JP2003215942A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003215942A
JP2003215942A JP2002014222A JP2002014222A JP2003215942A JP 2003215942 A JP2003215942 A JP 2003215942A JP 2002014222 A JP2002014222 A JP 2002014222A JP 2002014222 A JP2002014222 A JP 2002014222A JP 2003215942 A JP2003215942 A JP 2003215942A
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Hideaki Yamaguchi
英明 山口
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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンドレスベルト表面の移動速度の検出を高
精度で行うと同時に、エンドレスベルトの移動速度を所
定速度まで素早く起ち上げ、FPOTを短縮させる画像
形成装置を提供する。 【解決手段】 像担持体18a〜18dへトナー像を形
成する画像形成手段と、像担持体18a〜18d上に形
成されたトナー像を写し取る記録媒体と、記録媒体34
の搬送を行うエンドレスベルト30と、前記エンドレス
ベルト30を回転駆動する駆動手段32と、前記エンド
レスベルト30の回転に従動して回転する従動ローラ3
1と、前記従動ローラ31の回転速度を検出する速度検
出手段51と、前記速度検出手段51の検出結果をもと
に前記駆動手段32の回転速度を制御する制御手段52
〜54を有する画像形成装置において、前記制御手段5
2〜54は、複数の回転速度制御モードを有し、所定の
条件に応じて回転速度制御モードを選択することを特徴
とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー像の担持、
又はトナー像を写し取る記録媒体の搬送を行うためのエ
ンドレスベルトを備えた、電子写真方式によって画像形
成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成プロセスに電子写真方式
や静電記録方式を採用した画像形成装置の中には、像担
持体として円筒状の感光体ドラムを使用し、この感光体
ドラムの周囲に帯電器、露光手段、現像器、クリーニン
グ器等の周辺機器類、転写材搬送機構(転写材搬送手
段)等を配設した形式のものが良く知られている。
【0003】ところで、近年、感光体ドラム、転写材搬
送機構等の機能のより一層の向上を図るために、感光体
ドラムに代えて像担持体となる感光体を使用したエンド
レスベルトを採用したり、転写材搬送機構としてエンド
レスベルトを採用する画像形成装置が開発されている。
【0004】例えば、エンドレスベルトに沿ってイエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色ごとに感光体ドラムを配置し、エンドレス
ベルトによって記録媒体である転写紙を搬送して各色の
像を順次転写するタンデム方式といわれるもの等があ
る。
【0005】図7にタンデム方式の画像形成装置の一例
を示し、図7をもとに電子写真方式の画像形成動作につ
いて以下で説明する。
【0006】11a〜11dはスキャナユニット、12
a〜12dは、クリーニングと一次帯電を行うブロッ
ク、13a〜13dはレーザ光、14a〜14dは現像
器、15a〜15dはクリーニング装置、16a〜16
dは一次帯電器、17a〜17dスリーブローラ、18
a〜18dは、像担持体である感光体ドラム、19a〜
19dは転写部、20aはカセット給紙用ピックアップ
ローラ、20bは手差し給紙用ピックアップローラ、2
1はレジストローラ、22は普通紙用カセット、23は
定着器、24は1stレジセンサ、25は2ndレジセ
ンサ、26は3rdレジセンサ、27は4thレジセン
サ、28は手差しトレイ、29は吸着ローラ、30はエ
ンドレスベルト、31はエンドレスベルト支持ローラ
(以下、従動ローラと呼ぶ)、32は、駆動手段である
エンドレスベルト支持ローラ(以下駆動ローラと呼
ぶ)、33は加圧ローラ、34は、記録媒体である転写
紙、35は定着ローラである。
【0007】タンデム方式の画像形成装置は、ブラック
画像(K),イエロー画像(Y),マゼンタ画像
(M),シアン(C)画像の各色ごとに画像形成手段を
設けている。
【0008】それぞれの画像形成手段は、感光体ドラム
18a〜18d、感光体ドラムを一様に帯電するための
一次帯電器16a〜16d、レーザ光13a〜13dを
照射して感光体ドラム上に潜像を形成するスキャナユニ
ット11a〜11d、潜像を現像して可視像とする現像
器14a〜14d、現像器内の現像剤を感光体ドラムに
送り出すスリーブローラ17a〜17d、可視像を転写
紙に転写する転写器19a〜19d、感光体の残留トナ
ーを除去するクリーニング装置15a〜15d等からな
る。
【0009】記録媒体である転写紙34は、普通紙用カ
セット22または手差しトレイ28から給紙される。
【0010】普通紙用カセット22からの給紙は、カセ
ット給紙用ピックアップローラ20aによって行われ
る。
【0011】手差しトレイ28からの給紙は、手差し給
紙用ピックアップローラ20bによって行われる。
【0012】給紙された転写紙34は、画像形成部とタ
イミングをとるために、レジストローラ21で待機す
る。
【0013】また、レジストローラ21の近傍には、給
紙された転写紙34の先端を検知するための1stレジ
センサ24が設けてある。
【0014】画像形成部を制御する画像形成制御部は、
1stレジセンサ24の検出結果により、紙の先端がレ
ジストローラ21に到達したタイミングを検知し、1色
目(図の例ではイエロー色)の像を、像担持体である感
光体ドラム18a上に形成するとともに、定着器23の
ヒータ温度を所定の温度になるよう制御する。
【0015】吸着ローラ29は、このローラの軸に吸着
バイアスを印可し、転写紙34をエンドレスベルト30
