JP2003211379A - 移動ロボットの異常検知装置 - Google Patents

移動ロボットの異常検知装置

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JP2003211379A JP2002010420A JP2002010420A JP2003211379A JP 2003211379 A JP2003211379 A JP 2003211379A JP 2002010420 A JP2002010420 A JP 2002010420A JP 2002010420 A JP2002010420 A JP 2002010420A JP 2003211379 A JP2003211379 A JP 2003211379A
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    • G05B2219/30Nc systems
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動ロボットの異常検知装置において異常検
知を行うと共に、その効果を効果的に活用する。 【解決手段】 ロボットのモデルと実機の傾斜角度の偏
差などの状態量が異常な値か否か自己診断し(S1
0)、異常(エラー)と判定されたとき、その異常情報
を出力し(S18)、それに基づいて異常の不具合度
(エラーのランク)を判定すると共に(S20)、判定
された不具合度に応じ、ロボットが安定な状態に移行さ
せるように制御する(S24)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動ロボットの異常検知
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動ロボット、例えば脚式移動ロボット
の異常検知装置としては、特願2001−150374
号公報記載の技術が知られている。この技術において
は、システム内の異常を自己診断すると共に、診断結果
を音声による自然な会話形式で音声出力装置および通信
インターフェースを介してユーザ(操作物)に出力して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術においては、診断結果を出力するのみで、異
常などが生じたときにロボットを安定な状態に移行させ
る点については何等対策するものではなかった。
【0004】従って、この発明の目的は上記した不都合
を解消し、異常が生じたか否か自己診断すると共に、異
常が生じたときは不具合度を判定し、それに応じてロボ
ットの安定な状態に移行させ、よって異常検知結果を効
果的に活用するようにした移動ロボットの異常検知装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1項においては、少なくとも駆動モータ
と、内部の状態量を測定する内界センサとを備え、搭載
されたマイクロコンピュータからなる制御ユニットにお
いて少なくとも前記内界センサの出力から得た状態量に
基づいて前記駆動モータを作動させて移動する移動ロボ
ットの異常を検知する異常検知装置において、前記制御
ユニットが、前記状態量が異常な値か否か、あるいは前
記内界センサおよび駆動モータを少なくとも含む前記ロ
ボットの搭載機器の少なくともいずれかが異常か否か自
己診断する自己診断手段、前記自己診断手段によって異
常と判定されたとき、その異常情報を出力する異常情報
出力手段、前記異常情報出力手段の出力を入力して前記
異常情報に基づいて異常の不具合度を判定する不具合度
判定手段、および前記判定された不具合度に応じ、前記
ロボットが安定な状態に移行させる安定状態移行手段を
備える如く構成した。
【0006】状態量が異常な値か否かあるいは内界セン
サなどの少なくともいずれかが異常か否か自己診断し、
異常と判定されたとき、その異常情報を出力し、それに
基づいて異常の不具合度を判定すると共に、判定された
不具合度に応じ、ロボットが安定な状態に移行させるよ
うに構成したので、移動ロボットの異常検知結果を効果
的に活用することができる。また、判定された不具合度
に応じて安定な状態に移行させるように構成したので、
その移行も適切なものとすることができる。
【0007】尚、この明細書において「異常」とは正常
ではない全ての場合を意味し、劣化、故障、損傷などあ
らゆる事象によって正常ではないことを意味する。
【0008】請求項2項にあっては、前記安定状態移行
手段は、前記判定された不具合度に応じ、所定の行動計
画表に基づいて前記ロボットが安定な状態に移行するよ
うに制御する如く構成した。
【0009】判定された不具合度に応じ、所定の行動計
画表に基づいて安定な状態に移行するように制御する如
く構成したので、前記した効果に加え、安定状態への移
行も一層適切なものとすることができる。
【0010】請求項3項にあっては、さらに、前記判定
された不具合度を、前記制御ユニットに設けられた内部
メモリに格納すると共に、前記ロボットの外部に設けら
れた外部メモリに格納する不具合度格納手段を備える如
く構成した。
【0011】判定された不具合度を内部メモリに格納す
ると共に、外部メモリに格納するようにしたので、前記
した効果に加え、移動ロボットの異常検知の信頼性を向
上させることができる。
【0012】請求項4項にあっては、前記不具合度格納
手段は、前記不具合度判定手段の出力と前記ロボットの
状態量を示すパラメータを、前記内部メモリに格納する
と共に、前記外部メモリに格納する如く構成した。
【0013】不具合度とロボットの状態量を示すパラメ
ータを内部メモリに格納すると共に、外部メモリに格納
する如く構成したので、前記した効果に加え、異常にな
るに到った経緯を一層正確に把握することができて移動
ロボットの異常検知の信頼性を一層向上させることがで
きると共に、その状態量を考慮して安定な状態に移行さ
せることが可能となり、安定状態への移行も一層適切な
ものとすることができる。
【0014】請求項5項にあっては、前記制御ユニット
は、少なくとも目標操作量を入力し、前記目標操作量を
満足するように制御対象である前記ロボットの目標挙動
を出力する動力学モデルに基づき、少なくとも前記動力
学モデルと前記ロボットの状態量の偏差に応じた前記目
標値の修正量を少なくとも前記動力学モデルに付加的に
入力して前記動力学モデルの挙動を修正する動力学モデ
ル挙動修正手段と、および前記動力学モデルの挙動を追
従するように、前記駆動モータの作動を制御する制御手
段とを備えるものであると共に、前記自己診断手段は、
前記動力学モデルと前記ロボットの状態量の偏差が所定
範囲にないとき、前記状態量が異常な値と自己診断する
如く構成した。
【0015】上記した制御を行うときも動力学モデルと
ロボットの状態量の偏差が所定値を超えるとき、状態量
が異常な値と自己診断する如く構成したので、前記した
効果に加え、状態量の異常を精度良く検知することがで
きて移動ロボットの異常検知の信頼性を向上させること
ができ、よって安定状態への移行も一層適切なものとす
