JP6685483B1 - ロボット行動計画システム、ロボットシステム、ロボット作業検証システム及びロボット行動計画方法 - Google Patents

ロボット行動計画システム、ロボットシステム、ロボット作業検証システム及びロボット行動計画方法 Download PDF

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Abstract

ロボット行動計画システム(7)は、第1ロボット(2A)においてエラーが発生した場合、第1ロボット(2A)の動作の状態を示す情報をもとに、エラーの要因と、要因の確からしさを示す評価値と、要因に対して取り得る解決策とを示す評価情報を生成するエラー評価部(71)と、評価値をもとにエラーに対する対応策を決定する対応策決定部(72)と、対応策決定部(72)によって決定された対応策が上記の解決策である場合、上記の解決策にしたがって第1ロボット(2A)の動作の手順を示すプランステップを生成するプランナ(73)と、プランナ(73)によってプランステップが生成された場合、プランステップにしたがって第1ロボット(2A)に動作を再開させるためのスケジュールを生成するスケジューラ(74)とを有する。

Description

本発明は、ロボットにおいてエラーが発生した場合の処理を行うロボット行動計画システム、ロボットシステム、ロボット作業検証システム及びロボット行動計画方法に関する。
近年、産業用ロボットによる作業が多様化し、生産性を向上させるためにロボットシステムを継続して稼働することが課題となっている。産業用ロボットの導入時には、人が、対象作業における動作点を産業用ロボットに教示すると共に、産業用ロボットに動作させる一連の動作プログラムを作成する。産業用ロボットが動作プログラムにしたがって動作を実行する過程で、操作対象のワーク又は作業環境といった様々なことから生じる要因によって産業用ロボットの動作が正常に完了せずエラーが発生する場合がある。特に複数の産業用ロボットが協働して動作を実行する場合、エラーが発生すると、エラーの影響が後の動作に波及し、複数の産業用ロボットが動作プログラムにしたがって動作を実行することが困難になることがある。
エラーが発生することにより停止したロボットシステムを復旧させるために、作業プログラムと機械から出力される信号とをもとに、停止した機械とエラーの原因とを特定する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018−36713号公報
しかしながら、特許文献1が開示している技術では、ロボットのエラーの要因が特定された後、人が復旧作業を行う。当該技術では、ロボットが復旧のための動作を自律的に行わないので、人がエラーの要因を取り除くことをすぐに行うことができない場合、ロボットシステムの稼働率が低下する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ロボットにおいてエラーが発生した場合のロボットシステムの稼働率を向上させるロボット行動計画システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ロボットにおいてエラーが発生してロボットの動作が停止した場合、ロボットの動作の状態を示す情報をもとに、意味ネットワークを用いて、エラーの要因と、要因の確からしさを示す評価値と、要因に対して取り得る解決策とを示す評価情報を生成するエラー評価部と、エラー評価部によって生成された評価情報が示す評価値をもとに、エラーに対する対応策を決定する対応策決定部とを有する。本発明は、対応策決定部によって決定された対応策が評価情報によって示される解決策である場合、解決策にしたがってロボットの動作の手順を示すプランステップを生成するプランナを更に有する。本発明は、プランナによってプランステップが生成された場合、プランステップにしたがってロボットに動作を再開させ、エラー発生前に与えられた当初の目標である作業を完了するスケジュールを生成するスケジューラを更に有する。対応策決定部によって決定された対応策が、評価値を精査するための動作を実行させる策、又は、ロボットの動作を停止させる策である場合、スケジューラは、対応策決定部によって決定された対応策にしたがってロボットの動作に関連するスケジュールを生成する。
本発明によれば、ロボットにおいてエラーが発生した場合のロボットシステムの稼働率を向上させることができるという効果が得られる。
実施の形態1にかかるロボットシステムの構成を示す図 実施の形態1における第1ロボットと第2ロボットとが部品を組み立てる様子を模式的に示す図 実施の形態1にかかるロボット行動計画システムが有するエラー評価部の構成を示す図 実施の形態1にかかるロボット行動計画システムにおけるエラー評価部が有する意味ネットワークマッチング部の動作の手順を示すフローチャート あるロボットがワークを把持した状態で移動する動作を表現した概念グラフを示す図 実施の形態1にかかるロボット行動計画システムが有する対応策決定部の動作の手順を示す第1のフローチャート 実施の形態1にかかるロボット行動計画システムが有する対応策決定部の動作の手順を示す第2のフローチャート 実施の形態2にかかるロボットシステムの構成を示す図 実施の形態3にかかるロボット作業検証システムの構成を示す図 実施の形態4にかかるロボット行動計画システムの構成を示す図 実施の形態1にかかるロボット行動計画システムが有するエラー評価部、対応策決定部、プランナ及びスケジューラの少なくとも一部の機能がプロセッサによって実現される場合のプロセッサを示す図 実施の形態1にかかるロボット行動計画システムが有するエラー評価部、対応策決定部、プランナ及びスケジューラの少なくとも一部が処理回路によって実現される場合の処理回路を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかるロボット行動計画システム、ロボットシステム、ロボット作業検証システム及びロボット行動計画方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
