JP2003217448A - 陰極線管用電子銃の組立装置 - Google Patents

陰極線管用電子銃の組立装置

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JP2003217448A
JP2003217448A JP2002012033A JP2002012033A JP2003217448A JP 2003217448 A JP2003217448 A JP 2003217448A JP 2002012033 A JP2002012033 A JP 2002012033A JP 2002012033 A JP2002012033 A JP 2002012033A JP 2003217448 A JP2003217448 A JP 2003217448A
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electrode
pin
electron gun
hole
shaft member
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Atsushi Miura
淳 三浦
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電極を一体にして電子銃を組み立てる
工程で、電極の位置ずれが発生しないようにする。 【解決手段】 電子銃を構成する電極を保持する組立装
置1は、下治具5と上治具6とから構成される。下治具
5には電極を保持する内芯ピン2が設けられ、上治具6
には電極を保持するインデックスピン3が設けられる。
電極間のスペーサを形成するG3−G4基準スペーサ4
には、内芯ピン2の姿勢を規制する内芯ピン規制孔9
と、インデックスピン3の姿勢を規制するインデックス
ピン規制孔10が設けられる。そして、このG3−G4
基準スペーサ4は、下治具5に着脱自在に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電極から構
成される陰極線管用電子銃を組み立てる工程で、複数の
電極を軸方向に並べて保持する陰極線管用電子銃の組立
装置に関する。詳しくは、電極間に挿入されて隣接する
電極間に所定の隙間を形成する基準スペーサに、複数の
電極を軸方向に並べて保持する軸部材が挿入され、挿入
された軸部材の姿勢を規制する規制孔を備え、規制孔に
軸部材を挿入した基準スペーサを軸部材が設けられる治
具に固定することで、外力による軸部材の倒れを抑え、
高精度な電子銃の組立を行えるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】図8はカラー陰極線管に用いられるイン
ライン型の電子銃の概略構成を示す説明図で、図8
(a)は平面図、図8(b)は側面図である。電子銃3
1は、カソードKR,KG,KBが取り付けられた第1
電極G1と、第2電極G2、第3電極G3、第4電極G
4、第5電極G5、第6電極G6、第7電極G7および
第8電極G8とを備える。そして、上述した各電極G1
〜G8は、ビートガラスと称されるガラス支持体32に
より一体としている。
【0003】3個のカソードKR,KG,KBは、カソ
ードKGを中央にして一列に並べて設けられ、それぞれ
各カソードKR,KG,KBから電子ビームを放出す
る。第1電極G1、第2電極G2、第3電極G3、第4
電極G4、第5電極G5、第6電極G6、第7電極G7
および第8電極G8は、カソードKR,KG,KBから
放出された電子ビームが通過する電子ビーム通過孔が開
けられた板状の電極あるいは電子ビーム通過孔が開けら
れた板状の電極と筒状の電極を一体にした電極である。
【0004】図9は電極の構成の一例を示す斜視図であ
る。ここで、図9では第2電極G2、第3電極G3およ
び第4電極G4を例に説明する。第4電極G4は板状の
電極に電子ビーム通過孔としてサイドビーム通過孔33
R,33Bおよびセンタービーム通過孔33Gを備えた
ものである。これら3個の電子ビーム通過孔は、センタ
ービーム通過孔33Gを中央にして一列に並べて設けら
れる。また、第4電極G4には図8に示すガラス支持体
32を取り付けるためのピン部34が設けられる。ここ
で、サイドビーム通過孔33R,33Bの形状は円形、
センタービーム通過孔33Gの形状は楕円形である。
【0005】第3電極G3は、板状電極35と筒状電極
36とから構成される。板状電極35には、電子ビーム
通過孔として第1のサイドビーム通過孔35R,35B
と第1のセンタービーム通過孔35Gが設けられる。こ
こで、第1のサイドビーム通過孔35R,35Bの形状
は円形、第1のセンタービーム通過孔35Gの形状は楕
円形である。
【0006】筒状電極36は断面形状が略長円形状の空
間を有する中空構造体で、開口している一の側が板状電
極35に取り付けられる。また、筒状電極36の閉塞し
ている他の側には電子ビーム通過孔として第2のサイド
ビーム通過孔36R,36Bと第2のセンタービーム通
