JP2003214893A - センサ装置 - Google Patents

センサ装置

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JP2003214893A JP2002015571A JP2002015571A JP2003214893A JP 2003214893 A JP2003214893 A JP 2003214893A JP 2002015571 A JP2002015571 A JP 2002015571A JP 2002015571 A JP2002015571 A JP 2002015571A JP 2003214893 A JP2003214893 A JP 2003214893A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、センサ装置に関し、センサ出力の
トリミングを高精度にかつ簡素な構成で実現することを
目的とする。 【解決手段】 物理量に応じたアナログ電圧を出力する
センサ素子22,24と、温度変化に応じた電圧を出力
する温度変化検出回路32と、センサ素子22,24の
アナログ出力および温度変化検出回路32のアナログ出
力をそれぞれオーバサンプリング1ビットディジタル信
号にΔΣ変換する2次のΔΣ変調器44〜48と、を備
えるセンサ信号処理IC26を設ける。また、ΔΣ変調
器44〜48の出力をそれぞれディジタルフィルタ処理
すると共に、その後そのセンサ素子22,24の出力デ
ータ及び温度変化検出回路32の出力データ、並びに、
補償量データメモリ84に記憶されているセンサ素子2
2,24の温度特性を示すデータに従ってセンサ素子2
2,24の各出力をトリミングするマイコン70を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物理量に応じた信
号を出力する物理量センサを備えるセンサ装置に係り、
特に、その物理量センサの出力をトリミングするうえで
好適なセンサ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開2001−143
183号公報に開示される如く、物理量センサの出力信
号をトリミングするセンサ装置が知られている。このセ
ンサ装置は、温度に対して非線形な特性を有するセンサ
の出力をトリミングする補償回路を備えている。従っ
て、かかる装置によれば、温度に対して非線形な特性を
有するセンサの出力についても十分な温度補償を実現す
ることが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置では、補償回路はオペアンプ及び抵抗により構
成されるアナログ回路であるため、その占有チップ面積
が大きくなる。特に、上記従来の装置においては、補償
回路がセンサの非線形特性に対応すべく多数のオペアン
プ及び抵抗を備えるため、回路が複雑化し、占有チップ
面積が過大となると共に、その分コストが上昇する事態
が生ずる。
【0004】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、センサ出力のトリミングを高精度にかつ簡素な
構成で実現することが可能なセンサ装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、物理量に応じた信号を出力する物理量
センサと、前記物理量センサの特性を変化させるパラメ
ータに応じた信号を出力するパラメータ出力手段と、前
記物理量センサの出力信号および前記パラメータ出力手
段の出力信号をそれぞれ1ビットディジタル信号に変換
するΔΣ変調器と、前記ΔΣ変調器から出力される各1
ビットディジタル信号を移動平均処理するディジタルフ
ィルタと、前記パラメータに対する前記物理量センサの
特性を示すデータを記憶する記憶手段と、前記ディジタ
ルフィルタによりフィルタ処理された結果得られる前記
物理量センサの出力データおよび前記パラメータ出力手
段の出力データに基づいて、前記記憶手段に記憶されて
いる前記データに従って前記物理量センサの出力をトリ
ミングする補償手段と、を備えるセンサ装置であって、
前記ΔΣ変調器が、少なくとも2個の積分器を有する2
次以上のΔΣ変調器であるセンサ装置により達成され
る。
【0006】請求項1記載の発明において、物理量セン
サの出力およびパラメータ出力手段の出力はそれぞれ、
少なくとも2個の積分器を有する2次以上のΔΣ変調器
によりオーバサンプリング1ビットディジタル信号に変
換され、その後、移動平均処理される。物理量センサの
出力は、移動平均処理された出力データに基づいて、記
憶手段に記憶されているパラメータに対する物理量セン
サの特性を示すデータに従ってトリミングされる。かか
る構成においては、アナログ的な補償回路は不要となる
ので、回路規模が過大となることは回避される。また、
ΔΣ変調器においては、その次数が大きいほど、同一の
オーバサンプリング比においてS/N比が向上するの
で、2次以上のΔΣ変調器は、1次のΔΣ変調器に比し
て入力信号を精度よくディジタルデータ化することがで
きる。従って、物理量センサの出力のトリミングを高精
度にかつ簡素な構成で実現できる。
【0007】尚、物理量センサは、温度に対して非線形
な特性を有すると共に、ヒステリシス特性を有する。
【0008】従って、請求項2に記載する如く、請求項
1記載のセンサ装置において、前記パラメータ出力手段
は、前記物理量センサの特性を変化させる温度に関する
値に応じた信号を出力する温度検出回路を備えることと
すれば、物理量センサの出力およびパラメータ出力手段
の温度に関する出力を精度よくディジタルデータ化する
ことができ、センサ出力についての温度に対するトリミ
ングを高精度にかつ簡素な構成で実現することができ
る。
【0009】この場合、請求項3に記載する如く、請求
項2記載のセンサ装置において、前記温度検出回路は、
前記物理量センサ近傍の温度変化に応じた信号を出力す
ることとしてもよい。
【0010】また、物理量センサは、電源電圧の変化に
