JP2003214298A - 燃料噴射ノズル - Google Patents

燃料噴射ノズル

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JP2003214298A JP2002018451A JP2002018451A JP2003214298A JP 2003214298 A JP2003214298 A JP 2003214298A JP 2002018451 A JP2002018451 A JP 2002018451A JP 2002018451 A JP2002018451 A JP 2002018451A JP 2003214298 A JP2003214298 A JP 2003214298A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噴孔断面積を可変にするものにおいて、噴孔
断面積を可変にする際に噴孔内の燃料流れを乱すことな
く、安価な構造を備えた燃料噴射ノズルを提供する。 【解決手段】 先端に当接部36を有するノズルニード
ル31と、ノズルニードル31を軸方向に往復摺動可能
に嵌合する案内孔12、当接部36と接触可能なシート
部13、このシート部13またはその下流側に内外を連
通するように穿設される噴孔41を有するノズルボディ
11とを備え、噴孔41の噴孔壁部20bは、その噴孔
41内を流れる燃料の噴射圧力に応じて変形すること
で、噴孔断面積を増減させる。なお、例えば噴孔壁部2
0bは、噴射圧力に応じて弾性変形し易い構成を有する
ものであって、噴孔出口側開口部413の周りには、円
周溝414が形成されていることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料噴射ノズルに
関し、特にディーゼル機関等の内燃機関の燃料噴射ノズ
ルの可変噴孔の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料噴射ノズルとしては、例えばディー
ゼル機関用燃料噴射弁において、噴孔およびこの噴孔に
つながるシート面を形成するノズルボディと、このノズ
ルボディ内に往復移動可能であるとともに、そのシート
面に離間、着座することで燃料噴射、噴射停止するノズ
ルニードルと、そのシート面にシール可能であるととも
にノズルニードルとは独立に回動可能なロータリバルブ
とを備え、ロータリバルブを回転させることによって噴
孔入口部での噴孔断面積を可変にするものがある(特開
2000−161184号公報)。
【0003】また、欧州特許公開公報EP020924
4による開示によれば、噴孔が穿設されており、その出
口側開口部が覆われるようにノズルボディに内挿された
ノズルニードルの上昇とともに、その噴孔が開口してい
く噴孔断面積可変の外開弁方式のものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者の燃料噴射ノズル
では、ロータリバルブを回転させるために、別部材とし
てアクチュエータが必要になる。また、後者の燃料噴射
ノズルでは、現状の主流となっている内開弁方式のもの
と互換性がなく、燃料噴射ノズルを支持するノズルホル
ダ等が新規に必要となる。
【0005】さらに上述の従来構成では、噴孔断面積を
変化させる際に、前者は噴孔入口部、後者は噴孔出口部
にそれぞれ制御エッジ(前者はロータリバルブ、後者は
ノズルボディ)が存在する。このため、この制御エッジ
で燃料流れが乱され、偏った噴霧形状等の噴霧性状の悪
化が発生する可能性がある。
【0006】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたものであり、したがってその目的は、噴孔断面積を
可変にするものにおいて、噴孔断面積を可変にする際に
噴孔内の燃料流れを乱すことなく、安価な構造を備えた
燃料噴射ノズルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
と、先端に当接部を有するノズルニードルと、ノズルニ
ードルを軸方向に往復摺動可能に嵌合する案内孔、当接
部と接触可能な弁座部、この弁座部またはその下流側に
内外を連通するように穿設される噴孔を有するノズルボ
ディとを備え、噴孔の内壁は、その噴孔内を流れる燃料
の噴射圧力に応じて変形することで、噴孔断面積を増減
させる。
【0008】これにより、噴孔入口または出口側を制御
エッジで可変にする従来構成のように、燃料流れの一部
を仕切ることはないので、噴孔での燃料流れの乱れ防止
ができる。
【0009】本発明の請求項2によると、内壁は、噴射
圧力に応じて弾性変形し易い構成を有するものであっ
て、噴孔出口側開口部の周りには、円周溝が形成されて
いる。
【0010】これにより、噴孔の内壁のうち、噴孔出口
側開口部を弾性変形し易い円環状に形成できるので、噴
射圧力に応じて、詳しくは円環状の内壁の内圧としての
噴射圧力と外圧としての雰囲気圧との差圧に応じて、噴
孔断面積を増減させることができる。
【0011】本発明の請求項3によると、内壁は、大径
円筒部と小径円筒部とを有する段付円筒体からなり、大
径円筒部は、ノズルボディに形成された嵌合孔に嵌合固
定されている。
【0012】これにより、大径円筒部に比べて薄肉であ
る小径円筒部は、噴射圧力に応じて弾性変形し易く、よ
って噴孔断面積を増減できる。
【0013】本発明の請求項4によると、内壁は、内周
が軸方向に向かって鼓形状を有する縮径部を備えた円筒
体であって、円筒体は、ノズルボディに形成された収容
孔に支承されている。
【0014】これにより、円筒体の両軸端部を支点とし
て、円筒体の内周に加わる噴射圧力に応じて内壁の弾性
変形が可能であるので、噴射圧力に応じて噴孔断面積の
増減ができる。
【0015】本発明の請求項5によると、噴孔は、前記
噴孔の燃料入口から燃料出口に向かって、噴孔断面積が
小さくなるように形成されていることを特徴とする燃料
噴射ノズルに好適である。これにより、噴孔内を流れる
燃料の流体損失の低減ができるので燃料噴霧の微粒化が
図れるとともに、噴孔の燃料出口側を噴射圧力に応じて
噴孔断面積可変ができる構成を提供できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
従って説明する。
【0017】(第1の実施形態)本発明の第1実施形態
を図1および図2に示す。図1は、本実施形態の燃料噴
射ノズル10の先端部分の断面図である。なお、この燃
料噴射ノズル10のその他の部分は、周知の構造である
ので図示および説明を省略する。図1に示すように、燃
料噴射ノズル10は、ノズルボディ11と、このノズル
ボディ11の内部に軸方向に往復摺動可能なノズルニー
ドル31とからなる。
【0018】ノズルボディ11は、有底の中空円筒状
で、内部に案内孔12、弁座部13、噴孔41、サック
部15が形成される。案内孔12は、ノズルボディ11
の内部に軸方向に延びており、一方の端部がノズルボデ
ィ11の開口端(図示せず)に接続し、他方の端部側が
弁座部13に接続している。案内孔12の内壁12a
は、ノズルボディ11の開口端から有底側の弁座部13
の近傍まで略同一内径に形成されている。
【0019】弁座部(以下、シート部と呼ぶ)13は、
円錐台面(以下、シート面)13aを有し、シート面1
3aの大径側の一端が案内孔12に連続し、小径側の他
端側がサック部15に接続している。このシート部13
にはノズルニードル31の当接部36が当接可能であ
る。当接部36が当接するシート面36aの横断面は理
論的には円の形状である。サック部15は、円筒内壁部
15aと球面壁部15bとを有し、ノズルボディ11の
先端側に袋状に小空間の容積をもって形成されるサック
ホールである。サックホールの開口側はシート部13の
小径側に連続する。なお、案内孔12、シート面13
a、およびサックホール15は実質的に同軸に形成され
ている。
【0020】噴孔41は、図1に示すように、ノズルボ
ディ11の先端部にノズルボディ11の内外を連通する
通路に形成される。詳しくは、シート部13もしくはサ
ック部15から形成される突出し部20の内壁(以下、
噴孔壁部と呼ぶ)20bの内外を連通するように、外周
面20aに開口する複数の噴孔41が穿設されている。
この噴孔41は、噴孔入口側開口部411と噴孔出口側
開口部413とからなり、噴孔入口側開口部411と噴
孔出口側開口部413には燃料下流方向に貫通する燃料
通路412が形成されている。噴孔入口側開口部411
の位置は、シート部13に当接するノズルニードル31
の当接部36との接触部よりもサックホール15側に形
成される。
【0021】噴孔通路412は噴孔入口側開口部411
から入った燃料流を案内し、噴孔出口側開口部413に
導く。噴孔出口側開口部413の中心軸は燃料を噴射す
る所望の方向に一致する。また、噴孔通路412は、そ
の内径が、噴孔入口側開口部(以下、噴孔入口と呼ぶ)
411から噴孔出口側開口部(以下、噴孔出口と呼ぶ)
413に向って噴孔断面積が小さくなるように形成され
る構成(図1および図2参照)であっても、噴孔入口4