過孔36Gが設けられる。ここで、第2のサイドビーム
通過孔36R,36Bおよび第2のセンタービーム通過
孔36Gの形状は丸形である。
【0007】さて、第1のサイドビーム通過孔35R,
35Bの径は第2のサイドビーム通過孔36R,36B
より大きく、第1のセンタービーム通過孔35Gの径は
第2のセンタービーム通過孔36Gより大きい。
【0008】また、第1のサイドビーム通過孔35R,
35Bと第2のサイドビーム通過孔36R,36B、お
よび第1のセンタービーム通過孔35Gと第2のセンタ
ービーム通過孔36Gは、それぞれ電子銃31の軸方向
に沿って設けられる。
【0009】第3電極G3には図8に示すガラス支持体
32を取り付けるためのピン部37が設けられる。ま
た、第3電極G3には電子銃31を組み立てる際の位置
決めを行うためのインデックス孔38が設けられる。こ
のインデックス孔38は第3電極G3の一の面から他の
面まで貫通している。
【0010】第2電極G2は、板状の電極に電子ビーム
通過孔としてサイドビーム通過孔39R,39Bおよび
センタービーム通過孔39Gを備えたものである。これ
ら3個の電子ビーム通過孔は、センタービーム通過孔3
9Gを中央にして一列に並べて設けられる。ここで、サ
イドビーム通過孔39R,39Bおよびセンタービーム
通過孔39Gの形状は例えば丸形である。
【0011】第2電極G2には図8に示すガラス支持体
32を取り付けるためのピン部40が設けられる。ま
た、第2電極G2には電子銃31を組み立てる際の位置
決めを行うためのインデックス孔41が設けられる。
【0012】図9では図示しないが、第5電極G5〜第
8電極G8は、電子ビーム通過孔として第4電極G4に
示されるようなサイドビーム通過孔とセンタービーム通
過孔を備えた板状の電極と、断面形状が長円形状の空間
を有する筒状電極等から構成され、筒状電極の内部に板
状の電極を取り付けたものである。そして、各電極に
は、図8に示すガラス支持体32を取り付けるためのピ
ン部が設けられる。
【0013】また、第1電極G1は、電子ビーム通過孔
として第2電極G2に示されるようなサイドビーム通過
孔とセンタービーム通過孔を備えた板状の電極等から構
成され、図8に示すカソードKR,KG,KBが取り付
けられるものである、そして、第1電極G1には、図8
に示すガラス支持体32を取り付けるためのピン部が設
けられる。また、第1電極G1には電子銃31を組み立
てる際の位置決めを行うためのインデックス孔が設けら
れる。ここで、第1電極G1〜第3電極G3に設けられ
るインデックス孔の間隔は、それぞれ等しいものとす
る。
【0014】図10は上述した電子銃31を組み立てる
工程で使用される従来の組立装置を示す斜視図である。
従来の組立装置100は、下治具101と上治具102
とから構成される。下治具101には2本の内芯ピン1
03が設けられる。2本の内芯ピン103は下治具10
1から垂直に立ち上がり、互いが平行に延在する。
【0015】また、2本の内芯ピン103は、図9に示
す第4電極G4のサイドビーム通過孔33R,33Bお
よび第3電極G3の第1のサイドビーム通過孔35R,
35Bと合致する径を有し、かつ、サイドビーム通過孔
33Rとサイドビーム通過孔33Bの間隔(=第1のサ
イドビーム通過孔35Rと第1のサイドビーム通過孔3
5Bの間隔)と等しい間隔で設けられる。
【0016】なお、図8に示す第5電極G5〜第8電極
G8に設けられる図示しないサイドビーム通過孔の径
は、第4電極G4のサイドビーム通過孔33R,33B
の径と等しいものとする。よって、第8電極G8から第
3電極G3の第1のサイドビーム通過孔35R,35B
まで内芯ピン103の挿入が可能である。
【0017】上治具102には2本のインデックスピン
104が設けられる。2本のインデックスピン104は
上治具102から垂直に突出し、互いが平行に延在す
る。また、2本のインデックスピン104は、図9に示
す第3電極G3のインデックス孔38および第2電極G
2のインデックス孔41と合致する径を有し、かつ、2
個のインデックス孔38の間隔と等しい間隔で設けられ
る。
【0018】なお、図9に示す第1電極G1に設けられ
る図示しないインデックス孔の径は、第3電極G3のイ
ンデックス孔38の径と等しいので、インデックスピン
104の挿入が可能である。
【0019】下治具101に対する上治具102の位置
決めを行うため、上治具102にはスライドピン105
が設けられるとともに、下治具101にはスライドピン
105が挿入されるベアリング106が設けられる。
【0020】各電極の間には所定の隙間を形成する必要
があるので、組立装置100を用いて電子銃31を組み
立てる際にはスペーサを用いる。図11は従来のスペー
サを示す斜視図であり、スペーサ107は2本の内芯ピ
ン103が挿入される角穴107aを有する。また、ス
ペーサ107の厚みは、電極間に形成する隙間に合わせ
た寸法とする。
【0021】以下に、従来の組立装置100を使用した
電子銃の組立動作について説明する。下治具101の内
芯ピン103に、第8電極G8から順に第7電極G7、
第6電極G6、第5電極G5、第4電極G4そして第3
電極G3の各サイドビーム通過孔をそれぞれ挿入する。
また、各電極の間にはスペーサ107を介在させる。こ
こで、内芯ピン103は第3電極G3の第1のサイドビ
ーム通過孔35R,35Bに到達する長さを有する。
【0022】上治具102のインデックスピン104
に、第1電極G1と第2電極G2のインデックス孔を挿
入する。また、第1電極G1と第2電極G2の間にもス
ペーサ107を介在させる。
【0023】そして、下治具101のベアリング106
に上治具102のスライドピン105を挿入すること
で、下治具101と上治具102の軸を合わせて組み合
わせる。下治具101と上治具102の軸を合わせて組
み合わせると、インデックスピン104の先端が第3電
極G3のインデックス孔38に挿入される。これによ
り、内芯ピン103とインデックスピン104によっ
て、第1電極G1〜第8電極G8は、各電子ビーム通過
孔の基準出しが行われる。
【0024】そして、融点近くまで熱したガラス支持体
を組立装置100で固定された各電極のピン部に喰い込
ませ、ガラス支持体を融着(ビーディング)させること
で、各電極を一体として電子銃31を構成していた。
【0025】なお、スペーサ107は、ガラス支持体で
各電極を一体とした後、下治具101と上治具102を
分離して内芯ピン103およびインデックスピン104
をそれぞれ電極から抜くと、各電極間の隙間から抜き取
ることが可能である。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】電子銃31を組み立て
る工程で、ガラス支持体をビーディングする際には各電
極のピン部に500g/f〜2kg/f程度の加圧力が
加わる。従来の組立装置100では、この加圧力により
内芯ピン103が20〜30μm程度倒れることが確認
されている。また、下治具101に対して上治具102
の軸ずれが10〜20μm程度発生することが確認され
ている。
【0027】このように、内芯ピン103の倒れや下治
具101と上治具102の軸ずれが発生すると、各電極
間で電子ビーム通過孔の位置ずれが発生する。そして、
各電極間で電子ビーム通過孔の位置ずれが発生している
電子銃は、陰極線管に組み込まれた際、フォーカス劣化
等を引き起こす。
【0028】従来、内芯ピン103の倒れを防止するた
め、内芯ピン103を構成する材質をより硬度の高い材
質に置き換える、あるいは、内芯ピン103に焼き入れ
を行う等の工夫を行ってきた。しかしながら、電極数が
増えることで内心ピン103の長さも長くなり、内心ピ
ン103の長さの増加に比例して倒れ量が増加してい
る。そして、電子銃で前段レンズを構成する第3電極G
3および第4電極G4付近での内芯ピン103の倒れ量
が最大となり、各電極間での電子ビーム通過孔の位置ず
れが抑制できないという問題がある。
【0029】また、内心ピン103の材質の硬度を上げ
ると、この内芯ピン103を製作するための加工設備の
変更等が必要となり、コスト増加につながる。
【0030】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、簡単な構成で高精度な電子銃の組立
を行える陰極線管用電子銃の組立装置を提供することを
目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る陰極線管用電子銃の組立装置は、陰
極線管用電子銃を構成する複数の電極にそれぞれ開けら
れた孔に挿入され、複数の電極を軸方向に並べて保持す
る軸部材を備えた陰極線管用電子銃の組立装置におい
て、軸部材が挿入される形状を有し、挿入された軸部材
の姿勢を規制する規制孔を備えるとともに、軸部材が取
り付けられる治具への取付部を備え、かつ、電極間に形
成される隙間に応じた厚みを有する基準スペーサと、治
具に設けられ、基準スペーサの取付部を保持して基準ス
ペーサの位置を規制する保持部とを備えたものである。
【0032】本発明に係る陰極線管用電子銃の組立装置
では、軸部材に各電極の孔を挿入していき、複数の電極
を所定の順番で軸方向に並べる。また、基準スペーサの
規制孔を軸部材に挿入して、この基準スペーサを治具に
取り付ける。
【0033】各電極は軸部材で位置決めされた状態で、
ガラス支持体で一体にされる。このガラス支持体を取り
付ける際、融点近くまで加熱したガラス支持体を各電極
に喰い込ませてビーディングさせるが、このとき、各電
極を押す力が加わるので、各電極の孔に挿入されている
軸部材に外力が加わる。
【0034】この軸部材は、基準スペーサの規制孔にも
挿入されており、この基準スペーサは治具に対して固定
されているので、軸部材に加わった外力は基準スペーサ
を介して治具で受け止められる。これにより、軸部材の
外力による倒れが防止され、軸部材の倒れによる各電極
の位置ずれが防止される。よって、高精度な電子銃を組
