JP2003211427A - 短繊維複合セメント系押出成形材料とその製造方法 - Google Patents

短繊維複合セメント系押出成形材料とその製造方法

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JP2003211427A JP2002010229A JP2002010229A JP2003211427A JP 2003211427 A JP2003211427 A JP 2003211427A JP 2002010229 A JP2002010229 A JP 2002010229A JP 2002010229 A JP2002010229 A JP 2002010229A JP 2003211427 A JP2003211427 A JP 2003211427A
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俊之 橋田
Seiki Miyasoto
清貴 宮外
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博之 高島
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Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
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Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配合された短繊維が押出方向に強く配向され
ていない、より異方性の少ないセメント系押出成形材料
およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 押出方向に配向した繊維の割合が50〜
90%の範囲にある短繊維複合セメント系押出成形材
料。押出成形に供する短繊維複合セメント系未硬化組成
物の粘度を400〜3,500Pa・sの範囲で設定する
ことにより、押出成形された短繊維複合セメント系押出
成形材料中の短繊維の押出方向に配向した繊維の割合を
50〜90%の範囲で制御する上記セメント系押出成形
材料の製造方法。繊維長3〜15mm、繊維径5〜20
0μm、アスペクト比150〜1000の短繊維成分が
硬化後の成形材料中に体積混入率として0.1〜10%
となるように配合されてなる上記短繊維複合セメント系
押出成形材料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、短繊維複合セメン
ト系押出成形材料およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】押出成形によって作製した短繊維複合材
料では、製造方法の特徴から短繊維が押出方向に配向す
る。この結果、押出成形された短繊維複合材料では力学
的特性や電気的特性に異方性が現われる。従来はこの異
方性の特徴を生かし、より優れた力学的特性や電気的特
性を発現させることを狙いとして高度の配向を実現する
試みが主流であった。そのため配向を小さくしようとす
る研究はほとんど見られず、また一方で、押出成形によ
って配向の少ない成形材料を作成することは実際上容易
なことではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、配合された
短繊維が押出方向に強く配向されていない、より異方性
の少ないセメント系押出成形材料およびその製造方法を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、押出方向に配
向した繊維の割合が50〜90%の範囲にある短繊維複
合セメント系押出成形材料に関する。また、本発明は、
押出成形に供する短繊維複合セメント系未硬化組成物の
粘度を400〜3,500Pa・s(パスカル・秒)の範
囲で設定することにより、押出成形された短繊維複合セ
メント系押出成形材料中の短繊維の押出方向に配向した
繊維の割合を50〜90%の範囲で制御する上記の短繊
維複合セメント系押出成形材料の製造方法に関する。特
に、本発明は、未硬化組成物が固体成分として、水硬性
セメント100重量部、シリカ質原料40〜100重量
部、パルプ1〜80重量部および水溶性セルロース0.
1〜10重量部を含んでなるマトリックス成分と、繊維
長3〜15mm、繊維径5〜200μm、アスペクト比
150〜1,000の短繊維成分からなり、短繊維が硬
化後の成形材料中に体積混入率として0.1〜10%と
なるように配合されてなる上記に記載の短繊維複合セメ
ント系押出成形材料の製造方法に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、「押出方向に配
向した繊維」とは、押出方向に垂直な断面に対して角度