11から噴孔出口413までの噴孔断面積が略同一にな
るように形成される構成であってもよい。なお、噴孔通
路412の内径が噴孔入口411から噴孔出口413に
向って噴孔断面積が小さくなるように形成される構成で
あることが好ましい。これにより、燃料下流側に向かっ
て噴孔断面積が小さくなることに起因して、噴孔通路4
12を流れる燃料の流体損失の低減が図れるので、噴孔
出口413での燃料流速の向上ができ、よって燃料噴霧
の微粒化が図れる。
【0022】以下、本実施形態で説明する噴孔41は、
その噴孔通路412の内径が噴孔入口411から噴孔出
口413に向って噴孔断面積が小さくなるように形成さ
れる構成として説明する。
【0023】なお、本発明の要部である噴孔14の噴孔
断面積を可変にする構成については、後述する。
【0024】ノズルニードル31の上端側の大径円柱部
(図示せず)は、その外径が案内孔12の内径と略同一
径であって、クリアランスを介して案内孔12に遊嵌合
し、軸方向に往復動することが可能である。一方、大径
円柱部の燃料下流側に接続する小径円柱部34の外径
は、案内孔12の内径よりも小さい。小径円柱部34と
案内孔12の内壁との隙間21が燃料通路になる。
【0025】円錐台部35は、一方の端部が小径円柱部
34に連続しており、他方の端部が円状の当接部分36
を介して円錐部37に連続する。円錐台部35と円錐部
37との接続部分は円であり、この円の部分が弁閉時の
接触部となる。円錐部37は、シート部13の傾斜角よ
りも大きな傾斜角となっている。これは、弁閉時におい
て、当接部36とシート部13(詳しくは、シート面1
3a)との接触を可能にし油密を確保するためである。
円錐部37の先端は、弁閉時、サックホール15に対面
する位置となる。また、開弁時、すなわち当接部36を
シート部13から離脱させる際には、円錐台部35およ
び円錐部37とシート部13(詳しくは、シート面13
a)との隙間22(図2(b)参照)および上記隙間2
1が、噴孔41へ至る燃料通路を形成している。
【0026】なお、上述の大径円柱部と小径円柱部34
と円錐台部35と円錐部37とは、ノズルニードル31
を構成している。なお、円錐部37の先端は、閉弁時、
サークホール15に対面する際、その先端とサックホー
ル15とで形成される空間を所定の空間とするため、円
錐部37の先端に、円推部37の外周を形成する母線
(以下、テーパと呼ぶ)と異なる傾斜角を有する円錐先
端部37aを形成してもよい(図1参照)。なお、上述
の当接部36とシート面13aとが接触することで閉弁
する構成に代えて、円錐部37の上記テーパの外周面と
シート面13aとが接触することで閉弁する構成として
もよい。
【0027】上述の構成を有する燃料噴射ノズル10の
作動について以下説明する。
【0028】燃料噴射ノズル10には、図示しない燃料
噴射ポンプ等から供給される高圧燃料が、ノズルボディ
11の燃料供給孔(図示せず)を介して、燃料通路とし
ての隙間21、22に導入される。この導入される高圧
燃料の圧力(以下、噴射圧力と呼ぶ)が、図示しないコ
イルバネ等によるノズルニードル31(詳しくは、当接
部36)をノズルボディ11のシート面13aに押圧す
る押付荷重と受圧面積から設定されるいわゆる開弁圧に
達すると、ノズルニードル31は押付荷重に抗して上昇
し、当接部36がシート部13から離間する。よって、
ノズルボディ11とノズルニードル31が開弁され、燃
料通路21、22を介して当接部36の燃料上流から流
入する燃料が、噴孔41を通して、内燃機関等へ噴射供
給される。
【0029】一方、燃料噴射ポンプからの燃料の圧送終
了等によって、噴射圧力が低下し、開弁圧相当(詳しく
は、閉弁圧)に達すると、当接部36がシート部13に
当接する。よって、ノズルボディ11とノズルニードル
31が閉弁され、内燃機関へ噴射される燃料が遮断さ
れ、燃料噴射が終了する。
【0030】ここで、本発明の実施形態の特徴である噴
孔41の構成について、以下図1および図2に従って、
説明する。図2は、図1中の本発明の要部である噴孔4
1の周りを示す断面図であって、図2(a)は噴射して
いない状態(以下、無噴射状態と呼ぶ)、図2(b)は
噴射している状態を表わす模式的断面図である。なお、
図2(b)中の二点鎖線は、図2(a)の無噴射状態の
燃料通路412を示すものである。
【0031】噴孔41を形成する内壁としての噴孔壁部
20bは、図1および図2(詳しくは、図2(a)の無
噴射状態、図2(b)の噴射状態参照)に示すように、
噴孔通路412を流れる燃料に応じて変形することで、
