JP2003215648A - 光導波路装置 - Google Patents
光導波路装置Info
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Abstract
方向スイッチングの可能なデバイス構造を提供する。 【解決手段】 光導波路装置において多方向のスイッチ
ングを可能にするもので、特に、圧電性薄膜2からなる
光導波路層を複数の分岐箇所を持つようにパターニング
して配設しておくようにし、音響光学効果などを利用し
て、光伝送媒体の屈折率を変化させ、スイッチングを行
うようにしている。
Description
かり、特に、光通信分野における光スイッチ、光変調
器、光分波器などに用いられるスイッチング機能を備え
た光導波路素子に関する。
せしめられる表面弾性波により屈折率を変化させるいわ
ゆる音響光学効果を利用した方式が提案されている。音
響光学効果とは光学媒体材料内を伝播する表面弾性波の
疎密に対応して生じる材料の屈折率変化に伴って光がブ
ラッグ回折される現象であり、この効果を利用して高速
レーザプリンタなどがバルク材料を用いて実用化されて
いる。
は、たとえば特開昭59−30520号においては、Z
nO薄膜導波路に一つの入力電極を形成し、光を2方向
にスイッチングさせるいわゆる音響光学型光スイッチが
提案されている。
に、表面を圧電性薄膜2で被覆した弾性体基板1からな
る多層構造基板と、上記圧電性薄膜2の表面に付着する
櫛形電極3、4とで構成されている。そして櫛形電極
3、4により弾性体基板1上に送出された弾性表面波7
が、基板1の表面に周期的凹凸あるいは表面近傍の周期
的な屈折率変化を生じさせ、表面状態の変化が光に対し
て回折格子の作用をし、ブラッグ回折を生じる。そこ
で、入射光5は表面波による回折格子で反射され、反射
光6‘となる。このときの反射角は弾性表面波による格
子の周期長により決まるので櫛型電極3、4間に印加す
る信号周波数を変化させると、反射光を偏向させること
が出来る。
数に対して弾性表面波の周波数により変調される。
を有し、2方向に光をスイッチングするものである。
光をスイッチングするものであるが、近年、光通信分野
の進展に伴い、さらに、光を多方向にスイッチングでき
る小型、高速のデバイスが求められるようになってきて
いる。
うに、複数の電極を有するものも提案されている。この
素子は、広帯域化が目的であり、多方向に光を高速スイ
ッチングする機能を有しているわけではない。
よる屈折率変化を利用した熱光学方式においては、多方
向の光スイッチが提案されている。しかしこの方式で
は、材料の温度変化を利用するため、動作速度が10m
secオーダーと遅い。しかも小型化が困難であるた
め、特に民生光通信分野への応用においては、小型化と
動作速度の高速化が課題となっている。
で、μsオーダーの高速動作が可能で、多方向スイッチ
ングの可能なデバイス構造を提供することを目的とす
る。
め、本発明では、光導波路装置において多方向のスイッ
チングを可能にするもので、特に、圧電性薄膜からなる
光導波路層を複数の分岐箇所を持つようにパターニング
して配設しておくようにし、音響光学効果などを利用し
て、光伝送媒体の屈折率を変化させ、スイッチングを行
うようにしたものである。
箇所を備えた光導波路と、前記分岐箇所にそれぞれ配設
せしめられ、光導波方向を選択する複数の選択手段とを
具備し、光導波路装置を構成するようにしたことを特徴
とする。
箇所を備えた圧電性薄膜からなる導波路構造パターンで
構成されていることを特徴とする。
毎に独立して動作可能となるように構成されていること
を特徴とする。
路パターンを覆うように振動補助層を具備したことを特
徴とする。
独立して作動するように構成されていることを特徴とす
る。
ド状カーボンであることを特徴とする。
するための電極を具備したことを特徴とする。
能となるように構成されていることを特徴とする。
することにより、電気光学効果により光導波方向を選択
できるように構成されていることを特徴とする。
ることにより、熱光学効果により光導波方向を選択でき
るように構成されていることを特徴とする。
