JP2003217652A - 非水系電解液及びそれを用いたリチウム二次電池 - Google Patents

非水系電解液及びそれを用いたリチウム二次電池

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Abstract

(57)【要約】 【課題】保存特性及び安全性に優れた二次電池を得るこ
とのできる非水系電解液を提供する。 【解決手段】リチウム塩が非水系有機溶媒に溶解されて
なる非水系電解液であって、該非水系有機溶媒が下記一
般式(1)で表されるフッ素含有有機化合物を含有する
非水系電解液。 (式中、R1は炭化水素基を表し、R2はフッ素置換され
た炭化水素基を表す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水系電解液及び
それを用いたリチウム二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウム二次電池はエネルギー密度が高
く、しかも自己放電を起こしにくいという利点がある。
そこで近年、携帯電話やノートパソコン、PDA等の民
生用モバイル機器用の電源として広く利用されている。
リチウム二次電池用の電解液は支持電解質であるリチウ
ム塩と非水系の有機溶媒から構成される。非水系の有機
溶媒は、リチウム塩を解離させるために高い誘電率を有
すること、広い温度領域で高いイオン伝導度を発現させ
ること、電池中で安定であることが要求される。これら
の要求を一つの溶媒で達成するのは困難であるので、通
常はプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート等
に代表される高沸点溶媒とジメチルカーボネート、ジエ
チルカーボネート等の低沸点溶媒を組み合わせて使用し
ている。
【0003】これらの有機溶媒は通常の使用条件であれ
ば電池中で安定であるが、電池が過充電状態になると分
解する。時には急激に反応が進行し、熱暴走を引き起こ
し、ついには発火に至る場合すらある。従ってリチウム
電池には過充電防止対策としてPTC、CID、充電保
護回路等の安全装置が設けられているのが通例である。
しかしながらこれらの安全装置は比較的高コストであ
り、また作動が不十分である場合があることから、不燃
性を有する等の本質的に安全な電解液、及びより早期の
段階で安全装置を作動させる電解液が切望されている。
【0004】この要求を満たすべく、電解液の中に過充
電防止剤を添加する方法がいくつか開示されている。例
えば特開平9−50822号公報には、2,4−ジフル
オロアニソール等の、分子内に1〜2個のアルコキシ基
と1個以上のハロゲン基とが導入されたベンゼン類の使
用が提案されており、また特開2001−85055号
公報には、1、2−ジ(トリフルオロメトキシ)−4−
ブロモベンゼン等の、1個のハロゲン基と2個のフッ素
置換アルコキシ基とが導入されたベンゼン類がレドック
スシャトルによる過充電電流の消費に有効であることが
開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電解液
の中に過充電防止剤を添加すると過充電防止特性が向上
する反面、保存特性が悪化することがある。例えば特開
平9−50822号公報で開示されている2,4−ジフ
ルオロアニソールは高温保存後の高レート特性が劣って
おり、しかも2Cといった高レート下での過充電につい
てはレドックスシャトルによる電流消費が追いつかず、
顕著な添加効果が認められない。また特開2001−8
5055号公報で開示されている1,2−ジ(トリフル
オロメトキシ)―4−ブロモベンゼン等は入手が難し
く、またベンゼン環に直接結合したハロゲンを有するた
め、同様に保存安定性が劣っていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、非水系電解液に
特定の化合物を含有させることによって電池の過充電防
