも急峻な傾斜面6a、6aを有した三角部6を備
えた反射ミラー部7を形成する。この後、第2のマスク
材パターン5を除去する。この際、基板1がSiである
場合には、エッチングガスとしては、SF6を用いる。
成膜時の三角部4の傾斜角が1°である場合には、Si
2に対するSiの選択エッチング比を10に設定する
と、反射ミラー部7における三角部6の傾斜面6a、6
aの角度は10°にすることができる。
【0018】(第4工程)次に、図1(D)に示すよう
に、フォトリソグラフィ法等により、反射ミラー部7が
形成された反対側の基板1上に第3のマスク材パターン
8を形成する。この後、図1(E)に示すように、第3
のマスク材パターン8から露出した基板1をエッチング
により、貫通するまで除去して三角部4の傾斜面4a、
4aよりも急峻な傾斜面6a、6aを有する三角部6を
備えた反射ミラー部7、一対の支持部9、9及び外枠部
10が形成された反射部11を作製する。この後、第3
のマスク材パターン8を除去する。
【0019】(第5工程)一方、図1(F)に示すよう
に、予めベース12上に所定の間隔を有して固定された
一対の固定電極13、14が形成された土台部15を用
意する。そして、一対の固定電極13、14が反射ミラ
ー部7の三角部6に対向するようにして、土台部15上
に反射部11を載置して図2に示す光偏向器を作製す
る。この光偏向器は一対の固定電極13、14と反射ミ
ラー部7との間に電圧を印加して静電力を生じさせて、
一対の支持部9、9を揺動中心軸として反射ミラー部7
を揺動させることができる。
【0020】以上のように、本発明の実施形態によれ
ば、反射ミラー部7は、基板1上にマスク材パターン2
を形成した後、このマスク材パターン2上方から基板1
と異なる材質膜3を形成して、遮蔽効果を利用して基板
1と異なる材質膜3の膜厚がマスク材パターン2の中央
部から内壁に向かって直線的に薄くなるようにして、傾
斜面4a、4aを有した三角部4を形成し、次に、マス
ク材パターン2を除去した後、第2のマスク材パターン
5を形成し、基板1と異なる材質膜3に対する基板1の
エッチングレートが大きいエッチングガスを用いて、三
角部4をエッチングした後、三角部4の傾斜面4a、4
aよりも更に急な傾斜面6a、6aを有する三角部6を
形成することにより得られるので、従来のようにマスク
パターニングとエッチングを繰り返す必要がないため、
簡単な工程でより直線的な傾斜面を有する反射ミラー部
7が得られ、かつ安価に光偏向器を作製することができ
る。また、基板1と異なる材質膜3に対する基板1のエ
ッチング選択比を変化させれば、反射ミラー部7におけ
る三角部6の傾斜面6a、6aの傾斜角を変化させるこ
とができる。
【0021】本発明の実施形態の第1変形例として、本
発明の実施形態に係る光偏向器の製造方法において、三
角部6を基板1側に形成する代わりに、これを土台部1
5のベース12上に形成する場合にも同様に適用でき
る。この場合には、図3に示すように、三角部6の傾斜
面6a、6aに一対の固定電極13、14を形成するこ
とになる。
【0022】即ち、三角部4を、ベース12上に厚い厚
さのマスク材パターン2を形成し、このマスク材パター
ン2及びこのマスク材パターン2から露出したベース1
2上に基板1と異なる材質膜3を成膜して、マスク材パ
ターン2の遮蔽効果により、基板1と異なる材質膜3の
厚さがマスク材パターン2の中央部からその内壁に向か
って直線的に薄くなるように形成し、それ以外は本発明
の実施形態と同様にして作製できる。なお、土台部11
に三角部4を形成する時には、一対の固定電極13、1
4は、三角部4の傾斜面4a、4a上に形成する。
【0023】また、本発明の実施形態では、基板1上に
基板1と異なる材質膜3を成膜後、エッチングを行って
急峻な傾斜面を有する三角部6を備えた反射ミラー部7
を形成したが、本発明の第2の変形例として、基板1上
に緩やかな傾斜面4a、4aを有する三角部4を備えた
反射ミラー部を作製する場合には、(第1工程)及び
(第2工程)を行った後、(第3工程)及び(第4工
程)を省略して、傾斜面4a、4aを形成し、直ちに
(第5工程)を行うようにすれば良い。この際、基板1
と異なる材質膜3を金属膜或いは半導体膜にして行う必
要がある。
【0024】更に、本発明の第3の変形例として、本発
明の実施形態に係る光偏向器の製造方法において、ベー
ス11上に緩やかな傾斜面4a、4aを有する三角部4
を形成する場合も前記と同様に行うことができる。な
お、この場合には基板1と異なる材質膜3は絶縁膜が望
ましい。
【0025】即ち、ベース11上にマスク材パターン2
を形成し、マスク材パターン2及びマスク材パターン2
から露出したベース11上に絶縁膜等を成膜して、前記
マスク材パターンの遮蔽効果により、前記金属膜或いは
半導体膜の厚さがマスク材パターン2の中央部からその
