JP2003213996A - 磁極検出センサで作動する電気錠及び、外部電力供給受給機構を備えた電気錠。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】不正解錠行為に対し警報が発せられ、ピッキン
グや解読器での解読が出来ない電気錠及び、内部電池の
電力が無くなった時も解錠できる電気錠の提供を目的と
する。 【解決手段】鍵１ａ側に磁極を替えた永久磁石２を複数
配置し、錠３ａ側に磁極を識別できる磁気センサ４を錠
内部に配置し、磁気センサ４からの信号情報にて施錠、
解錠、警報を判断する制御ユニット５、警報ユニット
６、ソレノイドユニット７、電源ユニット８を備えてな
る電気錠及び、電池で作動する電気錠において、鍵側に
電池に接続できる端子９と電線で繋がった錠への接続端
子１０を設け、錠側に電源ユニット８と電線で繋がった
鍵への接続端子１１を設け、内部電池の電力切れ時、外
部より電力を供給出来るようにした物である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、建築物や、乗物等
に用いる戸に付ける錠において、鍵側に永久磁石を配置
し、錠側に磁気センサを使用し、制御ユニットにて施錠
解錠をコントロールする電気錠及び、電池の電力を利用
して作動する電気錠において、鍵側に、外部の電池の電
力を供給できる端子を設け、錠側に、外部の電池の電力
を受給できる端子を設けた電気錠に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の錠の施錠解錠機構は、メカ的形状
の一致や、鍵錠双方に永久磁石を用いたり、磁気センサ
を使用しても磁気が有るか無いかの判断だけの物が主で
した。このような錠の場合、ピッキングで簡単に不正解
錠されたり、磁気センサを使用した解読器で合鍵を作ら
れたりする欠点があったり、また不正解錠行為があった
時も、それを感知して警報を発し不正解錠行為を未然に
防ぐ事が出来なかった。

【０００３】電池の電力を利用した電気錠の場合、内部
電池の電力が無くなった時には、鍵が有っても外部から
解錠する事が出来なかった。また鍵側に電池を付けた物
が有ったとしても、電池を付けることにより鍵が重く大
きくなってしまう欠点があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】不正解錠行為に対し警
報が発せられ、ピッキングや解読器での解読が出来ない
電気錠。

【０００５】内部電池の電力が無くなった時も、解錠で
きる電気錠の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、鍵側に永久磁
石のみを配置し、錠側に磁気の磁極を識別できる磁気セ
ンサのみを錠の内部に配置することにより、錠の解錠シ
ステムを探ることを不可能にし、施錠解錠を制御ユニッ
トにてコントロールさせる事により、不正解錠行為を早
期に発見することが出来、また鍵の一端に電池に接続で
きる端子と錠と接する側に錠との接続端子を設け、錠側
に電源ユニットと繋がった鍵との接続端子を設けさせる
ことにより、電池を使用した電気錠の電池切れに対応す
るための手段を講じたものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】鍵の錠と接する面に、永久磁石の
Ｓ極Ｎ極を替えて複数配置した鍵と、錠の鍵と接する面
に、鍵側の永久磁石の配置位置に合った位置に錠と同じ
材料で遮蔽された内部に、磁極のＳ極Ｎ極を識別できる
磁気センサを内蔵させ、制御ユニット、電源ユニット、
を備えさせたことにより、不正解錠行為に対して強い錠
を実現させた。

【０００８】鍵と錠にそれぞれ接続端子を設け、錠側は
電源ユニットに、鍵側は外部電池への接続ができる端子
を設けることにより、電池切れに対応できる小型で軽い
鍵を実現した。

【０００９】

【実施例】以下、図面に示す実施例についてさらに詳細
に説明する。

【００１０】図１及び図２に示す実施例１の鍵１は、本
体を非磁性体材料例えば真鍮や合成樹脂等で形成し、形
状は任意の形状、本実施例では円形に取っ手を付けた形
状にし、円形片面にＳ極Ｎ極を任意に替えた永久磁石２
を複数、任意の位置、本実施例では４個を９０度十文字
に配置したものである。

