JP2003214473A - 車両用懸架装置 - Google Patents

車両用懸架装置

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JP2003214473A
JP2003214473A JP2002013126A JP2002013126A JP2003214473A JP 2003214473 A JP2003214473 A JP 2003214473A JP 2002013126 A JP2002013126 A JP 2002013126A JP 2002013126 A JP2002013126 A JP 2002013126A JP 2003214473 A JP2003214473 A JP 2003214473A
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shock absorber
suspension device
air
spring
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Genshiro Yamada
原司郎 山田
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Nikken KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザにより、簡単に車高調整できる高さの
範囲を変更することが可能な車両用懸架装置を提供す
る。 【解決手段】 スプリング受部材7とラバースプリング
2の下側に設けらた下側エンド体9bとの間に、下側エ
ンド体9bの高さ位置を変更することができる調整部材
26を挿入可能に構成する。この調整部材26の高さを
変更することにより、ラバースプリング2の下部の高さ
位置を変更することができる。そのため、ユーザは、既
に取付けられている調整部材26を高さが異なる調整部
材26に取換えるだけで、容易に車高調整できる高さの
範囲を変更することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ショックアブソー
バ軸に装着されて車体の高さを調整するために用いられ
る車両用懸架装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用懸架装置は、例えば、図6
に示すように、車体150に取り付けられたアッパーマ
ウントユニット160と、該アッパーマウントユニット
160に装着されたショックアブソーバ170と、該シ
ョックアブソーバ170の上下に配された上部側スプリ
ング受皿180aおよび下部側スプリング受皿180b
と、両受皿180a,180bの間に圧縮して挟持され
たコイルスプリング90とから構成されている。
【0003】また、近年、クッション性が良好であるこ
とから、コイルスプリングの代わりに、図7に示すよう
なラバースプリングを用いた構造の車両用懸架装置が用
いられている。図7に示す車両用懸架装置は、伸縮可能
な略筒状のラバースプリング102と、該ラバースプリ
ング102の両端部の開口部を閉塞すべく配された第1
エンド体103および第2エンド体104とを有するベ
ローズ式ラバースプリングを備えたものである。
【0004】また、前記第1エンド体103は、ショッ
クアブソーバ106のショックアブソーバ本体106a
の挿通孔103aを有するとともに、前記第2エンド体
104は、前記ショックアブソーバ106の伸縮ロッド
106bの挿通孔104aを有している。
【0005】そのため、図7に示す車両用懸架装置によ
れば、現在使用している車両に装着されている車両用懸
架装置がコイルスプリングとショックアブソーバとの組
合せであった場合に、コイルスプリングとベローズ式ラ
バースプリングとを入れ替えるだけで車両自体の基本構
造に一切手を加えることなく、また、現在の車両に装着
されている車両用懸架装置のアッパーマウントユニット
やショックアブソーバ等の部材を有効利用して変更する
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空気圧