内壁に向かって直線的に薄くなるようにして三角部4を
形成し、それ以外は本発明の実施形態と同様にして作製
できる。
【0026】また、マスク材パターン2を四角状の開口
部を有するようにし、このマスク材パターン2上から基
板1と異なる材質膜3を成膜すれば、マスク材パターン
2の遮蔽効果により、この基板1と異なる材質膜3は、
ピラミッド形状となる。同様に丸形状の開口部であれば
円錐状の傾斜電極を作製することができる。この場合、
ピラミッド形状の4斜面に電極を形成するようにして、
本発明の実施形態と同様にして作製すれば、2次元光偏
向器を得ることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、反射ミラー部の一対の
固定電極と対向する側は、第1基板上にマスク材パター
ンを形成する工程と、前記マスク材パターン上及び前記
マスク材パターンから露出した前記第1基板上に金属膜
或いは半導体膜を成膜して、前記マスク材パターンの遮
蔽効果により、前記第1基板上に積層した前記金属膜或
いは半導体膜の厚さが前記マスク材パターンの中央部か
らその内壁に向かって直線的に薄くなるようにして、そ
の断面が三角形状となるようにする工程と、から形成さ
れるので、従来のようにマスクパターニングとエッチン
グを繰り返す必要がないため、簡単な工程で、かつ安価
に光偏向器を作製することができる。また、前記帰属膜
或いは半導体膜の代わりに、前記第1基板と異なる材質
膜に対する第1基板のエッチングレートが大きくなる条
件を用いて、前記第1基板と異なる材質膜を前記第1基
板と共に前記第1基板と異なる材質膜がなくなるまでエ
ッチングすることにより、前記反射ミラー部の一対の固
定電極と対向する側の三角形状における傾斜面の傾斜角
を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光偏向器の製造方法に
おける第1工程〜第5工程を示し、(A)は、第1工程
〜第2工程を示す図、(B)は、第3工程における第2
のマスク材パターンを形成する工程図、(C)は、第3
工程におけるエッチングする工程図、(D)は、第4工
程における第3のマスク材パターンを形成する工程図、
(E)は、第4工程におけるエッチングする工程図、
(F)は、第5工程を示す工程図である。
【図2】本発明の実施形態に係る光偏向器の製造方法に
よって作製された光偏向器を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る製造方法の変形例によ
って作製された光偏向器を示す図である。
【図4】従来のガルバノミラー型の光偏向器を示す分解
斜視図である。
【図5】図4に示すガルバノミラー型の光偏向器の概略
断面図である。
【図6】特開2000−033727号公報に開示した
光偏向器を示す図である。
【符号の説明】
1…基板(第1の基板)、2…マスク材パターン(第1
のマスク材パターン)、3…基板1と異なる材質膜、4
…三角部(第1の三角部)、4a、6a…傾斜面、5…
第2のマスク材パターン、6…三角部(第2の三角
部)、7…反射ミラー部、8…第3のマスク材パター
ン、9…支持部、10…外枠部、11…反射部、12…
ベース(第2の基板)、13、14…固定電極、15…
土台部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1基板に反射ミラー部と前記反射ミラー
    の揺動中心軸となる少なくとも一対の支持部を形成する
    一方、第2基板上に少なくとも一対の固定電極を形成
    し、前記反射ミラー部が前記一対の固定電極と対向する
    ようにして、前記第2基板上に所定間隔を有して前記第
    1基板を載置し、前記一対の固定電極と前記反射ミラー
    部との間に電圧を印加して静電力で前記反射ミラー部が
    前記一対の支持部を揺動中心として揺動する光偏向器の
    製造方法において、 前記反射ミラー部の前記一対の固定電極と対向する側
    は、 前記第1基板上にマスク材パターンを形成する工程と、 前記マスク材パターン上及び前記マスク材パターンから
    露出した前記第1基板上に金属膜或いは半導体膜を成膜
    して、前記マスク材パターンの遮蔽効果により、前記第
    1基板上に積層した前記金属膜或いは半導体膜の厚さが
    前記マスク材パターンの中央部からその内壁に向かって
    直線的に薄くなるようにして、その断面が三角形状とな
    るようにする工程と、から形成されることを特徴とする
    光偏向器の製造方法。
  2. 【請求項2】第1基板に反射ミラー部と前記反射ミラー
    の揺動中心軸となる一対の支持部を形成する一方、第2
    基板上に一対の固定電極を形成し、前記反射ミラー部が
