JP2003215514A - 光可変減衰装置およびその製造方法ならびに光モジュール - Google Patents

光可変減衰装置およびその製造方法ならびに光モジュール

Info

Publication number
JP2003215514A
JP2003215514A JP2002014787A JP2002014787A JP2003215514A JP 2003215514 A JP2003215514 A JP 2003215514A JP 2002014787 A JP2002014787 A JP 2002014787A JP 2002014787 A JP2002014787 A JP 2002014787A JP 2003215514 A JP2003215514 A JP 2003215514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
fiber
variable
optical transmission
transmission body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002014787A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsumi Fukuura
篤臣 福浦
Tetsuya Kishino
哲也 岸野
Hiroko Yokota
裕子 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2002014787A priority Critical patent/JP2003215514A/ja
Publication of JP2003215514A publication Critical patent/JP2003215514A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速動作が可能であり、製造が容易で、小型
で安価であり、さらに安定した光可変減衰装置を提供す
る。 【解決手段】 第1光伝送体11と第2光伝送体12と
を、第1光伝送体11から出力された光の伝搬方向、振
幅、および位相のいずれか一つ以上を変化させる光可変
手段100を介して、光接続できるように成した光可変
減衰装置であって、第1光伝送体11および第2光伝送
体12の少なくとも一方が、グレイデッドインデックス
ファイバ13を含む光ファイバ体であることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光通信分野で用いら
れる光可変減衰装置に関するものであり、安定した高速
動作が可能であり、製造が容易で、小型化が図れる光可
変減衰装置およびその製造方法ならびに光モジュールに
関する。
【0002】
【従来の技術】光通信分野で用いられる受動部品の一つ
に光減衰装置がある。光減衰装置には、減衰量が固定さ
れた光固定減衰装置と、減衰量を変化させることができ
る光可変減衰装置がある。このうち、光可変減衰装置
は、手動で減衰量をコントロールするものと、電気的手
段でコントロールするものに分けられる。
【0003】電気的手段で減衰量をコントロールする光
可変減衰装置(以下、EVOAと表記する)は、高速動
作が可能であるが、低い挿入損失、広い減衰量可変範
囲、低い動作電圧を有することが望ましい。また、それ
らに加えて小型で安価であり高い信頼性を有することが
望ましい。
【0004】従来のEVOAとして、光導波路で形成し
たマッハツェンダー干渉計などを利用した光集積回路型
のものが存在している。これは、光集積回路型の光変調
器や光スイッチの原理を利用したものであり、素子のア
レイ化や、他の素子との集積化に適している。
【0005】ところが光集積回路型のEVOAは、アレ
イ型のデバイスを作る際には非常に有効ではあるが、チ
ャンネル数が少ない場合には1チャンネル当たりの製造
コストが高くなるという欠点を持っていた。また、光集
積回路自体が比較的大型である上に、光ファイバの入出
力部も存在するため、小型化が難しいという欠点もあ
る。さらに、動作原理によっては、安定性を確保するた
めに温度制御装置を使用する必要があり、しかも高価、
大型化するという欠点があった。このため、チャンネル
数が比較的少ないシステムでは、下記に示すインライン
型のEVOAが使用される傾向がある。
【0006】インライン型のEVOAは、光導波路を用
いずに光ファイバの途中に減衰部を設ける方式(例え
ば、米国特許5966493号を参照)や、光ファイバ
にコリメーターを介して減衰装置を取り付ける方式(例
えば、特開平6−51255号を参照)で光を減衰させ
るものであり、比較的小型で安価であるという特徴を持
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インラ
イン型のEVOAにおいては、例えば、光ファイバの途
中に減衰部を設ける方式では、光ファイバに非常に微細
な加工を行う必要があるため、製造効率が低く、低価格
化に限界がある。
【0008】また、磁気光学効果を用いたものは、電磁
石を用いて減衰量のコントロールを行うため小型化が難
しく、さらに素子の実装に高い精度が要求されるため低
価格化に限界があった。
【0009】図21に従来のEVOAの一例を示す。図
中、161は入力光ファイバ、162はコリメート用の
レンズ、165は出力光ファイバ、166はマウント用
の基板である。また、EVOAの主要部は、ファラデー
回転子164および複屈折基板163から構成される。
なお、図では省略されているが、ファラデー回転子16
4の動作をコントロールする電磁石が備え付けられてい
る。
【0010】このEVOAを正確に動作させるために
は、光ファイバとレンズによる光学系の調芯をとること
はもちろんのこと、その光軸とファラデー回転子および
複屈折基板の光軸を正確に合わせる必要がある。また、
電磁石との調芯も必要となる。これらの調芯がずれる
と、挿入損失が大きくなり、また最大減衰量が小さくな
るため、EVOAの作製には非常に高精度な部品実装作
業が要求される。このことは、EVOAの低価格化を妨
げる一因となっていた。また、機械的な衝撃による部品
配置のわずかな変化が、EVOAの特性劣化を引き起こ
