JP2003217458A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル

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JP2003217458A
JP2003217458A JP2002013320A JP2002013320A JP2003217458A JP 2003217458 A JP2003217458 A JP 2003217458A JP 2002013320 A JP2002013320 A JP 2002013320A JP 2002013320 A JP2002013320 A JP 2002013320A JP 2003217458 A JP2003217458 A JP 2003217458A
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discharge
electrode
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Eishiro Otani
栄志郎 尾谷
Yoichi Sato
陽一 佐藤
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Pioneer Corp
Pioneer Display Products Corp
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Pioneer Display Products Corp
Pioneer Electronic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アドレス放電特性を各放電セルにおいて安定
化させることが出来るとともに、発光効率の向上を図る
ことが出来る面放電方式交流型プラズマディスプレイパ
ネルを提供する。 【解決手段】 放電セルの周囲が隔壁15によって仕切
られることによりそれぞれ区画され、この放電セルが、
第2横壁15Bによって、対になっている行電極X,Y
の透明電極Xa,Yaに対向して維持放電が行われる表
示放電セルC1と、行電極Yのバス電極Ybに対向して
このバス電極Ybと列電極Dとの間でのアドレス放電が
行われるアドレス放電セルC2とに区画され、この表示
放電セルC1とアドレス放電セルC2との間にアドレス
放電セルC2を表示放電セルC1に連通させる隙間rが
設けられ、アドレス放電セルC2内に誘電体層20また
は導電体層30が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、面放電方式交流
型プラズマディスプレイパネルのパネル構造に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、大型で薄型のカ
ラー画面表示装置として面放電方式交流型プラズマディ
スプレイパネルが注目を集めており、家庭などへの普及
が図られてきている。
【0003】図13ないし15は、この面放電方式交流
型プラズマディスプレイパネルの従来の構成を模式的に
表す図面であって、図13はこの従来の面放電方式交流
型プラズマディスプレイパネルの正面図、図14は図1
3のV−V線における断面図、図15は図13のW−W
線における断面図である。
【0004】この図13ないし15において、プラズマ
ディスプレイパネル(以下、PDPという)の表示面と
なる前面ガラス基板1側には、その裏面に、複数の行電
極対(X’,Y’)と、この行電極対(X’,Y’)を
被覆する誘電体層2と、この誘電体層2の裏面を被覆す
るMgOからなる保護層3が順に設けられている。
【0005】各行電極X’,Y’は、それぞれ、幅の広
いITO等の透明導電膜からなる透明電極Xa’,Y
a’と、その導電性を補う幅の狭い金属膜からなるバス
電極Xb’,Yb’とから構成されている。
【0006】そして、行電極X’とY’とが放電ギャッ
プg’を挟んで対向するように列方向に交互に配置され
ており、各行電極対(X’,Y’)によって、マトリク
ス表示の1表示ライン(行)Lが構成されている。
【0007】一方、放電ガスが封入された放電空間S’
を介して前面ガラス基板1に対向する背面ガラス基板4
には、行電極対X’,Y’と直交する方向に延びるよう
に配列された複数の列電極D’と、この列電極D’間に
それぞれ平行に延びるように形成された帯状の隔壁5
と、この隔壁5の側面と列電極D’を被覆するそれぞれ
赤(R),緑(G),青(B)の蛍光材料によって形成
された蛍光体層6とが設けられている。
【0008】そして、各表示ラインLにおいて、放電空
間S’が、列電極D’と行電極対(X’,Y’)が交差
する部分ごとに隔壁5によって区画されることによっ
て、それぞれ単位発光領域である放電セルC’が形成さ
れている。
【0009】上記の面放電方式交流型PDPにおける画
像の形成は、以下のようにして行われる。
【0010】すなわち、リセット放電を行うリセット期
間の後のアドレス期間に、各放電セルC’において行電
極対(X’,Y’)の一方の行電極(この例では行電極
Y’)と列電極D’との間で選択的に放電(アドレス放
電)が行われ、このアドレス放電によって、発光セル
(誘電体層2に壁電荷が形成されている放電セル)と非
発光セル(誘電体層2に壁電荷が形成されていない放電
セル)とが、表示する画像に対応してパネル面に分布さ
れる。
【0011】そして、このアドレス期間の後、全表示ラ
インLにおいて一斉に、各行電極対の行電極X’とY’
に対して交互に放電維持パルスが印加され、この放電維
持パルスが印加される毎に、発光セルにおいて、誘電体
層2に形成された壁電荷により、行電極X’とY’間で
維持放電(サステイン放電)が発生される。
【0012】これによって、発光セルにおける維持放電
によって紫外線が発生され、各放電セルC’内の赤
(R),緑(G),青(B)の蛍光体層6がそれぞれ励
起されて発光することにより、表示画像が形成される。
【0013】以上のような従来の構造の三電極面放電方
式交流型PDPにおいては、アドレス放電と維持放電が
同一の放電セルC’内において行われるので、このアド
レス放電が、放電セルC’内に維持放電によって発色を
行うために形成されたそれぞれ赤(R),緑(G),青
(B)に色分けされた蛍光体層6を挟んで行われること
になる。
【0014】このため、この放電セルC’内において発
生されるアドレス放電が、蛍光体層6を形成する各色の
蛍光材料ごとに異なる放電特性や、製造工程において蛍
光体層6を形成する際に生じる層の厚さのばらつきなど
の、蛍光体層6に起因した影響を受けることになるの
で、従来のPDPにおいては、各放電セルC’において
等しいアドレス放電特性を得るようにすることが非常に
難しいという問題が有る。
【0015】また、上記のような三電極面放電方式交流
型PDPにおいて、発光効率を上げるためには、各放電
セルC’内の放電空間を大きくする必要があり、そのた
めに、従来は、隔壁5の高さを高くするという方法が採
られている。
【0016】しかしながら、この発光効率を上げるため
に隔壁5の高さを高くすると、アドレス放電を行う行電
極Y’と列電極D’との間の間隔が大きくなって、アド
レス放電の開始電圧が上昇してしまうという問題が発生
することになる。
【0017】この発明は、上記のような従来の面放電方