    前記一対の固定電極と対向するようにして、前記第2基
    板上に所定間隔を有して前記第1基板を載置し、前記一
    対の固定電極と前記反射ミラー部との間に電圧を印加し
    て静電力で前記反射ミラー部が前記一対の支持部を揺動
    中心として揺動する光偏向器の製造方法において、 前記反射ミラー部の前記一対の固定電極と対向する側
    は、 前記第1基板上に所定形状の第1のマスク材パターンを
    載置する工程と、 前記第1のマスク材パターン上及び前記マスク材パター
    ンから露出した前記第1基板上に前記第1基板と異なる
    材質膜を成膜して、前記第1のマスク材パターンの遮蔽
    効果により、前記第1基板上に積層した前記第1基板と
    異なる材質膜の厚さが前記第1のマスク材パターンの中
    央部から内壁に向かって直線的に薄くなるようにして、
    その断面が第1の三角形状となるようにする工程と、 前記第1のマスク材パターンを除去した後、前記第1基
    板上に第2のマスク材パターンを形成する工程と、 前記第1基板と異なる材質膜に対する前記第1基板のエ
    ッチングレートが大きくなるエッチング条件を用いて、
    前記第1基板と異なる材質膜を前記第1基板と共に前記
    第1基板と異なる材質膜がなくなるまでエッチングし
    て、前記第1の基板の厚さが、前記第2のマスク材パタ
    ーンの中央部から内壁に向かって直線的に薄くなるよう
    にし、その断面が前記第1の三角形状の傾斜面よりも更
    に急な傾斜面を有する第2の三角形状となるようにする
    工程と、から形成されることを特徴とする光偏向器の製
    造方法。
  3. 【請求項3】第1基板に反射ミラー部と前記反射ミラー
    の揺動中心軸となる少なくとも一対の支持部を形成する
    一方、第2基板上に断面形状が傾斜面を有する三角部を
    形成した後、前記傾斜面に少なくとも一対の固定電極を
    形成し、前記反射ミラー部が前記一対の固定電極と対向
    するようにして、前記第2基板上に所定間隔を有して前
    記第1基板を載置し、前記一対の固定電極と前記反射ミ
    ラー部との間に電圧を印加して静電力で前記反射ミラー
    部が前記一対の支持部を揺動中心として揺動する光偏向
    器の製造方法において、 前記三角部は、前記第2基板上にマスク材パターンを形
    成し、前記マスク材パターンから露出した前記第2基板
    上に金属膜或いは半導体膜を成膜して、前記マスク材パ
    ターンの遮蔽効果により、前記第1基板上に積層した前
    記金属膜或いは半導体膜の厚さが前記マスク材パターン
    の中央部からその内壁に向かって直線的に薄くなるよう
    にして形成されることを特徴とする光偏向器の製造方
    法。
  4. 【請求項4】第1基板に反射ミラー部と前記反射ミラー
    の揺動中心軸となる少なくとも一対の支持部を形成する
    一方、第2基板上に断面形状が傾斜面を有する三角部を
    形成した後、前記傾斜面に少なくとも一対の固定電極を
    形成し、前記反射ミラー部が前記一対の固定電極と対向
    するようにして、前記第2基板上に所定間隔を有して前
    記第1基板を載置し、前記一対の固定電極と前記反射ミ
    ラー部との間に電圧を印加して静電力で前記反射ミラー
    部が前記一対の支持部を揺動中心として揺動する光偏向
    器の製造方法において、 前記三角部は、 前記第1基板上に所定形状の第1のマスク材パターンを
    載置する工程と、 前記マスク材パターンから露出した前記第1基板上に前
    記第1基板と異なる材質膜を成膜して、前記第1のマス
    ク材パターンの遮蔽効果により、前記第1基板上に積層
    した前記第1基板と異なる材質膜の厚さが前記第1のマ
    スク材パターンの中央部から内壁に向かって直線的に薄
    くなるようにして、その断面が第1の三角形状となるよ
    うにする工程と、前記第1のマスク材パターンを除去し
    た後、第2のマスク材パターンを形成する工程と、 前記第1基板と異なる材質膜に対する前記第1基板のエ
    ッチングレートが大きくなるエッチング条件を用いて、
    前記第1基板と異なる材質膜を前記第1基板と共に前記
    第1基板と異なる材質膜がなくなるまでエッチングし
    て、前記第1基板の厚さが、前記第2のマスク材パター
    ンの中央部から内壁に向かって直線的に薄くなるように
    し、その断面が前記第1の三角形状の傾斜面よりも更に
    急な傾斜面を有する第2の三角形状となるようにする工
    程と、から形成されることを特徴とする光偏向器の製造
    方法。
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