JP2003217842A - エレクトロルミネッセント素子の製造方法 - Google Patents
エレクトロルミネッセント素子の製造方法Info
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Abstract
高精細なパターニングが可能であるEL素子の製造方法
を提供することを主目的とするものである。 【解決手段】 上記目的を達成するために、本発明は、
EL素子を構成する少なくとも一層の有機EL層をディ
スペンサーを用いてパターニングするEL素子の製造方
法であって、前記ディスペンサーのノズルから有機EL
層を形成する塗工液を連続的に押し出し、基板またはデ
ィスペンサーの少なくとも一方を動かすことにより、ラ
イン状のパターンを形成することを特徴とするEL素子
の製造方法を提供する。
Description
用いてパターン状に形成された有機エレクトロルミネッ
セント層を有するエレクトロルミネッセント(以下、E
Lと略称する場合がある。)素子の製造方法に関するも
のである。
た正孔および電子が発光層内で結合し、そのエネルギー
で発光層中の蛍光物質を励起し、蛍光物質に応じた色の
発光を行うものであり、自発光の面状表示素子として注
目されている。その中でも、有機物質を発光材料として
用いた有機薄膜ELディスプレイは、印加電圧が10V
弱であっても高輝度な発光が実現するなど発光効率が高
く、単純な素子構造で発光が可能で、特定のパターンを
発光表示させる広告その他低価格の簡易表示ディスプレ
イへの応用が期待されている。
の製造にあっては、電極層や有機EL層のパターニング
が通常なされている。このパターニングを行う手段とし
て、低分子材料を用いた場合は、発光材料をシャドウマ
スクを介して蒸着する方法がある。また、高分子材料を
塗布する方法として、インクジェット法やフォトリソグ
ラフィー法等がある。
は、高精細なパターニングが可能である。しかしなが
ら、ノズルからインクドロップを吐出させて塗布するた
め、ノズルエッジ部の微小なインクの付着や、静電気、
およびインクに含有される気泡等の影響により、わずか
な確率で起こる飛行曲がりによるラインパターンの混色
を防止することが困難であった。このような問題点を解
決するために、基板上に高い隔壁を設置したり、撥液処
理を施す等の基板の前処理や、インクの粘度や表面張力
の厳密な調整等の手段が試みられた。しかしながら、こ
のような手段によっても完全に問題点を払拭することは
困難である。尚、ここでいう飛行曲がりとは、塗工液を
ノズルの吐出口から吐出させた際、塗工液が着弾した位
置が目標位置に対して、50μm以上ずれていることを
いう。
機EL層を形成する場合は、処理液を用いて現像、洗浄
することによりパターニングを行うため、このパターニ
ング工程の際に生じる廃液の問題や、処理液と有機EL
層以外の層との相溶性等の問題を考慮する必要があっ
た。さらに製造工程に手間を要することから、コスト的
にも不利であった。
に鑑みてなされたものであり、ラインの混色が容易に防
止でき、高精細なパターニングが可能であるEL素子の
製造方法を提供することを主目的とするものである。
に、本発明は、請求項1に記載するように、EL素子を
構成する少なくとも一層の有機EL層をディスペンサー
を用いてパターニングするEL素子の製造方法であっ
て、上記ディスペンサーのノズルから有機EL層を形成
する塗工液を連続的に押し出し、基板またはディスペン
サーの少なくとも一方を動かすことにより、ライン状の
パターンを形成することを特徴とするEL素子の製造方
法を提供する。
L層を形成し、かつ断続的に塗工液を押し出すのではな
く連続的に押し出し、基板またはディスペンサーの少な
くとも一方を移動させることによりライン状のパターン
を形成することに特徴がある。このように、塗工液を連
続的に押し出すため、塗工液が液滴状となることがな
く、液滴の飛行曲がりによるラインの混色を防止するこ
とができ、かつラインの細線化が可能であるという利点
を有する。
請求項2に記載するように、上記有機EL層は発光層で
あることが好ましい。EL素子において発光層は必須の
層であり、この発光層をディスペンサーを用いて形成す
ることにより、発光の際に必要な高精細なパターンを得
ることができるからである。
発明においては、請求項3に記載するように、上記有機
EL層の線幅は20μm〜500μmであることが好ま
しい。昨今の小型軽量薄膜化のディスプレイには、微細
なパターンが要求される。上記範囲内の線幅を有するE
L素子であれば、このような要求を十分に満たし、かつ
ディスペンサーによりラインを形成することにより、微
細なパターンであっても混色といった不具合を解消する
ことができるからである。
の請求項に記載された発明においては、請求項4に記載
するように、上記ディスペンサーのノズル吐出口におけ
る進行方向に対し、直角方向の幅は、上記有機EL層の
ライン状パターンの線幅に対して、0.1倍〜10倍で
あることが好ましい。上記範囲以下とすると、吐出口か
ら押し出される塗工液のメニスカスが所望の線幅に対し
狭すぎるため、十分な濡れ広がりが得られず所望の線幅
を有するラインを形成するには不都合となる場合があ
る。また、上記範囲以上とすると、メニスカスが十分に
絞りきれずやはり所望の線幅を形成することが困難であ
るからである。
の請求項に記載された発明においては、請求項5に記載
するように、上記ディスペンサーのノズル側壁は、上記
有機EL層を形成する塗工液に対して接触角が20°以
上であることが好ましい。ディスペンサーの吐出口から
塗工液を押し出す際、ノズル側壁にまで塗工液が這い上
がることがある。このような這い上がりは、塗工液の塗
工幅を不均一にし、微細なラインパターンの形成には不
都合である。そこでノズル側壁に上述したような範囲の
撥液性を持たせることにより、このような這い上がりを
防止することができるからである。
の請求項に記載された発明においては、請求項6に記載
するように、上記ディスペンサーのノズル吐出口横断面
の形状は円形若しくは楕円形であることが好ましい。角
のない円や楕円は吐出口内に均一に圧力がかかるため、
メニスカスが安定し、微細なパターンが形成しやすくな
るからである。
の請求項に記載された発明においては、請求項7に記載
するように、上記ノズルと上記基板との相対速度は0.
1cm/sec〜100cm/secであることが好ましい。
上記範囲よりも高速で移動させながら塗布すると、塗工
液を連続的に塗布することが難しくなり、また、上記範
囲よりも低速で移動させると、工程に要する時間が長く
なり製造効率上不利となるからである。
の請求項に記載された発明においては、請求項8に記載
するように、上記基板と上記ディスペンサーのノズル先
端部との距離が10μm〜10mmであることが好まし
い。ディスペンサーのノズル先端部を基板に接近させす
ぎると、基板表面のわずかな凹凸等によりノズル先端部
が接触する可能性があり、基板を傷つける原因となる。
また、吐出口から押し出された塗工液がノズル側壁にま
で回り込む場合があるため、塗布幅が安定しない。一
方、上記範囲以上にディスペンサーのノズル先端部と基
板表面とを離すと、塗工液のメニスカスが形成されにく
く、本発明の特徴が活かされなくなるおそれがあるから
である。
の請求項に記載された発明においては、請求項9に記載
するように、上記ディスペンサーは気体を介さずに、圧
力の負荷調整を行うことが好ましい。気体を介して圧力
の負荷調整を行うと、温度による変動を考慮する必要が
あるため、調整が困難となり、微細なパターンの形成に
不都合となるからである。
の請求項に記載された発明においては、請求項10に記
載するように、上記有機EL層を形成する塗工液の粘度
は1cps〜10000cpsであることが好ましい。上記範
囲以下の粘度を有する塗工液とすると、重力により自然
と吐出口から塗工液が押し出されてしまう可能性があ
る。一方、上記範囲以上の粘度とすると吐出口から塗工
液を押し出すことが困難となる場合がある。したがっ
て、上記範囲内の粘度を有する塗工液であれば安定な塗
工液の押し出しが可能となるからである。
かの請求項に記載された発明においては、請求項11に
記載するように、上記塗工液の固形分濃度が0.1wt
%〜20wt%であることが好ましい。上記範囲内の塗
工液の組成物であれば、ディスペンサーにより塗布する
際に塗布性を損なわずに所望の線幅および膜厚とするこ
とができるからである。
かの請求項に記載された発明においては、請求項12に
記載するように、上記発光層をディスペンサーを用いて
3回パターニングすることによりフルカラーのEL素子
とすることが好ましい。フルカラー化は様々なディスプ
レイに要求されることであり、本発明においてもディス
ペンサーを用いて3回パターニングすることによりフル
カラーのEL素子とすることが可能であるからである。
法について説明する。本発明は、EL素子を構成する少
なくとも一層の有機EL層をディスペンサーを用いてパ
ターニングするEL素子の製造方法であって、上記ディ
スペンサーのノズルから有機EL層を形成する塗工液を
連続的に押し出し、基板またはディスペンサーの少なく
とも一方を動かすことにより、ライン状のパターンを形
成することを特徴とするものである。
電荷輸送層(バッファー層、正孔輸送層、正孔注入層、
電子輸送層、電子注入層等)を挙げることができ、これ
らの有機EL層は、パターン状に形成する場合がある。
本発明においては、高精細なパターニングが可能である
ことより、これらの有機EL層をディスペンサーを用い
て形成することが可能である。その中でも特に、高精細
で微細なパターニングを必要とする発光層を形成するこ
とに適している。
層をパターニングしている例を示す概略斜視図である。
図1は、絶縁層3等の複数の機能層が形成されている基
板2上に、ディスペンサー1から一定量の有機EL層形
成用塗工液を連続的に押し出し、かつ基板またはディス
ペンサーの少なくとも一方を動かしながら塗布すること
により、細線化が可能なライン状のパターンを形成する
様相を図示している。
層の線幅は、20μm〜500μm、好ましくは、50
μm〜500μm、中でも50μm〜400μmの範囲
内とすることが好ましい。
レイを実現するためには、有機EL層の細線化が要求さ
れる。このような要求にも上記範囲内であれば十分に対
応可能である。特に、上述したように本発明において
は、有機EL層の中でも発光層を本発明による製造方法
により形成することが好ましく、発光層の場合において
も、上記範囲内の線幅を有する発光層であれば、微細か
つ高精細なパターンにより、優れた発色性を得ることが
できる。
線幅を上記範囲内で精度良く形成するためには、主に3
つの要因が考えられる。3つの要因とは、第1要因とし
て有機EL層の線幅に対するノズル吐出口における進行
方向に対する直角方向の幅の倍率、第2要因としてノズ
ル先端部と基板との距離、および第3要因として有機E
L層を形成する塗工液の粘度を挙げることができる。こ
れら3つの要因が相互に作用することにより、所望の線
幅を有する有機EL層を形成する。
る。
因は、有機EL層の線幅に対して、ノズル吐出口におけ
る進行方向に直角方向の幅の倍率である。第1要因につ
いて数値を規定すると、ディスペンサーのノズル吐出口
における進行方向に対し、直角方向の幅は、有機EL層
のライン状パターンの線幅に対して0.1倍〜10倍、
中でも0.2倍〜10倍、特にその中でも、0.2倍〜
5倍であることが好ましい。
機EL層形成用塗工液が、ディスペンサーから押し出さ
れ最終的に通過するところであり、メニスカスの幅の規
定に大きく関わるためである。したがって、第1要因の
倍率を、上記範囲よりも大きくすると、メニスカスを絞
り込むことが難しく、得られる有機EL層の線幅の細線
化を困難とする。逆に上記範囲よりも小さくすると、吐
出口から押し出された塗工液のメニスカスも線幅に対し
て狭くなりすぎるため、塗工液の十分な濡れ広がりが困
難となる可能性が高い。以上の理由および、後述する2
つの要因との兼ね合いから、上述した倍率を上記範囲内
とすることにより、上述したように有機EL層の細線化
を可能とすることができる。
板との距離について説明する。ノズル先端部と基板との
距離は、10μm〜10mm、中でも、50μm〜50
00μm、その中でも特に、50μm〜500μmであ
ることが好ましい。
工液の這い上がりが生じることがある。このような這い
上がりは、吐出口から押し出された塗工液が濡れ広がら
ぬ間に、続けて押し出された塗工液が行き場を失いノズ
ルの側壁側へと上がっていくことにより生ずる。このよ
うに塗工液がノズル側壁へと這い上がると、メニスカス
が不安定となり有機EL層の細線化を困難とする。さら
にもう一つの理由として、他の機能層や基板表面を損傷
させることが考えられる。すなわち、有機EL層が形成
される基板上は複数の機能層が形成されていることが多
く、それら機能層が形成されている領域や基板表面は、
多少の膜厚ムラや凹凸が観測されることがある。このよ
うな微小な起伏を有する基板に、上記範囲よりも接近
し、塗布を行うと、ノズルの先端部が微小な起伏に接触
し、これにより基板上に形成された機能層や基板表面を
傷つけることがありうるからである。一方、上記範囲以
上にノズルの先端部が基板から離れていると、塗布最中
にノズルから押し出されているメニスカスが途切れ、安
定なラインを形成しにくくなるからである。
成する有機EL層形成用塗工液の粘度について説明す
る。有機EL層の粘度は、1cps〜10000cps、中で
も2cps〜5000cps、その中でも特に2cps〜100
0cpsであることが好ましい。
用塗工液であれば、ディスペンサーを用いて、移動させ
ながら塗工液を塗布する本発明の製造方法において、メ
ニスカスが途切れることなく安定な塗布性を保つことが
できるため、有機EL層の細線化を容易に可能とするか
らである。
互に規定することにより、上述の線幅を有する有機EL
層を形成することを可能とする。
におけるノズルおよび塗布条件等について詳細に説明す
る。
L層を形成するために用いるディスペンサーは、開閉バ
ルブや、圧力制御手段等が組み合わされ、塗布条件等を
調節することによりライン状のパターンの細線化を可能
とするものであれば特に限定はされない。
一例を示したものが図2および図3である。図2は、デ
ィスペンサー1から塗工液が押し出され吐出するノズル
吐出口4と、ノズルの側壁を構成するノズル側壁5とを
示す。また、図3は、ノズル部分の概略縦断面図を示し
たものであり、実際に塗工液がノズルを流動し吐出口か
ら押し出される吐出口横断面4'と、ノズル側壁5とを
示す。本明細書の中で用いているこれらの文言は図示し
た部分を指している。
塗工液のメニスカスを安定させるような形状であれば特
に限定はされない。しかしながら、吐出口全体に均一に
圧力が分散する角のない形状が好ましい。具体的には、
円形や楕円形等が挙げられる。角を有する形状では、吐
出口周囲において負荷が不均一にかかるため全体的に滑
らかに塗工液が吐出されない。そのため、均一なライン
を有する有機EL層を形成するには不都合となる場合が
あるからである。
層を形成する際、有機EL層の線幅を不均一にする原因
に、ノズル側壁への塗工液の這い上がりが考えられる。
これは、上述するノズル先端部から基板までの距離が規
定する範囲よりも短いことが原因となり発生する場合も
あるが、適度な距離であっても負荷圧力および塗工液の
粘度等を原因として塗工液がノズル側壁に這い上がって
しまう現象が起こりうる。このような這い上がりは、メ
ニスカスを不安定な状態とし、線幅の誤差を生む原因と
なる。このような這い上がりを防止するため、ノズル側
壁に撥液性を持たせることが好ましい。撥液性を持たせ
る手段としては、例えば、撥液性を有する層をノズル側
壁に形成する方法や、ノズルを形成する材料自体を撥液
性を有する材料とする方法等がある。
における撥液性として、有機EL層形成用塗工液のノズ
ル側壁に対する接触角が20°以上、中でも25°以
上、その中でも特に30°以上とすることが好ましい。
ていれば、上述の這い上がりは容易に防止することがで
き、良好な吐出性が得られるからである。
液の圧力によりノズルが変形せず、塗工液の溶媒に対し
て膨潤しないものであれば特に限定はされないが、本発
明において、特に好ましい材料は、金属またはセラミッ
クなどの無機材料を挙げることができる。
ば、線幅の誤差の原因となるノズルの変形や膨潤といっ
た不都合を回避することができ、正確なパターニングが
できるからである。
押し出す際の圧力の負荷手段について説明する。本発明
において圧力の負荷手段としては、気体を介さない方法
であることが好ましい。これは、気体は特に温度変化に
よる体積の変化率が大きいため、このような体積の変化
を考慮に入れて圧力を調整するのは困難であるからであ
る。具体的には、固体のシリンジで直接塗工液を押し出
す方法等が挙げられる。上記手段であれば、実施温度範
囲内において温度の変化を考慮せずに圧力の負荷調整が
行えるため、上述した流量に容易に調整することが可能
であり、精度良くパターニングをすることができるから
である。
法により有機EL層を形成する際の塗布条件について説
明する。
た有機EL層の線幅を規定する要因の一つであるノズル
先端部と基板との距離の他に、膜厚を決定するための条
件を定める必要がある。このような膜厚決定要因として
は、ノズル吐出口から押し出される有機EL層形成用塗
工液の流量、塗布する際のノズルと基板との相対速度お
よび有機EL層の線幅等が挙げられる。これらの要因が
相互に関わることにより有機EL層の膜厚が決定する。
吐出口から押し出される塗工液の流量について説明す
る。上述したように塗工液の流量は、他の膜厚決定要因
と併せて考慮することにより有機EL層の膜厚を決定す
るものであることから、流量のみを一概に規定すること
は難しい。しかしながら、良好な有機EL層を容易に形
成でき、所望の膜厚とするのに必要な流量として、1×
10−5〜1×10−1ml/分、中でも1×10−4
〜1×10−2ml/分とすることが好ましい。他の要
因との兼ね合いにより多少変動する場合もあるが、おお
よそ上述の範囲とすることで所望の膜厚を有する有機E
L層とすることができるからである。
ィスペンサーの相対速度が挙げられる。これは、相対速
度を変化させることにより一地点で押し出された塗工液
の量を変化させることが可能となり、これにより膜厚を
適正なものとすることができるからである。本発明にお
いては、相対速度に関しても、他の膜厚決定要因と相互
に関係しながらその数値が規定されるため、相対速度の
みを単独で規定することは難しいが、塗布性等を考慮す
ると、0.1cm/sec〜100cm/sec、中でも10
cm/sec〜80cm/sec、特にその中でも20cm/
sec〜50cm/secの範囲内とすることが好ましい。上
記範囲よりも低速とする場合、流量や、有機EL層の線
幅等を対応させることにより所望の膜厚とすることも可
能ではあるが、工程に要する時間が長くなりコスト面で
不利である。一方、上記範囲よりも相対速度を高速とす
ると、流量や線幅等を考慮しても、メニスカスが十分に
安定した状態での塗布性を維持することが困難であり、
また、空気抵抗による影響も無視できなくなるため好ま
しくない。
る方法としては、基板およびディスペンサーのいずれか
一方のみを動かし制御する方法や、両方を各々逆方向に
動かし制御する方法等など特に限定されるものでない。
吐出口から押し出される有機EL層形成用塗工液の流量
および塗布する際のノズルと基板との相対速度と、上述
した有機EL層の線幅とを決定することにより、有機E
L層の膜厚を所定の好ましい膜厚とすることができる。
ましい膜厚としては、0.05μm〜0.5μm、中で
も0.05μm〜0.2μmの範囲内とすることができ
る。上記範囲内であれば、十分に有機EL層としての機
能を担えるからである。さらに上述するように、本発明
においては、有機EL層の中でも特に発光層を本発明に
よる製造方法において形成することが好ましく、この
際、上記範囲内の膜厚を有する発光層であれば、高精細
な発色が得られるEL素子とすることが可能だからであ
る。
有機EL層を形成するに際して、さらに好ましい塗布方
法としては、ディスペンサーから塗工液を塗布する際、
流量および相対速度を安定させてから所定の位置に塗布
する方法を挙げることができる。これは、塗布前におい
ては、流量および相対速度を調節する準備段階が必要で
あり、塗布後においても瞬間的に正確に塗布することを
終了することは難しく、メニスカスが不安定となるおそ
れがあるからである。そこで、メニスカスが十分に安定
した状態での塗布を可能とする方法として、塗布し始め
る位置をパターンが形成される位置からある程度離れた
位置とし、かつ、塗布後においても所望のラインの最終
地点を超えて塗布し続けることが好ましい。このような
塗布前および塗布後における、メニスカスを安定させる
のに十分な距離としては、5mm〜1000mm、中で
も5mm〜50mmの範囲内の距離とすることが好まし
い。上記範囲の距離だけ、余分にラインを形成すること
により、有機EL層のパターンとして必要な部分の線幅
等の状態を良好に保つことができるからである。
る有機EL層としては、発光層と電荷輸送層(バッファ
ー層、正孔輸送層、正孔注入層、電子輸送層、電子注入
層等)を挙げることができ、これらの有機EL層は、パ
ターン状に形成する場合がある。本発明においては、高
精細なパターニングが可能であることより、これらの有
機EL層をディスペンサーを用いて形成することが可能
である。その中でも特に、高精細で微細なパターニング
を必要とする発光層を形成することに適している。した
がって、有機EL層を形成する塗工液としては、発光層
形成用塗工液が好ましいものであるといえる。
塗工液の固形分の濃度は、0.1wt%〜20wt%、
中でも0.5wt%〜20wt%、その中でも特に0.
5wt%〜10wt%の範囲内であることが好ましい。
粘度が低くなることから、圧力をかけていない状態でも
重力により吐出口から自然と液滴が垂れてしまう不都合
が発生しやすくなる。一方、上記範囲以上の濃度とする
と、吐出口から塗工液を押し出すことが困難となり、押
し出された後も過剰な負荷圧力によりメニスカスが広が
り、所望の線幅とすることが困難となるからである。
工液として具体的に、発光層形成用塗工液およびバッフ
ァー層形成用塗工液の組成について説明する。
材料、溶媒、およびドーピング剤等の添加剤により構成
されるものである。なお、フルカラー化等を行なう場合
は、複数色の発光層が形成されるものであるので、複数
種類の発光層形成用塗工液が通常用いられる。
る各材料について説明する。
属錯体系材料、および高分子系材料を挙げることができ
る。
フェニルブタジエン誘導体、トリフェニルアミン誘導
体、オキサジアゾ−ル誘導体、ピラゾロキノリン誘導
体、ジスチリルベンゼン誘導体、ジスチリルアリーレン
誘導体、シロール誘導体、チオフェン環化合物、ピリジ
ン環化合物、ペリノン誘導体、ペリレン誘導体、オリゴ
チオフェン誘導体、トリフマニルアミン誘導体、オキサ
ジアゾールダイマー、ピラゾリンダイマー等を挙げるこ
とができる。
ンゾキノリノールベリリウム錯体、ベンゾオキサゾール
亜鉛錯体、ベンゾチアゾール亜鉛錯体、アゾメチル亜鉛
錯体、ポルフィリン亜鉛錯体、ユーロピウム錯体等、中
心金属に、Al、Zn、Be等または、Tb、Eu、D
y等の希土類金属を有し、配位子にオキサジアゾール、
チアジアゾール、フェニルピリジン、フェニルベンゾイ
ミダゾール、キノリン構造等を有する金属錯体等を挙げ
ることができる。
誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリパラフェニレン誘
導体、ポリシラン誘導体、ポリアセチレン誘導体等、ポ
リフルオレン誘導体、ポリビニルカルバゾール誘導体、
上記色素体、金属錯体系発光材料を高分子化したもの等
を挙げることができる。
材料を塗工液としたものをディスペンサーを用いて発光
層を形成するものであることから、上記発光材料のなか
でも塗工液としてのみ用いることが可能であり、かつ良
好な発光材料である高分子系材料が特に好ましいといえ
る。
用塗工液とする溶媒としては、上述した発光材料を溶解
もしくは分散し、かつ所定の粘度および固形分濃度とす
ることができる溶媒であれば特に限定されるものではな
い。
ン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、トルエン、
キシレン等を挙げることができる。
ような発光材料および溶媒に加えて種々の添加剤を添加
することが可能である。例えば、発光層中の発光効率の
向上、発光波長を変化させる等の目的でドーピング材料
が添加される場合がある。このドーピング材料としては
例えば、ペリレン誘導体、クマリン誘導体、ルブレン誘
導体、キナクリドン誘導体、スクアリウム誘導体、ポル
フィレン誘導体、スチリル系色素、テトラセン誘導体、
ピラゾリン誘導体、デカシクレン、フェノキサゾン等を
挙げることができる。
剤等を添加する場合もある。
容易に行われるように、陽極と発光層との間または陰極
と発光層との間に設けられ、有機物、特に有機導電対な