伴って出力が変化する特性を有する。
【0011】従って、請求項4に記載する如く、請求項
1乃至3の何れか一項記載のセンサ装置において、前記
パラメータ出力手段は、前記物理量センサの特性を変化
させる電源電圧に関する値に応じた信号を出力する電源
電圧検出回路を備えることとすれば、物理量センサの出
力およびパラメータ出力手段の電源電圧に関する出力を
精度よくディジタルデータ化することができ、センサ出
力についての電源電圧に対するトリミングを高精度にか
つ簡素な構成で実現することができる。
【0012】ところで、物理量センサによる1ビットデ
ィジタル信号およびパラメータ出力手段による1ビット
ディジタル信号がそれぞれΔΣ変調器から別個の通信線
を介してディジタルフィルタに供給されるものとする
と、両者間の通信構成が複雑化する。また、両1ビット
ディジタル信号がΔΣ変調器から時分割で単一の通信線
を介してディジタルフィルタに供給されるものとする
と、両信号の処理が遅延する。
【0013】そこで、請求項5に記載する如く、請求項
1乃至4の何れか一項記載のセンサ装置において、前記
ΔΣ変調器から出力される各1ビットディジタル信号を
多重化する変調手段と、前記変調手段から出力される多
重化信号を復調する復調手段と、を備え、前記ディジタ
ルフィルタは、前記復調手段から出力される各1ビット
ディジタルを移動平均処理することとすれば、物理量セ
ンサによる1ビットディジタル信号とパラメータ出力手
段による1ビットディジタル信号とをパラレルに重畳し
た多重化信号の、ΔΣ変調器からディジタルフィルタへ
の供給を一の通信線のみを用いて行うことができ、ΔΣ
変調器とディジタルフィルタとの間の通信構成の簡素化
と信号処理の迅速性との双方を確保することができる。
【0014】また、請求項6に記載する如く、物理量に
応じた信号を出力する物理量センサと、前記物理量セン
サの出力信号を1ビットディジタル信号に変換するΔΣ
変調器と、を備えるセンサ装置であって、前記物理量セ
ンサが、所定周期で信号を発する素子を有し、前記ΔΣ
変調器は、前記素子の発する信号を用いて前記物理量セ
ンサの出力信号を1ビットディジタル信号に変換するセ
ンサ装置は、物理量センサの出力のディジタル化を簡素
な構成で実現するうえで有効である。
【0015】請求項6記載の発明において、物理量セン
サは、例えばヨーレートセンサの振動ジャイロの如き所
定周期で信号を発する素子を有している。ΔΣ変調器は
入力信号をΔΣ変調する際に一定周期のクロックを用い
ることとなるが、上記の構成においては、ΔΣ変調器に
おけるクロックとして素子の発する信号を用いることが
できる。このため、クロックを発する回路を別途に設け
ることなく、物理量センサの出力をΔΣ変調することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
車両に搭載されるセンサ装置20のシステム構成図を示
す。図1に示す如く、本実施例のセンサ装置20は、ヨ
ーレートセンサ22及び加速度センサ24を備えてい
る。ヨーレートセンサ22は、一定周期(例えば125
μs=8kHz)の振動を生ずる圧電振動体を有する振
動ジャイロにより構成されている。ヨーレートセンサ2
2は、コリオリ力により生ずる圧電振動体の振動方向と
直交する方向の振動を検知し、車両重心を通る鉛直軸回
りに生ずる回転角速度に応じた電気的なアナログ信号を
出力する。加速度センサ24は、車両に生ずる加速度に
応じた電気的なアナログ信号を出力する。以下、ヨーレ
ートセンサ22及び加速度センサ24を総称する場合
は、センサ素子22,24と称す。
【0017】センサ素子22,24は、センサ信号処理
IC26に搭載されている。センサ信号処理IC26
は、センサ素子22,24に接続する信号増幅器28,
30を有している。信号増幅器28はセンサ素子22の
出力を、また、信号増幅器30はセンサ素子24の出力
を、それぞれ増幅して出力する。
【0018】センサ信号処理IC26は、温度変化検出
回路32及び電源電圧検出回路34を備えている。温度
変化検出回路32は、センサ素子22,24の近傍に配
設され、温度特性を有する素子により構成された回路で
あって、センサ素子22,24近傍の温度変化を検出す
るための回路である。また、電源電圧検出回路34は、
各素子やIC等に電源電圧VCCを供給する電源の状態
を監視する回路である。
【0019】図2は、本実施例の温度変化検出回路32
の構成図を示す。また、図3は、本実施例の電源電圧検
出回路34の構成図を示す。図2に示す如く、温度変化
検出回路32は、電源と接地との間に互いに直列に接続
された抵抗36,38を有している。抵抗36と抵抗3
8とは、互いに異なる不純物濃度を有する材料により構
成されており、互いに異なる温度特性を有している。こ
のため、抵抗36と抵抗38との接続点には、温度に応
じた抵抗分圧Vtempが現れる。温度変化検出回路3
2は、抵抗36と抵抗38との接続点における抵抗分圧
Vtempを出力する、温度変化を検出するための回路
である。
【0020】また、図3に示す如く、電源電圧検出回路
34は、電源電圧VCCの変動による影響が少ない基準
電圧(例えばバンドギャップ電圧)を出力とする基準電
圧回路40、及び、接地電圧“0”と電源電圧VCCと
を基準として基準電圧回路40の出力を後に詳述する如
くΔΣ変調するΔΣ変調器42を有している。ΔΣ変調
器42は、電源電圧VCCが所望の電圧値である場合
は、入力するバンドギャップ電圧をそのバンドギャップ
電圧に対応する所望の1ビットディジタル信号列に変換
する。一方、ΔΣ変調器42は、電源電圧VCCが所望
の電圧値でない場合は、基準となる電源電圧VCCが変
動していることとなるので、入力するバンドギャップ電
圧を所望の1ビットディジタル信号列に変換できず、そ
の所望の値から変動する電源電圧VCCに応じた1ビッ
トディジタル信号列に変換することとなる。すなわち、
電源電圧検出回路34は、一定に維持されるバンドギャ
ップ電圧が入力されても電源電圧VCCに応じたディジ
