JP2003217420A - マグネットスイッチ - Google Patents

マグネットスイッチ

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JP2003217420A
JP2003217420A JP2002010351A JP2002010351A JP2003217420A JP 2003217420 A JP2003217420 A JP 2003217420A JP 2002010351 A JP2002010351 A JP 2002010351A JP 2002010351 A JP2002010351 A JP 2002010351A JP 2003217420 A JP2003217420 A JP 2003217420A
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裕二 西岡
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正彦 長田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動接点の固定接点に対する跳ね返りを抑制
できるマグネットスイッチを提供することを課題とす
る。 【解決手段】 マグネットスイッチ1は、ケーシング2
と、ケーシング2内に固定され固定接点50(60)を
持つ固定接点部材5(6)と、電磁コイル34と、電磁
コイル34の磁力により往復動するプランジャ31と、
プランジャ31と一体的に往復動することにより固定接
点50(60)に接離可能な可動接点44(45)と可
動接点44(45)を固定接点50(60)方向に付勢
する付勢部とを持つ可動接点部材4と、を備えてなる。
可動接点部材4は、可動接点44(45)が固定接点5
0(60)に当接する際に跳ね返るのを抑制するため、
さらに付勢部と直列的に配置されかつ付勢部よりもばね
力の小さい反跳抑制部を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばエンジンを
始動するためのスタータなどに用いられるマグネットス
イッチに関する。
【0002】
【従来の技術】マグネットスイッチは、電磁コイルの磁
力により電気回路を導通または遮断する装置である。図
10に従来のマグネットスイッチ100の接点付近の拡
大図を示す。図に示すように、マグネットスイッチ10
0は、第一固定接点部材101と第二固定接点部材10
2と可動接点部材103とを備えている。このうち第一
固定接点部材101は第一固定接点104を備えてい
る。また、第一固定接点部材101と同様に、第二固定
接点部材102は第二固定接点106を備えている。可
動接点部材103は、第一固定接点部材101と第二固
定接点部材102との間に介装されている。可動接点部
材103は、第一可動接点107と第二可動接点108
とコイルスプリング109とを備えている。可動接点部
材103は、インシュレータ105に固定されている。
第一可動接点107は第一固定接点104と対向してい
る。また、第二可動接点108は第二固定接点106と
対向している。なお第一可動接点107と第二可動接点
108とは電気的に接続されている。またコイルスプリ
ング109は、両可動接点を両固定接点方向に付勢して
いる。
【0003】電磁コイル(図略)に電流が流れると、図
中矢印で示すように、磁力によりインシュレータ105
とともに可動接点部材103が吸引される。そして、第
一可動接点107が第一固定接点104に当接する。ま
た、第一可動接点107と同様に、第二可動接点108
が第二固定接点106に当接する。このようにして、第
一固定接点104と第二固定接点106とが、第一可動
接点107および第二可動接点108を介して、導通す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のマグネットスイッチ100にはコイルスプリング1
09が一つしか配置されていなかった。したがって、可
動接点が固定接点に当接する際の反力によりコイルスプ
リング109が収縮し、可動接点が固定接点から跳ね返
るおそれがあった。可動接点が固定接点から跳ね返る
と、離間した両接点の間にアーク放電が発生しスイッチ
ングの応答性が低下するおそれがある。また可動接点の
跳ね返り回数が多いと、両接点の当接部位が荒れやすく
なる。このため両接点の劣化が速くなる。
