JP2003212083A - シートベルト長さ調整具 - Google Patents

シートベルト長さ調整具

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JP2003212083A
JP2003212083A JP2002010894A JP2002010894A JP2003212083A JP 2003212083 A JP2003212083 A JP 2003212083A JP 2002010894 A JP2002010894 A JP 2002010894A JP 2002010894 A JP2002010894 A JP 2002010894A JP 2003212083 A JP2003212083 A JP 2003212083A
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seat belt
length adjuster
seat
belt length
base portion
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Yuji Hori
祐二 堀
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Brains Kk K
K BRAINS KK
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Brains Kk K
K BRAINS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートベルトに容易に着脱可能で、シートベ
ルトの長さを自在に調整でき、シートベルトに強い張力
が繰り返し加わっても緩まないシートベルト長さ調整具
を提供すること。 【解決手段】 第1部材1と第2部材2とを相互に遊嵌
してなるシートベルト長さ調整具Aであって、シートベ
ルトの一部を輪に折り重ねて第1部材1と第2部材2と
の間に挿入した状態で、シートベルト長さ調整具Aに挿
入されていないシートベルトに張力が加わることにより
第1部材1に対して第2部材2が回動して、両部材の間
で輪に折り重ねたシートベルトを挟み締め固定するシー
トベルト長さ調整具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートベルト長さ
調整具に関し、更に詳しくは、特にチャイルドシートを
固定するためのセルフロッキング機構を有するシートベ
ルト長さ調整具に関する。
【0002】
【従来の技術】チャイルドシートは、車両の座席シート
の上に子供用のシートを設置するタイプ(バケット型)
のほか、近年、着衣型、ハーネス型等種々の種類のもの
が開発されている。これらのチャイルドシートは、中に
は座席シートに取り付け金具を差し込んで固定するもの
(ISO−FIX方式)もあるが、多くはシートベルト
で固定して装着するものである。
【0003】このシートベルトについては、現在、多く
の車両において、フロントシートには緊急ロック式リト
ラクター(ELR)方式の3点式シートベルトが装備さ
れ、またリアシートには2点式のシートベルトが装備さ
れている。図15に、左フロントシート(国産車の助手
席)においてELR方式の3点式シートベルトを装着し
た状態を示す。
【0004】具体的な装着方法は、左上の巻取装置Re
(リトラクター)から左下のアンカーAnまで延びたシ
ートベルトSBの途中にあるタングTを持って右側へ引
き、右下のバックルBに差し込んで使用する。このよう
に、3点式シートベルトでは、1本のシートベルトSB
をバックルBに差し込まれたタングTで折り返し、乗員
の肩や胸をいわゆる肩ベルトSBsにより、また腰を腰
ベルトSBhにより固定する。
【0005】ここで、ELR方式とは、シートベルトを
緩やかに引き出すとロックせずに引き出されるが、衝突
や急ブレーキ等の緊急の場合に強く引き出されるとロッ
クする方式であり、現在、フロントシートに最も一般的
に採用されている方式である。
【0006】さて、こうしたシートベルトを用いて座席
シートにバケット型チャイルドシートを固定する場合、
通常、2通りの方法が採用される。1つ目の方法は、図
16に示すように、主に腰ベルトSBhを使ってチャイ
ルドシートCを固定する方法である。
【0007】即ち、タングや腰ベルトSBh等をチャイ
ルドシートCのシート部C1と基台C2との間に通し、
チャイルドシートCを座席シートSに強く押しつけなが
らタングを反対側のバックルに接続して固定する。この
場合、肩ベルトSBsと腰ベルトSBhとは重ねられて
固定金具Roにより固定され、1本のベルトのような状
態でなった状態でチャイルドシートCのシート部C1と
基台C2との間に挿入される。
【0008】2つ目の方法は、図17に示すように、シ
ート部C1又は基台C2の高い位置に固定金具Roを取
り付け、それで肩ベルトSBsを固定して装着する方法
である。即ち、腰ベルトSBhによりチャイルドシート