タル信号列を出力する、電源電圧を検出するための回路
である。
【0021】図1に示す如く、センサ信号処理IC26
は、上記したΔΣ変調器42以外に3つのΔΣ変調器4
4,46,48を備えている。ΔΣ変調器44にはヨー
レートセンサ22に接続する信号増幅器28が、ΔΣ変
調器46には加速度センサに接続する信号増幅器30
が、また、ΔΣ変調器48には温度変化検出回路32
が、それぞれ接続されている。
【0022】センサ信号処理IC26は、クロック信号
発生器50を内蔵している。クロック信号発生器50に
は、上記のヨーレートセンサ22が有する圧電振動体の
振動周期に同期して発生するトリガが供給されている。
クロック信号発生器50は、ヨーレートセンサ22から
供給されるトリガ信号に従って、ハイ/ローのパルス幅
がそれぞれ例えば125μsである(すなわち、クロッ
ク周波数が例えば4kHzである)クロックパルス信号
を発生する。
【0023】クロック信号発生器50で発生するクロッ
クパルス信号は、各ΔΣ変調器42〜48に供給されて
いる。ΔΣ変調器42〜48はそれぞれ、入力されるア
ナログ信号を、クロック信号発生器50から供給された
クロックパルス信号を用いてその周期よりも長い一定時
間間隔ごとにサンプリングして、オーバサンプリング1
ビットディジタル信号に変換する。
【0024】図4は、本実施例の各ΔΣ変調器42〜4
8の構成図を示す。尚、図4(A)には各ΔΣ変調器4
2〜48のブロック図を、また、図4(B)には各ΔΣ
変調器42〜48の回路図を、それぞれ示す。図4に示
す如く、各ΔΣ変調器42〜48は、2個の積分器5
2,54と、2個の遅延回路56,58と、比較器60
と、1ビットD/A変換器62とにより構成される2次
のΔΣ変調器である。
【0025】図5は、ΔΣ変調器の次数が異なる場合の
オーバサンプリング比とS/N比との関係を比較するた
めの図を示す。図5に示す如く、例えば同等のS/N比
を実現するうえでは、ΔΣ変調器の次数が小さくなるほ
どオーバサンプリング比を大きくする必要がある。具体
的には、14ビット相当以上のS/N比を実現するうえ
では、2次以上のΔΣ変調器においてはオーバサンプリ
ング比が100未満であればよいが、1次のΔΣ変調器
においては1000以上のオーバサンプリング比が必要
となる。従って、2次の各ΔΣ変調器42〜48は、1
個の積分器により構成される1次のΔΣ変調器に比し
て、同等のオーバサンプリング比において入力信号を精
度よくディジタルデータ化することが可能である。
【0026】図1に示す如く、センサ装置20は、セン
サ信号処理IC26に接続するマイコン70を備えてい
る。マイコン70は、4つのΔΣ変調器44,46,4
8,42の出力に対応して設けられた4つのディジタル
フィルタ72,74,76,78を内蔵している。ディ
ジタルフィルタ72にはヨーレートセンサ22のアナロ
グ出力に応じた1ビットディジタル信号が、ディジタル
フィルタ74には加速度センサ24のアナログ出力に応
じた1ビットディジタル信号が、ディジタルフィルタ7
6には温度変化検出回路32のアナログ出力に応じた1
ビットディジタル信号が、また、ディジタルフィルタ7
8には電源電圧検出回路34による電源電圧VCCに応
じた1ビットディジタル信号が、それぞれ供給されてい
る。また、ディジタルフィルタ72〜78にはそれらの
すべてに、クロック信号発生器50で発生するクロック
パルス信号が供給されている。
【0027】ディジタルフィルタ72〜78はそれぞ
れ、クロックパルス信号の立ち上がり及び又は立ち下が
りに同期して、すなわち、その信号のハイ/ローの切り
換わりに同期して、供給される1ビットディジタル信号
について例えばサンプル数64個の移動平均処理を行
う。従って、センサ信号処理IC26のΔΣ変調器42
〜48とマイコン70のディジタルフィルタ72〜78
とは、ΔΣ型のA/D変換器を構成する。
【0028】図6は、本実施例のセンサ装置20の要部
構成図を示す。すなわち、センサ信号処理IC26は、
図6に示す如く、多重化回路90を備えている。多重化
回路90には、各ΔΣ変調器42〜48が接続されると
共に、クロック信号発生器50が接続される。多重化回
路90は、例えば抵抗Rと抵抗2Rとにより回路網が形
成されたラダー型D/A変換器であり、クロック信号発
生器50から供給されるクロックパルス信号を最上位ビ
ットとしかつΔΣ変調器44,46,48,42からそ
れぞれ供給される各1ビットディジタル信号をその順で
下位のビットとする5ビットディジタルデータ列を、接
地電圧“0”と電源電圧VCC(=5V)との間におい
て2(=32)値のレベルを有するアナログ電圧に変
換する。
【0029】すなわち、多重化回路90から出力される
アナログ電圧は、接地電圧“0”と電源電圧VCCとの
間において32値のレベルを採ることができ、5ビット
ディジタルデータ列のデータ内容に応じた一のレベルを
有する。このアナログ電圧の32値の各レベルは、隣接
するレベルに対してVCC/2だけ離間していると共
に、VCC/2の電圧が印加されることにより接地電
圧“0”及び電源電圧VCCの双方からオフセットされ
ている。
【0030】多重化回路90には、センサ信号処理IC
26の出力ポート26aが接続されている。センサ信号
処理IC26の出力ポート26aには、通信線92を介
してマイコン70の入力ポート70aが接続されてい
る。マイコン70は、入力ポート70aに接続する復調
化回路94を備えている。復調化回路94は、入力され
るアナログ電圧を10ビットのデータ列に復調可能な分
解能を有している。復調化回路94は、センサ信号処理
IC26の多重化回路90から出力されるアナログ電圧
をもとの5ビットディジタルデータ列に復調変換し、そ
の5ビットディジタルデータ列をビットごとに分離して
出力する。
【0031】復調化回路94から出力されるクロックパ
ルス信号を示す1ビットディジタル信号は、すべてのデ
ィジタルフィルタ72〜78に供給され、また、その他
の各1ビットディジタル信号は、対応するディジタルフ