<ロボットシステムの構成>
図1は、実施の形態1にかかるロボットシステム1の構成を示す図である。ロボットシステム1は、動作を実行する第1ロボット2A及び第2ロボット2Bを有する。動作の例は、部品を組み立てる動作である。ロボットシステム1は、第1ロボット2Aを動作させるための第1動作プログラム31Aを記憶していて、第1動作プログラム31Aをもとに、第1ロボット2Aの動作についての指令を第1ロボット2Aに出力する第1コントローラ3Aを更に有する。
ロボットシステム1は、第2ロボット2Bを動作させるための第2動作プログラム31Bを記憶していて、第2動作プログラム31Bをもとに、第2ロボット2Bの動作についての指令を第2ロボット2Bに出力する第2コントローラ3Bを更に有する。第1ロボット2Aは、第1コントローラ3Aから出力される指令にしたがって動作を実行し、第2ロボット2Bは、第2コントローラ3Bから出力される指令にしたがって動作を実行する。
図2は、実施の形態1における第1ロボット2Aと第2ロボット2Bとが部品を組み立てる様子を模式的に示す図である。更に言うと、図2は、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bが第1の組立動作S1、第2の組立動作S2及び第3の組立動作S3を順に実行する様子を模式的に示す図である。第1の組立動作S1、第2の組立動作S2及び第3の組立動作S3の各々は、部品を組み立てる動作であって、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bが実行する動作の例である。矢印は、第1の組立動作S1、第2の組立動作S2及び第3の組立動作S3が順に実行されることを示している。図2には、第1コントローラ3A及び第2コントローラ3Bも示されている。
ロボットシステム1は、第1ロボット2Aの内部に配置されていて第1ロボット2Aの内部の状態を観測する第1内界センサ4Aと、第2ロボット2Bの内部に配置されていて第2ロボット2Bの内部の状態を観測する第2内界センサ4Bとを更に有する。例えば、第1内界センサ4Aは、第1ロボット2Aの関節の角度及び位置を検出するためのエンコーダ、又は、第1ロボット2Aの発熱を検出するための温度センサである。例えば、第2内界センサ4Bは、第2ロボット2Bの関節の角度及び位置を検出するためのエンコーダ、又は、第2ロボット2Bの発熱を検出するための温度センサである。
ロボットシステム1は、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの各々の外部の状態を観測する外界センサ5を更に有する。例えば、外界センサ5は、第1ロボット2Aの外部の物体と第1ロボット2Aとの接点についての状態と、第2ロボット2Bの外部の物体と第2ロボット2Bとの接点についての状態とを観測する機能を有する。更に言うと、例えば、外界センサ5は、ロボットがワークを把持した際に当該ロボットの手の先に加わる力を検出するための力覚センサ、又は、ロボットとワークとの干渉の状態及び複数のロボットの干渉の状態を検出するためのカメラである。上記のロボットは第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの各々であり、上記の複数のロボットは第1ロボット2A及び第2ロボット2Bであり、上記のワークは物体の例である。
ロボットシステム1は、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bが動作を実行する場合、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの各々において、第1内界センサ4A、第2内界センサ4B及び外界センサ5によって検出された値をもとに、エラーが発生したときの当該エラーを検出するエラー検出部6を更に有する。エラー検出部6は、第1ロボット2A又は第2ロボット2Bにおいてエラーを検出した場合、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作を停止させる。
例えば、エラー検出部6は、第1ロボット2A又は第2ロボット2Bにかかる負担があらかじめ設定された許容上限値を超えた場合、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作を停止させる。第1ロボット2A又は第2ロボット2Bにかかる負担が許容上限値を超えた場合は、第1ロボット2A又は第2ロボット2Bにおいてエラーが発生した場合の例である。
