JP7252721B2 - 窓開閉検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、窓の開閉状態及びクレセント錠の施錠状態を検出する窓開閉検出装置に関する。
従来、窓の開閉や窓のクレセント錠の開閉を検出し、異常を検出したときには、無線により警報装置を作動させるようにした窓開閉検出装置が提案されている。例えば、クレセント錠や窓に取り付けたマグネットから発せられる磁場の強さを、ホールセンサを用いて検出し、検出した磁場の強さに基づき開閉を検出するようにした開閉検出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、ホールセンサの他に、リードスイッチやMRセンサ等の磁気センサを用いて磁場の強さを検出する方法等も提案されている。
特許第5284765号公報
ところで、リードスイッチやMRセンサ、またホールセンサ等といった磁気センサは、ある一定方向から印加された磁場しか検知できない。そのため、磁気センサと磁石との配置位置に制約がある。
このため、場合によっては、磁気センサを配置することができない可能性があり、磁気センサの種類を変更しなければならない可能性がある。また、磁気センサを、磁場を検出する位置として適性な位置に配置することが困難であるため、検出磁場が弱くなることから、別途集磁体を設け感度を高める必要があり、その結果、磁気センサの形状が大きくなり、磁気センサの形状の点でも、配置位置に制約を受ける可能性がある。そのため、配置位置の自由度がより高く、窓やクレセント錠の開閉状態をより高精度に検出することの可能な窓開閉検出装置が望まれていた。
本発明は、従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、配置位置の自由度がより高く、検出精度をより向上させることの可能な窓開閉検出装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る窓開閉検出装置は、クレセント錠に配置された施錠状態検出用マグネットと、前記クレセント錠によって施錠される引き違いの窓の一方に配置された開閉状態検出用マグネットと、磁場を互いに異なる少なくとも二方向から検出する磁気センサと、前記磁気センサの出力信号に基づき前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出する信号処理部と、を備え、前記磁気センサは、前記窓の他方の、前記開閉状態検出用マグネットの磁場の強さ及び前記施錠状態検出用マグネットの磁場の強さを共に感知する位置に配置され、且つ磁場の互いに直交する三軸方向の成分を個別に検出する3軸磁気センサで構成され、前記信号処理部は、前記三軸方向の成分のベクトル和の大きさと予め設定された二つの閾値との大小関係から、前記ベクトル和の大きさが、前記二つの閾値によって区切られる、前記クレセント錠の施錠状態及び前記窓の開閉状態の組み合わせを表す三つの状態のうちのいずれの状態にあるかを判定して、前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出することを特徴としている。
また、本発明の他の態様に係る窓開閉検出装置は、クレセント錠に配置された施錠状態検出用マグネットと、前記クレセント錠によって施錠される引き違いの窓の一方に配置された開閉状態検出用マグネットと、磁場を互いに異なる少なくとも二方向から検出する磁気センサと、前記磁気センサの出力信号に基づき前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出する信号処理部と、を備え、前記磁気センサは、前記窓の他方の、前記開閉状態検出用マグネットの磁場の強さ及び前記施錠状態検出用マグネットの磁場の強さを共に感知する位置に配置され、且つ磁場の互いに直交する三軸方向の成分を個別に検出する3軸磁気センサで構成され、前記信号処理部は、前記三軸方向の成分のうち、前記窓が閉状態で前記クレセント錠が施錠状態から開錠状態に移行したときの前記成分の変化量と、前記クレセント錠が開錠状態で前記窓が閉状態から開状態に移行したときの前記成分の変化量との和が最大となる軸を判定用軸として予め記憶しており、前記磁気センサの出力信号から得られる前記判定用軸方向の成分と予め設定された二つの閾値との大小関係から、前記判定用軸方向の成分の大きさが、前記二つの閾値によって区切られる、前記クレセント錠の施錠状態及び前記窓の開閉状態の組み合わせを表す三つの状態のうちのいずれの状態にあるかを判定して、前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出することを特徴としている。
また、本発明の他の態様に係る窓開閉検出装置は、クレセント錠に配置された施錠状態検出用マグネットと、前記クレセント錠によって施錠される引き違いの窓の一方に配置された開閉状態検出用マグネットと、磁場を互いに異なる少なくとも二方向から検出する磁気センサと、前記磁気センサの出力信号に基づき前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出する信号処理部と、を備え、前記磁気センサは、前記窓の他方の、前記開閉状態検出用マグネットの磁場の強さ及び前記施錠状態検出用マグネットの磁場の強さを共に感知する位置に配置され、且つ磁場の互いに直交する三軸方向の成分を個別に検出する3軸磁気センサで構成され、前記信号処理部は、前記三軸方向の成分のうちのいずれか二つの軸方向の成分のベクトル和の大きさと予め設定された二つの閾値との大小関係から、前記ベクトル和の大きさが、前記二つの閾値によって区切られる、前記クレセント錠の施錠状態及び前記窓の開閉状態の組み合わせを表す三つの状態のうちのいずれの状態にあるかを判定して、前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出することを特徴としている。
