JP2003214779A - 平板型ヒートパイプ - Google Patents

平板型ヒートパイプ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱輸送特性に優れ、しかもコンパクトな平板
型ヒートパイプを提供する。 【解決手段】 中空平板状のコンテナ2内に、毛細管力
を発生させるとともにその毛細管圧力によって作動流体
を流通させる通路を構成するウイック3,4を配置した
平板型ヒートパイプ1であって、入熱部6側に実効毛細
管半径の小さいウイック3が配置され、かつ放熱部8側
に前記作動流体の流通する流路の断面積が大きく実効毛
細管半径の大きいウイック4が配置され、さらにこれら
各ウイック3,4の流路が互いに連通されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、潜熱として熱を
輸送する作動流体およびその作動流体を還流させるため
のウイックを収容したコンテナが、中空の平板状をなす
平板型ヒートパイプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータなどの電子装置に内蔵され
ている各種の電子部品は、不可避的な内部抵抗があるの
で、通電して動作させることにより発熱し、その結果、
ある程度以上に温度が上昇すると、動作が不安定にな
り、ついには動作不良を起こしてしまう。そのため、電
子部品の冷却のための種々の装置が開発されており、例
えば電子部品にヒートシンクを直接取り付けて放熱面積
を増大させる装置や、そのヒートシンクにマイクロファ
ンを取り付けて強制空冷する装置などが開発されてい
る。
【0003】これらの冷却装置は、電子部品の実質的な
放熱面積をヒートシンクによって増大させることによ
り、電子部品からの放熱量を増大させて、電子部品の過
熱を防止する構造である。したがって、冷却に使用され
る空気は、電子部品の周囲の空気に限られる。そのた
め、電子部品が収容されている筐体の内容積が小さい場
合には、その内部温度が次第に上昇し、電子部品を充分
に冷却できなくなる事態が生じる。
【0004】その典型的な例が、携帯電話などのいわゆ
るモバイルといわれる小型のデータ処理装置であり、こ
の種の装置では、携帯性や搬送性を重視して可及的に小
容積の筐体を使用するから、電子部品の周囲の空間部分
が極めて限られたものとなる。そのために、電子部品の
周囲に放熱するのでは、筐体内の空気の熱容量が少ない
ことにより充分な冷却をおこなうことができない。言い
換えれば、使用可能な電子部品が冷却器の冷却能力で制
限されてしまう。
【0005】そこで従来では、電子部品などの発熱体か
ら離れた箇所で、外気に放熱させることにより、電子部
品の冷却をおこなう冷却器が開発されている。この種の
冷却器は、冷却対象物である電子部品と放熱部とが離隔
しているので、両者の間で効率よく熱を伝達する必要が
ある。そのために、アルミニウムなどの熱伝導性の高い
伝熱板の上に発熱体を接触させるとともに、その伝熱板
の他の部分にヒートシンクを取り付けた構成としてい
る。また、その伝熱板による熱の伝導を補助するため
に、伝熱板にヒートパイプを沿わせて配置することもお
こなわれている。
【0006】そのヒートパイプは、密閉した容器(コン
テナ)の内部に、水やアルコールなどの凝縮性の流体を
作動流体として封入し、外部からの入熱によってその作
動流体を蒸発させるとともに、その蒸気を低温・低圧部
に流動させた後、放熱させて凝縮させ、さらにその液化
した作動流体を蒸発の生じる箇所に、毛細管圧力などに
よって還流させるように構成した伝熱装置である。その
コンテナとしては必要に応じて各種のものを採用するこ
とができ、例えば平板型ヒートパイプは、中空平板構造
のコンテナによって密閉された空間部を形成し、その空
間部に空気などの非凝縮性ガスを脱気した状態で凝縮性
の流体を作動流体として封入したものである。この種の
ヒートパイプは、表面が平坦になるので、熱交換対象物
との接触面積が広くなり、その結果、熱伝達性能あるい
は熱交換性能が向上し、また冷却のための手段として使
用する場合には、広い放熱面積を確保することができる
などの利点がある。
【0007】平板型ヒートパイプは、ベーパーチャンバ
ーと称されることがあり、モバイルに使用されるものは
特に、モバイルベーパーチャンバーと称される。したが
って、前記モバイルベーパーチャンバーによれば、作動
流体の蒸発潜熱によって熱を輸送できるので、これを伝
熱板に沿わせて配置することにより、電子部品からヒー
トシンクへの熱の輸送量が格段に増大して電子部品をよ
り効率よく冷却することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように電子部品
で発生する熱が冷却板を介して、もしくは直接、熱輸送