Cを座席シートSに押しつけ、肩ベルトSBsにより座
席シートSの背もたれに押しつける状態でチャイルドシ
ートCを固定するのである。
【0009】さて、このようにしてシートベルトで座席
シートに固定されたバケット型チャイルドシートに、実
際に乳幼児が着座した場合を想定する。この状態では、
チャイルドシートの自重と乳幼児の体重とを合わせる
と、15〜25kg程度の重量になる。
【0010】こうした重量を有するものが、走行中の車
両がブレーキを掛ける度に、慣性により前方に移動しよ
うとするため、腰ベルト及び肩ベルトには前方に引っ張
る力(張力)が繰り返し掛かる。先述したELR方式の
シートベルトはこのように引っ張られると、巻取装置R
eでロックが掛かるが、実際には、シートベルトが巻取
装置から7cm程度引き出されて初めてロックが掛か
る。
【0011】そのため、乗車の際、チャイルドシートを
適正に装着していても、繰り返し引っ張られることで次
第にシートベルトが緩み、その結果、チャイルドシート
が装着不良の状態、即ち、例えばチャイルドシートがぐ
らぐらした状態に陥る。そして、急ブレーキを踏んだ際
などに、乳幼児がチャイルドシートごと前方に投げ出さ
れ、思わぬ怪我や死亡事故に結び付く。
【0012】一方、着衣型やハーネス型のチャイルドシ
ートを想定した場合も、同様に、ELR方式のシートベ
ルトで固定しても事故が生じる。図18に、ELR方式
の3点式シートベルトで着衣型チャイルドシートを装着
固定した状態を示す。ここでは、肩ベルトSBsや腰ベ
ルトSBhを幼児の後方、即ち背側を通す場合を示して
いる。
【0013】このようにしてELR方式のシートベルト
で着衣型チャイルドシートCVを固定した場合、幼児が
ふざけたり遊んだりする度に、先述したようにシートベ
ルトがある程度引き出されてしまう。そして、最初はシ
ートベルトに緊張を与えて適正に着衣型チャイルドシー
トを固定していても、こうしたことが繰り返されるうち
に、シートベルトによる固定が緩んでしまう。
【0014】このようにシートベルトが緩んだ状態で、
急ブレーキが掛かると、幼児の腰部が大きく前方に投げ
出され、幼児は座席シート上で仰向けに倒れてしまう。
そして、ロックが掛かったシートベルトにより幼児の体
が後方に引き戻されると、幼児は座席シートの背もたれ
に頭部からぶつかっていく状態となる。そうなると、幼
児の首等に過大な負担が掛かり不測の事故につながる。
【0015】こうした事態を防止し得るシートベルトと
しては、自動ロック式リトラクター(ALR)方式のも
のがある。しかし、こうしたALR方式のシートベルト
を備えた車両が少ないうえ、ALR方式自体にも車種等
によって種々の特性があり、必ずしもこの方式のシート
ベルトであれば安全であるとは言い切れない。
【0016】以上の問題を根本的に解決する方法とし
て、シートベルトを最後まで引き出し、それ以上引き出
せない状態にして使用する方法が考えられる。この方法
であれば、ELR方式やALR方式等のシートベルトの
種類に関係なく、すべてのタイプのシートベルトを最初
からロックが掛かった状態で使用できるのである。
【0017】しかし、シートベルトを最後まで引き出す
と、シートベルトが余り、そのままではチャイルドシー
トを固定することができない。そこで、長過ぎるシート
ベルトを必要な長さに短くする器具(シートベルト長さ
調整具)が必要となる。
【0018】先述したように、シートベルトに張力が繰
り返し加わり緩んでしまうことが問題であった。従っ
て、こうしたシートベルト長さ調整具には、繰り返し強
い張力が加わっても決してシートベルトが緩まない機能
及び構造を有するものであることが要求される。
【0019】一方、座席シートを大人が使用する場合に
は、シートベルトは、図15に示したような通常の状態
で使用される必要がある。従って、このシートベルト長
さ調整具は、シートベルトを短くする必要がなくなった
場合には、容易にシートベルトから取り外せるものでな
ければならない。また、当然、シートベルトに簡単に取
り付けることができるものでなければならない。
【0020】つまり、シートベルト長さ調整具は、シー
トベルトに強い張力が加わってもシートベルトが緩ま
ず、しかもシートベルトに容易に着脱可能であることが
要求される。更に、チャイルドシートをシートベルトで
固定する状況を考えた場合、シートベルト長さ調整具
は、シートベルトの長さを自在に調整できるものでなけ
ればならない。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる実情
を背景に、上記の問題点を克服するためになされたもの
である。すなわち、本発明の目的は、シートベルトに強
い張力が繰り返し加わっても緩まないシートベルト長さ
調整具を提供することである。
【0022】また、シートベルトに容易に着脱可能なシ
ートベルト長さ調整具を提供することである。更に、シ
ートベルトの長さを自在に調整できるシートベルト長さ
調整具を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明者は、