すという問題もあった。
【0011】本発明は、光通信分野で用いられる光可変
減衰装置に関するものであり、前述したような従来のE
VOAの欠点を改善し、高速動作が可能であり、製造が
容易で、小型で安価であり、さらに安定した光可変減衰
装置およびこれを用いた光モジュールならびに製造方法
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前述のよう
な問題点を改善するべく、検討を行った結果、以下のよ
うな構成が有効であることがわかった。即ち、本発明の
光可変減衰装置は、第1光伝送体と第2光伝送体とを、
前記第1光伝送体から出力された光の伝搬方向、振幅、
および位相のいずれか一つ以上を変化させる光可変手段
を介して、光接続できるように成した光可変減衰装置で
あって、前記第1光伝送体および第2光伝送体の少なく
とも一方が、グレイデッドインデックスファイバを含む
光ファイバ体であることを特徴とする。具体的には、例
えば(1)第1光伝送体と、該第1光伝送体に対向する
第2光伝送体と、前記第1および第2光伝送体の間に挿
入された、光の伝搬方向、振幅及び位相の少なくとも1
つを変化させる手段と、から構成された光可変減衰装置
において、前記第1および第2光伝送体の少なくとも一
方が、シングルモードファイバの一端に、グレイデッド
インデックスファイバの一端を接続し、該グレイデッド
インデックスファイバの他端に、焦点距離調節用のコア
レスファイバの一端を接続して成る光ファイバ体である
ことを特徴とする。
【0013】また、前記グレイデッドインデックスファ
イバが下記式を満足する長さに形成されていることを特
徴とする。 0.5π [rad] < κL < 0.8π [r
ad] 0.75(−λ0/πn0κw02) ≧ tan(κ
L) ≧ 1.25(−λ0/πn0κw02) (ただし、κ:グレイデッドインデックスファイバの屈
折率分布を決定するパラメータであり、コア半径をa、
比屈折率差をΔとしたときに、κ=(2Δ)0.5/aで
定義される値、L:グレイデッドインデックスファイバ
の長さ、λ0:真空中における光の波長、n0:グレイ
デッドインデックスファイバの最大屈折率、w0:グレ
イデッドインデックスファイバに入力される光のスポッ
トサイズ)具体的には、(2)前記グレイデッドインデ
ックスファイバの屈折率分布が半径rの関数として近似
的にn(r)=n0(1−0.5(κr)2)で与えら
れ、グレイデッドインデックスファイバの長さLが、 0.5π [rad] < κL < 0.8π [r
ad] を満足し、且つ、 tan (κL) = −λ0/(πn0κw02) を満足する値を中心として±約25%以内の範囲にある
ことを特徴とする。
【0014】また、(3)前記第1および第2光伝送体
の少なくとも一方と、前記光の伝搬方向、振幅及び位相
の少なくとも1つを変化させる手段が、一体の支持部材
に固定されていることを特徴とする。
【0015】また、(4)第1光伝送体と、該第1光伝
送体に対向する第2光伝送体と、前記第1および第2光
伝送体の間に挿入された、光の伝搬方向、振幅及び位相
の少なくとも1つを変化させる手段と、から構成された
光可変減衰装置において、前記第1および第2光伝送体
が、シングルモードファイバの一端に、グレイデッドイ
ンデックスファイバの一端を接続し、該グレイデッドイ
ンデックスファイバの他端に、焦点距離調節用のコアレ
スファイバの一端を接続し、該コアレスファイバの他端
に、他のグレイデッドインデックスファイバの一端を接
続し、該グレイデッドインデックスファイバの他端に、
他のシングルモードファイバの一端を接続して成る光フ
ァイバ体を、一体の支持部材に固定し、前記コアレスフ
ァイバを2つに分断することにより形成されていること
を特徴とする。
【0016】また、コアレスファイバの長さは、前記グ
レイデッドインデックスファイバの光出射端面からビー
ムウエストまでの距離Lwの約2倍であって、且つ前記
Lwが下記式を満足することを特徴とする請求項4に記
載の光可変減衰装置。 0.75(nc/2n0κ)((λ0/(πn0κw0
2))−((πn0κw02)/λ0)) ≦ Lw ≦ 1.25(nc/2n0κ)((λ0/(πn0κw0
2))−((πn0κw02)/λ0)) (ただし、nc:コアレスファイバの屈折率、n0:グ
レイデッドインデックスファイバの最大屈折率、κ:グ
レイデッドインデックスファイバの屈折率分布を決定す
るパラメータであり、コア半径をa、比屈折率差をΔと
したときに、κ=(2Δ)0.5/aで定義される値、λ
0:真空中における光の波長、w0:グレイデッドイン
デックスファイバに入力される光のスポットサイズ)、
具体的には、(5)前記コアレスファイバの長さは、前
記グレイデッドインデックスファイバの光出射端面から
ビームウエストまでの距離Lwの約2倍であって、前記
Lwが、コアレスファイバの屈折率をncとしたとき、 Lw=(nc/2n0κ)(λ0/(πn0κw02
−πn0κw02/λ0) を満足する値を中心として±約25%以内の範囲にある
ことを特徴とする。
【0017】また、(6)前記光の伝搬方向、振幅及び
位相の少なくとも1つを変化させる手段が、前記第1お
よび第2光伝送体が固定されている前記一体の支持部材
に固定されていることを特徴とする。
【0018】また、(7)前記第1および第2光伝送体
と、前記光の伝搬方向、振幅及び位相の少なくとも1つ
を変化させる手段との間隙に、屈折率整合部材が充填さ
れていることを特徴とする。
【0019】また、(8)前記一体の支持部材が前記光
伝送体を挿入する貫通孔を有していることを特徴とす
る。
【0020】また、(9)前記一体の支持部材が前記光
伝送体を載置する凹部(溝を含む)を有していることを
特徴とする。
【0021】また、(10)前記光の伝搬方向、振幅及
び位相の少なくとも1つを変化させる手段が、屈折率可
変材料からなる部材と、該屈折率可変材料からなる部材
に制御信号を印加する手段と、からなることを特徴とす
る。
【0022】また、(11)前記一体の支持部材に、前
記制御信号を伝える制御用端子を挿入する貫通孔または
載置する溝が形成されていることを特徴とする。
【0023】また、(12)前記一体の支持部材の、前
記光の伝搬方向、振幅及び位相の少なくとも1つを変化