み立てることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して陰極線管用
電子銃の本発明における組立装置の実施の形態の一例を
説明する。すなわち、図1は本実施の形態の電子銃の組
立装置を示す一部破断正面図である。
【0036】本実施の形態の電子銃の組立装置1は、図
8に示す電子銃31を構成する各電極の位置出しを行う
第1の軸部材としての内芯ピン2および第2の軸部材と
してのインデックスピン3の位置を規制するG3−G4
基準スペーサ4を設けることで、内芯ピン2の倒れを防
止するものである。また、内芯ピン2が設けられる第1
の治具としての下治具5とインデックスピン3が設けら
れる第2の治具としての上治具6との位置出しを行うダ
イヤピン7を設けて、下治具5と上治具6の軸のずれを
防ぐものである。
【0037】なお、本実施の形態の組立装置1で組み立
てられる電子銃31の構成は図8および図9で説明した
ものと同じであるので、以下の説明では、図8,図9を
参照する。
【0038】下治具5には2本の内芯ピン2が設けられ
る。2本の内芯ピン2は下治具5から垂直に立ち上が
り、互いが平行に延在する。この2本の内芯ピン2は、
電子銃31を構成する各電極に開けられた孔である電子
ビーム通過孔、ここでは、図9に示す第4電極G4のサ
イドビーム通過孔33R,33Bと略合致する径を有す
る。なお、図9に示す例では、第4電極G4のサイドビ
ーム通過孔33R,33Bと第3電極G3の第1のサイ
ドビーム通過孔35R,35Bの径は同じであるので、
内芯ピン2の径は第3電極G3の第1のサイドビーム通
過孔35R,35Bの径とも略合致する。
【0039】また、2本の内芯ピン2の間隔は、サイド
ビーム通過孔33Rとサイドビーム通過孔33Bの間隔
(=第1のサイドビーム通過孔35Rと第1のサイドビ
ーム通過孔35Bの間隔)と等しい間隔で設けられる。
【0040】ここで、サイドビーム通過孔の径は電極に
よって異なる場合がある。例えば、上述したように第3
電極G3の第1のサイドビーム通過孔35R,35Bと
第4電極G4のサイドビーム通過孔33R,33Bの径
は同じとする。また、第5電極G5〜第8電極G8の図
示しないサイドビーム通過孔の径はそれぞれ同じとす
る。そして、第5電極G5〜第8電極G8の図示しない
サイドビーム通過孔の径は第4電極G4のサイドビーム
通過孔33R,33Bの径より大きいものとする。
【0041】サイドビーム通過孔の径がこのような組み
合わせである場合、内芯ピン2の径はサイドビーム通過
孔の径に合致した径であるので、第5電極G5に対応す
る箇所と第4電極G4に対応する箇所の間で段差のある
形状とする。
【0042】上治具6には2本のインデックスピン3が
設けられる。2本のインデックスピン3は内芯ピン2の
並びの方向と直交する方向に所定の間隔を開けて並べて
設けられ、図1では手前に位置するインデックスピン3
に奥に位置するインデックスピン3が重なって表示され
る。
【0043】2本のインデックスピン3は上治具6から
垂直に突出し、互いが平行に延在する。また、2本のイ
ンデックスピン3は、電子銃31を構成する各電極に開
けられた孔であるインデックス孔、ここでは、図9に示
す第3電極G3のインデックス孔38および第2電極G
2のインデックス孔41と略合致する径を有し、かつ、
2個のインデックス孔38の間隔と等しい間隔で設けら
れる。
【0044】なお、図8に示す第1電極G1に設けられ
る図示しないインデックス孔の径は、第3電極G3のイ
ンデックス孔38の径と等しいので、インデックスピン
3の挿入が可能である。
【0045】図2はG3−G4基準スペーサ4の構成を
示す斜視図である。G3−G4基準スペーサ4には、内
芯ピン2の位置を規制する第1の規制孔としての2個の
内芯ピン規制孔9と、インデックスピン3の位置を規制
する第2の規制孔としての2個のインデックスピン規制
孔10が設けられる。
【0046】2個の内芯ピン規制孔9はG3−G4基準
スペーサ4の長手方向に沿って設けられ、図1に示す内
芯ピン2の径と略合致する径を有する。ここで、内芯ピ
ン2の径と略合致する径とは、内芯ピン2が挿入し得る
だけの差を持たせた径である。また、2個の内芯ピン規
制孔9の間隔は、2本の内芯ピン2の間隔と等しい間隔
で設けられる。
【0047】2個のインデックスピン規制孔10はG3
−G4基準スペーサ4の短手方向に沿って設けられ、図
1に示すインデックスピン3の径と略合致する径を有す
る。ここで、インデックスピン3の径と略合致する径と
は、インデックスピン3が挿入し得るだけの差を持たせ
た径である。また、2個のインデックスピン規制孔10
の間隔は、2本のインデックスピン3の間隔と等しい間
隔で設けられる。
【0048】また、G3−G4基準スペーサ4には後述
する保持部8に取り付けるための取付部を構成する第1
の取付孔11aおよび第2の取付孔11bが設けられ
る。ここで、第1の取付孔11aは角穴、第2の取付孔
11bは丸穴とする。
