JP2003211544A - 剥離部分の制御を可能にする弱溶着金型 - Google Patents
剥離部分の制御を可能にする弱溶着金型Info
- Publication number
- JP2003211544A JP2003211544A JP2002011852A JP2002011852A JP2003211544A JP 2003211544 A JP2003211544 A JP 2003211544A JP 2002011852 A JP2002011852 A JP 2002011852A JP 2002011852 A JP2002011852 A JP 2002011852A JP 2003211544 A JP2003211544 A JP 2003211544A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welding
- pressing surface
- mold
- welded
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
着形成用シート(以下EPSシートという)を溶着する
に際して、一度の溶着によりEPSシートの剥離部分の
制御を可能にする金型を提供する。 【解決手段】 溶着された部分の溶着強度を相対的に大
きくする部分11が三日月型に形成された金型である。
押圧面の部分11は、例えば押圧面の他の部分12がシ
ボ加工されている場合には、鏡面加工されている。ま
た、押圧面全体がシボ加工または鏡面加工されている場
合には、押圧面の部分11は、押圧面の他の部分12よ
り僅かに突出する平坦な凸部に形成される。
Description
トの剥離部分の制御を可能にする金型に関する。本発明
は、特に、容器本体と薬液注入ポートを含み、薬液注入
ポートの連通通路が容器本体側で弱溶着形成用シートに
より液密に閉鎖されてなる輸液容器、における弱溶着形
成用シートの溶着に好適である。
うビタミン剤等の薬液は予め輸液容器に収容しておくこ
とができず、使用時に輸液容器に混注する必要がある。
そして、上記の薬液を輸液容器に混注する場合、従来は
輸液容器の薬液排出ポートのゴム栓に注射針を刺して混
注する方法が採用されていたが、このような操作では無
菌的に混注を行うことが難しかった。そこで、本出願人
等は、容器本体と薬液注入ポートを含み、薬液注入ポー
トの連通通路が容器本体側で弱溶着形成用シートにより
液密に閉鎖されてなる輸液容器、を既に提案している
(特願2001−230530号)。このものは、図6
に示すような薬液注入ポートPを有しており、シリンジ
などを用いて薬液注入ポートPから注入される薬液の液
圧により、連通通路202を閉鎖する弱溶着形成用シー
ト30が剥離し、輸液容器の内部に薬液が注入されるよ
うにしたものであり、連通通路202の容器本体側に設
けられた被溶着面201には、通常、加熱金型を用いて
弱溶着形成用シート30が溶着されている。そして、被
溶着面201に弱溶着形成用シート30を溶着する場
合、弱溶着金型として、従来、金型の押圧面の全体を鏡
面加工したものや、溶着時の剥離性を良くするために押
圧面全体をシボ加工したものなどが使用されていた。
な金型では、溶着面の溶着強度が均一になるため、弱溶
着部分の剥離強度をできるだけ弱くしようとすると、弱
溶着部分の剥離時に弱溶着形成用シートが完全に剥離脱
落してしまい、異物として容器本体の中に入ってしまう
ことがあった。また、このような剥離脱落を防ぐために
は、もう一度別の金型で同じ被溶着物を溶着して、他の
部分よりも溶着強度が強い部分を作り、これにより剥離
部分を制御する必要があった。
に鑑みてなされたもので、輸液容器の薬液注入ポートの
連通通路に弱溶着形成用シート(以下EPSシートとい
う)を溶着するに際して、一度の溶着によりEPSシー
トの剥離部分の制御を可能にする金型を提供することを
目的とする。
解決するために、鋭意検討の結果、金型の押圧面の一部
に表面状態の異なる部分を設けることにより、溶着され
たときにその部分を他の部分より溶着強度の高い部分に
形成することができることに想到し本発明に到達した。
すなわち本発明は、一部分の溶着強度が他の部分の溶着
強度より大きくなるように、押圧面の一部分に表面状態
の異なる部分が設けられてなる弱溶着用金型に関する。
このような弱溶着用金型としては、押圧面の一部分が鏡
面加工され他の部分がシボ加工されてなるものが採用可
能である。この場合、リークの発生を避けるために、シ
ボ加工部分の外縁は鏡面加工されていてもよい。また、
弱溶着用金型は、押圧面の一部分が他の部分より僅かに
突出する平坦な凸部に形成されてなるものであってもよ
い。この場合、凸部の突出高さは0.01〜0・1mm
にするのが好ましい。また、リークの発生を避けるため
に、凸部を他の部分の外縁にも設けるようにしてもよ
い。
づいて説明する。図1は本発明の一実施例を示す平面図
であり、図2は本発明の他の実施例を示す平面図であ
る。また、図3は本発明の弱溶着金型を適用する薬液注
入ポートの被溶着面を示す図であり、図4および図5は
それぞれ図1および図2に示す金型を図3に示す薬液注
入ポートに適用して、EPSシートを溶着した場合の溶
着面の状態を示す図である。図1および図2に示すよう
に、本発明の弱溶着金型1は、一部分の溶着強度が他の
部分の溶着強度より大きくなるように、押圧面の一部分
11に表面状態の異なる部分が設けられてなる。
強度を相対的に大きくする部分11が三日月型に形成さ
れた金型である。押圧面の部分11は、例えば押圧面の
他の部分12がシボ加工されている場合には、鏡面加工
されている。また、押圧面全体がシボ加工または鏡面加
工されている場合には、押圧面の部分11は、押圧面の
他の部分12より僅かに突出する平坦な凸部に形成され
る。この場合、凸部の突出高さは0.01〜0.1mm
が好ましい。凸部の突出高さが0.01mmより小さく
なると、押圧面の部分11と他の部分12に対応する溶
着部分の溶着強度に殆ど差が生じなくなり、また、凸部
の突出高さが0.1mmより大きくなると、押圧面の他
の部分12に対応する部分の溶着不良が生じやすくな
る。
入ポート2に適用してEPSシート3を溶着した場合を
示しており、押圧面の部分11に対応する溶着部分31
は相対的に溶着強度が大きくなり、押圧面の他の部分1
2に対応する溶着部分32は相対的に溶着強度が小さく
なる。尚、図3において21は溶着リブ、22は連通通
路であり、連通リブ21の被溶着面は平坦に形成されて
いる。
の他の部分12の外縁13にも溶着された部分の溶着強
度を相対的に大きくする部分を設けたものである。図5
は図2に示す金型を図3に示す薬液注入ポート2に適用
してEPSシート3を溶着した場合を示しており、押圧
面の部分11および外縁13に対応する溶着部分31お
よび33は相対的に溶着強度が大きくなり、押圧面の他
の部分12に対応する溶着部分32は相対的に溶着強度
が小さくなる。従って、図2に示す金型では、溶着部分
32にリークが発生するのを防止することが出来る。
発明の弱溶着金型を採用すれば、確実にEPSシートの
剥離部分の制御が行われる薬液注入ポートを製造するこ
とができるので、EPSシートが脱落することの無い薬
液注入ポートを提供することができる。また、溶着が一
度の溶着で済むので手間がかからず、コスト的にも有利
である。
の被溶着面を示す図である。
適用して、EPSシートを溶着した場合の溶着面の状態
を示す図である。
適用して、EPSシートを溶着した場合の溶着面の状態
を示す図である。