また、本発明の他の態様に係る窓開閉検出装置は、クレセント錠に配置された施錠状態検出用マグネットと、前記クレセント錠によって施錠される引き違いの窓の一方に配置された開閉状態検出用マグネットと、磁場を互いに異なる少なくとも二方向から検出する磁気センサと、前記磁気センサの出力信号に基づき前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出する信号処理部と、を備え、前記磁気センサは、前記窓の他方の、前記開閉状態検出用マグネットの磁場の強さ及び前記施錠状態検出用マグネットの磁場の強さを共に感知する位置に配置され、且つ磁場の互いに直交する三軸方向の成分を個別に検出する3軸磁気センサで構成され、前記信号処理部は、前記三軸方向の成分のうちのいずれか二つの軸方向の成分の組のベクトル和の大きさと、他の二つの軸方向の成分の組のベクトル和の大きさと、予め前記組毎に設定された閾値との大小関係から、前記ベクトル和と前記閾値との大小関係が、予め設定した前記クレセント錠の施錠状態及び前記窓の開閉状態の組み合わせを表す三つの状態のうちのいずれの状態にあるかを判定して、前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出することを特徴としている。
また、本発明の他の態様に係る窓開閉検出装置は、クレセント錠に配置された施錠状態検出用マグネットと、前記クレセント錠によって施錠される引き違いの窓の一方に配置された開閉状態検出用マグネットと、磁場を互いに異なる少なくとも二方向から検出する磁気センサと、前記磁気センサの出力信号に基づき前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出する信号処理部と、を備え、前記磁気センサは、前記窓の他方の、前記開閉状態検出用マグネットの磁場の強さ及び前記施錠状態検出用マグネットの磁場の強さを共に感知する位置に配置され、且つ磁場の互いに直交する三軸方向の成分を個別に検出する3軸磁気センサで構成され、前記信号処理部は、前記三軸方向の成分のうちのいずれか二つの軸方向の成分のベクトル和のうち、前記窓が閉状態で前記クレセント錠が施錠状態から開錠状態に移行したときの前記ベクトル和の変化量と、前記クレセント錠が開錠状態で前記窓が閉状態から開状態に移行したときの前記ベクトル和の変化量との和が最大となる二つの軸を判定用軸として予め記憶しており、前記磁気センサの出力信号から得られる前記判定用軸方向の成分のベクトル和の大きさと予め設定された二つの閾値との大小関係から、前記判定用軸方向の成分のベクトル和の大きさが、前記二つの閾値によって区切られる、前記クレセント錠の施錠状態及び前記窓の開閉状態の組み合わせを表す三つの状態のうちのいずれの状態にあるかを判定して、前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出することを特徴としている。
さらに、本発明の他の態様に係る窓開閉検出装置は、クレセント錠に配置された施錠状態検出用マグネットと、前記クレセント錠によって施錠される引き違いの窓の一方に配置された開閉状態検出用マグネットと、磁場を互いに異なる少なくとも二方向から検出する磁気センサと、前記磁気センサの出力信号に基づき前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出する信号処理部と、を備え、前記磁気センサは、前記窓の他方の、前記開閉状態検出用マグネットの磁場の強さ及び前記施錠状態検出用マグネットの磁場の強さを共に感知する位置に配置され、且つ磁場の互いに直交する三軸方向の成分を個別に検出する3軸磁気センサで構成され、前記信号処理部は、前記窓が閉状態で前記クレセント錠が施錠状態にあるとき、前記窓が閉状態で前記クレセント錠が開錠状態にあるとき、及び前記窓が開状態にあるときの、前記磁気センサの出力信号から得られる前記三軸方向の成分それぞれのベクトルの向きの組み合わせを判定用の向きの組み合わせとして予め記憶しており、前記磁気センサの出力信号から得られる前記三軸方向の成分のベクトルの向きの組み合わせと前記判定用の向きの組み合わせとを照合して前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出することを特徴としている。
本発明の一態様によれば、磁気センサや各種マグネットの配置位置の自由度を向上させ、検出精度をより向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る窓開閉検出装置の一例を示す構成図である。 窓開閉検出装置の各部の配置位置を説明するための説明図である。 コントローラでの判定方法を説明するための説明図である。 窓開閉検出装置の各部のその他の配置位置を説明するための説明図である。 コントローラでの判定方法のその他の例を説明するための説明図である。 コントローラでの判定方法のその他の例を説明するための説明図である。
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の具体的な構成について記載されている。しかしながら、このような特定の具体的な構成に限定されることなく他の実施態様が実施できることは明らかである。また、以下の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、実施形態で説明されている特徴的な構成の組み合わせの全てを含むものである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一部分には同一符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係等は現実のものとは異なる。