エラー検出部6は、公知のニューラルネットワークを用いて、第1内界センサ4A、第2内界センサ4B及び外界センサ5によって検出された値をもとに異常を診断することができるニューラルネットワークを事前に学習していてもよい。その場合、エラー検出部6は、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bが動作を実行しているとき、ニューラルネットワークを用いて、第1内界センサ4A、第2内界センサ4B及び外界センサ5によって検出された値をもとにエラーを検出する。公知のニューラルネットワークの例は、リカレントニューラルネットワーク(Recurrent Neural Network,RNN)又は畳み込みニューラルネットワーク(Convolutional Neural Network,CNN)である。
エラー検出部6は、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの一方又は双方の内部に配置されてもよい。エラー検出部6が第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの各々の内部に配置される場合、エラー検出部6は以下の動作を行う。すなわち、第1ロボット2Aの内部に配置されるエラー検出部6は、第1内界センサ4A及び外界センサ5によって検出された値をもとに、第1ロボット2Aにおいてエラーが発生した場合の当該エラーを検出する。第2ロボット2Bの内部に配置されるエラー検出部6は、第2内界センサ4B及び外界センサ5によって検出された値をもとに、第2ロボット2Bにおいてエラーが発生した場合の当該エラーを検出する。第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの各々の内部に配置されるエラー検出部6は、エラーを検出した場合、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作を停止させる。
ロボットシステム1は、エラー検出部6によってエラーが検出されて第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作が停止した場合、当該エラーに対する対応策を決定するロボット行動計画システム7を更に有する。ロボット行動計画システム7は、決定された対応策にしたがって第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの各々の動作に関連するスケジュールを生成する。
エラー検出部6は、エラーを検出した場合、第1ロボット2Aの動作の状態を示す情報である第1動作情報と、第2ロボット2Bの動作の状態を示す情報である第2動作情報とをロボット行動計画システム7に出力する。第1動作情報は、第1内界センサ4A及び外界センサ5によって検出された値をもとにする情報である。第2動作情報は、第2内界センサ4B及び外界センサ5によって検出された値をもとにする情報である。
ロボット行動計画システム7は、第1ロボット2A又は第2ロボット2Bにおいてエラーが発生して第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作が停止した場合、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの各々の動作の状態を示す情報をもとに、当該エラーの要因と、当該要因の確からしさを示す評価値と、当該要因に対して取り得る解決策とを示す評価情報を生成するエラー評価部71を有する。
具体的には、エラー評価部71は、エラー検出部6から出力された第1動作情報及び第2動作情報を受け取り、第1動作情報及び第2動作情報の一方又は双方をもとに、第1ロボット2A又は第2ロボット2Bにおいて発生したエラーの要因と、当該要因の確からしさを示す評価値と、当該要因に対して取り得る解決策とを示す評価情報を生成する。エラー評価部71の構成については、図3を用いて後に再度説明する。
ロボット行動計画システム7は、エラー評価部71によって生成された評価情報が示す評価値をもとに、エラーに対する対応策を決定する対応策決定部72を更に有する。例えば、対応策決定部72は、評価値があらかじめ設定された閾値より大きいか否かを判断し、評価値が閾値より大きいと判断した場合、エラーに対する対応策が評価情報によって示される解決策であると決定する。
例えば、対応策決定部72は、評価情報が示す評価値が閾値以下であると判断した場合、評価値を精査するための動作を実行することが可能であるか否かを判断する。以下では、評価値を精査するための動作は「探索動作」と記載される場合がある。図6及び7では、評価値を精査するための動作は「探索動作」と記載されている。精査は、再評価を含む。探索動作の具体例については、後述する。
対応策決定部72は、探索動作を実行することが可能であると判断した場合、エラーに対する対応策が探索動作を実行させる策であると決定する。対応策決定部72は、探索動作を実行することが不可能であると判断した場合、エラーに対する対応策がロボットの動作を停止させる策であると決定する。上記のロボットは、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bである。探索動作の具体例については、後述する。
例えば、対応策決定部72は、評価情報が示す評価値が閾値以下であると判断した場合、探索動作を実行することが可能であるか否かを判断することなく、エラーに対する対応策が第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作を停止させる策であると決定してもよい。