【0005】本発明のマグネットスイッチは、上記課題
に鑑みて完成されたものである。したがって本発明は可
動接点の固定接点に対する跳ね返りを抑制できるマグネ
ットスイッチを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)上記課題を解決す
るため、本発明のマグネットスイッチは、ケーシング
と、ケーシング内に固定され固定接点を持つ固定接点部
材と、ケーシング内に固定された電磁コイルと、ケーシ
ング内において電磁コイルの磁力により往復動するプラ
ンジャと、ケーシング内において、プランジャと一体的
に往復動することにより固定接点に接離可能な可動接点
と、可動接点を固定接点方向に付勢する付勢部と、を持
つ可動接点部材と、を備えてなるマグネットスイッチで
あって、可動接点部材は、可動接点が固定接点に当接す
る際に跳ね返るのを抑制するため、さらに付勢部と直列
的に配置されかつ付勢部よりもばね力の小さい反跳抑制
部を持つことを特徴とする。
【0007】つまり本発明のマグネットスイッチは、可
動接点部材に付勢部と反跳抑制部とを直列的に配置する
ものである。そして反跳抑制部のばね力を、付勢部のば
ね力よりも小さく設定するものである。可動接点が固定
接点と当接する場合、つまりスイッチが閉じる場合は、
まず電磁コイルの磁力によりプランジャとともに可動接
点が固定接点方向に移動する。このとき付勢部は可動接
点を固定接点方向に付勢する。そして可動接点が固定接
点に当接する。可動接点が当接すると、当接の際に発生
する反力により、可動接点は固定接点から跳ね返ろうと
する。反跳抑制部は、収縮と伸長とを繰り返すことによ
り、この反力エネルギを吸収する。そして可動接点の固
定接点からの跳ね返りを抑制する。
【0008】本発明のマグネットスイッチによると、可
動接点の跳ね返りを抑制することができる。このため両
接点間にアーク放電が発生するおそれが小さい。また可
動接点および固定接点が劣化しにくい。
【0009】(2)好ましくは、可動接点部材は複数並
置され、固定接点部材は複数の可動接点部材の持つ複数
の可動接点に各々対向する複数の固定接点を持つ構成と
する方がよい。つまりこの構成は、可動接点と固定接点
とを対となるように複数並置するものである。可動接点
と固定接点の対を複数並置すると、スイッチを閉じる場
合、複数の接点対のうち一対のみが当接していれば導通
を確保することができる。したがって固定接点から可動
接点が反跳することにより離間した接点対があっても、
他のいずれかの接点対が当接していれば導通を確保する
ことができる。このため本構成のマグネットスイッチ
は、スイッチングの応答性が高い。
【0010】(3)好ましくは、付勢部を第一コイルス
プリングとし、反跳抑制部を第二コイルスプリングとす
る構成がよい。つまりこの構成は、付勢部および反跳抑
制部をコイルスプリングとするものである。コイルスプ
リングは巻回ピッチなどを変えることにより、容易にば
ね力を調整することができる。したがって本構成のマグ
ネットスイッチは、付勢部および反跳抑制部のばね力の
調整が容易である。またコイルスプリングは安価であ
り、組み付けも容易である。したがって本構成のマグネ
ットスイッチは、コスト性に優れている。
【0011】(4)好ましくは、上記(3)の構成にお
いて、可動接点部材は、さらに第二コイルスプリングの
伸縮幅を制限する伸縮制限部を持つ構成とする方がよ
い。第二コイルスプリングは、可動接点の反跳により収
縮し伸長する。このとき、第二コイルスプリングが過度
に伸縮し、最大伸長状態あるいは最大収縮状態まで頻繁
に到達すると、第二コイルスプリングが復元しにくくな
る。そこで本構成のマグネットスイッチは、第二コイル
スプリングの伸縮幅を制限するために、伸縮制限部を配
置している。本構成のマグネットスイッチによると、第
二コイルスプリングが最大収縮状態あるいは最大伸長状
態まで変形するおそれがない。このため第二コイルスプ
リングの長寿命化を図ることができる。
【0012】(5)好ましくは、上記(3)の構成にお
いて、可動接点部材は、さらに第二コイルスプリングの
第一コイルスプリングに対するずれを抑制するずれ抑制
部を持つ構成とする方がよい。第二コイルスプリングが
ずれると、第一コイルスプリングの付勢力が可動接点全
体に亘って均等に伝達されないおそれがある。このため
可動接点が固定接点に対して傾いて当接するおそれがあ
る。言い換えると、当接時に可動接点ががたつくおそれ
がある。可動接点ががたつくと、可動接点および固定接
点の劣化が早くなる。そこで本構成のマグネットスイッ
チは、第二コイルスプリングのずれを抑制するために、
ずれ抑制部を配置している。このため、本構成のマグネ
ットスイッチは、当接時における可動接点のがたつきが
小さい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のマグネットスイッ
チの実施の形態について説明する。以下に示す実施形態
のマグネットスイッチは、いずれも自動車などのスター
タに使用されている。またバッテリーと始動モータとを
結ぶ電気回路に介装されている。
【0014】(1)第一実施形態 まず、本実施形態のマグネットスイッチが介装されてい
る電気回路について説明する。図1にマグネットスイッ
チが介装されている電気回路の回路図を示す。なお図1
に示すのは、スイッチが開いている状態である。図に示
すように、マグネットスイッチ1はバッテリー80と始
動モータ81との間に介装されている。第一固定接点5
0は第一ボルト部51を介してバッテリー80と電気的
に接続されている。また第二固定接点60は第二ボルト
部61を介して始動モータ81と電気的に接続されてい
る。また第一可動接点44は第一固定接点50と所定間
隔離れて対向している。また第二可動接点45は第二固
定接点60と所定間隔離れて対向している。そして第一
可動接点44と第二可動接点45とは電気的に接続され
ている。第一可動接点44および第二可動接点45は、
電磁コイル34の磁力により往復動する。このため、第
一可動接点44は第一固定接点50に接離可能である。
また、第二可動接点45は第二固定接点60に接離可能
である。スイッチが閉じると、バッテリー80→第一ボ
ルト部51→第一固定接点50→第一可動接点44→第
二可動接点45→第二固定接点60→第二ボルト部61
→始動モータ81という経路で電流が流れ、始動モータ
81が駆動される。
【0015】次に、本実施形態のマグネットスイッチの
構成について説明する。図2にマグネットスイッチの軸
方向断面図を示す。なお図2に示すのは、スイッチが開
いている状態である。マグネットスイッチ1の外殻をな
すケーシング2は、ヨーク20とスイッチハウジング2
1とから形成されている。
【0016】ヨーク20は、金属製であって上方に開口
する有底円筒状、すなわちカップ状を呈している。ヨー
ク20のカップ外周側の底面には、金属製のエンドプレ
ート22が配置されている。一方、ヨーク20のカップ
内周側には、吸引部材30とプランジャ31とリターン
スプリング32とスプール33と電磁コイル34と固定
鉄心35とが収納配置されている。吸引部材30は、金
属製であって上方に開口するカップ状を呈している。吸
引部材30は、ヨーク20の底面中央に固定されてい
る。プランジャ31は、磁性材製であって下方に開口す
るカップ状を呈している。プランジャ31は、吸引部材
30の上方に配置されている。吸引部材30の底面30
0とプランジャ31の底面310とは、上下方向に対向
している。底面300と底面310との間には、コイル
状のリターンスプリング32が介装されている。リター
ンスプリング32は、プランジャ31を上方に付勢して
いる。スプール33は、絶縁樹脂製であって円筒状を呈
している。スプール33は、吸引部材30およびプラン
ジャ31の外周側に配置されている。スプール33の上
端には上部フランジ330が形成されている。一方、ス
プール33の下端には下部フランジ331が形成されて
いる。また、スプール33の中間部には、上部フランジ
330に近接して鍔部332が形成されている。電磁コ
イル34は、絶縁被覆されたコイル線の巻回体であり、
スプール33の鍔部332と下部フランジ331との間
に巻装されている。固定鉄心35は、金属製であってリ
ング状を呈している。固定鉄心35は、スプール33の
上部フランジ330と鍔部332との間に環装されてい
る。
【0017】スイッチハウジング21は、絶縁樹脂製で
あって下方に開口する二重円筒状を呈している。すなわ
ちスイッチハウジング21は、外筒部210と内筒部2
11とを備えている。スイッチハウジング21は、ヨー
ク20の上方に配置されている。具体的には、外筒部2
10の下方開口端が、ヨーク20の上方開口端の内周側
に挿入されている。また、外筒部210の下方開口端
と、ヨーク20の上方開口端との隙間には、Oリング2
3が介装されている。スイッチハウジング21の内周側