図1は、本発明の一実施形態に係る窓開閉検出装置の一例を示す構成図である。
図1に示す窓開閉検出装置100は、開閉状態検出用マグネット1と、施錠状態検出用マグネット2と、センサユニット3と、を備える。窓開閉検出装置100は、図2に示すように、サッシ窓等、引き違いの窓7に設けられたクレセント錠9の施錠状態及び窓7の開閉状態を検出する。
クレセント錠9は、図2に示すように、引き違いの窓7の奥側の窓部材7aに設けられたクレセント受け9aと、手前側の窓部材7bに設けられたベース部9bと、ベース部9bに回動自在に支持され、クレセント受け9aと係合するクレセント部9cと、クレセント部9cに固定された操作レバー9dとを備え、操作レバー9dを回動させることにより、クレセント部9cとクレセント受け9aとが係合して、窓7を施錠するようになっている。操作レバー9dの回動軸とは逆側の端部(以下、先端部という)が上側に位置し、操作レバー9dの延びる方向と窓7の上下方向とが略一致する状態で、クレセント部9cがクレセント受け9aに突き当たり、操作レバー9dがそれ以上回動しない完全に係合した状態となるようになっている。
図2に示すように、開閉状態検出用マグネット1は、正面視で略長方形状に形成され、奥側の窓部材7aのクレセント受け9aの直上となる位置に、開閉状態検出用マグネット1の長手方向と、窓部材7aの上下方向とが一致するように設けられる。また、開閉状態検出用マグネット1は、窓7に向かって例えば右側がS極、左側がN極となるように配置される。施錠状態検出用マグネット2は操作レバー9dの先端部近傍に設けられ、クレセント部9cとクレセント受け9aとが完全に係合した状態で、施錠状態検出用マグネット2がセンサユニット3内の後述の磁気センサ3aと対向するように配置され、センサユニット3と対向する側がN極、他方がS極となるように配置される。
図1に戻ってセンサユニット3は、磁気センサ3aと、コントローラ(信号処理部)3bと、通信部3cと、電源部3dとを備え、これらは筐体内に格納されている。
センサユニット3は、図2に示すように、ベース部9bの上部に固定される。
磁気センサ3aは、磁場の直交する三軸方向の成分を個別に検出することの可能な三軸磁気センサであって、磁気センサ3aの直交する三軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき、磁気センサ3aは、図2に示すように、窓7の上下方向がX軸、窓7に面する方向がY軸、窓7が開閉する方向がZ軸となるように配置される。また、磁気センサ3aは、クレセント錠9が完全に施錠されている状態で、操作レバー9dの先端部近傍に設けられた施錠状態検出用マグネット2と磁気センサ3aとが略対向するように配置される。つまり、開閉状態検出用マグネット1と施錠状態検出用マグネット2と磁気センサ3aとは、開閉状態検出用マグネット1による磁場と施錠状態検出用マグネット2による磁場と、を共に、磁気センサ3aが検出することができる位置に配置される。なお、ここでは、磁気センサ3aとして、磁場の直交する三軸方向の成分を個別に検出する三軸磁気センサを用いる場合について説明したが、これに限るものではなく、磁場を互いに異なる少なくとも二方向から検出することの可能なセンサであれば適用することができ、例えば、磁場の二つの軸方向の成分を個別に検出する磁気センサであってもよく、また、磁場の一軸方向の成分のみを検出する磁気センサを二つ以上備えていてもよい。
コントローラ3bは、図1に示すように、判定部31と記憶部32とを備え、判定部31は、コントローラ3bに入力される磁気センサ3aの出力信号に基づき、窓7の開閉状態とクレセント錠9の施錠状態とを検出し、検出結果を記憶部32に格納する。記憶部32には、判定部31での開閉状態や施錠状態の判定結果が格納されると共に、判定部31での判定に必要な閾値等の各種情報が格納される。
通信部3cは、例えば、センサユニット3から離れた場所に配置された監視装置4との間で無線通信を行い、判定部31での判定結果を、監視装置4に送信する。
電源部3dは、例えば電池等で構成され、センサユニット3内の各部に電力供給を行う。
図3は、コントローラ3bの判定方法の一例を示す説明図である。なお、図3において、横軸は経過時間、縦軸は、磁気センサ3aで検出される磁場の三軸方向の成分(以下、3軸磁気成分ともいう。)のベクトル和の大きさを表す。
コントローラ3bは、磁気センサ3aに印加される磁場の強さ、つまり3軸磁気成分のベクトル和の大きさから、施錠状態(窓閉状態)、開錠状態(窓は閉状態)、窓開状態の三状態のいずれの状態にあるかを判定する。
具体的には、コントローラ3bは、記憶部32に格納された二つの閾値TH1、TH2(TH2>TH1)を読み出す。また、コントローラ3bは、磁気センサ3aの出力信号に基づき3軸磁気成分のベクトル和の大きさを検出する。そして、図3(a)に示すようにベクトル和の大きさが閾値TH2を超えるときには施錠状態、図3(b)に示すようにベクトル和の大きさが閾値TH1を超えるがTH2以下であるときには開錠状態、図3(c)に示すようにベクトル和の大きさが閾値TH1以下であるときには窓が開状態であると判定する。
閾値TH1、TH2は、予め施錠状態、開錠状態、窓開状態の三状態にあるときのベクトル和の大きさを検出し、これら三状態を識別可能な値に設定すればよい。