上に静電的に吸着させる。
【0016】レジストローラ21で待機した転写紙34
は、1stレジセンサ24の検出結果と像形成プロセス
とのタイミングをとって、各色画像形成部を貫通するよ
うに配置されたエンドレスベルト30上を搬送されると
ともに、転写器19aにより1色目の画像が転写紙34
の上に転写される。
【0017】エンドレスベルト30は、駆動用モータに
よって回転する駆動ローラ32と、駆動ローラ32が回
転することで従動する従動ローラ31とによって支持さ
れ、周回運動を行う構成となっている。
【0018】同様に、2色目(図の例ではマゼンタ)の
像は、2ndレジセンサ25の検出結果と、2色目像形
成プロセスとのタイミングをとって、エンドレスベルト
30上を搬送される転写紙34の上の、1色目の像の上
に重畳転写される。
【0019】以降同様に、3色目(図の例ではシアン)
の像は3rdレジセンサ26を,4色目(図の例ではブ
ラック)の像は4thレジセンサ27の検出結果をもと
に、各像形成プロセスとのタイミングをとって、転写紙
34の上に順次重畳転写される。
【0020】定着器23は、4色のトナー像を転写され
た転写紙34を、搬送させながら溶融定着させるもので
あり、図7に示すように転写紙34を加熱する定着ロー
ラ35と、転写紙34を定着ローラ35に圧接させるた
めの加圧ローラ33とを備えている。
【0021】定着ローラ35は中空状に形成され、内部
に転写紙を加熱するためのヒータが内蔵されている。
【0022】すなわち、4色のトナー像を転写された転
写紙34は、定着ローラ35と加圧ローラ33とにより
搬送され、熱と圧力を加えられることによりトナーが転
写紙34の表面に定着される。
【0023】その後、トナー定着された転写紙34は機
外に排出され、画像形成動作を終了する。
【0024】上述のように転写材搬送機構等にエンドレ
スベルト30を採用した画像形成装置にあっては、数多
くの機能の向上を図ることが可能となった反面、ベルト
機構に特有の欠点である、画像形成装置本体の機内昇温
や使用環境温度の変化によるエンドレスベルト30の移
動速度の変化を制御するための速度制御手段が必要不可
欠となる。
【0025】通常、エンドレスベルト30表面の移動速
度は、記録位置を精度良く合わせなければならないた
め、エンドレスベルト30を駆動する駆動ローラ32の
外径公差を厳しく設定している。
【0026】しかし、前記駆動ローラ32は、画像形成
装置本体の機内昇温や使用環境温度の変化などにより、
膨張・収縮を生じ、エンドレスベルト30表面の移動速
度が変化し、記録位置精度が悪化し、画像品質の低下と
いった問題が生じてしまう。
【0027】以前より、エンドレスベルト30表面の移
動速度の変化を抑える手段として、駆動ローラ32を熱
膨張しにくい材料にする方法等が採用されているもの
の、どうしても微妙な位置ズレによる色ズレや濃度ムラ
を完全に防ぐことができないこともありうる。
【0028】特開平4−172376号公報や特開平4
−234064号公報や特開平11−231754号公
報においては、駆動ローラ32の偏心による速度変動を
制御するために、エンドレスベルト30によって従動回
転する従動ローラ31の軸上に回転角速度を検知するロ
ータリエンコーダを設け、この検知結果を用いて駆動ロ
ーラ32を回転させるモータの回転速度を制御する技術
が開示されている。
【0029】このような、従動ローラ31からエンドレ
スベルト30表面の移動速度を検知する方法は、駆動ロ
ーラ32の偏心による速度変動だけでなく、熱膨張によ
る速度変動自体を制御するのにも有効である。
【0030】また、熱膨張によって変動するエンドレス
ベルト30表面の移動速度を検知するために、エンドレ
スベルト30によって従動する従動ローラ31の回転周
期より(例えば1回転する毎に1パルスの信号を発
生)、エンドレスベルト30表面の移動速度を検知する
方法もある。
【0031】回転周期のバラツキを考慮し、測定精度を
高めるために数パルスの周期の平均値(例えば、10パ
ルス分の周期の平均値)から回転周期を導出する方式も
ある。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロータ
リエンコーダを用いたモータの回転制御では、その精度
を高めるために、ロータリエンコーダのスリット穴を多
く設け、多数のパルス間隔の平均を取らなければならな
いものの、スリット穴を多くした場合にはコストアップ
してしまうという問題がある。また、ロータリエンコー
ダの偏芯による回転ムラにより、パルス間隔にずれが生
じるため、その対策として複数のフォトインタラプタ等
を配置して、それぞれの検出結果から回転速度を求める
といった複雑な制御が必要になる問題もある。さらに、
前記回転周期を用いる方式では、回転周期を高精度で検
出するためには、所定数以上のパルス周期Pの平均をと
ることが必要であり、この所定数が大きい場合は画像形
成装置のFPOT(ファースト・プリント・アウト・タ
イム)が遅くなってしまうという問題が生じる。
【0033】そこで、本発明では、エンドレスベルト表
面の移動速度の検出を高精度で行うと同時に、エンドレ
スベルトの移動速度を所定速度まで素早く起ち上げ、F
POTを短縮させる画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、下記の各項(1)〜(10)のいずれかに示す画
像形成装置を提供することにより、前記目的を達成しよ
うとするものである。
【0035】(1)電子写真方式を用いて像担持体へト
ナー像を形成する画像形成手段と、像担持体へ搬送され
るとともに像担持体上に形成されたトナー像を写し取る
記録媒体と、記録媒体の搬送を行うエンドレスベルト
と、前記エンドレスベルトを回転駆動する駆動手段と、
前記エンドレスベルトの回転に従動して回転する従動ロ
ーラと、前記従動ローラの回転速度を検出する速度検出
手段と、前記速度検出手段の検出結果をもとに前記駆動
手段の回転速度を制御する制御手段を有する画像形成装
置において、前記制御手段は、複数の回転速度制御モー
ドを有し、所定の条件に応じて回転速度制御モードを選
択することを特徴とする画像形成装置。
【0036】(2)前記複数の回転速度制御モードと
は、回転速度の粗調整を行う第一の制御モードと回転速