には、可動接点部材4と第一固定接点部材5と第二固定
接点部材6とインシュレータ7とが配置されている。図
3に可動接点部材付近の拡大図を示す。
【0018】可動接点部材4は、第一コイルスプリング
40とストッパー41と第二コイルスプリング42と可
動側導電板43と第一可動接点44と第二可動接点45
とピン46とを備える。第一コイルスプリング40は、
鋼製であって内筒部211の内周側に配置されている。
第一コイルスプリング40の上端は、内筒部211の上
底壁下面に当接している。また第一コイルスプリング4
0の上端は、内筒部211の上底面中央に形成された突
起213に環装されている。ストッパー41は、絶縁樹
脂製であって下方に開口するカップ状を呈している。ス
トッパー41の上底壁上面には、リング状のスプリング
受け410が形成されている。スプリング受け410に
は、前記第一コイルスプリング40の下端が環装されて
いる。すなわち第一コイルスプリング40は、スプリン
グ受け410と前記突起213とにより径方向への揺動
が規制されている。ストッパー41の上底壁中央には、
ストッパー側ピン孔411が穿設されている。第二コイ
ルスプリング42は、鋼製であってストッパー41のカ
ップ内周側に配置されている。可動側導電板43は金属
製であって板状を呈している。可動側導電板43の中央
には、導電板側ピン孔430が穿設されている。第一可
動接点44および第二可動接点45は、金属製であって
タブレット状を呈している。第一可動接点44および第
二可動接点45は、可動側導電板43の下面に固定され
ている。第一可動接点44と第二可動接点45とは、導
電板側ピン孔430を挟んで、それぞれ可動側導電板4
3の両端に配置されている。インシュレータ7は、絶縁
樹脂製であって円筒状を呈している。インシュレータ7
の下端は、前記プランジャの上底壁上面に固定されてい
る。ピン46は、金属製であって上下端がそれぞれ拡径
した丸棒状、すなわちダンベル状を呈している。ピン4
6の上端には上鍔部460が形成されている。ピン46
の下端には下鍔部461が形成されている。ピン46は
前記ストッパー側ピン孔411および前記導電板側ピン
孔430を貫通している。上鍔部460は、ストッパー
側ピン孔411から上方に突出し、ストッパー41の上
底壁に係合している。下鍔部461は、インシュレータ
7の内周側に、インサート成形により固定されている。
【0019】第一固定接点部材5は、図2に戻って、第
一固定接点50と第一導電板52と第一ボルト部51と
を備える。第一ボルト部51は、金属製であって丸棒状
を呈している。第一ボルト部51の上部は、スイッチハ
ウジング21の上底壁から外部に突出している。第一ボ
ルト部51は、バッテリー80と電気的に接続されてい
る。第一導電板52は金属製であって板状を呈してい
る。第一導電板52には、第一ボルト孔520が穿設さ
れている。この第一ボルト孔520には、第一ボルト部
51の下端が挿入固定されている。第一固定接点50
は、金属製であってタブレット状を呈している。第一固
定接点50は、第一導電板52の上面に固定されてい
る。第一固定接点50は、前記第一可動接点44と所定
距離だけ離間して対向している。
【0020】第二固定接点部材6は、第一固定接点部材
5と、可動接点部材4を挟んで対称的に配置されてい
る。第二固定接点部材6は、第二固定接点60と第二導
電板62と第二ボルト部61とを備える。第二ボルト部
61は、金属製であって丸棒状を呈している。第二ボル
ト部61の上部は、スイッチハウジング21の上底壁か
ら外部に突出している。第二ボルト部61は、始動モー
タ81と電気的に接続されている。第二導電板62は金
属製であって板状を呈している。第二導電板62には、
第二ボルト孔620が穿設されている。この第二ボルト
孔620には、第二ボルト部61の下端が挿入固定され
ている。第二固定接点60は、金属製であってタブレッ
ト状を呈している。第二固定接点60は、第二導電板6
2の上面に固定されている。第二固定接点60は、前記
第二可動接点45と所定距離だけ離間して対向してい
る。
【0021】次に、本実施形態のマグネットスイッチの
動きについて説明する。スイッチを閉じる場合は、まず
電磁コイル34に電流を流す。この電流により電磁コイ
ル34周囲には、磁路340(図中、一点鎖線で示
す。)が形成される。そしてプランジャ31が下方、す
なわち吸引部材30方向に移動する。このときリターン