ィルタ72〜78に供給される。各ディジタルフィルタ
72〜78は、上記の如く、供給される1ビットディジ
タル信号について移動平均処理を行う。
【0032】図7は、センサ素子22,24の出力の非
線形温度特性を表した図を示す。また、図8は、センサ
素子22,24の出力の温度に対するヒステリシス特性
を表した図を示す。図1に示す如く、ディジタルフィル
タ72〜78には、補償演算部82が接続されている。
補償演算部82には、マイコン70に外付けされた補償
量データメモリ84、及び、マイコン70に内蔵された
温度履歴メモリ86が接続されている。補償量データメ
モリ84は、予め実験的に求められている図7及び図8
に示す如き各センサ素子22,24の非線形温度特性お
よび温度ヒステリシス特性を記憶すると共に、各センサ
素子22,24の電源電圧特性を記憶する不揮発性メモ
リである。また、温度履歴メモリ86は、温度変化検出
回路32から出力される温度データの履歴を記憶するメ
モリである。
【0033】補償演算部82は、プログラムされている
所定の補償演算式に基づいて、ディジタルフィルタ72
〜78から供給されるヨーレートYAW,加速度G,温
度変化,電源電圧についての各データ、並びに、補償量
データメモリ84に記憶されている温度特性および電源
電圧特性を示す各データに従って、ヨーレートセンサ2
2の出力および加速度センサ24の出力をそれぞれ温度
変化分および電源電圧変動分の双方に対してトリミング
する。尚、温度変化に対するトリミングが行われる場合
は、温度履歴メモリ86に記憶される温度データの履歴
に基づいて温度上昇が生じているのか或いは温度下降が
生じているのかを判別し、図8に示す如きセンサ素子2
2,24の温度ヒステリシス特性に従って処理する。補
償演算部82は、センサ素子22,24の出力をそれぞ
れ温度変化分および電源電圧変動分の双方に対してトリ
ミングした後、各データをマイコン70の周辺機器へセ
ンサ素子22,24の出力として供給する。
【0034】以下、本実施例のセンサ装置20の動作に
ついて具体的に説明する。
【0035】上記の構成において、各センサ素子22,
24がそれぞれ出力するアナログ信号は信号増幅器2
8,30を介して、また、温度変化検出回路32が出力
するアナログ信号および基準電圧回路40が出力するア
ナログ信号は直接に、それぞれ、接地電圧“0”および
電源電圧VCCを基準電圧として作動するΔΣ変調器4
2〜48に供給される。ΔΣ変調器42〜48に供給さ
れたアナログ信号はそれぞれ、一定時間間隔ごとにサン
プリングされ、クロックパルス信号の周期で変動するデ
ィジタル信号に変換される。この際、各ΔΣ変調器42
〜48においては、一のトリガから次のトリガまでの期
間中常に、供給されたアナログ電圧に応じた一定のディ
ジタル出力が維持される。また、多重化回路90には、
ハイ/ローがそれぞれ一定時間間隔で切り換わるクロッ
クパルス信号が供給される。従って、多重化回路90に
おいて、ΔΣ変調器42〜48からそれぞれ供給される
各1ビットディジタルデータと、クロック信号発生器5
0から供給されるクロックパルス信号とを重畳した5ビ
ットディジタルデータ列が変換されたアナログ電圧は、
一のトリガから次のトリガまでの期間中は、32値のう
ち何れか一の値に維持される。
【0036】センサ信号処理IC26(具体的には、多
重化回路90)から出力されるアナログ電圧は、クロッ
クパルス信号と、センサ素子22,24の出力信号に基
づく各1ビットディジタル信号と、温度変化検出回路3
2及び基準電圧回路40の出力信号に基づく各1ビット
ディジタル信号と、を重畳した5ビットディジタルデー
タ列のデータ内容に応じた接地電圧“0”と基準電圧V
CCとの間の一のレベルを有している。すなわち、セン
サ信号処理IC26から出力されるアナログ電圧は、ク
ロックパルス信号の内容と、各センサ素子22,24の
出力信号に基づく各1ビットディジタル信号の内容と、
温度変化検出回路32及び基準電圧回路40の出力信号
に基づく各1ビットディジタル信号の内容とを含んでい
る。
【0037】センサ信号処理IC26から出力され、マ
イコン70の入力ポート70aに入力されるアナログ電
圧は、もとの5ビットディジタルデータ列が現れるよう
にディジタル信号に復調変換される。このアナログ電圧
がディジタル信号に復調変換されると、その出力は、最
上位ビットから順に、クロックパルス信号,ヨーレート
YAWのディジタルデータ,加速度Gのディジタルデー
タ,温度のディジタルデータ,電源電圧のディジタル信
号を示す。この際、一のトリガから次のトリガまでの期
間中は、センサ信号処理IC26から出力されるアナロ
グ電圧が一定値に維持されるため、復調化回路94から
出力される各ディジタル信号も一定値に維持される。
【0038】復調化回路94から出力された各ビットの
ディジタルデータは、ディジタルフィルタ72〜78に
供給されることにより移動平均処理される。そして、そ
の移動平均が施された結果得られたヨーレートセンサ2
2の出力信号に基づくディジタル信号および加速度セン
サ24の出力信号に基づくディジタル信号はそれぞれ、
補償演算部82において移動平均が施された結果得られ
た温度の変化分および電源電圧の変動分の双方に対して
トリミングされた後、センサ素子22,24の出力値と
してマイコン70の周辺機器に供給され、各種演算に用
いられる。
【0039】図9は、ΔΣ変調器の次数が異なる場合の
ディジタルフィルタ出力を比較するための図を示す。
尚、図9(A)にはΔΣ変調器への正弦波入力波形並び
にΔΣ変調器の次数ごとのディジタルフィルタからの出
力波形を、また、図9(B)にはΔΣ変調器からの出力
波形を、それぞれ示している。図9に示す如く、ΔΣ変
調器の次数が“1”である場合、すなわち、1個の積分
器を有する1次のΔΣ変調器が用いられる場合は、正弦
波入力に対して、ディジタルフィルタ出力の変動が大き
くなる。これに対して、ΔΣ変調器の次数が“1”より
も大きな“2”以上である場合、すなわち、2次以上の