させる手段が実装された部分を覆うように蓋が設けら
れ、気密封止されていることを特徴とする。
【0024】また、(13)前記第1および第2光伝送
体と、前記光の伝搬方向、振幅及び位相の少なくとも1
つを変化させる手段と、前記一体の支持部材とが、それ
らを収納する筐体に格納され、該筐体には制御用端子が
固定されており、該制御用端子と、前記屈折率可変材料
からなる部材に制御信号を印加する手段とが、接続され
ていることを特徴とする。
【0025】また、(14)前記第2光伝送体の少なく
とも一部分にクラッドモードの光の伝搬を妨げる機構を
設けたことを特徴とする。
【0026】また、(15)前記一体の支持部材表面ま
たは前記蓋の少なくとも一部分に、光吸収部材を取り付
けたことを特徴とする。
【0027】また、(16)前記第1および第2光伝送
体の少なくとも一方を伝搬する光をモニターする手段を
設けたことを特徴とする。
【0028】また、(17)本発明の光可変減衰装置を
2つ以上、一体に実装してモジュールを形成することを
特徴とする。
【0029】また、(18)本発明の光可変減衰装置
と、発光素子と受光素子の少なくとも一方とを、一体に
実装してモジュールを形成することを特徴とする。
【0030】また、本発明の光可変減衰装置の製造方法
として、以下のような方法が有効であることが分かっ
た。即ち、本発明の光可変減衰装置の製造方法は、(1
9)シングルモードファイバの一端に、グレイデッドイ
ンデックスファイバの一端を接続し、該グレイデッドイ
ンデックスファイバの他端に、焦点距離調節用のコアレ
スファイバの一端を接続し、該コアレスファイバの他端
に、他のグレイデッドインデックスファイバの一端を接
続し、該グレイデッドインデックスファイバの他端に、
他のシングルモードファイバの一端を接続して光ファイ
バ体を作製する工程と、前記光伝送体を一体の支持部材
に固定する工程と、前記一体の支持部材に固定された前
記光伝送体を2つに分断して第1および第2光伝送体を
作製する工程と、前記第1および第2光伝送体の間に、
光の伝搬方向、振幅及び位相の少なくとも1つを変化さ
せる手段を配置する工程と、を含むことを特徴とする。
【0031】また、(20)前記第1および第2光伝送
体の間に、光の伝搬方向、振幅及び位相の少なくとも1
つを変化させる手段を配置する工程において、前記光の
伝搬方向、振幅及び位相の少なくとも1つを変化させる
手段を、基板に固定し、該基板を前記一体の支持部材に
固定する工程を含むことを特徴とする。
【0032】また、(21)前記第1および第2光伝送
体の間に、光の伝搬方向、振幅及び位相の少なくとも1
つを変化させる手段を配置する工程において、前記一体
の支持部材に、光の伝搬方向、振幅及び位相の少なくと
も1つを変化させる手段を固定するための溝を形成する
工程を含むことを特徴とする。
【0033】
【作用】(1)の構成により、光軸に対して垂直方向の
位置ずれを抑制し、また適切な長さのコアレスファイバ
を選択することにより、焦点方向の調整を容易または不
要にすることができ、製造が容易で、小型で安価な光可
変減衰装置を実現することができる。
【0034】また、(2)の構成により、対向する第1
および第2光伝送体どうしの距離を最大にすることがで
き、また、グレイデッドインデックスファイバの屈折率
分布n(r)や長さLが設計値からずれた場合において
も、前記第1および第2光伝送体どうしの距離に対する
影響を小さく抑えることが可能であり、製造上のばらつ
きに対して比較的鈍感で、製造が容易な光可変減衰装置
を実現することができる。
【0035】また、(3)の構成により、予め一体の支
持部材に光軸合わせのための精度の高い加工を施すこと
ができるため、光軸合わせをより簡便に行うことがで
き、また機械的強度が向上する。
【0036】また、(4)の構成により、光軸に対して
垂直方向の位置ずれを抑制し、焦点方向の調整を容易ま
たは不要にすることができ、製造が容易で、小型で安価
な光可変減衰装置を実現することができる。
【0037】また、(5)の構成により、対向する第1
および第2光伝送体どうしの距離を最大にすることがで
き、また、グレイデッドインデックスファイバの屈折率
分布n(r)や長さLが設計値からずれた場合において
も、前記第1および第2光伝送体どうしの距離に対する
影響を小さく抑えることが可能であり、製造上のばらつ
きに対して比較的鈍感で、製造が容易な光可変減衰装置
を実現することができる。
【0038】また、(6)の構成により、予め一体の支
持部材に光軸合わせのための精度の高い加工を施すこと
ができるため、光軸合わせをより簡便に行うことがで
き、また機械的強度が向上する。
【0039】また、(7)の構成により、屈折率差によ
る界面での反射が減少し、結合損失を小さくすることが
できる。
【0040】また、(8)の構成により、本発明の光可
変減衰装置を作製するプロセスや使用する際にかかる応
力によって光伝送体が破損したり、光伝送体が移動して
光軸がずれたりする不具合を防止することができる。光
伝送体を挿入する貫通孔を有している一体の支持部材と
しては、例えばフェルールや、貫通孔を有するガラスや
プラスチック等の成型体が挙げられる。
【0041】また、(9)の構成により、支持部材の光
伝送体を載置する溝の形成面に電気配線を施したり、ア
ラインメントマーカーを作製したりする工程を簡便に行
うことができる。
【0042】また、(10)の構成により、機械的な移
動を伴う部品を不要にし、信頼性を向上させることがで
き、屈折率可変材料として電気光学効果を有する材料を
使用すれば、高速な動作が可能である。電気光学効果を
有する材料としては、例えばPLZT、BaTiO3、
SBN、LiNbO3、LiTaO3、液晶等がある。
【0043】また、(11)の構成により、外部からの
制御信号の入力を可能としながら、光路とその周辺部を
外界から遮断することができる。
【0044】また、(12)の構成により、光路とその
周辺部を保護し、機械的な強度を向上させることができ
る。
【0045】また、(13)の構成により、外部からの
制御信号の入力を可能としながら、光路とその周辺部を
外界から遮断し、また機械的な強度を向上させることが
できる。
【0046】また、本発明の光可変減衰装置は(14)
の構成により、不要で場合によっては有害であるクラッ