噴孔通路412の断面積(以下、噴孔断面積と呼ぶ)を
増減させる構成を有する。詳しくは、噴孔壁部20b、
すなわち噴噴孔入口側開口部411と噴孔出口側開口部
413のうち、噴孔出口側開口部413には、噴孔通路
を囲うむように円周溝414が形成されている。なお、
この円周溝は、燃料噴射ノズル10を用いて燃料噴射す
る噴射圧力の使用範囲において、噴孔通路412を形成
する噴孔壁部20b、すなわち噴孔出口開口部413の
円環状壁部413aの肉厚tが、その噴射圧力の使用範
囲において弾性変形し易い所定の肉厚範囲となるように
構成されている。
【0032】これにより、噴孔入口411または出口4
13側を制御エッジで可変にする従来構成のように、燃
料流れの一部を仕切ることはないので、噴孔41(詳し
くは、噴射圧力に応じて変形する噴孔通路412)での
燃料流れの乱れ防止ができる。したがって、上記の従来
構成のように制御エッジ等で燃料流れが乱されることは
ないので、偏った噴霧形状等の噴霧形状が悪化する現象
の発生防止ができる。
【0033】さらにまた、噴孔出口側開口部413の周
りに上記円周溝414を設けることで、噴孔出口側開口
部413を、弾性変形し易い円環状(詳しくは、円環状
壁部413a)に形成できるので、噴射圧力に応じて、
詳しくは円環状の内壁の内圧としての噴射圧力と外圧と
しての雰囲気圧との差圧に応じて、噴孔断面積を増減さ
せることができる。図2(b)に示すように、燃料噴射
ポンプ等の燃料圧送によってノズルボディ11に供給さ
れる高圧燃料の噴射圧力が開弁圧に達すると、ノズルボ
ディ11とノズルニードル31が開弁され、燃料通路2
1、22を介して噴孔41(詳しくは、噴孔通路41
3)にその高圧燃料が導入される。このとき、高圧燃料
の噴射圧力に応じて円環状壁部413aが弾性変形する
ので、噴射圧力に応じた噴孔断面積可変ができる。
【0034】なお、円周溝の幅は、円環状壁部413a
の弾性変形量Δδより大きく形成されている。これによ
り、燃料噴射ノズル10から噴射する燃料圧力の使用範
囲において、その噴射圧力に対応して噴孔41を弾性変
形させ、噴孔断面積を可変にする構成の提供が確実にで
きる。
【0035】(第2の実施形態)第2の実施形態として
は、第1の実施形態で説明した噴射圧力に応じて変形
し、噴孔断面積を可変にする構成において、噴孔出口側
開口部413の周りに円周溝414を形成することで、
噴孔壁部20bに弾性変形し易い円環状壁部413aを
備える構成に代えて、図3に示すように、内周に噴孔通
路412が形成される段付円筒体415を、ノズルボデ
ィ11に形成される嵌合孔416に嵌合固定する構成と
してもよい。図3は、第2の実施形態の燃料噴射ノズル
10の先端を示す断面図である。
【0036】図3に示すように、噴孔41を形成する噴
孔壁部20bとしては、ノズルボディ11に圧入嵌合さ
れる段付円筒体415が設けられており、この段付円筒
体415は、大径円筒部415aと小径円筒部415b
とを備えている。詳しくは、大径円筒部415aは、突
出し部20の外周面20aに形成される嵌合孔416に
液密に嵌合固定されている。これにより、小径円筒部4
15bは、第1の実施形態で説明した円環状壁部413
aと同じ機能を備えることができる。なお、小径円筒部
415bと嵌合孔416との間に形成される隙間は、第
1の実施形態で説明した円周溝414に相当する。
【0037】これにより、大径円筒部415aに比べて
薄肉である小径円筒部415bは、噴射圧力に応じて弾
性変形し易く、よって噴孔断面積を増減できる。
【0038】(第3の実施形態)第3の実施形態として
は、第1の実施形態で説明した噴射圧力に応じて変形
し、噴孔断面積を可変にする構成において、噴孔出口側
開口部413側に弾性変形し易い円環状壁部413aを
備える構成に代えて、図4および図5に示すように、内
周が噴孔通路412の少なくとも一部を形成するもので
あって、軸方向に向かって鼓形状を有する収縮部417
aを備えた円筒体417がノズルボディ11内に収容さ
れている構成としてもよい。図4は、第3の実施形態の
燃料噴射ノズル10の先端を示す断面図である。図5
は、図4中の本発明の要部である噴孔の周りを示す断面
図であって、図5(a)は噴射していない状態、図5
(b)は噴射している状態を表わす模式的断面図であ
る。なお、図5(b)中の二点鎖線は、図5(a)の無
噴射状態の円筒体417の内周(詳しくは、噴孔通路4
12の一部)を示すものである。
【0039】図4および図5に示すように、噴孔41を