ることができる。
【0016】請求項6項にあっては、前記ロボットが、
少なくとも上体と、前記上体に関節を介して揺動可能に
連結されると共に、先端に関節を介して足部が連結され
る複数本の脚部リンクを備える脚式移動ロボットであ
り、前記内界センサが前記上体の鉛直軸に対する傾斜を
示す出力を生じる傾斜計を含むと共に、前記自己診断手
段は、前記傾斜計の出力が所定範囲にないとき、前記傾
斜計が異常と自己診断する如く構成した。
【0017】前記した効果に加え、内界センサとしての
傾斜計の異常を精度良く検知することができて移動ロボ
ットの異常検知の信頼性を向上させることができ、よっ
て安定状態への移行も一層適切なものとすることができ
る。
【0018】請求項7項にあっては、前記ロボットが、
少なくとも上体と、前記上体に関節を介して揺動可能に
連結されると共に、先端に関節を介して足部が連結され
る複数本の脚部リンクを備える脚式移動ロボットであ
り、前記内界センサが前記関節の角度、角速度および角
加速度の少なくともいずれかを示す出力を生じる角度検
出器を含むと共に、前記自己診断手段は、前記角度検出
器の出力が所定範囲にないとき、前記角度検出器が異常
と自己診断する如く構成した。
【0019】前記した効果に加え、内界センサとしての
角度検出器の異常を精度良く検知することができて移動
ロボットの異常検知の信頼性を向上させることができ、
よって安定状態への移行も一層適切なものとすることが
できる。
【0020】請求項8項にあっては、前記内界センサ
が、撮像した画像を示す出力を生じる視覚センサを含む
如く構成した。
【0021】前記した効果に加え、内界センサとして視
覚センサを含むときも、その異常を検知することができ
て移動ロボットの異常検知の信頼性を向上させることが
でき、よって安定状態への移行も一層適切なものとする
ことができる。
【0022】請求項9項にあっては、前記搭載機器が、
前記ロボットに作用する床反力を測定する床反力検出器
を含むと共に、前記自己診断手段は、前記床反力検出器
の出力が所定範囲にないとき、前記床反力検出器が異常
と自己診断する如く構成した。
【0023】前記した効果に加え、搭載機器として床反
力検出器を含むときも、その異常を精度良く検知するこ
とができて移動ロボットの異常検知の信頼性を向上させ
ることができ、よって安定状態への移行も一層適切なも
のとすることができる。
【0024】請求項10項にあっては、前記搭載機器が
前記駆動モータに供給される電流および前記駆動モータ
の温度を検出するセンサ群を含むと共に、前記自己診断
手段は、前記検出された電流および温度の少なくともい
ずれかがそれぞれ設定される所定範囲にないとき、前記
駆動モータが異常と自己診断する如く構成した。
【0025】前記した効果に加え、駆動モータの異常を
精度良く検知することができて移動ロボットの異常検知
の信頼性を向上させることができ、よって安定状態への
移行も一層適切なものとすることができる。
【0026】請求項11項にあっては、前記搭載機器
が、前記制御ユニットおよび前記駆動モータに通電する
バッテリおよびその電圧を示す出力を生じる電圧センサ
を含むと共に、前記自己診断手段は、前記電圧センサの
出力が所定値未満のとき、前記バッテリが異常と自己診
断する如く構成した。
【0027】前記した効果に加え、バッテリの異常を精
度良く検知することができて移動ロボットの異常検知の
信頼性を向上させることができ、よって安定状態への移
行も一層適切なものとすることができる。尚、ここで、
「バッテリの異常」は、バッテリの出力電圧が所期の値
を出力している場合を正常とみなすことを前提とする。
【0028】請求項12項にあっては、前記搭載機器
が、操作者との音声による交信を可能とする音声認識装
置を含む如く構成した。
【0029】搭載機器として音声認識装置を含むときも
その異常を検知することができて移動ロボットの異常検
知の信頼性を向上させることができ、よって安定状態へ
の移行も一層適切なものとすることができる。
【0030】請求項13項にあっては、さらに、前記ロ
ボットの外部に配置されて前記外部メモリを含む、マイ
クロコンピュータからなる操作用制御ユニットと、およ
び前記制御ユニットと前記操作用制御ユニットを通信自
在に接続する通信手段とを備えると共に、前記自己診断
手段は、前記通信手段が異常か否か自己診断する如く構
成した。
【0031】通信手段を含むときもその異常を検知する
ことができて移動ロボットの異常検知の信頼性を向上さ
せることができ、よって安定状態への移行も一層適切な
ものとすることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してこの発
明の一つの実施の形態に係る移動ロボットの異常検知装
置を説明する。
【0033】図1はこの実施の形態に係る移動ロボット
の異常検知装置が対象とする移動ロボット、具体的には
脚式移動ロボットの正面図、図2はその側面図である。
尚、脚式移動ロボットとしては、2足のヒューマノイド
型(人間型)のロボットを例にとる。
【0034】図1に示すように、脚式移動ロボット(以
下「ロボット」という)1は、複数本、より具体的には
2本の脚部リンク2を備えると共に、その上方には上体
(基体)3が設けられる。上体3のさらに上方には頭部
4が形成されると共に、上体3の両側には2本の腕部リ
ンク5が連結される。また、図2に示すように、上体3
の背部には格納部6が設けられ、その内部には制御ユニ
ット(後述)などが収容される。尚、図1および図2に
示すロボット1は、内部構造を保護するためのカバーで
被覆される。
【0035】図3はロボット1をスケルトンで示す説明
図であるが、同図を参照してその内部構造を関節を中心
に説明すると、図示の如く、ロボット1は、左右それぞ
れの脚部リンク2および腕部リンク5に、電動モータ
(駆動モータ)で動力化された11個の関節を備える。
【0036】即ち、ロボット1は、腰部(股部)に、脚
部リンク2を鉛直軸(Z軸あるいは鉛直軸)まわりに回
旋する関節を構成する電動モータ(駆動モータ)10
R,10L(右側をR、左側をLとする。以下同じ)
と、脚部リンク2をピッチ(進行)方向(Y軸まわり)
に駆動(揺動)する関節を構成する電動モータ12R,
12Lと、脚部リンク2をロール(左右)方向(X軸ま
わり)に駆動する関節を構成する14R,14Lを備え
ると共に、膝部に脚部リンク2の下部をピッチ方向(Y
軸まわり)に駆動する膝関節を構成する電動モータ16
R,16Lを備え、さらに足首に脚部リンク2の先端側
をピッチ方向(Y軸まわり)に駆動する足(足首)関節
を構成する電動モータ18R,18Lとロール方向(X
軸まわり)に駆動する足(足首)関節を構成する電動モ
ータ20R,20Lを備える。
【0037】上記したように、図3において、関節はそ
れを構成する(そこに配置される)電動モータの回転軸
線で示す。尚、脚部リンク2の先端には足部(足平)2
2R,22Lが取着される。
【0038】このように、脚部リンク2の股関節(腰関
節)には電動モータ10R(L),12R(L),14