【0049】このG3−G4基準スペーサ4は、内芯ピ
ン2の倒れを防止する機能の他に、図8,図9に示す第
3電極G3と第4電極G4の間に所定の隙間を形成する
ためのスペーサとしても機能する。そこで、G3−G4
基準スペーサ4の厚みは、第3電極G3と第4電極G4
の間に形成される隙間に合わせた寸法とする。
【0050】下治具5の上治具6に対する接続箇所に
は、G3−G4基準スペーサ4を取り付ける保持部8が
設けられる。図3はG3−G4基準スペーサ4を下治具
5に取り付けるための保持部8の要部構成を示す組立装
置1の要部斜視図である。下治具5に設けられる保持部
8には、G3−G4基準スペーサ4の長手方向の端部が
それぞれ嵌る凹部8aが設けられる。そして、G3−G
4スペーサ4の位置を規制するため、一方の凹部8aに
は第1のピン12aが設けられ、他方の凹部8aには第
2のピン12bが設けられる。
【0051】ここで、角穴である第1の取付孔11aに
挿入される第1のピン12aは断面形状が円形、すなわ
ち円柱形状の丸ピンとする。これに対して、丸穴である
第2の取付孔11bに挿入される第2のピン12bはダ
イヤピンとする。ダイヤピンとは、断面形状が例えば四
角形、すなわち四角柱形状の角ピンである。
【0052】そして、第1の取付孔11aと第1のピン
12aのサイズの関係は、第1のピン12aの円周上の
4点が第1の取付孔11aの4辺にそれぞれ接するサイ
ズとする。また、第2の取付孔11bと第2のピン12
bのサイズの関係は、第2のピン12bの4頂点が第2
の取付孔11bの内周面にそれぞれ接触するサイズとす
る。
【0053】また、下治具5の上治具6に対する接続箇
所には、下治具5に対する上治具6の位置を規制し、下
治具5と上治具6との位置精度を確保するための位置決
め機構としてのダイヤピン7が設けられる。このダイヤ
ピン7は略四角柱形状の角ピンで、下治具5の上治具6
に対する接続箇所に突出形成される。
【0054】図1に戻り、下治具5と上治具6の接続箇
所において、上治具6には位置決め機構としての位置決
め孔16が設けられる。この位置決め孔16にはダイヤ
ピン7が挿入される。また、下治具5と上治具6の接続
箇所には、下治具5に対する上治具6の位置決めを行う
ため、上治具6にはスライドピン13が設けられるとと
もに、下治具5にはスライドピン13が挿入されるベア
リング14が設けられる。
【0055】図4はダイヤピン7と位置決め孔16のサ
イズの関係を示す説明図である。図4(a)に示すよう
に、ダイヤピン7は断面形状が略正方形で、4頂点には
Rを付けてある。これに対して位置決め孔16は丸穴で
ある。そして、ダイヤピン7の対角線方向の長さLと位
置決め孔16の直径Rは、所定の公差をもって略一致さ
せている。これにより、図4(b)に示すように、ダイ
ヤピン7を位置決め孔16に挿入すると、ダイヤピン7
の4頂点が位置決め孔16の内周面にそれぞれ接触する
サイズとなっている。
【0056】ここで、ダイヤピン7と位置決め孔16の
接点は、Rが付けられた4頂点のみであるので、公差を
厳しくしても、挿入および抜き取りがきつくならず、か
つ、高精度に位置出しができる。なお、G3−G4基準
スペーサ4の取り付けも、ダイヤピン等を利用すること
で、着脱のための挿入および抜き取りがきつくなること
なく、高精度に位置出しができる。
【0057】なお、本実施の形態では下治具5と上治具
6の位置精度を確保するためダイヤピン7を用いたが、
ピン側を円柱形状の丸ピンとし、位置決め孔を角穴とし
ても良い。
【0058】図1に戻り、上治具6には電子銃31を組
み立てる際に第1電極G1を軸方向と沿った方向に押圧
する加圧ピン17が設けられる。この加圧ピン17によ
り、内芯ピン2およびインデックスピン3で各電極を保
持したときに、各電極の軸方向に沿った位置を固定す
る。
【0059】以下に、本実施の形態の組立装置1を使用
した電子銃の組立動作について説明する。下治具5の内
芯ピン2に各電極のサイドビーム通過孔を挿入すること
で、第8電極G8から順に第7電極G7、第6電極G
6、第5電極G5そして第4電極G4を下治具5にセッ
トする。また、各電極の間には図11に示すスペーサ1
07を挿入していく。
【0060】第4電極G4の上には、G3−G4基準ス
ペーサ4をセットする。すなわち、内芯ピン2にG3−
G4基準スペーサ4の内芯ピン規制孔9を挿入し、この
G3−G4基準スペーサ4を下治具5の保持部8に取り
付ける。G3−G4基準スペーサ4を下治具5の保持部
8に取り付けると、G3−G4基準スペーサ4の第1の
取付孔11aが第1のピン12aに挿入され、第2の取
付孔11bが第2のピン12bに挿入される。
【0061】ここで、第1の取付孔11aは角穴で、こ
の第1の取付孔11aに挿入される第1のピン12aは
断面形状が円形であり、第1のピン12aの円周上の4
点が第1の取付孔11aの4辺にそれぞれ接触する。
【0062】また、第2の取付孔11bは丸穴で、この
第2の取付孔11bに挿入される第2のピン12bはダ
イヤピンであり、第2のピン12bの4頂点が第2の取