による反発力をショックアブソーバ本体106aへ伝達
するためのスプリング受部材107が、ショックアブソ
ーバ本体106aにより溶接されて固定されていたため
に、コイルバネ式の懸架装置をエアースプリング式の懸
架装置に変更するにおいては、このスプリング受部材1
07の溶接作業が不可欠となる。その結果、変更作業に
ある程度の技術が必要となり、変更作業が簡単にはでき
ないという不都合があった。
【0007】なお、エアースプリング式の懸架装置に変
更するとともに、いわゆる、アクティブサスペンション
を採用して、エアーチャンバン内の空気の量を変更調整
することにより、ある程度の範囲内で車高の変更調整を
することが可能となる。ところが、この空気量の調整に
よる車高の変更調整を行なった場合には、たとえば、空
気量を増やして車高を高くした際には、クッションが柔
らかくなり過ぎる一方、空気量を減少させて車高を低く
した場合には、逆にクッションが硬くなり過ぎるという
不都合が生じる。
【0008】そこで、このエアークッション式懸架装置
に変更する際に、普段比較的低い車高で運転する車両の
場合には、スプリング受部材107の溶接位置を比較的
低い位置にして取付ける。一方、普段比較的高い車高で
運転する車両の場合には、スプリング受部材107を比
較的高い位置に溶接して取り付けるようにする。
【0009】ところが、エアースプリング式懸架装置に
変更した後において、走行場所の変更やユーザの好みの
変更等に起因してユーザ等が自ら車高調整の高さの範囲
を変更したいという要望が生じる場合がある。そのよう
な場合には、スプリング受部材107をショックアブソ
ーバ本体106aに溶接している溶接部122を除去
し、再度適切な位置にスプリング受部材107を溶接し
直すという作業が必要であった。したがって、車のユー
ザが自ら車高調整できる範囲を変更することは容易なも
のではなかった。
【0010】また、図8には、図7に示すコイルスプリ
ングを有した車両用懸架装置の欠点と図7に示すラバー
スプリングがショックアブソーバ本体106aに固定さ
れている車両用懸架装置の欠点とを補うべく開発された
車両用懸架装置が示されている。図8に示す車両用懸架
装置は、ショックアブソーバ本体に雄螺子部200が設
けられている。また、下側エンド体103の内周面に雌
螺子部が設けられている。
【0011】したがって、下側エンド体103をねじ回
すことにより、雄螺子部200に沿ってラバースプリン
グ102の下端部の高さ位置を変更することができる。
これにより、ユーザは自ら車高調整をすることが可能な
高さの範囲を変更することができるが、このような構造
の車両用懸架装置を設けるためには、車体の製造当初か
ら、ショックアブソーバ本体に雄螺子部200が設けら
れていることが条件となる。したがって、このような雄
螺子部200がショックアブソーバ本体に設けられてい
ない既存の自動車においては、ユーザは車高調整の範囲
を変更可能にする車両用懸架装置を装着することが困難
であった。
【0012】本発明は、上述のような問題に鑑みてなさ
れたものであり、いかなる車種の既存の自動車にも使用
可能であり、かつ、自動車のユーザが、簡単に車高調整
できる高さの範囲を変更することが可能な車両用懸架装
置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
本発明の一の局面の車両用懸架装置は、既存の懸架装置
におけるショックアブソーバ軸(6)に沿って装着され
たクッション用のコイルバネを取外した後、ショックア
ブソーバ軸(6)に沿って装着されるエアースプリング
式の車両用懸架装置(図2および図3参照)であって、
前記コイルバネの代わりに用いられて空気圧によりクッ
ション機能を奏するエアーチャンバ(2,9a,9b)
と、前記コイルバネの端部に溶接していたバネストッパ
(7)と前記エアーチャンバとの間に介在することによ
り、前記エアーチャンバ(2,9a,9b)の空気圧に
よる反発力を前記バネストッパ(7)に伝達する高さ調
整用スペーサ(26)とを備えている。
【0014】上記の構成によれば、バネストッパとエア
ーチャンバとの間に介在する高さ調整用スペーサを、シ
ョックアブソーバ軸に沿う方向の大きさが異なるものに