スプリング32は収縮変形する。図3に戻って、プラン
ジャが下方に移動すると、プランジャに固定されたイン
シュレータ7も下方に移動する。またインシュレータ7
に固定されたピン46も下方に移動する。ここで、ピン
46の上鍔部460は、ストッパー41の上底壁に係合
している。このため、ストッパー41も上鍔部460に
引っ張られ下方に移動する。そしてストッパー41は可
動側導電板43に当接する。ストッパー41が可動側導
電板43に当接すると、可動側導電板43もストッパー
41に押圧されて下方に移動する。そして可動側導電板
43の下面に固定された第一可動接点44が第一固定接
点50に当接する。また第一固定接点44と同様に、第
二可動接点45が第二固定接点60に当接する。図4に
各々の可動接点が、各々対向する固定接点に当接した状
態の拡大図を示す。可動接点が固定接点に当接すると、
第一コイルスプリング40は伸張する。一方、第二コイ
ルスプリング42は、第一コイルスプリング40の付勢
力により収縮する。この当接により第一可動接点44
は、第一固定接点50から反力を受ける。また第二可動
接点45は、第二固定接点60から反力を受ける。この
反力により、ストッパー41は上昇する。そして第一コ
イルスプリング40は収縮する。そして反対に第二コイ
ルスプリング42が伸張する。図5にストッパー41が
上昇した状態の拡大図を示す。図に示すように、第一コ
イルスプリング40が収縮している場合は、第二コイル
スプリング42が、第一可動接点44を第一固定接点5
0方向に、また第二可動接点45を第二固定接点60方
向に、それぞれ付勢する。その後、第一コイルスプリン
グ40および第二コイルスプリング42は、各々伸縮を
繰り返す。すなわち図4の状態と図5の状態とを繰り返
す。そして反力によるエネルギを伸縮により吸収する。
最終的には、図4に示すように、再びストッパー41は
可動側導電板43に当接する。なお第一コイルスプリン
グ40および第二コイルスプリング42が、各々伸縮を
繰り返す間、第一可動接点44と第一固定接点50、お
よび第二可動接点45と第二固定接点60は、常に当接
している。したがって接点間の導通は確保されている。
【0022】スイッチを開く場合は、図2に戻って、電
磁コイル34への通電を遮断する。通電を遮断すると、
磁路340が消滅する。このためプランジャ31は、リ
ターンスプリング32の付勢力により上方に移動する。
そしてインシュレータ7により可動側導電板43が押し
上げられ、第一可動接点44が第一固定接点50から離
れる。また第二可動接点45が第二固定接点60から離
れる。
【0023】本実施形態のマグネットスイッチ1には、
第二コイルスプリング42が配置されている。このため
第一可動接点44および第二可動接点45の反跳を抑制
することができる。また本実施形態のマグネットスイッ
チ1には、ストッパー41が配置されている。このため
第二コイルスプリング42の全収縮を防止することがで
きる。また、本実施形態のマグネットスイッチ1には、
ピン46が配置されている。このため第二コイルスプリ
ング42のずれを抑制することができる。
【0024】(2)第二実施形態 本実施形態と第一実施形態との相違点は、可動接点部材
が二つ並置されている点のみである。したがって本項で
は、この相違点についてのみ説明する。
【0025】まず、本実施形態のマグネットスイッチが
介装されている電気回路について説明する。図6にマグ
ネットスイッチが介装されている電気回路の回路図を示
す。なお図6に示すのは、スイッチが開いている状態で
ある。また図1と対応する部材については同じ記号で示
す。図に示すように、第一ボルト部51から第二ボルト
部61までの間の経路は並列である。すなわち、第一ボ
ルト部51の下流側には、第一固定接点50a、50b
が並置されている。また第二ボルト部61の上流側に
は、第二固定接点60a、60bが並置されている。そ
して第一固定接点50aと対向して、第一可動接点44
aが配置されている。また第一固定接点50bと対向し
て、第一可動接点44bが配置されている。また第二固
定接点60aと対向して、第二可動接点45aが配置さ
れている。また第二固定接点60bと対向して、第二可
動接点45bが配置されている。
【0026】スイッチが閉じると、二つの経路により電
気回路が導通する。二つの経路のうち一方は、バッテリ
ー80→第一ボルト部51→第一固定接点50a→第一
可動接点44a→第二可動接点45a→第二固定接点6