このような課題背景に対して、鋭意研究を重ねた結果、
シートベルト長さ調整具に特殊な構造を与えることによ
り、シートベルトを引っ張るとロック状態となりシート
ベルトが緩まない(セルフロッキング機構)ようにする
ことができることを見出し、この知見に基づいて本発明
を完成させたものである。
【0024】即ち、本発明は、(1)、第1部材と第2
部材とを相互に遊嵌してなるシートベルト長さ調整具で
あって、シートベルトの一部を輪に折り重ねて第1部材
と第2部材との間に挿入した状態で、シートベルト長さ
調整具に挿入されていないシートベルトに張力が加わる
ことにより第1部材に対して第2部材が回動して、両部
材の間で輪に折り重ねたシートベルトを挟み締め固定す
るシートベルト長さ調整具に存する。
【0025】そして、(2)、第1部材と第2部材とを
相互に遊嵌してなるシートベルト長さ調整具であって、
第1部材は1対の長辺部及び1対の短辺部よりなる矩形
穴を有し、第2部材は基部とその両側又は片側より傾斜
状に延設された翼片部とを備えており、シートベルトの
一部を輪に折り重ねて第1部材と第2部材との間に挿入
した状態で、シートベルト長さ調整具に挿入されていな
いシートベルトに張力が加わることにより第1部材に対
して第2部材が回動して、第1部材の矩形穴の片方の長
辺部と第2部材の基部との間で輪に折り重ねたシートベ
ルトを挟み締め固定するシートベルト長さ調整具に存す
る。
【0026】そしてまた、(3)、前記矩形穴は、片方
の短辺部に、第2部材を嵌め込むための切り溝が形成さ
れているシートベルト長さ調整具に存する。
【0027】そしてまた、(4)、前記翼片部は、基部
の基準面に対して0度より大きく90度より小さい角度
を有するシートベルト長さ調整具に存する。
【0028】そしてまた、(5)、前記翼片部は、基部
の基準面に対して45度の角度を有するシートベルト長
さ調整具に存する。
【0029】そしてまた、(6)、前記基部は、その両
端に切欠き部が形成され、該切欠き部を介して第1部材
と第2部材とが相互に遊嵌しているシートベルト長さ調
整具に存する。
【0030】そしてまた、(7)、第1部材と第2部材
とを相互に遊嵌してなるシートベルト長さ調整具であっ
て、第1部材は1対の長辺部及び1対の短辺部よりなる
矩形穴を有し、第2部材は基部とその両側より45度に
傾斜状に延設された翼片部とを備えており、第2部材の
基部はその両端に切欠き部が形成され、第1部材の矩形
穴の1対の短辺部と第2部材の基部の両側の切欠き部と
がそれぞれ対向して遊嵌しており、シートベルトの一部
を輪に折り重ねて第1部材と第2部材との間に挿入した
状態で、シートベルト長さ調整具に挿入されていないシ
ートベルトに張力が加わることにより第1部材に対して
第2部材が回動して、第1部材の矩形穴の片方の長辺部
と第2部材の基部との間で輪に折り重ねたシートベルト
を挟み締め固定するシートベルト長さ調整具に存する。
【0031】本発明はこの目的に沿ったものであれば、
上記1〜7の中から選ばれた2つ以上を組み合わせた構
成も当然採用可能である。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
シートベルト長さ調整具の好適な実施の形態について述
べる。尚、本明細書においては、シートベルト長さ調整
具の第1部材の長辺方向を横(左右)方向、短辺方向を
縦(前後)方向、それぞれに垂直な方向を上下方向とい
う場合がある。
【0033】まず、本発明のシートベルト長さ調整具の
構造について述べる。図1に、本実施形態のシートベル
ト長さ調整具の斜視図を示す。シートベルト長さ調整具
Aは、第1部材1と第2部材2とを備え、第1部材と第
2部材とを相互に遊嵌して(即ち多少「遊び」を有する
状態で嵌合して)なる。つまり、第2部材2は第1部材
1に対して矢印方向(X)に回動可能である。
【0034】図2は、シートベルト長さ調整具を構成す
る部材である第1部材を図1の矢印Yの方向から見た図
である。第1部材1は、中央部に矩形状の穴、即ち矩形
穴1hを有する。そして、第1部材1は、大きく分けて
4つの部分、即ち前腕部1c、後腕部1d、2つの側腕
部1eよりなる。
【0035】そして、第1部材1の矩形穴1hは4つの
面、即ち1対の長辺部1f及び1対の短辺部1gよりな
る。また、矩形穴1hの前腕部側の長辺部1f(以下前
腕部の長辺部という場合がある)と下面1bとにより形
成される稜線を、特にエッジ部1ceという場合があ
る。
【0036】長辺部1fは、後述する挟みつけ機能及び
締めつけ機能が効果的に発揮されるように平面的に形成
されている。また、2つの側腕部1eの一方には、第2
部材を嵌め込むための切り溝1iが形成されている。
【0037】図3は、シートベルト長さ調整具を構成す
るもう一方の部材である第2部材を示す図である。ま
た、図4は、第2部材を真横から見た図である。第2部
材2は、基部2aとその両側(図では上下)より傾斜状
に延設された2つの翼片部2bとを備え、基部2aは、