取換えることにより、エアーチャンバの下端のショック
アブソーバ軸に沿う方向の取付位置を調整することが可
能となる。その結果、ユーザは、高さ調整用スペーサを
ショックアブソーバ軸に沿う方向の大きさが異なるもの
に取換えるだけで、簡単に車高調整することができる高
さの範囲を変更することが可能となる。
【0015】また、高さ調整用スペーサは、バネストッ
パとエアーチャンバとの間に装着することができるた
め、既にショックアブソーバに固定されているバネスト
ッパを取外すことなく、車高調整することができる高さ
の範囲を変更することができるため、既存の車への車両
用懸架装置の取付が簡単となる。
【0016】本発明の一の局面の車両用懸架装置は、ま
た、前記エアーチャンバ(2,9a,9b)が、可撓性
を有する袋状部(2)と、該袋状部(2)の一方端に固
定され、該袋状部(2)からの反力により前記車体側に
押圧されるように装着される車体側エンド部材(9a)
と、前記袋状部(2)の他方端に固定され、前記ショッ
クアブソーバ軸(6)に沿って進退可能に取付られる進
退エンド部材(9b)とを含み、前記高さ調整用スペー
サ(26)が、前記進退エンド部材(9b)および前記
バネストッパ(7)それぞれに面接触する形状であって
もよい。
【0017】上記の構成によれば、調整用スペーサによ
り進退エンド部材およびバネストッパそれぞれに局所的
に大きな力がかかることを防止することができる。その
結果、車両用懸架装置の耐久性が向上する。
【0018】本発明の他の局面の車両用懸架装置は、シ
ョックアブソーバ軸(6)に沿って装着されるエアース
プリング式の車両用懸架装置(図4および図5参照)で
あって、前記ショックアブソーバ軸(6)に沿って装着
され、空気圧によりクッション機能を奏するエアーチャ
ンバ(2,9a,9b)と、該エアーチャンバ(2,9
a,9b)の空気圧による前記ショックアブソーバ軸
(6)に沿った方向の反発力を該ショックアブソーバ軸
(6)側に伝達するための伝達部(7,9b)とを備
え、該伝達部(7,9b)が、前記ショックアブソーバ
軸(6)とは別の部材で構成されているとともに、前記
エアーチャンバ(2,9a,9b)の端部の位置を前記
ショックアブソーバ軸(6)に沿った方向に変更調整す
るための螺子部が形成されている。
【0019】上記の構成によれば、螺子部を捩じること
により、エアーチャンバの下端のショックアブソーバ軸
に沿う方向の取付位置を調整することが可能となる。そ
の結果、ユーザは、螺子部をショックアブソーバ軸に沿
って捩じるだけで、簡単に車高調整することができる高
さの範囲を変更することが可能となる。
【0020】また、伝達部が、ショックアブソーバ軸と
は別の部材で構成されているため、ショックアブソーバ
軸に螺子部が設けられていない車種であっても、簡単に
車高調整することができる高さの範囲を変更可能にする
ことができる。
【0021】本発明の他の局面の車両懸架装置は、前記
エアーチャンバ(2,9a,9b)が、既存の懸架装置
におけるショックアブソーバ軸(6)に沿って装着され
たクッション用のコイルバネを取外した後該コイルバネ
の代わりとして装着され、前記伝達部(7,9b)が、
前記エアーチャンバ(6)の装着に際して前記ショック
アブソーバ軸(6)に装着される後付部材で構成されて
いる。
【0022】上記の構成によれば、伝達部が、エアーチ
ャンバの装着に際してショックアブソーバ軸に装着され
る後付部材で構成されているため、ショックアブソーバ
軸に螺子部が設けられていない車種であっても、後付け
により簡単に車高調整することができる高さの範囲を変
更可能にすることができる。
【0023】本発明の他の局面の車両用懸架装置は、前
記エアーチャンバ(2,9a,9b)が、可撓性を有す
る袋状部(2)と、該袋状部(2)の一方端に固定さ
れ、該袋状部(2)からの反力により前記車体側に押圧
されるように装着される車体側エンド部材(9a)と、
前記袋状部(2)の他方端に固定され、前記ショックア
ブソーバ軸(6)に沿って進退するための雌螺子部が形
成された進退エンド部材(9b)とを含み、前記伝達部
(7,9b)が、前記雌螺子部と螺合する雄螺子部を有