能力に優れるヒートパイプに伝達されて放熱機構まで運
ばれ、その後、空気流によって電子部品から離れた箇所
に放熱されるので、電子部品の温度上昇を抑制すること
ができる。
【0009】しかしながら、最近では、モバイルコンピ
ュータなどの電子機器の性能向上が顕著なため、電子部
品の性能も向上し、それに伴って、電子部品の発熱量も
増加している。このため、上記平板型ヒートパイプの放
熱性を更に向上させることが望まれている。
【0010】また、モバイルコンピュータなどの電子機
器の小型化により、電子部品等を取り付けるスペースも
限られた狭い範囲となっている。そのため上記平板型ヒ
ートパイプも、熱輸送特性を損なうことなく小型化する
ことが強く望まれている。
【0011】この発明は、上記の事情を背景にしてなさ
れたものであり、冷却効率が高く、コンパクトな平板型
ヒートパイプを提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、中空平板状の
コンテナ内に、毛細管力を発生させるとともにその毛細
管圧力によって作動流体を流通させる通路を構成するウ
イックを配置した平板型ヒートパイプであって、入熱部
側に実効毛細管半径の小さいウイックが配置され、かつ
放熱部側に前記作動流体の流通する流路の断面積が大き
く実効毛細管半径の大きいウイックが配置され、さらに
これら各ウイックの流路が互いに連通されていることを
特徴とする平板型ヒートパイプである。
【0013】したがって、請求項1の発明によれば、前
記入熱部に熱が伝えられると、コンテナの内部の作動流
体が蒸発し、その蒸気が温度および圧力の低い放熱部側
に流動する。そして前記放熱部で作動流体の有する熱が
放熱され、その作動流体が凝縮して液化する。液化した
作業流体は、その後、ウイックの毛細管作用によって入
熱部側に還流される。その際、入熱部側のウイックの実
効毛細管半径が小さく、これに対して放熱部側のウイッ
クにおける実効毛細管半径が大きいので、入熱部で発生
する毛細管圧力が、放熱部で生じる毛細管圧力に対して
高くなる。すなわち液相の作動流体を吸引するポンプ圧
が高くなる。そして、各ウイックが連通しているので、
放熱部で凝縮した液相の作動流体を還流させる作用が強
くなり、言い換えれば、液相の作動流体が確実に入熱部
側に還流されてヒートパイプとしての熱輸送能力が高く
なる。さらに、放熱部側のウイックにおける流路断面積
が大きくその流路抵抗が相対的に小さくなり、この点で
も液相作動流体の還流特性が向上してヒートパイプとし
ての特性が良好になる。
【0014】また、請求項2の発明は、中空平板状のコ
ンテナ内に、毛細管力を発生させるとともにその毛細管
圧力によって作動流体を流通させる通路を構成するウイ
ックを配置した平板型ヒートパイプであって、前記コン
テナが、ブレードの回転によってそのブレードの回転面
の半径方向に空気を吹き出すファンに接触もしくは接近
して配置されるとともに、そのコンテナの側面が、前記
ファンの空気を吹き出す周面の少なくとも一部に沿って
屈曲もしくは湾曲していることを特徴とする平板型ヒー
トパイプである。
【0015】したがって、請求項2の発明によれば、平
板型ヒートパイプがファンを包持した状態に配置され、
そのファンからそのヒートパイプに対して送風されるの
で、ヒートパイプに対する強制冷却のための送風量が増
大し、そのため冷却性能が高いうえに、全体としての構
成がコンパクト化される。
【0016】
【発明の実施の形態】つぎに、図面を参照して説明す
る。図1は請求項1の発明に係る平板型ヒートパイプの
一具体例を示す斜視図であり、図2はその断面図であ
る。この平板型ヒートパイプ1は、気密状態に密閉した
コンテナ(中空密閉容器)2の内部に、空気などの非凝
縮性ガスを脱気した状態で水などの凝縮性の流体を作動
流体として封入し、さらに実効毛細管半径の小さいウイ
ック3を入熱部側に配置し、かつ実効毛細管半径が大き
いウイック4を放熱部側に配置した熱伝導装置である。
【0017】コンテナ2は直方体に形成されており、コ
ンテナ2の上面は長方形に形成されている。その長手方
向の一方の端部付近には、電子部品5が取り付けられる
ようになっており、入熱部6とされている。入熱部6の
反対側の端部には、熱伝導率が大きくかつ加工性の良好
なアルミニウム等の板材を九十九折りして形成された放
熱フィン7が設置され、この部分が放熱部8とされてい
る。放熱部8に設置されている放熱フィン7は、コンテ
ナ2の外面にハンダ付けやロー付けなどの手段で直接固
着されている。
【0018】また、入熱部6側に配置されているウイッ
ク3は、液相の作動流体を還流させるためのポンプ圧を
高くすることを主眼として構成されており、そのために
実効毛細管半径が小さく、それに伴って毛細管圧力が大
きくなる構造とされている。具体的には、燒結金属など
の多孔質材料によって構成され、あるいは金属ファイバ