式交流型プラズマディスプレイパネルにおける問題点を
解決するために為されたものである。すなわち、この発
明は、アドレス放電特性を各放電セルにおいて安定化さ
せることが出来るとともに、発光効率の向上を図ること
が出来る面放電方式交流型プラズマディスプレイパネル
を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるプラズ
マディスプレイパネルは、上記目的を達成するために、
前面基板の背面側に、行方向に延び列方向に並設されて
それぞれ表示ラインを形成する複数の行電極対とこの行
電極対を被覆する誘電体層が設けられ、背面基板の前面
基板と放電空間を介して対向する側に、列方向に延び行
方向に並設されて行電極対と交差する位置においてそれ
ぞれ放電空間に単位発光領域を構成する複数の列電極が
設けられたプラズマディスプレイパネルにおいて、前記
各単位発光領域の周囲が隔壁によって仕切られることに
よりそれぞれ区画され、この単位発光領域が、仕切壁に
よって、行電極対を構成する行電極の互いに対向する部
分に対向してこの行電極間での放電が行われる第1放電
領域と、列電極との間で放電を行う一方の行電極の一部
に対向してこの行電極の一部と列電極との間での放電が
行われる第2放電領域とに区画され、この第1放電領域
と第2放電領域との間に第2放電領域を第1放電領域に
連通させる連通部が設けられ、前記第2放電領域内の背
面基板側に所要の比誘電率を有する材料によって形成さ
れた高比誘電率誘電体層または導電性材料によって形成
された導電体層が設けられていることを特徴としてい
る。
【0019】この第1の発明によるプラズマディスプレ
イパネルは、画像形成の際に、列電極と行電極対を構成
する行電極の一方との間で行われる放電(アドレス放
電)が、単位発光領域内に仕切壁によって仕切られるこ
とにより形成された第2放電領域(アドレス放電セル)
内において発生され、この第2放電領域内におけるアド
レス放電によって生成される荷電粒子が第2放電領域と
第1放電領域との間に設けられた連通部を介して第1放
電領域内に導入されて、壁電荷が形成されている第1放
電領域(発光セル)と壁電荷が形成されていない第1放
電領域(非発光セル)とが、形成する画像に対応してパ
ネル面に分布される。
【0020】このとき、第2放電領域内に設けられた高
比誘電率誘電体層または導電体層によって、アドレス放
電が発生される列電極と一方の行電極の一部との間の放
電距離が短縮されていることにより、小さい放電開始電
圧によってアドレス放電が開始される。
【0021】そして、この後、壁電荷が形成されている
第1放電領域(発光セル)内において行電極対を構成す
る行電極の互いに対向する部分の間で行われる放電(維
持放電)が発生され、この維持放電によって発生した紫
外線が第1放電領域内に形成されている赤(R),緑
(G),青(B)の三原色に色分けされた蛍光体層を励
起して発光させることにより、映像信号に対応した画像
がパネル面に形成される。
【0022】以上のように、この第1の発明によれば、
壁電荷が形成された単位発光領域と壁電荷が形成されて
いない単位発光領域とをパネル面に分布させるための列
電極と行電極対の一方の行電極との間で行われるアドレ
ス放電が、このアドレス放電の後に発光のために行電極
対を構成する行電極間で行われる維持放電が発生される
第1放電領域とは別個に形成された第2放電領域内にお
いて行われ、さらに、この第2放電領域内に高比誘電率
誘電体層または導電体層が設けられていることによっ
て、プラズマディスプレイパネルの発光効率を上げるた
めに第1放電領域における放電空間を大きくして行電極
と列電極の距離が大きくなる場合でも、第2放電領域に
おける列電極と行電極対の一方の行電極との間の放電距
離が高比誘電率誘電体層または導電体層によって短縮さ
れるので、アドレス放電の放電開始電圧を低下させるこ
とが出来るとともに、発光効率の向上を同時に達成する
ことが出来るようになる。
【0023】そして、列電極と行電極間で放電を行う第
2放電領域を行電極対の行電極間で維持放電を行う第1
放電領域とは別個に形成したことによって、第2放電領
域内に放電によって発光する蛍光体層を形成する必要が
なくなるので、第2放電領域内において行われる列電極
と行電極間のアドレス放電が、蛍光体層を形成する蛍光
材料の色や蛍光体層の層の厚さのばらつきによって影響
を受けることが無くなり、これによって、列電極と行電
極間における放電特性の安定化を図ることが出来るよう
になる。
【0024】第2の発明によるプラズマディスプレイパ
ネルは、前記目的を達成するために、第1の発明の構成
に加えて、前記高比誘電率誘電体層を形成する材料の比
誘電率が50以上であることを特徴としている。
【0025】この第2の発明によるプラズマディスプレ
イパネルによれば、第2放電領域内において行われる列
電極と行電極間のアドレス放電が、この第2放電領域内
に形成された比誘電率が50以上の高比誘電率誘電体層
を介して行われることにより、列電極と行電極間におけ
るアドレス放電の見かけの放電距離が短くなって、この
アドレス放電の放電開始電圧が低下する。
【0026】第3の発明によるプラズマディスプレイパ
ネルは、前記目的を達成するために、第1の発明の構成
に加えて、前記第2放電領域内が、列電極とこの列電極
との間で放電を行う一方の行電極の部分の間に位置する
第1領域とこの第1領域以外の第2領域に仕切られてい
て、第1領域内に高比誘電率誘電体層または導電体層が
形成されていることを特徴としている。この第3の発明
によるプラズマディスプレイパネルによれば、第2放電
領域内が第1領域と第2領域に仕切られていて、高比誘
電率誘電体層または導電体層が、列電極とこの列電極と
の間で放電を行う一方の行電極との間に位置する第1領
域にのみ形成されて、アドレス放電の開始に不要な部分
にまで誘電体層が形成されていないことによって、隣接
する他の列電極との間に不要な列電極間容量が発生して
無効電力が発生するのが防止される。
【0027】第4の発明によるプラズマディスプレイパ
ネルは、前記目的を達成するために、第3の発明の構成
に加えて、前記第2放電領域の第2領域に、プライミン
グ粒子生成層が設けられていることを特徴としている。
【0028】この第4の発明によるプラズマディスプレ
イパネルによれば、第2放電領域における列電極と行電
極間でのアドレス放電の前に、第1放電領域において行
われるリセット放電によって放電ガスに含まれるキセノ
ンから放射される紫外線が、第2放電領域の第2領域内
に形成されたプライミング粒子生成層を励起して紫外光
を放射させ、この紫外光が誘電体層を被覆している保護
層などを励起してプライミング粒子を放出させるので、
このプライミング粒子生成層の残光特性によって、第2
放電領域においてアドレス放電が行われる間、このアド
レス放電の発生に必要な第2放電領域内におけるプライ
ミング粒子量が十分に確保され、これによって、リセッ
ト放電後の時間の経過によるプライミング粒子量の減少
に伴う誤放電の発生や放電遅れの発生が防止される。
【0029】第5の発明によるプラズマディスプレイパ
ネルは、前記目的を達成するために、第4の発明の構成
に加えて、前記プライミング粒子生成層が、所定の波長
を有する紫外線によって励起されて紫外線を放射し続け
る残光特性を有する紫外域発光材料によって形成されて
いることを特徴としている。
【0030】この第5の発明によるプラズマディスプレ
イパネルによれば、プライミング粒子生成層を形成する
紫外域発光材料が有する残光特性によって、第2放電領
域における列電極と行電極間でのアドレス放電が行われ
る際に、時間の経過によるプライミング粒子量の減少が
防止されて、そのプライミング粒子量の減少に伴う誤放
電の発生や放電遅れの発生が防止される。
【0031】第6の発明によるプラズマディスプレイパ
ネルは、前記目的を達成するために、第5の発明の構成
に加えて、前記紫外域発光材料が、0.1msec以上
の残光特性を備えていることを特徴としている。
【0032】この第6の発明によるプラズマディスプレ
イパネルによれば、プライミング粒子生成層を形成する
紫外域発光材料が有する残光特性によって、第2放電領
域における列電極と行電極間でのアドレス放電が行われ
る際に、時間の経過によるプライミング粒子量の減少が
防止され、さらに、この残光特性が0.1msec以上
継続するので、そのプライミング粒子量の減少に伴う誤
放電の発生や放電遅れの発生が十分に防止される。
【0033】第7の発明によるプラズマディスプレイパ
ネルは、前記目的を達成するために、第5の発明の構成
に加えて、前記紫外域発光材料が、1msec以上の残
光特性を備えていることを特徴としている。
【0034】この第7の発明によるプラズマディスプレ
イパネルによれば、プライミング粒子生成層を形成する
紫外域発光材料が有する残光特性によって、第2放電領
域における列電極と行電極間でのアドレス放電が行われ
る際に、時間の経過によるプライミング粒子量の減少が
防止され、さらに、この残光特性が1msec以上継続
するので、ほぼアドレス放電が行われる期間中、必要な
プライミング粒子量が確保されて、このプライミング粒
子量の減少に伴う誤放電の発生や放電遅れの発生がさら
に十分に防止される。
【0035】第8の発明によるプラズマディスプレイパ
ネルは、前記目的を達成するために、第4の発明の構成
に加えて、前記プライミング粒子生成層に、仕事関数が
4.2eV以下の材料が含まれていることを特徴として
いる。
【0036】この第8の発明によるプラズマディスプレ
イパネルによれば、プライミング粒子生成層を形成する
紫外域発光材料が有する残光特性により、プライミング
粒子生成層に含まれている仕事関数が4.2eV以下の
材料が励起されてプライミング粒子の放出が継続される
ので、第2放電領域における列電極と行電極間でのアド
レス放電が行われる際に、時間の経過によるプライミン
グ粒子量の減少が防止されてアドレス放電に必要なプラ
イミング粒子量が確保され、このプライミング粒子量の
減少に伴う誤放電の発生や放電遅れの発生が防止され
る。
【0037】第9の発明によるプラズマディスプレイパ
ネルは、前記目的を達成するために、第1の発明の構成
に加えて、前記第2放電領域内に形成された導電体層の
前面基板側に対向する面に高比誘電率誘電体層が形成さ
れていることを特徴としている。
【0038】この第9の発明によるプラズマディスプレ
イパネルによれば、第2放電領域内内において列電極と
一方の行電極との間で発生されるアドレス放電の放電距
離が、この第2放電領域内に形成された導電体層によっ
て短縮されて、アドレス放電の放電開始電圧が低下され
るとともに、この導電体層と一方の行電極との間の見か
けの放電距離が、導電体層の表面に形成された高比誘電
率誘電体層によって短くなるので、アドレス放電の放電
開始電圧がさらに低下される。
【0039】第10の発明によるプラズマディスプレイ
パネルは、前記目的を達成するために、第1の発明の構
成に加えて、前記導電体層が列電極を被覆する列電極保
護層上に形成され、この導電体層と列電極が導通部によ
って列電極保護層を挟んで電気的に接続されていること
を特徴としている。
【0040】この第10の発明によるプラズマディスプ
レイパネルによれば、導電体層と列電極とが導通部によ
って列電極保護層を挟んで電気的に接続されていること
によって、列電極と一方の行電極との間の放電距離がさ
らに短くなって、アドレス放電開始電圧が大幅に小さく
なる。
【0041】第11の発明によるプラズマディスプレイ
パネルは、前記目的を達成するために、第10の発明の
構成に加えて、前記導電体層と列電極を電気的に接続す
る導通部が、列電極保護層に形成されたスルーホールで
あることを特徴としている。
【0042】この第11の発明によるプラズマディスプ
レイパネルによれば、導電体層と列電極とが列電極保護
層に形成されたスルーホールによって、この列電極保護
層を挟んで電気的に接続されていることにより、列電極
と一方の行電極との間の放電距離がさらに短くなって、
アドレス放電開始電圧が大幅に小さくなる。
【0043】第12の発明によるプラズマディスプレイ
パネルは、前記目的を達成するために、第1の発明の構
成に加えて、前記第2放電領域と隣接する単位発光領域
の第1放電領域との間が、行電極対を被覆する誘電体層
に形成された嵩上げ部によって閉じられていることを特
徴としている。
【0044】この第12の発明によるプラズマディスプ
レイパネルによれば、行電極対を被覆する誘電体層の第
2放電領域に対向する部分に形成された嵩上げ部が、例
えば、単位発光領域の周囲を囲んで隣接する他の単位発
光領域から区画する隔壁に当接されることによって、単
位発光領域内に形成された第2放電領域と隣接する他の
単位発光領域との間が閉じられて、第2放電領域内にお
けるアドレス放電によって生成された荷電粒子が、連通
部を介して、同一の単位発光領域内の第1放電領域にの
み導入されるようになる。
【0045】第13の発明によるプラズマディスプレイ
パネルは、前記目的を達成するために、第1の発明の構
成に加えて、前記前面基板側の第2放電領域に対向する
部分に、黒色または暗色の光吸収層が設けられているこ
とを特徴としている。
【0046】この第13の発明によるプラズマディスプ
レイパネルによれば、第2放電領域の前面基板側、すな
わち、第2放電領域の表示側の面が黒色または暗色の光
吸収層によって全てカバーされていることにより、この
光吸収層によって、第2放電領域内における列電極と行
電極間でのアドレス放電による発光がパネルの表示面に
漏れてこのパネルの表示面に形成される画像に悪影響を
与えるのが防止されるとともに、パネルの表示面の第2
放電領域に対向する部分に入射される外光の反射が防止
されて、画像のコントラストに悪影響を与える虞がなく
なる。
【0047】第14の発明によるプラズマディスプレイ
パネルは、前記目的を達成するために、第1の発明の構
成に加えて、前記行電極対を構成する行電極が、それぞ
れ、行方向に延びる電極本体部と、この電極本体部から
各単位発光領域ごとに列方向に突出して対になっている
他方の行電極との間で互いに放電ギャップを介して対向
する突出部とを備え、第2放電領域内において一方の行
電極の電極本体部と列電極との間で放電が行われること
を特徴としている。
【0048】この第14の発明によるプラズマディスプ
レイパネルによれば、行電極を構成する行方向に延びる
電極本体部とこの電極本体部に各単位発光領域ごとに接
続された突出部のうち、列電極との間で放電を行う行電
極の電極本体部が第2放電領域に対向する位置に配置さ
れて、この電極本体部と列電極との間で第2放電領域内
においてアドレス放電が発生される。
【0049】第15の発明によるプラズマディスプレイ
パネルは、前記目的を達成するために、第1の発明の構
成に加えて、前記第1放電領域内にのみ放電によって発
光する蛍光体層が形成されていることを特徴としてい
る。
【0050】この第15の発明によるプラズマディスプ
レイパネルによれば、列電極と行電極間でのアドレス放
電が行われる第2放電領域内には、放電によって発光す
る蛍光体層が形成されていないことによって、この第2
放電領域内におけるアドレス放電が、蛍光体層を形成す
る三原色の各色の蛍光材料による放電特性の違いや蛍光
体層の層の厚さのばらつきによって影響を受けることが
なくなり、これによって、第2放電領域内におけるアド
レス放電の放電特性の安定化を図ることが出来るように
なる。
【0051】第16の発明によるプラズマディスプレイ
パネルは、前記目的を達成するために、第1の発明の構
成に加えて、前記行電極対を構成する一方の行電極と他
方の行電極が、その列方向における互いの位置が隣接す
る表示ラインごとに交互に入れ替えられて配置され、互
いに背中合わせに配置されてそれぞれ列電極との間で放
電を発生させる一方の行電極の一部が対向する第2放電
領域内に高比誘電率誘電体層または導電体層が形成さ
れ、この高比誘電率誘電体層または導電体層と行電極対
を被覆する誘電体層との間の空間が、行方向に延びるリ
ブ部材によって、背中合わせに配置された一方の行電極
の一部のそれぞれと対向する部分ごとに仕切られている
ことを特徴としている。
【0052】この第16の発明によるプラズマディスプ
レイパネルによれば、行電極対を構成する行電極のう
ち、それぞれ同じ行電極同士が列方向において互いに背
中合わせになるように配置されることによって、行電極
対に放電維持パルスが印加されて行電極間において維持
放電が発生される際に、互いに背中合わせに位置してい
る行電極間の非表示領域部分に放電容量が形成されなく
なり、これによって、無効電力が発生するのが防止され
る。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、この発明の最も好適と思わ
れる実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説
明を行う。
【0054】図1ないし3は、この発明によるプラズマ
ディスプレイパネル(以下、PDPという)の実施形態
の第1の例を模式的に表す図面であり、図1はこの第1
の例におけるPDPのセル構造の一部を示す正面図、図
2は図1のV1−V1線における断面図、図3は図1の
W1−W1線における断面図、図4は同例の斜視図であ
る。
【0055】この図1ないし4に示されるPDPは、表
示面である前面ガラス基板10の背面に、複数の行電極
対(X,Y)が、前面ガラス基板10の行方向(図1の
左右方向)に延びるように平行に配列されている。
【0056】行電極Xは、T字形状に形成されたITO
等の透明導電膜からなる透明電極Xaと、前面ガラス基
板10の行方向に延びて透明電極Xaの幅が小さい基端
部に接続された金属膜からなる黒色のバス電極Xbによ
って構成されている。
【0057】行電極Yも同様に、T字形状に形成された
ITO等の透明導電膜からなる透明電極Yaと、前面ガ
ラス基板10の行方向に延びて透明電極Yaの幅が小さ
い基端部に接続された金属膜からなる黒色のバス電極Y
bによって構成されている。
【0058】この行電極XとYは、前面ガラス基板10
の列方向(図1の上下方向、および、図2の左右方向)
に交互に配列されており、バス電極XbとYbに沿って
等間隔に並列されたそれぞれの透明電極XaとYaが、
互いに対となる相手の行電極側に延びて、透明電極Xa
とYaの幅が広い先端部が、それぞれ所要の幅の放電ギ
ャップgを介して互いに対向されている。
【0059】この各行電極対(X,Y)ごとに、行方向
に延びる表示ラインLがそれぞれ構成される。
【0060】前面ガラス基板10の背面には、図2に示
されるように、行電極対(X,Y)を被覆するように誘
電体層11が形成されており、この誘電体層11の背面
側には、その互いに隣接する行電極対(X,Y)の隣り
合うバス電極XbとYbを含む後述するような所定の範
囲の領域と対向する位置に、誘電体層11の背面側(図
3において下方)に向かって突出する第1嵩上げ誘電体
層12Aが、バス電極Xb,Ybに対して平行に延びる
ように形成されている。
【0061】この第1嵩上げ誘電体層12Aは、黒色ま
たは暗色の顔料を含んだ光吸収層になっている。そし
て、この第1嵩上げ誘電体層12Aの背面側のバス電極
Xbと対向する位置に、誘電体層11の背面側に向かっ
て突出するとともにバス電極Xbに対して平行に延びる
第2嵩上げ誘電体層12Bが形成されている。
【0062】この誘電体層11および第1嵩上げ誘電体
層12A,第2嵩上げ誘電体層12Bの背面側は、Mg
Oからなる図示しない保護層によって被覆されている。
【0063】この前面ガラス基板10と放電空間を介し
て平行に配置された背面ガラス基板13の表示側の面上
には、複数の列電極Dが、各行電極対(X,Y)の互い
に対となった透明電極XaおよびYaにそれぞれ対向す
る位置においてバス電極Xb,Ybと直交する方向(列
方向)に延びるように、互いに所定の間隔を開けて平行
に配列されている。
【0064】この背面ガラス基板13の表示側の面上に
は、さらに、列電極Dを被覆する白色の列電極保護層
(誘電体層)14が形成され、この列電極保護層14上
に、下記に詳述するような形状の隔壁15が形成されて
いる。
【0065】すなわち、この隔壁15は、前面ガラス基
板10側から見て、各行電極Xのバス電極Xbの対とな
っている行電極Yのバス電極Yb側の側部に沿ってそれ
ぞれ行方向に延びる第1横壁15Aと、各行電極Yのバ
ス電極Ybの対となっている行電極Xのバス電極Xb側
の側部に沿ってそれぞれ第1横壁15Aと所要の間隔を
空けて平行に延びる第2横壁15Bと、行電極X,Yの
バス電極Xb,Ybに沿って等間隔に配置された各透明
電極Xa,Yaの間の位置においてそれぞれ列方向に延
びる縦壁15Cとによって形成されている。
【0066】そして、この隔壁15の第1横壁15A
は、第2嵩上げ誘電体層12Bに対向する位置に位置し
ており、第2横壁15Bは、第1嵩上げ誘電体層12A
の第2嵩上げ誘電体層12Bが形成されていない部分に
対向する位置に位置されている。
【0067】さらに、第1横壁15Aおよび第2横壁1
5Bの高さは、第2嵩上げ誘電体層12Bの背面側を被
覆している保護層と列電極Dを被覆している列電極保護
層14との間の間隔と等しくなるように設定されてい
て、第2嵩上げ誘電体層12Bを被覆している保護層に
第1横壁15Aの先端面が当接されているが、第2横壁
15Bは第1嵩上げ誘電体層12Aを被覆している保護
層に当接されておらず、この第2横壁15Bと第1嵩上
げ誘電体層12Aを被覆している保護層との間に隙間r
がそれぞれ形成されている。
【0068】この隔壁15の第1横壁15Aと第2横壁
15B,縦壁15Cによって、前面ガラス基板10と背
面ガラス基板13の間の放電空間が、各行電極対(X,
Y)の透明電極Xa,Yaに対向する領域と、隣接する
行電極対(X,Y)の背中合わせに位置するバス電極X
b,Ybに対向する領域とにそれぞれ区画されて、各行
電極対(X,Y)の透明電極Xa,Yaに対向する表示
放電セルC1と、隣接する行電極対(X,Y)の背中合
