JP2003214470A - 緩衝クリップ - Google Patents

緩衝クリップ

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JP2003214470A JP2002009086A JP2002009086A JP2003214470A JP 2003214470 A JP2003214470 A JP 2003214470A JP 2002009086 A JP2002009086 A JP 2002009086A JP 2002009086 A JP2002009086 A JP 2002009086A JP 2003214470 A JP2003214470 A JP 2003214470A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体に対する緩衝部材の組み付け作業性及び
装着状態での安定性、外観見栄えを向上できるようにす
る。 【解決手段】 本体2が取付用の弾性係合部54及び上
側に装着された緩衝部材3を有し、第1部材70の取付
孔71に弾性係合部54を介し取り付けられて、第1部
材70と第2部材72とを緩衝部材3を介し当接可能に
する緩衝クリップ1において、緩衝部材3は、第2部材
72と当接する緩衝部31と、緩衝部31に下設された
首部32と、首部32に接続された連結基部33とを有
している。本体2は、上側の頭部41に設けられ、首部
32及び連結基部33を頭部41の外周側から中央側へ
径方向に移動することにより、当該首部32及連結基部
33と係合して緩衝部材3を保持可能な装着穴部40を
有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、第1部材
と第2部材が相対的に移動して当接したり、第2部材が
可動して第1部材に当接するようなときに、部材間の衝
突を緩和吸収するに好適な緩衝クリップに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図7は緩衝クリップの従来例(特開平8
−200420号)を示している。この緩衝クリップ6
0は、本体61が弾性係合部64及び上側に装着された
緩衝部材65を有し、固定側パネル(例えば、自動車の
トランクリッドを区画しているパネルであり、以下、第
1部材という)70に設けられた取付孔71に取り付け
られて、可動側パネル(例えば、自動車のトランクリッ
ドであり、以下、第2部材という)72を緩衝部材65
を介し当接することで緩衝作用を発揮する。本体61
は、鍔状の頭部62に支柱63を下設し、該支柱63の
先端から上斜め方向に複数の弾性係合部64を一体に形
成したクリップ構造である。緩衝部材65は、小ブロッ
ク状をなし、上下方向の貫通孔66及び該貫通孔66の
内周に設けらた保持溝部67を有している。
【0003】以上の構造では、支柱63が貫通孔66の
上側から押し込まれると、弾性係合部64が縮径変位し
つつ貫通孔66を通り抜け、かつ頭部62が保持溝部6
7に係合されると、緩衝部材65が本体61に不動保持
されて一体品となる。そして、緩衝クリップ60は、支
柱63が取付孔71の上側から押し込まれると、弾性係
合部64の縮径変位を伴って取付孔71を通過し、通過
完了と同時に弾性係合部64が元の拡開状態に復元して
取付孔71の周縁に係止されることにより第1部材70
に対して取り付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した緩衝クリップ
60は簡易構成ではあるが、次のような問題がある。第
1に、この構造では、本体61に対する緩衝部材65の
組み付け作業性が悪い。これは、支柱63を貫通孔66
に挿通する際、複数の弾性係合部64を縮径変形しなけ
ればならず、又、第1部材70に対する固定力を確保す
る上で弾性係合部64をある程度拡開した状態に形成し
なければならないからである。しかも、緩衝部材65
は、鍔状の頭部62を貫通孔66に対し強制的に押し込
んで保持溝部67に係合しなければならず、この点から
も作業性が悪くなる。第2に、使用状態において、緩衝
部材65は、第2部材72等から軸方向の衝撃を受ける
