JP2003221054A - プルオープン中栓及びその製造方法 - Google Patents
プルオープン中栓及びその製造方法Info
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- JP2003221054A JP2003221054A JP2002304593A JP2002304593A JP2003221054A JP 2003221054 A JP2003221054 A JP 2003221054A JP 2002304593 A JP2002304593 A JP 2002304593A JP 2002304593 A JP2002304593 A JP 2002304593A JP 2003221054 A JP2003221054 A JP 2003221054A
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Abstract
開き時に裂溝が破断しないようにする。 【解決手段】流体の流通を遮断する遮断壁6と、該遮断
壁6に設けられ、裂溝8により仕切られている切裂開口
部10と、該切裂開口部10に支柱11を介して設けら
れてるプルリング13と、を備えているプルオープン中
栓であって;前記プルリング13の本体14の内面に補
強部15を形成したことを特徴とする。
Description
っ張って遮断壁を開口させる、プルオープン中栓及びそ
の製造方法に関するものである。
断壁と、該遮断壁に設けられ、裂溝により仕切られてい
る切裂開口部と、該切裂開口部に支柱を介して設けられ
てるプルリングと、を備えている。この中栓は、ポリエ
チレン等の合成樹脂を用いて射出成形することにより一
体形成している。この射出成形には、複数の金型部品か
らなる金型が用いられるが、プルリングを形成するため
の金型部品は、プルリングの外側を形成する外側コア型
と、その内側を形成する内型コアとから構成されてい
る。
問題がある。 (1)金型内に溶融樹脂を注入すると、該樹脂流体の合流
点、即ち、ウエルドラインが支柱上に保持されているプ
ルリングの反支柱側に形成される。このウエルドライン
の部分は、金型内を流れる溶融樹脂が最後に合流する部
分なので、該樹脂の温度が低下し完全に溶融結合せず、
又、その断面積は、他の部分に比べ小さくなっているの
で、強度が小さい。そのため、プルリングに指をかけて
所定方向に引くと、裂溝が切れる前にプルリングのウエ
ルドラインが切れてしまうので、切裂開口部を開口する
ことができない。
ルリングの肉厚を厚くすると、型開き時の離型抵抗が大
きくなる。即ち、外側コア型にプルリングの本体を形成
する凹部が設けられており、該コア型を開くときにプル
リングの外側が該コア型に対して引っかかるため、プル
リングが該コア型の開く方向に引っ張られる。そのた
め、プルリングの支柱や切裂開口部が引っ張られて裂溝
から切断され、切裂開口部が開くことがある。
が切れるのを防止することを目的とする。他の目的は、
離型時に裂溝が破断しないようにすることである。
を遮断する遮断壁と、該遮断壁に設けられ、裂溝により
仕切られている切裂開口部と、該切裂開口部に支柱を介
して設けられているプルリングと、を備えているプルオ
ープン中栓であって;前記プルリングの本体の内面に補
強部を形成したことを特徴とする。この発明のプルリン
グの補強部の頂面が、プルリングの本体の頂面より下方
に位置していることを特徴とする。
と、該遮断壁に設けられ、裂溝により仕切られている切
裂開口部と、該切裂開口部に支柱を介して設けられてる
プルリングと、を備えているプルオープン中栓であっ
て;前記プルリングは、外側コア型の外側凹部により形
成された外側部分と、内側コア型の内側凹部により形成
された内側部分と、から構成されていることを特徴とす
る。この発明の外側部分及び内側部分の頂面が、互いに
連続するR面であることを特徴とする。
と、該遮断壁に設けられ、裂溝に仕切られている切裂開
口部と、該切裂開口部に支柱を介して設けられてるプル
リングと、を備えているプルオープン中栓を金型を用い
て射出成形する方法であって;前記金型が、プルリング
の本体形成凹部を有する外側コア型と、前記凹部に対向
して配置される補強部形成凹部を有する内側コア型とを
備えていることを特徴とする。この発明の内側コア型の
補強部形成凹部の頂面が、外側コア型の本体形成凹部の
頂面より下方に位置していることを特徴とする。
と、該遮断壁に設けられ、裂溝により仕切られている切
裂開口部と、該切裂開口部に支柱を介して設けられてる
プルリングと、を備えているプルオープン中栓を、金型
を用いて射出成形する方法であって;前記金型が、外側
凹部を有する外側コア型と、前記凹部に対向して配置さ
れる内側凹部を有する内側コア型と、を備えていること
を特徴とする。この発明の内側凹部及び外側凹部の頂面
は、互いに連続するR面であることを特徴とする。
の時に切れないようにするためには、一定限度の肉厚が
必要である、と考えた。そこで、プルリングの肉厚を一
定に維持でき、かつ、型開きの時に離型し易くするに
は、どうすればよいか、を検討し研究実験を重ねた。そ
の結果、次のことがわかった。 (1)プルリングの内面に補強部を形成すること。この様
にすると、プルリングの本体の肉厚を薄くでき、その薄
くなった分を補強部で補えるので、プルリング全体とし
ての肉厚が厚くなり、必要な強度を維持することができ
る。 (2)外側コア型の本体形成凹部で本体を形成し、内側コ
ア型の補強部形成凹部で補強部を形成すること。 (3)外側コア型の外側凹部と内側コア型の内側凹部によ
り、肉厚のプルリングを一体成形すること。この様にす
ると、従来例に比べ、 外側コア型の本体形成凹部又は
外側凹部を小さくすることができるので、型開きの時に
離型し易い。また、本体形成凹部又は外側凹部と補強部
形成凹部又は内側凹部とにより、溶融樹脂の流路を形成
するので、該溶融樹脂の流れが円滑になり、溶融樹脂の
合流点における融合結合が完全なものとなる。
明するが、まず、最初に中栓1について説明する。中栓
1は、合成樹脂で形成され、外筒3と、該外筒3と頂壁
2を介して連結されている内筒4と、該内筒4の内側に
設けられている注出筒5と、該注出筒5を遮断する遮蔽
壁6と、該遮蔽壁6に形成された裂溝8に囲まれている
切裂開口部10と、該切裂開口部10に立設された支柱
11に保持されているプルリング13と、を備えてい
る。
成され、その外面14aは円弧状に形成され、その内面
14bには、補強部15が設けられている。この補強部
15は、円環状に形成されているが、必ずしもそのよう
にする必要はなく、例えば、支柱11と反対側の内面1
4bに半周位に亘って形成しても良い。
面14pより下方に位置しているが、その位置は、必要
に応じて選択され、例えば、本体14の頂面14Pと補
強部15の頂面15pとが面一、即ち、同一高さであっ
てもよい。補強部15の内面には、周方向に伸びる複数
条の突条16が設けられているが、これらの突条16
は、滑り止めとして機能する。
いて説明する。射出成形機は、固定盤(図示省略)に固
定された固定金型20と、該固定金型20と平行に対向
配置された可動盤(図示省略)に固定された移動金型2
2と、を備えており、固定金型20及び移動金型22
は、それぞれ複数の分割金型(金型部品)により構成さ
れている。
いに隣接する内側コア型23と外側コア型24とを備え
ている。この内側コア型23の周面には、補強部形成凹
部23aが設けられ、又、外側コア型24の内周面に
は、本体形成凹部24aが設けられている。前記凹部2
3aの頂面23pは、前記凹部24aの頂面24pより
下方に位置している。このように配設することにより両
コア型23、24の高さ合わせを容易に行うことができ
る。即ち、両凹部23a、24aの頂面23p、24p
が同一高さである場合には、両者がずれないように金型
部品の高さあわせを正確にしなければならないが、、本
実施例の場合には、両凹部23a、24aの頂面23
p、24pがずれることを前提にしているので、高さ合
わせが楽になる。なお、前記両頂面23p、24p間の
間隔は必要に応じて適宜選択される。
た、ポリエチレン等の溶融樹脂Aは、ゲートGを通って
栓体形成部1Mに流れ、支柱形成部11Mを通って左右
に分流し、本体形成凹部24a及び補強部形成凹部23
aに流れ込み、支柱形成部11Mの反対側で合流する。
この時、溶融樹脂Aの流路が、互いに対向する凹部23
a、24aにより形成されているため、溶融樹脂Aの流
れが円滑で温度の低下も少ないので、合流部での溶融結
合が完全に行われる。
栓1が成形された後、型開き作業をして該金型から該中
栓1を取り出す。この作業の際には、先ず最初に内側コ
ア型23を抜き出して補強部15を露出させ、この状態
で外側コア型24を抜き出す。
っているため、該コア型24の離型の際に抵抗を受ける
が、補強部15が露出してフリーの状態であり、且つ、
本体14の肉厚も従来例に比べ薄いので、大きな抵抗を
受けることはない。そのため、該外側コア型24は容易
に抜くことができるので、離型の際に裂溝8に大きな力
がかかることはない。又、溶融樹脂の流路は、本体形成
凹部24aと補強部凹部13aにより形成されるので、
プルリング13全体の肉厚が、従来例のそれより厚く形
成される。
説明するが、図1〜図4と同一図面符号はその名称も機
能も同一である。この実施例と前記第1実施例との相違
点は、次の通りである。 (1)プルリング13は、外側部分14’と内側部分2
5とから構成されていること。前記外側部分14’の頂
面14p’は、外側に突出するR面であり、又、前記内
側部分25の頂面25pは、内側に突出し、且つ、前記
頂面14p’と連続するR面である。前記両頂面25
p、14p’により、プルリング13の縦断面、即ち、