度の微調整を行う第二の制御モードとであり、前記制御
手段は、前記駆動手段の起動時には第一の制御モードで
制御を開始し、第一の制御モードの制御範囲内に回転速
度が達した時点で第二の制御モードに切り替えることを
特徴とする前記(1)項記載の画像形成装置。
【0037】(3)前記第二の制御モードにおける回転
速度のデータは、前記駆動手段が停止する前に画像形成
装置内に設けられた記憶手段へ記憶され、前記制御手段
は、前記駆動手段の再起動時には、記憶された前記回転
速度のデータをもとに第二の制御モードで制御を開始す
ることを特徴とする前記(2)項記載の画像形成装置。
【0038】(4)前記制御手段は、前記第二の制御モ
ードにおける回転速度のデータが前回記憶手段へ記憶さ
れた時から所定の時間経過していない時に前記駆動手段
を再起動する場合には、記憶された前記回転速度のデー
タをもとに第二の制御モードで制御を開始することを特
徴とする前記(3)項記載の画像形成装置。
【0039】(5)電子写真方式を用いて像担持体へト
ナー像を形成する画像形成手段と、像担持体へ搬送され
るとともに像担持体上に形成されたトナー像を写し取る
記録媒体と、記録媒体の搬送を行うエンドレスベルト
と、前記エンドレスベルトを回転駆動する駆動手段と、
前記エンドレスベルトの回転に従動して回転する従動ロ
ーラと、前記従動ローラの回転速度を検出する速度検出
手段と、温度を検出するために装置内に設けられた温度
検出手段と、前記速度検出手段と前記温度検出手段との
検出結果をもとに前記駆動手段の回転速度を制御する制
御手段を有する画像形成装置において、前記制御手段
は、温度検出手段の検出結果をもとに回転速度の速度目
標値を導出する第三の制御モードと、速度検出手段の検
出結果をもとに回転速度の微調整を行う第四の制御モー
ドとを少なくとも有し、前記駆動手段の起動時には第三
の制御モードで制御を開始し、第三の制御モードにより
前記速度目標値が導出された時点で、第四の制御モード
に切り替えることを特徴とする画像形成装置。
【0040】(6)電子写真方式を用いて形成したトナ
ー像を担持するエンドレスベルトと、前記エンドレスベ
ルトを回転駆動する駆動手段と、前記エンドレスベルト
の回転に従動して回転する従動ローラと、前記従動ロー
ラの回転速度を検出する速度検出手段と、前記速度検出
手段の検出結果をもとに前記駆動手段の回転速度を制御
する制御手段を有する画像形成装置において、前記制御
手段は、複数の回転速度制御モードを有し、所定の条件
に応じて回転速度制御モードを選択することを特徴とす
る画像形成装置。
【0041】(7)前記複数の回転速度制御モードと
は、回転速度の粗調整を行う第一の制御モードと回転速
度の微調整を行う第二の制御モードとであり、前記制御
手段は、前記駆動手段の起動時には第一の制御モードで
制御を開始し、第一の制御モードの制御範囲内に回転速
度が達した時点で第二の制御モードに切り替えることを
特徴とする前記(6)項記載の画像形成装置。
【0042】(8)前記第二の制御モードにおける回転
速度のデータは、前記駆動手段が停止する前に画像形成
装置内に設けられた記憶手段へ記憶され、前記制御手段
は、前記駆動手段の再起動時には、記憶された前記回転
速度のデータをもとに第二の制御モードで制御を開始す
ることを特徴とする前記(7)項記載の画像形成装置。
【0043】(9)前記制御手段は、前記第二の制御モ
ードにおける回転速度のデータが前回記憶手段へ記憶さ
れた時から所定の時間経過していない時に前記駆動手段
を再起動する場合には、記憶された前記回転速度のデー
タをもとに第二の制御モードで制御を開始することを特
徴とする前記(8)項記載の画像形成装置。
【0044】(10)電子写真方式を用いて形成したト
ナー像を担持するエンドレスベルトと、前記エンドレス
ベルトを回転駆動する駆動手段と、前記エンドレスベル
トの回転に従動して回転する従動ローラと、前記従動ロ
ーラの回転速度を検出する速度検出手段と、温度を検出
するために装置内に設けられた温度検出手段と、前記速
度検出手段と前記温度検出手段の検出結果をもとに前記
駆動手段の回転速度を制御する制御手段を有する画像形
成装置において、前記制御手段は、速度検出手段および
温度検出手段の検出結果をもとに回転速度の速度目標値
を導出する第三の制御モードと、速度検出手段の検出結
果をもとに回転速度の微調整を行う第四の制御モードと
を少なくとも有し、前記駆動手段の起動時には第三の制
御モードで制御を開始し、第三の制御モードにより前記
速度目標値が導出された時点で第四の制御モードに切り
替えることを特徴とする画像形成装置。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、複数の実施例を用いて発明
の実施の形態を説明する。
【0046】(実施例1)図1のブロック図、図2のフ
ローチャート、図3の説明図、図4の概略図、図7の画
像形成装置の一例の図を用いて、実施例1について説明
する。
【0047】まず、実施例1における画像形成装置の構
成、および画像形成装置のエンドレスベルトの制御部の
構成を示す。
【0048】実施例1における画像形成装置の構成は、
従来の技術において図7を用いて示した構成と同一であ
るので、同一の箇所には同一の符号を付し、詳細な説明
を省略する。
【0049】図1に、実施例1における画像形成装置の
エンドレスベルトの制御部のブロック図を示す。
【0050】51は速度検出手段、52はCPU、53
はROM、54は駆動モータであり、CPU52とRO
M53と駆動モータ54とで制御手段を構成する。
【0051】55は、記憶手段であるRAMである。
【0052】次に、図2を用いて、本実施例の画像形成
装置における、エンドレスベルトが所定速度に達する時
間を短縮する動作について説明する。
【0053】以下の各ステップは、ROM53等に予め
記憶させておくことで、CPU52と駆動モータ54と
によって適宜実行することができる。
【0054】(ステップ101:プリントコマンド受
理)図2のS101では、プリントコマンドを受けとっ
た画像形成装置内のCPU52は、感光体ドラム18、
エンドレスベルト30、定着器23等の回転駆動用モー
タの始動、定着器23への電力投入、画像形成用のスキ