ここで、磁気センサ3aは、磁場の互いに直交する三軸方向の成分を個別に検出することができる。そのため、一軸方向の成分のみを検出する磁気センサとは異なり、磁気センサ3aの検知方向に制限がない。その結果、開閉状態検出用マグネット1、施錠状態検出用マグネット2、及び磁気センサ3aの配置の自由度がより高くなる。そのため、これらマグネット1、2や磁気センサ3aの配置位置を容易に決定することができる。また、このように、磁気センサ3aの配置の自由度を高めることができるため、例えば磁場の一軸方向の成分のみを検出する磁気センサを用いた場合には、クレセント錠9と窓枠との相対的な位置関係から、一軸方向の成分のみを検出する磁気センサ、開閉状態検出用マグネット1及び施錠状態検出用マグネット2を配置することが困難であった場所であっても、窓開閉検出装置100では、磁気センサ3aや、マグネット1、2を配置することが可能となり、センサユニット3全体の小型化を図ることができる。また、マグネット1、2や磁気センサ3aの配置位置の自由度が高まるため、より、感度の高くなる位置にマグネット1、2や磁気センサ3aを配置することができ、結果的に、窓開閉検出装置100の検出精度の向上を図ることができる。
ここで、上記実施形態では、図2に示す位置に、マグネット1、2や磁気センサ3aを配置する場合について説明したがこれに限るものではない。開閉状態検出用マグネット1は、図2に示すようにクレセント受け9aの直上に設けなくともよく、図4(a)に示すように、クレセント受け9aの上方に、隙間を開けて設けてもよく、また、クレセント受け9aの直下又は下方に設けてもよい。また、開閉状態検出用マグネット1は図2に示すように、クレセント受け9aと同じ窓部材7aに設ける必要はなく、奥側の窓ガラスに設けてもよい。また、開閉状態検出用マグネット1は、その長手方向と窓7の上下方向とが一致していなくともよい。また、正面視でセンサユニット3と開閉状態検出用マグネット1とが重ならない位置にように配置してもよい。また、センサユニット3は、図4(b)に示すように、クレセント錠9の下方或いは直下に配置してもよく、また、図4(c)に示すように、クレセント錠9の直上ではなく隙間を開けて設けてもよい。また、図4(a)に示すように、開閉状態検出用マグネット1がクレセント受け9aの下方に設けられているときには、開閉状態検出用マグネット1の磁場を検知しやすいようにセンサユニット3も、クレセント錠9の下方に設けてもよい。
さらに、施錠状態検出用マグネット2は、図4(c)に示すように、操作レバー9dの先端の端面に設けてもよい。また、各マグネット1、2のS/Nの極性の向きは任意に設定することができる。また、磁気センサ3aは傾けて配置してもよい。開閉状態検出用マグネット1、施錠状態検出用マグネット2、磁気センサ3aは、磁気センサ3aから、施錠状態、開錠状態及び窓開状態の三状態を識別可能な出力信号を得ることができれば、どのような位置、またどのような向きに配置してもよい。
また、上記実施形態においては、磁気センサ3aの出力信号に基づき、3軸磁気成分のベクトル和の大きさと、閾値TH1、TH2とを比較することで、窓7の開閉状態及びクレセント錠9の施錠状態を検出する場合について説明したが、これに限るものではない。
例えば、磁気センサ3aの三軸それぞれの出力信号に対して個別に一つの閾値を設け、X軸とY軸、又はX軸とZ軸、又はY軸とZ軸のそれぞれの組み合わせにおいて、磁場の変化を検知することで、マグネット1、2と、磁気センサ3aとの相対的な位置関係を判断し、窓7の開閉状態及びクレセント錠9の施錠状態を検知するようにしてもよい。
具体的には、開閉状態検出用マグネット1及び施錠状態検出用マグネット2のうちの一方(例えば施錠状態検出用マグネット2)を、三軸のうちの一軸(例えばX軸)と対応付け、他方(開閉状態検出用マグネット1)を三軸のうちの他の一軸(例えばY軸)と対応付ける。そして、クレセント錠9が施錠状態のときに、検出される磁場のX軸の成分が閾値を超え、開錠状態のときには閾値以下となり、窓7が閉状態のときにY軸の成分が閾値を超え、窓が開状態のときに閾値以下となるように各構成品を配置してもよい。逆に、磁場のX軸の成分、また、Y軸の成分が閾値以下となるときに、施錠状態又は開状態となるように配置してもよい。
また、磁気センサ3aの出力信号の三軸の成分それぞれに対して個別に一つの閾値を設け、検出される磁場のX軸、Y軸及びZ軸の成分と、対応する閾値との大小関係の組み合わせに応じて、マグネット1、2と、磁気センサ3aとの相対的な位置関係を判断し、窓7の開閉状態及びクレセント錠9の施錠状態を検知するようにしてもよい。
具体的には、X軸閾値、Y軸閾値及びZ軸閾値を設定し、施錠状態時、開錠状態時、及び窓開時のそれぞれについて、各状態にあるときの、磁気センサ3aで検出される磁場のX軸、Y軸及びZ軸それぞれの成分と、対応するX軸閾値、Y軸閾値及びZ軸閾値との大小関係を予め検出し、3軸の成分について閾値との大小関係の組み合わせを3軸閾値の状態として、各状態と対応付けて所定の記憶領域に格納しておく。
そして、磁気センサ3aによる磁場の検出信号に対し、X軸、Y軸及びZ軸の成分それぞれと、対応する閾値との大小関係を検出する。そして、予め記憶している、3軸閾値の状態の中から、検出した3軸の大小関係の組み合わせと同じ組み合わせを有する状態を特定し、特定した状態を、現在の窓及び鍵の状態とする。
3軸閾値の状態は、例えば、印加されている磁場が各軸の設定閾値以上である場合を“1”、設定閾値を超えなかった場合を“0”と表すものとし、施錠状態時はX軸閾値:“1”、Y軸閾値:“1”、Z軸閾値“1”、開錠状態時はX軸閾値:“1”、Y軸閾値:“1”、Z軸閾値“0”、窓開時はX軸閾値:“0”、Y軸閾値:“0”、Z軸閾値“0”というように表す。そして、3軸の成分の“0”と“1”の組み合わせと、検出した3軸の大小関係の組み合わせとにより窓及び鍵や窓の状態を判別すればよい。
なお、勿論3軸全ての閾値を必ずしも使う必要は無く、任意の2軸の閾値の状態の組み合わせを用いて窓及び鍵の状態を判別するようにしてもよい。
また、例えば窓及び鍵の各状態について、X軸、Y軸、Z軸を検知軸として割り当て、各軸に任意の閾値を1つ設け、検出した磁場の各成分が、その閾値を超えたかどうかを判定することにより状態を判別するようにしても良い。
具体的にはX軸を施錠状態判定軸とし、印加されている磁場がX軸の閾値Xを超えていれば施錠状態、Y軸を開錠状態判定軸とし、印加されている磁場がY軸の閾値Yを超えていなければ開錠状態、Z軸を窓開状態判定軸とし、印加されている磁場がZ軸の閾値Zを超えていなければ窓開状態と判別するようにしても良い。
また、磁場の三軸方向の成分それぞれに複数の閾値を設け、磁場の変化量が一番大きな軸で、マグネット1、2と、磁気センサ3aとの相対的な位置関係を判断し、窓7の開閉状態及びクレセント錠9の施錠状態を検知するようにしてもよい。具体的には、クレセント錠9が施錠状態(窓閉状態)から開錠状態(窓は閉状態)に移行する際の磁場の変化量(例えばX軸:-1mT、Y軸:-0.5mT、Z軸:-3mT)と、クレセント錠9が開錠状態(窓は閉状態)から窓開状態に移行する際の磁場の変化量(例えばX軸:-0.5mT、Y軸:-1mT、Z軸:-1mT)とを足し合わせ、最も変化量の大きい軸、この場合はZ軸を状態判定する軸、つまり判定用軸として設定し、所定の記憶領域に記憶しておく。そして、クレセント錠9が施錠状態のときに、判定用軸である磁場のZ軸方向の成分がZ軸成分閾値THZ2を超え、開錠状態のときにはZ軸方向の成分が閾値THZ1(THZ2>THZ1)以上THZ2以下となり、窓開状態のときに、Z軸方向の成分が閾値HTZ1以下となることで、施錠状態(窓閉状態)、開錠状態(窓は閉状態)、窓開状態の三状態のいずれの状態にあるかを判定する。
また、磁場のX軸方向及びY軸方向の成分のベクトル和の大きさ、磁場のX軸方向及びZ軸方向の成分のベクトル和の大きさ、磁場のY軸方向及びZ軸方向の成分のベクトル和の大きさを求め、磁場のいずれかの方向の成分の変化でマグネット1、2と、磁気センサ3aとの相対的な位置関係を判断し、窓7の開閉状態及びクレセント錠9の施錠状態を検知するようにしてもよい。
具体的には、磁気センサ3aの出力信号に基づき磁場の任意の二つの軸方向の成分のベクトル和(例えばX軸とY軸)の大きさを算出する。そして、ベクトル和の大きさが閾値THXY2を超えるときにはクレセント錠9が施錠状態、ベクトル和の大きさが閾値THXY1(THXY1<THXY2)を超えるがTHXY2以下であるときにはクレセント錠9が開錠状態、ベクトル和の大きさが閾値THXY1以下であるときには窓7が開状態であると判定する。また、さらに磁場のX軸とY軸の二つの軸方向の成分の組とは別の任意の二つの軸方向の成分の組(例えば磁場のX軸とZ軸)のベクトル和を用いて、磁場のX軸とY軸の軸方向の成分のベクトル和の大きさが閾値THXYを超えるときにはクレセント錠9が施錠状態、閾値THXYを超えない場合は開錠状態、磁場のX軸とZ軸の軸方向の成分のベクトルの和の大きさが閾値THXZを超えるときには窓7が閉状態、閾値THXZを超えない場合は窓7が開状態と判定することもできる。
また、磁場のX軸方向及びY軸方向の成分のベクトル和の大きさ、磁場のX軸方向及びZ軸方向の成分のベクトル和の大きさ、磁場のY軸方向及びZ軸方向の成分のベクトル和の大きさを求め、各2軸のベクトル和に対して任意の閾値を設け、各2軸のベクトル和の大きさが設定閾値を超えているか、超えていないかの組み合わせによってマグネット1、2と、磁気センサ3aとの相対的な位置関係を判断し、窓7の開閉状態及びクレセント錠9の施錠状態を検知するようにしてもよい。
具体的にはX軸方向及びY軸方向の成分のベクトル和に対する閾値(XY軸閾値)、Y軸方向及びZ軸方向成分のベクトル和に対する閾値(YZ軸閾値)、Z軸方向及びX軸方向の成分のベクトル和に対する閾値(ZX軸閾値)を設定し、施錠状態時、開錠状態時、及び窓開時のそれぞれについて、各状態にあるときの、磁気センサ3aで検出される磁場のX軸成分及びY軸成分のベクトル和、Y軸成分及びZ軸成分、Z軸成分及びX軸成分のベクトル和と、対応する閾値との大小関係を予め検出し、2軸の成分のベクトル和それぞれについて、閾値との大小関係の組み合わせを3軸の閾値の状態として、各状態と対応付けて所定の記憶領域に格納しておく。
そして、磁気センサ3aによる磁場の検出信号に対し、2軸の成分のベクトル和と、対応する閾値との大小関係を検出する。そして、予め記憶している、3軸閾値の状態の中から、検出した2軸の成分のベクトル和と対応する閾値との大小関係の組み合わせと同じ組み合わせを有する状態を特定することで、窓が施錠状態にあるのか、開錠状態にあるのか、窓開状態にあるのか判断する。例えば、印加されている磁場が各2軸のベクトル和に対する設定閾値以上である場合を超えた場合を“1”、超えなかった場合を“0”と表すものとする。例えば施錠状態時はXY軸閾値:“1”、YZ軸閾値:“1”、ZX軸閾値“1”、開錠状態時はXY軸閾値:“1”、YZ軸閾値:“1”、ZX軸閾値“0”、窓開時はXY軸閾値:“0”、YZ軸閾値:“0”、ZX軸閾値“0”というように表す。
各2軸のベクトル和の“0”と“1”の組み合わせにより窓及び鍵の状態を判別する。
勿論全ての2軸のベクトル和に対する閾値を必ずしも使う必要は無く、任意の2組の2軸のベクトル和に対する閾値の状態の組み合わせを用いて窓の状態を判別するようにしてもよい。