わせに位置するバス電極Xb,Ybに対向して列方向に
おいて表示放電セルC1と互い違いに配置されるアドレ
ス放電セルC2とが形成されている。
【0069】そして、この第2横壁15Bを挟んで列方
向において互いに隣接する一対の表示放電セルC1とア
ドレス放電セルC2によって、一個の単位発光領域が形
成されており、この第2横壁15Bを挟んで隣接する表
示放電セルC1とアドレス放電セルC2とは、それぞ
れ、第2横壁15Bの先端面と第1嵩上げ誘電体層12
Aを被覆する保護層との間の隙間rを介して互いに連通
されている。
【0070】各表示放電セルC1の放電空間に面する隔
壁15の第1横壁15Aおよび第2横壁15B,縦壁1
5Cの各側面と列電極保護層14の表面には、これらの
五つの面を全て覆うように蛍光体層16が形成されてお
り、この蛍光体層16の色は、各表示放電セルC1毎に
赤(R),緑(G),青(B)の三原色が行方向に順に
並ぶように配置されている。
【0071】アドレス放電セルC2内には、第1横壁1
5Aと第2横壁15B間に、一対の縦リブ17が列電極
Dの両側位置においてそれぞれ列方向に延びるように形
成されており、この一対の縦リブ17によって、アドレ
ス放電セルC2内の空間が、このアドレス放電セルC2
の中央に位置して列電極Dに対向する第1アドレス放電
セルC2aと、その両側に位置する第2アドレス放電セ
ルC2bとにさらに区画されている。
【0072】そして、この第1アドレス放電セルC2a
内には、SrTiOなどの高い比誘電率(例えば、ε
=50〜250)を有する材料(以下、高ε材料とい
う)によって形成された誘電体層20が形成されてい
て、第1アドレス放電セルC2a内の放電空間(バス電
極Ybと誘電体層20との間のスペース)が狭められて
いる。
【0073】この第1アドレス放電セルC2aの両側の
第2アドレス放電セルC2bは、内部に何も形成され
ず、空洞になっている。各表示放電セルC1およびアド
レス放電セルC2内には、放電ガスが封入されている。
【0074】このPDPにおける画像の形成は、以下の
ようにして行われる。すなわち、先ず、全表示放電セル
C1において、リセット期間におけるリセット放電によ
って誘電体層11の表面上に壁電荷が形成される。
【0075】このリセット期間の次のアドレス期間にお
いて、行電極Yに走査パルスが印加され、列電極Dにデ
ータパルスが印加される。
【0076】このとき、アドレス放電セルC2の第1ア
ドレス放電セルC2a内の誘電体層20を形成する高ε
材料によって、列電極Dとバス電極Ybとの間の見かけ
の放電距離s1が、表示放電セルC1を介して対向する
列電極Dと透明電極Yaとの間の距離s2よりも短くな
っていることにより、アドレス放電が、第1アドレス放
電セルC2aを挟んで対向する列電極Dとバス電極Yb
との間で発生する。
【0077】そして、この第1アドレス放電セルC2a
内におけるアドレス放電によって生成された荷電粒子
が、第2横壁15Bと第1嵩上げ誘電体層12Aとの間
の隙間rを通って、この第2横壁15Bを挟んで隣接し
ている表示放電セルC1内に導入されて、この表示放電
セルC1に対向している部分の誘電体層11に形成され
た壁電荷を消去してゆくことにより、全表示ラインL
に、発光セル(誘電体層11に壁電荷が形成されている
表示放電セルC1)と非発光セル(誘電体層11に壁電
荷が形成されていない表示放電セルC1)とを、表示す
る画像に対応してパネル面に分布させる。
【0078】なお、このとき、アドレス放電が行われる
アドレス放電セルC2に対して第1横壁15Aを挟んだ
位置において隣接している表示放電セルC1には、その
間が第2嵩上げ誘電体層12Bによって閉じられている
ことによって、アドレス放電による荷電粒子が流れ込む
ことはない。
【0079】このアドレス期間の後、維持発光期間にお
いて、全表示ラインLにおいて一斉に、行電極対(X,
Y)に対して交互に放電維持パルスが印加されて、この
放電維持パルスが印加される毎に各発光セル内において
互いに対向する透明電極XaとYaとの間で維持放電が
発生され、この維持放電により発生した紫外線によって
表示放電セルC1に面している赤(R),緑(G),青
(B)の各蛍光体層16がそれぞれ励起されて発光する
ことにより、表示画像が形成される。
【0080】上記のPDPは、維持放電が行われる表示
放電セルC1とは別個に形成されたアドレス放電セルC
2内においてアドレス放電が行われ、このアドレス放電
が、第1アドレス放電セルC2a内において誘電体層2
0を形成する高ε材料を介して行われるので、列電極D
とバス電極Ybとの間の見かけの放電距離が短くなっ
て、アドレス放電開始電圧が従来のものと比べて大幅に
小さくなる。
【0081】そして、このPDPは、アドレス放電セル
C2が縦リブ17によって第1アドレス放電セルC2a
と第2アドレス放電セルC2bとに区画され、誘電体層
20がアドレス放電セルC2の中央の列電極Dに対向す
る位置に位置する第1アドレス放電セルC2a内にのみ
形成されているので、アドレス放電の開始に不要な誘電
体層が形成されていないことによって、隣接する他の列
電極Dとの間に不要な列電極間容量が発生されず、これ
によって、不要な電力消費の発生が防止される。
【0082】さらに、このPDPは、アドレス放電が維
持放電が行われる表示放電セルC1とは別個に形成され
たアドレス放電セルC2内において行われることによっ
て、アドレス放電の放電開始電圧に影響を与えることな
く、表示放電セルC1内における放電空間を大きく(透
明電極Xa,Yaと列電極Dの間の距離s2を大きく)
設定することによって発光効率を上げることが出来る。
【0083】そして、さらに、このPDPは、アドレス
放電が、蛍光体層が形成されていないアドレス放電セル
C2内において行われることによって、蛍光体層を介し
てアドレス放電が行われる従来のPDPのように蛍光体
層を形成する各色ごとの蛍光体の放電特性や蛍光体層の
厚さのばらつきなどに影響されることがなくなり、これ
によって、安定して行われるようになる。
【0084】なお、このPDPは、誘電体層11のアド
レス放電セルC2と対向する位置に形成された第1嵩上
げ誘電体層12Aが黒色または暗色の顔料を含んだ光吸
収層になっていることにより、アドレス放電セルC2内
において発生されるアドレス放電の発光が前面ガラス基
板10の表示面側に漏れるのが防止されるとともに、前
面ガラス基板10からアドレス放電セルC2の形成部分
に入射する外光の反射が防止されて、表示画像のコント
ラストの向上が図られている。
【0085】なお、上記の例においては、互いに対にな
っている表示放電セルC1とアドレス放電セルC2と
が、第1嵩上げ誘電体層12Aと第2横壁15Bとの間
に第2嵩上げ誘電体層12Bによって形成された隙間r
によって連通されているが、第2嵩上げ誘電体層12B
を形成する代わりに第1横壁15Aの高さを第1嵩上げ
誘電体層12Aの背面側に当接する大きさとして、第2
横壁15Bの高さをこの第1横壁15Aの高さよりも小
さくすることにより、表示放電セルC1とアドレス放電
セルC2を連通する隙間rを形成するようにしても良
い。
【0086】図5は、この発明によるPDPの実施形態
における第2の例を、上記第1の例の図3と同一位置で
断面して示した図である。
【0087】この第2の例におけるPDPは、前述した