が、その際、過大な衝撃荷重で上下方向に弾性縮小する
と、保持溝部67も変形して頭部62との係合を解除す
る虞がある。この構造では、頭部62と保持溝部67と
の係合が解除されても、緩衝部材65が貫通孔66の内
径に頭部62を圧接しているため直ちに外れることはな
いが、振動等が加わると頭部62から外れて紛失すると
いう事態も発生し易い。第3に、この種緩衝クリップ6
0は、単一で使用される態様に限られず、複数個が用い
られて衝撃を複数箇所で緩和吸収することも多い。複数
使用では、各緩衝クリップ60を順に対応する取付孔7
1に所定押圧力で係合し取り付けなければならず、取付
作業を改善し難い。これは、例えば、複数の緩衝クリッ
プ60を各取付孔71に簡単に配置しておき、最後に各
緩衝クリップ60を同時に押圧操作して各取付孔71に
一括して係合可能にする方が作業工数を削減したり、自
動化を図り易いからである。なお、外観的には、緩衝部
材60が貫通孔66を露出して見栄えが悪く、孔内にゴ
ミ等が入って更に悪化し易い。
【0005】本発明の目的は、以上のような問題を解消
して、本体に対する緩衝部材の組み付け作業性及び装着
状態での安定性、複数使用態様における取付作業性、外
観特性を向上できるようにする。他の目的は以下に説明
する内容の中で順次明らかにして行く。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、図1〜図6に例示される如く、本体2が取付
用の弾性係合部54及び上側に装着された緩衝部材3を
有し、第1部材70の取付孔71に前記弾性係合部54
を介し取り付けられて、前記第1部材70と第2部材7
2とを前記緩衝部材3を介し当接可能にする緩衝クリッ
プ1において、前記緩衝部材3は、前記第2部材72と
当接する緩衝部31と、前記緩衝部31に下設された首
部32と、前記首部32に接続された連結基部33とを
有し、前記本体2は、上側の頭部41に設けられ、前記
首部32及び連結基部33を前記頭部41の外周側から
中央側へ径方向に移動することにより、当該首部32及
連結基部33と係合して前記緩衝部材3を保持可能な装
着穴部40を有していることを特徴としている。
【0007】以上の構造によれば、緩衝部材3は、本体
側の装着穴部40に対し首部32及び連結基部33が横
移動されることにより係合されて本体2に不動保持され
る。作動特徴は、緩衝部材3が本体2の装着穴部40に
径方向から係合されているため、第1部材70の取付孔
71に弾性係合部54を介し取り付けられた使用状態に
おいて、緩衝部31に第2部材72から過大な衝撃が加
わって、仮に緩衝部材の全体が上下方向に縮小変位した
としても、装着穴部40に対する連結基部33等の係合
を確実に維持でき、従来のように係合が解除されるとい
う虞を解消できる。また、従来構造に対し組み付け作業
性を改善でき、緩衝部31の形状つまり従来の上下方向
の貫通孔に起因した外観低下の問題も一掃できる。な
お、以上の本発明において、第1部材70と第2部材7
2の関係は、互いに可動される態様、一方が固定で他方
が可動される態様、一方が可動で他方が固定される態様
の何れでもよい。従って、本発明では、緩衝クリップ1
を第1部材に取り付けるとしたが、第1部材70と第2
部材72とは緩衝部材3を介して当接するという関係で
あるため、第1部材と第2部材とを逆にしても差し支え
ないものである。
【0008】以上の本発明は請求項2〜5のように具体
化されることがより好ましい。第1に、前記装着穴部4
0は、前記頭部41を形成している周囲壁46及び該周
囲壁を介し一体化された上下フランジ44,45で区画
されて前記連結基部33と略相似形の係合穴部40a
と、前記上フランジに設けられて前記首部32の移動を
案内するガイド溝44a及び該ガイド溝に連通して前記
首部と係合する中心穴44bと、前記周囲壁に設けられ
て前記連結部を前記係合穴部まで移動可能にする開口4
3aとからなる構成である。これは、係合穴部40aに
対する連結基部33の係合、中心穴44bに対する首部
32の係合、つまり2箇所での係合力で緩衝部材3を本
体2に常に安定した状態で保持可能にする。この場合、