止特性が大幅に改善されることを見出して、本発明を完
成するに至った。即ち本発明の要旨は、リチウム塩が非
水系有機溶媒に溶解されてなる非水系電解液であって、
該非水系有機溶媒が下記一般式(1)で表されるフッ素
含有有機化合物を含有することを特徴とする非水系電解
液、に存する。
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1は炭化水素基を表し、R2はフ
ッ素置換された炭化水素基を表す) また本発明の他の要旨は、上記非水系電解液を用いたこ
とを特徴とするリチウム二次電池、に存する。上記フッ
素含有有機化合物を含有する非水系電解液を用いると保
存特性を維持しつつ、過充電防止特性が向上する。具体
的には過充電の初期の段階でのガス発生量が多いので、
電池の内圧を感知して電流を遮断する装置が設けられた
電池においては過充電の比較的早期に電流を遮断するこ
とができ、従って発火等の暴走反応に至ることがなく安
全性を向上させることができる。また過充電時にいわゆ
るレドックスシャトルとしても働き、過充電電流を消費
することができるので、電池の内圧を感知して電流を遮
断する装置が設けられていない電池においても安全性が
向上する。
【0009】従って上記フッ素含有有機化合物を含有す
る非水系電解液を用いると保存特性と安全性との両立が
可能となる。こうした効果を発現する要因の詳細は不明
であるが、電子供与性であるアルコキシ基と電子吸引性
であるフッ素置換アルコキシ基とのバランスがとれてい
るためであろうと推定される。一般的に電子供与性の置
換基がベンゼン環に導入されるとHOMO(最高被占分
子軌道)エネルギーが上がり、分子が酸化されやすくな
る。過充電防止剤には酸化されやすいことが要求される
が、酸化されやすさが強すぎると保存時の劣化も大きく
なる。逆に電子吸引性の置換基を導入すると分子は酸化
されにくくなるために安定性が向上する。上記フッ素含
有有機化合物はアルコキシ基とフッ素置換アルコキシ基
とを1個ずつ有するので酸化されやすさが適度に調整さ
れ、保存特性を維持しつつ安全性を向上することができ
ると考えられる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳述する。本発明の非水系電解液は、非水系有機溶媒
にリチウム塩が溶解され、さらに特定のフッ素含有有機
化合物が含有されているものである。本発明では下記一
般式(1)で表されるフッ素含有有機化合物を添加剤と
して使用する。
【0011】
【化3】
【0012】(式中、R1は炭化水素基を表し、R2はフ
ッ素置換された炭化水素基を表す) 上記フッ素含有有機化合物としては、例えば2−モノフ
ルオロメトキシアニソール、3−モノフルオロメトキシ
アニソール、4−モノフルオロメトキシアニソール、2
−ジフルオロメトキシアニソール、3−ジフルオロメト
キシアニソール、4−ジフルオロメトキシアニソール、
2−トリフルオロメトキシアニソール、3−トリフルオ
ロメトキシアニソール、4−トリフルオロメトキシアニ
ソール、1−エトキシ−2−トリフルオロメトキシベン
ゼン、1−エトキシ−3−トリフルオロメトキシベンゼ
ン、1−エトキシ−4−トリフルオロメトキシベンゼ
ン、1−エトキシ−2−トリフルオロエトキシベンゼ
ン、1−エトキシ−3−トリフルオロエトキシベンゼ
ン、1−エトキシ−4−トリフルオロエトキシベンゼ
ン、1−エトキシ−2−ペンタフルオロエトキシベンゼ
ン、1−エトキシ−3−ペンタフルオロエトキシベンゼ
ン、1−エトキシ−4−ペンタフルオロエトキシベンゼ
ン等が挙げられる。これらの添加剤は2種類以上を混合
して使用してもよい。上記フッ素含有有機化合物の添加
量は特に限定されないが、非水系電解液に対して通常、
0.01〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%
である。添加量が多すぎるとイオン伝導度が低下してレ
ート特性などの電池特性が低下する傾向にある。また添