また、磁場のX軸方向及びY軸方向の成分のベクトル和の大きさ、磁場のX軸方向及びZ軸方向の成分のベクトル和の大きさ、磁場のY軸方向及びZ軸方向の成分のベクトル和の大きさを算出し、ベクトル和の大きさそれぞれに対して二つ以上の閾値を設け、一番磁場の変化量の大きな二つの軸の成分のベクトル和の大きさに基づき、マグネット1、2と、磁気センサ3aとの相対位置を判断し、窓7の開閉状態及びクレセント錠9の施錠状態を検知するようにしてもよい。
具体的には、クレセント錠9が施錠状態(窓閉状態)から開錠状態(窓は閉状態)に移行する際の磁場の変化量(例えば磁場のX軸方向及びY軸方向の成分のベクトル和の変化量:-1mT、磁場のY軸方向及びZ軸方向の成分のベクトル和の変化量:-0.5mT、磁場のZ軸方向及びX軸方向の成分のベクトル和の変化量:-3mT)と、クレセント錠9が開錠状態(窓は閉状態)から窓開状態に移行する際の磁場の変化量(例えば磁場のX軸方向及びY軸方向の成分のベクトル和の変化量:-0.5mT、磁場のY軸方向及びZ軸方向の成分のベクトル和の変化量:-1mT、磁場のZ軸方向及びX軸方向の成分のベクトル和の変化量:-1mT)とを足し合わせ、最も変化量の大きい二つの軸を判定用軸として所定の記憶領域に記憶しておく。また、磁場の判定用軸方向の成分のベクトル和、この場合は磁場のX軸方向及びZ軸方向の成分のベクトル和の大きさを状態判定用の値として設定する。そして、クレセント錠9が施錠状態のときに、判定用軸として記憶されている判定用軸方向であるZ軸方向及びX軸方向の成分のベクトル和の大きさが閾値THZX2(THZX2>THZX1)を超え、クレセント錠9が開錠状態のときには、磁場のZ軸方向及びX軸方向の成分のベクトル和の大きさが閾値THZX1以上THZX2以下となり、窓7が開状態のときには磁場のZ軸方向及びX軸方向の成分のベクトル和の大きさが閾値HTZX1以下となることで、クレセント錠9の施錠状態(窓閉状態)、クレセント錠9の開錠状態(窓は閉状態)、窓開状態の三状態のいずれの状態にあるかを判定する。このとき、クレセント錠9が施錠状態から開錠状態への移行時は前述の最も変化量の大きい、磁場のX軸方向及びZ軸方向の成分のベクトル和の大きさを状態判定用の値として設定し、開錠状態(窓閉状態)から窓開状態に移行時は磁場のY軸方向及びZ軸方向の成分のベクトル和の大きさを状態判定用の値として設定するなどしても良い。そして、クレセント錠9が施錠状態のときに、判定用軸方向である磁場のZ軸方向及びX軸方向の成分のベクトル和の大きさが閾値THZXを超え、クレセント錠9が開錠状態のときには、磁場のZ軸方向及びX軸方向の成分のベクトル和の大きさが閾値THZX以下となり、窓7が開状態のときには、判定用軸方向である磁場のZ軸方向及びX軸方向の成分の組とは別の、例えば磁場のZ軸方向及びY軸方向の成分の組のベクトル和の大きさを求め、このベクトル和の大きさが閾値HTZY以下となることで、クレセント錠9の施錠状態(窓閉状態)、クレセント錠9の開錠状態(窓は閉状態)、窓開状態の三状態のいずれの状態にあるかを判定するようにしてもよい。
また、磁場の三軸方向の成分それぞれを表すベクトルの向きに基づきマグネット1、2と、磁気センサ3aとの相対的な位置関係を判断し、窓7の開閉状態及びクレセント錠9の施錠状態を検知するようにしてもよい。具体的には、クレセント錠9が施錠状態(窓閉状態)の時の三軸方向の成分それぞれを表すベクトルの向き(例えばX軸:正方向、Y軸:負方向、Z軸:正方向)、クレセント錠9が開錠状態(窓は閉状態)の時の三軸方向の成分それぞれを表すベクトルの向き(例えばX軸:負方向、Y軸:負方向、Z軸:正方向)、窓開状態の時の三軸方向の成分それぞれを表すベクトルの向き(例えばX軸:負方向、Y軸:負方向、Z軸:負方向)の情報を「判定用の向きの組み合わせ」として予め検出し、記憶部32に記憶しておく。そして、磁気センサ3aから得られた三軸方向の成分を表すベクトルの向きと、予め記憶している「判定用の向きの組み合わせ」とを照合することにより、3状態のいずれかにあるかを判定する。さらに判定の精度を高めるために、磁場の三軸方向の成分のベクトル和の大きさの情報も考慮するようにしてもよい。すなわち、X軸:正方向、Y軸:負方向、Z軸:正方向、三軸方向の成分のベクトル和の大きさ:10mTというように、各状態について各軸のベクトルの向き及び三軸方向の成分のベクトル和の大きさを求める。
また、上記実施形態においては、磁気センサ3aに印加される磁場の強さによって、窓7の開閉状態やクレセント錠9の施錠状態を検知している。そのため、例えば、外部から磁気センサ3aに対して、閾値TH1を超える磁場を印加し続けながら窓7を開ければ、実際には窓7が開状態であっても、閉状態であると誤認識させることができる。これを回避するために、例えば、次のようにすることも可能である。
第一の方法としては、例えば、図5に示すように、閾値TH2よりも大きい閾値TH3を設定する。そして、3軸磁気成分のベクトル和の大きさが閾値TH3を超える状態となる、想定以上の強さの磁場が磁気センサ3aに印加された場合に、不正磁場であると判定する。閾値TH3は、窓7が閉状態であり且つクレセント錠9が施錠状態にあるときの3軸磁気成分のベクトル和の大きさがとり得る値よりも大きな値であり、想定以上の強さの磁場が印加されたとみなすことのできる値に設定される。
第二の方法としては、窓7の開閉状態及びクレセント錠9の施錠状態の検出に用いる軸を除く軸を、不正磁場検知用の軸として用い、この不正磁場検知用の軸に対してある閾値を超える磁場が印加された場合に不正磁場と判定するようにしてもよい。
第三の方法としては、磁気センサ3aに印加される磁場の三軸方向の成分を表すベクトルの向きが、窓7の開閉状態、及びクレセント錠9の施錠または開錠状態にあるときに取り得るベクトルの向きとは異なる方向に向いた場合に不正磁場と判定するようにしてもよい。また、これら第一から第三の方法を複数組み合わせて不正磁場を検出するようにしてもよい。