好ましくは、係合穴部40aと連結基部33とを形態例
の如く非円形等の形状にして回動不能にすることであ
る。第2に、前記本体2は、仮組み付けされる雄部材4
及び雌部材5からなり、前記雄部材4が前記頭部41及
び該頭部に下設された挿入軸部42を有し、前記雌部材
5が前記第1部材の取付孔上に配置されて前記頭部41
と嵌合可能であると共に挿入軸部用通し孔52付きの凹
所50を形成しているフランジ部51及び該フランジ部
51に下設されて前記通し孔から押し込められる前記挿
入軸部42により拡開される前記弾性係合部54を有し
ている構成である。これは、本体2が雄・雌部材で構成
されることにより、第1部材に対する取付操作性を向上
したり、請求項5の如く使用されている緩衝クリップ1
を再び係合解除して回収し易くする。即ち、第1部材へ
の取付操作性は、例えば、上記した複数使用の態様にお
いて、各緩衝クリップ1を図1(a)の如く仮組み付け
された状態で、第1部材70の対応する取付孔71にそ
れぞれ差し込んた後、それらを緩衝部材3側から同時に
押圧操作することにより図1(b)の如く各緩衝クリッ
プ1の弾性係合部54を拡開して、第1部材へ一括して
取り付けることができるためである。第3に、前記雄部
材4が前記雌部材5に押し込められて前記弾性係合部5
4を拡開した本体取付状態で、前記フランジ部51が前
記凹所50内に前記頭部41の全体を収納しかつ前記緩
衝部31の下面を前記凹所端面に当接する構成である。
これは、使用状態において、雄部材4を目視不能にして
外観特性を向上できるようにする。第4に、前記雌部材
5が前記雄部材4を介し前記弾性係合部54を拡開した
本体取付状態から、前記弾性係合部54を再び元の縮径
状態に切換可能にする係合解除手段53を有している構
成である。係合解除手段53は、第1部材の取付孔に対
する弾性係合部の係合を解除して緩衝クリップを第1部
材から外すときに利用されるもので、例えば、廃車解体
時等の分別回収を容易に行えるようにする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、発明の形態例を図1〜図6
を基づいて説明する。図1は緩衝クリップを第1部材に
取り付ける際の要領と取付状態での作動を示し、同
(a)は緩衝クリップを第1部材の取付孔に差し込んだ
状態を示し、同(b)は緩衝クリップの固定状態を示し
ている。図2は緩衝クリップを分解した構成図である。
図3は緩衝部材を示し、同(a)は斜視図、同(b)は
側面図、同(c)は下面図である。図4と図5は雄部材
を示し、図4(a)は正面図、同(b)は側面図、同
(c)は上面図、同(d)は下面図である。図5(a)
は図4(c)のA−A線断面図、同(b)は図4(a)
のB−B線断面図、同(c)は図4(a)のC−C線断
面図である。図6は雌部材を示し、同(a)は正面図、
同(b)は(c)のE−E線断面図、同(c)は上面
図、同(d)は(a)のD−D線断面図である。
【0010】(概要)形態例の緩衝クリップ1は、本体
2が弾性係合部54及び緩衝部材3を有している点、本
体2が第1部材70の取付孔71に弾性係合部54を介
し取り付けられる点、第1部材70と第2部材72とを
緩衝部材3を介し当接可能にし、例えば、第2部材72
を第1部材70の方向へ可動したとき緩衝部材3で衝撃
を緩和吸収する点で従来と同じ。工夫点は、特に、本体
2の雄・雌部材4,5の構造と、緩衝部材3の本体2へ
の装着構造とにある。以下の説明では、緩衝クリップ1
を構成している各部材を組立要領と共に詳述した後、第
1部材への取付操作及び作動に言及する。なお、緩衝部
材3、雄・雌部材4,5は共に樹脂成形品であるが、緩
衝部材3はラバー製でもよい。
【0011】(緩衝部材)本体2に装着される緩衝部材
3は、図3の如く衝撃を受ける緩衝部31と、緩衝部3
1の下面に突設された首部32と、首部32の下端に結
合された連結基部33とから形成されている。緩衝部3
1は、小円形のブロック状をなし、上端及び下端縁が面
取り処理されている。首部32は、断面略円形であり、
緩衝部31と連結基部33とを接続している。連結基部
33は、図3(c)の如く対向した水平辺部33a,3