付孔11bの内周面にそれぞれ接触する。これにより、
G3−G4基準スペーサ4を保持部8に取り付けると、
下治具5に対して高精度でG3−G4基準スペーサ4の
位置出しが行われる。よって、内芯ピン2はG3−G4
基準スペーサ4により姿勢が規制される。
【0063】G3−G4基準スペーサ4の上には第3電
極G3をセットする。すなわち、内芯ピン2に第3電極
G3の第1のサイドビーム通過孔35R,35Bを挿入
し、G3−G4基準スペーサ4上に第3電極G3を乗せ
る。
【0064】上治具6のインデックスピン3に、第1電
極G1と第2電極G2のインデックス孔を挿入する。ま
た、第1電極G1と第2電極G2の間にもスペーサ10
7を介在させる。
【0065】そして、下治具5のベアリング14に上治
具6のスライドピン13を挿入することで、下治具5と
上治具6の位置を合わせ、さらに、下治具5に設けたダ
イヤピン7を上治具6に設けた位置決め孔16に挿入す
る。
【0066】ここで、ダイヤピン7は断面形状が略正方
形で、このダイヤピン7が挿入される位置決め孔16は
丸穴であり、ダイヤピン7の4頂点が位置決め孔16の
内周面にそれぞれ接触する。
【0067】これにより、下治具5に上治具6を取り付
けると、下治具5と上治具6の軸の位置出しを高精度に
行うことができる。なお、下治具5に上治具6を取り付
けると、上治具6に設けたインデックスピン3が図9に
示す第3電極G3のインデックス孔38を貫通し、G3
−G4基準スペーサ4のインデックスピン規制孔10に
挿入される。これにより、インデックスピン3はG3−
G4基準スペーサ4により姿勢が規制される。
【0068】図5は各電極がセットされた状態の組立装
置1の正面図である。第8電極G8〜第3電極G3は、
内芯ピン2によって各電子ビーム通過孔の基準出しが行
われる。また、第3電極G3には図9に示すインデック
ス孔38にインデックスピン3が挿入されるので、第1
電極G1〜第3電極G3は、インデックスピン3によっ
て各電子ビーム通過孔の基準出しが行われる。
【0069】そして、図5では図示しないが、融点近く
まで熱したガラス支持体を組立装置1で固定された各電
極のピン部に喰い込ませ、ガラス支持体を融着(ビーデ
ィング)させることで、各電極を一体として図8に示す
ように電子銃31を構成する。
【0070】なお、G3−G4基準スペーサ4とスペー
サ107は、ガラス支持体で各電極を一体とした後、下
治具5と上治具6を分離して内芯ピン2およびインデッ
クスピン3をそれぞれ電極から抜くと、各電極間の隙間
から抜き取ることが可能である。
【0071】ガラス支持体を取り付ける工程では、G3
−G4基準スペーサ4には内芯ピン2とインデックスピ
ン3が挿入され、かつ、G3−G4基準スペーサ4は下
治具5に対して位置出しされた状態となるので、内芯ピ
ン2とインデックスピン3はG3−G4基準スペーサ4
により姿勢が規制される。
【0072】さらに、図1に示すように、ダイヤピン7
が位置決め孔16に挿入されることで、下治具5と上治
具6の位置出しが高精度に行われる。なお、下治具5と
上治具6の位置決めを、従来のようにスライドピン13
とベアリング14の組み合わせのみで行うと、下治具5
に対して上治具6は10μm程度の位置ずれが生じてい
た。これに対して、ダイヤピン7と位置決め孔16の組
み合わせを追加すると、下治具5に対する上治具6の位
置ずれ量を5μm以下に抑えることができる。
【0073】よって、ガラス支持体を取り付ける際の加
圧力で内芯ピン2やインデックスピン3が倒れることが
防止される。また、下治具5に対して上治具6の軸がず
れることが防止される。これにより、第1電極G1〜第
8電極G8間での電子ビーム通過孔の位置ずれが防止さ
れることになる。
【0074】なお、G3−G4基準スペーサ4は第3電
極G3と第4電極G4の間に挿入されるので、特に第3
電極G3と第4電極G4の位置ずれを防止できる。第4
電極G4の位置ずれは、電子銃31を陰極線管に組み込
んだときにフォーカス特性に大きく影響するので、第3
電極G3と第4電極G4の位置ずれを特に防止すること
で、フォーカス特性の改善が可能となる。
【0075】図6は内芯ピン倒れの実験モデルである。
この実験モデルは、実際の電子銃の代わりに擬似パーツ
21を使用し、ビーディング時における内芯ピン2の倒
れを再現するものである。
【0076】擬似パーツ21は、内芯ピン2が挿入され
る貫通穴21aが設けられる。この貫通孔21aに内芯
ピン2を挿入して下治具5に擬似パーツ21をセット
し、この擬似パーツ21上にG3−G4基準スペーサ4
を取り付ける。そして、G3−G4基準スペーサ4を取
り付けた後、上治具6を下治具5に取り付ける。
【0077】以上により、本実施の形態の組立装置1を
利用した内芯ピン倒れの実験モデルを作成した。ここ
で、図8に示すようにガラス支持体32は、各電極に設
けられる3個の電子ビーム通過孔の並びと直交する側に
それぞれ設けられるが、ビーディングは片方ずつ行われ