することにより、音響光学効果により光導波方向を選択
できるように構成されていることを特徴とする。
果などにより、電極への通電によってのみ容易に高速で
疎密波が発生することにより高速で密度が変化し、この
密度の変化により屈折率が変化し、光回折が生じること
により、各分岐箇所における伝送方向が決定される。し
たがって電気信号により、スイッチングを行うことがで
きるため、高速のスイッチングが可能であり、極めて容
易に高速動作が可能となる。
て説明する。
動作原理と構造について説明する。
を示すように、酸化亜鉛(ZnO)などの圧電性薄膜2
に高周波電力を印加し、表面弾性波を発生させることに
より、材料の密度が変化することを利用して入射光5を
複数の方向6a、6bにスイッチングできるようにした
ものである。すなわち、密度変化に比例した周期的な屈
折率変化がこの圧電性薄膜2中に誘起される。これによ
り、入射光にブラッグ回折が生じ、出射光6の方向を6
a、6bとの2方向に切り替えることにより、光導波の
オンオフを行うことが可能となる。
うに、ZnOなどの圧電性薄膜2に隣接して、酸化テル
ル(TeO2)などの音響光学薄膜8からなる光導波路
パターンを配設し、圧電性薄膜2に高周波電力を印加
し、表面弾性波を発生させることにより、材料の密度が
変化し、この圧電性材料の密度変化によって隣接する音
響光学薄膜8の密度変化をもたらし、この音響光学材料
の密度変化を利用して入射光5を複数の方向6a、6b
にスイッチングできるようにしたものである。すなわ
ち、密度変化に比例した周期的な屈折率変化がこの音響
光学薄膜8中に誘起される。これにより、入射光にブラ
ッグ回折が生じ、出射光6の方向を6a、6bとに切り
替えることにより、光導波のオンオフを行うことが可能
となる。 (第1の実施の形態)以下、本発明の第1の実施の形態
について図面を参照しつつ詳細に説明する。
した光導波路装置であり、多方向のスイッチングを実現
するため、図2(a)および(b)に示すように、Zn
O薄膜からなる圧電性薄膜パターン2からなる光導波路
層を複数の分岐箇所をもつ導波路パターン構造とし、こ
の各分岐点に選択手段として、それぞれ第1乃至第3の
スイッチング素子SW1〜SW3を配設し、この第1乃
至第3のスイッチング素子SW1〜SW3により、各分
岐箇所におけるオンオフを音響光学効果を利用して切り
替えるようにしたことを特徴とするものである。
薄膜パターン2の分岐箇所に形成された櫛型電極3、4
およびこの櫛型電極3、4に高周波電力を印加するため
の高周波電源9と、この櫛型電極3、4を覆うように形
成されたダイヤモンドライクカーボン(DLC)層から
なる、振動補助層10とを具備したことを特徴とする。
各スイッチング素子は同様に形成されており、この振動
補助層は互いに分離して形成されることにより、各スイ
ッチング素子の干渉を防止し、オンオフを独立して制御
することが可能となる。
SP2結合を有し、膜中に水素を含む非晶質構造の炭素
のことを指す。かかるDLCは電気機械結合係数が高い
ため、圧電振動が大きい。また、DLCの屈折率は、
1.8程度であり、ZnOなどの圧電性光導波路材料
(ZnOの屈折率:2.0、LiNbO3の屈折率:
2.2、LiTaO3の屈折率:2.18)に比べて小
さく、圧電体光導波路層上に直接形成しても、光がDL
C側に漏曳するという問題がなく、DLCの弾性を直接
利用することが可能である。
路装置の製造方法について説明する。
基板1表面にCVD法により、光学的バッファ層11と
しての酸化シリコン膜を形成する。
グネトロンスパッタリング法により、光導波路層として
ZnO層からなる圧電性薄膜2を形成する。ここでRF
パワー:200W、スパッタリングガス圧:5mTor
r(Ar:O2=50:50)、基板温度300℃、成
膜速度:15nm/min.とし、膜厚500nm〜2
μmのZnO層からなる圧電性薄膜2を形成した。
リソグラフィ法により、第1乃至第3の3つの分岐箇所
P1、P2、P3をもつ圧電性薄膜(ZnO層)2から
なる光導波路パターンを形成する。
0nm〜500nmのアルミニウム薄膜を形成し、これ
をフォトリソグラフィによりパターニングし、図3