3b、両水平辺部33a,33bの両側を接続している
円弧辺部33c,33dで形状出しされた非円形の板で
ある。製法的には、緩衝部31が衝撃吸収能に優れた軟
質樹脂から形成され、首部32及び連結基部33が硬質
樹脂から形成された二色成形品である。
【0012】(雄・雌部材)本体2を構成している雄・
雌部材4,5は、緩衝部材3を装着する装着穴部40を
有していること、仮組み付けされて互いに分離不能にな
ること、雄部材4の押圧操作により弾性係合部54を拡
開して仮組み付け状態から本体取付状態(取付孔71に
固定した状態)に切換可能なこと、本体2を本体取付状
態から弾性係合部54を元の非拡開状態にして回収可能
にする係合解除手段用の開口部53を有していること等
の要件を全て具備した最も好ましい形態例である。
【0013】ここで、雄部材4は、上側の頭部41と、
頭部41に下設された挿入軸部42とを一体に形成して
いる。頭部41には装着穴部40が設けられている。装
着穴部40は、頭部41の周囲壁43を介し一体化され
て間に係合穴部40aを形成している上下フランジ4
4,45と、上フランジ44に設けられたガイド溝44
a及びガイド溝44aに連通している中心穴44bと、
周囲壁43に設けられて係合穴部40aに通じている開
口43aとで区画形成されている。即ち、係合穴部40
aは、前記連結基部33と略相似形の横穴形状である。
ガイド溝44aは、外側が大きく開設され、中心穴44
bに達する部分44dが前記首部32の直径より小さな
溝幅となっている。中心穴44bは、前記首部33と係
合する係合孔である。従って、この構造では、緩衝部材
3が図2の如く装着穴部40に対し径方向に移動される
と、連結基部33が開口43aから係合穴部40aに押
し入れられて係合し、同時に、首部32がガイド溝44
aに案内されながら中心穴44bに押し入れられて係合
装着される。この装着状態において、緩衝部材3は、連
結基部33と係合穴部40aの係合力、首部32と中心
穴44bの係合力、更に部分44dの抜け止め作用によ
り雄部材4に対し不動保持されている。これに対し、挿
入軸部42は、頭部41側に位置して複数の幅広のリブ
47aを外周に突設している径大軸部分47と、先端側
に位置して複数の幅細のリブ48aを外周に突設してい
る径小軸部分48と、両軸部分47,48の境界周囲に
設けられた係止段差49とを有している。リブ47a
は、径大軸部分47の軸周囲を4等分する箇所にそれぞ
れ設けられ、途中から下向きテーパで次第に高さを減
じ、又リブ幅も細くなっている。リブ48aは、リブ4
7aと対応して設けられ、リブ48a同士の間に径小軸
部分48の外径、つまり最も落ち込んだ仮組み付け用窪
み部を形成している。
【0014】雌部材5は、上側の筒形フランジ部51
と、フランジ部51に下設された弾性係合部54とを一
体に形成している。フランジ部51は、前記頭部41と
嵌合可能な凹所50を形成している。この凹所50は、
頭部41の全体を収納した状態で凹所端面に前記緩衝部
31の下端面を当接する大きさからなり、又、凹所底面
に設けられて挿入軸部42を下方向へ押し込み可能な通
し孔52と、周囲壁の一部に設けられて凹所50の内外
を連通した係合解除用開口部53とを有している。開口
部53は、頭部41が凹所50に嵌合された状態から、
再び凹所50より引き抜くときに、ここからドライバー
等の工具を頭部41の下フランジ45の下に差し込んで
引き抜く操作を容易にする。弾性係合部54は、円筒を
4本の上下スリット55で等分割した状態に設けられ、
同形状の4つから構成されている。上下スリット55
は、リブ47aに対応した幅広スリット部55aと、こ
の先端側に位置してリブ48aに対応した幅小スリット
部55bとからなる。従って、各弾性係合部54の概略
形状は、上下スリット55に対応しており、幅広スリッ
ト部55a同士の間の上側部分が細く、幅小スリット部
55b同士の間の下側部分がそれよりも多少太くなって
いる。長さは、図1(b)の如く挿入軸部42を最大ま
で弾性係合部54同士の筒内(内側)に挿入した後述す
る本止め状態で、挿入軸部41の先端が少し突出する寸
法である。弾性係合部54同士で形成される筒内径は、