第一の方法の場合、磁場の一軸方向のみの成分を検出する磁気センサを用いた場合であっても、不正磁場を検出することができるが、外部から閾値TH3以下の磁場が印加された場合に、これが不正磁場かどうかを判定することはできない。外部から磁場が印加される場合、磁気センサの任意の一軸方向にのみ磁場を印加することは漏れ磁場等があるため、実質不可能である。そのため、磁場の三軸方向の成分を検出する磁気センサ3aを用いて、第二の方法や第三の方法を利用して不正磁場を検出することによって、より信頼性の高い、窓開閉検出装置100を得ることができる。
さらに、不正磁場を検知するようにした窓開閉検出装置100において、侵入者が、窓ガラスを叩き割ろうとしていることを検出するようにしてもよい。
つまり、侵入者がハンマー等により窓ガラスを叩いた場合、窓ガラスは大きく振動する。窓ガラスの振動に伴い、窓ガラスに取り付けられた開閉状態検出用マグネット1も同期して振動する。開閉状態検出用マグネット1の振動に伴って、磁気センサ3aに印加される磁場の強さも変化する。
この磁場の強さの変化を検出し、窓ガラスを破ろうとしている可能性があることを検出する。例えば、図6に示すように、3軸磁気成分のベクトル和の大きさが、所定時間内に、所定回数以上閾値TH3を超えた場合に、窓ガラスを割ろうとして窓ガラスが叩かれている状態であると判定する。なお、3軸磁気成分のベクトル和の大きさの変動状況を表す波形パターンを利用者が参照することによって、窓ガラスが叩かれている状態であると判定するようにしてもよい。つまり、窓ガラスが割れる際に生じる振動は、通常使用時には発生しないため、通常磁場とは異なる磁場の波形パターンとなる。そのため、窓の開閉状態や、施錠状態とは切り分けることができ、この磁場の波形パターンを検出することによって、窓ガラスが叩き割ろうとされていることを容易に検出することができる。
なお、図5、図6において、横軸は経過時間、縦軸は、3軸磁気成分のベクトル和の大きさを表す。
上記実施形態において、電源部3dは電池に限るものではなく、例えば、太陽光発電機であってもよくセンサユニット3内の各部に電力供給を行うことができればよい。
また、通信部3cは無線に限るものではなく、有線で監視装置4との間で通信を行うようにしてもよい。
また、コントローラ3bは、磁気センサ3a内に設けてもよく、また、センサユニット3の外部に設け、磁気センサ3aの検出信号を通信部3cによりコントローラ3bに送信するようにしてもよい。
また、監視装置4をセンサユニット3内に設け、センサユニット3の配置位置において警報を発すること等により異常を通知するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
1 開閉状態検出用マグネット
2 施錠状態検出用マグネット
3 センサユニット
3a 磁気センサ
3b コントローラ
3c 通信部
3d 電源部
4 監視装置
100 窓開閉検出装置

Claims (6)

  1. クレセント錠に配置された施錠状態検出用マグネットと、
    前記クレセント錠によって施錠される引き違いの窓の一方に配置された開閉状態検出用マグネットと、
    磁場を互いに異なる少なくとも二方向から検出する磁気センサと、
    前記磁気センサの出力信号に基づき前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出する信号処理部と、
    を備え、
    前記磁気センサは、前記窓の他方の、前記開閉状態検出用マグネットの磁場の強さ及び前記施錠状態検出用マグネットの磁場の強さを共に感知する位置に配置され、且つ磁場の互いに直交する三軸方向の成分を個別に検出する3軸磁気センサで構成され、
    前記信号処理部は、前記三軸方向の成分のベクトル和の大きさと予め設定された二つの閾値との大小関係から、前記ベクトル和の大きさが、前記二つの閾値によって区切られる、前記クレセント錠の施錠状態及び前記窓の開閉状態の組み合わせを表す三つの状態のうちのいずれの状態にあるかを判定して、前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出する窓開閉検出装置。
  2. クレセント錠に配置された施錠状態検出用マグネットと、
    前記クレセント錠によって施錠される引き違いの窓の一方に配置された開閉状態検出用マグネットと、
    磁場を互いに異なる少なくとも二方向から検出する磁気センサと、
    前記磁気センサの出力信号に基づき前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出する信号処理部と、
    を備え、
    前記磁気センサは、前記窓の他方の、前記開閉状態検出用マグネットの磁場の強さ及び前記施錠状態検出用マグネットの磁場の強さを共に感知する位置に配置され、且つ磁場の互いに直交する三軸方向の成分を個別に検出する3軸磁気センサで構成され、
    前記信号処理部は、前記三軸方向の成分のうち、前記窓が閉状態で前記クレセント錠が施錠状態から開錠状態に移行したときの前記成分の変化量と、前記クレセント錠が開錠状態で前記窓が閉状態から開状態に移行したときの前記成分の変化量との和が最大となる軸を判定用軸として予め記憶しており、
    前記磁気センサの出力信号から得られる前記判定用軸方向の成分と予め設定された二つの閾値との大小関係から、前記判定用軸方向の成分の大きさが、前記二つの閾値によって区切られる、前記クレセント錠の施錠状態及び前記窓の開閉状態の組み合わせを表す三つの状態のうちのいずれの状態にあるかを判定して、前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出する窓開閉検出装置。