(d)に示すように、アルミニウム薄膜パターンからな
る電極3、4を形成する。このアルミニウム電極パター
ンは図4に要部拡大図を示すように、相対向するように
配置された2つの櫛歯電極パターン3、4を構成してお
り、電極幅および電極間隔W1、W2は同じで1〜2μ
m、電極長Lは75〜150μmとし、繰り返し回数は
100から1000とした。
LC膜を形成し、フォトリソグラフィによりパターニン
グし、振動補助層10を形成する。ここでプラズマCV
D法は、マイクロ波電力:1kW、基板温度:700
℃、原料ガス:水素、メタンとし、成膜速度:18nm
/min.とし、膜厚700nm〜5μmのDLC層1
0を形成した。
1〜P3に対応して光スイッチング素子SW1〜SW3
が形成される。この光導波路装置は、電極3、4に対し
て高周波電源9から印加する電力の周波数を制御し、振
動補助層10およびZnO層からなる圧電性薄膜2が振
動し、この櫛歯電極の各電極間距離によって決まる周波
数をもつ疎密波を形成する。
からなる導波路パターンを通過する光の方向を、各光ス
イッチング素子SW1〜SW3ごとに、独立して切り替
えることができるようになっている。
み容易に高速で疎密波が発生することにより高速で密度
が変化し、この密度の変化により屈折率が変化し、光回
折が生じることにより、各分岐箇所における伝送方向が
決定される。したがって電気信号により、スイッチング
を行うことができるため、高速のスイッチングが可能で
あり、極めて容易に高速動作が可能となる。
された振動補助層で被覆形成されているため、音響光学
効果による振動を振動補助層で効率よく増幅することが
でき、各光スイッチング素子の独立分離性が高められ、
相互干渉を防止することができる。
ため、熱光学方式に比べて、高速のスイッチングを行う
ことが可能となる。
率材料である酸化シリコン膜からなるバッファ層を介し
て圧電性薄膜からなる光導波路層パターンが形成されて
いるため、光の損失も少ない。またこの酸化シリコン膜
は通常の半導体集積回路において絶縁膜として使用され
る膜であり、容易に半導体集積回路装置への集積化が可
能である。
としては、低屈折率化の可能なDLC(屈折率:1.
8)を用いているため、上方(DLC側)への光の損失
の問題もない。
らみると、振動補助層として、弾性率の高いダイヤモン
ドの使用も考えられる。ダイヤモンドは、膜中炭素のほ
とんどがSP3結合を構成している結晶性の膜で、屈折
率が2.4程度と大きいため、光の損失の問題を回避し
ようとするとバッファ層を介して形成する必要がある。
DLCに代えてダイヤモンド薄膜を用いるような場合
は、圧電性薄膜上に薄い酸化シリコン膜などのバッファ
層を介して振動補助層を形成するようにしてもよい。
振動補助層との間にバッファ層が介在することになり。
ダイヤモンドの高速伝搬特性を有効に活用することがで
きないという問題が生じることがある。
料としてZnOを用いたが、ZnOに限定されることな
く、LiNbO3、LiTaO3、LiIO3、アルミニ
ウムナイトライド(AlN)などの他さらには、Li2
B4O7,サファイア、ダイヤモンド、シリコン(S
i)、酸化マグネシウムなども使用可能である。
イヤモンド、サファイア、MgO、LiTaO3などが
適用可能である。なお振動補助層と圧電性材料との組み
合わせは適宜選択可能であるが、振動補助層への光の損
失を低減するとともに振動を増幅するためには、光導波
路を構成する圧電性材料よりも、弾性定数が大きく、屈
折率の小さい材料を選択することが必要である。 (第2の実施の形態)以下、本発明の第2の実施の形態
について図面を参照しつつ詳細に説明する。
電性材料で形成し、光導波路自体に疎密波を形成して屈
折率を変化させるようにしたが、本発明の第2の実施の
形態では、図1(b)に示した原理を利用したもので、
図5に示すように、酸化テルル(TeO2)などの音響
光学薄膜8からなる導波路パターン上であってこの導波
路の各分岐箇所に相当する領域にZnOなどの圧電性薄
膜2を配設し、このZnOなどの圧電性薄膜2上に櫛型
電極3、4を形成して、通電することにより疎密波を形