第1の例において空洞であった第2アドレス放電セルC
2b内に、それぞれプライミング粒子生成層21が形成
されている。
【0088】このプライミング粒子生成層21は、例え
ば、所定の波長以上の紫外線によって励起されて0、1
msec以上、好ましくはアドレス期間長以上(例えば
1.0msec以上)紫外線を放射し続ける残光特性を
有する紫外域発光材料によって形成されている。
【0089】この紫外域発光材料によって形成されたプ
ライミング粒子生成層21には、さらに、仕事関数が低
い(例えば、4.2V以下)、すなわち、2次電子放出
係数が高い材料(高γ材料)を含有させるようにしても
良い。
【0090】この仕事関数が低く絶縁性を有する材料と
しては、アルカリ金属の酸化物(例えば、CsO:仕
事関数2.3eV)やアルカリ土類金属の酸化物(例え
ば、CaO,SrO,BaO),弗化物(例えば、Ca
,MgF),結晶欠陥や不純物などによって結晶
内に不純物順位を導入して2次電子放出係数を高めた材
料(例えば、MgOxのようにMg:Oの組成比を1:
1から変えて結晶欠陥を導入したもの),TiO2,
などが挙げられる。
【0091】また、放電によって放電ガスに含まれるキ
セノンから放射される波長147nmの真空紫外線によ
って励起されることにより0.1msec以上、好まし
くは1.0msec以上(アドレス期間の時間長以上)
の紫外線を放射し続けるような残光特性を有する紫外域
発光材料としては、BaSi:Pb2+(発光波
長:350nm)やSrBF:Eu2+(発光波
長:360nm),(Ba,Mg,Zn)Si
:Pb2+(発光波長:295nm),YF
Gd,Prなどが挙げられる。
【0092】他の部分の構成は、第1の例のPDPと同
様であり、同一の符号が付されている。
【0093】この第2の例のPDPは、全ての表示放電
セルC1に壁電荷を形成する(または、消去する)一斉
リセット期間におけるリセット放電によって放電ガスに
含まれるキセノンから放射される波長147nmの真空
紫外線が、第2アドレス放電セルC2b内に形成された
プライミング粒子生成層21を励起して紫外光を放射さ
せ、さらに、この紫外光が第1嵩上げ誘電体層12Aお
よび第2嵩上げ誘電体層12Bを被覆している保護層
(MgO層)や、プライミング粒子生成層21に高γ材
料が含有されている場合にはこの高γ材料を励起して、
プライミング粒子を放出させる。
【0094】そして、このプライミング粒子生成層21
が、その形成材料である紫外域発光材料の残光特性によ
って紫外光を少なくとも0.1msec以上放射し続け
ることにより、一斉リセット期間の次のアドレス期間の
間、アドレス放電の発生に必要なアドレス放電セルC2
内におけるプライミング粒子量が十分に確保されて、リ
セット放電後の時間の経過によるプライミング粒子量の
減少に伴う誤放電の発生や放電遅れの発生が防止され
る。
【0095】図6は、この発明によるPDPの実施形態
における第3の例を、前記第1の例の図2と同一位置で
断面して示した図である。
【0096】前述した第1の例のPDPの行電極XとY
が列方向にX−Y,X−Y…のように交互に配置された
構成になっているのに対し、この第3の例におけるPD
Pは、列方向において隣接している行電極対(X,Y)
の行電極XとYが交互に入れ替えられて、X−Y,Y−
X,X−Y…というように同じ電極同士が互いに背中合
わせに配置された構成になっている。
【0097】この例におけるPDPは、互いに背中合わ
せに配置された一対の行電極Yの双方のバス電極Ybに
対向するアドレス放電セルC2’が、このアドレス放電
セルC2’の列方向において両側に位置する二つの表示
放電セルC1によって共用され、この一対の行電極Yの
双方のバス電極Ybに対向するアドレス放電セルC2’
内の第1アドレス放電セルC2a’内にのみ誘電体層2
0が形成されている。
【0098】そして、第2嵩上げ誘電体層12B’が、
第1嵩上げ誘電体層12Aの背面の互いに背中合わせに
配置された一対のバス電極Ybの間の領域に対向する部
分に、行方向(図6において紙面と垂直方法)に延びる
ように形成されていて、その背面が誘電体層20に当接
されることによって第1嵩上げ誘電体層12Aと誘電体
層20の間の空間が二分されて、互いに背中合わせに位
置する一対の第1アドレス放電セルC2a’が形成さ
れ、その二分された第1アドレス放電セルC2a’のう
ち図において左側に位置する一方の第1アドレス放電セ
ルC2a’が、第1嵩上げ誘電体層12Aと第2横壁1
5Bとの間の隙間rを介してこの第2横壁15Bを挟ん
で隣接する一方の表示放電セルC1に連通され、二分さ
れた第1アドレス放電セルC2a’のうち図において右
側に位置する他方の第1アドレス放電セルC2a’が、
第1嵩上げ誘電体層12Aと第1横壁15Aとの隙間
r’を介してこの第1横壁15Aを挟んで隣接する他方
の表示放電セルC1に連通されている。
【0099】また、互いに背中合わせに配置された一対
の行電極Xの双方のバス電極Xbに対向するセルC2”
は空洞になっており、第1嵩上げ誘電体層12Aの背面
側のほぼ全面に形成された第3嵩上げ誘電体層12C
が、セルC2”の両側の第1横壁15Aと第2横壁15
Bの先端面に当接されて、それぞれ、第1横壁15Aと
第2横壁15Bを挟んで隣接する表示放電セルC1との
間が閉じられている。
【0100】その他の部分については、第1の例のPD
Pの構成とほぼ同様であり、同一の符号が付されてい
る。
【0101】この第3の例のPDPは、第2嵩上げ誘電
体層12B’によって仕切られた第1嵩上げ誘電体層1
2Aと誘電体層20との間のそれぞれの第1アドレス放
電セルC2a’内において、バス電極Ybと列電極Dと
の間でアドレス放電が発生され、第1嵩上げ誘電体層1
2Aと第2横壁15Bとの間の隙間rまたは第1嵩上げ
誘電体層12Aと第1横壁15Aとの隙間r’を介し
て、隣接するそれぞれの表示放電セルC1内に、アドレ
ス放電によって生成された荷電粒子が導入される。
【0102】このように、この第3の例のPDPは、行
電極X同士および行電極Y同士が列方向において互いに
背中合わせになるように配置されることによって、行電
極対(X,Y)に放電維持パルスが印加されて維持放電
が発生される際に、列方向において互いに背中合わせに
位置している行電極間の非表示領域部分に放電容量が形
成されなくなるので、これによって、無効電力の発生が
防止される。
【0103】図7は、この発明によるPDPの実施形態
における第4の例を、前記第1の例の図2と同一位置で
断面して示した図である。
【0104】この第4の例のPDPは、アドレス放電セ
ルC2の第1アドレス放電セルC2a内に、第1の例の
高ε材料による誘電体層20に代わって、銀などの導電
性材料によって導電体層30が形成されているものであ
る。
【0105】その他の部分については、第1の例のPD
Pの構成とほぼ同様であり、同一の符号が付されてい
る。
【0106】この第4の例のPDPも、維持放電が行わ
れる表示放電セルC1とは別個に形成されたアドレス放
電セルC2内においてアドレス放電が行われ、このアド
レス放電が、第1アドレス放電セルC2a内において導
電体層30を形成する導電性材料を介して行われるの
で、列電極Dとバス電極Ybとの間の放電距離が短くな
って、アドレス放電開始電圧が従来のものと比べて大幅
に小さくなる。
【0107】図8は、この発明によるPDPの実施形態