するスプリング受部材(7)を含み、前記雌螺子部と螺
合する雄螺子部を有し、前記進退エンド部材(9b)の
開放端側に設けられて、前記スプリング受部材(7)の
雄螺子部と前記進退エンド部材(9b)の雌螺子部との
螺着の緩みを抑制する緩み抑制部材(28)をさらに備
えていてもよい。
【0024】上記の構成によれば、緩み抑制部材により
車の走行によって生じる振動などに起因した進退エンド
部材の螺着の緩みを抑制することができる。
【0025】本発明の一の局面または他の局面の車両用
懸架装置は、前記車体側エンド部材(9a)および前記
進退エンド部材(9b)のうち少なくともいずれか一方
が、前記ショックアブソーバ軸(6)と接触するする接
触部を有し、該接触部には、Oリングを嵌め込むための
Oリング用溝(16a)が設けられていてもよい。
【0026】上記の構成によれば、Oリング用溝にOリ
ングを設けて使用することにより、使用時に密閉空間内
のエアーが接触部の隙間から漏れることを抑制すること
ができる。
【0027】本発明の一の局面または他の局面の車両用
懸架装置は、前記車体側エンド部材(9a)および前記
進退エンド部材(9b)のうちいずれか一方には、前記
密閉空間内にエアーを充填するためのバルブを挿入する
ことが可能なエアーバルブ用貫通孔(30)が設けられ
ていてもよい。
【0028】上記の構成によれば、車両用懸架装置の部
品点数を増加させることなく、密閉空間内にエアーを充
填することが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の実施の
形態の車両用懸架装置を説明する。
【0030】(実施の形態1)図1は、本実施の形態の
車両用懸架装置の外観斜視図である。本実施の形態の車
両用懸架装置は、従来技術と同様に、車体に対して装着
されるアッパーマウント8と、そのアッパーマウント8
とラバースプリング2との間において、それぞれの装着
状態を適合させる上側エンド体9aと、ラバースプリン
グ2の下側に設けられた下側エンド体9bと、ラバース
プリング2の下側に設けられた下側エンド体9bのさら
に下側に設けられたラバースプリング受部材7と、ラバ
ースプリング受部材7、上側エンド体9a、ラバースプ
リング2、下側エンド体9bおよびアッパーマウント8
のそれぞれの中央部に設けられた挿入孔を貫通するショ
ックアブソーバ軸6とを備えている。
【0031】また、ラバースプリング受部材7には、ラ
バースプリング2内に空気を導入するための空気導入孔
30が設けられており、その空気導入孔30には、エア
ポンプ50から導かれてきたエアーを導入すためのエア
チューブ40の先端に取付けられたエアバルブ45が挿
入可能となっている。
【0032】次に、図2を用いて、本実施の形態の車両
用懸架装置の断面構造を説明する。本実施の形態の車両
用懸架装置は、ショックアブソーバ6は、伸縮ロッド6
aと、伸縮ロッド6aの外径よりもの大きな内径を有
し、その内径内において伸縮ロッド6aが進退するショ
ックアブソーバ本体6bとから構成されている。また、
ショックアブソーバ本体6bの外周面には、スプリング
受部材7が溶接部22により固定されている。
【0033】また、プリング受部材7の上には、ショッ
クアブソーバ本体6bの外周面に沿うように環状の調整
部材26が挿入されている。この環状の調整部材26を
高さが異なる他の環状の調整部材26に変更することに
より、車のユーザが、下側エンド体9bの上面の位置を
変更して、車高調整することができる高さの範囲を変更
することが可能に構成されている。
【0034】また、下側エンド体9bの内周面には、ラ
バースプリング2内に充填された空気が漏れることを防
止するOリング16を挿入するためのOリング用溝16
aが複数設けられている。なお、ラバースプリング2の
一方端を固定するための上側エンド体9aの内周面に
も、ラバースプリング2内に充填された空気が漏れるこ
とを防止するためのOリング16を挿入するためのOリ
ング用溝16aが複数設けられている。
【0035】また、下側エンド体9bには、外部からエ
アバルブを挿入するための空気導入孔30が設けられ、
そのエアバルブから導入される空気量により、ラバース
プリング2内に充填された空気の圧力が調整される。こ