成し、これを導波路パターンに伝達して疎密波を伝達
し、導波路パターンの屈折率を変化させ、スイッチング
を行うようにしたものである。
第3のスイッチング素子SW1〜SW3が形成されてい
る。各第1乃至第3のスイッチング素子SW1〜SW3
はそれぞれ、図6(a)および(b)に示すように、音
響光学薄膜8として酸化テルル(TeO2)からなる導
波路パターンを配設し、各分岐箇所に対応してこの導波
路パターンの上層に、圧電性薄膜2を互いに分離して形
成し、この上層に所望のピッチで形成された櫛歯パター
ンからなる櫛型電極3、4を形成したものである。
周波電力を印加し、表面弾性波を発生させることによ
り、材料の密度が変化し、この圧電性材料の密度変化に
よって隣接する音響光学薄膜8の密度変化をもたらし、
この音響光学薄膜8の密度変化を利用して入射光5を複
数の方向6a、6bにスイッチングすることができる。
折率変化がこの圧電性薄膜2中に誘起される。これによ
り、入射光にブラッグ回折が生じ、出射光6の方向を6
a、6bとに切り替えることにより、光導波のオンオフ
を行うことが可能となる。
形態による効果に加え、光導波路に直接疎密波を生起せ
しめるのではなく、圧電性薄膜で生起させた疎密波を伝
達することにより光導波路に疎密波を伝送するようにし
ているため、光導波路を形成する材料に依存することな
く、最適な圧電性材料を選択することができ、設計の自
由度が増大するという利点がある。
を受けることがないため、分岐部の形状を高精度の微細
パターンで構成してもよく、微細パターン構造に依存す
ることなく、圧電性薄膜を形成することができ、高速で
かつ信頼性の高いスイッチング機能を備えた光導波路装
置を形成することが可能となる。
成する音響光学材料として、TeO2を用いた例につい
て説明したが、テルルTe、モリブデン酸鉛(PbMo
O4)石英などを用いてもよい。
施の形態と同様の材料も適用可能である。 (第3の実施の形態)以下、本発明の第3の実施の形態
について説明する。
た光導波路装置であり、多方向のスイッチングを実現す
るため、温度による屈折率変化を用いたものである。す
なわち、図7(a)乃至(f)にその製造工程を示すよ
うに、ZnO層からなる圧電性薄膜2を複数の分岐箇所
をもつ導波路パターン構造とし、この各分岐点に選択手
段として、それぞれ第1乃至第3の光熱スイッチング素
子HSW1〜HSW3を配設し、この第1乃至第3の光
熱スイッチング素子HSW1〜HSW3により、各分岐
箇所におけるオンオフを熱光学効果を利用して切り替え
るようにしたことを特徴とするものである。
薄膜2として、ZnO薄膜パターンからなる光導波路の
分岐箇所に互いに分離して形成されたクロム薄膜からな
るヒータ層12と、この上層に形成された電極13、1
4およびこの電極13、14に熱源としての電力を印加
するための電源(図示せず)と、ヒータ層12を覆うよ
うに形成されたダイヤモンドライクカーボン(DLC)
層からなる、熱伝導性層15とを具備したことを特徴と
する。
ており、この熱伝導性層15は互いに分離して形成さ
れ、吸放熱を良好にし、各スイッチング素子の干渉を防
止し、オンオフを独立して制御するとともに、より高速
駆動の実現を可能とするものである。この熱伝導性層と
しては、DLCの他、酸化アルミニウム層などの熱伝導
性の良好な薄膜を用いることができ、導電性材料を用い
る場合には、図7(f)に示すように、電極13,14
との接触を防止するような形状で形成するのが望まし
い。
路装置の製造方法について説明する。
記第1および第2の実施の形態と同様であり、図7
(a)乃至(c)に示すように、シリコン基板1表面に
CVD法により、光学的バッファ層としての酸化シリコ
ン膜11を形成し、続いてRFマグネトロンスパッタリ
ング法により、ZnO層を形成し、フォトリソグラフィ
により、第1乃至第3の3つの分岐箇所P1、P2、P
3をもつZnO層からなる圧電性薄膜パターン(光導波
路)2を形成する。
nm〜500nmのクロム薄膜を形成し、これをフォト
リソグラフィによりパターニングし、図7(d)に示す
ように、クロム薄膜からなる発熱抵抗体パターン12を
形成する。