0a→第二ボルト部61→始動モータ81という経路
(以下、「a経路」と称す。)である。また他方は、バ
ッテリー80→第一ボルト部51→第一固定接点50b
→第一可動接点44b→第二可動接点45b→第二固定
接点60b→第二ボルト部61→始動モータ81という
経路(以下、「b経路」と称す。)である。
【0027】次に、本実施形態のマグネットスイッチ
の、可動接点部材付近の構成について説明する。可動接
点部材は、図2を参照すると、紙面表裏方向に二つ並置
されている。図7に可動接点部材付近の拡大図を示す。
なお図7は、図2を参照すると、可動接点部材付近を矢
印I−I方向から見ている。図7において図3と対応する
部材については同じ記号で示す。図に示すように、可動
接点部材4a、4bは、スイッチハウジング内に並置さ
れている。
【0028】次に、本実施形態のマグネットスイッチの
動きについて説明する。インシュレータ7a、7bは単
一のプランジャに固定されている。このためプランジャ
が電磁コイルの磁力により下方に移動すると、インシュ
レータ7a、7bも下方に移動する。そして第一可動接
点44aが第一固定接点50aに当接する。同時にa経
路側の第二可動接点が第二固定接点に当接する。また第
一可動接点44bが第一固定接点50bに当接する。同
時にb経路側の第二可動接点が第二固定接点に当接す
る。図8にa経路およびb経路の各々の可動接点が、各
々対向する固定接点に当接した状態の拡大図を示す。可
動接点が固定接点に当接すると、反力により、ストッパ
ー41a、41bは上昇する。図9にストッパー41
a、41bが上昇した状態の拡大図を示す。第一コイル
スプリング40a、40bおよび第二コイルスプリング
42a、42bは、各々伸縮を繰り返す。すなわち図8
の状態と図9の状態とを繰り返す。そして反力によるエ
ネルギを伸縮により吸収する。最終的には、図8に示す
ように、再びストッパー41a、41bは、可動側導電
板43a、43bに、各々当接する。
【0029】本実施形態のマグネットスイッチ1には、
a経路とb経路とが並置されている。このため、接点当
接時において例えばa経路の可動接点が固定接点から跳
ね返り導通が遮断されても、b経路により導通を確保す
ることができる。
【0030】(3)その他 以上、本発明のマグネットスイッチの実施の形態につい
て説明した。しかしながら実施の形態は、上記形態に特
に限定されるものではない。
【0031】例えば、上記実施形態においては付勢部と
して第一コイルスプリングを、反跳抑制部として第二コ
イルスプリングを配置した。しかしながら、付勢部また
は反跳抑制部として、板ばねや空気ばねなどの他の形状
のスプリングを配置してもよい。また付勢部または反跳
抑制部として、波形ワッシャや発泡性樹脂など他の弾性
体を配置してもよい。また第一コイルスプリングと第二
コイルスプリングの配置は、上下反対であってもよい。
また第一コイルスプリングと第二コイルスプリングは、
各々複数配置してもよい。また第一コイルスプリングと
第二コイルスプリングは、粗密二種類の巻回ピッチを持
つ単一のコイルスプリングにより代用してもよい。この
場合は、巻回ピッチが粗の部分が、ばね力が小さいため
第二コイルスプリングとなる。また、巻回ピッチが密の
部分が、ばね力が大きいため第一コイルスプリングとな
る。
【0032】また、上記実施形態においては伸縮制限部
としてカップ状のストッパーを配置した。しかしなが
ら、伸縮制限部の形状は、第二コイルスプリングの伸縮
を制限できれば特に限定しない。例えば第二コイルスプ
リング伸縮方向に延びるロッド状でもよい。また、上記
実施形態においてはずれ抑制部としてピンを配置した。
しかしながら、ずれ抑制部の形状も特に限定しない。例
えば第二コイルスプリングに環装され、ずれを抑制する
リング状のずれ抑制部を配置してもよい。また、上記第
二実施形態においてはa経路とb経路という二つの経路
を並置した。しかしながら経路数はさらに増やしてもよ
い。経路数を増やすと反跳しない可動接点の数が増える
ため、スイッチングの応答性が向上する。また、本発明
のマグネットスイッチは、エンドプレートから突出する
とともにピニオンに連結されたプランジャシャフトを持
ち、このプランジャシャフトを軸方向に移動させること
により、エンジンのクランク軸に連結されたリングギア
とピニオンとを噛合させる構造のマグネットスイッチと