R(L)がそれらの回転軸線が直交するように配置され
ると共に、足関節(足首関節)には電動モータ18R
(L),20R(L)がそれらの回転軸線が直交するよ
うに配置される。尚、股関節と膝関節は大腿リンク24
R(L)で、膝関節と足関節は下腿リンク26R(L)
で連結される。
【0039】脚部リンク2は股関節を介して上体3に連
結されるが、図3では上体3を上体リンク28として簡
略的に示す。前記したように、上体3には腕部リンク5
が連結される。
【0040】腕部リンク5も、脚部リンク2と同様に構
成される。即ち、ロボット1は、肩部に、腕部リンク5
をピッチ方向に駆動する関節を構成する電動モータ30
R,30Lとロール方向に駆動する関節を構成する電動
モータ32R,32Lを備えると共に、その自由端側を
回旋する関節を構成する電動モータ34R,34Lと、
肘部にそれ以降の部位を回旋させる関節を構成する電動
モータ36R,36Lを備え、さらにその先端側にそれ
を回旋させる手首関節を構成する電動モータ38R,3
8Lを備える。尚、手首の先にはハンド(エンドエフェ
クタ)40R,40Lが取着される。
【0041】即ち、腕部リンク5の肩関節には電動モー
タ30R(L),32R(L),34R(L)がそれら
の回転軸線が直交するように配置される。尚、肩関節と
肘関節とは上腕リンク42R(L)で、肘関節と手首関
節とは下腕リンク44R(L)で連結される。
【0042】また、頭部4は、鉛直軸まわりの首関節4
6と、それと直交する軸まわりに頭部4を回転させる頭
部揺動機構48を介して上体3に連結される。図3(お
よび図2)に示す如く、頭部4の内部には撮像した画像
を示す信号を出力する、CCDカメラからなる視覚セン
サ50が配置されると共に、レシーバおよびマイクロフ
ォンからなる音声入出力装置52が配置される。
【0043】上記の構成により、脚部リンク2は左右の
足について合計12の自由度を与えられ、歩行中にこれ
らの12個の関節を適宜な角度で駆動することで、足全
体に所望の動きを与えることができ、任意に3次元空間
を歩行させることができる。また、腕部リンク5も左右
の腕についてそれぞれ5つの自由度を与えられ、これら
の関節を適宜な角度で駆動することで所望の作業を行わ
せることができる。さらに、頭部4は2つの自由度を与
えられ、これらの関節あるいは揺動機構を適宜な角度で
駆動することにより所望の方向に頭部4を向けることが
できる。
【0044】10R(L)などの電動モータのそれぞれ
には内界センサとしてロータリエンコーダ(角度検出
器。図4に56とのみ示す)が設けられ、電動モータの
回転軸の回転を通じて対応する関節の角度、加速度、お
よび角加速度の少なくともいずれかを示す信号を出力す
る。
【0045】足部22R(L)には公知の6軸力センサ
(床反力検出器。外界センサ)58が取着され、ロボッ
トに作用する外力の内、接地面からロボットに作用する
床反力の3方向成分Fx,Fy,Fzとモーメントの3
方向成分Mx,My,Mzと示す信号を出力する。
【0046】さらに、上体3には内界センサとして傾斜
計(姿勢センサ)60が設置され、鉛直軸に対する上体
3の傾き(傾斜角度)とその角速度の少なくともいずれ
か、即ち、ロボット1の上体3の傾斜(姿勢)などの状
態量を示す信号を出力する。傾斜計60は、メインジャ
イロと、メインジャイロと別体に並設されると共に、メ
インジャイロが異常のときに代替使用されるサブジャイ
ロを備える。
【0047】図2に示す如く、ロボット1の上体3の下
部にはバッテリ64が内蔵されると共に、背中側の格納
部6にはマイクロコンピュータからなるメイン制御ユニ
ット(以下「メインECU」という)68が収納され
る。
【0048】また、前記した股関節、膝関節、足関節、
肩関節、肘関節および手首関節の付近には、同様にマイ
クロコンピュータからなる分散制御ユニット(以下「分
散ECU」という)70,72,74,76,78,8
0が配置される。
【0049】さらに、6軸力センサ58およびバッテリ
64用としてそれらの付近には分散ECU82,84が
配置されると共に、頭部3の機器用として適宜位置には
分散ECU86が配置される。分散ECU86は視覚セ
ンサ50が出力する画像信号を入力し、視覚センサ50
と共に画像を介してロボット1が位置する環境を認識す
る画像認識系を構成する。
【0050】また、音声入出力装置52の入出力も分散
ECU86に接続され、分散ECU86はレシーバを通
して操作者の音声による指示を認識すると共に、その出
力をマイクロフォンを通して音声として操作者に送出
し、よって音声入出力装置52と共に音声による交信を
可能とする音声認識系を構成する。
【0051】このように、分散ECUはロボット1に合
計16個設けられる。バッテリ64は直流電圧40
〔V〕の容量を備え、これら分散ECU群の動作電圧源
として機能する他、10R(L)などの電動モータおよ
びメインECU68などの動作電圧源として機能する。
バッテリ64の通電回路の適宜位置には電圧センサ90
(図4に示す)が配置され、バッテリ64の出力電圧を
示す信号を出力する。
【0052】図3の下部に示すように、メインECU6
8と独立に、ロボット1の外部には、マイクロコンピュ
ータからなる操作者用の操作用制御ユニット(以下「操
作用ECU」という)94が設けられる。即ち、格納部
6にはメインECU68と操作用ECU94を無線を介
して通信自在に接続する通信装置96が設けられ、無線
系を構成する。操作用ECU94にはインディケータ
(図示せず)が配置される。
【0053】図4はメインECU68などの構成を機能
的に示すブロック図であるが、同図を参照してメインE
CU68などの構成をさらに詳細に説明すると、メイン
ECU68は制御部68a、大局的安定化制御計算部6
8b、共有メモリ68cなどを備え、前記したロータリ
エンコーダ56、6軸力センサ58、傾斜計60、電圧
センサ90などの出力はメインECU68に入力された
後、共有メモリ68cに格納される。
【0054】制御部68aは脚制御部、腕制御部および
頭制御部を備え、脚制御部は、予め生成された歩容パラ
メータと共有メモリ68cに格納されたロボット1の状
態量を示す傾斜計60などの出力および6軸力センサ5
8からなる外界センサの出力に基づき、10R(L)な
どの電動モータ(駆動モータ)をそれぞれモータドライ
バ100を介して作動させ、脚部リンク2を駆動して移
動するように制御を行う。尚、モータドライバ100
は、図2,図3に示す如く、格納部6の内部に回路ユニ
ットとして収容される。
【0055】図5は大局的安定化制御計算部68bの後
述する動作を説明するブロック図であるが、図示の如
く、歩容パラメータは、上体3と足部22の位置および
姿勢(向き)からなる運動パラメータと、ZMP(Ze
ro Moment Point)で定義される床反力
パラメータとから構成される。尚、『位置』はX,Y,
Z座標系で、『姿勢』はX,Y,Z軸に対する角度で示
される。従って、「傾斜」も、姿勢のパラメータの一部
である。
【0056】歩容は1歩(両脚支持期の初期から片脚支