ΔΣ変調器が用いられる場合は、正弦波入力に対して、
ディジタルフィルタ出力の変動が極めて小さく、ほとん
ど生じなくなる。
【0040】本実施例において、ΔΣ変調器42〜48
は、上述の如く、2個の積分器52,54を有する2次
のΔΣ変調器である。2次のΔΣ変調器においては、オ
ーバサンプリング比が256であると、16ビット相当
のS/N比が確保される。一方、1次のΔΣ変調器にお
いてオーバサンプリング比が256であると、10ビッ
ト相当のS/N比しか確保されない。このため、本実施
例において、ΔΣ変調器42〜48のオーバサンプリン
グ比を256とすれば、ヨーレートYAW,加速度G,
温度変化,電源電圧変動について1次のΔΣ変調器では
確保できない検出精度を実現することができる。すなわ
ち、例えば温度変化検出回路32からの出力について
は、14ビットの検出精度を要する0.5℃の温度変化
をセンシングすることができる。0.5℃の温度変化が
センシングされれば、センサ素子22,24の温度特性
が非線形であってもその温度特性に対して0.5℃の精
度でトリミングすることが可能となる。
【0041】センサ素子22,24の出力についてのト
リミングはそれぞれ、マイコン70においてプログラム
されている所定の補償演算式を用いてディジタル的に行
われる。かかる構成においては、センサ素子22,24
の特性がアナログ的な回路では実現が困難な非線形なも
の、折れ線的なもの、或いはヒステリシスを有するもの
であっても、そのトリミングを簡単に実現することがで
きる。すなわち、本実施例によれば、複雑なアナログト
リミング回路を設けることなく、センサ素子22,24
の各出力の非線形温度特性に対するトリミング、温度ヒ
ステリシス特性に対するトリミング、及び電源電圧特性
に対するトリミングを高精度に行うことができる。
【0042】ΔΣ変調器42〜48は、図4に示す如く
数個のオペアンプにより構成される。また、上記の如
く、センサ素子22,24の出力についてのトリミング
は、マイコン70においてディジタル的に行われる。こ
のため、本実施例の構成においては、D/A変換器、オ
ペアンプ、及び抵抗分圧回路を多数組み合わせて構成さ
れるアナログトリミング回路に比してトリミングを行う
ための回路が簡素化されることで、その回路規模を小さ
くすることができ、占有チップ面積を縮小することがで
きると共に、各信号を処理するICの製造コストを低減
させることができる。
【0043】このように、本実施例のセンサ装置20に
よれば、センサ素子22,24の各出力についての温度
変化分に対するトリミングおよび電源電圧変動分に対す
るトリミングを高精度にかつ簡素な構成で実現すること
が可能となっている。
【0044】尚、1次のΔΣ変調器においてもオーバサ
ンプリング比を2次のΔΣ変調器のものよりも大きくす
れば、その2次のΔΣ変調器と同等の検出精度を確保す
ることはできる。しかしながら、オーバサンプリング比
が大きい構成では、サンプリングを高速に行う必要があ
ると共に、ディジタルフィルタを多くのメモリを用いて
行う必要があるため、却ってコストアップが生じてしま
う。また、マイコン70が一般の16ビットマイコンで
ある場合、そのRAM容量は2k〜4kバイトとなるの
で、ディジタルフィルタ72〜78においてセンサ素子
22,24の各出力並びに温度変化検出回路32及び基
準電圧回路40の各出力のすべてについて1000タッ
プの移動平均処理が行われると、メモリが足りなくなっ
てしまう。
【0045】これに対して、本実施例においては、各ア
ナログ信号をディジタル化するうえで2次のΔΣ変調器
が用いられている。このため、1次のΔΣ変調器と比較
して、オーバサンプリング比をあまり大きくする必要が
ないので、ディジタルフィルタのためにメモリを多くす
ることは不要であり、また、マイコン70が一般の16
ビットマイコンであってもメモリ不足が生ずることは抑
制される。従って、本実施例のセンサ装置20によれ
ば、1次のΔΣ変調器を用いる構成に比して、ディジタ
ルフィルタのためのメモリの増設によるコストアップが
生ずるのを回避することができると共に、簡素な構成で
各信号をA/D変換処理することができる。
【0046】また、本実施例において、センサ素子2
2,24の出力についてのトリミングはマイコン70に
おいてディジタル的に行われる。すなわち、トリミング
を行うためのアナログトリミング回路自体が存在しな
い。このため、本実施例の構成によれば、アナログトリ
ミング回路によりトリミングが行われる構成において必
要なアナログトリミング回路のトリミング感度を検出す
る必要はなく、そのトリミング感度に対するトリミング
を行うことは不要である。従って、本実施例のセンサ装
置20によれば、アナログトリミング回路のトリミング
感度に対するトリミングが行われないので、センサ素子
22,24の出力のトリミングを行うために必要な特性
のデータ量を少なくすることができ、その特性検出の検
出時間を短縮することができ、また、より高精度のトリ
ミングを確保することができる。
【0047】また、本実施例において、ヨーレートセン
サ22は一定周期の振動を生ずる圧電振動体を有し、ク
ロック信号発生器50はその圧電振動体の振動周期に同
期して発生するトリガに従ってクロックパルス信号を発
生する。この場合、クロックパルス信号を発生させるた
めのトリガを出力する回路を別途設けることは不要であ
る。従って、本実施例のセンサ装置20によれば、かか
る回路を別途設けることなく、ΔΣ変調器42〜48に
おけるΔΣ変調が実現されると共に、ディジタルフィル
タ72〜78における移動平均処理が実現されるので、
装置の簡素化が図られている。
【0048】更に、本実施例において、センサ信号処理
IC26は、クロックパルス信号と、センサ素子22,
24のアナログ信号をそれぞれΔΣ変調した結果得た各
ディジタル信号と、温度検出回路32および基準電圧回
路40のアナログ信号をそれぞれΔΣ変調した結果得た
各ディジタル信号とをアナログ多重化した後、その多重
化された結果得られたアナログ電圧を単一の通信線92
を介して1ピンでマイコン70に供給する。そして、マ
イコン70は、そのアナログ電圧を5ビットディジタル
データ列に復調変換し、各1ビットディジタル信号をク
ロックパルス信号,ヨーレートYAWのディジタルデー
タ,加速度Gのディジタルデータ,温度のディジタルデ
ータ,電源電圧VCCのディジタルデータとして出力す
る。すなわち、マイコン70は、センサ信号処理IC2
6から通信線92を介して供給されるアナログ電圧のレ
ベル(電圧値)のみに基づいて、クロックパルス信号と
センサ素子22,24の出力信号に基づく各1ビットデ
ィジタル信号と温度変化検出回路32及び基準電圧回路
40の出力信号に基づく各1ビットディジタル信号とに
復調する。
【0049】このように、本実施例の構成においては、
クロックパルス信号とセンサ素子22,24の出力に基
づく各1ビットディジタル信号と温度検出回路32およ
び基準電圧回路40の出力に基づく各1ビットディジタ
ル信号とを重畳した5ビットディジタルデータ列を変換
したアナログ電圧が、センサ信号処理IC26から単一
の通信線48を介してマイコン70に供給される。
【0050】このため、本実施例の構成によれば、ヨー
レートセンサ22、加速度センサ24、温度検出回路3
2、基準電圧回路40、及びクロック信号発生器50の
各出力に基づく各ディジタル信号がそれぞれの通信線を
用いてパラレルにセンサ信号処理IC26からマイコン
70へ供給される構成と異なり、センサ信号処理IC2
6の出力ポートの数およびマイコン46の入力ポートの
数並びに両者を接続する通信線の数が少なくてよく、通
信線の数や入出力ポートの数の増大による装置の大型化
が回避される。従って、本実施例によれば、センサ信号
処理IC26とマイコン70との通信構成を削減するこ
とで、センサ装置20の簡素化・小型化が図られ、コス
トの低減が図られている。
【0051】また、上述の如く、本実施例において、ク
ロックパルス信号とセンサ素子22,24の出力に基づ
く各1ビットディジタル信号と温度検出回路32及び基
準電圧回路40の出力に基づく各1ビットディジタル信
号とを重畳した5ビットディジタルデータ列は、そのデ
ータ内容に応じたアナログ電圧に変換された後、単一の
通信線92を用いてマイコン70に供給される。この場
合には、センサ素子22,24の出力並びに温度検出回
路32及び基準電圧回路40の出力のすべてをマイコン
70に送信するのに多くの時間を必要としない。
【0052】このため、本実施例の構成によれば、セン
サ素子22,24の出力に基づく各1ビットディジタル
データが単一の通信線92を用いて時分割にマイコン7
0に供給される構成と異なり、時分割による構成の場合
に送信時間の遅延を回避するために必要なクロック周波
数を高くし通信レートを高くするための回路を設けるこ
とは不要である。従って、本実施例によれば、センサ装
置20の複雑化が招来する事態を回避することができる
と共に、高速クロックによるクロックノイズに起因して
センサ素子22,24の特性が影響を受けることはな
く、センサ素子22,24の出力精度を高く維持するこ
とができる。
【0053】すなわち、本実施例のセンサ装置20によ
れば、クロックパルス信号とセンサ素子22,24の出
力に基づく各1ビットディジタルデータと温度検出回路
32及び基準電圧回路40の出力に基づく各1ビットデ
ィジタル信号とを重畳した5ビットディジタルデータ列
が変換されたアナログ電圧を単一の通信線92を介して
マイコン70に供給し処理するので、装置の簡素化・小
型化と信号処理の迅速性とを両立させることが可能とな
っている。
【0054】尚、上記の実施例においては、ヨーレート
センサ22および加速度センサ24が特許請求の範囲に
記載した「物理量センサ」に、温度変化検出回路32お
よび電源電圧検出回路34が特許請求の範囲に記載した
「パラメータ出力手段」に、補償量データメモリ84が
特許請求の範囲に記載した「記憶手段」に、マイコン7
0の補償演算部82が特許請求の範囲に記載した「補償
手段」に、温度変化検出回路32が特許請求の範囲に記
載した「温度検出回路」に、多重化回路90が特許請求
の範囲に記載した「変調手段」に、復調化回路94が特
許請求の範囲に記載した「復調手段」に、ヨーレートセ
ンサ22の圧電振動体が特許請求の範囲に記載した「素
子」に、それぞれ相当している。
【0055】ところで、上記の実施例においては、出力
信号がトリミングされるセンサとしてヨーレートセンサ
22及び加速度センサ24を用いているが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、それら以外に車速等の物
理量に応じたアナログ信号を出力する物理量センサを用
いる構成に適用することも可能である。また、出力信号
がトリミングされるセンサとして2つのセンサ素子2
2,24を用いているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、出力がトリミングされるセンサとして唯一
つのセンサ素子を用いる構成または3つ以上のセンサ素
子を用いる構成に適用することも可能である。
【0056】また、上記の実施例においては、センサ素
子22,24の出力をトリミングするための特性として
温度特性および電源電圧特性の双方を用いているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、何れか一方また
はその他の特性を用いる構成に適用することも可能であ
る。
【0057】また、上記の実施例においては、2次のΔ
Σ変調器を用いているが、3次以上のΔΣ変調器を用い
ることとしてもよい。ただ、次数が大きくなると入力信
号に対する出力信号の遅延が著しくなるので、本実施例
の如く2次のΔΣ変調器を用いることが最適である。ま
た、上記の実施例においては、マイコン70を用いてデ
ィジタルトリミングを行うこととしているが、マイコン
以外のプロセッサ(DSP等)やロジック回路を用いて
ディジタルトリミングを行うこととしてもよい。
【0058】また、上記の実施例においては、ΔΣ変調