して具現化してもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明によると、可動接点の固定接点に
対する跳ね返りを抑制できるマグネットスイッチを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態のマグネットスイッチが介装さ
れている電気回路の回路図である。
【図2】 第一実施形態のマグネットスイッチの軸方向
断面図である。
【図3】 第一実施形態のマグネットスイッチの可動接
点部材付近の拡大図である。
【図4】 第一実施形態のマグネットスイッチにおいて
可動接点が固定接点に当接した状態の拡大図である。
【図5】 第一実施形態のマグネットスイッチのストッ
パーが上昇した状態の拡大図である。
【図6】 第二実施形態のマグネットスイッチが介装さ
れている電気回路の回路図である。
【図7】 第二実施形態のマグネットスイッチの可動接
点部材付近の拡大図である。
【図8】 第二実施形態のマグネットスイッチにおいて
可動接点が固定接点に当接した状態の拡大図である。
【図9】 第二実施形態のマグネットスイッチのストッ
パーが上昇した状態の拡大図である。
【図10】 従来のマグネットスイッチの接点付近の拡
大図である。
【符号の説明】
1:マグネットスイッチ、2:ケーシング、20:ヨー
ク、21:スイッチハウジング、210:外筒部、21
1:内筒部、213:突起、22:エンドプレート、2
3:Oリング、30:吸引部材、300:底面、31:
プランジャ、310:底面、32:リターンスプリン
グ、33:スプール、330:上部フランジ、331:
下部フランジ、332:鍔部、34:電磁コイル、34
0:磁路、35:固定鉄心、4:可動接点部材、40:
第一コイルスプリング、41:ストッパー、410:ス
プリング受け、411:ストッパー側ピン孔、42:第
二コイルスプリング、43:可動側導電板、430:導
電板側ピン孔、44:第一可動接点、45:第二可動接
点、46:ピン、460:上鍔部、461:下鍔部、
5:第一固定接点部材、50:第一固定接点、51:第
一ボルト部、52:第一導電板、520:第一ボルト
孔、6:第二固定接点部材、60:第二固定接点、6
1:第二ボルト部、62:第二導電板、620:第二ボ
ルト孔、7:インシュレータ、80:バッテリー、8
1:始動モータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齋藤 幹男 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、 該ケーシング内に固定され固定接点を持つ固定接点部材
    と、 該ケーシング内に固定された電磁コイルと、 該ケーシング内において該電磁コイルの磁力により往復
    動するプランジャと、 該ケーシング内において、該プランジャと一体的に往復
    動することにより該固定接点に接離可能な可動接点と、
    該可動接点を該固定接点方向に付勢する付勢部と、を持
    つ可動接点部材と、を備えてなるマグネットスイッチで
    あって、 該可動接点部材は、該可動接点が該固定接点に当接する
    際に跳ね返るのを抑制するため、さらに該付勢部と直列
    的に配置されかつ該付勢部よりもばね力の小さい反跳抑
    制部を持つことを特徴とするマグネットスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記可動接点部材は複数並置され、前記
    固定接点部材は該複数の可動接点部材の持つ複数の可動
    接点に各々対向する複数の固定接点を持つ請求項1に記
    載のマグネットスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記付勢部は第一コイルスプリングであ
    り、前記反跳抑制部は第二コイルスプリングである請求
    項1に記載のマグネットスイッチ。
  4. 【請求項4】 前記可動接点部材は、さらに前記第二コ
    イルスプリングの伸縮幅を制限する伸縮制限部を持つ請
    求項3に記載のマグネットスイッチ。
  5. 【請求項5】 前記可動接点部材は、さらに前記第二コ
    イルスプリングの前記第一コイルスプリングに対するず
    れを抑制するずれ抑制部を持つ請求項3に記載のマグネ
    ットスイッチ。
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