持期の終端)の間の運動軌跡(軌道)と床反力軌跡(軌
道)からなり、一連の歩行は1歩の歩容が複数個つなが
ったものとする。
【0057】また、制御部68aにあって、腕制御部は
作業内容に従って前記腕部リンク5を駆動制御すると共
に、頭制御部は画像認識系の指示に従って頭部揺動機構
48を駆動制御する。
【0058】大局的安定化制御計算部68bは、共有メ
モリ68cに格納されたロボット1の状態量を示す傾斜
計60などの出力および6軸力センサ58からなる外界
センサの出力に基づき、図5に示す如く、少なくとも目
標操作量(具体的にはモーメント、より具体的には、目
標ZMPまわりのモデル操作モーメントMmdl)を入
力し、前記目標値を満足するように制御対象であるロボ
ット1の目標挙動を出力する動力学モデル(ロボット摂
動動力学モデル)に基づき、少なくとも前記動力学モデ
ルとロボット1の状態量、より具体的には傾斜計60を
通じて測定した上体3の鉛直軸に対する傾斜(傾斜角
度)の偏差θerrに応じた前記目標値(目標ZMPま
わりのモデル操作モーメントMmdl)の修正量を少な
くとも前記動力学モデルに付加的に入力して前記動力学
モデルの挙動を修正する動力学モデル挙動修正手段(実
傾き偏差制御フィードバック則)を備えると共に、前記
動力学モデルの挙動を追従するように、10R(L)な
どの電動モータ(駆動モータ)の作動を制御する制御手
段、具体的には10R(L)などの電動モータを駆動し
て前記関節を変位制御する関節変位制御手段(変位コン
トローラ)とを備える。尚、その詳細は、先に本出願人
が特開平5─337849号公報に記載されているの
で、これ以上の説明は省略する。
【0059】さらに、操作用ECU94はメモリ94a
を備え、メモリ94aは外部メモリとして機能する。ま
た、10R(L)などの電動モータの通電回路には電流
センサ102が設けられて電動モータに供給される通電
電流を示す信号を出力すると共に、電動モータの適宜位
置には温度センサ104が設けられてその温度を示す信
号を出力する。
【0060】次いで、この発明の特徴である異常検知
(エラーチェック)について図6フロー・チャートを参
照して説明する。尚、図6フロー・チャートに示すプロ
グラムは、2.5msecごとに実行される。
【0061】先ず、メインECU68の大局的安定化制
御計算部68bは、状態量、即ち、前記した動力学モデ
ルとロボット1の傾斜角度の偏差(傾き偏差)θer
r、より詳しくはX軸方向の偏差θerrxおよびY軸
方向の偏差θerryがそれぞれ所定角度(例えば20
度)を超えるか否か判断することでエラーチェック(異
常検知(自己診断))を行う。
【0062】大局的安定化制御計算部68bは偏差がそ
れぞれ所定範囲にあれば正常と判断すると共に、X軸方
向あるいはY軸方向の偏差が所定範囲にないときは状態
量が異常な値であると判断してS12に進み、エラー情
報(異常情報)、即ち、偏差θerrxあるいはθer
ryが過大である旨のエラー情報を出力し、次いでS1
4に進み、そのときの姿勢パラメータを出力する。姿勢
パラメータは前記した上体3などの位置・姿勢パラメー
タに加え、偏差θerrおよびロボット1が起動されて
からの時間も含む。
【0063】次いでS16に進み、大局的安定化制御計
算部68bは、エラー情報を共有メモリ68cに書き込
む。尚、図4に示す如く、エラー情報は、不具合検知部
68dにも送られる。
【0064】従って、S18で不具合検知部68dは、
内部時計のタイムスタンプを付けたエラー発生ログ(記
録)を出力、即ち、エラー情報(異常情報)を異常が発
生した日時を付して出力する。不具合検知部68dの出
力は、不具合情報統合解析部68eに送られる。
【0065】従って、S20で不具合情報統合解析部6
8eは、エラーのランク(不具合度)を行動計画部68
fに通知、即ち、エラー情報に基づいてエラー(異常)
のランク(不具合度)を判定し、判定結果と発生箇所
(この場合、大局的安定化制御計算部68b)を示す出
力を生じる。また、S22で無線系を介して操作用EC
U94に出力を送り、そのインディケータに表示してエ
ラー(異常)が検知されたことを操作者に報知する。
【0066】従って、S24で行動計画部68fは、エ
ラーのランクに応じて次の動作(行動)を決定し、各部
位(制御部68aなど)に指示を送る、即ち、判定され
た不具合度に応じ、ロボット1を安定な状態に移行させ
る制御を行う、具体的には、判定された不具合度に応
じ、所定の行動計画表に基づいてロボット1が安定な状
態に移行するように歩行の停止などの安定状態移行制御
を指示する。従って、S26で指示を受けた各部位(制
御部68aなど)は、行動計画表に従って制御を行う。
【0067】図7は、その行動計画表を示す説明図であ
る。図示の如く、大局的安定化制御においてはランク
(不具合度)はFATALとされ、その場合はロボット
1を直ちに停止させるように、制御部68aに指令がな
される。尚、ランク(不具合度)は以下からなる。FA
TAL...エラー(異常)の程度が大きいことを意味
する。従って、その場合はロボットを直ちに停止させる
ように制御が行われる。WARNING...エラー
(異常)の程度が中程度なことを意味する、従って、そ
の場合はロボットを直ちには停止させず、その1歩、即
ち、動作中の1歩の歩行動作が終了するまで制御を継続
すると共に、それが終了した後に停止させる安定状態移
行制御が行われる。SMALL...エラー(異常)の
程度が軽微なことを意味する、従って、その場合は操作
者に報知する程度に止め、ロボットの停止制御は行わな
いこととする。
【0068】図6フロー・チャートの説明に戻ると、次
いでS28において行動計画部68fは、ロボット1の
動作が終了したのを確認した後、この場合はロボット1
が直ちに停止したのを確認した後、エラーの解析に必要
な歩行データ(具体的には、前記した運動パラメータと
床反力パラメータなど)にタイムスタンプを付けて作成
する。
【0069】次いでS30に進み、歩行データとエラー
ログ(記録)を操作用ECU94に無線系を介して転送
し、そのメモリ(外部メモリ)94aに保存(格納)す
る。次いでS32に進み、エラーコード(異常情報)と
姿勢パラメータを内部フラッシュメモリ(内部メモリ)
68gに保存(格納)する。
【0070】上記はメインECU68が行う大局的安定
化制御の異常検知であるが、次いで(頭部用の分散EC
U86を除く)分散ECU70から84までのエラーチ
ェック(異常検知)について説明すると、S34でそれ
を行う。
【0071】図8は、S34のエラーチェックを示すサ
ブルーチン・フロー・チャートである。
【0072】以下説明すると、S100において70か
ら84までの15個の分散ECUでそれぞれ出力が所定
範囲にあるかなど判断することでエラーチェック(異常
検知)を行う。具体的には、10R(L)などの電動モ
ータ、ロータリエンコーダ56および傾斜計60などの
内界センサ、および6軸力センサ(外界センサ)58の
出力などが所定範囲にないか否か判断することでエラー
か否かチェック(自己診断)する。
【0073】より具体的には、10R(L)などの電動
モータに関しては、前記したように、電流センサ102
および温度センサ104の出力から検出された通電電流
および温度をそれぞれ設定される所定範囲にあるか否か
判断し、検出された通電電流および温度の少なくともい
ずれかがそれぞれ設定される所定範囲にないとき、エラ
ーと判断する。
【0074】また、ロータリエンコーダ56および傾斜
計60に関しては、出力(傾斜計60の場合はメインジ
ャイロの出力)から検出された値(傾斜角度)が所定範
囲にあるか否か判断し、その出力が所定範囲にないと
き、エラーと判断(自己診断)する。尚、傾斜計60の
エラー検知は、例えば分散ECU70が行う。
【0075】6軸力センサ用の分散ECU82に関して
は、同様に、6軸力センサ58の出力が所定範囲にある
か否か判断し、センサ出力が所定範囲にないとき、エラ
ーと判断(自己診断)する。
【0076】バッテリ用の分散ECU84に関しては、
電圧センサ90の出力から検出されたバッテリ64の出
力電圧を所定値と比較し、出力電圧が所定値未満となっ
たとき、バッテリ60がエラーと判断(自己診断)す
る。
【0077】エラーと判断されたときは、S102に進
み、エラー情報をメインECU68に転送する。図9は
それらの処理を示すタイム・チャートである。
【0078】次いで頭部用の分散ECU86のエラーチ
ェックについて説明すると、S36でそれを行う。
【0079】図10は、その中の無線系のエラーチェッ
クを示すサブルーチン・フロー・チャートである。
【0080】以下説明すると、S200で無線系のデバ
イス(イーサネット(登録商標)のアダプタなど)が使
用できないか、あるいはネットワーク処理結果が所定範
囲外の値か(またはネットワーク処理結果が所定範囲外
の値を検知しているか)否かチェック(自己診断)し、
肯定されるときはS202に進み、エラー情報をメイン
ECU68に転送する。
【0081】また、図11は、その中の画像認識系およ
び音声認識系のエラーチェックを示すサブルーチン・フ
ロー・チャートである。
【0082】以下説明すると、S300でリクエストに
対して実行できない、あるいは結果が所定範囲外か否か
チェック(自己診断)し、肯定されるときはS302に
進み、メインECU68にエラー情報を転送する。図1
2は、それら無線系および画像・音声認識系の処理を示
すタイム・チャートである。
【0083】図6フロー・チャートの説明に戻ると、メ
インECU68は、分散ECUからエラー情報の送信が
ある場合、S16でエラー情報を共有メモリ68cに書
き込み、S18に進んでタイムスタンプを付けてエラー
発生ログを出力し、S20以降に進んで前記したような
処理を行う。
【0084】ここで、分散ECUからエラー情報が出力
された場合のS24における行動計画部の処理について
図7を参照して説明すると、10R(L)などの電動モ
ータが異常と判断された場合、前記したように、異常情
報に基づいて異常の不具合度(ランク)がFATAL,
WARNING,SMALLと判定され、FATALと
判定されるときは、ロボット1を直ちに停止させる安定
状態移行制御が実行される。
【0085】また、WARNINGと判定されるとき
は、ロボット1の動作中の1歩が終了するまではそれま
での制御が継続されると共に、SMALLと判定される
ときは、操作者に報知するに止め、ロボット1の制御は
そのまま継続される。
【0086】尚、上記した3種類の不具合度(ランク)
は分散ECUのエラー検知についてのみ用意され、それ
以外のエラーの場合は1種類の不具合度のみが用意され
る。即ち、傾斜計60に関してはエラーと判断された場
合、FATALとのみ判定され、その場合の行動はメイ
ロジャイロに代えてサブジャイロの出力を使用してロボ
ット1を直ちに停止させる安定状態移行制御が実行され
る。
【0087】6軸力センサ58に関してはエラーと判断
された場合、同様にFATALとのみ判定され、その場
合の行動はセンサの理論値を使用してロボット1を直ち
に停止させる安定状態移行制御が実行される。
【0088】また、電源系(バッテリ64)に関しては
エラーと判断された場合、WARNINGとのみ判定さ
れ、その場合は、ロボット1の歩行動作が終了するまで
はそれまでの制御が継続される。これは、無線系、音声
認識系および画像認識系に関しても同様である。即ち、
かかる場合はロボット1の転倒の可能性が少ないことか
ら、その動作終了までは制御を継続するようにした。
尚、かかる場合、所定時間、例えば1min(分)間、
出力がないとき、直ちにロボット1を停止させるような
制御を行っても良い。
【0089】上記の如く、この実施の形態においては、
ロボット1の状態量が異常な値か否か、あるいは傾斜計
60など内界センサ、あるいは10R(L)などの電動
モータなどの少なくともいずれかが異常か否か自己診断
し、異常と判定されたとき、その異常情報を出力し、そ
れに基づいて異常の不具合度(ランク)を判定すると共
に、判定された不具合度に応じ、ロボット1が安定な状
態に移行させるように構成したので、異常検知結果を効
果的に活用することができる。また、判定された不具合
度に応じて安定な状態に移行させるように構成したの
で、その移行も適切なものとすることができる。
【0090】さらに、判定された不具合度に応じ、所定
の行動計画表に基づいて安定な状態に移行するように制
御する如く構成したので、安定状態への移行も一層適切
なものとすることができる。
【0091】また、不具合度(ランク)とロボット1の
状態量を示すパラメータ(姿勢パラメータ)を内部フラ
ッシュメモリ68gに格納すると共に、外部メモリ94
aに格納する如く構成したので、異常になるに到った経
緯を一層正確に把握することができて異常検知の信頼性
を一層向上させることができると共に、その状態量を考
慮して安定な状態に移行させることが可能となり、安定
状態への移行も一層適切なものとすることができる。
【0092】また、大局的安定化制御を行うときも動力
学モデルとロボット1の状態量の偏差θerrが所定値
を超えるとき、状態量が異常な値と自己診断する如く構
成したので、状態量の異常を精度良く検知することがで
きて異常検知の信頼性を向上させることができ、よって
安定状態への移行も一層適切なものとすることができ
る。
【0093】このように、この実施の形態にあっては、
少なくとも駆動モータ(電動モータ10R(L)など)
と、内部の状態量を測定する傾斜計60などの内界セン
サとを備え、搭載されたマイクロコンピュータからなる
制御ユニット(メインECU68)において少なくとも
前記内界センサの出力から得た状態量に基づいて前記駆
動モータを作動させ(駆動し)て移動する移動ロボット
の異常を検知する異常検知装置において、より具体的に
は、少なくとも上体3と、前記上体に関節を介して揺動
可能に連結されると共に、先端に関節を介して足部22
が連結される複数本、より具体的には2本の脚部リンク
2と、前記関節をそれぞれ駆動する駆動モータ(電動モ
ータ10R(L)など)と、少なくとも内部の状態量を
測定する傾斜計60などの内界センサとを備え、搭載さ
れたマイクロコンピュータからなる制御ユニット(メイ
ンECU68)において少なくとも前記内界センサの出
力から得た状態量に基づいて前記駆動モータ(電動モー
タ)を作動(駆動し)て移動する脚式移動ロボットの異
常を検知する異常検知装置において、前記制御ユニット
が、前記状態量が異常な値か否か、あるいは前記内界セ
ンサおよび駆動モータ(電動モータ)を少なくとも含む
前記ロボットの搭載機器の少なくともいずれかが異常か
否か自己診断する自己診断手段(S10,S34,S3
6,S100,S200,S300)、前記自己診断手
段によって異常と判定されたとき、その異常情報を出力
する異常情報出力手段(S18)、前記異常情報出力手
段の出力を入力して前記異常情報に基づいて異常の不具
合度(エラーのランク)を判定する不具合度判定手段
(S20)、および前記判定された不具合度に応じ、前
記ロボットが安定な状態に移行させる安定状態移行手段
(S24)を備える如く構成した。
【0094】また、前記安定状態移行手段は、前記判定
された不具合度(エラーのランク、より具体的にはFA
TAL,WARNING,SMALL)に応じ、所定の
行動計画表に基づいて前記ロボットが安定な状態に移行
するように制御する如く構成した。
【0095】さらに、前記判定された不具合度を、前記
制御ユニットに設けられた内部メモリ(内部フラッシュ
メモリ68g)に格納すると共に、前記ロボットの外部
に設けられた外部メモリ94aに格納する不具合度格納
手段(S30,S32)を備える如く構成した。
【0096】また、前記不具合度格納手段(S30,S
32)は、前記不具合度判定手段の出力と前記ロボット
の状態量を示すパラメータ(姿勢パラメータ)を、前記
内部メモリに格納すると共に、前記外部メモリに格納す
る如く構成した。
【0097】また、前記制御ユニットは、少なくとも目
標操作量を入力し、前記目標操作量を満足するように制
御対象である前記ロボットの目標挙動を出力する動力学
モデルに基づき、少なくとも前記動力学モデルと前記ロ
ボットの状態量の偏差に応じた前記目標値の修正量を少
なくとも前記動力学モデルに付加的に入力して前記動力
学モデルの挙動を修正する動力学モデル挙動修正手段
(大局的安定化制御計算部68b)と、および前記動力
学モデルの挙動を追従するように、前記駆動モータ(電
動モータ)の作動を制御する制御手段、より具体的には
前記駆動モータ(電動モータ)を駆動して前記関節を変
位制御する関節変位制御手段(大局的安定化制御計算部
68b)とを備えるものであると共に、前記自己診断手
段(S10,S34,S100)は、前記動力学モデル
と前記ロボットの状態量の偏差、より具体的には傾斜
(角度)の偏差θerrが所定範囲にないとき、前記状
態量が異常な値と自己診断する如く構成した。
【0098】また、前記ロボットが、少なくとも上体3
と、前記上体に関節を介して揺動可能に連結されると共
に、先端に関節を介して足部22が連結される複数本、
より具体的には2本の脚部リンク2を備える脚式移動ロ
ボットであり、前記内界センサが前記上体3の鉛直軸に
対する傾斜を示す出力を生じる傾斜計60を含むと共
に、前記自己診断手段(S10,S34,S100)
は、前記傾斜計の出力が所定範囲にないとき、前記傾斜
計が異常と自己診断する如く構成した。
【0099】また、前記ロボットが、少なくとも上体3
と、前記上体に関節を介して揺動可能に連結されると共
に、先端に関節を介して足部22が連結される複数本、
より具体的には2本の脚部リンク2を備える脚式移動ロ
ボットであり、前記内界センサが前記関節の角度、角速
度および角加速度の少なくともいずれかを示す出力を生
じる角度検出器(ロータリエンコーダ56)を含むと共
に、前記自己診断手段(S10,S34,S100)
は、前記角度検出器の出力が所定範囲にないとき、前記
角度検出器が異常と自己診断する如く構成した。
【0100】また、前記内界センサが、撮像した画像を
示す出力を生じる視覚センサ50を含む如く構成した。
【0101】また、前記搭載機器が、前記ロボットに作
用する床反力を測定する床反力検出器(6軸力センサ5
8)を含むと共に、前記自己診断手段(S10,S3
4,S100)は、前記床反力検出器の出力が所定範囲
にないとき、前記床反力検出器が異常と自己診断する如
く構成した。
【0102】また、前記搭載機器が、前記駆動モータ
(電動モータ)に供給される電流および前記駆動モータ
(電動モータ)の温度を検出するセンサ群(電流センサ
102、温度センサ104)を含むと共に、前記自己診
断手段(S10,S34,S100)は、前記検出され
た電流および温度の少なくともいずれかがそれぞれ設定
される所定範囲にないとき、前記駆動モータ(電動モー
タ)が異常と自己診断する如く構成した。
【0103】また、前記搭載機器が、前記制御ユニット
および前記駆動モータ(電動モータ)に通電するバッテ
リ64およびその電圧を示す出力を生じる電圧センサ9
0を含むと共に、前記自己診断手段(S10,S34,
S100)は、前記電圧センサの出力が所定値未満のと
き、前記バッテリが異常と自己診断する如く構成した。
【0104】また、前記搭載機器が、操作者との音声に
よる交信を可能とする音声認識装置(音声入出力装置5
2など)を含む如く構成した。
【0105】さらに、前記ロボットの外部に配置されて
前記外部メモリを含む、マイクロコンピュータからなる
操作用制御ユニット(操作用ECU94)と、および前
記制御ユニットと前記操作用制御ユニットを通信自在に
接続する通信手段(通信装置96)とを備えると共に、
前記自己診断手段(S10,S36,S200)は、前
記通信手段が異常か否か自己診断する如く構成した。
【0106】尚、上記において、駆動モータ(電動モー
タ)および内界センサなどの異常検知において出力を所
定値、換言すれば固定値と比較することで異常を検知し
たが、テーブルあるいはマップを設けて行っても良い。
例えば、電源系(バッテリ64)に関して説明すると、
時間、予定される歩行から推定される仕事量などで推定
バッテリ電圧をテーブルあるいはマップとして設定して
おき、それを検索して所定値としても良い。
【0107】6軸力センサ58に関して言えば、例え
ば、予想される歩行における距離、時間などからでロボ
ット1に作用する床反力の経時的な変化をテーブルある
いはマップとして設定しておき、それを検索して所定値
としても良い。
【0108】また、移動ロボットとしてヒューマノイド
型の脚式移動ロボットを例にとって説明したが、それに
限られるものではなく、この発明は、車輪式、クローラ
式の移動ロボットに同様に妥当すると共に、脚式移動ロ
ボットとしても3本以上の脚部リンクを備えたものにも
同様に妥当する。
【0109】また、駆動モータとして電動モータを例に
とって説明したが、それに限られるものではなく、この
発明は、油圧モータ、空圧モータなどの流体圧モータな
どにも同様に妥当する。
【0110】
【発明の効果】請求項1項にあっては、状態量が異常な
値か否か、あるいは内界センサなどの少なくともいずれ
かが異常か否か自己診断し、異常と判定されたとき、そ
の異常情報を出力し、それに基づいて異常の不具合度を
判定すると共に、判定された不具合度に応じ、移動ロボ
ットが安定な状態に移行させるように構成したので、異
常検知結果を効果的に活用することができる。また、判
定された不具合度に応じて安定な状態に移行させるよう
に構成したので、その移行も適切なものとすることがで
きる。
【0111】請求項2項にあっては、判定された不具合
度に応じ、所定の行動計画表に基づいて安定な状態に移
行するように制御する如く構成したので、前記した効果
に加え、安定状態への移行も一層適切なものとすること
ができる。
【0112】請求項3項にあっては、判定された不具合
度を内部メモリに格納すると共に、外部メモリに格納す
るようにしたので、前記した効果に加え、移動ロボット
の異常検知の信頼性を向上させることができる。
【0113】請求項4項にあっては、不具合度とロボッ
トの状態量を示すパラメータを内部メモリに格納すると
共に、外部メモリに格納する如く構成したので、前記し
た効果に加え、異常になるに到った経緯を一層正確に把
握することができて移動ロボットの異常検知の信頼性を
一層向上させることができると共に、その状態量を考慮
して安定な状態に移行させることが可能となり、安定状
態への移行も一層適切なものとすることができる。
【0114】請求項5項にあっては、かかる制御を行う
ときも動力学モデルとロボットの状態量の偏差が所定値
を超えるとき、状態量が異常な値と自己診断する如く構
成したので、前記した効果に加え、状態量の異常を精度
良く検知することができて移動ロボットの異常検知の信
頼性を向上させることができ、よって安定状態への移行
も一層適切なものとすることができる。
【0115】請求項6項にあっては、前記した効果に加
え、内界センサとしての傾斜計の異常を精度良く検知す
ることができて、移動ロボットの異常検知の信頼性を向
上させることができ、よって安定状態への移行も一層適
切なものとすることができる。
【0116】請求項7項にあっては、前記した効果に加
え、内界センサとしての角度検出器の異常を精度良く検
知することができて移動ロボットの異常検知の信頼性を
向上させることができ、よって安定状態への移行も一層
適切なものとすることができる。
【0117】請求項8項にあっては、前記した効果に加
え、内界センサとして視覚センサを含むときも、その異
常を検知することができて移動ロボットの異常検知の信
頼性を向上させることができ、よって安定状態への移行
も一層適切なものとすることができる。
【0118】請求項9項にあっては、前記した効果に加
え、搭載機器として床反力検出器を含むときも、その異
常を精度良く検知することができて移動ロボットの異常
検知の信頼性を向上させることができ、よって安定状態
への移行も一層適切なものとすることができる。
【0119】請求項10項にあっては、前記した効果に
加え、駆動モータの異常を精度良く検知することができ
て移動ロボットの異常検知の信頼性を向上させることが
でき、よって安定状態への移行も一層適切なものとする
ことができる。
【0120】請求項11項にあっては、前記した効果に
加え、バッテリの異常を精度良く検知することができて
移動ロボットの異常検知の信頼性を向上させることがで
き、よって安定状態への移行も一層適切なものとするこ
とができる。尚、ここで、「バッテリの異常」は、バッ
テリの出力電圧が所期の値を出力している場合を正常と
みなすことを前提とする。
【0121】請求項12項にあっては、搭載機器として
音声認識装置を含むときもその異常を検知することがで
きて移動ロボットの異常検知の信頼性を向上させること
ができ、よって安定状態への移行も一層適切なものとす
ることができる。
【0122】請求項13項にあっては、通信手段を含む
ときもその異常を検知することができて移動ロボットの
異常検知の信頼性を向上させることができ、よって安定
状態への移行も一層適切なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態に係る移動ロボッ
トの異常検知装置が対象とする移動ロボット、具体的に
は脚式移動ロボットの正面図である。
【図2】図1に示すロボットの側面図である。
【図3】図1に示すロボットをスケルトンで示す説明図
である。
【図4】図3に示す制御ユニットなどの構成を詳細に示
すブロック図である。
【図5】図4に示す、大局的安定化制御計算部の動作を
説明するブロック図である。
【図6】図3に示す移動ロボットの異常検知装置の動作
を示すフロー・チャートである。
【図7】図6フロー・チャートで使用される行動計画表
を示す説明図である。
【図8】図6フロー・チャートのサブルーチン・フロー
・チャートである。
【図9】図8フロー・チャートの処理を説明するタイム
・チャートである。
【図10】同様に、図6フロー・チャートのサブルーチ
ン・フロー・チャートである。
【図11】同様に、図6フロー・チャートのサブルーチ
ン・フロー・チャートである。
【図12】図10および図11フロー・チャートの処理
を説明するタイム・チャートである。
【符号の説明】
1 移動ロボット(脚式移動ロボット。ロボット) 2 脚部リンク 3 上体 4 頭部 5 腕部リンク 10,12,14R,L 股関節を構成する電動モータ
(駆動モータ) 16R,L 膝関節を構成する電動モータ(駆動モー
タ) 18,20R,L 足関節を構成する電動モータ(駆動
モータ) 22R,L 足部(足平) 24R,L 上腿リンク 26R,L 下腿リンク 28 上体リンク 30,32,34R,L 肩関節を構成する電動モータ
(駆動モータ) 36R,L 肘関節を構成する電動モータ(駆動モー
タ) 38R,L 手首関節を構成する電動モータ(駆動モー
タ) 40R,L ハンド(エンドエフェクタ) 42R,L 上腕リンク 44R,L 下腕リンク 50 視覚センサ 52 音声入出力装置 56 ロータリエンコーダ(角度検出器) 58 6軸力センサ(床反力検出器) 60 傾斜計 64 バッテリ 68 メイン制御ユニット(メインECU) 68a 制御部 68b 大局的安定化制御計算部 68c 共有メモリ 68d 不具合検知部 68e 不具合情報統合解析部 68f 行動計画部 68g 内部フラッシュメモリ(内部メモリ) 70,72,74,76,78,80 分散制御ユニッ
ト(分散ECU) 82,84,86 分散制御ユニット(分散ECU) 90 電圧センサ 94 操作用制御ユニット(操作用ECU) 94a 外部メモリ 96 通信装置 100 モータドライバ 102 電流センサ 104 温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相原 雅樹 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 松本 隆志 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 2C150 CA01 DA04 DA24 DA26 DA27 DA28 DF03 DF06 DF33 ED10 ED42 ED52 EF07 EF16 EF17 EF22 EF23 EF29 EF33 EF36 3C007 AS36 CS08 JS03 KS20 KS21 KS27 KS34 KT01 LV15 MS14 MS22 MS23 MS24 WA03 WA13 WB15 WC03 WC04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも駆動モータと、内部の状態量