ーやカーボンファイバーなどの極細線を結束して構成さ
れている。
【0019】これに対して放熱部8側に配置されている
ウイック4は、入熱部6側への作動流体の還流を促進す
ることを主眼として構成されており、そのために実効毛
細管半径が大きく、それに伴って毛細管圧力が低いうえ
に液相の作動流体が流通する流路断面積が広くなる構造
とされている。具体的には、メッシュ材やコンテナ2の
内面に形成した溝、あるいは入熱部6側のウイック3に
用いられ極細線より太い線条体を結束した構成とされて
いる。
【0020】上記の平板型ヒートパイプ1において、電
子部品5が動作することにより生じた熱が、まずコンテ
ナ2の入熱部6に伝達される。そして入熱部6の内部の
水などの作動流体が、伝達された熱によって加熱されて
蒸発し、その蒸気が放熱部8の内側に流動する。流動で
移動した熱は放熱部8から放熱フィン7に熱伝達され外
部に放熱して凝縮する。すなわち電子部品5の熱が、作
動流体の潜熱の形で放熱部8に運ばれ、さらに放熱フイ
ン7から外部に放散させられ、こうして電子部品5が冷
却される。
【0021】コンテナ2の内面には、ウイック3,4が
密着して配置されており、これに対して作動流体の放熱
・凝縮は、その蒸気がウイック4やコンテナ2の内面に
接触することにより生じるので、凝縮して液化した作動
流体はウイック4に浸透する。また、このウイック4と
入熱部6側のウイック3とが連通しているので、放熱部
8でウイック4に浸透した液相の作動流体は、入熱部6
側で生じる毛細管圧力によって吸引される。
【0022】その場合、放熱部8側のウイック4におい
ても液相作動流体のメニスカスが生じ、毛細管圧力が発
生する場合があるが、このウイック4における実効毛細
管半径が大きく、その毛細管圧力が入熱部6側の毛細管
圧力より低くなるので、液相作動流体が積極的に入熱部
6側に吸引される。また、放熱部8側のウイック4が形
成している流路の断面積が広く、その流路抵抗が小さい
ので、作動流体を入熱部6側に向けて還流させることに
対する圧力損失が少なく、この点でも液相の作動流体が
入熱部6側に積極的に還流させられる。
【0023】したがって、上記の実施例においては、コ
ンテナ2における入熱部6側の内部に、実効毛細管半径
の小さいウイック3と、放熱部8側に圧損の小さいウイ
ック4の構造の違う二種類のウイックが設けられている
ことにより、毛細管作用が顕著に働く。そのため、コン
テナ2内部に封入してある作業流体の還流性が向上し、
熱輸送量が増加する。
【0024】図3は請求項2の発明の一具体例を示す平
面図である。ここに示す平板型ヒートパイプ9は、その
コンテナがL字型に形成され、その屈曲した内側の側面
に沿わせて、平面視で正方形状のマイクロファン10が
組み合わされ、装置全体の形状が、平面視で、前記正方
形状よりも大きい正方形状とされている。
【0025】すなわちその平板型ヒートパイプ9は、気
密状態に密閉したコンテナ(中空密閉容器)11の内部
に、空気などの非凝縮性ガスを脱気した状態で水などの
凝縮性の流体を作動流体として封入し、さらに図示しな
いウイックを内部に設けて構成されている。
【0026】また、コンテナ11は、上記のようにL字
型に形成されている。そのL字の一辺の先端付近には、
電子部品12が取り付けられるようになっており、入熱
部13とされている。他辺の先端付近には、熱伝導率が
高くかつ加工性の良好なアルミニウム等の板材を九十九
折りして形成した放熱フィン14が設置されており、放
熱部15とされている。なお、その放熱フィン14は、
コンテナ11の外面に、ハンダ付け等の手段で直接固着
されている。
【0027】平板型ヒートパイプ9に組み合わされてい
るマイクロファン10は、設置状態での厚さ(高さ)
が、放熱部15の高さよりも小さい中空平板状のハウジ
ングと、ハウジングの内部に収容された回転駆動するブ
レードとを備えたいわゆる横型軸流ファンである。図3
での上面部には、円形状に開口した吸込口16が形成さ
れており、またにマイクロファン10おける同図での一
側面部には、矩形状に開口した吐出口17が形成されて
いる。この吐出口17の開口幅は、コンテナ11の内側
のL字の一辺の長さとほぼ等しい長さに設定されてい
る。すなわちブレードの回転面での半径方向に送風する
ようになっている。
【0028】このマイクロファン10は、各放熱フィン
1の側縁部に吐出口17が対向している。また吐出口1
7の吐出方向の両縁部は、コンテナ11のL字型の内側
の両縁部に対して揃えられている。
【0029】したがってマイクロファン10を駆動させ
ると、内部の空気が、吸込口16からマイクロファン1
0内部に入り込むとともに、吐出口17から放熱フィン
14に向けて供給され、各放熱フィン14同士の間なら
びにコンテナ11の上面部を通過して外部に送り出され
る。
【0030】この図3に示す構成では、まず電子部品1
