JP2003213004A - セルロースエステル溶液の濾過方法及びそれを用いたセルロースエステルフィルムの製造方法 - Google Patents

セルロースエステル溶液の濾過方法及びそれを用いたセルロースエステルフィルムの製造方法

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JP2003213004A
JP2003213004A JP2002012921A JP2002012921A JP2003213004A JP 2003213004 A JP2003213004 A JP 2003213004A JP 2002012921 A JP2002012921 A JP 2002012921A JP 2002012921 A JP2002012921 A JP 2002012921A JP 2003213004 A JP2003213004 A JP 2003213004A
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cellulose
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film
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Kenichiro Fujihana
憲一郎 藤花
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、濾過精度が高く、かつ濾過
時の圧力上昇が少なく、濾過効率の高いセルロースエス
テル溶液の濾過方法及び輝度異物が低減され、高品質の
セルロースエステルフィルムの製造方法を提供すること
にある。 【解決手段】 セルロース製フィルターペーパーを用い
たセルロースエステル溶液の濾過方法において、該セル
ロース製フィルターペーパーが、保留粒子径の最小粒子
径が3μm以下0.5μm以上であり、厚みが3.5〜
4.5mmであり、かつ濾水時間が150〜350秒で
あることを特徴とするセルロースエステル溶液の濾過方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、濾過能力に優れ、
濾過時の圧力上昇が少ないセルロースエステル溶液の濾
過方法及びそれを用いた故障が低減されたセルロースエ
ステルフィルムの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置の高画質化、高精細
化に関する開発が進んでいる。それに伴って、液晶表示
装置に用いられる偏光板用保護フィルムに対しても、フ
ィルム中に含まれる異物の低減に対する要求が強くなっ
てきている。偏光板用保護フィルムは、通常セルロース
エステルフィルムが用いられているが、このセルロース
エステルフィルム中に含まれる異物としては、用いる添
加剤に起因するもの、製造工程において混入するゴミに
起因するもの、セルロースエステル中に含まれる未酢化
もしくは低酢化度のセルロースエステル繊維に起因する
もの等が挙げられる。本発明者が上記課題に対し検討を
進めた結果、異物の中でもセルロースエステルフィルム
の全面に微小な凹凸として未溶解物が点在する、いわゆ
る「砂目状」異物は、主に原料であるセルロースエステ
ルにより発生していることが明らかとなった。この異物
は、照射光の反射により白色の異物として観察され、ク
ロスニコル状態での発光現象として観察される、いわゆ
る輝点異物とは区別されるものである。また、上記「砂
目状」異物は、輝点異物に対し検討がなされているドー
プ液の溶解条件を最適化する方法では解決することがで
きず、新たな改良方法の開発が要望されている。
【0003】一方、セルローストリアセテートフィルム
を溶液流延法で製造する場合、ドープ中には未溶解物が
あるので、濾過処理を行うことが一般的である。セルロ
ースエステル溶液は粘度が高い為、濾過面積の大きいフ
ィルタープレスやディスク状の金属フィルターが用いら
れる。これらの濾過材は、未溶解物が捕捉され圧力が上
昇するので定期的に交換する必要がある。交換時には、
一旦濾過器内にあるセルローストリアセテートの溶液を
取り除く必要がある。
【0004】近年は、上述のようにセルロースエステル
フィルムに対する要求品質が益々厳しくなり、特に、未
酢化もしくは低酢化度のセルロースエステル(以下、単
に異物ともいう)の除去方法として、従来の様なセルロ
ースエステルを溶剤に溶解した溶解液、すなわちドープ
液を単に濾過することだけでは目標とする品質を得るこ
とが難しくなり、より小粒径の異物を除去する必要が生
じてきた。小粒径の異物を除去する方法として、例えば
特開平11−254466号では、ドープ液を絶対濾過
精度5μm以下の濾材で濾過する方法が開示されている
が、この方法では濾過圧力が濾過量の増加に伴い上昇
し、逆に小粒径の異物の濾過精度を低下させたり、また
フィルタの寿命が短くなり、生産性の著しい低下やコス