先端54a側が多少大きく、その上が径小となった係止
爪部54bに形成され、それよりも上側が径大軸部分4
7とほぼ同じか若干大きく形成されている。即ち、この
構造では、挿入軸部42を弾性係合部54同士の筒内に
押し入れたときに、係止爪部54bが前記した径小軸部
分48の外径である窪み部に係合することにより、図1
(a)の如く雄・雌部材4,5を仮組み付け状態に連結
する。又、挿入軸部42を更に弾性係合部54同士の筒
内に押し入れると、係止爪部54bが前記窪み部から次
第に径大となった軸部を滑りながら、各弾性係合部54
を拡開揺動しつつ最終的に係止段差49に係合し、各弾
性係合部54を最大まで拡開した図1(b)の本止め状
態に保持する。
【0015】(第1部材への取付操作)以上の緩衝クリ
ップ1は、上記したように緩衝部材3が雄部材4の装着
穴部40に装着されると共に、雄部材4が雌部材5に仮
組み付けされた一体品として搬送されたり自動車等の組
立ラインに投入される。図1において、第1部材70
は、ボディパネル70A及びバンパー材70Bから構成
され、多数の取付孔71を貫通形成している。第2部材
72はボンネットである。この例では、複数の緩衝クリ
ップ1を使用する態様であり、各緩衝クリップ1の弾性
係合部54を図1(a)の如く対応する取付孔71にそ
れぞれ差し込む配置工程と、各緩衝部材3を同時に押圧
操作する押工程とにより、図1(b)の如く各緩衝クリ
ップ1を構成している雌部材5の弾性係合部54を雄部
材4の挿入軸部46で拡開して、第1部材70に一括し
て固定することができる。このため、この構造では、ロ
ボットを利用した自動化が図り易く、取付作業時間を短
縮できる。また、第1部材70の取付孔71に対する抜
け止め力又は固定力を増大できる。これは、図7の如く
弾性係合部が拡開状態に形成され、取付孔に対し縮径し
ながら通過したときに元の拡開状態に復元して抜け止め
するタイプに比べて、弾性係合部54が非拡開状態に形
成されて、取付孔71に対し雄部材4の押し込みを介し
拡開されるタイプの方が増大し易いためである。
【0016】(主作動)第1部材70に取り付けられた
緩衝クリップ1は、第2部材72から加わる衝撃を緩衝
部材3の緩衝部31により緩和吸収するものである。こ
の構造では、緩衝部材3が連結基部33と係合穴部40
aの係合力、首部32と中心穴44bの係合力、更に部
分44dの抜け止め作用により装着穴部40を形成して
いる頭部41に強く保持されており、しかも頭部41が
雌部材側フランジ部51の凹所50に収納されているた
め、緩衝部31が過大な衝撃を受けて大きく弾性変形し
たとしても、首部32等が切断されない限り緩衝部材3
が本体2から外れるという虞はなく、品質及び信頼性を
向上できる。また、この構造では、緩衝部31の形状設
定が任意であり、又、使用状態において緩衝部31と雌
部材5のフランジ部51だけが目視されるため、外観見
栄えを向上できる。しかも、この構造では、緩衝クリッ
プ1を再び第1部材70から外す場合、上記した開口部
53を利用して簡単に係止爪部54bと係止段差49と
の係合を解除して回収できる。即ち、作業者は、フラン
ジ部51の開口部53からドライバー等の工具を頭部4
1の下フランジ45の下に差し込んで、下フランジ45
を押し上げるよう操作する。すると、雄部材4が係止爪
部54bに対する係止段差49の係合を解除し、緩衝部
材3と共に上移動して図1(a)の仮組み付け状態に切
り換えられ、又、各弾性係合部54が元の縮径した状態
となる。このため、緩衝クリップ1は取付孔71から容
易に引き抜くことができる。
【0017】なお、本発明は請求項で特定される技術要
素を備えておればよく、上記形態に何ら制約されるもの
ではない。その例としては、緩衝部材3の首部32を断
面矩形に形成すると共に、雄部材4の上フランジ44の
中心穴44bも矩形穴にして首部32を回動不能に係合
する。また、係合解除手段としては、開口部53に代え
て、実公平6−45048号等に記載されているように
雄部材を強制的に回動することにより弾性係合部を元の
縮径状態に切換可能にすることである。
【0018】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の緩衝クリ