器42〜48及びディジタルフィルタ72〜78が用い
るクロックパルス信号を生成するのに、ヨーレートセン
サ22が有する圧電振動体の振動周期に同期して発生す
るトリガを用いているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、センサ信号処理IC26にヨーレートセン
サとは別のトリガを発生する発振回路を内蔵させ、その
トリガを用いることとしてもよいし、マイコン70にお
いてトリガを発生させ、そのトリガを用いることとして
もよいし、また、センサ信号処理IC26及びマイコン
70とは別の外部発振回路においてトリガを発生させ、
そのトリガを用いることとしてもよい。
【0059】また、上記の実施例においては、各センサ
素子22,24の非線形温度特性,温度ヒステリシス特
性,電源電圧特性を記憶する補償量データメモリ84が
マイコン70に外付けされているが、マイコン70に内
蔵されることとしてもよい。
【0060】更に、上記の実施例においては、クロック
パルス信号と、センサ素子22,24のアナログ信号を
それぞれΔΣ変調した結果得た各ディジタル信号と、温
度検出回路32および基準電圧回路40のアナログ信号
をそれぞれΔΣ変調した結果得た各ディジタル信号と
が、アナログ多重化された後にセンサ信号処理IC26
から単一の通信線92を介してマイコン70へ供給され
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ク
ロックパルス信号と他のディジタル信号とを分離してそ
れぞれセンサ信号処理IC26からマイコン70へ供給
することとしてもよいし、更に、各ディジタル信号をも
分離してセンサ信号処理IC26からマイコン70へ複
数の通信線および複数の入出力ポートを用いて供給する
こととしてもよい。
【0061】すなわち、図10は、本発明の変形例のセ
ンサ装置100の要部構成図を示す。センサ装置100
は、上記図1及び図6に示す構成において、センサ信号
処理IC26及びマイコン70に代えて、センサ信号処
理IC102及びマイコン104を用いることにより実
現される。尚、図10において、上記図1及び図6に示
す構成部分と同一の部分については、同一の符号を付し
てその説明を省略又は簡略する。
【0062】センサ信号処理IC102は、多重化回路
106を備えている。多重化回路106には、各ΔΣ変
調器42〜48が接続されている。多重化回路106
は、例えば抵抗Rと抵抗2Rとにより回路網が形成され
たラダー型D/A変換器であり、ΔΣ変調器44,4
6,48,42からそれぞれ供給される各1ビットディ
ジタル信号をその順で上位からのビットとする4ビット
ディジタルデータ列を、接地電圧“0”と電源電圧VC
C(=5V)との間において24(=16)値のレベル
を有するアナログ電圧に変換する。すなわち、多重化回
路106から出力されるアナログ電圧は、接地電圧
“0”と電源電圧VCCとの間において16値のレベル
を採ることができ、4ビットディジタルデータ列のデー
タ内容に応じた一のレベルを有する。このアナログ電圧
の32値の各レベルは、隣接するレベルに対してVCC
/2だけ離間していると共に、VCC/2の電圧が
印加されることにより接地電圧“0”及び電源電圧VC
Cの双方からオフセットされている。
【0063】多重化回路106には、センサ信号処理I
C102の出力ポート102aが接続されている。ま
た、センサ信号処理IC102が内蔵するクロック信号
発生器50には、直接に出力ポート102bが接続され
ている。出力ポート102aには通信線108を介して
マイコン104の入力ポート104aが、また、出力ポ
ート102bには通信線110を介してマイコン104
の入力ポート104bが、それぞれ接続されている。マ
イコン104は、入力ポート104aに接続する復調化
回路112を備えている。復調化回路112は、入力さ
れるアナログ電圧を10ビットのデータ列に復調可能な
分解能を有しており、センサ信号処理IC102の多重
化回路106から出力されるアナログ電圧をもとの4ビ
ットディジタルデータ列に復調変換し、その4ビットデ
ィジタルデータ列をビットごとに分離して出力する。
【0064】復調化回路112から出力される各1ビッ
トディジタル信号は、対応するディジタルフィルタ72
〜78に供給されている。また、マイコン104の入力
ポート104bに入力されるクロックパルス信号は、す
べてのディジタルフィルタ72〜78に供給されてい
る。ディジタルフィルタ72〜78はそれぞれ、クロッ
クパルス信号を利用して、復調化回路112から供給さ
れる1ビットディジタル信号について移動平均処理を行
う。
【0065】かかる構成においては、センサ素子22,
24の出力についてのトリミングを行ううえで2次のΔ
Σ変調器42〜48およびマイコン204を用いるの
で、上記した実施例と同様に、センサ素子22,24の
各出力についての温度変化分に対するトリミングおよび
電源電圧変動分に対するトリミングを高精度にかつ簡素
な構成で実現することが可能となる。
【0066】また、図11は、本発明の変形例のセンサ
装置200の要部構成図を示す。センサ装置200は、
上記図1及び図6に示す構成において、センサ信号処理
IC26及びマイコン70に代えて、センサ信号処理I
C202及びマイコン204を用いることにより実現さ
れる。尚、図11において、上記図1及び図6に示す構
成部分と同一の部分については、同一の符号を付してそ
の説明を省略又は簡略する。
【0067】センサ信号処理IC202が備えるΔΣ変
調器44〜48には、直接に出力ポート202a,20
2b,202c,202dが接続されている。また、セ
ンサ信号処理IC202が内蔵するクロック信号発生器
50には、直接に出力ポート202eが接続されてい
る。出力ポート202aには通信線206を介してマイ
コン204の入力ポート204aが、出力ポート202
bには通信線208を介してマイコン204の入力ポー
ト204bが、出力ポート202cには通信線210を
