JP2003221068A - 家庭紙用薄葉紙パック集合体の梱包方法 - Google Patents

家庭紙用薄葉紙パック集合体の梱包方法

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    • Y02W30/80—Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

Abstract

(57)【要約】 【課題】 段ボール箱による包装方法を廃し、包装費の
コストダウン、包装ゴミの減量化を図ることのできる改
良された家庭紙用薄葉紙パック集合体の梱包体を得るこ
とである。 【解決手段】 複数個の家庭紙用薄葉紙をフィルムで包
装した薄葉紙パックを複数個集合させてなるパック集合
体１を、クラフトパルプを主体として抄造したクラフト
シートを使用してなるクラフト袋包装容器２に収納し、
前記クラフト袋包装容器２の開放部３を重合して再生可
能な粘着性サイドテープ４で重合端部を封緘することを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の家庭紙用
薄葉紙をフィルムで包装した薄葉紙パックを複数個集合
させ、前記集合体を改良した方法により梱包するように
したことを特徴とする家庭紙用薄葉紙パック集合体の梱
包方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般的に、家庭紙用薄葉紙としては、ト
イレットペーパー、キッチンペーパー、ティッシュペー
パー、インターホールド型トイレットペーパー、インタ
ーホールド型タオル等があり、これらの薄葉紙は晒パル
プ又は古紙パルプを原料として抄かれたペーパーシート
をロール状や平判、或いは平判を折りたたんだものであ
る。従来では、製紙メーカーで抄かれたペーパーシート
の家庭紙用薄葉紙は、所定個数ずつフィルム包装したの
ち段ボール箱詰めして出荷される。最近のトイレットロ
ールの包装形態は、ポリエチレンフィルム等の樹脂フィ
ルムを使用して、１２ロール、１６ロール、１８ロール
あるいは２４ロールの単位でまとめてパック詰めしたの
ち、さらにこのパック詰品を４個、６個、或いは８個
（標準は１２薄葉紙×８パック）づつ、主に段ボール箱
に収納して封印し、出荷先にまで運搬して供給してい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の段ボール
箱による包装方法では、包装する薄葉紙数やパック数に
応じて使用する段ボール箱を取り替えていかなければな
らないため、切替のための減産損が発生して、結果とし
て包装費が高くつく。これが家庭紙用薄葉紙の価格に影
響を及ぼすと同時に、出荷先ではパック品を取り出した
のちの使用ずみ段ボール空箱は嵩張るばかりでなく、収
集に手間を要するので極めて不経済であり、近年問題と
なっている包装ゴミの減量化や資源循環型社会に逆行す
ることになってしまう。しかも、周知のように家庭紙用
薄葉紙は価格が低廉なこともあって近年多量に消費され
る傾向にあるが、段ボール箱による包装は、工場コスト
が高くつくのでコスト割れになりかねない。また段ボー
ル箱は流通後の段階で解体、包装ゴミと化して廃棄され
るため、段ボールの省資源化は卸店や小売り店など流通
業者にとって近年大きな関心事となっている。
【０００４】なお廃棄された使用済みの段ボール空箱の
多くは、古紙として回収することが行われるが、多量の
家庭紙用薄葉紙を取り扱う量販店では、使用済み段ボー
ル空箱が多量に発生するのでその処理のために人手を必
要とするだけでなく、空箱の量が増えると嵩張る結果、
空箱を保管する広いストックヤードを必要とするので、
更にコストアップとなるという問題が指摘されている。
【０００５】そこで包装費のコストダウン、包装ゴミの
減量化を図るため、薄葉紙パック詰め品を段ボール箱に
代えて単層や複層のクラフト紙でオーバーラッピング包
装することが過去に提案されている。しかし、この包装
形態は、段ボール包装に較べて商品保護性が若干低いの
で、運搬中に強い外力を受けると紙が破断しやすく、破
断すると内容物が露出し、さらに内容物である薄葉紙集
合体が毀損され、商品価値を損ねるというトラブルが生
じ、従来の段ボール包装に較べて歩留まりが悪くてロス
の発生率が高かった。さらに封印はガムテープで行う
が、使用後に古紙として回収できるクラフト紙とゴミと
なるシール用ガムテープとに分別しなければならないと
いう煩わしい問題がある。従って、回収に当ってはガム
テープがゴミとして発生すると共に、クラフト紙とガム
テープとを混ぜて回収できないという理由によって流通
段階では敬遠されている。
【０００６】前記した問題点に鑑み、本発明の主たる目
的は、家庭紙用薄葉紙パックの集合体を複数個集合させ
て、基本的にはクラフトシートを使用したクラフト包装
袋によってクラフト袋包装するのであって、使用する梱
包用包装材が破断伸びの高い紙層により単層若しくは複
層で構成され、このクラフト紙の紙層に対し開封のため
のミシン目状等の易切断線及び／又は開封テープ等から
なる開梱手段が予め設けられ、かつ、再生可能な粘着性
サイドテープによりサイドシール部が封緘されている家
庭紙用薄葉紙集合体の梱包方法を提案することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、複数個の家庭紙用薄葉紙をフィルムで包
装した薄葉紙パックを複数個集合させてなるパック集合
体を、クラフトパルプを主体として抄造したクラフトシ
ートを使用してなるクラフト袋包装容器に収納し、前記
クラフト袋包装容器の開放部を重合して再生可能な粘着
性サイドテープで重合端部を封緘することを特徴とす
る。
【０００８】また本発明によれば、請求項１に記載の発
明において、クラフト袋包装容器の中央部分に長さ方向
或いは幅方向に沿って開封のためのミシン目状等の易切
断線及び／又は開封テープ等からなる開梱手段が予め設
けられていることを特徴とし、また請求項１または２に
記載の発明において、前記クラフト袋包装容器のクラフ
トシートは単層、若しくは複層である請求項１または２
の何れかに記載の家庭紙用薄葉紙パック集合体の梱包方
法に関するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明による家庭紙用薄葉
紙パック集合体の梱包方法を添付した図面の実施の形態
に基づき説明する。本発明の家庭紙用薄葉紙パック１１
は、前述したようにトイレットペーパー薄葉紙、キッチ
ンペーパー薄葉紙などの家庭紙用薄葉紙１２を、１２薄
葉紙、１６薄葉紙、１８薄葉紙あるいは２４薄葉紙の単
位でまとめてポリエチレンフィルムなどの樹脂フィルム
１３を使用してパック詰めしたもので、またパック集合
体１とは、前記家庭紙用薄葉紙パック１１を複数個集合
させたものである。
【００１０】本発明によれば、前記薄葉紙パック１１の
複数個のパック集合体１を、クラフトパルプを主体とし
て抄造したクラフトシートを使用した一端が開放する袋
状のクラフト袋包装容器２に開放部３から収納し、前記
包装容器２の開放部３を重合して再生可能な粘着性サイ
ドテープ４により重合端部を封緘して梱包体５を構成す
るようにした。
【００１１】前記クラフト袋包装容器２は、前述の通
り、クラフトパルプを主体として抄造したクラフトシー
トを１枚の単層、若しくは複数枚の複層で使用するもの
で、クラフトシートそのものは、具体的には破断伸びが
縦２．０％以上、横４．０％以上の伸張性能を付与した
紙により構成されている。紙の坪量は特に限定しない
が、３０〜２００ｇ／ｍ2の範囲で適宜選択する。坪量
が上記範囲より小さいと梱包体５の強度が劣り、逆に大
きな単層のみの場合には加工性や流通段階での破損の点
で好ましくない。
【００１２】図３は、本発明による家庭紙用薄葉紙パッ
ク集合体の梱包体５の製造工程の一例を示すもので、第
１工程Ａでは、扁平に折り畳まれているクラフト袋包装
容器２を上下に積層してある容器ストック部から、機械
的手段によって１枚の包装容器２を繰り出させ、第２工
程Ｂでは、繰り出した包装容器２の開放部３を機械的手
段によって大きく開放させるとともに複数の前記パック
集合体１を開放部３から包装容器２の内部に収納する。
【００１３】そして、次の第３工程Ｃでは、前記クラフ
ト袋包装容器２の開放部３を重合して再生可能な粘着性
サイドテープ４により封緘することにより梱包体５を構
成し、第４工程Ｄでは梱包体５を反転し、搬送して整列
させる。
【００１４】前記クラフト袋包装容器２には、長さ方向
或いは幅方向に沿って開封のためのミシン目状等の易切
断線及び／又は開封テープ等の開封用テープ６を有する
開梱手段７が予め設けてある。前記開梱手段７は、例え
ばクラフトシートにミシン目刻設装置によって２重形の
平行ミシン目を刻設し、クラフトシートの内面側におい
て、平行ミシン目間にクラフト紙製開封用テープ６を貼
合して構成する。この場合、開封用テープ６の一端をク
ラフト袋包装容器２の表面から延在させると、開封時に
延在部分を摘み上げるだけでよい。
【００１５】なお、前記した再生可能な粘着性のサイド
テープ４としては、ポリエチレンを含有していない、未
晒クラフト紙製又は晒クラフト紙製テープ等（商品名：