面図である。
着部分 32 他の部分に対応する溶着部分 33 他の部分の外縁に対応する溶着部分
Claims (6)
- 【請求項1】 一部分の溶着強度が他の部分の溶着強度
より大きくなるように、押圧面の一部分に表面状態の異
なる部分が設けられてなる弱溶着金型。 - 【請求項2】 押圧面の一部分が鏡面加工され他の部分
がシボ加工されてなる請求項1に記載の金型。 - 【請求項3】 シボ加工部分の外縁が鏡面加工されてな
る請求項2に記載の金型。 - 【請求項4】 押圧面の一部分が他の部分より僅かに突
出する平坦な凸部に形成されてなる請求項1に記載の金
型。 - 【請求項5】 凸部の突出高さが0.01〜0・1mm
である請求項4に記載の金型。 - 【請求項6】 凸部を他の部分の外縁にも設けてなる請
求項4または5に記載の金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002011852A JP4035997B2 (ja) | 2002-01-21 | 2002-01-21 | 輸液容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002011852A JP4035997B2 (ja) | 2002-01-21 | 2002-01-21 | 輸液容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003211544A true JP2003211544A (ja) | 2003-07-29 |
JP4035997B2 JP4035997B2 (ja) | 2008-01-23 |
Family
ID=27649230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002011852A Expired - Fee Related JP4035997B2 (ja) | 2002-01-21 | 2002-01-21 | 輸液容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4035997B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013517166A (ja) * | 2010-01-20 | 2013-05-16 | フォーレシア・アンテリュール・アンデュストリー | 成形工具の部材上で内部カバー組立体を製造する方法 |
-
2002
- 2002-01-21 JP JP2002011852A patent/JP4035997B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013517166A (ja) * | 2010-01-20 | 2013-05-16 | フォーレシア・アンテリュール・アンデュストリー | 成形工具の部材上で内部カバー組立体を製造する方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4035997B2 (ja) | 2008-01-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0920849B1 (en) | Bag for infusion solution and method of manufacturing same | |
KR101510084B1 (ko) | 복실 용기 | |
CN107207143B (zh) | 剥离开封包装体和剥离开封包装体的开封结构 | |
EP1845031A1 (en) | Container for retort pouch food | |
JP2012228335A (ja) | プレフィルドシリンジ用弾性シール体 | |
US20190092533A1 (en) | Deformable Container | |
JP3675399B2 (ja) | 電子レンジ用包装袋及び該電子レンジ用包装袋に内容物を充填した包装体の製造方法 | |
JP2008206576A (ja) | 輸液バッグ用ポート部材、及び輸液バッグ | |
JP2003211544A (ja) | 剥離部分の制御を可能にする弱溶着金型 | |
JP4727251B2 (ja) | 加熱調理用包装袋の製造方法 | |
CN208823584U (zh) | 用于筒状容器的端盖和用于体外血液处理机的筒状容器 | |
EP3235488A1 (en) | Port, and drug solution bag | |
CN112137414A (zh) | 烹饪袋 | |
WO2010082649A1 (ja) | 複室容器 | |
CN110254962A (zh) | 微波炉用容器 | |
JP4291159B2 (ja) | アクセスポートと、このアクセスポートを有するコンテナの製造方法と、このような方法を実行するための融着工具とを有した可撓性のコンテナ | |
JP2006168734A (ja) | 密封容器 | |
WO2016117580A1 (ja) | ポートの製造方法、及び薬液バッグの製造方法 | |
CN101557789B (zh) | 用于药物容器的可刺穿的封闭件 | |
JPH07148225A (ja) | 医療用プラスチック容器の口部並びに医療用プラスチック容器の製造方法 | |
JP4900583B2 (ja) | 医療用複室容器 | |
JPH04213846A (ja) | テープキャリア半導体素子の製造方法 | |
KR101770410B1 (ko) | 전자레인지용 포장봉지 | |
JPH05184642A (ja) | 医療容器の口部及び医療容器 | |
JP3144764U (ja) | 医療用プラスチックバッグ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040909 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050725 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060828 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061027 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070109 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070312 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070709 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070907 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071009 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071022 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4035997 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131109 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |