JP2003217649A - ナトリウム二次電池及びそれに使用する正極の製造方法 - Google Patents
ナトリウム二次電池及びそれに使用する正極の製造方法Info
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Abstract
なく、充電効率が向上したナトリウム二次電池を提供す
る。 【解決手段】 鉛直方向fに下から上へ気孔率及び電気
抵抗が大きくなり、流動抵抗が小さくなる中間層11を
正極8の内部に設けることにより、正極8の下側で顕著
に生成する硫黄が多硫化ナトリウムより比重が軽いため
上側へ流動するという循環を起こさせ、硫黄の滞留を防
止する結果、充電効率を向上させることができる。
Description
及びそれに使用する正極の製造方法に関するものであ
る。
てナトリウムを有する負極と正極活物質として硫黄を含
浸させた導電材を有する正極、および前記負極と正極を
隔てるナトリウムイオン導電性を有するベ−タアルミナ
等の固体電解質から構成されている。図5は従来のナト
リウム二次電池の一例の概略斜視外観図(一部断面を含
む)である。図5に示すようにナトリウム二次電池1
は、正極端子として作用する外筒容器2の内部に設けら
れた下部が袋状となった有底筒状の固体電解質3に負極
活物質であるナトリウム4を入れて負極5を形成すると
共に、前記固体電解質3の外側に高抵抗層6及び中間層
11と外部集電層12とからなる導電材10を同心状に
重ねて配設し、正極活物質である硫黄を前記高抵抗層6
及び導電材10の全体に含浸させて正極8を形成してな
るものである。
00℃から400℃では負極5の内部のナトリウム4と
正極8の内部の硫黄は溶融状態であり、放電時は、負極
5内のナトリウム4がナトリウムイオンと電子に分離
し、ナトリウムイオンは負極5から固体電解質3を通過
して固体電解質3の外側の正極8へ移動し、正極8内の
硫黄と外筒容器2から導電材10を介して供給される電
子と結合して多硫化ナトリウムを生成する。一方、充電
時は正極8内の多硫化ナトリウムがナトリウムイオンと
電子と硫黄に分離し、ナトリウムイオンは正極8から固
体電解質3を通過し固体電解質3の内側の負極5へ移動
し、負極端子9より供給される電子と結合してナトリウ
ム4を生成する。
おいて正極8の内部に生成する硫黄は電子導電性及びナ
トリウムイオン導電性が低いため、正極8の内部や特に
固体電解質3の表面付近に滞留すると、充電時の前記反
応を阻害し充電効率を低下させる原因となる。図5に示
す従来のナトリウム二次電池1では、固体電解質3の外
側に高抵抗層6を設け固体電解質3の表面における硫黄
の生成反応を抑制することにより前記弊害を防止する試
みがなされている。しかし当該高抵抗層6による効果の
みでは前記弊害の十分な防止とはなっていない。また、
正極8を構成する導電材10が鉛直方向fに対して均一
な構造となっているため正極8の内部で鉛直方向fに一
様に硫黄の生成反応が起こり、正極8の全体にわたって
硫黄が均一に滞留し固体電解質3の表面を閉塞しやすい
構造であった。
で、充電時に正極内に生成する硫黄の滞留を防止するこ
とにより当該硫黄が固体電解質の表面を閉塞することの
ないナトリウム二次電池及び当該ナトリウム二次電池に
使用する正極の製造方法を提供することを目的とする。
の発明に係るナトリウム二次電池は、負極活物質として
ナトリウムを有する負極と、正極活物質として硫黄を含
浸させた導電材を有する正極と、ナトリウムイオン導電
性を有する固体電解質とからなるナトリウム二次電池で
あって、前記正極における前記導電材が、充電時に前記
正極の内部に生成する硫黄の滞留を防止するようになっ
ていることを特徴とするナトリウム二次電池である。
池は、第1の発明において、前記正極における前記導電
材が、硫黄に対する流動抵抗が鉛直方向に下から上へ小
さくなるような分布を持つことを特徴とするナトリウム
二次電池である。
池は、第1又は第2の発明において、前記正極における
前記導電材が、電気抵抗が鉛直方向に下から上へ大きく
なるような分布を持つことを特徴とするナトリウム二次
電池である。
池は、第1ないし第3の発明において、前記正極におけ
る前記導電材が、気孔率が鉛直方向に下から上へ大きく
なるような分布を持つことを特徴とするナトリウム二次
電池である。
は、充電時に生成する硫黄の滞留を防止する正極の製造
方法であって、均一の厚さを有する比較的柔軟性のある
第1の導電材部に、第1の導電材部と接する面がテ−パ
−形状の比較的硬い第2の導電材部を押し付けながら金
型に収納した後、液状硫黄を金型内に注入し冷却固化す
ることを特徴とする正極の製造方法である。
に基づき詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に
係るナトリウム二次電池の概略斜視外観図(一部断面を
含む)である。本実施形態では、ナトリウム二次電池1
は正極端子として作用する外筒容器2の内部に設けられ
た下部が袋状となった有底筒状の固体電解質3に負極活
物質であるナトリウム4を入れて負極5を形成すると共
に、前記固体電解質3の外側に炭化ケイ素繊維の平織物
でつくられた高抵抗層6及び第1の導電材部であるカ−
ボンフェルト製の中間層11と第2の導電材部であるカ
−ボンフェルト製の外部集電層12とからなる導電材1
0を同心状に重ねて配設し、正極活物質である硫黄を前
記高抵抗層6及び導電材10の全体に含浸させて正極8
を形成してなるものである。
00℃から400℃では負極5の内部のナトリウム4と
正極8の内部の硫黄は溶融状態であり、放電時は、負極
5内のナトリウム4がナトリウムイオンと電子に分離
し、ナトリウムイオンは負極5から固体電解質3を通過
して固体電解質3の外側の正極8へ移動し、正極8内の
硫黄と外筒容器2から供給される電子と結合して多硫化
ナトリウムを生成する。一方、充電時は正極8内の多硫
化ナトリウムがナトリウムイオンと電子と硫黄に分離
し、ナトリウムイオンは正極8から固体電解質3を通過
し固体電解質3の内側の負極5へ移動し、負極端子9よ
り供給される電子と結合してナトリウム4を生成する。
に、中間層11の層厚は鉛直方向fに対して上部11a
では厚く下部11bでは薄いテ−パ−形状となってい
る。また外部集電層12は中間層11の形状とは逆に鉛
直方向fに対して上部12aでは薄く下部12bでは厚
いテ−パ−形状となっている。
集電層12の前記テ−パ−形状は、後述の正極の製造方
法で詳細に説明するように、嵩密度が大きく比較的硬い
カ−ボンフェルトからなりかつ中間層11に接する面が
テ−パ−形状となった外部集電層を、嵩密度が小さく比
較的柔軟性のあるカ−ボンフェルトからなりかつ均一の
厚さを有する中間層に押し付けることにより成型され
る。すなわち、当初は均一な層厚からなる中間層のう
ち、外部集電層12の層厚の薄い部分(例として上部1
2a)が押し付けられた部分(例として中間層の上部1
1a)は比較的圧縮の程度が低く、逆に外部集電層12
の層厚の厚い部分(例として上部12b)が押し付けら
れた部分(例として中間層の上部11b)は比較的圧縮
の程度が高くなる結果、当初は均一な厚さであった中間
層が図1に示すようなテ−パ−形状の中間層11とな
る。
の圧縮率が連続的に変化する結果、層厚が上部11aか
ら下部11bに向かって連続的に小さくなるのみでな
く、後述する気孔率及び電気抵抗が上部11aから下部
11bに向かって連続的に小さくなる特性を有する中間
層11となる。これはカ−ボンフェルトが圧縮されるこ
とにより、カ−ボンフェルト内で空隙が占める割合であ
る気孔率が小さくなりカ−ボンフェルトが密な構造にな
る結果、導電性が向上し電気抵抗が小さくなるという性
質に基づくものである。また空隙が多いほどカ−ボンフ
ェルトの内部を液体が流動する際に流動しやすくなり、
気孔率が大きいほど流動抵抗が小さくなる。
つナトリウム二次電池1では、充電時に生成する硫黄に
よる弊害に対して下記するような優れた性能を有する。
すなわち、充電時には正極8の内部で多硫化ナトリウム
がナトリウムイオンと硫黄と電子に分離し、硫黄が生成
するとともに電子が導電材10を介して外筒容器2へ導
電する。この電子の移動を伴った硫黄の生成反応は、中
間層の上部11aよりもカ−ボンフェルトが密の状態と
なっており電気抵抗が小さい中間層の下部11bほど進
行が速いため、鉛直方向fに対して中間層の下側ほど硫
黄の生成が顕著になる。また生成した硫黄は多硫化ナト
リウムに比べて比重が小さく鉛直方向fに対して上側へ
流動しようとする一方、中間層11が鉛直方向fの上側
ほど気孔率が大きく流動抵抗が小さい結果、中間層11
の持つ前記気孔率の分布は生成した硫黄の上昇を補助す
る役割を有する。これらの結果、中間層11の内部にお
いては、充電時に下部11bに近いほど顕著に生成した
硫黄が、多硫化ナトリウムよりも比重が小さいことや中
間層11の気孔率が上部11aに近づくほど大きくなる
ことで、鉛直方向fに対して上側へ流動するという循環
が起こり、硫黄の滞留が防止される。硫黄の生成が顕著
である部分ではナトリウムイオンの生成も顕著となる
が、前述したように生成した硫黄が滞留しない結果、ナ
トリウムイオンの導電性は阻害されず負極に移動するこ
とができ、円滑に充電が継続する。
ム二次電池に使用する正極の製造方法の工程図である。
当該正極の製造方法の概略を説明すると、工程(a)に
おいて、凹型金型21及び凸型金型22の一対の金型2
0のうち凹型金型21の内側に外部集電層12、中間層
11、高抵抗層6を順次敷きつめ、最後に凸型金型22
で蓋をして金型20を密閉する。次に工程(b)におい
て、金型20の内部へ通じるように予め凹型金型21に
設けられている硫黄注入口23から溶融させた液状の硫
黄を注入する。次に工程(c)及び(d)において、金
型20を硫黄が固化するまで冷却した後、金型20の内
部から硫黄が含浸した外部集電層12及び中間層11、
高抵抗層6の固化塊24を取り出し、ナトリウム二次電
池に使用する正極8を得る。
明すれば、工程(a)において使用する外部集電層12
については、厚さ10mmから15mmまで0.5mm
刻みで厚さを大きくした(すなわち10mm,10.5
mm,...14.5mm,15mm)幅20mmの短
冊状のカ−ボンフェルトを合計11個用意し、蒲鉾状の
凹型金型21の中に厚みが最も薄い10mmのカ−ボン
フェルトを硫黄注入口23に一番近い側に敷き、硫黄注
入口23から離れるに従って順に厚くなるようなカ−ボ
ンフェルトを敷き詰めることによって、全体として階段
状に厚みが変化するテ−パ−形状の外部集電層12を凹
型金型21の中に配置する。次に中間層11として厚さ
が7mmで幅が220mmのカ−ボンフェルトを前記外
部集電層12の上に重ねて敷く。すなわち、このとき前
記外部集電層12のテ−パ−形状となった面が中間層1
1に接する。次に高抵抗層6として厚さが300ミクロ
ンで幅が220mmの炭化ケイ素繊維の平織物を前記中
間層11の上に重ねて敷き、最後に凸型金型22により
蓋をして金型20を密閉する。なお、前記外部集電層1
2と中間層11に用いるカ−ボンフェルトは嵩密度が異
なり、嵩密度が大きく比較的硬いカ−ボンフェルトを外
部集電層12として使用し、嵩密度が小さく比較的柔軟
性のあるカ−ボンフェルトを中間層11として使用す
る。また使用する前記金型20は均一な16.5mmの
厚みを持った幅220mmのトンネル状の成形物を作製
することができる内部形状となっている。ここで、内部
形状とは凹型金型21と凸型金型20が密閉されたとき
にできる金型内の空間の形状をいう。
直方向fに対して上になるように前記密閉した金型20
を配置し、硫黄注入口23から溶融させた液状の硫黄を
注入する。このとき、金型20の内部を真空状態にして
外部との圧力差を利用すると液状硫黄を簡単に注入する
ことができる。
型20を硫黄が固化するまで冷却した後、金型20の内
部から硫黄が含浸した外部集電層12及び中間層11、
高抵抗層6の固化塊24を取り出し、ナトリウム二次電
池に使用する正極8を得る。
mmで厚さが16.5mmのトンネル形状である。また
正極8を構成する内部の層構造については、外部集電層
12及び中間層11、高抵抗層6のうち嵩密度が小さく
比較的柔軟性のある中間層11が主として成型時の圧縮
により変形し、外部集電層12のテ−パ−形状とは逆の
テ−パ−形状に成型される。すなわち、外部集電層12
のうち厚さ10mmの短冊状の部分により圧縮された中
間層11の部分は成型前は厚さが7mmであったものが
6.5mmとなり、外部集電層12のうち厚さ15mm
の短冊状の部分により圧縮された中間層11の部分は厚
さ1.5mmとなる。これにより、外部集電層12が全
体として厚さ10mmから15mmまで0.5mm刻み
で階段状に厚みが変化するテ−パ−形状となっていると
ころ、それに対応して中間層11は全体として厚さ6.
5mmから1.5mmまで0.5mm刻みで階段状に厚
さが変化するテ−パ−形状に成型される。
1に示すように、外部集電層12が鉛直方向fに対して
上部12aでは薄く下部12bでは厚くなるように、つ
まり中間層11の層厚が鉛直方向fに対して上部11a
では厚く下部11bでは薄くなるように円筒状の固体電
解質3の外側に設置する。
る硫黄は、電池作動温度では溶融し液状化するため、外
部集電層12及び中間層11、高抵抗層6の圧縮が開放
され、外筒容器2と外部集電層12とが密着し外筒容器
2と外部集電層12との電子伝達経路が確保される。
次電池を作製し、従来との比較により本発明の効果を確
認した。従来のナトリウム二次電池に使用する正極8は
前記図2に係る方法を基本として作製したが、外部集電
層12としては前述したテ−パ−形状のカ−ボンフェル
トではなく、厚さ13mmで幅220mmの全体として
均一の厚さを持つカ−ボンフェルトを使用した。これに
より、外形は幅220mmで厚さが16.5mmのトン
ネル形状であり本発明に係る正極8の外形と同一形状で
あるが、正極8の内部の層構造が図5に示すように鉛直
方向fに対して外部集電層12及び中間層11とも厚さ
が均一な正極8を得ることができる。なお、中間層11
については当初厚さが7mmであったカ−ボンフェルト
は成型時の圧縮により厚さが3.5mmに成型された。
及び本発明の実施形態に係るナトリウム二次電池の充放
電曲線の比較図である。従来のナトリウム二次電池に係
る充放電曲線L2と比較すると、本発明の実施形態に係
るナトリウム二次電池の充放電曲線L1は、充電時に生
成する硫黄の滞留が防止され充電が円滑に継続する結
果、充電時の過電圧発生が抑制され充放電範囲が拡大す
る効果が認められる。
5)及び本発明の実施形態に係るナトリウム二次電池の
電池特性の比較図である。同図から分かるように、本発
明の実施形態に係るナトリウム二次電池は充放電効率及
び利用率とも従来に比べ向上している。
2及び中間層11のテ−パ−形状については、外部集電
層12の最も薄い部分の厚さをaとし、最も厚い部分の
厚さをbとし、外部集電層12の全体幅をhとしたとき
に(b−a)/h比が0.0018から0.0240で
あることが望ましく、(b−a)/h比が0.0018
よりも小さいと中間層11の鉛直方向fにおける電気抵
抗や流動抵抗の変化が少なく充電時における硫黄の滞留
を防止することが難しい。一方、(b−a)/h比が
0.0240よりも大きいと中間層11の鉛直方向fに
おける電気抵抗や流動抵抗の変化が大きくなりすぎ、中
間層の下部11bでのみ硫黄の生成反応がおき、硫黄が
上部11aの方向へ流動する以上の速さで硫黄が生成す
る結果、充電効率が悪くなる。なお、本発明の実施形態
に係る(b−a)/h比は0.0227である(a=1
0mm、b=15mm、h=220mm)。
カ−ボンフェルトを導電材として使用し、鉛直方向fに
対して圧縮の程度を変化させることによって電気抵抗や
流動抵抗を調整している。すなわち本発明の効果を得る
ためには、充電時に正極8の内部に生成する硫黄の滞留
を防止するように鉛直方向fに対して電気抵抗や流動抵
抗を調整した導電材10であればどのようなものでもよ
い。例えばガラスカ−ボンや炭素発泡材、多孔質活性炭
などの導電材であっても前記特性を有するように作製す
ることによって本発明の効果を得ることができる。
トリウムを有する負極と、正極活物質として硫黄を含浸
させた導電材を有する正極と、ナトリウムイオン導電性
を有する固体電解質とからなるナトリウム二次電池にお
いて、前記導電材が充電時に生成する硫黄の滞留を防止
することにより、ナトリムイオン導電性の低い硫黄が固
体電解質の表面でナトリウムイオンの負極内への移動を
阻害することがなくなる結果、充電効率を向上させるこ
とができる。
硫黄が流動する際の流動抵抗が鉛直方向に下から上へ小
さくなるような分布を持たせることにより、充電時に生
成する硫黄が多硫化ナトリウムよりも比重が軽いため生
ずる鉛直方向の上側へ流動するという傾向を助長し、硫
黄の滞留を防止する結果、充電効率を向上させることが
できる。
電気抵抗が鉛直方向に下から上へ大きくなるような分布
を持たせることにより、充電時に生成する硫黄を電気抵
抗の小さい下側で顕著に生成させるとともに硫黄が多硫
化ナトリウムよりも比重が軽いという性質を利用して、
正極内の下側で生成した硫黄が上側へ移動するという循
環を起こさせることができる。またこれにより、硫黄の
滞留を防止する結果、充電効率を向上させることができ
る。
気孔率が鉛直方向に下から上へ大きくなるような分布を
持たせることにより、充電時に生成する硫黄が多硫化ナ
トリウムよりも比重が軽いため生ずる鉛直方向の上側へ
流動するという傾向を助長し、硫黄の滞留を防止する結
果、充電効率を向上させることができる。
る硫黄の滞留を防止する正極の製造方法において、均一
の厚さを有する比較的柔軟性のある第1の導電材部に、
第1の導電材部と接する面がテ−パ−形状の比較的硬い
第2の導電材部を押し付けながら金型に収納した後、液
状硫黄を金型内に注入し冷却固化することにより、第2
の導電材部のテ−パ−形状が第1の導電材部を圧縮する
際、テ−パ−形状に相当した分布のある圧縮率で第1の
導電材部を圧縮する結果、気孔率や電気抵抗、流動抵抗
が分布を持つように変化した第1の導電材部を有する正
極を成型することができる。さらに、当該正極をナトリ
ウム二次電池の正極として使用することにより、充電時
に生成する硫黄の滞留を防止する結果、充電効率を向上
させることができる。
の概略斜視外観図(一部断面を含む)である。
に使用する正極の製造方法の工程図である。
態に係るナトリウム二次電池の充放電曲線の比較図であ
る。
態に係るナトリウム二次電池の電池特性の比較図であ
る。
観図(一部断面を含む)である。
Claims (5)
- 【請求項1】 負極活物質としてナトリウムを有する負
極と、正極活物質として硫黄を含浸させた導電材を有す
る正極と、ナトリウムイオン導電性を有する固体電解質
とからなるナトリウム二次電池であって、 前記正極における前記導電材が、充電時に前記正極の内
部に生成する硫黄の滞留を防止するようになっているこ
とを特徴とするナトリウム二次電池。 - 【請求項2】 前記正極における前記導電材は、硫黄に
対する流動抵抗が鉛直方向に下から上へ小さくなるよう
な分布を持つものであることを特徴とする請求項1に記
載のナトリウム二次電池。 - 【請求項3】 前記正極における前記導電材は、電気抵
抗が鉛直方向に下から上へ大きくなるような分布を持つ
ものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のナ
トリウム二次電池。 - 【請求項4】 前記正極における前記導電材は、気孔率
が鉛直方向に下から上へ大きくなるような分布を持つも
のであることを特徴とする請求項1又ないし3に記載の
ナトリウム二次電池。 - 【請求項5】 充電時に生成する硫黄の滞留を防止する
正極の製造方法であって、 均一の厚さを有する比較的柔軟性のある第1の導電材部
に、第1の導電材部と接する面がテ−パ−形状の比較的
硬い第2の導電材部を押し付けながら金型に収納した
後、液状硫黄を金型内に注入し冷却固化することを特徴
とする正極の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002015023A JP2003217649A (ja) | 2002-01-24 | 2002-01-24 | ナトリウム二次電池及びそれに使用する正極の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002015023A JP2003217649A (ja) | 2002-01-24 | 2002-01-24 | ナトリウム二次電池及びそれに使用する正極の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=27651538
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JP (1) | JP2003217649A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101353603B1 (ko) | 2011-12-27 | 2014-01-27 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 나트륨-유황 전지용 양극재의 유황 펠트 성형 장치 |
-
2002
- 2002-01-24 JP JP2002015023A patent/JP2003217649A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101353603B1 (ko) | 2011-12-27 | 2014-01-27 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 나트륨-유황 전지용 양극재의 유황 펠트 성형 장치 |
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