介してマイコン204の入力ポート204cが、出力ポ
ート202dには通信線212を介してマイコン204
の入力ポート204dが、出力ポート202eには通信
線214を介してマイコン204の入力ポート204e
が、それぞれ接続されている。
【0068】マイコン204は、入力ポート204a,
204b,204c,204dに接続するディジタルフ
ィルタ72〜78を備えている。また、すべてのディジ
タルフィルタ72〜78には、入力ポート204eが接
続されている。ディジタルフィルタ72〜78はそれぞ
れ、入力ポート204eに入力されるクロックパルス信
号を利用して、入力ポート204a,204b,204
c,204dに入力される1ビットディジタル信号につ
いて移動平均処理を行う。
【0069】かかる構成においても、センサ素子22,
24の出力についてのトリミングを行ううえで2次のΔ
Σ変調器42〜48およびマイコン104を用いるの
で、上記した実施例と同様に、センサ素子22,24の
各出力についての温度変化分に対するトリミングおよび
電源電圧変動分に対するトリミングを高精度にかつ簡素
な構成で実現することが可能となる。
【発明の効果】上述の如く、請求項1乃至4記載の発明
によれば、物理量センサの出力のトリミングを高精度に
かつ簡素な構成で実現することができる。
【0070】請求項5記載の発明によれば、ΔΣ変調器
とディジタルフィルタとの間の通信構成の簡素化と信号
処理の迅速性との双方を確保することができる。
【0071】また、請求項6記載の発明によれば、クロ
ックを発する回路を別途に設けることなく物理量センサ
の出力をΔΣ変調するので、その出力をディジタル化す
るための構成の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるセンサ装置のシステム
構成図である。
【図2】本実施例のセンサ装置が備える温度検出回路の
構成図である。
【図3】本実施例のセンサ装置が備える電源電圧検出回
路の構成図である。
【図4】本実施例のΔΣ変調器の構成図である。
【図5】ΔΣ変調器の次数が異なる場合のオーバサンプ
リング比とS/N比との関係を比較するための図であ
る。
【図6】本実施例のセンサ装置の要部構成図である。
【図7】センサ出力の非線形温度特性を表した図であ
る。
【図8】センサ出力の温度ヒステリシス特性を表した図
である。
【図9】ΔΣ変調器の次数が異なる場合のディジタルフ
ィルタ出力を比較するための図である。
【図10】本発明の変形例のセンサ装置の要部構成図で
ある。
【図11】本発明の変形例のセンサ装置の要部構成図で
ある。
【符号の説明】 20,100,200 センサ装置 22,26 センサ素子 26,102,202 センサ信号処理IC 32 温度変化検出回路 42〜48 ΔΣ変調器 50 クロック信号発生器 70,104,204 マイコン 72〜78 ディジタルフィルタ 82 補償演算部 84 補償量データメモリ 86 温度履歴メモリ 90,106 多重化回路 92,108,110,206〜214 通信線 94,112 復調化回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物理量に応じた信号を出力する物理量セ
    ンサと、前記物理量センサの特性を変化させるパラメー
    タに応じた信号を出力するパラメータ出力手段と、前記
    物理量センサの出力信号および前記パラメータ出力手段
    の出力信号をそれぞれ1ビットディジタル信号に変換す
    るΔΣ変調器と、前記ΔΣ変調器から出力される各1ビ
    ットディジタル信号を移動平均処理するディジタルフィ
    ルタと、前記パラメータに対する前記物理量センサの特
    性を示すデータを記憶する記憶手段と、前記ディジタル
    フィルタによりフィルタ処理された結果得られる前記物
    理量センサの出力データおよび前記パラメータ出力手段
    の出力データに基づいて、前記記憶手段に記憶されてい
    る前記データに従って前記物理量センサの出力をトリミ
    ングする補償手段と、を備えるセンサ装置であって、 前記ΔΣ変調器が、少なくとも2個の積分器を有する2
    次以上のΔΣ変調器であることを特徴とするセンサ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記パラメータ出力手段は、前記物理量
    センサの特性を変化させる温度に関する値に応じた信号
    を出力する温度検出回路を備えることを特徴とする請求
    項1記載のセンサ装置。
  3. 【請求項3】 前記温度検出回路は、前記物理量センサ
    近傍の温度変化に応じた信号を出力することを特徴とす
    る請求項2記載のセンサ装置。
  4. 【請求項4】 前記パラメータ出力手段は、前記物理量
    センサの特性を変化させる電源電圧に関する値に応じた
    信号を出力する電源電圧検出回路を備えることを特徴と
    する請求項1乃至3の何れか一項記載のセンサ装置。
  5. 【請求項5】 前記ΔΣ変調器から出力される各1ビッ
    トディジタル信号を多重化する変調手段と、 前記変調手段から出力される多重化信号を復調する復調
    手段と、を備え、 前記ディジタルフィルタは、前記復調手段から出力され
    る各1ビットディジタルを移動平均処理することを特徴
    とする請求項1乃至4の何れか一項記載のセンサ装置。
  6. 【請求項6】 物理量に応じた信号を出力する物理量セ
    ンサと、前記物理量センサの出力信号を1ビットディジ
    タル信号に変換するΔΣ変調器と、を備えるセンサ装置
    であって、 前記物理量センサが、所定周期で信号を発する素子を有
    し、 前記ΔΣ変調器は、前記素子の発する信号を用いて前記
    物理量センサの出力信号を1ビットディジタル信号に変
    換することを特徴とするセンサ装置。
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