加量が少な過ぎる場合は、充分な過充電防止効果が発現
しない。
【0013】本発明で支持電解質として使用されるリチ
ウム塩としては、特に制限はないが、例えばLiP
6、LiAsF6、LiBF4、LiSbF6、LiAl
Cl4、LiClO4、CF3SO3Li、C49SO3
i、CF3COOLi、(CF3CO)2NLi、(CF3
SO22NLi、(C25SO22NLiなどのリチウ
ム塩が挙げられる。特に、溶媒に溶けやすくかつ高い解
離度を示すLiPF6、LiBF4、CF3SO3Li及び
(CF3SO22NLiからなる群から選ばれるリチウ
ム塩は好適に用いられる。また非水系電解液中のリチウ
ム塩の濃度は、非水系電解液に対して通常0.5〜2m
ol/Lの範囲で使用するのが好ましい。
【0014】本発明で用いる非水系有機溶媒としては、
リチウム塩を溶解させることができる限り特に限定はさ
れないが、なかでも高いイオン導電性を発現させる溶媒
として、通常、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエ
チルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネー
ト(EMC)、メチルプロピルカーボネート、エチルプ
ロピルカーボネート等の鎖状カーボネート類、エチレン
カーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(P
C)、ブチレンカーボネート(BC)等の環状カーボネ
ート類、ビニレンカーボネート、ビニルエチレンカーボ
ネート等の不飽和カーボネート類、1,2−ジメトキシ
エタン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、γ−ブ
チロラクトン、γ−バレロラクトン等の環状エステル
類、ギ酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸メチル等の
鎖状エステル類が好ましく用いられる。
【0015】これらの有機溶媒は、通常、適切な物性を
達成するように混合して使用される。例えば一般に上記
鎖状カーボネート類と上記環状カーボネート類とを併用
するのが好ましい。また上記鎖状カーボネート類の中で
も特にエチルメチルカーボネート、メチルプロピルカー
ボネート、エチルプロピルカーボネート等の非対称カー
ボネートを混合使用するのは好ましい。そのなかでもエ
チルメチルカーボネートは粘度が低いためリチウムの移
動性を高めるだけでなく、沸点が比較的高いため揮散し
にくくて取り扱いやすく、またLiとの反応も少ないの
で好適に用いられる。またビニレンカーボネート、ビニ
ルエチレンカーボネート等の不飽和カーボネート類を混
合使用すると、これらの不飽和カーボネート類は初期充
電時に還元されやすく、安定な界面保護皮膜(SEI)
を形成するのに寄与するので好ましい。
【0016】本発明の非水系電解液を調製するに際し、
非水系電解液の各原料は、予め脱水しておくのが好まし
い。水分量は通常50ppm以下、好ましくは30pp
m以下がよい。水が多量に存在すると、水の電気分解及
びリチウム金属との反応、リチウム塩の加水分解などが
起こる可能性があり、電池用の電解質として不適当な場
合がある。脱水の手段としては特に制限はないが、溶媒
などの液体の場合はモレキュラーシーブ等を用いればよ
い。またリチウム塩などの固体の場合は分解が起きる温
度以下で乾燥すればよい。
【0017】本発明における非水系電解液はリチウム二
次電池の電解液として有用である。以下、本発明のリチ
ウム二次電池について説明する。本発明の非水系電解液
を適用しうるリチウム二次電池の基本的構成は、従来公
知のリチウム二次電池と同様であり、正極と負極とが多
孔膜及び本発明の非水系電解液を介してケースに収納さ
れて構成される。本発明の二次電池に使用される正極及
び負極は、電池の種類に応じて適宜選択すればよいが、
少なくとも正極、負極に対応した活物質を含有する。ま