2から発生した熱がコンテナ11の入熱部13に伝達さ
れる。それに伴って平板型ヒートパイプ9の両端部にお
いて温度差が生じ、ヒートパイプ動作が自動的に開始さ
れる。
【0031】すなわち、内部に封入してある作動流体が
蒸発し、その蒸気が温度の低い図示しないコンテナ11
内の凝縮部に流動して放熱する。このようにして、コン
テナ11から放熱フィン14への熱伝達が良好に行われ
る。
【0032】放熱フィン14に伝達された熱は、マイク
ロファン10からの送風による空気流に伝達され、その
高温の空気流は外部に排出される。なお、放熱して凝縮
した作動流体は、コンテナ内部の蒸発部に向けて流下
し、電子部品12の熱によって再度蒸発する。
【0033】したがって、上記の構造では、平板型ヒー
トパイプ9をL字型にし、前記平板型ヒートパイプ9の
L字型内側のスペースに、正方形状のマイクロファン1
0を設けることにより、全体をコンパクト化することが
できる。そのため、電気機器等の内部の限られたスペー
スに設置される場合において、配置の自由度を向上させ
ることができる。さらに、前記限られたスペースにおい
て、他の部品の配置スペースを大きくとることもできる
ので、設計の自由度を向上させることができる。
【0034】なお、上記の構造では、平板型ヒートパイ
プ9をL字型としたが、この発明は上記の構造に限定さ
れず、例えばC字型など、要は、側面の一部がファンの
輪郭に合わせて屈曲もしくは湾曲していればよい。換言
すれば、ファンの周縁部を包持できて、収納できる形状
であればよい。また、ファンをマイクロファン10とし
たが、これは上記に限定されず、要は、吹き出し方向が
半径方向のものであればよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、入熱部側のウイックの実効毛細管半径が小さ
く、これに対して放熱部側のウイックにおける実効毛細
管半径が大きいので、入熱部で発生する毛細管圧力が、
放熱部で生じる毛細管圧力に対して高くなる。すなわち
液相の作動流体を吸引するポンプ圧が高くなる。そし
て、各ウイックが連通しているので、放熱部で凝縮した
液相の作動流体を還流させる作用が強くなる。言い換え
れば、液相の作動流体を確実かつ多量に入熱部側に還流
させてヒートパイプとしての熱輸送能力を向上させるこ
とができる。さらに、放熱部側のウイックにおける流路
断面積が大きくその流路抵抗が相対的に小さくなり、こ
の点でも液相作動流体の還流特性が向上してヒートパイ
プとしての特性を向上させることができる。
【0036】また、請求項2の発明によれば、平板型ヒ
ートパイプがファンを包持した状態に配置され、そのフ
ァンからそのヒートパイプに対して送風されるので、ヒ
ートパイプに対する強制冷却のための送風量が増大し、
そのため冷却性能が高いうえに、全体としての構成をコ
ンパクト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明に係る平板型ヒートパイプの
一具体例を示す斜視図である。
【図2】 図1に示すヒートパイプの断面図である。
【図3】 請求項2の発明に係る平板型ヒートパイプの
一具体例を示す平面図である。
【符号の説明】
1,9…平板型ヒートパイプ、 2,11…コンテナ、
3,4…ウイック、6,13…入熱部、 8,15…
放熱部、 10…マイクロファン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 祐士 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空平板状のコンテナ内に、毛細管力を
    発生させるとともにその毛細管圧力によって作動流体を
    流通させる通路を構成するウイックを配置した平板型ヒ
    ートパイプにおいて、 入熱部側に実効毛細管半径の小さいウイックが配置さ
    れ、かつ放熱部側に前記作動流体の流通する流路の断面
    積が大きく実効毛細管半径の大きいウイックが配置さ
    れ、さらにこれら各ウイックの流路が互いに連通されて
    いることを特徴とする平板型ヒートパイプ。
  2. 【請求項2】 中空平板状のコンテナ内に、毛細管力を
    発生させるとともにその毛細管圧力によって作動流体を
    流通させる通路を構成するウイックを配置した平板型ヒ
    ートパイプにおいて、 前記コンテナが、ブレードの回転によってそのブレード
    の回転面の半径方向に空気を吹き出すファンに接触もし
    くは接近して配置されるとともに、そのコンテナの側面
    が、前記ファンの空気を吹き出す周面の少なくとも一部
    に沿って屈曲もしくは湾曲していることを特徴とする平
    板型ヒートパイプ。
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