形成する噴孔壁部20bの一部として、ノズルボディ1
1に形成される収容孔418に支承される円筒体(以
下、鼓状円筒体と呼ぶ)417が設けられており、この
円筒体417の内周は噴孔通路412の一部を形成して
いる。なお、円筒体417の下流側には収容孔418に
圧入嵌合可能な円筒部材419が液密に配設されてい
る。一方、円筒体417の上流側には突出し部20の内
周に開口する噴孔通路412の一部が形成されており、
上記鼓状円筒体417および円筒部材419の内周とと
もに噴孔通路412を構成している。
【0040】これにより、鼓状円筒体417は、軸方向
に向かって鼓形状を有する収縮部417aを備えること
で、鼓状円筒体417の両軸端部を支点として収容孔4
18に支承されるので、鼓状円筒体417の内周に加わ
る噴射圧力に応じて弾性変形が可能である。そして、例
えば噴射圧力の増加に伴って、収縮部の噴孔断面積を、
図5(a)から図5(b)へ増加させることができる。
したがって、噴射圧力に応じて収縮部の噴孔断面積の増
減ができ、よって、噴孔断面積を可変にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の燃料噴射ノズルの先
端を示す断面図である。
【図2】図1中の本発明の要部である噴孔の周りを示す
断面図であって、図2(a)は噴射していない状態、図
2(b)は噴射している状態を表わす模式的断面図であ
る。
【図3】第2の実施形態の燃料噴射ノズルの先端を示す
断面図である。
【図4】第3の実施形態の燃料噴射ノズルの先端を示す
断面図である。
【図5】図4中の本発明の要部である噴孔の周りを示す
断面図であって、図5(a)は噴射していない状態、図
5(b)は噴射している状態を表わす模式的断面図であ
る。
【符号の説明】
10 燃料噴射ノズル 11 ノズルボディ 12 案内孔 13シート部(弁座部) 13a シート面(円錐台面) 15サックホール(サック部) 20 突出し部 20a 外周面 20b 噴孔壁部(内壁) 21、22 隙間 31 ノズルニードル 34 小径円柱部 35 円錐台部 36 当接部 37 円錐部 41 噴孔 411 噴孔入口(噴孔入口側開口部) 412 噴孔通路 413 噴孔出口(噴孔出口側開口部) 413a 円環状壁部 414 円周溝 415 段付円筒体 415a、415b 大径円筒部、小径円筒部 416 嵌合孔 417 鼓状円筒体(円筒体) 417a 収縮部 418 収容孔 419 円筒部材 t (円環状壁部の)肉厚 Δδ 弾性変形量

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に当接部を有するノズルニードル
    と、 前記ノズルニードルを軸方向に往復摺動可能に嵌合する
    案内孔、前記当接部と接触可能な弁座部、前記弁座部ま
    たはその下流側に内外を連通するように穿設される噴孔
    を有するノズルボディとを備え、 前記噴孔の内壁は、前記噴孔内を流れる燃料の噴射圧力
    に応じて変形することで、噴孔断面積を増減させること
    を特徴とする燃料噴射ノズル。
  2. 【請求項2】 前記内壁は、前記噴射圧力に応じて弾性
    変形し易い構成を有するものであって、 前記噴孔出口側開口部の周りには、円周溝が形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射ノズ
    ル。
  3. 【請求項3】 前記内壁は、大径円筒部と小径円筒部と
    を有する段付円筒体からなり、 前記大径円筒部は、前記ノズルボディに形成された嵌合
    孔に嵌合固定されていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の燃料噴射ノズル。
  4. 【請求項4】 前記内壁は、内周が軸方向に向かって鼓
    形状を有する縮径部を備えた円筒体であって、 前記円筒体は、前記ノズルボディに形成された収容孔に
    支承されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料
    噴射ノズル。
  5. 【請求項5】 前記噴孔は、前記噴孔の燃料入口から燃
    料出口に向かって、前記噴孔断面積が小さくなるように
    形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3
    のいずれか一項に記載の燃料噴射ノズル。
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