ドモードを除去することができる。
【0047】また、本発明の光可変減衰装置は(15)
の構成により、第2の伝送体に結合しない光を吸収し、
迷光を防止することができる。
【0048】また、本発明の光可変減衰装置は(16)
の構成により、伝搬する光をモニターする機構を設ける
ことができる。
【0049】また、本発明の光可変減衰装置は(17)
の構成により、複数を一体に実装したアレイを作製する
ことができる。
【0050】また、本発明の光可変減衰装置は(18)
の構成により、発光素子や受光素子と一体に実装したモ
ジュールを構成することができる。
【0051】また、(19)の光可変減衰装置の製造方
法により、予め光軸と焦点距離を合わせた部材から、本
発明の光可変減衰装置を効率よく作製することができ
る。
【0052】また、(20)の光可変減衰装置の製造方
法により、光の伝搬方向、振幅及び位相の少なくとも1
つを変化させる手段を一体の支持部材に配置する際に、
基板を保持して作業することができ、作業中に素子に損
傷を与える危険を回避することができる。また、基板に
電極が形成されていれば、光軸合わせの作業を行う際に
電気信号を供給しながら作業を実施することが可能であ
る。
【0053】また、(21)の光可変減衰装置の製造方
法により、実装される素子の形状に合わせた溝が形成さ
れていれば、素子に対する光軸合わせの作業を不要にす
ることが可能である。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光可変減衰装置を
模式的に図示した図面に基づいて詳細に説明する。
【0055】図1は、本発明による光可変減衰装置の実
施形態の一例を示すものである。第1光伝送体101
は、第1シングルモードファイバ11の一端に、第1グ
レイデッドインデックスファイバ13の一端を接続し、
第1グレイデッドインデックスファイバ13の他端に、
焦点距離調節用のコアレスファイバ15の一端を接続し
て成る光ファイバ体であり、第2光伝送体102は、第
1シングルモードファイバ12の一端に、第2グレイデ
ッドインデックスファイバ14の一端を接続し、第2グ
レイデッドインデックスファイバ14の他端に、焦点距
離調節用のコアレスファイバ16の一端を接続して成る
光ファイバ体である。
【0056】第1および第2シングルモードファイバ1
1,12には、例えばモードフィールド径10μmの伝
送用のシングルモードファイバを使用することができ、
第1および第2グレイデッドインデックスファイバ1
3,14には、屈折率分布がファイバ半径の多項式で表
される光ファイバを使用することができる。焦点距離調
節用の第1および第2コアレスファイバ15,16の長
さは、結合が最大になるように決めればよい。なお、第
1および第2シングルモードファイバ11,12の代わ
りにマルチモードファイバを使用してもよい。
【0057】このような構成において、第1および第2
グレイデッドインデックスファイバ13,14は、ファ
イバコリメータとして働き、モードフィールド径あるい
はビーム径を変換し、大きさの異なるビーム径を有する
ビームを高効率で結合させる機能を有する。なお、これ
ら光ファイバはいずれも石英ガラスや樹脂等で構成さ
れ、光ファイバどうしの接続には融着や透光性の接着剤
を用いることができる。
【0058】また、第1および第2グレイデッドインデ
ックスファイバ13,14としては一般的に屈折率分布
が半径rの次のような2次多項式: n(r)=n0(1−0.5 (κr)2) で与えられるものが広く用いられており、本発明におい
ては、真空中における光の波長をλ0、前記シングルモ
ードファイバのスポットサイズをw0としたとき、第1
および第2グレイデッドインデックスファイバ13,1
4の長さLが、 0.5π (rad) < κL < 0.8π (r
ad) を満足し、且つ、 tan(κL) = −λ0/(πn0κw02) を満足する値を中心として±約25%以内の範囲にある
ことを特徴とする。ここで、0.5π (rad) <
κLであるのは、グレイデッドインデックスファイバ
中でビーム径が周期的に変化し、シングルモードファイ
バから入射したビームが徐々に拡大され、最大のビーム
径になる長さよりも長いことを要求している。0.5π
(rad) = κLであるときには、ビームウエス
トがグレイデッドインデックスファイバの端面に一致し
てしまい、グレイデッドインデックスファイバからコア
レスファイバに入ったビームのスポットサイズが拡大す
る一方であるからである。そして、グレイデッドインデ
ックスファイバがさらに長くなると、ビーム径が小さく
なり始めるが、κL = πにおいて最小値になる。こ
の場合も、ビームウエストがグレイデッドインデックス
ファイバの端面に一致するので、望ましくない。したが
って、κL < πであることが望ましい。グレイデッ
ドインデックスファイバ中では、ビーム径が周期的に変
化するので、κLの値がπだけ異なる場合はコリメータ
として同じ機能を果たすが、κL <πのときに、長さ
を最も短くすることができるので、小型化の点で望まし
い。さらに、κL < 0.8π (rad)とするの
は、以下の事柄に基づいている。グレイデッドインデッ
クスファイバをコリメータとして利用する場合、対向す
るコリメータ間の距離をコリメータの端面からビームウ
エストまでの距離の2倍にしたとき、結合効率が最大に
なる。コリメータ端面からビームウエストまでの距離L
wは、コリメータの長さLによって決まる。Lwを最大
にするLの値L0は、 tan κL0 = −λ0/(πn0κw02) によって与えられ、LがL0からΔLだけずれたときの
Lwの相対的な変化ΔLw/Lwは ΔLw/Lw = − (0.5/sin4κL0)
(ΔL/L0)2 である。したがって、コリメータの長さのばらつきはL
0の近傍ではLwに対して2次の大きさで寄与すること
がわかる。このことは、Lwを最大にするLの値L0の
近傍では、長さのばらつきに対して比較的鈍感なコリメ
ータであることを意味し、製造が容易になる利点があ
る。また、コリメータの長さの相対誤差ΔL/L0がΔ
Lw/Lwに伝搬する大きさを表す係数0.5/sin
4(κL0)は、κL0=0.8πのとき約4.2にな
り、ΔL/L0=0.25のとき、ΔLw/Lw≒0.
26となって、Lwの相対的な誤差がコリメータの長さ
の相対的な誤差と同じ程度になる。
【0059】また、コリメータの長さの設計はグレイデ
ッドインデックスファイバの屈折率分布に基づいて行わ
れるので、その屈折率分布を表すパラメータκが正確で
ある必要がある。κは、コア半径aと比屈折率差Δによ
り、κ=(2Δ)0.5/aと表されるので、aとΔの正確
さによってκの精度が決まる。パラメータaとΔの誤差
が10%程度であれば容易に作成できるが、このときκ
の誤差は15%程度になる。またグレイデッドインデッ
クスファイバの長さは10%程度の精度では容易に作製
できるので、これらのことを考慮して、グレイデッドイ
ンデックスファイバの長さは最適な長さL0を中心とし
て±約25%以内の範囲にあることが望ましい。
【0060】また、第1シングルモードファイバ11の
一端に、短いコアレスファイバのように屈折率が一様な
媒質を挟んで、第2グレイデッドインデックスファイバ
13の一端を接続する場合には、近似的に第2グレイデ
ッドインデックスファイバ13に入力されるビームのス
ポットサイズw0が大きくなったように考えることがで
きる。
【0061】図1に示す第1光伝送体101および第2
光伝送体102は、例えば、図2に示すような第1シン
グルモードファイバ21の一端に、第1グレイデッドイ
ンデックスファイバ23の一端を融着や透光性の接着剤
等により接続し、第1グレイデッドインデックスファイ
バ23の他端に、焦点距離調節用のコアレスファイバ2
5の一端を同様に接続し、コアレスファイバ25の他端
に、第2グレイデッドインデックスファイバ24の一端
を同様に接続し、第2グレイデッドインデックスファイ
バ24の他端に、第2シングルモードファイバ22の一
端を同様に接続して成る光ファイバ体103を、基体で
ある一体の支持部材に固定し、コアレスファイバ25を
2つに分断することにより形成することができる。
【0062】前記一体の支持部材としては、例えば、図
3に示すような単結晶シリコンの基板31に、異方性エ
ッチングにより断面V形の溝32を形成したものや、図
4に示すようなセラミック製等のフェルール33を使用
することができる。なお、図4の34は光ファイバ体を
挿入する貫通孔である。フェルール33には、予め、光
学素子実装用の溝をダイシング等により形成しておくこ
とが望ましい。
【0063】また、基板31としては、Si基板の他に
ガラスやセラミックス等の基板を用いることができ、V
形の溝32を形成する方法としては、ダイシングや予め
成型したものの焼結体を利用してもよい。また、溝32
の断面形状としては、V形の他に、U字形や角型の形状
を用いてもよい。また、一体の支持部材に固定する方法
としては、接着剤や低融点ガラスまたははんだを用いれ
ばよい。作業の精度と信頼性の観点から、V形の溝とは
んだを用いることが望ましい。
【0064】図2におけるコアレスファイバ25の長さ
は、第1グレイデッドインデックスファイバ23の光出
射端面からビームウエストまでの距離Lwの2倍であっ
て、Lwは、コアレスファイバの屈折率をncとしたと
き、 Lw = (nc/2n0κ)((λ0/πn0κw0
2)−(πn0κw02)/λ0)) を満足する値を中心として±約25%以内の範囲にある
ことが望ましい。ここで与えられるLwは、グレイデッ
ドインデックスファイバの屈折率分布を決めるκの値に
対して最大となるように決められたものであり、グレイ
デッドインデックスファイバの長さのばらつきに対して
比較的鈍感であるという利点がある。グレイデッドイン
デックスファイバの長さの相対誤差が25%であると
き、誤差の伝搬により、Lwの相対誤差は約26%にな
る。より望ましくは、Lwの値が上記の値を中心として
±約25%以内の範囲とする。
【0065】また、第1シングルモードファイバ21の
一端に、短いコアレスファイバのように屈折率が一様な
媒質を挟んで、第1グレイデッドインデックスファイバ
23の一端を接続する場合には、近似的に第1グレイデ
ッドインデックスファイバ23に入力されるビームのス
ポットサイズw0が大きくなったように考えることがで
きる。
【0066】図18,図19は、本発明の光可変減衰装
置の製造方法を説明するものである。図18(a)に示
す光伝送体103は、第1シングルモードファイバ21
の一端に、第1グレイデッドインデックスファイバ23
の一端を融着や透光性の接着剤等により接続し、第1グ
レイデッドインデックスファイバ23の他端に、焦点距
離調節用のコアレスファイバ25の一端を同様に接続
し、コアレスファイバ25の他端に、他の第2グレイデ
ッドインデックスファイバ24の一端を同様に接続し、
第2グレイデッドインデックスファイバ24の他端に、
他の第2シングルモードファイバ22の一端を同様に接
続して作製することができる。
【0067】一体的に構成した光ファイバ体である光伝
送体103を、図18(b)に示すように、光ファイバ
を配置するための貫通孔または溝と、光学素子を配置す
るための溝95と、制御用端子を配置するための貫通孔
96とを設けた一体の支持部材51に配置し、光伝送体
103と支持部材51とを熱硬化性樹脂、低融点ガラ
ス、またははんだにより固定する。さらに図18(c)
に示すように、光伝送体103をダイシングにより分断
する。
【0068】さらに図19(d)に示すように、支持部
材51の溝95上に光学素子100を配置し、光学素子
100を支持部材51に紫外線硬化型接着剤等により固
定し、図19(e)に示すように、溝95内に形成され
ている電極または制御用端子71にボンディングワイヤ
61により接続する。さらに、図19(f)において、
光学素子100を覆うように溝95内に屈折率が調整さ
れた紫外線硬化型の樹脂(屈折率整合部材90)を充填
し、固化させる。
【0069】また、図20に示すように、光学素子10
0を基板93に固定し、基板93に固定された光学素子
100を一体の支持部材51に固定してもよい。なお、
図中59,60は電極、91,92ははんだである。
【0070】
【実施例】<実施例1>図5〜図7は、本発明の実施例
1を示すものである。
【0071】第1および第2光伝送体101,102の
作製には、モードフィールド径が約10μmの石英系シ
ングルモードファイバ、n0=1.46、比屈折率差Δ
=0.85%、コア径105μm、長さL=720μm
のグレイデッドインデックスファイバ、屈折率nc=
1.46のコアレスファイバを用い、放電による融着加
工で接続した。
【0072】図5に示すように、直径1.25mmのジ
ルコニアセラミック製のフェルール(51)に、図11
に示すような光学素子100を実装するための溝をダイ
シングにより形成し、光学素子100を制御する信号を
伝送するための端子71を挿入する貫通孔を設けた。ま
た、溝上に電気配線を作製し、光学素子に形成されてい
る電極55から58と端子71との電気的な接続が可能
となるようにした。第1光伝送体101および第2光伝
送体102を貫通孔に挿入し、熱硬化型エポキシ接着剤
を用いて固定した。そして、光学素子100を溝に配置
して、電気配線を行い、屈折率1.46の紫外線硬化型
接着剤を充填し、固定した。
【0073】なお、本実施例では光伝送体と支持部材の
固定にはエポキシ系樹脂である熱硬化型接着剤を用いた
が、より信頼性の高い低融点ガラスやハンダを用いても
よい。これに、図12に示すように、さらに蓋72を形
成した。
【0074】このようにして、良好な特性を有する小型
の光可変減衰装置を容易に作製することができた。
【0075】<実施例2>図8〜図10は、本発明の実
施例2を示すものである。
【0076】この実施例では、一体の支持部材として、
ミラー指数で(100)面を主面とする単結晶シリコン
からなる基板を用い、KOH水溶液による異方性エッチ
ングにより(111)面を斜面とするV形の溝を形成
し、図3に示すような基体を作製し、光学素子搭載用の
溝をダイシングにより形成した。第1光伝送体101お
よび第2光伝送体102を溝に載置し、光学素子100
を配置して、光軸を合わせて固定した。
【0077】次に、光ファイバのクラッド部分に達する
溝を設け、その中にクラッドとは屈折率の異なる部材を
充填する等の方法によりクラッドモードの伝搬を妨げる
機構を設けた。
【0078】次に、図16に示すように、一体の支持部
材51の表面と蓋62の内側に光吸収部材81を取り付
けた。
【0079】次に、図13に示すように、さらに蓋73
を形成した。
【0080】これをさらに、図14および15に示すよ
うに筐体75に収納し、光学素子100と制御信号を伝
達するための電極59および60とを接続し、電極59
および60と制御用端子74とを接続した。
【0081】このようにして、良好な特性を有する小型
の光可変減衰装置を容易に作製することができた。
【0082】<実施例3>図17は、本発明の実施例3
を示すものであり、実施例2と類似の構成で光伝送体と
光学素子が複数実装された一例である。
【0083】単結晶シリコンからなる基板51に、実施
例2と同様にして光伝送体を載置する溝を形成し、ま
た、エッチングにより光学素子を載置する溝を形成し、
第1の光伝送体101および第2の光伝送体を溝に載置
し、光学素子100を配置して、光軸を合わせて固定
し、電気配線を行った後に、屈折率1.46の紫外線硬
化型接着剤を充填し固定した。
【0084】このようにして、良好な特性を有する小型
の光可変減衰装置アレイを容易に作製することができ
た。
【0085】本実施例では、光学素子搭載用の溝をエッ
チングにより形成したが、ダイシングにより形成するこ
ともでき、その場合には複数の光学素子搭載用の溝を一
度のダイシングにより形成することができる。
【0086】また、このような構成にすることにより、
単体の光可変減衰装置を複数並べるよりも、高い密度で
素子を配置することが容易であり小型化に有利である。
また一体に形成されているので、取扱いが容易で、機械
的な強度も高いという利点がある。光学素子を複数近接
して並べることにより、電極を共有することができ、更
に小型化が可能である。
【0087】
【発明の効果】以上に示した通り、本発明により、高速
動作が可能であり、製造が容易で、小型で安価であり、
さらに信頼性が高い光可変減衰装置を実現することがで
きる。
【0088】特に請求項1の光可変減衰装置によれば、
光軸に対して垂直方向の位置ずれを抑制し、また適切な
長さのコアレスファイバを選択することにより、焦点方
向の調整を容易または不要にすることができ、製造が容
易で、小型で安価な光可変減衰装置を実現することがで
きる。
【0089】また、請求項2の光可変減衰装置によれ
ば、対向する第1および第2光伝送体どうしの距離を最
大にすることができ、また、グレイデッドインデックス
ファイバの屈折率分布n(r)や長さLが設計値からず
れた場合においても、前記第1および第2光伝送体どう
しの距離に対する影響を小さく抑えることが可能であ
り、製造上のばらつきに対して比較的鈍感で、製造が容
易な光可変減衰装置を実現することができる。
【0090】また、請求項3の光可変減衰装置によれ
ば、予め一体の支持部材に光軸合わせのための精度の高
い加工を施すことができるため、光軸合わせをより簡便
に行うことができ、また機械的強度が向上する。
【0091】また、請求項4の光可変減衰装置によれ
ば、光軸に対して垂直方向の位置ずれを抑制し、焦点方
向の調整を容易または不要にすることができ、製造が容
易で、小型で安価な光可変減衰装置を実現することがで
きる。
【0092】また、請求項5の光可変減衰装置によれ
ば、対向する第1および第2光伝送体どうしの距離を最
大にすることができ、また、グレイデッドインデックス
ファイバの屈折率分布n(r)や長さLが設計値からず
れた場合においても、前記第1および第2光伝送体どう
しの距離に対する影響を小さく抑えることが可能であ
り、製造上のばらつきに対して比較的鈍感で、製造が容
易な光可変減衰装置を実現することができる。
【0093】また、請求項6の光可変減衰装置によれ
ば、屈折率差による界面での反射が減少し、結合損失を
小さくすることができる。
【0094】また、請求項7の光可変減衰装置によれ
ば、本発明の光可変減衰装置を作製するプロセスや使用
する際にかかる応力によって光伝送体が破損したり、光
伝送体が移動して光軸がずれたりする不具合を防止する
ことができる。光伝送体を挿入する貫通孔を有している
一体の支持部材としては、例えばフェルールや、貫通孔
を有するガラスやプラスチック等の成型体が挙げられ
る。
【0095】また、請求項8の光可変減衰装置によれ
ば、支持部材の光伝送体を載置する溝の形成面に電気配
線を施したり、アラインメントマーカーを作製したりす
る工程を簡便に行うことができる。
【0096】また、請求項9の光可変減衰装置によれ
ば、機械的な移動を伴う部品を不要にし、信頼性を向上
させることができ、屈折率可変材料として電気光学効果
を有する材料を使用すれば、高速な動作が可能である。
電気光学効果を有する材料としては、例えばPLZT、
BaTiO3、SBN、LiNbO3、LiTaO3、
液晶等がある。
【0097】また、請求項10の光可変減衰装置によれ
ば、光路とその周辺部を保護し、機械的な強度を向上さ
せることができる。
【0098】また、請求項11の光可変減衰装置によれ
ば、外部からの制御信号の入力を可能としながら、光路
とその周辺部を外界から遮断し、また機械的な強度を向
上させることができる。
【0099】また、請求項12の光可変減衰装置によれ
ば、不要で場合によっては有害であるクラッドモードを
除去することができる。
【0100】また、請求項13の光可変減衰装置によれ
ば、伝搬する光をモニターする機構を設けることができ
る。
【0101】また、請求項14の光可変減衰装置の製造
方法によれば、予め光軸と焦点距離を合わせた部材か
ら、本発明の光可変減衰装置を効率よく作製することが
できる。
【0102】また、請求項15の光モジュールによれ
ば、複数を一体に実装したアレイを作製することができ
る。
【0103】さらに、請求項16の光モジュールによれ
ば、発光素子や受光素子と一体に実装したモジュールを
構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光可変減衰装置を模式的に説明する断
面図である。
【図2】本発明の光可変減衰装置において使用される光
伝送体を模式的に説明する断面図である。
【図3】本発明の光可変減衰装置において使用される一
体の支持部材の例を模式的に説明する斜視図である。
【図4】本発明の光可変減衰装置において使用される一
体の支持部材の他の例を模式的に説明する斜視図であ
る。
【図5】本発明の光可変減衰装置の実施形態を模式的に
説明する断面図である。
【図6】本発明の光可変減衰装置の実施形態を模式的に
説明する断面図である。
【図7】本発明の光可変減衰装置の実施形態を模式的に
説明する断面図である。
【図8】本発明の光可変減衰装置の実施形態を模式的に
説明する断面図である。
【図9】本発明の光可変減衰装置の実施形態を模式的に
説明する断面図である。
【図10】本発明の光可変減衰装置の実施形態を模式的
に説明する断面図である。
【図11】本発明の光可変減衰装置において使用される
光学素子の例を模式的に説明する斜視図である。
【図12】本発明の光可変減衰装置の実施形態を模式的
に説明する断面図である。
【図13】本発明の光可変減衰装置の実施形態を模式的
に説明する断面図である。
【図14】本発明の光可変減衰装置の実施形態を模式的
に説明する断面図である。
【図15】本発明の光可変減衰装置の実施形態を模式的
に説明する断面図である。
【図16】本発明の光可変減衰装置の実施形態を模式的
に説明する断面図である。
【図17】本発明の光可変減衰装置の実施形態を模式的
に説明する断面図である。
【図18】本発明の光可変減衰装置の製造工程を模式的
に説明する断面図である。
【図19】本発明の光可変減衰装置の製造工程を模式的
に説明する断面図である。
【図20】本発明の光可変減衰装置の実施形態を模式的
に説明する断面図である。
【図21】従来の光可変減衰装置の実施形態を模式的に
説明する断面図である。
【符号の説明】
11:シングルモードファイバ 12:シングルモードファイバ 13:グレイデッドインデックスファイバ 14:グレイデッドインデックスファイバ 15:コアレスファイバ 16:コアレスファイバ 21:シングルモードファイバ 22:シングルモードファイバ 23:グレイデッドインデックスファイバ 24:グレイデッドインデックスファイバ 25:コアレスファイバ 31:単結晶シリコン基板 32:ファイバ固定用溝 33:ジルコニアセラミック製フェルール 34:ファイバ固定用貫通孔 41:ファイバを押さえるための部材 42:ファイバを押さえるための部材 51:一体の支持部材 54:電気光学効果を有する光学素子材料 55:電極 56:電極 57:電極 58:電極 59:電極 60:電極 61:ワイヤ 62:蓋 71:制御用端子 72:蓋 73:蓋 74:制御用端子 75:筐体 80:クラッドモード防止機構 81:光吸収部材 90:屈折率整合部材 91:はんだ 92:はんだ 93:基板 95:光学素子設置用溝 96:制御用端子を配置する貫通孔 100:光学素子 101:第1光伝送体 102:第2光伝送体 103:光伝送体 161:入力光ファイバ 162:コリメート用レンズ 163:複屈折基板 164:ファラデー回転子 165:出力光ファイバ 166:マウント用の基板
フロントページの続き Fターム(参考) 2H037 AA01 CA04 DA04 2H079 AA02 AA12 BA01 BA03 CA24 DA03 DA08 EA11 EA32 EA33 EA34 FA01 KA11

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1光伝送体と第2光伝送体とを、前記
    第1光伝送体から出力された光の伝搬方向、振幅、およ
    び位相のいずれか一つ以上を変化させる光可変手段を介
    して、光接続できるように成した光可変減衰装置であっ
    て、前記第1光伝送体および第2光伝送体の少なくとも
    一方が、グレイデッドインデックスファイバを含む光フ
    ァイバ体であることを特徴とする光可変減衰装置。
  2. 【請求項2】 前記グレイデッドインデックスファイバ
    が下記式(E1)及び(E2)を満足する長さに形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の光可変減衰
    装置。 0.5π [rad] < κL < 0.8π [rad] ・・・(E1) 0.75(−λ0/πn0κw02) ≧ tan(κL) ≧ 1.25(−λ0/πn0κw02) ・・・(E2) (ただし、κ:グレイデッドインデックスファイバの屈
    折率分布を決定するパラメータであり、コア半径をa、
    比屈折率差をΔとしたときに、κ=(2Δ)0.5/aで
    定義される値、L:グレイデッドインデックスファイバ
    の長さ、λ0:真空中における光の波長、n0:グレイ
    デッドインデックスファイバの最大屈折率、w0:グレ
    イデッドインデックスファイバに入力される光のスポッ
    トサイズ)
  3. 【請求項3】 前記第1光伝送体および前記第2光伝送
    体の少なくとも一方と前記光可変手段とが、基体に一体
    的に配設されていることを特徴とする請求項1または2
    に記載の光可変減衰装置。
  4. 【請求項4】 前記第1光伝送体および前記第2光伝送
    体は、第1光ファイバの一端に第1グレイデッドインデ
    ックスファイバの一端を接続し、該第1グレイデッドイ
    ンデックスファイバの他端に焦点距離調節用のコアレス
    ファイバの一端を接続し、該コアレスファイバの他端に
    第2グレイデッドインデックスファイバの一端を接続
    し、該第2グレイデッドインデックスファイバの他端に
    第2光ファイバの一端を接続した光ファイバ体におい
    て、前記コアレスファイバを2つに分断して構成される
    ものとし、前記コアレスファイバを2つに分断した箇所
    に、前記光可変手段を配設したことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の光可変減衰装置。
  5. 【請求項5】 前記コアレスファイバの長さは、前記グ
    レイデッドインデックスファイバの光出射端面からビー
    ムウエストまでの距離Lwの約2倍であって、且つ前記
    Lwが下記式(E3)を満足することを特徴とする請求
    項4に記載の光可変減衰装置。 0.75(nc/2n0κ)((λ0/(πn0κw02))−((πn0κw 02)/λ0)) ≦ Lw ≦ 1.25(nc/2n0κ)((λ0/(πn0κw02))−((πn0κw 02)/λ0)) ・・・ (E3) (ただし、nc:コアレスファイバの屈折率、n0:グ
    レイデッドインデックスファイバの最大屈折率、κ:グ
    レイデッドインデックスファイバの屈折率分布を決定す
    るパラメータであり、コア半径をa、比屈折率差をΔと
    したときに、κ=(2Δ)0.5/aで定義される値、λ
    0:真空中における光の波長、w0:グレイデッドイン
    デックスファイバに入力される光のスポットサイズ)
  6. 【請求項6】 前記第1光伝送体と前記光可変手段との
    間、および前記光可変手段と前記第2光伝送体との間
    に、屈折率整合部材が充填されていることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかに記載の光可変減衰装置。
  7. 【請求項7】 前記基体に前記第1光伝送体および前記
    第2光伝送体の少なくとも一方を挿入する貫通孔を有し
    ていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    の光可変減衰装置。
  8. 【請求項8】 前記基体に前記第1光伝送体および前記
    第2光伝送体の少なくとも一方を載置する凹部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記
    載の光可変減衰装置。
  9. 【請求項9】 前記光可変手段は屈折率可変部材を備え
    ていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載
    の光可変減衰装置。
  10. 【請求項10】 前記光可変手段の周囲が気密封止され
    ていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載
    の光可変減衰装置。
  11. 【請求項11】 前記第1光伝送体、前記第2光伝送
    体、および前記光可変手段は筐体内に収容されていると