ャナユニット11内のモータの始動等、プリント動作に
必要なコマンドを発令し、画像形成装置がプリント動作
を適正に行うことができるための準備(イニシャル動
作)を開始する。
【0055】駆動ローラ32を介してエンドレスベルト
30を駆動する駆動モータ54は、画像形成装置内のR
OM53に記憶された回転速度a(イニシャル値)で起
動を開始する。
【0056】画像形成装置は、イニシャル動作が終了す
るまで適正な画像形成を行うことができないため、イニ
シャル動作終了後に転写紙34を普通紙用カセット22
または手差しトレイ28から給紙して、プリント動作を
開始することになる。
【0057】イニシャル動作が終了するまでの時間は、
エンドレスベルト30の表面速度が所定速度に収束する
時間に依存することが多いため、イニシャル動作を早く
完了させることはFPOT短縮につながることになる。
【0058】すなわち、エンドレスベルト30の表面速
度を所定の速度へ早く収束させることがFPOT短縮に
寄与することになる。
【0059】プリントコマンドを受理すると、次のステ
ップ102へ移行する。
【0060】(ステップ102:従動ローラ31の回転
周期を検出)図2のS102では、エンドレスベルト3
0表面の移動速度を所定速度に収束させるために、本実
施例では駆動ローラ32によって周回運動をするエンド
レスベルト30の回転に従動する従動ローラ31の回転
周期を検出する。
【0061】そして、その検出した回転周期を画像形成
装置内のROM53に記憶された所定の目標値Oに合わ
せるようにすることで、エンドレスベルト30を所定速
度に収束させるのである。
【0062】回転周期を検出する方法として、例えば、
フォトインタラプタ等を用いた、従動ローラ31が1回
転するごとに1パルスを発生する速度検出手段51を設
けておき、そのパルス周期Pから従動ローラ31の回転
周期を検出する(図3を参照)方法等がある。
【0063】検出したパルス周期Pは、CPU52を介
して画像形成装置内のRAM55に保存され、次のステ
ップ103へ移行する。
【0064】(ステップ103:パルス周期Pをm個検
出?)図2のS103では、RAM55内に保存された
パルス周期Pが所定数(m個)に達したかどうかを、C
PU52が判定する。
【0065】RAM55に保存されたパルス周期Pがm
個に達した場合(RAM55内にP1〜Pmのデータが
保存されている場合)にはステップ104へ移行する。
【0066】RAM55に保存されたパルス周期Pがm
個に達していない場合(RAM55内にPmのデータが
存在しない場合)にはステップ102へ戻り、再度パル
ス周期Pの検出を行う。
【0067】ただ1つのパルス周期Pから従動ローラ3
1の回転周期を検出するにはバラツキが大きいため、実
際に従動ローラ31の回転周期を求める場合には所定数
(例えばm個)のパルス周期P1〜Pmの平均をとるの
である。
【0068】(ステップ104:P1〜Pmの平均値S
を算出)図2のS104では、パルス周期Pのバラツキ
を低減し、従動ローラ31の回転周期の検出精度を高め
るため、CPU52がRAM55に保存されたm個のパ
ルス周期P1〜Pmから、下式により平均値Sを算出す
る。
【0069】S=(P1+P2+・・・+Pm)/m 上式より、従動ローラ31の回転周期の平均値S(以
下、平均値Sと呼ぶ)が求まり、平均値Sは画像形成装
置内のRAM55に保存されステップ105へ移行す
る。
【0070】(ステップ105:平均値Sと目標値Oを
比較、S=O?)図2のS105では、エンドレスベル
ト30を周回運動させるための駆動ローラ32の回転速
度の調整が必要かどうか判定する目的で、CPU52が
ステップ104で算出した平均値SとROM53内に記
憶された目標値Oとを比較し、S=Oであるかどうか判
定する。
【0071】S=Oの場合、エンドレスベルト30の表
面速度が所定目標値Oに等しいので、駆動ローラ32の
回転速度を調整する必要が無いためステップ108へ移
行する。
【0072】S≠Oの場合、エンドレスベルト30の表
面速度が目標値Oとずれが生じているので、駆動ローラ
32の回転速度を早くするか遅くする必要があるためス
テップ106へ移行する。
【0073】(ステップ106:駆動ローラ32回転速
度調整)図2のS106では、エンドレスベルト30の
表面速度と目標値Oとのずれをなくすために、駆動ロー
ラ32の回転速度を早くするか遅くする。
【0074】そのためには、駆動ローラ32を回転させ
る駆動モータ54の回転速度を調整する必要があり、そ
の回転速度の調整量はCPU52により下式によって導
出される。
【0075】a′=a+(S−O)×d a′:駆動モータ54の回転速度(調整後) a:駆動モータ54の回転速度(調整前) S:従動ローラ31の回転周期の平均値 O:従動ローラ31の回転周期の目標値 d:駆動ローラ32の回転速度を調整するための定数 回転速度の調整前、駆動ローラ32を回転させる駆動モ
ータ54は回転速度aで回転している。
【0076】この回転速度aはイニシャル回転開始時の
初期値でありROM53に記憶されている。
【0077】エンドレスベルト30の表面速度が所定速
度よりも遅い場合はS>Oであるので、CPU52は回
転速度aに、SとOの差分と定数dを乗算したものを加
えて駆動モータ54の回転速度a′を導出し、a′で駆
動モータ54を回転するように制御する。
【0078】このようにして、駆動モータ54の回転速
度を速めることで、駆動ローラ32の回転速度が増加
し、エンドレスベルト30の表面速度を目標値Oに近づ
けることができる。
【0079】駆動モータ54は新しく設定された回転速
度a′で回転運動を継続し、ステップ107へ移行す
る。
【0080】また、エンドレスベルト30の表面速度が
所定速度よりも早い場合はS<Oであるので、CPU5
2は所定速度よりも遅い場合と同様、回転速度aに、S
とOの差分と定数dを乗算したものを加えて駆動モータ
54の回転速度a′を導出し、a′で駆動モータ54を
回転するように制御する。
【0081】このようにして、駆動モータ54の回転速
度を遅くすることで、駆動ローラ32の回転速度を減少
し、エンドレスベルト30の表面速度を目標値Oに近づ
けることができる。
【0082】駆動モータ54は新しく設定された回転速