る。このため、図6に示す実験モデルでは、矢印a方向
に加圧力がかかることになる。よって、加圧力が可変と
なっているシリンダー22で擬似パーツ21を矢印a方
向に押し、そのときの内芯ピン2の倒れ量を擬似パーツ
21の変位量から測定する。
【0078】この擬似パーツの変位量はダイヤルゲージ
23等で測定する。以下、図6に示す実験モデルと、図
示しないが従来の組立装置100を利用した実験モデル
における内芯ピンの倒れ量の測定結果を表1に示す。な
お、表1中で加圧力の単位は「グラム/ジュール」、倒
れ量の単位は「μm」とする。
【0079】
【表1】
【0080】ここで、現状では内芯ピン2の許容倒れ量
を15μm以下としている。さらに、高精細陰極線管に
使用する電子銃では、内芯ピン2の許容倒れ量は10μ
m以下としている。表1に示されるように、G3−G4
基準スペーサ4を使用した本実施の形態の組立装置1で
は、測定したすべての加圧力において、内芯ピン2の倒
れ量を高精細陰極線管に対応した規格値に収めることが
できることが判る。これに対して、従来の組立装置で
は、加圧力が400グラム/ジュール以上となると、内
芯ピンの倒れ量が通常の規格値を超えてしまうことがわ
かる。
【0081】表2はG3−G4基準スペーサ4の有無に
よる倒れ量の差を示す。また、図7はG3−G4基準ス
ペーサ4の有無による倒れ量の差を示すグラフである。
【0082】
【表2】
【0083】上述した表2に示す内芯ピン2の倒れ量の
差をグラフに示すと、加圧力の増加に比例して、倒れ量
の差が増加することがわかる。ここで、図7に太線で示
すグラフは、表2に示すデータを線形近似したもので、
図7中の式はこの太線で示すグラフを表す。図7によ
り、G3−G4基準スペーサ4の有無で、約3.6倍の
倒れ量の抑制効果があることがわかる。
【0084】表3は、G3−G4基準スペーサ4を使用
した本実施の形態の組立装置1と、G3−G4基準スペ
ーサ4を使用しない従来の組立装置100でそれぞれ電
子銃を作成し、実際の孔ずれ量を測定して求めた工程能
力を比較したものである。
【0085】ここで、表3において、Redは一方のサ
イドビーム通過孔、Greenはセンタービーム通過
孔、Blueは他方のサイドビーム通過孔を示す。ま
た、Aveは孔ずれ量の平均値、Stdは孔ずれ量の標
準偏差、運用cpkは工程能力を示す統計的値である。
【0086】
【表3】
【0087】表3に示されるように、G3−G4基準ス
ペーサ4を使用した組立装置1で組み立てられた電子銃
は、両サイドビーム通過孔およびセンタービーム通過孔
とも孔ずれ量が少なく抑えられていることがわかる。そ
して、工程能力cpkは1以上が望ましいが、本実施の
形態の組立装置1で電子銃を組み立てることで工程能力
cpkは1を超える。このように、G3−G4基準スペ
ーサの有無で、約3倍の工程能力改善効果があることが
わかる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は陰極線管
用電子銃を構成する複数の電極にそれぞれ開けられた孔
に挿入され、複数の電極を軸方向に並べて保持する軸部
材を備えた陰極線管用電子銃の組立装置において、軸部
材が挿入される形状を有し、挿入された軸部材の姿勢を
規制する規制孔を備えるとともに、軸部材が取り付けら
れる治具への取付部を備え、かつ、電極間に形成される
隙間に応じた厚みを有する基準スペーサと、治具に設け
られ、基準スペーサの取付部を保持して基準スペーサの
位置を規制する保持部とを備えたものである。
【0089】上述した構成により、電子銃を組み立てる
工程で軸部材に加わった外力は基準スペーサを介して治
具で受け止めることができる。これにより、軸部材の外
力による倒れが防止され、軸部材の倒れによる各電極の
位置ずれが防止される。よって、高精度な電子銃を組み
立てることができる。
【0090】また、従来の組立装置の構成を大きく変更
する必要がないので、組立装置の製作費を増大させるこ
とがない。よって、この組立装置で組み立てられる電子
銃のコストの増加も防ぐことができる。
【0091】そして、高精度な電子銃を組み立てること
ができるので、陰極線管のフォーカスの改善およびフォ
ーカスのバラツキを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の電子銃の組立装置を示す一部破
断正面図である。
【図2】G3−G4基準スペーサの構成を示す斜視図で
ある。
【図3】G3−G4基準スペーサの保持部の要部構成を
示す組立装置の要部斜視図である。
【図4】ダイヤピンと位置決め孔のサイズの関係を示す
説明図である。
【図5】各電極がセットされた状態の組立装置の正面図
である。
【図6】内芯ピン倒れの実験モデルである。
【図7】G3−G4基準スペーサの有無による倒れ量の
差を示すグラフである。
【図8】電子銃の概略構成を示す説明図である。
【図9】電極の構成の一例を示す斜視図である。
【図10】従来の電子銃の組立装置を示す斜視図であ
る。