トの増大を招く結果となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題に
鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、濾過精
度が高く、かつ濾過時の圧力上昇が少なく、濾過効率の
高いセルロースエステル溶液の濾過方法を提供すること
にある。また、第2の目的は、輝度異物が低減され、高
品質のセルロースエステルフィルムの製造方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成により達成された。
【0007】1.セルロース製フィルターペーパーを用
いたセルロースエステル溶液の濾過方法において、該セ
ルロース製フィルターペーパーが、保留粒子径の最小粒
子径が3μm以下0.5μm以上であり、厚みが3.5
〜4.5mmであり、かつ濾水時間が150〜350秒
であることを特徴とするセルロースエステル溶液の濾過
方法。
【0008】2.セルロース製フィルターペーパーを用
いたセルロースエステル溶液の濾過方法において、該セ
ルロース製フィルターペーパーが、少なくとも2枚積層
するフィルターペーパーであって、該フィルターペーパ
ーの少なくとも1枚が、保留粒子径の最小粒子径が3μ
m以下0.5μm以上で、かつ積層した全フィルターペ
ーパーの厚みが3.5〜4.5mmであり、かつ濾水時
間が150〜350秒であることを特徴とするセルロー
スエステル溶液の濾過方法。
【0009】3.セルロースエステル溶液を調製する工
程、該セルロースエステル溶液を濾過する工程、濾過後
のセルロースエステル溶液を製膜・乾燥する工程を経る
セルロースエステルフィルムの製造方法において、該濾
過する工程で前記1又は2項に記載のセルロースエステ
ル溶液の濾過方法により、該セルロースエステル溶液を
フィルタープレス濾過することを特徴とするセルロース
エステルフィルムの製造方法。
【0010】本発明者は、偏光板の偏光状態の阻害、異
常発光現象についての研究を鋭意進めた結果、この現象
は、特定の異物がフィルム中に存在していることに起因
することが判って来た。すなわち、直交状態(クロスニ
コル)で配置した2枚の偏光子の間にセルロースエステ
ルフィルムを置き、一方の偏光子の外側から光を当て、
他方の偏光子の外側から観察すると、異物部分で屈折率
が異なる為に偏光状態が阻害され、異常発光現象が起き
ることを究明するに至った。
【0011】そして、この異物についての研究を更に押
し進めて行った結果、セルロースエステルを溶媒に溶解
し、製膜する際、エステル化が不十分な部分が未溶解の
異物としてフィルム中に残存し、これに起因するのであ
ろうとの推察がなされた。この知見を基にして、セルロ
スエステルの濾過方法について鋭意検討を行った結果、
3μm以下の微小なポア径を有し、かつそのポア数が非
常に多いセルロース製フィルターペーパーを用いること
により、厚みが3.5mm以上であっても濾水時間が3
50秒以下に抑えることができ、濾過効率が高く、濾過
時の圧力上昇が少なく、効率よく濾過を行うことができ
ることを見いだしたものである。特に、濾水時間が35
0秒以下であることによって、フィルタープレス入り出
の差圧が1400kPa以下に抑えることができ、更に
厚みが3.5mm以上であることによって、微小な粒子
を捕集する能力を高めることができる。本発明で規定す
る特性を有するセルロース製フィルターペーパーを使用
することによって、セルロースアセテート溶液中に存在
する難溶性異物を効果的に除去でき、高品位のセルロー
スエステルフィルムを製造することができた。
【0012】以下、本発明の詳細について説明する。請
求項1に係る発明では、セルロース製フィルターペーパ
ーを用いたセルロースエステル溶液の濾過方法におい
て、該セルロース製フィルターペーパーが、保留粒子径
の最小粒子径が3μm以下0.5μm以上であり、厚み
が3.5〜4.5mmであり、かつ濾水時間が150〜
350秒であることが特徴であり、また、請求項2に係
る発明では、セルロース製フィルターペーパーを用いた
セルロースエステル溶液の濾過方法において、該セルロ
ース製フィルターペーパーが、少なくとも2枚積層する
フィルターペーパーであって、該フィルターペーパーの
少なくとも1枚が、保留粒子径の最小粒子径が3μm以
下0.5μm以上で、かつ積層した全フィルターペーパ
ーの厚みが3.5〜4.5mmであり、かつ濾水時間が
150〜350秒であることが特徴である。
【0013】本発明でいう保留粒子径とは、JISZ
8901に準拠して測定されるものであって、一定粒度
のダストを混合した濾液を一定条件で濾過を行った時に
90%以上の粒子がフィルターペーパーに捕捉する粒子
径であり、本発明ではその保留粒子径において、その最
小粒子径が0.5〜3.0μmであることが特徴であ
る。また、濾水時間とは、JIS P 3801 7.