度a′で回転運動を継続し、ステップ107へ移行す
る。
【0083】ステップ102〜ステップ106を概略的
に表す図を図4に示す。
【0084】(ステップ107:平均値Sが所定範囲K
〜K′内に存在?)図2のS107では、平均値を求め
るためのパルス周期Pの検出数を増やし、さらに高精度
な平均値を導出すべきかどうかを、CPU52が判定す
る。
【0085】そのために、平均値Sが目標値Oをセンタ
ーとする所定範囲K〜K′の中に存在するかどうかを判
定する。
【0086】すなわち、K≦S≦K′の条件を満たした
とき、エンドレスベルト30がほぼ所定速度に収束して
いるとみなしてイニシャル動作が完了したと判定し、転
写紙34を普通紙用カセット22または手差しトレイ2
8から給紙してプリント動作を開始する。
【0087】イニシャル動作の完了後は、エンドレスベ
ルト30の表面速度制御をさらに高精度で行うためにス
テップ108へ移行する。
【0088】K≦S≦K′の条件を満足していない場合
には、前記条件を満たし、画像形成装置のイニシャル動
作が完了したと判定するまで、現在の測定精度でのエン
ドレスベルト30の表面速度制御を行うためにステップ
102へ移行する。
【0089】ここで、例えば所定範囲K〜K′が目標値
Oをセンターとする公差±0.1%であるとすると、 K=目標値O×(1−0.001) K′=目標値O×(1+0.001) となる。
【0090】ステップ102〜ステップ107が、実施
例1における回転速度制御モードのうちの回転速度の粗
調整を行う第一の制御モードである。
【0091】(ステップ108:従動ローラ31回転周
期を検出)図2のS108では、ステップ102と同様
の方法で、エンドレスベルト30表面の移動速度を所定
速度に収束させるために、駆動ローラ32によって周回
運動をするエンドレスベルト30の回転に従動する従動
ローラ31の回転周期を検出する。
【0092】そして、その検出した回転周期を画像形成
装置内のROM53に記憶された所定の目標値Oに合わ
せるようにすることで、エンドレスベルト30を所定速
度に収束させるのである。
【0093】回転周期を検出する方法として、例えば、
フォトインタラプタ等を用いた、従動ローラ31が1回
転するごとに1パルスを発生する速度検出手段を設けて
おき、そのパルス周期Pから従動ローラ31の回転周期
を検出する方法等がある。
【0094】検出したパルス周期Pは、画像形成装置内
のRAM55に保存され、次のステップ109へ移行す
る。
【0095】(ステップ109:パルス周期Pをn個検
出?)図2のS109では、RAM55内に保存された
パルス周期Pが所定数(n個、但しm<n)に達したか
どうかを、CPU52が判定する。
【0096】RAM55に保存されたパルス周期Pがn
個に達した場合(RAM55内にP1〜Pnのデータが
保存されている場合)にはステップ110へ移行する。
【0097】RAM55に保存されたパルス周期Pがn
個に達していない場合(RAM55内にPnのデータが
存在しない場合)にはステップ108へ戻り、再度パル
ス周期Pの検出を行う。
【0098】ステップ102と同様に、ただ1つのパル
ス周期Pから従動ローラ31の回転周期を検出するには
バラツキが大きいため、実際に従動ローラ31の回転周
期を求める場合には所定数(n個)のパルス周期Pの平
均をとるのである。
【0099】ステップ102との違いは、パルス周期P
の平均を求めるためのパルス検出数が異なり、パルス検
出数を増やすことでさらに従動ローラ31の回転周期の
検出精度を高めることにある。
【0100】(ステップ110:P1〜Pnの平均値T
を算出)図2のS110では、パルス周期Pのバラツキ
を低減し、従動ローラ31の回転周期の検出精度をステ
ップ104よりもさらに高めるため、CPU52がRA
M55に保存されたn個のパルス周期P1〜Pnから、
下式により平均値Tを算出する。
【0101】T=(P1+P2+・・・+Pn)/n 上式より、従動ローラ31の回転周期の平均値T(以
下、平均値Tと呼ぶ)が求まり、平均値Tは画像形成装
置内のRAM55に保存されステップ111へ移行す
る。
【0102】(ステップ111:平均値Tと目標値Oを
比較、T=O?)図2のS111では、エンドレスベル
ト30を周回運動させるための駆動ローラ32の回転速
度の調整が必要かどうか判定する目的で、CPU52が
ステップ110で算出した平均値TとROM53内に記
憶された目標値Oとを比較し、T=Oであるかどうか判
定する。
【0103】T=Oの場合、エンドレスベルト30の表
面速度が所定目標値Oに等しいので、駆動ローラ32の
回転速度を調整する必要が無いためステップ113へ移
行する。
【0104】T≠Oの場合、エンドレスベルト30の表
面速度が目標値Oとずれを生じているので、駆動ローラ
32の回転速度を早くするか遅くする必要があるためス
テップ112へ移行する。
【0105】(ステップ112:駆動ローラ32の回転
速度調整)図2のS112では、エンドレスベルト30
の表面速度と目標値Oとのずれをなくすために、駆動ロ
ーラ32の回転速度を早くするか遅くする。
【0106】そのためには駆動ローラ32を回転させる
駆動モータ54の回転速度を調整する必要があり、その
回転速度の調整量はCPU52により下式によって導出
される。
【0107】a′=a+(T−O)×d a′:駆動モータ54の回転速度(調整後) a:駆動モータ54の回転速度(調整前) T:従動ローラ31の回転周期の平均値 O:従動ローラ31の回転周期の目標値 d:駆動ローラ32の回転速度を調整するための定数 回転速度の調整前、駆動ローラ32を回転させる駆動モ
ータ54は回転速度aで回転している。
【0108】エンドレスベルト30の表面速度が所定速
度よりも遅い場合はT>Oであるので、CPU52は回
転速度aに、TとOの差分と定数dを乗算したものを加
えて駆動モータ54の回転速度a′を導出し、a′で駆
動モータ54を回転するように制御する。
【0109】このようにして、駆動モータ54の回転速
度を速め、駆動ローラ32の回転速度を速めることで、
エンドレスベルト30の表面速度を目標値Oに近づける
ことができる。
【0110】駆動モータ54は新しく設定された回転速
度a′で回転運動を継続し、ステップ113へ移行す
る。