【００１１】図３に示す錠３は、本体を非磁性体材料例
えば真鍮や合成樹脂等で形成し、鍵１の形状に合った鍵
穴を持ち、本体と同じ材料で遮蔽されたその内部に永久
磁石２の各配置位置に合った位置に、磁極のＳ極Ｎ極を
識別できる磁気センサ４、本実施例ではホール素子を配
置したプリント配線基板５ａと、そのプリント配線基板
５ａの裏面に、磁気センサ４からの信号で施錠解錠及
び、不正解錠行為時（例えば予め定められた磁極以外の
磁極組み合わせ信号が入力された時）警報ユニット６へ
の信号を発するようプログラムされた、ワンチップマイ
コン搭載の制御ユニット５を配置し、制御ユニット５か
ら信号を貰い施錠解錠を行うソレノイドユニット７、及
び電源ユニット８（本実施例では電池を使用しているが
商業電源を使用してもよい）を設けてなるものである。

【００１２】図４及び図５に示す実施例２の鍵１ａは、
上記実施例１に説明した鍵１に、錠と接する部分に接続
端子１０を設け、その接続端子１０と電線でつながった
電池接続端子９を鍵の取っ手部の内側に設け、通常は蓋
１３にてカバーされているが、錠への電気供給時、蓋１
３を取り外し外部電池（本実施例では００６Ｐ，９ボル
ト電池を使用）と接続して、錠の電源ユニット８への電
気を供給できるようにしたものである。

【００１３】図６に示す錠３ａは、上記実施例１に説明
した錠３に、上記実施例２で説明した鍵１ａに設けた接
続端子１０の配置位置に合った位置に接続端子１１を設
け、電源ユニット８とを電線で繋ぎ、外部から電源ユニ
ットへの電気の受給を出来るようにしたものである。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように鍵錠に本発明のシス
テムを使用することにより、鍵穴より錠の施錠解錠機構
に直接接することが出来ず、したがってピッキング等の
不正解錠行為は不可能になり、錠内部に配置された磁気
センサも、磁気センサ等を使用した検出器に反応しない
ため、その磁気センサ位置を外部から知ることは出来
ず、磁気センサに反応させるため無造作に鍵穴に磁性体
を挿入すると、予めプログラムされた解錠信号と違う信
号が磁気センサより制御ユニットに入ることになり、直
ちに警報信号が発せられ、不正解錠行為を未然に防ぐこ
とが出来る。

【００１５】また電池の電力を使用して作動する電気錠
の電池切れで作動できなくなった電気錠に、小型で軽量
な鍵で、外部電池の電力を供給できるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】鍵の平面図である。（実施例１）

【図２】鍵の断面図である。（実施例１）

【図３】錠の鍵接触部の断面図及び、錠のシステム図で
ある。（実施例１）

【図４】鍵の平面図である。（実施例２）

【図５】鍵の断面図である。（実施例２）

【図６】錠の鍵接触部の断面図及び、錠のシステム図で
ある。（実施例２）

【図７】実施例２の鍵を錠に挿入した断面図及びシステ
ム図である。

【符号の説明】

１ 鍵 １ａ 外部電力供給端子付鍵 ２ 永久磁石 ３ 錠 ３ａ 外部電力受給端子付錠 ４ 磁気センサ ５ 制御ユニット ５ａ プリント配線基板 ６ 警報ユニット ７ ソレノイドユニット ８ 電源ユニット ９ 外部電池接続端子 １０ 錠への接続端子 １１ 鍵への接続端子 １２ 警報・ソレノイド・電源各ユニットへの接続コ
ネクター １３ 蓋

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 磁石の磁力を利用して施錠解錠を行う錠
   において、鍵側に、永久磁石（２）のＳ極Ｎ極を替えて
   複数配置した鍵（１）と、錠側の、鍵と接する面にその
   永久磁石（２）の配置位置に合った位置に、磁極のＳ極
   Ｎ極を識別できる磁気センサ（４）を配置し、制御ユニ
   ット（５）、警報ユニット（６）、ソレノイドユニット
   （７）、電源ユニット（８）を備え、磁気センサ（４）
   からの信号情報により、制御ユニット（５）にて施錠解
   錠及び警報発信をコントロールすることを特徴とする電
   気錠。
2. 【請求項２】 電池の電力を利用して作動する電気錠に
   おいて、鍵側の一端に電池に接続できる端子（９）を設
   け、その端子（９）と電線でつながった接続端子（１
   ０）を錠と接する部分に設け、錠側に、その接続端子
   （１０）の配置位置に合った位置に、電源ユニット
   （８）と電線でつながった接続端子（１１）を設けた電
   気錠。