【図11】従来のスペーサを示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・組立装置、2・・・内芯ピン、3・・・インデ
ックスピン、4・・・G3−G4基準スペーサ、5・・
・下治具、6・・・上治具、7・・・ダイヤピン、8・
・・保持部、9・・・内芯ピン規制孔、10・・・イン
デックスピン規制孔、11a・・・第1の取付孔、11
b・・・第2の取付孔、12a・・・第1のピン、12
b・・・第2のピン、13・・・スライドピン、14・
・・ベアリング、16・・・位置決め孔、31・・・電
子銃、G1・・・第1電極、G2・・・第2電極、G3
・・・第3電極、G4・・・第4電極、G5・・・第5
電極、G6・・・第6電極、G7・・・第7電極、G8
・・・第8電極

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管用電子銃を構成する複数の電極
    にそれぞれ開けられた孔に挿入され、複数の前記電極を
    軸方向に並べて保持する軸部材を備えた陰極線管用電子
    銃の組立装置において、 前記軸部材が挿入される形状を有し、挿入された前記軸
    部材の姿勢を規制する規制孔を備えるとともに、前記軸
    部材が取り付けられる治具への取付部を備え、かつ、前
    記電極間に形成される隙間に応じた厚みを有する基準ス
    ペーサと、 前記治具に設けられ、前記基準スペーサの前記取付部を
    保持して該基準スペーサの位置を規制する保持部とを備
    えたことを特徴とする陰極線管用電子銃の組立装置。
  2. 【請求項2】 前記軸部材は、軸方向に沿った複数の電
    極の一の側から挿入される第1の軸部材と、他の側から
    挿入される第2の軸部材とから構成され、 前記治具は、前記第1の軸部材が取り付けられる第1の
    治具と、前記第2の軸部材が取り付けられ、前記第1の
    治具に対して着脱自在な第2の治具とから構成され、 前記第1の治具に対する前記第2の治具の位置を規制す
    る位置決め機構を備えたことを特徴とする請求項1記載
    の陰極線管用電子銃の組立装置。
  3. 【請求項3】 前記基準スペーサは、電子銃を構成する
    カソード近傍の電極間に挿入されることを特徴とする請
    求項1記載の陰極線管用電子銃の組立装置。
  4. 【請求項4】 前記位置決め機構は、角柱形状の角ピン
    と、この角ピンが挿入され、該角ピンの各頂点が接触す
    る径の丸穴とから構成されることを特徴とする請求項2
    記載の陰極線管用電子銃の組立装置。
  5. 【請求項5】 前記位置決め機構は、円柱形状の丸ピン
    と、この丸ピンが挿入され、該丸ピンの円周面に接触す
    る複数の辺を有する角穴とから構成されることを特徴と
    する請求項2記載の陰極線管用電子銃の組立装置。
  6. 【請求項6】 前記基準スペーサは、前記第1の軸部材
    が挿入される第1の規制孔と、前記第2の軸部材が挿入
    される第2の規制孔とを備えたことを特徴とする請求項
    2記載の陰極線管用電子銃の組立装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の軸部材および前記第2の軸部
    材は、それぞれ円柱形状を有し、 前記第1の規制孔は、前記第1の軸部材を挿入し得るだ
    けの差を持って該第1の軸部材の径と略合致する径を有
    する丸穴で、前記第2の規制孔は、前記第2の軸部材を
    挿入し得るだけの差を持って該第2の軸部材の径と略合
    致する径を有する丸穴であることを特徴とする請求項6
    記載の陰極線管用電子銃の組立装置。
  8. 【請求項8】 前記基準スペーサの取付部と前記治具の
    保持部のどちらか一方に角柱形状の角ピンを備え、他方
    にこの角ピンが挿入され該角ピンの各頂点が接触する径
    の丸穴を備えたことを特徴とする請求項1記載の陰極線
    管用電子銃の組立装置。
  9. 【請求項9】 前記基準スペーサの取付部と前記治具の
    保持部のどちらか一方に円柱形状の丸ピンを備え、他方
    にこの丸ピンが挿入され該丸ピンの円周面に接触する複
    数の辺を有する角穴を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の陰極線管用電子銃の組立装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2680294A1 (en) * 2011-02-25 2014-01-01 Param Corporation Electron gun and electron beam device
CN109968271A (zh) * 2019-04-08 2019-07-05 核工业理化工程研究院 电子枪装配调试平台及使用方法

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