【0111】エンドレスベルト30の表面速度が所定速
度よりも早い場合はT<Oであるので、CPU52は所
定速度よりも遅い場合と同様、回転速度aに、TとOの
差分と定数dを乗算したものを加えて駆動モータ54の
回転速度a′を導出し、a′で駆動モータ54を回転す
るように制御する。
【0112】このようにして、駆動モータ54の回転速
度を遅くし、駆動ローラ32の回転速度を遅くすること
で、エンドレスベルト30の表面速度を目標値Oに近づ
けることができる。
【0113】駆動モータ54は新しく設定された回転速
度a′で回転運動を継続し、ステップ113へ移行す
る。
【0114】ステップ108〜ステップ112が、実施
例1における回転速度制御モードのうちの回転速度の微
調整を行う第二の制御モードである。
【0115】(ステップ113:プリント終了?)図2
のS113では、プリント動作が終了したかどうかをC
PU52が判断する。
【0116】画像形成装置がプリント動作を継続する場
合、画像形成装置本体の機内昇温や使用環境温度の変化
によってエンドレスベルト30の表面速度が変化するた
め、エンドレスベルト30の表面速度を制御する必要が
ある。
【0117】従って、画像形成装置がプリント動作を継
続する場合はステップ108へ移行する。
【0118】画像形成装置のプリント動作が終了した場
合、エンドレスベルト30の速度制御は終了する。
【0119】(実施例2)次に、実施例2について説明
する。
【0120】なお、実施例2の画像形成装置の構成、お
よび画像形成装置のエンドレスベルトの制御部の構成は
実施例1と同一であるので、同一の箇所には同一の符号
を付し、説明を省略する。
【0121】本実施例の画像形成装置における、エンド
レスベルト30を所定速度に達する時間を短縮する動作
に関して、図5を用いて説明する。
【0122】実施例2は実施例1を発展させ、より早く
エンドレスベルト30を所定速度に収束させることを特
徴とする。
【0123】プリント動作時に行った駆動モータ54の
回転速度のデータを画像形成装置内のRAM55に保存
しておくことで、次回のプリント動作時にそのデータを
もとにエンドレスベルト30を素早く起ち上げることが
できる。
【0124】詳細な説明は図5のフローチャートを用い
て行う。
【0125】なお、図5のフローチャートのステップ2
01〜215に関して、ステップ202、215以外は
実施例1と同様の処理を行うため説明を省略し、実施例
1と処理が異なる上記2ステップのみ以下で説明する。
【0126】(ステップ202:RAMに駆動モータ回
転速度のデータa′が記憶されているか?)実施例1で
は、イニシャル動作を開始した画像形成装置は、駆動モ
ータ54はROM53に記憶された所定の回転速度aで
回転を始めた。
【0127】これに対し、実施例2では、図5のS20
2に示すように、駆動モータ54の起動に先立ち、RA
M55に前回プリント動作時に記憶した駆動モータ54
の回転速度のデータa′が存在していた場合、ROM5
3に記憶された回転速度aではなくRAM55に記憶さ
れた回転速度a′で回転を始める。
【0128】回転速度のデータa′でエンドレスベルト
30の回転を始めることで、駆動モータ54を素早く目
標値Oに近い速度で起ち上げることができる。
【0129】その結果、イニシャル時に行う平均値Sを
用いたエンドレスベルト30の表面速度制御を行う必要
が無くなり、プリントコマンド受理後すぐに平均値Tを
用いた表面速度制御を行うことができるため、第1の実
施例よりもさらに早くエンドレスベルト30を所定速度
に収束させることができる。
【0130】よって、本ステップではRAM55に駆動
モータの回転速度のデータa′が記憶されているかどう
か判定し、回転速度のデータa′が記憶されていた場合
にはステップ209へ移行し、ステップ209以降で駆
動モータ54を回転速度a′に合わせるよう微調整を行
う。
【0131】RAM55に駆動モータ54の回転速度の
データa′が記憶されていない場合(画像形成装置本体
に電力投入後初めてのプリント動作の場合)、ステップ
203へ移行し、ステップ203〜ステップ208で駆
動モータ54をROM53に記憶された回転速度a(イ
ニシャル値)に合わせるように粗調整を行う。
【0132】(ステップ215:駆動モータ回転速度の
データa′をRAM55に保存)図5のS215では、
画像形成装置がプリント動作終了後、RAM55に駆動
モータ54の回転速度のデータa′が書き込まれる。
【0133】次回、画像形成装置がプリントコマンドを
受理してイニシャル動作を開始する際に、駆動モータ5
4を回転速度a′で起動するようにすることで、すぐに
平均値Tを用いた表面速度制御を行うことができるた
め、エンドレスベルト30を所定速度に素早く収束させ
ることができる。
【0134】但し、画像形成装置の周囲温度の変化や、
使用状況等により最適な駆動モータ回転速度は変化する
ため、本実施例では、再度、従動ローラ31の回転周期
を検出し、その回転周期からエンドレスベルト30を所
定速度に収束させる制御が必要になる場合がある。
【0135】そのため、例えばプリント動作が終了して
から所定時間(例えば5分)以内に次のプリントコマン
ド受理した場合、駆動モータ54はRAM55に記憶さ
れた回転速度a′で回転を始め、所定時間を超えた場
合、駆動モータ54はROM53に記憶された回転速度
aで回転を始める構成とすることもできる。
【0136】ステップ209〜ステップ215が、実施
例2における回転速度制御モードのうちの回転速度の微
調整を行う第二の制御モードである。
【0137】(実施例3)次に、実施例3について説明
する。
【0138】なお、実施例3の画像形成装置の構成、お
よび画像形成装置のエンドレスベルトの制御部の構成
は、サーミスタ等の温度検出手段を画像形成装置内に設
けることを除いて、実施例1と同一であるので、同一の
箇所には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0139】本実施例の画像形成装置における、エンド
レスベルト30を所定速度に達する時間を短縮する動作
に関して、図6を用いて説明する。
【0140】実施例3は、実施例1、実施例2とはFP
OTを短縮させる方法が異なる。
【0141】実施例3では、画像形成装置本体の機内の