どを含む層である。例えば、発光層への正孔注入効率を
高めて、電極などの凹凸を平坦化する機能を有する導電
性高分子とすることができる。
高い場合、素子のダイオード特性を保ち、クロストーク
を防ぐためにパターニングされていることが望ましいこ
とから、電荷輸送層の中では特に、バッファー層を本発
明におけるディスペンサーを用いて形成することが好ま
しい。バッファー層を形成する塗工液をバッファー層形
成用塗工液とする。
る材料としては、具体的にはポリアルキルチオフェン誘
導体、ポリアニリン誘導体、トリフェニルアミン等の正
孔輸送性物質の重合体、無機酸化物のゾルゲル膜、トリ
フルオロメタン等の有機物の重合膜、ルイス酸を含む有
機化合物膜等を挙げることができ、これらを、水、メタ
ノール、エタノールをはじめとするアルコール類、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルス
ルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン等の溶媒に溶
解もしくは分散させたものをバッファー層形成用塗工液
とすることができる。
は、上述した有機EL層形成用塗工液をディスペンサー
を用いて基板上にパターン状に塗布し、有機EL層を形
成することによりEL素子を製造するものである。以
下、まず、この基板について説明し、次いで、EL素子
が有する有機EL層以外のその他の機能層として電極層
および絶縁層について説明する。
は、透明性が高いものであれば特に限定されるものでは
なく、ガラス等の無機材料や、透明樹脂等の有機材料を
用いることができる。
ってもよいし、これに限定されるものでないことはいう
までもなく、上述したガラス等の可撓性を有さない材料
であっても基板として用いることができる。
由により、本発明においては、基板が可撓性を有する透
明樹脂であることが好ましい。このような透明樹脂とし
ては、フィルム状に成形が可能であれば特に限定される
ものではないが、透明性が高く、耐溶媒性、耐熱性の比
較的高い高分子材料が好ましい。
エチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート
(PC)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、
ポリフッ化ビニル(PFV)、ポリアクリレート(P
A)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(P
E)、ポリエステルスルホン(PES)、ポリエステル
ナフタレン(PEN)、非晶質ポリオレフィン、または
フッ素系樹脂等が挙げられる。
が好ましく、基板自体がガスバリア性を有してもよく、
また基板上にガスバリア層を設けてもよい。
電極層、および上述した発光層等の有機EL層上に形成
される第2電極層を有するものである。通常、電極層も
パターン状に形成されるため、本発明においては、電極
層もディスペンサーを用いて形成することが可能であ
る。
なり、陽極および陰極のどちらか一方が、透明または、
半透明であり、陽極としては、正孔が注入し易いように
仕事関数の大きい導電性材料が好ましい。また、複数の
材料を混合させてもよい。いずれの電極層も、抵抗はで
きるだけ小さいものが好ましく、一般には、金属材料が
用いられるが、有機物あるいは無機化合物を用いてもよ
い。
O、酸化インジウム、金が挙げられる。好ましい陰極材
料としては、例えばマグネシウム合金(MgAg他)、
アルミニウム合金(AlLi、AlCa、AlMg
他)、金属カルシウムおよび仕事関数の小さい金属が挙
げられる。
ている第一電極層のパターニングしたエッジ部分および
素子の非発光部分を覆い、発光に不要な部分での短絡を
防ぐために、絶縁層を発光部分が開口となるように予め
設けておいてもよい。このようにすることにより、素子
の短絡等による欠陥を低減し、長寿命で安定発光する素
子が得られる。
り、例えば、UV硬化性の樹脂材料等を用いてパターン
形成することができる。また、絶縁層表面を撥液性とす
ることにより、絶縁層を超えて他の領域に発光層形成用
塗工液が侵入することを防止できる。このような絶縁層
の撥液性処理に関しては、上述のノズル側壁における撥
液性処理と同様であるのでここでの説明は省略する。
るものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の
特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一
な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかな
るものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
る。
た。
用いて透明電極上に幅20μm、ライン間100μmの
ストライプ状の絶縁層を形成した。その後、正孔注入材
料溶液をスピンコート法またはディスペンサー法を用い
て絶縁層間に塗布し乾燥させ正孔注入層を形成した。
に、基板からの距離200μmの距離にノズル先端部を
設置した。上記の溶液を内径100μmの円形のノズル
より2×10−3cm3/minの流量でシリンダー式
で押し出し、基板を30cm/secのスピードで移動
させながら塗布した。
のオーブンで30min乾燥させ、発光材料の膜厚およ
び線幅を測定したところ、膜厚が0.1μm、線幅が1
00μmであった。発光材料上に電子注入層およびカソ
ード電極を蒸着法にて形成し、ITOおよびカソード間
に電圧を印加したところ発光が確認された。
幅を100μmとした場合、円形吐出口で内径50μm
のノズルを用い、ラインの線幅に対して吐出口の内径を
0.5倍とした以外は、実施例1と同様にして行った。
幅を100μmとした場合、円形吐出口で内径1000
μmのノズルを用い、ラインの線幅に対して吐出口の内
径を10倍とした以外は、実施例1と同様にして行っ
た。
幅を100μmとした場合、円形吐出口で内径1000
0μmのノズルを用い、ラインの線幅に対して吐出口の
内径を100倍とした以外は、実施例1と同様にして行
った。
例1に対し、円形吐出口の内径を変化させ、所望の線幅
を得ることが可能かどうかを比較検討したものである。
以下、表1にそれぞれの結果を示す。
を50μmとし、ラインの所望の線幅に対して0.5倍
とした場合は、所望の線幅よりも多少狭い線幅で形成さ
れたが、ラインの形状自体は安定した均一なものが形成
されるため、100μm以下の線幅を有するラインを形
成する場合には使用することが可能である。また、比較
例2のように吐出口の内径を1000μmとし、ライン
の所望の線幅に対して10倍とした場合は、所望の線幅
よりも少し広いラインが形成されたが、比較例1と同様
にラインの形状自体は安定した均一なものが形成される
ため、100μm以上の線幅を有するラインを形成する
場合においては、使用することが可能である。一方、比
較例3に示すように、ラインの所望の線幅に対し、吐出
口の内径を100倍とした場合は、吐出された塗工液の
メニスカスを絞り込むことが困難であり、その結果、得
られたラインの線幅は、必要以上に広がり、かつ不均一
な形状となるため好ましくない。
距離を5μmにした以外は、実施例1と同様にして行っ
た。
距離を15000μmにした以外は、実施例1と同様に
して行った。
部から基板までの距離を変えた場合における、ラインの
形状を比較検討したものである。以下、表2に各々の結
果を示す。
にノズル先端部を基板に近づけすぎると、ノズル先端部
が基板と接触してしまう不具合が発生し、逆に比較例5
に示すように、遠ざけた状態から吐出すると、ノズル先
端部から基板間において一定のメニスカスが形成され
ず、均一なラインを形成することが困難であった。
とし、粘度を3cpsとした以外は、実施例1と同様に
して行った。
し、粘度を15000cpsとした以外は、実施例1と
同様にして行った。
対して、固形分濃度を所望の濃度よりも薄くした場合
と、濃くした場合について比較検討したものである。そ
の結果を以下表3に示す。
分濃度を薄くした場合では、形成されたラインの膜厚が
所望の膜厚よりも薄くなるため、より一層薄層化を実現
する場合においては使用することが可能である。また、
逆に、比較例7に示すように、固形分濃度を濃くした場
合においては、吐出口から塗工液を吐出させることがで
きず、このような状態ではラインを形成することは不可
能であった。
cにした以外は、実施例1と同様に行った。
速くした場合における影響を比較検討したものである。
その結果を以下、表4に示す。
囲よりも速くすると、他の条件を実施例1と同様に設定
した場合においても、ノズル先端部から基板間において
安定なメニスカスが形成されず、所望のラインを得るこ
とが困難であることが示唆される。
する形状とした以外は、実施例1と同様にして行った。
荷手段をエアー式を用いた以外は、実施例1と同様にに
して行った。
ル側壁に対する接触角を10°にした以外は、実施例1
と同様にして行った。
を以下、表5に示す。
ずれの場合も、形成されたラインは、100〜300μ
mの間で線幅の安定しない不均一な線幅を有するものと
なった。
形状が角を有するものを用いたことにより、吐出口全体
に均一に圧力が分散されないため、吐出された塗工液の
メニスカスが安定しないからであり、また、比較例10
においては、ディスペンサーの圧力負荷手段を気体を介
するエアー式を用いたことより、圧力変化および温度変