た、活物質を固定するためのバインダーを含有してもよ
い。
【0018】本発明のリチウム二次電池に使用できる正
極活物質としては、例えば、Fe、Co、Ni、Mn等
の遷移金属を有する酸化物、リチウムとの複合酸化物、
硫化物等の無機化合物が挙げられる。具体的には、Mn
O、V25、V613、TiO2等の遷移金属酸化物、ニ
ッケル酸リチウム、コバルト酸リチウム、マンガン酸リ
チウムなどのリチウムと遷移金属との複合酸化物、Ti
2、FeSなどの遷移金属硫化物が挙げられる。ま
た、正極活物質として、例えばポリアニリン等の導電性
ポリマー等の有機化合物を挙げることもできる。上記の
活物質の複数種を混合して用いてもよい。活物質が粒状
の場合の粒径は、レ−ト特性、サイクル特性等の電池特
性が優れる点で通常1〜30μm、好ましくは1〜10
μm程度である。
【0019】本発明のリチウム二次電池に使用できる負
極活物質としては、リチウム金属、リチウム合金を使用
することもできるが、リチウムイオンを吸蔵放出可能な
化合物としてコークス,アセチレンブラック、メゾフェ
ーズマイクロビーズ、グラファイト等の炭素質物質を使
用するのが特に好ましい。粒状の負極活物質の粒径は、
初期効率、レ−ト特性、サイクル特性等の電池特性が優
れる点で、通常1〜50μm、好ましくは15〜30μ
m程度である。
【0020】また、上記炭素質物質を有機物等と混合・
焼成した材料、あるいはCVD法等を用いて、少なくと
も表面の一部に上記炭素質物に比べて非晶質の炭素を形
成した材料もまた、炭素質物質として好適に使用するこ
とができる。上記有機物としては、軟ピッチから硬ピッ
チまでのコールタールピッチ;乾留液化油等の石炭系重
質油;常圧残油、減圧残油等の直留系重質油;原油、ナ
フサ等の熱分解時に副生する分解系重質油(例えばエチ
レンヘビーエンド)等の石油系重質油が挙げられる。ま
た、これらの重質油を200〜400℃で蒸留して得ら
れた固体状残渣物を、1〜100μmに粉砕したものも
使用することができる。さらに塩化ビニル樹脂や、焼成
によりフェノール樹脂やイミド樹脂となるこれらの樹脂
前駆体も使用することができる。
【0021】正極又は負極に使用できるバインダーとし
ては、耐候性、耐薬品性、耐熱性、難燃性等の観点から
各種の材料が挙げられる。具体的には、シリケート、ガ
ラスのような無機化合物や、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ−1,1−ジメチルエチレンなどのアルカン
系ポリマー;ポリブタジエン、ポリイソプレンなどの不
飽和系ポリマー;ポリスチレン、ポリメチルスチレン、
ポリビニルピリジン、ポリ−N−ビニルピロリドンなど
の環を有するポリマー;ポリメタクリル酸メチル、ポリ
メタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリア
クリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミドなどのアク
リル誘導体系ポリマー;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化
ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系
樹脂;ポリアクリロニトリル、ポリビニリデンシアニド
などのCN基含有ポリマー;ポリ酢酸ビニル、ポリビニ
ルアルコールなどのポリビニルアルコール系ポリマー;
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのハロゲン含
有ポリマー;ポリアニリンなどの導電性ポリマーなどが
使用できる。また上記のポリマーなどの混合物、変成
体、誘導体、ランダム共重合体、交互共重合体、グラフ
ト共重合体、ブロック共重合体などであっても使用でき
る。これらの樹脂の重量平均分子量は、通常1万〜30
0万、好ましくは10万〜100万程度である。分子量
が低すぎると電極の強度が低下する傾向にある。一方、