の空気の圧力の調整により、本実施の形態の車両用懸架
装置は、高さ調整できる範囲内で車体の高さを調整する
ことが可能となっている。
【0036】また、下側エンド体9bの外周部の近傍に
は、下側にボルト挿入孔が設けられ、そのボルト挿入孔
にはボルト14が挿入されている。このボルト14の先
端が、ラバースプリング2を係止するための係止部19
に螺合されている。そして、係止部19は、ラバースプ
リング2の下側端部の周囲を取巻くように環状に設けら
れ、その環状に設けられた係止部19により、ラバース
プリング2の下側端が係止されている。
【0037】なお、ラバースプリング2の下側端部のラ
バー内には、係止部19により係止される環状のワイヤ
13が設けられている。また、ラバースプリング2の上
側端にも、係止部19と同様の係止部20が設けられ、
係止部20は、ラバースプリング2のラバー内の上側端
に設けられた環状のワイヤ13を係止するための形状と
なっている。
【0038】さらに、係止部20には、上側エンド体9
aの外周近傍に設けられたボルト挿入孔にボルト14が
挿入され、該ボルト14の先端が係止部20に螺合され
ている。そして、前述の係止部19と係止部20とによ
り、上下からラバースプリング2が固定されることにな
る。
【0039】なお、エンド体9aの上側には、アッパー
マウント8を構成するベアリング11、ベアリング11
を固定するナット10、ベアリングの周囲に設けられた
取付基板15および取付基板15の上に設けられ、車体
に車両用懸架装置を固定するためのスタッドボルト18
とが設けられている。
【0040】上記のような構成の本実施の形態の車体懸
架装置によれば、前述のように、調整部材26がスプリ
ング受部材7と下側エンド体9bとの間に設けられ、ま
た、下側エンド体9bがいずれの部材にも固定されず、
ショックアブソーバ本体6bの軸まわりに回転可能であ
るとともに、ショックアブソーバ本体6bの軸に沿う高
さ方向にも進退自在である。そのため、調整部材26の
上面の高さ位置を変化させることにより、下側エンド体
9bの高さ位置を変えることができる。その結果、下側
エンド体9bの高さ位置を変えることにより、制御装置
を用いた車内からのラバースプリング2内の圧力調整に
より車体の高さを変化させることができる範囲を変更す
ることができる。したがって、本実施の形態の車体の車
両用懸架装置によれば、ユーザの好みに応じて、簡単に
車体調整の高さの範囲を変更することができる。
【0041】また、ラバースプリング受部材7が予めシ
ョックアブソーバ本体6bに固定されている車種におい
ても、ラバースプリング受部材7を取外すことなく、上
側エンド体9a、ラバースプリング2、下側エンド体9
bおよび調整部材26をショックアブソーバ軸6に挿入
するだけで、車高調整することができる高さの範囲を変
更することができる。
【0042】また、本実施の形態の車両用懸架装置によ
れば、下側エンド体9bがショックアブソーバ本体6b
の外周に何ら固定されていないため、車高調整をするに
あたって調整部材26を挿入するだけで何ら溶接器具を
用いることなく車高調整が可能である。そのため、車の
ユーザは、そのような溶接器具を有する業者に車高調整
できる高さの範囲の変更を依頼しなくても自ら容易に車
高調整の範囲を変更することができる。
【0043】図3は、本実施の形態の車両用懸架装置の
変形例を説明するための図である。図2に示した本実施
の形態の車両用懸架装置と図3に示した車両用懸架装置
とは、ラバースプリング2の形状が異なっている。ま
た、図3に示すラバースプリング2は、釣鐘状であり、
釣鐘状の上下端部において、止め具23により外側から
締付け固定されている。
【0044】また、図3に示す下側エンド体9bの高さ
が図2に示す下側エンド体9bの高さよりも高くなって
いる。すなわち、図3に示す下側エンド体9bは、図2
に示す下側エンド体9bがショックアブソーバ本体6b
の軸方向に沿って上側に長く延びたような構成となって
いる。そのため、エアバルブが挿入される空気導入孔3
0からラバースプリング2までの距離が長くなってい
る。
【0045】上述のような図3に示す本実施の形態の変
形例の車両用懸架装置においても、図2において示した
車両用懸架装置によって得られる効果と同様の効果を得
ることが可能である。
【0046】(実施の形態2)図4は、本実施の形態の
車両用懸架装置の断面構造を説明するための図である。
なお、本実施の形態の車両用懸架装置が、図2に示す実
施の形態1の車両用懸架装置と異なる点は、下側エンド
体9bの下部構造およびスプリング受部材7の構造にあ
る。
【0047】本実施の形態の車両用懸架装置のスプリン
グ受部材7が、ショックアブソーバ本体6bの外周面に
溶接部29により固定されていることは実施の形態1の
車両用懸架装置と同様であるが、本実施の形態の車両用
懸架装置のラバースプリング受部材7の外周面には雄螺
子部が形成されている。
【0048】また、本実施の形態の車両用懸架装置の下
側エンド体9bは、その下方部において内周面に、ラバ
ースプリング受部材7の外周面に形成された雄螺子部と
螺合する雌螺子部が形成されている。また、さらに、下
側エンド体9bの外周面には、下側エンド体9bが螺子
溝に沿って下がってくることを防止するための受止部材
28が設けられている。受止部材28は、内周面に雌螺
子部を有し、この雌螺子部が前述の下側エンド体9bの
外周面の雄螺子部に螺着することにより、下側エンド体
9bを受け止めている。
【0049】このような構成の本実施の形態の車両用懸
架装置によれば、受止部材28を螺子回すことにより、
下側エンド体9bの螺子止めの高さ位置を調節すること
ができる。そのため、本実施の形態の車両用懸架装置に
よれば、実施の形態1で示した車両用懸架装置と同様
に、ラバースプリング2の下端部の位置を変化させるこ
とができる。それにより、実施の形態1の車両用懸架装
置と同様に、ユーザ自らが車高調整できる高さの範囲を
変更することが可能となる。
【0050】なお、図5には、本実施の形態の車両用懸
架装置の変形例が示されている。図4に示す本実施の形
態の車両用懸架装置と図5に示す変形例の車両用懸架装
置とが異なる点は、ラバースプリング2が釣鐘状となっ
ていることである。このような本実施の形態の変形例の
車両用懸架装置においは、実施の形態1の変形例の車両
用懸架装置と同様に、エアバルブを挿入する空気導入孔
30からラバースプリング2の下部までの長さが長くな
っている。
【0051】なお、上述の実施の形態1および2におい
ては、ラバースプリングを用いて本発明の特徴を説明し
たが、ユーザが容易に車高調整の高さの範囲を変更する
ことができるものであれば、コイルスプリングを用いて
もよい。
【0052】また、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特
許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の
意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意
図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態の車両用懸架装置の外観斜視図で
ある。
【図2】 実施の形態1の車両用懸架装置の断面構造を
示す図である。
【図3】 実施の形態1の車両用懸架装置の変形例の断
面構造を示す図である。
【図4】 実施の形態2の車両用懸架装置の断面構造を
示す図である。
【図5】 実施の形態2の車両用懸架装置の変形例の断
面構造を示す図である。
【図6】 従来のコイルスプリングを用いた車両用懸架
装置を説明するための図である。
【図7】 従来の下側エンド体とショックアブソーバ本
体とが固定されたラバー式車両用懸架装置を説明するた
めの図である。
【図8】 従来のショックアブソーバ本体に雄螺子部が
切られたラバー式車両用懸架装置を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
2 ラバースプリング、6 ショックアブソーバ軸、6
a 伸縮ロッド、6bショックアブソーバ本体、7 ラ
バースプリング受部材、9a 上側エンド体、9b 下
側エンド体、8 アッパーマウント、10 ナット、1
1 ベアリング、13 ワイヤ、15 取付基板、1
9,20 係止部、14 ボルト、16Oリング、16
a Oリング用溝、18 スタッドボルト、22,29
溶接部、26 調整部材、28 受止部材、30 挿
入孔。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存の懸架装置におけるショックアブソ
    ーバ軸に沿って装着されたクッション用のコイルバネを
    取外した後、ショックアブソーバ軸に沿って装着される
    エアースプリング式の車両用懸架装置であって、 前記コイルバネの代わりに用いられて空気圧によりクッ
    ション機能を奏するエアーチャンバと、 前記コイルバネの端部に溶接していたバネストッパと前
    記エアーチャンバとの間に介在することにより、前記エ
    アーチャンバの空気圧による反発力を前記バネストッパ
    に伝達する高さ調整用スペーサとを備えた、車両用懸架
    装置。
  2. 【請求項2】 前記エアーチャンバは、 可撓性を有する袋状部と、 該袋状部の一方端に固定され、該袋状部からの反力によ
    り前記車体側に押圧されるように装着される車体側エン
    ド部材と、 前記袋状部の他方端に固定され、前記ショックアブソー
    バ軸に沿って進退可能に取付られる進退エンド部材とを
    含み、 前記高さ調整用スペーサは、前記進退エンド部材および
    前記バネストッパそれぞれに面接触する形状である、請
    求項1に記載の車両用懸架装置。
  3. 【請求項3】 ショックアブソーバ軸に沿って装着され
    るエアースプリング式の車両用懸架装置であって、 前記ショックアブソーバ軸に沿って装着され、空気圧に
    よりクッション機能を奏するエアーチャンバと、 該エアーチャンバの空気圧による前記ショックアブソー
    バ軸に沿った方向の反発力を該ショックアブソーバ軸側
    に伝達するための伝達部とを備え、 該伝達部は、前記ショックアブソーバ軸とは別の部材で
    構成されているとともに、前記エアーチャンバの端部の
    位置を前記ショックアブソーバ軸に沿った方向に変更調
    整するための螺子部が形成されている、車両用懸架装
    置。
  4. 【請求項4】 前記エアーチャンバは、既存の懸架装置
    におけるショックアブソーバ軸に沿って装着されたクッ
    ション用のコイルバネを取外した後該コイルバネの代わ
    りとして装着され、 前記伝達部は、前記エアーチャンバの装着に際して前記
    ショックアブソーバ軸に装着される後付部材で構成され
    ている、請求項3に記載の車両用懸架装置。
  5. 【請求項5】 前記エアーチャンバは、 可撓性を有する袋状部と、 該袋状部の一方端に固定され、該袋状部からの反力によ
    り前記車体側に押圧されるように装着される車体側エン
    ド部材と、 前記袋状部の他方端に固定され、前記ショックアブソー
    バ軸に沿って進退するための雌螺子部が形成された進退
    エンド部材とを含み、 前記伝達部は、前記雌螺子部と螺合する雄螺子部を有す
    るスプリング受部材を含み、 前記雌螺子部と螺合する雄螺子部を有し、前記進退エン
    ド部材の開放端側に設けられて、前記スプリング受部材
    の雄螺子部と前記進退エンド部材の雌螺子部との螺着の
    緩みを抑制する緩み抑制部材をさらに備えた、請求項3
    または4に記載の車両用懸架装置。
  6. 【請求項6】 前記車体側エンド部材および前記進退エ
    ンド部材のうち少なくともいずれか一方は、前記ショッ
    クアブソーバ軸と接触するする接触部を有し、 該接触部には、Oリングを嵌め込むためのOリング用溝
    が設けられている、請求項2または5に記載の車両用懸
    架装置。
  7. 【請求項7】 前記車体側エンド部材および前記進退エ
    ンド部材のうちいずれか一方には、前記密閉空間内にエ
    アーを充填するためのバルブを挿入することが可能なエ
    アーバルブ用貫通孔が設けられている、請求項2、5ま
    たは6のいずれかに記載の車両用懸架装置。
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