5に準拠して測定されるものであって、ヘルツベルヒ濾
過速度試験器を用い、蒸留水(100ml,20℃)が
10cm2の面積のフィルターペーパーを水柱100m
mの圧力によって透過する時間である。また、厚さは、
JIS P 8118に準拠して測定されるものであっ
て、一定の荷重を加えた時に測定した厚さである。
【0014】はじめに、本発明に係るセルロース製フィ
ルターペーパーについて説明する。本発明のセルロース
製フィルターペーパーは、特に、天然繊維を用いて構成
されたものである。例えば、コットンリンターパルプや
ウッドパルプ(BKP)を主原料としたものである。
【0015】すなわち、フィルターペーパー(ろ紙)
は、天然セルロース繊維を主成分として精製木材パルプ
(BKP)と、綿実に生えている短い綿毛から精製され
るリンターパルプの二つが使用される。特に、リンター
パルプは繊維長・幅・繊維構造などの物理的性質がフィ
ルターペーパーの製造に適しているとともに、純度の点
でも他の素材に比較して優れており、好ましい。
【0016】本発明において、セルロースエステル溶液
の濾過で用いるセルロース製フィルターペーパーとして
は、特に制限はないが、本発明で規定する特性を有する
フィルターペーパーを適宜選択して用いることができ
る。
【0017】一般に、フィルターペーパーとしては、例
えば、シート状フィルターペーパーとしては、例えば、
高純度フィルターペーパー(例えば、No.5A、5
B、5C等)、標準用フィルターペーパー(例えば、N
o.1、2、24〜28、37、131等)、クレープ
状フィルターペーパー(例えば、No.101、10
2、105、107、126、136等)、ウエットス
トレングス(例えば、No.324、327、401、
412、424、426、434、436等)、粘稠液
用フィルターペーパー(例えば、No.63、63F、
63G、63H、202、244、277、60、6
5、462等)が知られているが、本発明では保留粒子
径の最小粒子径が3μm以下0.5μm以上であり、厚
みが3.5〜4.5mmであり、かつ濾水時間が150
〜350秒であるセルロース製のフィルターペーパーを
用いることが特徴である。
【0018】請求項3に係る発明では、セルロースエス
テル溶液を調製する工程、該溶液を濾過する工程、濾過
後の溶液を製膜・乾燥する工程を経るセルロースエステ
ルフィルムの製造方法において、該濾過する工程で請求
項1又は2に記載のセルロース製フィルターペーパーを
用いて、該溶液をフィルタープレス濾過することが特徴
である。
【0019】本発明に係るセルロースエステルフィルム
は、溶液流延製膜法により製膜される。本発明に係わる
溶液流延製膜方法のドープ調製工程について、以下説明
する。
【0020】セルロースエステル溶液調製工程は、溶解
釜を用いて、セルロースエステルに対する良溶媒を主と
する有機溶媒に、セルロースエステルや各種添加剤を添
加、攪拌しながら溶解し、セルロースエステル溶液(ド
ープともいう)を形成する工程である。溶解には、常圧
で行う方法、主溶媒の沸点以下で行う方法、主溶媒の沸
点以上で加圧して行う高温溶解方法、冷却して溶解する
冷却溶解方法、かなりの高圧で行う高圧溶解方法等種々
の溶解方法があるが、本発明においては、高温溶解方法
が好ましく用いられる。溶解後、セルロースエステル溶
液をポンプで、本発明のセルロース製フィルターペーパ
ーを装備した濾過器(フィルタープレス型)で濾過した
後、ストックタンクで静置して脱泡し、流延のために送
液ポンプ(例えば、加圧型定量ギヤポンプのようなも
の)で溶液を移送し、濾過器を経て他の添加剤と合流す
る合流管で混合するために導管で次工程に送液する。
【0021】本発明に係る濾過工程については、このセ
ルロースエステル溶液をフィルタープレス用の本発明の
セルロース製フィルターペーパーを用いて濾過する。濾
過は通常の方法で行うことが出来るが、加圧下で、使用
有機溶媒の常圧での沸点以上で、且つ有機溶媒が沸騰し
ない範囲の温度で加熱または保温しながら濾過する方法
が、濾過材前後の差圧(以下、濾圧とすることがある)
の上昇が小さく、好ましい。好ましい温度範囲は、使用
有機溶媒に依存はするが、45〜120℃であり、45
〜70℃がより好ましく、45〜55℃の範囲であるこ
とが更に好ましい。濾圧は小さい方が好ましく、0.3
〜1.6MPaであることが好ましく、0.3〜1.2
MPaであることがより好ましく、0.3〜1.0MP
aであることが更に好ましい。
【0022】次いで、本発明に係るセルロースエステル
フィルムについて説明する。本発明に係るセルロースエ
ステル溶液は、セルロースエステルを溶剤(溶媒)に溶
かし、これに通常は可塑剤を加えた溶液である。勿論、
必要によりこの他の添加剤が加えられていることが多
い。
【0023】本発明に係るセルロースエステルとして
は、セルローストリアセテート、セルロースジアセテー
ト、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセ
テートプロピオネートなどが挙げられ、特に重合度25
0〜400、結合酢酸量が54〜62.5%のセルロー
ストリアセテートが好ましく、結合酢酸量が58〜6
2.5%がベース強度が強くより好ましい。セルロース
トリアセテートは綿花リンターから合成されたセルロー
ストリアセテートと木材パルプから合成されたセルロー
ストリアセテートのどちらかを単独あるいは混合して用
いることができる。ベルトやドラムからの剥離性がもし
問題になれば、ベルトやドラムからの剥離性が良い綿花
リンターから合成されたセルローストリアセテートを多
く使用すれば生産性が高く好ましい。木材パルプから合
成されたセルローストリアセテートを混合し用いた場
合、綿花リンターから合成されたセルローストリアセテ
ートの比率が40質量%以上で、剥離性の効果が顕著に
なるため好ましく、60質量%以上がさらに好ましく、
単独で使用することが最も好ましい。
【0024】本発明に使用される溶剤は良溶剤と貧溶剤
を混合して使用することが、生産効率の点で好ましい。
良溶剤と貧溶剤の混合比率は良溶剤70〜95質量%、
貧溶剤は30〜5質量%が好ましい。又、セルロースエ
ステルの濃度は10〜30質量%が好ましく、18〜2
0質量%がより好ましい。
【0025】本発明でいう良溶媒、貧溶媒とは、使用す
るセルロースエステルを単独で溶解するものを良溶媒、
単独で膨潤するかまたは溶解しないものを貧溶媒と定義
している。そのため、セルロースエステルの結合酢酸量
によって良溶媒、貧溶媒が変わり、例えばアセトンは結
合酢酸量55%では良溶媒、結合酢酸量60%では貧溶
媒となる。本発明に使用される良溶剤は、メチレンクロ
ライド等の有機ハロゲン化合物やジオキソラン類があ
る。本発明に使用される貧溶剤は例えば、メタノール、
エタノール、n−ブタノール、シクロヘキサンが好まし
い。
【0026】本発明に係るセルロースエステルの溶解方
法は、一般的な方法を用いることができるが、好ましい
方法としては、前述のように、セルロースエステルを貧
溶媒と混合し、湿潤あるいは膨潤させ、さらに良溶媒と
混合する方法である。このとき加圧下で、溶剤の常温で
の沸点以上でかつ溶剤が沸騰しない範囲の温度で加熱
し、攪拌しながら溶解する方法が、ゲルやママコと呼ば
れる塊状未溶解物の発生を防止するため、より好まし
い。
【0027】セルロースエステルと溶剤のほかに必要な
可塑剤、紫外線吸収剤等の添加剤は、予め溶剤と混合
し、溶解または分散してからセルロースエステル溶解前
の溶剤に投入しても、セルロースエステル溶解後のドー
プへ投入しても良い。
【0028】この場合、高圧下で濃縮溶解することが好
ましく、加圧容器の種類は特に問うところではなく、所
定の圧力に耐えることができ、加圧下で加熱、攪拌がで
きればよい。加圧容器はそのほか圧力計、温度計などの
計器類を適宜配設する。
【0029】加圧は窒素ガスなどの不活性気体を圧入す
る方法や、加熱による溶剤の蒸気圧の上昇によって行っ
てもよい。加熱は外部から行うことが好ましく、例えば
ジャケットタイプのものは温度コントロールが容易で好
ましい。
【0030】溶剤を添加しての加熱温度は、使用溶剤の
沸点以上で、かつ該溶剤が沸騰しない範囲の温度が好ま
しく例えば60℃以上、70〜110℃の範囲に設定す
るのが好適である。又、圧力は設定温度において、溶剤
が沸騰しないように定められる。
【0031】溶解後は冷却しながら容器から取り出す
か、または容器からポンプ等で抜き出して熱交換器など
で冷却し、本発明のセルロースエステル溶液の濾過方法
を経て、製膜に供する。このときの冷却温度は常温まで
冷却してもよいが、沸点より5〜10℃低い温度まで冷
却し、その温度のままキャスティングを行うほうが、ド
ープ粘度を低減できるためより好ましい。
【0032】本発明においては、溶剤にセルロースエス
テルを溶解して得られるドープを支持体上に流延(キャ
スト工程)し、加熱して溶剤の一部を除去(支持体上乾
燥工程)した後、支持体から剥離し、剥離したフィルム
を乾燥(フィルム乾燥工程)して、セルロースエステル
フィルムを得る。
【0033】本発明のセルロースエステルフィルムの製
造方法では、例えば、米国特許第2,492,978
号、同2,739,070号、同2,739,069
号、同2,492,977号、同2,336,310
号、同2,367,603号、同2,607,704
号、英国特許64,071号、同735,892号、特
公昭45−9074号、同49−4554号、同49−
5614号、同60−27562号、同61−3989
0号、同62−4208号に記載の方法を参照して製膜
でき、上記記載の方法において、キャスト工程における
支持体は、ベルト状もしくはドラム状のステンレスを鏡
面仕上げした支持体が好ましく用いられる。キャスト工
程の支持体の温度は一般的な温度範囲0℃〜溶剤の沸点
未満の温度で、流延することができるが、0〜30℃の
支持体上に流延するほうが、ドープをゲル化させ剥離限
界時間をあげられるため好ましく、5〜15℃の支持体
上に流延することがさらに好ましい。剥離限界時間とは
透明で平面性の良好なフィルムを連続的に得られる流延
速度の限界において、流延されたドープが支持体上にあ
る時間をいう。剥離限界時間は短い方が生産性に優れて
いて好ましい。
【0034】支持体上乾燥工程ではドープを流延し、一
旦ゲル化させた後、流延から剥離するまでの時間を10
0%としたとき、流延から30%以内にドープ温度を4
0〜70℃にすることで、溶剤の蒸発を促進し、それだ
け早く支持体上から剥離することができ、さらに剥離強
度が増すため好ましく、30%以内にドープ温度を55
〜70℃にすることがより好ましい。この温度を20%
以上維持することが好ましく、40%以上がさらに好ま
しい。支持体上での乾燥は残留溶媒量60〜150%で
支持体から剥離することが、支持体からの剥離強度が小
さくなるため好ましく、80〜120%がより好まし
い。剥離するときのドープの温度は0〜30℃にするこ
とが剥離時のベース強度をあげることができ、剥離時の
ベース破断を防止できるため好ましく、5〜20℃がよ
り好ましい。
【0035】フィルム乾燥工程においては支持体より剥
離したフィルムをさらに乾燥し、残留溶媒量を3質量%
以下、好ましくは0.5質量%以下にする。フィルム乾
燥工程では一般にロール懸垂方式か、ピンテンター方式
でフィルムを搬送しながら乾燥する方式が採られる。液
晶表示部材用としては、ピンテンター方式で幅を保持し
ながら乾燥させることが、寸法安定性を向上させるため
に好ましい。特に支持体より剥離した直後の残留溶媒量
の多いところで幅保持を行うことが、寸法安定性向上効
果をより発揮するため特に好ましい。フィルムを乾燥さ
せる手段は特に制限なく、一般的に熱風、赤外線、加熱
ロール、マイクロ波等で行う。簡便さの点で熱風で行う
のが好ましい。乾燥温度は40〜150℃の範囲で3〜
5段階の温度に分けて、段々高くしていくことが好まし
く、80〜140℃の範囲で行うことが寸法安定性を良
くするためさらに好ましい。
【0036】本発明に係るセルロースエステルフィルム
の厚さは、10〜500μmで液晶表示部材用としては
40〜100μmが好ましく、40〜85μmが特に好
ましい。
【0037】また本発明に係るセルロースエステルフィ
ルムには、他に必要ならマット剤として酸化珪素のよう
な微粒子などを加えても支障はない。酸化珪素のような
微粒子は有機物によって表面処理されていることが、フ
ィルムのヘイズを低下できるため好ましい。表面処理で
好ましい有機物としては、ハロシラン類、アルコキシシ
ラン類、シラザン、シロキサンなどがあげられる。微粒
子の平均径が大きい方がマット効果は大きく、平均径の
小さい方は透明性に優れるため、好ましい微粒子の一次
粒子の平均径は5〜50nmでより好ましくは7〜14
nmである。
【0038】酸化珪素の微粒子としてはアエロジル
(株)製のAEROSIL200、300、R972、
R974、R202、R812、OX50、TT600
などがあげられ、好ましくはAEROSILR972、
R974、R202、R812などがあげられる。
【0039】本発明に係るセルロースエステルフィルム
には、紫外線吸収剤を用いることが出来る。紫外線吸収
剤としては、液晶の劣化防止の点より波長370nm以
下の紫外線の吸収能に優れ、かつ良好な液晶表示性の点
より波長400nm以上の可視光の吸収が可及的に少な
いものが好ましく用いられる。一般に用いられるものと
しては、例えばオキシベンゾフェノン系化合物、ベンゾ
トリアゾール系化合物、サリチル酸エステル系化合物、
ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレート系化合
物、ニッケル錯塩系化合物、無機粉体などがあげられ
る。
【0040】無機粉体としては、超微粒子酸化チタン、
超微粒子酸化亜鉛、超微粒子酸化鉄、超微粒子酸化セリ
ウム、シリカ−酸化セリウム被覆顔料などがあげられ
る。
【0041】本発明で好ましく用いられる紫外線吸収剤
は、透明性が高く、偏光板や液晶素子の劣化を防ぐ効果
に優れたベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤やベンゾフ
ェノン系紫外線吸収剤が好ましく、不要な着色がより少
ないベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が特に好まし
い。
【0042】紫外線吸収剤の添加方法はアルコールやメ
チレンクロライド、ジオキソランなどの有機溶媒に紫外
線吸収剤を溶解してからドープに添加するか、または直
接ドープ組成中に添加してもよい。無機粉体のように有
機溶剤に溶解しないものは、有機溶剤とセルロースエス
テル中にディゾルバーやサンドミルを使用し、分散して
からドープに添加する。
【0043】本発明における紫外線吸収剤の使用量は透
明性や紫外線吸収能力の点でセルロースエステル100
gに対して0.2〜4gが好ましく、0.5〜2gが特
に好ましい。
【0044】本発明に係る偏光板の作製方法は特に限定
されず、一般的な方法で作製することができる。例え
ば、セルローストリエステルフィルムをアルカリ処理
し、沃素溶液中に浸漬延伸して作製した偏光膜の両面
に、完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液を用いて
貼り合わせる方法がある。アルカリ処理の代わりに特開
平6−94915号、特開平6−118232号に記載
されているような接着性を高める方法を使用しても良
い。
【0045】本発明のセルロースエステルフィルムには
可塑剤を含有されるのが好ましい。用いることのできる
可塑剤としては特に限定はないが、リン酸エステル系で
は、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェ
ート、クレジルジフェニルホスフェート、オクチルジフ
ェニルホスフェート、ジフェニルビフェニルホスフェー
ト、トリオクチルホスフェート、トリブチルホスフェー
ト等、フタル酸エステル系では、ジエチルフタレート、
ジメトキシエチルフタレート、ジメチルフタレート、ジ
オクチルフタレート、ジブチルフタレート、ジ−2−エ
チルヘキシルフタレート等、グリコール酸エステル系で
は、トリアセチン、トリブチリン、ブチルフタリルブチ
ルグリコレート、エチルフタリルエチルグリコレート、
メチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタリルブ
チルグリコレート等を単独あるいは併用するのが好まし
い。リン酸エステル系の可塑剤の使用比率は50質量%
以下が、セルロースエステルフィルムの加水分解を引き
起こしにくく、耐久性に優れるため好ましい。リン酸エ
ステル系の可塑剤比率は少ない方がさらに好ましく、フ
タル酸エステル系やグリコール酸エステル系の可塑剤だ
けを使用することが特に好ましい。
【0046】本発明に好ましく用いられる可塑剤として
は凝固点20℃以下の可塑剤が好ましく、凝固点が20
℃以下であれば特に限定されず、上記可塑剤の中から選
ぶことができる。例えば、トリクレジルホスフェート、
クレジルジフェニルホスフェート、トリブチルホスフェ
ート、ジエチルフタレート、ジメチルフタレート、ジオ
クチルフタレート、ジブチルフタレート、ジ−2−エチ
ルヘキシルフタレート、トリアセチン、エチルフタリル
エチルグリコレート等をあげることができる。これらの
可塑剤を単独あるいは併用するのが好ましい。
【0047】本発明中の凝固点とは、共立出版株式会社
出版の化学大事典に記載されている真の凝固点を凝固点
としている。
【0048】これらの可塑剤の使用量は、フィルム性
能、加工性等の点で、セルロースエステルに対して1〜
15質量%が好ましい。液晶表示部材用としては、寸法
安定性の観点から1〜10質量%がより好ましく、3〜
7質量%がさらにより好ましい。
【0049】またセルロースエステルに対して凝固点が
20℃以下の可塑剤の含有量は1質量%以上かつ10質
量%以下が好ましく、3質量%以上かつ7質量%以下が
さらに好ましい。全可塑剤のうち凝固点が20℃以下の
可塑剤の占める割合は多い方が、セルロースエステルフ
ィルムの柔軟性が良化し加工性に優れるため好ましい。
また、可塑剤の全てが凝固点20℃以下の可塑剤である
ことが最も好ましい。
【0050】凝固点が20℃以下の可塑剤をセルロース
エステルに対して1質量%使用することにより、セルロ
ースエステルフィルムの柔軟性が良化し加工性に優れる
ため好ましい。14℃以下の可塑剤を使用すると加工性
がさらに良く好ましい。
【0051】加工性とはベースフィルムや液晶表示部材
をスリット加工や打ち抜き加工する際のことで、加工性
が悪いと切断面がノコギリ状になり切り屑が発生し、製
品に付着して欠陥となるため好ましくない。
【0052】液晶表示用部材とは液晶表示装置に使用さ
れる部材のことで、例えば、偏光板、偏光板用保護フィ
ルム、位相差板、反射板、視野角向上フィルム、防眩フ
ィルム、無反射フィルム、帯電防止フィルムなどがあげ
られる。
【0053】その中でも寸法安定性に対しても厳しい要
求のある偏光板、偏光板用保護フィルムにおいて、本発
明を適用することがより好ましい。
【0054】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されるものではない。
【0055】 実施例1 《セルロースエステル溶液(ドープ液)の調製》 セルロースアセテート 100質量部 トリフェニルホスフェート 8質量部 メチレンクロライド 475質量部 エタノール 50質量部 上記各組成物を耐圧製の密閉釜に順次投入し、釜内温度
を40℃まで昇温した後、40℃で5時間攪拌を行っ
て、各組成物を溶解した。その後、攪拌を停止し、液温
を35℃まで下げてドープ液を調製した後、直ちに連結
した配管を経て濾過工程に送液した。
【0056】《ドープ液の濾過及び濾圧の測定》濾過面
積が40m2のフィルタープレスを使用し、そこに表1
に記載の特性値を有するセルロース製フィルターペーパ
ーを装填し、上記調製したドープ液を毎時1000Lの
流速で濾過を行い、濾過開始5時間後及び70時間後の
フィルタープレス入口側での送液圧と出口側での排出圧
の差圧を測定し、その結果を表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】表1より明らかなように、本発明に係る保
留粒子径の最小粒子径が3μm以下0.5μm以上、厚
みが3.5〜4.5mm、濾水時間が150〜350秒
であるセルロース製フィルターペーパーを用いることに
より、比較例に対し、連続濾過による差圧上昇が少な
く、長時間の連続濾過性に優れていることが分かる。
【0059】実施例2 実施例1で調製したドープ液を用いて、下記の手順に従
ってドープ液の濾過及び濾圧の測定を行った。
【0060】濾過面積が40m2のフィルタープレスを
使用し、そこに表2に記載の特性値を有するセルロース
製フィルターペーパーを表3に記載の組み合わせで複数
枚積層して装填し、上記調製したドープ液を毎時100
0Lの流速で濾過を行い、濾過開始5時間後及び70時
間後のフィルタープレス入口側での送液圧と出口側での
排出圧の差圧を測定し、その結果を表3に示す。なお、
保留粒子径の最小粒子径が異なる2枚以上のセルロース
製フィルターペーパーを積層した水準は、保留粒子径の
最小粒子径が大きいものをドープ液入口側に配置し、ま
た同一保留粒子径の最小粒子径を有するセルロース製フ
ィルターペーパーを積層した水準では、濾水時間が短い
ものを同じくドープ液入口側に配置した。
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】表3より明らかなように、少なくとも2枚
積層するフィルターペーパーで、そのフィルターペーパ
ーの少なくとも1枚が、保留粒子径の最小粒子径が3μ
m以下0.5μm以上であり、かつ積層した全フィルタ
ーペーパーの厚みが3.5〜4.5mm、濾水時間が1
50〜350秒であるセルロース製フィルターペーパー
を用いることにより、比較例に対し、連続濾過による差
圧上昇が少なく、長時間の連続濾過性に優れていること
が分かる。
【0064】実施例3 《セルロースエステルフィルムの作製》実施例1で、各
セルロース製フィルターペーパーで濾過を行った各ドー
プ液(ドープ液A〜I)を、ベルト流延装置を用い、3
5℃のドープを35℃のステンレスバンド支持体上に均
一に流延した。その後、支持体上で乾燥させた後、ステ
ンレスバンド支持体上からフィルムを剥離した。このと
きのフィルムの残留溶媒量は80%であった。ステンレ
スバンド支持体から剥離した後、80℃に維持された乾
燥ゾーンで1分間乾燥させた後、2軸延伸テンターを用
いて、残留溶媒量3〜10質量%であるときに100℃
の雰囲気下で長手方向に1.03倍、幅方向に1.1倍
に延伸し、幅把持を解放して、多数のロールで搬送させ
ながら125℃の乾燥ゾーンで乾燥を終了させ、フィル
ム両端に幅10mm、高さ10μmのナーリング加工を
施して、膜厚40μmのセルロースエステルフィルムA
〜Iを作製した。
【0065】《セルロースエステルフィルムの評価》上
記作製した各セルロースエステルフィルムの表面をルー
ペで観察し、セルロースエステルフィルム100cm2
当たりの長径が20μm以上の異物数をカウントし、下
記の基準に則り評価を行い、得られた結果を表4に示
す。
【0066】(異物数の評価) ○:100cm2当たりの異物発生数が、2個未満であ
る △:100cm2当たりの異物発生数が、2個以上、1
0個未満である ×:100cm2当たりの異物発生数が、10個以上で
ある
【0067】
【表4】
【0068】表4より明らかなように、本発明の濾過方
法で調製したドープ液を用いたセルロースエステルフィ
ルムは、比較例に対し、異物故障の発生数が少ないこと
が分かる。
【0069】
【発明の効果】本発明により、濾過精度が高く、かつ濾
過時の圧力上昇が少なく、濾過効率の高いセルロースエ
ステル溶液の濾過方法及び輝度異物が低減され、高品質
のセルロースエステルフィルムの製造方法を提供するこ
とができた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース製フィルターペーパーを用い
    たセルロースエステル溶液の濾過方法において、該セル
    ロース製フィルターペーパーが、保留粒子径の最小粒子
    径が3μm以下0.5μm以上であり、厚みが3.5〜
    4.5mmであり、かつ濾水時間が150〜350秒で
    あることを特徴とするセルロースエステル溶液の濾過方
    法。
  2. 【請求項2】 セルロース製フィルターペーパーを用い
    たセルロースエステル溶液の濾過方法において、該セル
    ロース製フィルターペーパーが、少なくとも2枚積層す
    るフィルターペーパーであって、該フィルターペーパー
    の少なくとも1枚が、保留粒子径の最小粒子径が3μm
    以下0.5μm以上で、かつ積層した全フィルターペー
    パーの厚みが3.5〜4.5mmであり、かつ濾水時間
    が150〜350秒であることを特徴とするセルロース
    エステル溶液の濾過方法。
  3. 【請求項3】 セルロースエステル溶液を調製する工
    程、該セルロースエステル溶液を濾過する工程、濾過後
    のセルロースエステル溶液を製膜・乾燥する工程を経る
    セルロースエステルフィルムの製造方法において、該濾
    過する工程で請求項1又は2に記載のセルロースエステ
    ル溶液の濾過方法により、該セルロースエステル溶液を
    フィルタープレス濾過することを特徴とするセルロース
    エステルフィルムの製造方法。
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