における第5の例を、前記第1の例の図2と同一位置で
断面して示した図である。
【0108】この第5の例のPDPは、アドレス放電セ
ルC2の第1アドレス放電セルC2a内に銀などの導電
性材料によって形成された導電体層30の第1嵩上げ誘
電体層12Aと対向する面に、高ε材料による誘電体層
31が形成されているものである。
【0109】その他の部分については、第1の例のPD
Pの構成とほぼ同様であり、同一の符号が付されてい
る。
【0110】この第5の例のPDPも、維持放電が行わ
れる表示放電セルC1とは別個に形成されたアドレス放
電セルC2内において、アドレス放電が、誘電体層31
を形成する高ε材料および導電体層30を形成する導電
性材料を介して行われるので、導電体層30によって列
電極Dとバス電極Ybとの間の放電距離が短くなるとと
もに、誘電体層31によって列電極Dとバス電極Ybと
の間の見かけの放電距離がさらに短くなって、アドレス
放電開始電圧が従来のものと比べてさらに大幅に小さく
なる。
【0111】図9は、この発明によるPDPの実施形態
における第6の例を、前記第1の例の図2と同一位置で
断面して示した図である。
【0112】この第6の例のPDPは、前述した第3の
例のPDPと同様に、列方向において隣接している行電
極対(X,Y)の行電極XとYが交互に入れ替えられ
て、X−Y,Y−X,X−Y…というように同じ電極同
士が互いに背中合わせに配置された構成になっているも
のである。
【0113】そして、アドレス放電セルC2’の第1ア
ドレス放電セルC2a’内に、第5の例の場合と同様
に、高ε材料による誘電体層20に代わって、銀などの
導電性材料による導電体層30と高ε材料による誘電体
層31が形成されているものである。
【0114】その他の部分については、第3の例のPD
Pの構成とほぼ同様であり、同一の符号が付されてい
る。
【0115】この第6の例のPDPは、第3の例のPD
Pと同様に、行電極X同士および行電極Y同士が列方向
において互いに背中合わせになるように配置されること
によって、行電極対(X,Y)に放電維持パルスが印加
されて維持放電が発生される際に、列方向において互い
に背中合わせに位置している行電極間の非表示領域部分
に放電容量が形成されなくなるので、これによって無効
電力の発生が防止され、さらに、第5の例のPDPと同
様に、維持放電が行われる表示放電セルC1とは別個に
形成されたアドレス放電セルC2内において、アドレス
放電が、導電体層3を形成する高ε材料および導電体層
30を形成する導電性材料を介して行われるので、導電
体層30によって列電極Dとバス電極Ybとの間の放電
距離が短くなるとともに、誘電体層31によって列電極
Dとバス電極Ybとの間の見かけの放電距離がさらに短
くなって、アドレス放電開始電圧が従来のものと比べて
さらに大幅に小さくなる。
【0116】図10は、この発明によるPDPの実施形
態における第7の例を、前記第1の例の図2と同一位置
で断面して示した図である。
【0117】この第7の例のPDPは、第4の例のPD
Pにおいて、導電体層30と列電極Dとが、列電極保護
層14を挟んで電気的に接続されているものであり、図
示の例においては、列電極保護層14に形成されたスル
ーホール40によって導電体層30と列電極Dとが電気
的に接続されている。
【0118】その他の部分については、第4の例のPD
Pの構成とほぼ同様であり、同一の符号が付されてい
る。
【0119】この第7の例のPDPによれば、導電体層
30と列電極Dとが列電極保護層14を挟んで電気的に
接続されていることによって、列電極Dとバス電極Yb
との間の放電距離がさらに短くなって、アドレス放電開
始電圧が従来のものと比べて大幅に小さくなる。
【0120】図11は、この発明によるPDPの実施形
態における第8の例を、前記第1の例の図2と同一位置
で断面して示した図である。
【0121】この第8の例のPDPは、第5の例のPD
Pにおいて、導電体層30と列電極Dとが、列電極保護
層14を挟んで電気的に接続されているものであり、図
示の例においては、列電極保護層14に形成されたスル
ーホール40によって導電体層30と列電極Dとが電気
的に接続されている。
【0122】その他の部分については、第5の例のPD
Pの構成とほぼ同様であり、同一の符号が付されてい
る。
【0123】この第8の例のPDPによれば、導電体層
30と列電極Dとが列電極保護層14を挟んで電気的に
接続されていることによって、列電極Dとバス電極Yb
との間の放電距離がさらに短くなって、アドレス放電開
始電圧が従来のものと比べて大幅に小さくなる。
【0124】図12は、この発明によるPDPの実施形
態における第9の例を、前記第1の例の図2と同一位置
で断面して示した図である。
【0125】この第9の例のPDPは、第6の例のPD
Pにおいて、導電体層30と列電極Dとが、列電極保護
層14を挟んで電気的に接続されているものであり、図
示の例においては、列電極保護層14に形成されたスル
ーホール40によって導電体層30と列電極Dとが電気
的に接続されている。
【0126】また、この第9の例のPDPは、互いに背
中合わせに配置されている行電極X同士および行電極Y
同士で、それぞれバス電極Xb1とYb1が共用されて
いる。
【0127】その他の部分については、第6の例のPD
Pの構成とほぼ同様であり、同一の符号が付されてい
る。
【0128】この第9の例のPDPによれば、導電体層
30と列電極Dとが列電極保護層14を挟んで電気的に
接続されていることによって、列電極Dとそれぞれのバ
ス電極Ybとの間の放電距離がさらに短くなって、アド
レス放電開始電圧が従来のものと比べて大幅に小さくな
る。
【0129】なお、上記の各例においては、第1嵩上げ
誘電体層12Aを黒色または暗色の光吸収層とすること
により、アドレス放電セルC2内のアドレス放電による
光がパネルの表示面に漏れるのを防止しているが、この
第1嵩上げ誘電体層12Aを光吸収層にする代わりに、
バス電極Xb,Ybを黒色層を含む多層構造にするとと
もに、背中合わせに位置するバス電極間に黒色または暗
色の光吸収層を形成することによって、アドレス放電セ
ルC2内のアドレス放電による光がパネルの表示面に漏
れるのを防止するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の例を模式的に表す正面図であ
る。
【図2】図1のV1−V1線における断面図である。
【図3】図1のW1−W1線における断面図である。
【図4】同例の斜視図である。
【図5】この発明の第2の例を示す断面図である。
【図6】この発明の第3の例を示す断面図である。
【図7】この発明の第4の例を示す断面図である。
【図8】この発明の第5の例を示す断面図である。
【図9】この発明の第6の例を示す断面図である。
【図10】この発明の第7の例を示す断面図である。
【図11】この発明の第8の例を示す断面図である。
【図12】この発明の第9の例を示す断面図である。
【図13】従来例を示す正面図である。
【図14】図13のV−V線における断面図である。
【図15】図13のW−W線における断面図である。
【符号の説明】