厚400nm〜500nmのアルミニウム薄膜を形成
し、これをフォトリソグラフィによりパターニングし、
図7(e)に示すように、電極13、14を形成する。
400nm〜500nmのDLC薄膜を形成し、これを
フォトリソグラフィによりパターニングし、図7(f)
に示すように、クロム薄膜抵抗体パターンの放熱または
吸熱を補助するための酸化アルミニウムからなる補助層
15を形成する。
通電量を制御することにより、分岐箇所における光導波
路の屈折率を変化させ、光導波路装置の圧電性薄膜(導
波路)パターン2を通過する光の方向を、各光熱スイッ
チング素子HSW1〜HSW3ごとに、独立して切り替
えることができるようになっている。
よってのみ容易に高速で密度が変化し、この密度の変化
により屈折率が変化し、光回折が生じることにより、各
分岐箇所における伝送方向が決定される。ここでは、補
助層の存在により、吸収又は放熱が良好に行われ、μs
オーダーの高速でスイッチングを行うことが可能とな
る。
イッチングを行うようにしているため、高速のスイッチ
ングが可能であり、極めて容易に高速動作が可能とな
る。
ムの他DLCなど熱伝導性の良好な吸収放熱材料を用い
るのが望ましい。 (第4の実施の形態)以下、本発明の第4の実施の形態
について説明する。
した光導波路装置であり、多方向のスイッチングを実現
するため、電界による屈折率変化を用いたものである。
すなわち、図8(a)乃至(e)にその製造工程を示す
ように、圧電性薄膜(ZnO薄膜)パターン2からなる
光導波路層を複数の分岐箇所をもつ導波路パターン構造
とし、この各分岐点に選択手段として、それぞれ第1乃
至第3の電気光学スイッチング素子ESW1〜ESW3
を配設し、この第1乃至第3の電気光学スイッチング素
子ESW1〜ESW3により、各分岐箇所におけるオン
オフを電気光学効果を利用して切り替えるようにしたこ
とを特徴とするものである。
電性薄膜2であるZnO薄膜パターンからなる光導波路
の分岐箇所に形成されたアルミニウム薄膜からなる電極
23、24と、この電極23、24を覆うように形成さ
れた酸化シリコン層などの絶縁材料からなる補助層25
とを具備したことを特徴とする。
されており、この補助層25は互いに分離して形成さ
れ、電極を保護し、各スイッチング素子の干渉を防止
し、オンオフを独立して制御するとともに、より高速で
信頼性の高い駆動を実現するものである。
路装置の製造方法について説明する。
記第1乃至第3の実施の形態と同様であり、図8(a)
乃至(c)に示すように、シリコン基板1表面にCVD
法により、光学的バッファ層11としての酸化シリコン
膜を形成し、続いてRFマグネトロンスパッタリング法
により、ZnO層を形成し、フォトリソグラフィによ
り、第1乃至第3の3つの分岐箇所P1、P2、P3を
もつZnO層からなる圧電性薄膜パターン(光導波路)
2を形成する。
nm〜500nmのアルミニウム薄膜を形成し、これを
フォトリソグラフィによりパターニングし、図8(d)
に示すように、電極23、24を形成する。
厚400nm〜500nmの酸化シリコン膜を形成し、
これをフォトリソグラフィによりパターニングし、図8
(e)に示すように、酸化アルミニウム層からなる補助
層25を形成する。なおこの補助層としては酸化シリコ
ンなど、電極を保護するための絶縁性材料であるのが望
ましい。
への通電を制御することにより、電気光学効果により、
分岐箇所における光導波路の屈折率を変化させ、光導波
路装置の導波路を構成する圧電性薄膜パターン2を通過
する光の方向を、各電気光学スイッチング素子ESW1
〜ESW3ごとに、独立して切り替えることができるよ
うになっている。
して光導波路を構成する圧電性薄膜に電界をかけること
により、容易に高速で屈折率が変化し、光回折が生じる
ことにより、各分岐箇所における伝送方向が決定され
る。ここでは、補助層の存在により、電極の保護を図る
ことができ、誤動作の発生を防止し、nsオーダーの高
速でスイッチングを行うことが可能となる。
し、スイッチングを行うようにしているため、高速のス
イッチングが可能であり、極めて容易に高速動作が可能
となる。