温度をサーミスタ等を用いて検出し、予めROM53等
に記憶させておいた、検出した温度に対応した温度テー
ブルや計算式等から駆動モータ54の回転速度b′の目
標値を導出する。
【0142】回転速度b′でエンドレスベルト30の回
転を始めることで、駆動モータ54を素早く目標値Oに
近い速度で起ち上げることができる。
【0143】その結果、イニシャル時に行う平均値Sを
用いたエンドレスベルト30の表面速度制御を行う必要
が無くなり、プリントコマンド受理後すぐに平均値Tを
用いた表面速度制御を行うことができるため、エンドレ
スベルト30を所定速度に素早く収束させることができ
る。
【0144】詳細な説明は図6のフローチャートを用い
て行う。
【0145】なお、図6のフローチャートのステップ3
01〜308に関して、ステップ302、303以外は
実施例1と同様の処理を行うため対応するステップを示
して詳細な説明を省略し、実施例1と処理が異なる上記
のステップのみ以下で詳細に説明する。
【0146】(ステップ301:処理方法は実施例1の
ステップ101と同様である) (ステップ302:画像形成装置本体の機内温度検出)
実施例3では、図6のS302に示すように、駆動モー
タ54の起動に先立ち、画像形成装置本体の機内温度を
サーミスタ等を用いて検出(例えばt′℃)する。
【0147】(ステップ303:駆動モータの回転速度
b′を導出)図6のS303では、機内温度を検出後、
例えば検出温度t′とROM53に記憶された基準温度
(t℃)との差分を導出し、導出した差分(t′−t)
に駆動ローラ32の熱膨張係数cと定数dを乗算して、
ROM53に記憶された基準回転速度b(t℃のときの
目標値)を加えて、駆動モータ54の回転速度b′の目
標値を下式のように導出する。
【0148】b′=b+(t′−t)×c×d b′:駆動モータ54の回転速度(目標値) b:駆動モータ54の回転速度(基準値) t′:画像形成装置内の機内温度 t:画像形成装置内の機内温度の基準値 c:駆動ローラ32の熱膨張係数 d:駆動ローラ32の回転速度を調整するための定数 上式からb'を導出した時点でステップ304へ移行
し、ステップ304以降で駆動モータ54の回転速度を
回転速度データb'に一致させるように制御を行う。そ
うすることで、エンドレスベルト30を所定速度に素早
く収束させることができる。
【0149】(ステップ304〜309:処理方法は実
施例1のステップ108〜113と同様である)ステッ
プ302〜ステップ303が、実施例3における回転速
度制御モードの第三の制御モードであり、ステップ30
4〜ステップ309が、実施例3における回転速度制御
モードのうちの回転速度の微調整を行う第四の制御モー
ドである。
【0150】なお、上記実施例1〜3は露光方式として
レーザビームを用いるレーザビームプリンタを例に記述
した。
【0151】しかし、露光方式としてLEDを用いるL
EDプリンタ等、様々なプリンタに応用可能であること
は言うまでもない。
【0152】また、実施例1〜3は、電子写真方式を用
いて感光体ドラムへトナー像を形成し、エンドレスベル
トによって搬送された記録媒体にトナー像を写し取る画
像形成装置について説明したが、本発明はこれのみに限
定されるものではなく、電子写真方式を用いてエンドレ
スベルトへトナー像を形成し、記録媒体にトナー像を写
し取る画像形成装置についても、実施可能である。
【0153】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エンドレスベルト表面の移動速度の検出を高精度で行う
と同時に、エンドレスベルトを所定速度に素早く起ち上
げ、FPOTを短縮可能な画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の画像形成装置のエンドレ
スベルトの制御部を表すブロック図である。
【図2】 本発明の実施例1を表すフローチャートであ
る。
【図3】 本発明の実施例1〜3に係る、エンドレスベ
ルトに従動する従動ローラのパルス周期(1回転ごと)
の説明図である。
【図4】 本発明の実施例1の動作を概略的に表す図で
ある。
【図5】 本発明の実施例2を表すフローチャートであ
る。
【図6】 本発明の実施例3を表すフローチャートであ
る。
【図7】 タンデム方式の画像形成装置の一例を表す図
である。
【符号の説明】
11 スキャナユニット 12 クリーニングと一次帯電を行うブロック 13 レーザ光 14 現像器 15 クリーニング装置 16 一次帯電器 17 スリーブローラ 18 感光体ドラム 19 転写器 20 ピックアップローラ 21 レジストローラ 22 普通紙用カセット 23 定着器 24 1stレジセンサ 25 2ndレジセンサ 26 3rdレジセンサ 27 4thレジセンサ 28 手差しトレイ 29 吸着ローラ 30 エンドレスベルト 31 従動ローラ 32 駆動ローラ 33 加圧ローラ 34 転写紙 35 定着ローラ 51 速度検出手段 52 CPU 53 ROM 54 駆動モータ 55 RAM
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA11 DA16 DA38 ED02 ED16 EE01 EE03 EE04 EE08 2H035 CA05 CB06 CG01 CG03 2H071 BA42 CA01 CA02 CA05 CA07 CA09 DA16 DA21 DA26 DA31 DA32 EA18 2H200 FA04 GA12 GA23 GA47 HA02 HB12 HB22 JA02 JB07 JB49 JB50 JC04 JC19 JC20 LA23 LA27 LA29 PA10 PA11 PB14 PB27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真方式を用いて像担持体へトナー
    像を形成する画像形成手段と、像担持体へ搬送されると
    ともに像担持体上に形成されたトナー像を写し取る記録
    媒体と、記録媒体の搬送を行うエンドレスベルトと、前
    記エンドレスベルトを回転駆動する駆動手段と、前記エ
    ンドレスベルトの回転に従動して回転する従動ローラ
    と、前記従動ローラの回転速度を検出する速度検出手段