その両端(図では左右端)に切欠き部2cが形成されて
いる。
【0038】翼片部2bは、基部2aの基準面(1点鎖
線)に対して一定の角度θを有するように基部2aの両
側より傾斜状に延設されている。翼片部が基部の両側に
延設されている理由、基部の基準面に対して一定の角度
を有する理由、及び翼片部を基部の片側のみに延設した
場合については、後で述べる。
【0039】ここで、参考までに、第2部材2を第1部
材1に嵌め込む方法について述べる。図5は、第2部材
を第1部材に嵌め込む状態を示している。即ち、第2部
材の切欠き部2cを第1部材1の切り溝1iに挿入して
おいて、第2部材2の翼片部2bの端部2beを切り溝
1iの対角を通すようにして嵌め込むのである(図の矢
印方向)。
【0040】この手順を逆に行えば、第1部材から第2
部材を取り外すことができる。本発明のシートベルト長
さ調整具Aでは、第2部材の切欠き部を第1部材の切り
溝に挿入した場合にだけ、第2部材の翼片部の端部2b
eが第1部材の矩形穴の対角を通ることができるように
設計されている。従って、通常の使用状態においては、
第2部材が第1部材から外れることはない。
【0041】さて、このようにして第2部材を第1部材
に嵌め込むと、図1の状態となる。これは、第2部材2
の基部の両端に形成された切欠き部2cを介して、第1
部材1と第2部材2とが回動自在に遊嵌している状態で
ある。つまり、より正確に言えば、第2部材の基部の両
端に形成された2つの切欠き部と、第1部材の矩形穴の
1対の短辺部とがそれぞれ対向した状態で、第1部材と
第2部材とが回動自在に遊嵌している。
【0042】次に、こうした構造を有する本発明のシー
トベルト長さ調整具をシートベルトに装着する手順につ
いて述べる。図6に、この手順を真横から見た場合の概
略を示す。
【0043】(A)先ず、シートベルト長さ調整具Aの
第2部材2を第1部材の前腕部1c側に寄せておき、シ
ートベルトSBの一部をつまんで輪に折り重ねた状態に
して第1部材1の矩形穴1hに下方から通す。 (B)第2部材2を第1部材の後腕部1dの方に寄せ、
今度は、第2部材前方の矩形穴に上方から下方に向かっ
て通す。 (C)下方に頭を出した輪に折り重ねたシートベルトS
B2〔以下余剰シートベルト(SB2)という〕を引き
出す。
【0044】上記の手順でシートベルトに装着された状
態のシートベルト長さ調整具を、図7に示す。このよう
に、本発明のシートベルト長さ調整具Aは、シートベル
トに簡単に装着することができる。
【0045】さて、本発明のシートベルト長さ調整具A
は、シートベルトの長さを自在に調整することも可能で
ある。ここで、長さを調整されるシートベルトとは、シ
ートベルト長さ調整具に挿入されていないシートベルト
SB1〔以下機能シートベルト(SB1)という〕のこ
とであり、また先述したシートベルトを繰り返し引っ張
る力(張力)とは、機能シートベルトSB1に加わる力
(図7の矢印)のことである。
【0046】まず、シートベルトを短くする方法につい
て述べる。機能シートベルトSB1に張力が加わってい
ない状態ならば、シートベルト長さ調整具Aを持って余
剰シートベルトSB2を前方(図7では右側)に引き出
すことにより機能シートベルトSB1を短くすることが
できる。
【0047】一方、機能シートベルトSB1に既に張力
が加わっている場合、シートベルト長さ調整具Aには特
有のセルフロッキング機構が働いている。この機構は、
機能シートベルトSB1をより強く引っ張るに従ってよ
り堅く挟み締め固定されてロックされる機構であり、後
で詳しく述べる。この機能のため、この場合は、余剰シ
ートベルトSB2を前方に引き出すことはできない。
【0048】そこで、シートベルト長さ調整具Aの後方
(図の左側)の機能シートベルトSB1を掴んで長さ調
整具Aの方に強く引きつけることで、機能シートベルト
SB1に掛かっている力を緩めてやる。そうすれば、セ
ルフロッキング機構の働きが緩み、上記と同様に余剰シ
ートベルトSB2を前方に引き出して機能シートベルト
SB1を短くすることができる。
【0049】実際に、チャイルドシートをシートベルト
で固定する際にも、上記の手順で本発明のシートベルト
長さ調整具を装着しシートベルトを短くすればよい。つ
まり、巻取装置でロックが掛からないようにシートベル
トをゆっくり最後まで引き出しておいて、チャイルドシ
ートにシートベルトを通し、その先端のタングをバック
ルに差し込む。
【0050】次に、シートベルトの一部を折り畳んでシ
ートベルト長さ調整具に挿入して装着する(図6参
照)。この場合、最初のうちは機能シートベルトには張
力が加わらないので、上記のように、余剰シートベルト
を引き出して機能シートベルトを短くしていく。
【0051】次第に機能シートベルトが短くなってい
き、機能シートベルトに張力が加わり始めると、シート
ベルト長さ調整具にセルフロッキング機構が働き始め
る。その状態になったら、先述したように、余剰シート
ベルトSB2を前方に引き出すことはできない。そのた