ップにあっては、上記従来構造に比較し、緩衝部材を本
体に対し径方向に移動して首部及び連結基部を装着穴部
に係合するため緩衝部材の組み付け作業性を向上でき
る。また、過大な衝撃が緩衝部に加わって緩衝部材の全
体が上下方向に縮小変位したとしても、装着穴部に対す
る首部及び連結基部の係合が解除されるという虞をなく
して、緩衝部材の本体への装着状態を確実に維持でき
る。更に、緩衝部の形状等に制約されないため使用状態
における外観特性を向上できる、等の利点を具備でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明形態の緩衝クリップの取付要領及び作動
を示す図である。
【図2】 上記緩衝クリップを分解して示す模式構成図
である。
【図3】 上記緩衝クリップの緩衝部材を示す細部構成
図である。
【図4】 上記緩衝クリップの雄部材を示す細部構成図
である。
【図5】 図4の雄部材を断面した図である。
【図6】 上記緩衝クリップの雌部材を示す細部構成図
である。
【図7】 従来緩衝クリップの問題を説明するための図
である。
【符号の説明】
1…緩衝クリップ 2…本体 3…緩衝部材(31は緩衝部、32は首部、33は連結
基部) 4…雄部材(41は頭部、42は挿入軸部) 5…雌部材(51はフランジ部、50は凹所、54は弾
性係合部) 40…装着穴部(43は周囲壁、44,45は上下フラ
ンジ) 43a…開口 44a…ガイド溝 44b…係合用中心穴 53…開口部(係合解除手段) 70…第1部材(71は取付孔) 72…第2部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体が取付用の弾性係合部及び上側に装
    着された緩衝部材を有し、第1部材の取付孔に前記弾性
    係合部を介し取り付けられて、前記第1部材と第2部材
    とを前記緩衝部材を介し当接可能にする緩衝クリップに
    おいて、 前記緩衝部材は、前記第2部材と当接する緩衝部と、前
    記緩衝部に下設された首部と、前記首部に接続された連
    結基部とを有し、 前記本体は、上側の頭部に設けられ、前記首部及び連結
    基部を前記頭部の外周側から中央側へ径方向に移動する
    ことにより、当該首部及連結基部と係合して前記緩衝部
    材を保持可能な装着穴部を有していることを特徴とする
    緩衝クリップ。
  2. 【請求項2】 前記装着穴部は、前記頭部を形成してい
    る周囲壁及び該周囲壁を介し一体化された上下フランジ
    で区画されて前記連結基部と略相似形の係合穴部と、前
    記上フランジに設けられて前記首部の移動を案内するガ
    イド溝及び該ガイド溝に連通して前記首部と係合する中
    心穴と、前記周囲壁に設けられて前記連結部を前記係合
    穴部まで移動可能にする開口とからなる請求項1に記載
    の緩衝クリップ。
  3. 【請求項3】 前記本体は、仮組み付けされる雄部材及
    び雌部材からなり、前記雄部材が前記頭部及び該頭部に
    下設された挿入軸部を有し、前記雌部材が前記第1部材
    の取付孔上に配置されて前記頭部と嵌合可能であると共
    に挿入軸部用通し孔付きの凹所を形成しているフランジ
    部及び該フランジ部に下設されて前記通し孔から押し込
    められる前記挿入軸部により拡開される前記弾性係合部
    を有している請求項1又は2に記載の緩衝クリップ。
  4. 【請求項4】 前記雄部材が前記雌部材に押し込められ
    て前記弾性係合部を拡開した本体取付状態で、前記フラ
    ンジ部が前記凹所内に前記頭部の全体を収納しかつ前記
    緩衝部の下面を前記凹所端面に当接する請求項3に記載
    の緩衝クリップ。
  5. 【請求項5】 前記雌部材が前記雄部材を介し前記弾性
    係合部を拡開した本体取付状態から、前記弾性係合部を
    再び元の非拡開状態に切換可能にする係合解除手段を有
    している請求項3又は4に記載の緩衝クリップ。
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