プルリング13の中心軸方向の断面、における上面13
aは、円弧状面となる。 (2)外側部分14’の肉厚に対する内側部分25の肉
厚が、第1実施例よりも大きい(厚い)こと。
の頂面23p’と、外側コア型24の外側凹部24a’
の頂面24p’は、互いに連続するR面であり、両頂面
23p’、24p’は、一体となって一つの円弧状面を
形成すること。 (4)コア型23,24の合わせ面Pが、傾斜してお
り、内側凹部23a’の内壁面23Mは、垂直面、即ち、
内側コア型23の中心軸23Aと平行な面、となってい
ること。この内壁面23Mは、必ずしも垂直壁にする必
要はなく、脱型時にプルリング13が抜けやすい範囲、
即ち、内側凹部23a’の下端23Gから内側即ち中心
軸23A側、に内壁面23Mが突出しない範囲、で自由
に選択することができる。 (5)コア型23,24の合わせ面Pが、プルリング1
3の上面の略中央部に位置していること。
が出来る。 (1)プルリング13の上面に、コア型23,24の合
わせ目が位置しているので、成形時、栓体形成部1M、
支柱形成部11M等に存在するエアが押圧されると、こ
の合わせ面から逃げやすい。そのため、ウエルド部の溶
着を強くすることが出来る。
定の時、内側コア型23の内側凹部23a’の厚さ分だ
け、外側コア型14の外側凹部24a’の深さ(アンダ
ーカット量)を低減できるので、離型時の抵抗が少なく
なり、スコアの破損を防止することが出来る。又、外側
コア型24のアンダーカット量が一定の時、内側コア型
23に形成される分だけ、肉厚を大きくできるので、ウ
エルド部の溶着を強くすることが出来る。
工しやすく、特に、小径のプルリング13においても、
指が入りやすくできるので、指先を傷つけることがな
い。
グを引っ張っても裂溝より早く切れることはない。その
ため、従来例と異なり、確実に裂溝を切り裂くことがで
きる。
側コア型と、該本体形成凹部に対向して配置される補強
部形成凹部を有する内側コア型と、を備えているので、
射出成形時に於いて溶融樹脂の流れが良くなるととも
に、型開き時に内側コア型を引き抜いて補強部を離型さ
せた後に外側コア型を抜けるので、従来例に比べ引き抜
くときの抵抗が小さくなるため、裂溝が切れてしまうこ
とはない。
が、外側コア型の本体形成凹部の頂面より下方に位置し
ているので、前記両コア型の高さ合わせが容易となる。
そのため、型合わせ作業が楽になるので作業能率が向上
する。
ア型の合わせ目が位置しているので、成形時、栓体形成
部、支柱形成部等に存在するエアが押圧されると、この
合わせ面から逃げやすい。そのため、ウエルド部の溶着
を強くすることが出来る。
時、外側コア型の補強部形成凹部の厚さ分だけ、外側コ
ア型の外側凹部の深さ(アンダーカット量)を低減でき
るので、離型時の抵抗が少なくなり、スコアの破損を防
止することが出来る。又、外側コア型のアンダーカット
量が一定の時、内側コア型に形成される分だけ、肉厚を
大きくできるので、ウエルド部の溶着を強くすることが
出来る。
すく、特に、小径のプルリングにおいても、指が入りや
すくできるので、指先を傷つけることがない。
断面図である。
を示す図である。
大縦断面図の一部である。
Claims (8)
- 【請求項1】流体の流通を遮断する遮断壁と、該遮断壁
に設けられ、裂溝により仕切られている切裂開口部と、
該切裂開口部に支柱を介して設けられてるプルリング
と、を備えているプルオープン中栓であって;前記プル
リングの本体の内面に補強部を形成したことを特徴とす
るプルオープン中栓。 - 【請求項2】補強部の頂面が、プルリングの本体の頂面
より下方に位置していることを特徴とする請求項1記載
のプルオープン中栓。 - 【請求項3】流体の流通を遮断する遮断壁と、該遮断壁
に設けられ、裂溝により仕切られている切裂開口部と、
該切裂開口部に支柱を介して設けられてるプルリング
と、を備えているプルオープン中栓であって;前記プル
リングは、外側コア型の外側凹部により形成された外側
部分と、内側コア型の内側凹部により形成された内側部
分と、から構成されていることを特徴とするプルオーブ
ン中栓。 - 【請求項4】外側部分及び内側部分の頂面が、互いに連
続するR面であることを特徴とする請求項3記載のプル
オープン中栓。 - 【請求項5】流体の流通を遮断する遮断壁と、該遮断壁
に設けられ、裂溝により仕切られている切裂開口部と、
該切裂開口部に支柱を介して設けられてるプルリング
と、を備えているプルオープン中栓を、金型を用いて射
出成形する方法であって;前記金型が、プルリングの本
体形成凹部を有する外側コア型と、前記凹部に対向して
配置される補強部形成凹部を有する内側コア型と、を備
えていることを特徴とするプルオープン中栓の製造方
法。 - 【請求項6】補強部形成凹部の頂面が、本体形成凹部の
頂面より下方に位置していることを特徴とする請求項5
記載のプルオープン中栓の製造方法。 - 【請求項7】流体の流通を遮断する遮断壁と、該遮断壁
に設けられ、裂溝により仕切られている切裂開口部と、
該切裂開口部に支柱を介して設けられてるプルリング
と、を備えているプルオープン中栓を、金型を用いて射
出成形する方法であって;前記金型が、プルリングの外
側凹部を有する外側コア型と、前記凹部に対向して配置
される内側凹部を有する内側コア型と、を備えているこ
とを特徴とするプルオープン中栓の製造方法。 - 【請求項8】内側凹部及び外側凹部の頂面は、互いに連
続するR面であることを特徴とする請求項7記載のプル
オープン中栓の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002304593A JP2003221054A (ja) | 2001-11-22 | 2002-10-18 | プルオープン中栓及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001357991 | 2001-11-22 | ||
JP2001-357991 | 2001-11-22 | ||
JP2002304593A JP2003221054A (ja) | 2001-11-22 | 2002-10-18 | プルオープン中栓及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003221054A true JP2003221054A (ja) | 2003-08-05 |
Family
ID=27759225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002304593A Pending JP2003221054A (ja) | 2001-11-22 | 2002-10-18 | プルオープン中栓及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003221054A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007070488A (ja) * | 2005-09-07 | 2007-03-22 | Mikasa Sangyo Kk | 生分解性を有するキャップ |
JP2008213860A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-18 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 容器用中栓 |
JP2009196648A (ja) * | 2008-02-19 | 2009-09-03 | Japan Crown Cork Co Ltd | 無端状スコア引き裂き用注出具 |
JP2009286423A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 注出キャップ |
JP2012254816A (ja) * | 2011-06-09 | 2012-12-27 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 注出キャップ |
JP2016101974A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 株式会社吉野工業所 | 抜栓式キャップ |
-
2002
- 2002-10-18 JP JP2002304593A patent/JP2003221054A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007070488A (ja) * | 2005-09-07 | 2007-03-22 | Mikasa Sangyo Kk | 生分解性を有するキャップ |
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JP2009196648A (ja) * | 2008-02-19 | 2009-09-03 | Japan Crown Cork Co Ltd | 無端状スコア引き裂き用注出具 |
JP2009286423A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 注出キャップ |
JP2012254816A (ja) * | 2011-06-09 | 2012-12-27 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 注出キャップ |
JP2016101974A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 株式会社吉野工業所 | 抜栓式キャップ |
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