め、機能シートベルトを掴んで、シートベルト長さ調整
具の方に強く引きつけ、機能シートベルトに掛かってい
る力を緩めたうえで、余剰シートベルトを引き出して、
更に適宜機能シートベルトを短くするのである。
【0052】次に、シートベルトを長くする(又は緩め
る)方法について述べる。シートベルトを長くするため
には、上記の短くする場合とは逆に、シートベルト長さ
調整具の余剰シートベルトを短くしておいて、機能シー
トベルトを引き出す作業が必要となる。
【0053】いきなり機能シートベルトを引っ張って
も、先述したセルフロッキング機構が働き、余剰シート
ベルトをシーベルト長さ調整具から引き出すことができ
ない。そこで、機能シートベルトに張力が加わっていな
ければ、図8に示すように、余剰シートベルトSB2を
シートベルト長さ調整具Aに送り込むことができ、その
分、機能シートベルトSB1を引き出すことができる。
【0054】しかし、既にシートベルトに張力が加わっ
ている場合には、余剰シートベルトSB2をシートベル
ト長さ調整具Aに送り込むことができない。そこで、短
くする場合と同様、機能シートベルトを掴んでシートベ
ルト長さ調整具Aの方に強く引きつけ、機能シートベル
トに掛かっている力を緩めたうえで、余剰シートベルト
SB2を長さ調整具Aに送り込むことにより機能シート
ベルトSB1を長くすることができる。このように、本
発明のシートベルト長さ調整具は、上記の要領でその長
さを自在に調整できるのである。
【0055】もし仮に機能シートベルトが非常に強く引
っ張られている場合には、非常手段として、図9に示す
ようにシートベルト長さ調整具Aの前腕部1cに指を掛
け、図中の矢印方向にめくり上げるように強く引き上げ
ればよい。こうすると、シートベルト長さ調整具Aのセ
ルフロッキング機構のロック状態を一度に解くことが可
能で、シートベルトを緩めることができる。
【0056】さて、本発明のシートベルト長さ調整具A
は、シートベルトに簡単に装着できることは既に述べ
た。一方、シートベルトから取り外すことも容易であ
り、シートベルトを緩めておいて、図6(A)から
(C)の手順を逆に行うことによりシートベルトから取
り外すことができることが理解されよう。このように、
本発明のシートベルト長さ調整具はシートベルトに容易
に着脱することが可能である。
【0057】次に、シートベルト長さ調整具のセルフロ
ッキング機構について述べる。本発明のシートベルト長
さ調整具Aは、機能シートベルトSB1に張力が加わっ
ても、余剰シートベルトSB2が固定されて引き出され
ず、決してシートベルトが緩まないという特徴を有す
る。
【0058】図10は、本発明のシートベルト長さ調整
具がシートベルトに装着され、機能シートベルトに張力
が加わった状態を示す概略図である。また、図11は、
図10中のシートベルト長さ調整具のみを取り出して図
示したものである。
【0059】機能シートベルトSB1に張力が加わる
と、シートベルト調整具Aには第2部材の翼片部2bに
力F1が加わる。この力F1の水平方向の分力F1a
(図11参照)により、第2部材2は、第1部材1の前
方、即ち前腕部1cの方向へ移動する。
【0060】そして、第2部材の基部2aと前腕部1c
の長辺部1fとにより、その間に挿入されている余剰シ
ートベルトSB2を締めつける(締めつけ機能)。より
正確に言うならば、第2部材の基部2aと、第1部材の
長辺部の下部領域とにより、その間の余剰シートベルト
を締めつけるのである。
【0061】この状態となった後、第2部材2は、今度
は、力F1の垂直方向の分力F1bにより、翼片部2b
と第1部材1の上面1aとの接点Pを支点として、反時
計回りに回転する力のモーメントを受ける。そのため、
第2部材は第1部材に対して反時計回りに回動し、第2
部材の基部2aと第1部材の長辺部1fとにより、その
間に挿入されている余剰シートベルトSB2を挟む。よ
り正確に言うならば、第2部材の基部2aと、第1部材
の長辺部のエッジ部1ceとにより、その間の余剰シー
トベルトを挟みつける。
【0062】この際、第1部材1も余剰シートベルト等
を介して第2部材から力を受け、反時計回りに回動しよ
うとするが、機能シートベルトSB1から力F2を受け
て回動を阻止される。このように、力F1及びF2が加
わることにより、回動を阻止された第1部材に対して第
2部材が反時計回りに回動しようとするため、第2部材
の基部2aと第1部材の長辺部1fとの間で余剰シート
ベルトSB2を強く挟みつけるのである(挟みつけ機
能)。
【0063】以上から分かるように、本発明のシートベ
ルト長さ調整具Aは、機能シートベルトSB1に加わる
張力が強くなればなるほど、第2部材に加わる力F1が
強くなる。そして、上記の締めつけ機能及び挟みつけ機
能により余剰シートベルトSB2が強い力で締めつけら
れ且つ挟みつけられてロック作用が働く(セルフロッキ
ング機構)。その結果、シートベルトが挟み締め固定さ
れるのである。
【0064】本発明のシートベルト長さ調整具は、こう
したセルフロッキング機構を備えるため、先述したよう