81〜90°の範囲以内に配向している繊維を意味し、
「押出方向に配向した繊維の割合」とは、押出方向に対
して垂直な断面に現われる繊維のうちの上記配向した繊
維の数割合を意味する。
【0006】押出方向に垂直な断面に対して角度81〜
90°の範囲以内に配向している繊維を判定する実際的
な方法は、例えば次のようにして行うことができる。硬
化した押出成形体を押出方向に正確に垂直方向に裁断
し、裁断面に現われた繊維断面の形状によってその配向
角を計算することができる。すなわち、短繊維の断面形
状が円形である場合は、押出方向と垂直の裁断面に現わ
れる繊維断面は楕円形であるため、楕円の長軸の長さa
と短軸の長さbとから軸比α(=b/a)を用いて配向
角θを数式(I)により算出することができる。
【数1】 比αが0.987〜1.000以上のものが押出方向に配
向した繊維である。この関係を図2に示した。
【0007】本発明において、配向した繊維としての対
象となる短繊維とは、補強および/または電波特性等を
改良するために添加される短繊維であり、一般には長さ
が3〜15mmの有機合成繊維、炭素繊維、ガラス繊
維、スチール繊維等の短繊維を意味する。
【0008】本発明が対象とする短繊維複合セメント系
押出成形材料とは、セメントを主成分としこれに充填剤
または必要に応じて成形助剤を含むセメントマトリック
スと上記短繊維とを必須成分として含有するものを意味
する。
【0009】押出方向に配向した繊維の割合が50〜9
0%の範囲にある本発明の短繊維複合セメント系押出成
形材料を製造するためには、本発明は押出成形に供する
原料として粘度が400〜3,500Pa・sの範囲の未
硬化組成物を使用する。ここでいう粘度とは、図1に示
すプランジャー型押出試験機を用いて、幅W(mm)、高
さh(mm)の断面を有する長さL(mm)のダイスを通し
て圧力差P(MPa)で押し出したときに得られる流量Q
(mm/sec)から、下記数式(II)
【0010】
【数2】 によって算出される値である。
【0011】本発明で使用できる短繊維複合セメント系
押出成形材料は、水硬性セメントを主成分とするマトリ
ックス成分と上記で定義した短繊維を含んでなるもので
あれば全て使用できる。押出成形原料組成物としての代
表的なセメント系未硬化組成物は、マトリックスとし
て、水硬性セメントとともに、一般に、シリカ質原料、
パルプ、水溶性セルロース等を固形成分として含む。ま
た必要に応じて、軽量骨材、鉱物繊維等を含むこともで
きる。
【0012】未硬化組成物の好ましい例としては、固体
成分として、水硬性セメント100重量部、シリカ質原
料40〜100重量部、パルプ1〜80重量部および水
溶性セルロース0.1〜10重量部を含んでなるマトリ
ックス成分と、繊維長3〜15mm、繊維径5〜200
μm、アスペクト比150〜1000の短繊維成分から
なり、短繊維が硬化後の成形材料中に体積混入率として
0.1〜10%となるように配合されたものが含まれ
る。軽量骨材を含む場合は、水硬性セメント100重量
部に対して1〜100重量部の範囲で含まれるのが好ま
しい。また、鉱物繊維は、水硬性セメント100重量部
に対して1〜40重量部の範囲で含まれるのが好まし
い。
【0013】本発明で使用できる短繊維には、例えばポ
リプロピレン繊維、ポリエチレン系繊維、ポリビニルア
ルコール系繊維、アクリル繊維、アラミド繊維、ポリア
ミド繊維、ポリエステル繊維、炭素繊維、スチール繊
維、ガラス繊維等が挙げられる。これら以外の短繊維も
補強および/または電波吸収性能を有し、上記所定の寸
法を有するものであればいずれも使用できる。これらの
短繊維は、硬化後の成形材料中に体積混入率として0.
1〜10%、好ましくは2〜8%となるように配合され
る。
【0014】本発明において、「水硬性セメント」とは
水との反応により硬化体を形成することのできるセメン
トまたはこのようなセメントが硬化した硬化体をいう。
本発明で使用する水硬性セメントは特に限定されず、各
種ポルトランドセメント、高炉セメント、フライアッシ
ュセメント、アルミナセメント、シリカセメント、マグ
ネシアセメント、硫酸塩セメント等をすべて含む。
【0015】本発明のセメント系押出成形材料に用いる
ことのできるシリカ質原料としては、珪石粉、高炉スラ
グ、珪砂、フライアッシュ、珪藻土、シリカヒューム、
非晶質シリカ等を使用することができる。好ましくは、
成形体の強度向上および寸法安定性に寄与する点から、
珪石粉、珪砂である。これらのシリカ質原料として好ま
しくは比表面積(JIS R 5201に記載の方法によ
る)が3000〜15000cm/gのものを使用す
る。シリカ質原料は水硬性セメント100重量部に対し
て40〜100重量部、好ましくは50〜80重量部の
割合で配合される。シリカ質原料が40重量部より少な
いと成形体の強度が低下する上に、エフロレッセンスが
発生し易くなり、100重量部より多くても成形体の強
度が低下する。より好ましくは50〜80重量部であ
る。
【0016】本発明で配合されるパルプは、綿パルプま
たは木材パルプ等の天然パルプが好ましい。天然パルプ
であれば特に限定されず、バージンパルプのみならず古
紙からの再生パルプも使用できる。また木材パルプの場
合、木材の組織からリグニンを化学的に取り除いた化学
パルプ、木材を機械的に処理した機械パルプのいずれも
使用できる。パルプは繊維長が0.05〜10mmのも
のが好ましい。パルプは水硬性セメント100重量部に
対して1〜80重量部、好ましくは2〜30重量部の割
合で配合される。1重量部より少ないと補強効果を発揮
できず、また80重量部より多いと分散不良となり、成
形体の表面平滑性が悪化したりする。
【0017】本発明で配合される水溶性セルロースとし
ては、メチルセルロース、エチルセルロース等のアルキ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ
シエシルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のヒドロキ
シアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルアルキルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース等を例示するこ
とができる。水溶性セルロースは押出組成物の各成分を
混合、押出成形する場合に、混練物に粘性を付与し、成
形性を向上させるものである。水溶性セルロースは水硬
性セメント100重量部に対して0.1〜10重量部の
割合で配合される。0.1重量部より少ないと可塑性が
なく成形できない。一方10重量部より多い場合にはコ
ストの上昇を招くだけであり、これ以上の効果の向上は
期待できない。
【0018】本発明で配合される鉱物繊維としては、セ
ピオライト、ウォラストナイト、タルク、アタパルジャ
イト、ロックウール等を例示することができる。鉱物繊
維は水硬性セメント100重量部に対して0〜40重量
部、好ましくは3〜25重量部の割合で配合される。鉱
物繊維が40重量部より多いと成形体の強度が低下す
る。
【0019】本発明で使用する軽量骨材としては、火山
れきなどの天然軽量骨材、焼成フライアッシュなどの人
工軽量骨材、真珠岩パーライト、黒曜石パーライト、バ
ーミキュライトなどの超軽量骨材、膨張スラグなどの副
産物軽量骨材を使用することができる。好ましくは、比
重を0.06〜0.5に設定できる真珠岩パーライト、黒
曜石パーライト、バーミキュライトである。例えば、特
許第3040144号の特許公報に記載されているよう
なパーライトが例示できる。
【0020】本発明のセメント系押出成形材料には、上
記以外の添加剤として、必要に応じて、マイカ、アルミ
ナ、炭酸カルシウム等のシリカ以外の無機質材料、減水
剤、界面活性剤、増粘剤等を配合することもできる。
【0021】本発明では、押出成形された短繊維複合セ
メント系押出成形材料中の短繊維の押出方向に配向した
繊維の割合を50〜90%の範囲で制御するために、押
出成形に供する短繊維複合セメント系未硬化組成物の粘
度を400〜3,500Pa・s(パスカル・秒)の範囲
で設定する。短繊維がポリプロピレン(以下、PPと略
称する)繊維の場合は、 1)PP短繊維が1.5体積%、メチルセルロースがセ
メント100重量部に対して3重量部では未硬化組成物
の粘度範囲は400〜1,500Pa・s 2)PP短繊維が1.5体積%、メチルセルロースがセ
メント100重量部に対して6重量部では未硬化組成物
の粘度範囲は400〜3,500Pa・s 3)PP短繊維が4.5体積%、メチルセルロースがセ
メント100重量部に対して3重量部では未硬化組成物
の粘度範囲は800〜3,200Pa・sであることが好
ましい。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に且つ
具体的に説明する。実施例 1 表1に記載した配合で全ての成分を一緒に混練して押出
成形用セメント組成物を調製し、これを幅W=80m
m、厚さh=15mm、ランド長L=70mmの矩形断
面金型からスクリュータイプ押出機によって押出成形し
た。セメント組成物1〜3はセメント100重量部に対
するメチルセルロールの重量部数を3重量部、ポリプロ
ピレン短繊維の体積混入率(セメント硬化後の成形体中
の体積分率)を1.5%として水比だけを変化させて粘
度を調整したもの、セメント組成物4〜6はセメント1
00重量部に対するメチルセルロールの重量部数を6重
量部、ポリプロピレン短繊維の体積混入率(セメント硬
化後の成形体中の体積分率)を1.5%として水比だけ
を変化させて粘度を調整したもの、またセメント組成物
7〜9はセメント100重量部に対するメチルセルロー
ルの重量部数を3重量部、ポリプロピレン短繊維の体積
混入率(セメント硬化後の成形体中の体積分率)を4.
5%として水比だけを変化させて粘度を調整したもので
ある。使用したポリプロピレン短繊維はいずれも2デニ
ールの繊維径18μm、繊維長6mmの単繊維である。
【0023】それぞれのセメント組成物について、上記
金型を用いて矩形断面の成形体を押出成形した。押出成
形時の圧力は表1に記載した。次に硬化した押出成形体
を押出方向に対して直角の方向に裁断し、その断面を電
子顕微鏡写真に撮って繊維の状態を観察した(図3)。
使用した繊維は本来円形断面であるため、電子顕微鏡写
真にある繊維な断面形状は円形または種々の(短軸/長
軸)比α(α=b/a)を有する楕円であり、上記で説
明したように、比αが0.987〜1.000以上のもの
を押出方向に配向した繊維としてその割合を測定した。
こうして評価した押出方向に配向した繊維の割合Rを表
1に記載した。
【0024】押出成形に用いたセメント組成物粘度の測
定は、図1に示す幅W=80mm、厚さh=15mm、
ランド長L=70mmの矩形断面金型からプランジャー
によって押し出した。この時の圧力Pは検出端をダイス
内に挿し込んだ圧力計によって直接読み取った。吐出量
Qは、レーザー変位計により測定した成形体の流速と開
口形状から求めた。測定値PおよびQとダイスの寸法か
ら、上記(II)式を用いて粘度を算出した。得られた粘
度値も表1に記載した。また、粘度ηと配向繊維割合R
の関係を図4にグラフとして表した。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明の方法によれば、短繊維の押出方
向に配向した繊維の割合を50〜90%の範囲で制御し
て短繊維複合セメント系押出成形材料を押出成形するこ
とができ、従来の押出成形技術では得ることが困難であ
った繊維配向のより少ない押出成形体を製造することが
でき、従来にない特性を有するセメント系成形体を得る
ことが期待できる。このような短繊維が比較的等方的に
分散した成形体は異方性が緩和されており、その繊維の
特性に応じて耐衝撃性材料や電波吸収材料としての用途
に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 粘度評価用プランジャー型押出試験機の断面
図。
【図2】 押出方向に垂直な断面に対してθ°の角度で
配向した繊維とその断面形状との関係を示す説明図。
【図3】 実施例1で得られた押出成形体の断面電子顕
微鏡写真における繊維断面形状の模式図。
【図4】 実施例1で得られたセメント組成物の粘度と
押出成形体中の繊維の押出方向に配向したものの割合と
の関係図。
【符号の説明】
1:粘度評価用プランジャー型押出試験機、 2:押出試験機プランジャー、 3:押出試験機ダイス、 4:配向した単繊維、 5:配向した単繊維の軸を含む縦断面、 6:配向した単繊維の横断面、 a:実施例の組成物1〜3、 b:実施例の組成物4〜6、 c:実施例の組成物7〜9。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 16:02 C04B 16:06 E 16:06 24:38 A 24:38 14:38 C 14:38) (72)発明者 高島 博之 大阪府寝屋川市下木田町14番5号 倉敷紡 績株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 4G012 PA04 PA15 PA22 PA24 PB40 4G054 AA01 AA15 BC00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出方向に配向した繊維の割合が50〜
    90%の範囲にある短繊維複合セメント系押出成形材
    料。
  2. 【請求項2】 押出成形に供する短繊維複合セメント系
    未硬化組成物の粘度を400〜3,500Pa・s(パス
    カル・秒)の範囲で設定することにより、押出成形され
    た短繊維複合セメント系押出成形材料中の短繊維の押出
    方向に配向した繊維の割合を50〜90%の範囲で制御
    する請求項1に記載の短繊維複合セメント系押出成形材
    料の製造方法。
  3. 【請求項3】 未硬化組成物が固体成分として、水硬性
    セメント100重量部、シリカ質原料40〜100重量
    部、パルプ1〜80重量部および水溶性セルロース0.
    1〜10重量部を含んでなるマトリックス成分と、繊維
    長3〜15mm、繊維径5〜200μm、アスペクト比
    150〜1,000の短繊維成分からなり、短繊維が硬
    化後の成形材料中に体積混入率として0.1〜10%と
    なるように配合されてなる請求項2に記載の短繊維複合
    セメント系押出成形材料の製造方法。
  4. 【請求項4】 マトリックスが更に軽量骨材1〜100
    重量部を含む請求項3に記載の短繊維複合セメント系押
    出成形材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 マトリックスが更に鉱物繊維1〜40重
    量部を含む請求項3または4に記載の短繊維複合セメン
    ト系押出成形材料の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3141362A1 (de) * 2015-09-11 2017-03-15 SCHWENK Zement KG Verfahren zur herstellung einer struktur aus mörtel oder beton und dazu geeignete anordnung

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EP3141362A1 (de) * 2015-09-11 2017-03-15 SCHWENK Zement KG Verfahren zur herstellung einer struktur aus mörtel oder beton und dazu geeignete anordnung

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