    を測定する内界センサとを備え、搭載されたマイクロコ
    ンピュータからなる制御ユニットにおいて少なくとも前
    記内界センサの出力から得た状態量に基づいて前記駆動
    モータを作動させて移動する移動ロボットの異常を検知
    する異常検知装置において、前記制御ユニットが、 a.前記状態量が異常な値か否か、あるいは前記内界セ
    ンサおよび駆動モータを少なくとも含む前記ロボットの
    搭載機器の少なくともいずれかが異常か否か自己診断す
    る自己診断手段、 b.前記自己診断手段によって異常と判定されたとき、
    その異常情報を出力する異常情報出力手段、 c.前記異常情報出力手段の出力を入力して前記異常情
    報に基づいて異常の不具合度を判定する不具合度判定手
    段、および d.前記判定された不具合度に応じ、前記ロボットが安
    定な状態に移行させる安定状態移行手段、を備えること
    を特徴とする移動ロボットの異常検知装置。
  2. 【請求項2】 前記安定状態移行手段は、前記判定され
    た不具合度に応じ、所定の行動計画表に基づいて前記ロ
    ボットが安定な状態に移行するように制御することを特
    徴とする請求項1項記載の移動ロボットの異常検知装
    置。
  3. 【請求項3】 さらに、 e.前記判定された不具合度を、前記制御ユニットに設
    けられた内部メモリに格納すると共に、前記ロボットの
    外部に設けられた外部メモリに格納する不具合度格納手
    段、を備えたことを特徴とする請求項1項または2項記
    載の移動ロボットの異常検知装置。
  4. 【請求項4】 前記不具合度格納手段は、前記不具合度
    判定手段の出力と前記ロボットの状態量を示すパラメー
    タを、前記内部メモリに格納すると共に、前記外部メモ
    リに格納することを特徴とする請求項3項記載の移動ロ
    ボットの異常検知装置。
  5. 【請求項5】 前記制御ユニットは、 f.少なくとも目標操作量を入力し、前記目標操作量を
    満足するように制御対象である前記ロボットの目標挙動
    を出力する動力学モデルに基づき、少なくとも前記動力
    学モデルと前記ロボットの状態量の偏差に応じた前記目
    標値の修正量を少なくとも前記動力学モデルに付加的に
    入力して前記動力学モデルの挙動を修正する動力学モデ
    ル挙動修正手段と、および g.前記動力学モデルの挙動を追従するように、前記駆
    動モータの作動を制御する制御手段と、を備えるもので
    あると共に、前記自己診断手段は、前記動力学モデルと
    前記ロボットの状態量の偏差が所定範囲にないとき、前
    記状態量が異常な値と自己診断することを特徴とする請
    求項1項から4項のいずれかに記載の移動ロボットの異
    常検知装置。
  6. 【請求項6】 前記ロボットが、少なくとも上体と、前
    記上体に関節を介して揺動可能に連結されると共に、先
    端に関節を介して足部が連結される複数本の脚部リンク
    を備える脚式移動ロボットであり、前記内界センサが前
    記上体の鉛直軸に対する傾斜を示す出力を生じる傾斜計
    を含むと共に、前記自己診断手段は、前記傾斜計の出力
    が所定範囲にないとき、前記傾斜計が異常と自己診断す
    ることを特徴とする請求項1項から5項のいずれかに記
    載の移動ロボットの異常検知装置。
  7. 【請求項7】 前記ロボットが、少なくとも上体と、前
    記上体に関節を介して揺動可能に連結されると共に、先
    端に関節を介して足部が連結される複数本の脚部リンク
    を備える脚式移動ロボットであり、前記内界センサが前
    記ロボットの関節の角度、角速度および角加速度の少な
    くともいずれかを示す出力を生じる角度検出器を含むと
    共に、前記自己診断手段は、前記角度検出器の出力が所
    定範囲にないとき、前記角度検出器が異常と自己診断す
    ることを特徴とする請求項1項から6項のいずれかに記
    載の移動ロボットの異常検知装置。
  8. 【請求項8】 前記内界センサが、撮像した画像を示す
    出力を生じる視覚センサを含むことを特徴とする請求項
    1項から7項のいずれかに記載の移動ロボットの異常検
    知装置。
  9. 【請求項9】 前記搭載機器が、前記ロボットに作用す
    る床反力を測定する床反力検出器を含むと共に、前記自
    己診断手段は、前記床反力検出器の出力が所定範囲にな
    いとき、前記床反力検出器が異常と自己診断することを
    特徴とする請求項1項から8項のいずれかに記載の移動
    ロボットの異常検知装置。
  10. 【請求項10】 前記搭載機器が、前記駆動モータに供
    給される電流および前記駆動モータの温度を検出するセ
    ンサ群を含むと共に、前記自己診断手段は、前記検出さ
    れた電流および温度の少なくともいずれかがそれぞれ設
    定される所定範囲にないとき、前記駆動モータが異常と
    自己診断することを特徴とする請求項1項から9項のい
    ずれかに記載の移動ロボットの異常検知装置。
  11. 【請求項11】 前記搭載機器が、前記制御ユニットお
    よび前記駆動モータに通電するバッテリおよびその電圧
    を示す出力を生じる電圧センサを含むと共に、前記自己
    診断手段は、前記電圧センサの出力が所定値未満のと
    き、前記バッテリが異常と自己診断することを特徴とす
    る請求項1項から10項のいずれかに記載の移動ロボッ
    トの異常検知装置。
  12. 【請求項12】 前記搭載機器が、操作者との音声によ
    る交信を可能とする音声認識装置を含むことを特徴とす
    る請求項1項から11項のいずれかに記載の移動ロボッ
    トの異常検知装置。
  13. 【請求項13】 さらに、 h.前記ロボットの外部に配置されて前記外部メモリを
    含む、マイクロコンピュータからなる操作用制御ユニッ
    トと、および i.前記制御ユニットと前記操作用制御ユニットを通信
    自在に接続する通信手段と、を備えると共に、前記自己
    診断手段は、前記通信手段が異常か否か自己診断するこ
    とを特徴とする請求項1項から12項のいずれかに記載
    の移動ロボットの異常検知装置。
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