    ともに、該筐体に前記光可変手段を制御する制御用端子
    が設けられ、該制御用端子と前記光可変手段とが電気的
    に接続されていることを特徴とする請求項1〜10のい
    ずれかに記載の光可変減衰装置。
  12. 【請求項12】 前記第1光伝送体または前記第2光伝
    送体にクラッドモードの光の伝搬を妨げる手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の光
    可変減衰装置。
  13. 【請求項13】 前記第1光伝送体および第2光伝送体
    の少なくとも一方を伝搬する光をモニターする手段を備
    えたことを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載
    の光可変減衰装置。
  14. 【請求項14】 光ファイバの一端に第1グレイデッド
    インデックスファイバの一端を接続し、該第1グレイデ
    ッドインデックスファイバの他端に焦点距離調節用のコ
    アレスファイバの一端を接続し、該コアレスファイバの
    他端に第2グレイデッドインデックスファイバの一端を
    接続し、該第2グレイデッドインデックスファイバの他
    端に第2光ファイバの一端を接続して一体の光ファイバ
    体を作製する工程と、前記光ファイバ体を基体に固定す
    る工程と、前記光ファイバ体を2つに分断して第1光伝
    送体および第2光伝送体を作製する工程と、前記第1光
    伝送体および前記第2光伝送体の間に、光の伝搬方向、
    振幅、および位相のいずれか一つ以上を変化させる光可
    変手段を配設する工程と、を含むことを特徴とする光可
    変減衰装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1〜16のいずれかに記載の光
    可変減衰装置の複数を同一基板上に配設して成ることを
    特徴とする光モジュール。
  16. 【請求項16】 請求項1〜16のいずれかに記載の光
    可変減衰装置と、該光可変減衰装置に光接続させる発光
    素子および/または受光素子とを、同一基板上に配設し
    て成ることを特徴とする光モジュール。
JP2002014787A 2002-01-23 2002-01-23 光可変減衰装置およびその製造方法ならびに光モジュール Pending JP2003215514A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002014787A JP2003215514A (ja) 2002-01-23 2002-01-23 光可変減衰装置およびその製造方法ならびに光モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002014787A JP2003215514A (ja) 2002-01-23 2002-01-23 光可変減衰装置およびその製造方法ならびに光モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003215514A true JP2003215514A (ja) 2003-07-30

Family

ID=27651370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002014787A Pending JP2003215514A (ja) 2002-01-23 2002-01-23 光可変減衰装置およびその製造方法ならびに光モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003215514A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009145423A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Furukawa Electric Co Ltd:The 波長変換モジュール
JP2009199065A (ja) * 2008-01-04 2009-09-03 Honeywell Internatl Inc ファイバーを基礎にした共振器結合のためのシステムおよび方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009145423A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Furukawa Electric Co Ltd:The 波長変換モジュール
JP2009199065A (ja) * 2008-01-04 2009-09-03 Honeywell Internatl Inc ファイバーを基礎にした共振器結合のためのシステムおよび方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7040814B2 (en) Functional optical module
US7404679B2 (en) Termination for optic fiber with improved optical features
CA1309240C (en) Method of connecting optical fibers
KR101181501B1 (ko) 마이크로-머신 구조들에 밀봉으로 패키징된 광 모듈
JP2008032835A (ja) 光デバイスおよびその製造方法
US11598922B2 (en) Optical receptacle and optical transceiver
JP3902619B2 (ja) 光合分波器及びその製造方法
US20210026080A1 (en) Optical receptacle and optical transceiver
US7020366B2 (en) Light emitting device, optical module, and grating chip
US20100021103A1 (en) Wavelength blocker
JP2002202439A (ja) 光導波体及びそれを備えた光導波デバイス並びに光モジュール
JP2003215514A (ja) 光可変減衰装置およびその製造方法ならびに光モジュール
US7150566B2 (en) Optical device
EP1306703A1 (en) Optical devices for communication
US20030174959A1 (en) Waveguide to waveguide monitor
JP2001194623A (ja) ファイバスタブ型光デバイス及びそれを用いた光モジュール
WO2020116146A1 (ja) 光接続構造
JP3202296B2 (ja) 半導体レーザアレイとシングルモードファイバアレイとの光結合構造
JP4231190B2 (ja) ファイバスタブ型光デバイス及びそれを用いた光モジュール
JP2865789B2 (ja) 光伝送モジュール
JP4446614B2 (ja) 光デバイスおよび光モジュール
JP2003215520A (ja) 光可変減衰装置およびこれを用いた光モジュール
JP7464053B2 (ja) 光導波路素子のアライメント方法
Paquet et al. Edge coupling integrated optics packaging concept using liquid crystal element
JP2002258116A (ja) 光デバイス及びそれを用いた光モジュール