クラフトリサイクルテープ、クラフトリサイクルさらし
テープ・・王子タック社製）を使用することができる。
【００１６】以上本発明を図面に示す実施の形態に基づ
いて説明したが、本発明は前記実施の形態に限定される
ものではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しな
い限り、どのようにでも実施することができる。例え
ば、本発明で使用するクラフト袋包装容器２のクラフト
シートとしては、クラフト紙を２枚重ねた複層に限るも
のではなく、坪量：１５０ｇ／ｍ2以上のクラフト紙で
あれば強度があるので単層でもよい。また、梱包過程、
工程及び手段も前記実施の形態に限定されるものではな
い。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、複数個の
家庭紙用薄葉紙をフィルムで包装した薄葉紙パックを複
数個集合させてなるパック集合体を、クラフトパルプを
主体として抄造したクラフトシートを使用してなるクラ
フト袋包装容器に収納し、前記クラフト袋包装容器の開
放部を重合して再生可能な粘着性サイドテープで重合端
部を封緘することを特徴とする家庭紙用薄葉紙パック集
合体の梱包方法に関するものである。
【００１８】したがって、本発明によれば、従来の段ボ
ール包装に比べ、包装費のコストダウン、包装ゴミの減
量化を図ることができ、包装材料使用量が対重量比にお
いて約３０％以下になる効果を有する。さらに本発明の
梱包体には、開封のため、ミシン目状切断線及び／又は
開封テープ等からなる開梱手段が予め設けられているの
で、店頭での開梱時に省力化できる。
【００１９】さらに本発明に係る梱包体は、使用する包
装シートが２枚のクラフト紙を重ね合わせた構造とされ
ているので、従来の段ボール包装に較べても商品保護性
において、遜色のない家庭紙用薄葉紙パックの梱包体を
製造できる。また本発明の梱包体は、包装材料のすべて
が紙を主体をとする素材で形成されているので、再生処
理が容易であり、分別処理問題が少ない点でも優れてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による家庭紙用薄葉紙パック集合体の梱
包体を示す全体斜視図である。
【図２】同上家庭紙用薄葉紙パック集合体の梱包体の開
梱時の斜視図である。
【図３】本発明による家庭紙用薄葉紙パック集合体を梱
包する過程の一例を示す工程図である。
【符号の説明】
１ 家庭紙用薄葉紙パック集合体 ２ クラフト袋包装容器 ３ 開放部 ４ 粘着性サイドテープ ５ 梱包体 ６ 開封用テープ ７ 開梱手段 １１ 家庭紙用薄葉紙パック １２ 家庭紙用薄葉紙 １３ 樹脂フィルム
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ６５Ｄ 71/06 ＢＳＥ Ｂ６５Ｄ 71/06 ＢＳＥ ＢＳＬ ＢＳＬ 75/62 ＢＲＬ 75/62 ＢＲＬＢ (72)発明者 遠藤 嘉康 静岡県富士市原田111の１番地 泉製紙有 限会社内 Ｆターム(参考） 3E028 AA05 BB01 BB06 CA07 EA01 3E067 AA12 AA16 AB75 AB76 AB77 AC03 BA12A BB01A BB25A EA05 EA11 EA15 EA24 EB03 EB08 EB23 EE59 GD10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 複数個の家庭紙用薄葉紙をフィルムで包
    装した薄葉紙パックを複数個集合させてなるパック集合
    体を、クラフトパルプを主体として抄造したクラフトシ
    ートを使用してなるクラフト袋包装容器に収納し、前記
    クラフト袋包装容器の開放部を重合して再生可能な粘着
    性サイドテープで重合端部を封緘することを特徴とする
    家庭紙用薄葉紙パック集合体の梱包方法。
  2. 【請求項２】 前記クラフト袋包装容器の中央部分に長
    さ方向或いは幅方向に沿って開封のためのミシン目状等
    の易切断線及び／又は開封テープ等からなる開梱手段が
    予め設けられていることを特徴とする請求項１項に記載
    の家庭紙用薄葉紙パック集合体の梱包方法。
  3. 【請求項３】 前記クラフト袋包装容器のクラフトシー
    トは単層、若しくは複層である請求項１または２の何れ
    かに記載の家庭紙用薄葉紙パック集合体の梱包方法。
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