分子量が高すぎると粘度が高くなり電極の形成が困難に
なることがある。好ましいバインダー樹脂は、フッ素系
樹脂、CN基含有ポリマーである。
【0022】バインダーの使用量は、活物質100重量
部に対して通常0.1重量部以上、好ましくは1重量部
以上であり、また通常30重量部以下、好ましくは20
重量部以下である。バインダーの量が少なすぎると電極
の強度が低下する傾向にあり、バインダーの量が多すぎ
るとイオン伝導度が低下する傾向にある。電極中には、
電極の導電性や機械的強度を向上させるため、導電性材
料、補強材など各種の機能を発現する添加剤、粉体、充
填材などを含有させてもよい。導電性材料としては、上
記活物質に適量混合して導電性を付与できるものであれ
ば特に制限はないが、通常、アセチレンブラック、カー
ボンブラック、黒鉛などの炭素粉末や、各種の金属のフ
ァイバー、箔などが挙げられる。補強材としては各種の
無機、有機の球状、繊維状フィラーなどが使用できる。
【0023】電極は、活物質やバインダー等の構成成分
と溶剤とを含む塗料を塗布・乾燥することによって形成
することができる。電極の厚さは、通常1μm以上、好
ましくは10μm以上、さらに好ましくは20μm以
上、最も好ましくは40μm以上であり、また通常20
0μm以下、好ましくは150μm以下、さらに好まし
くは100μm以下である。薄すぎると塗布が困難にな
り均一性が確保しにくくなるだけでなく、電池の容量が
小さくなりすぎることがある。一方、あまりに厚すぎる
とレート特性が低下しすぎることがある。
【0024】正極及び負極の少なくとも一方の電極は、
通常集電体上に形成される。集電体としては、各種のも
のを使用することができが、通常は金属や合金が用いら
れる。具体的には、正極の集電体としては、アルミニウ
ムやニッケル、SUS等が挙げられ、負極の集電体とし
ては、銅やニッケル、SUS等が挙げられる。好ましく
は、正極の集電体としてアルミニウムを使用し、負極の
集電体として銅を使用する。正負極層との結着効果を向
上させるため、これら集電体の表面を予め粗面化処理し
ておくのが好ましい。表面の粗面化方法としては、ブラ
スト処理や粗面ロールにより圧延するなどの方法、研磨
剤粒子を固着した研磨布紙、砥石、エメリバフ、鋼線な
どを備えたワイヤ−ブラシなどで集電体表面を研磨する
機械的研磨法、電解研磨法、化学研磨法などが挙げられ
る。
【0025】また、電池の重量を低減させる、即ち重量
エネルギー密度を向上させるために、エキスパンドメタ
ルやパンチングメタルのような穴あきタイプの集電体を
使用することもできる。この場合、その開口率を変更す
ることで重量も自在に変更可能となる。また、このよう
な穴あけタイプの集電体の両面に活物質を存在させた場
合、この穴を通しての塗膜のリベット効果により塗膜の
剥離がさらに起こりにくくなる傾向にあるが、開口率が
あまりに高くなった場合には、塗膜と集電体との接触面
積が小さくなるため、かえって接着強度は低くなること
がある。
【0026】集電体の厚さは、通常1μm以上、好まし
くは5μm以上であり、通常100μm以下、好ましく
は50μm以下である。あまりに厚すぎると、電池全体
の容量が低下しすぎることになり、逆に薄すぎると取り
扱いが困難になることがある。本発明の非水系電解液
は、これを高分子によってゲル化して半固体状にしても
よい。半固体状電解質における上記非水系電解液の使用
量は、半固体状電解質の総量に対して、通常30重量%
以上、好ましくは50重量%以上、さらに好ましくは7
5重量%以上であり、また通常99.95重量%以下、
好ましくは99重量%以下、さらに好ましくは98重量
%以下とする。使用量が多すぎると、電解液の保持が困
難となり液漏れが生じやすくなり、逆に少なすぎると充
放電効率や容量の点で不十分となることがある。
【0027】正極と負極との間には、短絡を防止する上
で、多孔性のスペーサが設けられているのが好ましい。
即ち、この場合、非水系電解液は、多孔性のスペーサに
含浸されて使用される。スペーサの材料としては、ポリ
エチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンや、ポリ
テトラフルオロエチレン、ポリエーテルスルホン等を用
いることができるが、好ましくはポリオレフィンであ
る。スペーサの厚さは、通常1μm以上、好ましくは5
μm以上、さらに好ましくは10μm以上であり、また
通常50μm以下、好ましくは40μm以下、さらに好
ましくは30μm以下である。多孔膜が薄すぎると、絶
縁性や機械的強度が悪化することがあり、厚すぎるとレ
ート特性等の電池性能が悪化するばかりでなく、電池全
体としてのエネルギー密度が低下することがある。スペ
ーサの空孔率としては、通常20%以上、好ましくは3
5%以上、さらに好ましくは45%以上であり、また通
常90%以下、好ましくは85%以下、さらに好ましく
は75%以下である。空孔率が小さすぎると膜抵抗が大
きくなりレート特性が悪化する傾向にある。また大きす
ぎると膜の機械的強度が低下し絶縁性が低下する傾向に
ある。スペーサの平均孔径は、通常0.5μm以下、好
ましくは0.2μm以下であり、また通常0.05μm
以上である。あまりに大きいと短絡が生じやすくなり、
小さすぎると膜抵抗が大きくなりレート特性が悪化する
ことがある。
【0028】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明の具体的態様を
更に説明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれ
らの実施例により限定されるものではない。 実施例1 [正極の製造]コバルト酸リチウム(LiCoO2)9
0重量%とポリフッ化ビニリデン(PVdF)5重量%
とアセチレンブラック5重量%を混合し、N−メチルピ
ロリドンを加えスラリー状にしたものをアルミニウムか
らなる集電体の片面に塗布・乾燥して正極を得た。
【0029】[負極の製造]グラファイト粉末87.4
重量%とPVdF9.7重量%とアセチレンブラック
2.9重量%を混合し、N−メチルピロリドンを加えス
ラリー状にしたものを銅からなる集電体の両面に塗布・
乾燥して負極を得た。 [電解液の調合]LiPF6を1.25mol/Lの割
合で含有するエチレンカーボネートとジメチルカーボネ
ートとエチルメチルカーボネートの混合溶媒(混合体積
比2:3:3)100重量%にビニレンカーボネート2
重量%を加えたものをベース電解液とし、これに4−ト
リフルオロメトキシアニソール4重量%を加えて電解液
とした。
【0030】[リチウム二次電池の製造]上記正極、負
極、及び膜厚16μm、空孔率45%、平均孔径0.0
5μmのポリエチレン製2軸延伸多孔膜フィルムに、そ
れぞれ前記電解液を塗布・含浸させた後、負極、セパレ
ータ、正極、セパレータ、負極の順に積層した。こうし
て得られた電池要素を、まずPETフィルムで挟んだ
後、アルミニウム層の両面を樹脂層で被覆したラミネー
トフィルムに正極負極の端子を突設させつつ、真空封止
してシート状のリチウム二次電池を作製した。さらに電
極間の密着性を高めるためにシリコンゴム及びガラス板
でシート状電池を挟んだ上で0.35kg/cm2で加
圧した。図1に二次電池の概略断面図を示す。
【0031】[電池初期特性評価]コバルト酸リチウム
の1時間当たりの放電量を138mAh/gとし、これ
と評価用リチウム二次電池の正極の活物質量とから放電
速度1Cを求めてレート設定をした上で、0.2Cで
4.2Vまで充電した後、0.2Cで3Vまで放電し初
期のフォーメーションを行った。ついで0.5Cで4.
2Vまで充電した後、2Cで3Vまで再度放電し、初期
放電容量を求めた。結果を表−1に示した。なお、充電
時のカット電流は何れも0.05Cとした。
【0032】[保存特性評価]初期特性評価の終了した
電池を0.5Cで4.2Vまで充電した後、60℃の恒
温槽に7日間保存した。その後、電池を取り出し、0.