  3. クレセント錠に配置された施錠状態検出用マグネットと、
    前記クレセント錠によって施錠される引き違いの窓の一方に配置された開閉状態検出用マグネットと、
    磁場を互いに異なる少なくとも二方向から検出する磁気センサと、
    前記磁気センサの出力信号に基づき前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出する信号処理部と、
    を備え、
    前記磁気センサは、前記窓の他方の、前記開閉状態検出用マグネットの磁場の強さ及び前記施錠状態検出用マグネットの磁場の強さを共に感知する位置に配置され、且つ磁場の互いに直交する三軸方向の成分を個別に検出する3軸磁気センサで構成され、
    前記信号処理部は、前記三軸方向の成分のうちのいずれか二つの軸方向の成分のベクトル和の大きさと予め設定された二つの閾値との大小関係から、前記ベクトル和の大きさが、前記二つの閾値によって区切られる、前記クレセント錠の施錠状態及び前記窓の開閉状態の組み合わせを表す三つの状態のうちのいずれの状態にあるかを判定して、前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出する窓開閉検出装置。
  4. クレセント錠に配置された施錠状態検出用マグネットと、
    前記クレセント錠によって施錠される引き違いの窓の一方に配置された開閉状態検出用マグネットと、
    磁場を互いに異なる少なくとも二方向から検出する磁気センサと、
    前記磁気センサの出力信号に基づき前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出する信号処理部と、
    を備え、
    前記磁気センサは、前記窓の他方の、前記開閉状態検出用マグネットの磁場の強さ及び前記施錠状態検出用マグネットの磁場の強さを共に感知する位置に配置され、且つ磁場の互いに直交する三軸方向の成分を個別に検出する3軸磁気センサで構成され、
    前記信号処理部は、前記三軸方向の成分のうちのいずれか二つの軸方向の成分の組のベクトル和の大きさと、他の二つの軸方向の成分の組のベクトル和の大きさと、予め前記組毎に設定された閾値との大小関係から、前記ベクトル和と前記閾値との大小関係が、予め設定した前記クレセント錠の施錠状態及び前記窓の開閉状態の組み合わせを表す三つの状態のうちのいずれの状態にあるかを判定して、前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出する窓開閉検出装置。
  5. クレセント錠に配置された施錠状態検出用マグネットと、
    前記クレセント錠によって施錠される引き違いの窓の一方に配置された開閉状態検出用マグネットと、
    磁場を互いに異なる少なくとも二方向から検出する磁気センサと、
    前記磁気センサの出力信号に基づき前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出する信号処理部と、
    を備え、
    前記磁気センサは、前記窓の他方の、前記開閉状態検出用マグネットの磁場の強さ及び前記施錠状態検出用マグネットの磁場の強さを共に感知する位置に配置され、且つ磁場の互いに直交する三軸方向の成分を個別に検出する3軸磁気センサで構成され、
    前記信号処理部は、前記三軸方向の成分のうちのいずれか二つの軸方向の成分のベクトル和のうち、前記窓が閉状態で前記クレセント錠が施錠状態から開錠状態に移行したときの前記ベクトル和の変化量と、前記クレセント錠が開錠状態で前記窓が閉状態から開状態に移行したときの前記ベクトル和の変化量との和が最大となる二つの軸を判定用軸として予め記憶しており、
    前記磁気センサの出力信号から得られる前記判定用軸方向の成分のベクトル和の大きさと予め設定された二つの閾値との大小関係から、前記判定用軸方向の成分のベクトル和の大きさが、前記二つの閾値によって区切られる、前記クレセント錠の施錠状態及び前記窓の開閉状態の組み合わせを表す三つの状態のうちのいずれの状態にあるかを判定して、前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出する窓開閉検出装置。
  6. クレセント錠に配置された施錠状態検出用マグネットと、
    前記クレセント錠によって施錠される引き違いの窓の一方に配置された開閉状態検出用マグネットと、
    磁場を互いに異なる少なくとも二方向から検出する磁気センサと、
    前記磁気センサの出力信号に基づき前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出する信号処理部と、
    を備え、
    前記磁気センサは、前記窓の他方の、前記開閉状態検出用マグネットの磁場の強さ及び前記施錠状態検出用マグネットの磁場の強さを共に感知する位置に配置され、且つ磁場の互いに直交する三軸方向の成分を個別に検出する3軸磁気センサで構成され、
    前記信号処理部は、前記窓が閉状態で前記クレセント錠が施錠状態にあるとき、前記窓が閉状態で前記クレセント錠が開錠状態にあるとき、及び前記窓が開状態にあるときの、前記磁気センサの出力信号から得られる前記三軸方向の成分それぞれのベクトルの向きの組み合わせを判定用の向きの組み合わせとして予め記憶しており、
    前記磁気センサの出力信号から得られる前記三軸方向の成分のベクトルの向きの組み合わせと前記判定用の向きの組み合わせとを照合して前記窓の開閉状態及び前記クレセント錠の施錠状態を検出する窓開閉検出装置。
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