光導波路装置について説明したが、いずれも薄膜プロセ
スを用いて、バッファ層としての酸化シリコン膜を表面
に形成したシリコン基板上に圧電性薄膜からなる導波路
パターンを形成したものであり、トランジスタ、光電変
換素子などの他の電子回路素子などとの集積化は容易で
あり、光電気集積回路装置として有効である。また、光
導波路上に、半導体レーザなどの発光素子チップをハイ
ブリッド構造で搭載することも可能であり、ハイブリッ
ド光電気集積回路装置とすることも可能である。
れることなくサファイア基板などを用いることも可能で
あり、光電変換素子、半導体レーザなどの発光素子を同
一基板上に集積化することも可能であり、小型でより高
速動作の可能な、光集積回路装置を提供することが可能
となる。
ば、複数の分岐箇所を備えた光導波路の各分岐箇所にそ
れぞれ、光導波方向を選択する複数の選択手段を配設し
ているため、入射光を多方向にスイッチングすることが
可能となる。
図である。
示す図である。
製造工程を示す図である。
用いられる光導波路装置の櫛型電極を示す図である。
示す図である。
示す図である。
製造工程を示す図である。
製造工程を示す図である。
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 複数の分岐箇所を備えた光導波路と、 前記分岐箇所にそれぞれ配設せしめられ、光導波方向を
選択する複数の選択手段とを具備したことを特徴とする
光導波路装置。 - 【請求項2】 前記光導波路は、複数の分岐箇所を備え
た圧電性薄膜又は音響光学薄膜からなる導波路構造パタ
ーンで構成されていることを特徴とする請求項1に記載
の光導波路装置。 - 【請求項3】 前記選択手段は、各分岐箇所毎に独立し
て動作可能に構成されていることを特徴とする請求項1
または2に記載の光導波路装置。 - 【請求項4】 前記各分岐箇所における導波路パターン
を覆うように補助層を具備したことを特徴とする請求項
1乃至3のいずれかに記載の光導波路装置。 - 【請求項5】前記補助層はダイヤモンド状カーボンであ
ることを特徴とする請求項4に記載の光導波路装置。 - 【請求項6】 前記選択手段は、電界を印加するための
電極を具備したことを特徴とする請求項1乃至5のいず
れかに記載の光導波路装置。 - 【請求項7】 前記選択手段は、電界を印加することに
よって、電気光学効果により光導波方向を選択できるよ
うに構成されていることを特徴とする請求項1乃至6の
いずれかに記載の光導波路装置。 - 【請求項8】 前記選択手段は、熱を印加することによ
って、熱光学効果により光導波方向を選択できるように
構成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいず
れかに記載の光導波路装置。 - 【請求項9】 前記選択手段は、弾性波を印加すること
によって、音響光学効果により光導波方向を選択できる
ように構成されていることを特徴とする1乃至6のいず
れかに記載の光導波路装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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JP2003215648A true JP2003215648A (ja) | 2003-07-30 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006003955A1 (ja) * | 2004-06-30 | 2006-01-12 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 音響光学素子及びそれを用いた光描画装置 |
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2002
- 2002-01-28 JP JP2002017881A patent/JP2003215648A/ja active Pending
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