5Cで4.2Vまで充電した後、2Cで放電し保存後の
2C放電容量を求めた。また保存前後の1C放電容量か
ら下記計算式により容量回復率を求めた。結果を表−1
に示した。
【0033】
【数1】容量回復率(%)=保存後2C放電容量(mA
h/g)/2C放電容量(mAh/g) [過充電特性評価−1(ガス発生量)]初期特性評価の
終了した電池を0.5Cで4.2Vまで充電した後、2
Cの電流値で過充電を開始した。21分後(SOC17
0%に相当)通電を停止し、ガスの発生量をエタノール
浴に電池を漬けて浮力を測定(アルキメデスの原理)し
て求めた。結果を表−1に示した。
【0034】[過充電特性評価−2(過充電電流の消
費)]初期特性評価の終了した電池を0.5Cで4.2
Vまで充電した後、2Cの電流値で過充電を開始し、3
0分(SOC200%に相当)後に通電を停止した。過
充電時の最大到達電圧を表−1に示した。また図2には
過充電時の電圧プロファイルを示したが、電池電圧が
5.3V以下を保っており、過充電電流が消費されてい
ることがわかる。
【0035】比較例1 4−トリフルオロメトキシアニソールを添加しない電解
液を使用したこと以外は実施例1と同様にしてリチウム
二次電池を作製し、実施例1と同様の電池特性試験を実
施した。結果を表−1及び図2に示した。保存特性は良
好であるが、過充電防止特性においては、初期ガスの発
生量が少なく、また最大到達電圧も高く、特性が劣って
いる。
【0036】比較例2 添加剤として4−トリフルオロメトキシアニソールの代
わりに2,4−ジフルオロアニソールを添加した電解液
を使用したこと以外は実施例1と同様にしてリチウム二
次電池を作製し、実施例1と同様の電池特性試験を実施
した。結果を表−1及び図2に示した。保存特性が劣っ
ており、また過充電防止特性においても、初期ガスの発
生量が少なく、また最大到達電圧も5.4Vを越えてお
り、高レート過充電下ではレドックスシャトルによる電
流消費の効率が悪いといえる。
【0037】
【表1】
【0038】表−1及び図2の結果から明らかなよう
に、本発明の非水系電解液を用いれば高温保存後の高レ
ート特性を維持しつつ、過充電の初期の段階でガス発生
量が多いので、円筒電池などの電池内圧を感知して電流
遮断するタイプの電池において過充電防止特性が向上す
る。また過充電時に過充電電流を消費できるので角型電
池などの電池内圧を感知して電流遮断する装置が設けら
れていないタイプの電池においても過充電防止特性が向
上する。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、高い容量、優れたレー
ト特性の二次電池が得られ、また保存特性、安全性に優
れた二次電池を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したリチウム二次電池の構造を示
す概略断面図である。
【図2】実施例及び比較例における過充電試験時の電圧
プロファイルを示すグラフである。
【符号の説明】 1 正極 2 負極 3 セパレータ 4 PETフィルム 5 シリコンゴム 6 ガラス板 7 ラミネートフィルム 8 封止材つきリード
フロントページの続き (72)発明者 小林 高雄 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社内 Fターム(参考) 5H029 AJ07 AJ12 AK02 AK03 AK05 AK16 AL06 AL12 AM02 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ04 HJ01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウム塩が非水系有機溶媒に溶解され
    てなる非水系電解液であって、該非水系有機溶媒が下記
    一般式(1)で表されるフッ素含有有機化合物を含有す
    ることを特徴とする非水系電解液。 【化1】 (式中、R1は炭化水素基を表し、R2はフッ素置換され
    た炭化水素基を表す)
  2. 【請求項2】 上記フッ素含有有機化合物の含有量が非
    水系電解液に対して0.01〜20重量%である、請求
    項1に記載の非水系電解液。
  3. 【請求項3】 非水系有機溶媒が、不飽和カーボネート
    を含有する、請求項1又は2に記載の非水系電解液。
  4. 【請求項4】 非水系有機溶媒が、非対称カーボネート
    を含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の非水系電
    解液。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の非水系
    電解液を用いたことを特徴とするリチウム二次電池。
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