に、機能シートベルトに強い張力が加わっても、決して
シートベルトが緩まないという優れた特徴が発揮される
ことになる。また、第2部材には、機能シートベルトS
B1から上向きの力F3も加わっており、余剰シートベ
ルトSB2を挟みつける力が更に補強される。
【0065】さてここで、シートベルト長さ調整具の第
2部材が、基部に対して翼片部が傾斜状に延設されてい
る理由について述べる。第2部材は、図4に示したよう
に、その翼片部2bが基部2aの基準面(図4の1点鎖
線)に対して一定の角度θを有する状態に傾斜状に延設
されている。
【0066】例えば、角度θが0度の場合、翼片部2b
と基部2aとが同一平面上に形成された状態となる。図
12に、こうした平面的な構造の第2部材を備えたシー
トベルト長さ調整具Aをシートベルトに装着した状態を
示す。
【0067】こうした構造のシートベルト長さ調整具を
用いて、機能シートベルトSB1に強い張力を繰り返し
加える実験を行ったところ、上記のセルフロッキング機
構は働くものの、余剰シートベルトSB2が徐々に引き
出され、シートベルトが緩んでしまう現象が見られた。
【0068】こうしたシートベルトの緩みは、後述する
ように、本発明のシートベルト長さ調整具(θ>0度)
では見られない。ここで、図12(θ=0度の場合)と
図10(θ>0度の場合)とを比較して、両者の差異を
比較検討する。
【0069】図12(θ=0度の場合)においても、図
10と同様、力F1の垂直方向の分力(図11の分力F
1b)により、第1部材に対して第2部材が回動して余
剰シートベルトSB2を挟みつける「挟みつけ機能」
が、発揮されている。この機能による挟みつけの力が、
第2部材の基部2aと第1部材の長辺部1f(正確には
エッジ部1ce)とにより挟みつける力であるとすれ
ば、図12と図10との間で挟みつける力にあまり差異
はないと考えられる。
【0070】一方、力F1の水平方向の分力(図11の
分力F1a)によって、第2部材が第1部材1の前方へ
移動して余剰シートベルトSB2を締めつける「締めつ
け機能」も発揮されている。しかし、図10において
は、余剰シートベルトSB2が第2部材の基部2aと第
1部材の長辺部1f(正確にはその下部領域)とにより
締めつけられるのに対し、図12では、基部2aとエッ
ジ部1ceとにより締めつけられる。
【0071】つまり、図10においては面(基部と長辺
部の下部領域)で締めつけるのに対し、図12において
は線(基部とエッジ部)で締めつけていると言ってよ
い。この場合、図10(θ>0度)の場合には、余剰シ
ートベルトと第1部材の長辺部及び第2部材の基部との
間の接触面積が大きいため摩擦力が大となるのに対し
て、図12(θ=0度)の場合には、その接触面積が小
さいため摩擦力が小さくなる。
【0072】そのため、図12(θ=0度)の場合と比
較して、図10(θ>0度)の場合の方がより有効にセ
ルフロッキング機構が働く。従って、角度θは0度より
大きい角度であることが必要である。
【0073】次に、角度θを90度にした場合(翼片部
2bと基部2aとが直角に形成された状態)を考える。
図13に、こうした構造の第2部材を備えたシートベル
ト長さ調整具Aをシートベルトに装着した状態を示す。
【0074】この場合には、第2部材と第1部材が面で
接する状態となる。そのため、力F1の垂直方向の分力
F1bが加わっても第2部材は回動できず、第2部材の
回動によるシートベルトの挟みつけ機能は殆ど働かない
(図10等のF3に相当する力のモーメントによる挟み
つけ機能は働くが、F1によるモーメントに比べれば非
常に弱い)。
【0075】従って、この状態では、水平方向の分力F
1a(図11参照)により第2部材の基部2aが第1部
材1の長辺部1fに押しつけられて余剰シートベルトS
B2を締めつける締めつけ機能のみが発揮される。こう
した構造のシートベルト長さ調整具を用いて、機能シー
トベルトSB1に強い張力を繰り返し加える実験を行っ
たところ、θ=0度の場合と同様に、上記のセルフロッ
キング機構は働くものの、余剰シートベルトSB2が徐
々に引き出され、シートベルトが緩んでしまう現象が見
られた。
【0076】従って、第2部材の基部と第1部材の長辺
部とにより余剰シートベルトを締めつける締めつけ力だ
けでは、シートベルトを完全にロックするには至らない
ことが分かる。即ち、角度θは90度より小さい角度で
あることが必要である。
【0077】以上のことから、本発明のシートベルト長
さ調整具Aのセルフロッキング機構は、挟みつけ機能や
締めつけ機能がそれぞれ単独で働いた場合には、必ずし
もその効果が十分に発揮されないことが分かる。つま
り、この機構は、図10に示したように、挟みつけ機能
が強力に働き、更に締めつけによる強い摩擦力が生じた
場合に、最も強力にその効果を発揮するのである。
【0078】実験によれば、角度θを30〜60度にす
ると、セルフロッキング機構がより効果的に働くことが
分かった。特に、角度θを45度にした場合、400N
〜500N(ニュートン)の力で機能シートベルトを引
っ張っても、余剰シートベルトが引き出されることはな
く、機能シートベルトは緩まなかった。これは、車両に
ブレーキが掛かる度に、チャイルドシートや幼児の重心
が前方に移動して繰り返しシートベルトに加わる張力よ
り、はるかに強い力であり、通常の使用状態では、シー
トベルトが緩まないことを示している。
【0079】国土交通省がチャイルドシートの安全基準
として定めている時速50kmでの正面衝突試験におい
ても、本発明のシートベルト長さ調整具で長さを調整し
たシートベルトは緩まなかった。また、同省及び自動車
事故対策センター(OSA)によるチャイルドシートの
安全性能試験(チャイルドシートアセスメント)におけ
る自動車の時速55kmでの前面衝突試験においても本
発明のシートベルト長さ調整具で長さを調整したシート
ベルトは緩まなかった。
【0080】さて、本発明のシートベルト長さ調整具の
第2部材は、上下を逆にしても使えるようにするため、
即ち上下の区別なく使用できるようにするため、翼片部
が、基部の両側に基準面に対して同じ角度を持って延設
されている(図1等参照)。しかし、締めつけ機能及び
挟みつけ機能による本発明特有のセルフロッキング機構
を発揮できる構造であれば、第2部材の基部の基準面に
対する2つの翼片部の角度は、必ずしも図4に示したよ
うに同じ角度(θ)である必要はなく、適宜別々な角度
に調整し得る。
【0081】また、極端には、翼片部が基部の片側に延
設されるものであってもよい。図14に、翼片部を基部
の片側のみに延設した第2部材(A)及びそれを備えた
シートベルト長さ調整具をシートベルトに装着した状態
(B)を示す。このように、翼片部を基部の片側のみに
延設した第2部材を備えたシートベルト長さ調整具で
も、本発明の同様のセルフロッキング機構が発揮され、
シートベルトに繰り返し強い張力が加わってもシートベ
ルトが緩まないシートベルト長さ調整具とすることがで
きるのである。
【0082】以上、本発明を説明してきたが、本発明は
実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質から
逸脱しない範囲で、他の種々の変形例が可能であること
は言うまでもない。例えば、第1部材の矩形穴は、長辺
部と短辺部の長さが同じ、即ち正方形状の穴であること
も当然可能である。また、第2部材の基部の表面や第1
部材の前腕部の長辺部に刻みを入れて、摩擦力を向上さ
せたり、第1部材の前腕部のエッジ部に凹凸を設けシー
トベルトを噛むようにすることも可能である。
【0083】また、図2等では、第1部材の切り溝1i
を右後方(図中向かって左手前)に設けた場合を示した
が、矩形穴1hの4角のいずれに設けてもその作用は同
じである。本発明のシートベルト長さ調整具は、各種ベ
ルトの長さ調整に使用できる。例えば、医療患者のベッ
トへの固定ベルトや運送用トラックの荷台を緊締するた
めのベルト等の各種ベルトの長さ調整にも使用可能であ
る。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、セルフロッキング機構
により、シートベルトに張力が繰り返し加わっても緩ま
ないシートベルト長さ調整具を提供できる。また、この
シートベルト長さ調整具は、シートベルトに容易に着脱
させることが可能である。更に、シートベルトの長さを
自在に調整することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のシートベルト長さ調整具を示
す斜視図である。
【図2】図2は、シートベルト長さ調整具を構成する部
材である第1部材を図1の矢印Yの方向から見た図であ
る。
【図3】図3は、シートベルト長さ調整具を構成するも
う一方の部材である第2部材を示す図である。
【図4】図4は、第2部材を真横から見た図である。
【図5】図5は、第2部材を第1部材に嵌め込む状態を
示した図である。
【図6】図6は、本発明のシートベルト長さ調整具をシ
ートベルトに装着する手順を真横から見た場合の概略図
である。
【図7】図7は、シートベルトに装着された状態のシー
トベルト長さ調整具を示す図である。
【図8】図8は、余剰シートベルトをシートベルト長さ
調整具に送り込んだ状態を示す図である。
【図9】図9は、シートベルトを緩める1つの方法を示
す図である。
【図10】図10は、本発明のシートベルト長さ調整具
がシートベルトに装着され、機能シートベルトに張力が
加わった状態を示す概略図である。
【図11】図11は、図10中のシートベルト長さ調整
具のみを取り出して図示したものである。
【図12】図12は、平面的な構造の第2部材を備えた
シートベルト長さ調整具をシートベルトに装着した状態
を示す図である。
【図13】図13は、翼片部と基部とが直角に形成され
た第2部材を備えたシートベルト長さ調整具をシートベ
ルトに装着した状態を示す図である。
【図14】図14は、翼片部を基部の片側のみに延設し
た第2部材(A)及びそれを備えたシートベルト長さ調
整具をシートベルトに装着した状態(B)を示す図であ