10 …前面ガラス基板(前面基板) 11 …誘電体層 12A …第1嵩上げ誘電体層(嵩上げ部) 12B,12B’ …第2嵩上げ誘電体層(嵩上げ部) 12C …第3嵩上げ誘電体層 13 …背面ガラス基板(背面基板) 14 …列電極保護層 15 …隔壁 15A …第1横壁(隔壁) 15B …第2横壁(仕切壁) 15C …縦壁(隔壁) 16 …蛍光体層 17 …縦リブ 20,31 …誘電体層(高比誘電率誘電体層) 21 …プライミング粒子生成層 30 …導電体層 40 …スルーホール(導電部) X …行電極 Xa …透明電極 Xb …バス電極 Y …行電極(一方の行電極) Ya …透明電極(突出部) Yb …バス電極(一方の行電極の一部) D …列電極 C1 …表示放電セル(第1放電領域) C2,C2’ …アドレス放電セル(第2放電領
域) C2a,C2a’ …第1アドレス放電セル(第1領
域) C2b …第2アドレス放電セル(第2領
域) C2” …セル L …表示ライン r,r’ …隙間(連通部) s1 …放電距離 s2 …距離
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 陽一 山梨県中巨摩郡田富町西花輪2680番地 静 岡パイオニア株式会社甲府事業所内 Fターム(参考) 5C040 FA01 GB03 GB14 GC01 GC11 GD01 MA03

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面基板の背面側に、行方向に延び列方
    向に並設されてそれぞれ表示ラインを形成する複数の行
    電極対とこの行電極対を被覆する誘電体層が設けられ、
    背面基板の前面基板と放電空間を介して対向する側に、
    列方向に延び行方向に並設されて行電極対と交差する位
    置においてそれぞれ放電空間に単位発光領域を構成する
    複数の列電極が設けられたプラズマディスプレイパネル
    において、 前記各単位発光領域の周囲が隔壁によって仕切られるこ
    とによりそれぞれ区画され、 この単位発光領域が、仕切壁によって、行電極対を構成
    する行電極の互いに対向する部分に対向してこの行電極
    間での放電が行われる第1放電領域と、列電極との間で
    放電を行う一方の行電極の一部に対向してこの行電極の
    一部と列電極との間での放電が行われる第2放電領域と
    に区画され、 この第1放電領域と第2放電領域との間に第2放電領域
    を第1放電領域に連通させる連通部が設けられ、 前記第2放電領域内の背面基板側に所要の比誘電率を有
    する材料によって形成された高比誘電率誘電体層または
    導電性材料によって形成された導電体層が設けられてい
    る、 ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 前記高比誘電率誘電体層を形成する材料
    の比誘電率が50以上である請求項1に記載のプラズマ
    ディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 前記第2放電領域内が、列電極とこの列
    電極との間で放電を行う一方の行電極の部分の間に位置
    する第1領域とこの第1領域以外の第2領域に仕切られ
    ていて、第1領域内に高比誘電率誘電体層または導電体
    層が形成されている請求項1に記載のプラズマディスプ
    レイパネル。
  4. 【請求項4】 前記第2放電領域の第2領域に、プライ
    ミング粒子生成層が設けられている請求項3に記載のプ
    ラズマディスプレイパネル。
  5. 【請求項5】 前記プライミング粒子生成層が、所定の
    波長を有する紫外線によって励起されて紫外線を放射し
    続ける残光特性を有する紫外域発光材料によって形成さ
    れている請求項4に記載のプラズマディスプレイパネ
    ル。
  6. 【請求項6】 前記紫外域発光材料が、0.1msec
    以上の残光特性を備えている請求項5に記載のプラズマ
    ディスプレイパネル。
  7. 【請求項7】 前記紫外域発光材料が、1msec以上
    の残光特性を備えている請求項5に記載のプラズマディ
    スプレイパネル。
  8. 【請求項8】 前記プライミング粒子生成層に、仕事関
    数が4.2eV以下の材料が含まれている請求項4に記
    載のプラズマディスプレイパネル。
  9. 【請求項9】 前記第2放電領域内に形成された導電体
    層の前面基板側に対向する面に高比誘電率誘電体層が形
    成されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパ
    ネル。
  10. 【請求項10】 前記導電体層が列電極を被覆する列電
    極保護層上に形成され、この導電体層と列電極が導通部
    によって列電極保護層を挟んで電気的に接続されている
    請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  11. 【請求項11】 前記導電体層と列電極を電気的に接続
    する導通部が、列電極保護層に形成されたスルーホール
    である請求項10に記載のプラズマディスプレイパネ
    ル。
  12. 【請求項12】 前記第2放電領域と隣接する単位発光
    領域の第1放電領域との間が、行電極対を被覆する誘電
    体層に形成された嵩上げ部によって閉じられている請求
    項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  13. 【請求項13】 前記前面基板側の第2放電領域に対向
    する部分に、黒色または暗色の光吸収層が設けられてい
    る請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  14. 【請求項14】 前記行電極対を構成する行電極が、そ
    れぞれ、行方向に延びる電極本体部と、この電極本体部
    から各単位発光領域ごとに列方向に突出して対になって
    いる他方の行電極との間で互いに放電ギャップを介して
    対向する突出部とを備え、第2放電領域内において一方
    の行電極の電極本体部と列電極との間で放電が行われる
    請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  15. 【請求項15】 前記第1放電領域内にのみ放電によっ
    て発光する蛍光体層が形成されている請求項1に記載の
    プラズマディスプレイパネル。
  16. 【請求項16】 前記行電極対を構成する一方の行電極
    と他方の行電極が、その列方向における互いの位置が隣
    接する表示ラインごとに交互に入れ替えられて配置さ
    れ、互いに背中合わせに配置されてそれぞれ列電極との
    間で放電を発生させる一方の行電極の一部が対向する第
    2放電領域内に高比誘電率誘電体層または導電体層が形
    成され、この高比誘電率誘電体層または導電体層と行電
    極対を被覆する誘電体層との間の空間が、行方向に延び
    るリブ部材によって、背中合わせに配置された一方の行
    電極の一部のそれぞれと対向する部分ごとに仕切られて
    いる請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
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