化により気体の体積が変動するため、負荷圧力が終始一
定しないことが原因と示唆される。さらに、比較例11
においては、発光層形成用塗工液のノズル側壁に対する
接触角を10°としたことにより、ノズル側壁自体の撥
液性が充分でないことから、塗工液がノズル側壁に這い
上がり、メニスカスが不安定になったことが原因である
と示唆される。
て、連続的に有機EL層を形成する塗工液を押し出し、
基板またはディスペンサーの少なくとも一方を移動させ
ることによりライン状のパターンを形成することによ
り、塗工液が液滴状となることがなく、液滴の飛行曲が
りによるラインの混色を防止することができ、かつライ
ンの細線化が可能であるという効果を奏する。
L層の製造方法を示す概略斜視図である。
ある。
Claims (12)
- 【請求項1】 エレクトロルミネッセント素子を構成す
る少なくとも一層の有機エレクトロルミネッセント層を
ディスペンサーを用いてパターニングするエレクトロル
ミネッセント素子の製造方法であって、前記ディスペン
サーのノズルから有機エレクトロルミネッセント層を形
成する塗工液を連続的に押し出し、基板またはディスペ
ンサーの少なくとも一方を動かすことにより、ライン状
のパターンを形成することを特徴とするエレクトロルミ
ネッセント素子の製造方法。 - 【請求項2】 前記有機エレクトロルミネッセント層は
発光層であることを特徴とする請求項1に記載のエレク
トロルミネッセント素子の製造方法。 - 【請求項3】 前記有機エレクトロルミネッセント層の
線幅は20μm〜500μmであることを特徴とする請
求項1または請求項2に記載のエレクトロルミネッセン
ト素子の製造方法。 - 【請求項4】 前記ディスペンサーのノズル吐出口にお
ける進行方向に対し、直角方向の幅は、前記有機エレク
トロルミネッセント層のライン状パターンの線幅に対し
て、0.1倍〜10倍であることを特徴とする請求項1
から請求項3までのいずれかの請求項に記載のエレクト
ロルミネッセント素子の製造方法。 - 【請求項5】 前記ディスペンサーのノズル側壁は、前
記有機エレクトロルミネッセント層を形成する塗工液に
対して接触角が20°以上であることを特徴とする請求
項1から請求項4までのいずれかの請求項に記載のエレ
クトロルミネッセント素子の製造方法。 - 【請求項6】 前記ディスペンサーのノズル吐出口横断
面の形状は円形若しくは楕円形であることを特徴とする
請求項1から請求項5までのいずれかの請求項に記載の
有機エレクトロルミネッセント素子の製造方法。 - 【請求項7】 前記ノズルと前記基板との相対速度は
0.1cm/sec〜100cm/secであることを特徴と
する請求項1から請求項6までのいずれかの請求項に記
載のエレクトロルミネッセント素子の製造方法。 - 【請求項8】 前記基板と前記ディスペンサーのノズル
先端部との距離が10μm〜10mmであることを特徴
とする請求項1から請求項7までのいずれかの請求項に
記載のエレクトロルミネッセント素子の製造方法。 - 【請求項9】 前記ディスペンサーは気体を介さずに、
圧力の負荷調整を行うことを特徴とする請求項1から請
求項8までのいずれかの請求項に記載のエレクトロルミ
ネッセント素子の製造方法。 - 【請求項10】 前記有機エレクトロルミネッセント層
を形成する塗工液の粘度は1cps〜10000cpsである
ことを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか
の請求項に記載のエレクトロルミネッセント素子の製造
方法。 - 【請求項11】 前記塗工液の固形分濃度が0.1wt
%〜20wt%であることを特徴とする請求項1から請
求項10までのいずれかの請求項に記載のエレクトロル
ミネッセント素子の製造方法。 - 【請求項12】 前記発光層をディスペンサーを用いて
3回パターニングすることによりフルカラーのエレクト
ロルミネッセント素子とすることを特徴とする請求項1
から請求項11までのいずれかの請求項に記載のエレク
トロルミネッセント素子の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002014522A JP2003217842A (ja) | 2002-01-23 | 2002-01-23 | エレクトロルミネッセント素子の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-01-23 JP JP2002014522A patent/JP2003217842A/ja active Pending
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