る。
【図15】図15は、左フロントシートにELR方式の
3点式シートベルトを装着した状態を示す図である。
【図16】図16は、チャイルドシートを座席シートに
固定する1つ目の方法を示す図である。
【図17】図17は、チャイルドシートを座席シートに
固定する2つ目の方法を示す図である。
【図18】図18は、ELR方式の3点式シートベルト
で着衣型チャイルドシートを装着固定した状態を示す図
である。
【符号の説明】
1…第1部材 1a…上面 1b…下面 1c…前腕部 1ce…エッジ部 1d…後腕部 1e…側腕部 1f…長辺部 1g…短辺部 1h…矩形穴 1i…切り溝 2…第2部材 2a…基部 2b…翼片部 2be…端部 2c…切欠き部 A…シートベルト長さ調整具 An…アンカー B…バックル C…バケット型チャイルドシート C1…シート部 C2…基台 CV…着衣型チャイルドシート F1、F2、F3…力 F1a、F1b…F1の分力 P…接点 Re…巻取装置 Ro…固定金具 S…座席シート SB…シートベルト SB1…機能シートベルト SB2…余剰シートベルト SBh…腰ベルト SBs…肩ベルト T…タング X…回動方向 Y…矢印

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1部材と第2部材とを相互に遊嵌して
    なるシートベルト長さ調整具であって、シートベルトの
    一部を輪に折り重ねて第1部材と第2部材との間に挿入
    した状態で、シートベルト長さ調整具に挿入されていな
    いシートベルトに張力が加わることにより第1部材に対
    して第2部材が回動して、両部材の間で輪に折り重ねた
    シートベルトを挟み締め固定することを特徴とするシー
    トベルト長さ調整具。
  2. 【請求項2】 第1部材と第2部材とを相互に遊嵌して
    なるシートベルト長さ調整具であって、第1部材は1対
    の長辺部及び1対の短辺部よりなる矩形穴を有し、第2
    部材は基部とその両側又は片側より傾斜状に延設された
    翼片部とを備えており、シートベルトの一部を輪に折り
    重ねて第1部材と第2部材との間に挿入した状態で、シ
    ートベルト長さ調整具に挿入されていないシートベルト
    に張力が加わることにより第1部材に対して第2部材が
    回動して、第1部材の矩形穴の片方の長辺部と第2部材
    の基部との間で輪に折り重ねたシートベルトを挟み締め
    固定することを特徴とするシートベルト長さ調整具。
  3. 【請求項3】 前記矩形穴は、片方の短辺部に、第2部
    材を嵌め込むための切り溝が形成されていることを特徴
    とする請求項2記載のシートベルト長さ調整具。
  4. 【請求項4】 前記翼片部は、基部の基準面に対して0
    度より大きく90度より小さい角度を有することを特徴
    とする請求項2記載のシートベルト長さ調整具。
  5. 【請求項5】 前記翼片部は、基部の基準面に対して4
    5度の角度を有することを特徴とする請求項2記載のシ
    ートベルト長さ調整具。
  6. 【請求項6】 前記基部は、その両端に切欠き部が形成
    され、該切欠き部を介して第1部材と第2部材とが相互
    に遊嵌していることを特徴とする請求項2記載のシート
    ベルト長さ調整具。
  7. 【請求項7】 第1部材と第2部材とを相互に遊嵌して
    なるシートベルト長さ調整具であって、第1部材は1対
    の長辺部及び1対の短辺部よりなる矩形穴を有し、第2
    部材は基部とその両側より45度に傾斜状に延設された
    翼片部とを備えており、第2部材の基部はその両端に切
    欠き部が形成され、第1部材の矩形穴の1対の短辺部と
    第2部材の基部の両端の切欠き部とがそれぞれ対向して
    遊嵌しており、シートベルトの一部を輪に折り重ねて第
    1部材と第2部材との間に挿入した状態で、シートベル
    ト長さ調整具に挿入されていないシートベルトに張力が
    加わることにより第1部材に対して第2部材が回動し
    て、第1部材の矩形穴の片方の長辺部と第2部材の基部
    との間で輪に折り重ねたシートベルトを挟み締め固定す
    ることを特徴とするシートベルト長さ調整具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2449417A (en) * 2007-05-11 2008-11-26 Geoffery Thomas Hoskins A device for shortening a vehicle seat belt
CN109123923A (zh) * 2018-10-14 2019-01-04 联扬塑胶(深圳)有限公司 调节扣
CN112654399A (zh) * 2018-09-04 2021-04-13 3M创新有限公司 面罩

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