    と、前記速度検出手段の検出結果をもとに前記駆動手段
    の回転速度を制御する制御手段を有する画像形成装置に
    おいて、前記制御手段は、複数の回転速度制御モードを
    有し、所定の条件に応じて回転速度制御モードを選択す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の回転速度制御モードとは、回
    転速度の粗調整を行う第一の制御モードと回転速度の微
    調整を行う第二の制御モードとであり、前記制御手段
    は、前記駆動手段の起動時には第一の制御モードで制御
    を開始し、第一の制御モードの制御範囲内に回転速度が
    達した時点で第二の制御モードに切り替えることを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第二の制御モードにおける回転速度
    のデータは、前記駆動手段が停止する前に画像形成装置
    内に設けられた記憶手段へ記憶され、前記制御手段は、
    前記駆動手段の再起動時には、記憶された前記回転速度
    のデータをもとに第二の制御モードで制御を開始するこ
    とを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記第二の制御モード
    における回転速度のデータが前回記憶手段へ記憶された
    時から所定の時間経過していない時に前記駆動手段を再
    起動する場合には、記憶された前記回転速度のデータを
    もとに第二の制御モードで制御を開始することを特徴と
    する請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 電子写真方式を用いて像担持体へトナー
    像を形成する画像形成手段と、像担持体へ搬送されると
    ともに像担持体上に形成されたトナー像を写し取る記録
    媒体と、記録媒体の搬送を行うエンドレスベルトと、前
    記エンドレスベルトを回転駆動する駆動手段と、前記エ
    ンドレスベルトの回転に従動して回転する従動ローラ
    と、前記従動ローラの回転速度を検出する速度検出手段
    と、温度を検出するために装置内に設けられた温度検出
    手段と、前記速度検出手段と前記温度検出手段との検出
    結果をもとに前記駆動手段の回転速度を制御する制御手
    段を有する画像形成装置において、前記制御手段は、温
    度検出手段の検出結果をもとに回転速度の速度目標値を
    導出する第三の制御モードと、速度検出手段の検出結果
    をもとに回転速度の微調整を行う第四の制御モードとを
    少なくとも有し、前記駆動手段の起動時には第三の制御
    モードで制御を開始し、第三の制御モードにより前記速
    度目標値が導出された時点で第四の制御モードに切り替
    えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 電子写真方式を用いて形成したトナー像
    を担持するエンドレスベルトと、前記エンドレスベルト
    を回転駆動する駆動手段と、前記エンドレスベルトの回
    転に従動して回転する従動ローラと、前記従動ローラの
    回転速度を検出する速度検出手段と、前記速度検出手段
    の検出結果をもとに前記駆動手段の回転速度を制御する
    制御手段を有する画像形成装置において、前記制御手段
    は、複数の回転速度制御モードを有し、所定の条件に応
    じて回転速度制御モードを選択することを特徴とする画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の回転速度制御モードとは、回
    転速度の粗調整を行う第一の制御モードと回転速度の微
    調整を行う第二の制御モードとであり、前記制御手段
    は、前記駆動手段の起動時には第一の制御モードで制御
    を開始し、第一の制御モードの制御範囲内に回転速度が
    達した時点で第二の制御モードに切り替えることを特徴
    とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記第二の制御モードにおける回転速度
    のデータは、前記駆動手段が停止する前に画像形成装置
    内に設けられた記憶手段へ記憶され、前記制御手段は、
    前記駆動手段の再起動時には、記憶された前記回転速度
    のデータをもとに第二の制御モードで制御を開始するこ
    とを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記第二の制御モード
    における回転速度のデータが前回記憶手段へ記憶された
    時から所定の時間経過していない時に前記駆動手段を再
    起動する場合には、記憶された前記回転速度のデータを
    もとに第二の制御モードで制御を開始することを特徴と
    する請求項8記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 電子写真方式を用いて形成したトナー
    像を担持するエンドレスベルトと、前記エンドレスベル
    トを回転駆動する駆動手段と、前記エンドレスベルトの
    回転に従動して回転する従動ローラと、前記従動ローラ
    の回転速度を検出する速度検出手段と、温度を検出する
    ために装置内に設けられた温度検出手段と、前記速度検
    出手段と前記温度検出手段の検出結果をもとに前記駆動
    手段の回転速度を制御する制御手段を有する画像形成装
    置において、前記制御手段は、温度検出手段の検出結果
    をもとに回転速度の速度目標値を導出する第三の制御モ
    ードと、速度検出手段の検出結果をもとに回転速度の微
    調整を行う第四の制御モードとを少なくとも有し、前記
    駆動手段の起動時には第三の制御モードで制御を開始
    し、第三の制御モードにより前記速度目標値が導出され
    た時点で第四の制御モードに切り替えることを特徴とす
    る画像形成装置。
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