ロボット行動計画システム7は、対応策決定部72によって決定された対応策がエラー評価部71によって生成された評価情報によって示される解決策である場合、当該解決策にしたがって第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作の手順を示すプランステップを生成するプランナ73を更に有する。プランナ73によって生成されるプランステップは、当該解決策を実現するためのものであって、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作を再開させるためのものである。
ロボット行動計画システム7は、プランナ73によってプランステップが生成された場合、プランステップにしたがって第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの各々に動作を再開させるためのスケジュールを生成するスケジューラ74を更に有する。スケジューラ74は、プランナ73によってプランステップが生成された場合、すべてのプランステップがあらかじめ決められた順序についての制約を満たすスケジュールを生成する。
対応策決定部72によって決定された対応策が、評価値を精査するための動作を実行させる策、又は、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作を停止させる策である場合、スケジューラ74は、対応策決定部72によって決定された対応策にしたがって第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作に関連するスケジュールを生成する。
具体的には、エラーに対する対応策が探索動作を実行させる策であると対応策決定部72によって決定された場合、スケジューラ74は、探索動作を実行させるためのスケジュールを生成する。エラーに対する対応策が第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作を停止させる策であると対応策決定部72によって決定された場合、スケジューラ74は、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作を停止させるスケジュールを生成する。
スケジューラ74は、第1ロボット2Aの動作についてのスケジュールを第1コントローラ3Aに出力し、第2ロボット2Bに動作についてのスケジュールを第2コントローラ3Bに出力する。第1コントローラ3Aは、スケジューラ74から出力されたスケジュールにしたがって第1動作プログラム31Aを更新し、更新されたスケジュールをもとに、第1ロボット2Aの動作についての指令を第1ロボット2Aに出力する。第2コントローラ3Bは、スケジューラ74から出力されたスケジュールにしたがって第2動作プログラム31Bを更新し、更新されたスケジュールをもとに、第2ロボット2Bの動作についての指令を第2ロボット2Bに出力する。以下に、ロボット行動計画システム7の詳細を説明する。
<意味ネットワークが用いられる場合のエラー評価部71の構成>
図3は、実施の形態1にかかるロボット行動計画システム7が有するエラー評価部71の構成を示す図である。更に言うと、図3は、エラー評価部71を実現する際に意味ネットワーク(Semantic Network)が用いられる場合のエラー評価部71の構成を示す図である。公知の意味ネットワークは、人間の知識構造に倣って言語の意味を計算機で表現するためのネットワークモデルである。ひとつの意味ネットワークは、言語における概念を表すノードと、概念の意味の関係を表すエッジとの組合せで構成される。
意味ネットワークが用いられる場合、エラー評価部71は、エラー検出部6から出力された第1動作情報及び第2動作情報を受け取って、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの各々の動作の種類に対応するエラーを記述することが可能な意味ネットワークを構築してエラーの要因を抽出する意味ネットワークマッチング部75を有する。
例えば、意味ネットワークマッチング部75は、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの各々の移動動作又はワークの把持動作といった第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの各々の動作状態を表現する意味ネットワークを構築し、エラーの要因を示すノードを抽出する。意味ネットワークマッチング部75は、抽出した要因に対して取り得る解決策を対応策決定部72に出力する。図3には、対応策決定部72も示されている。
意味ネットワークが用いられる場合、エラー評価部71は、エラー検出部6から出力された第1動作情報及び第2動作情報を受け取って、第1動作情報及び第2動作情報と意味ネットワークマッチング部75によって抽出されたエラーの要因とをもとに、当該要因の確からしさを示す評価値を算出する評価値算出部76を更に有する。第1動作情報及び第2動作情報は、観測情報の例である。
例えば、評価値算出部76は、意味ネットワークマッチング部75によって抽出されたエラーの要因を示すノードに対して、第1動作情報及び第2動作情報の一方又は双方をもとに、意味ネットワークが実際のエラーの要因の確からしさを示す確率である評価値を算出する。評価値算出部76は、算出された評価値を示す情報を対応策決定部72に出力する。
上述のように、意味ネットワークが用いられる場合、エラー評価部71は、観測情報に対して不確実性を持つエラーの要因をロボットの種類にあわせて推定し、有効と考えられる解決策を選択することについての判断を行うための情報を提供することができる。
<意味ネットワークマッチング部75の動作>
図4は、実施の形態1にかかるロボット行動計画システム7におけるエラー評価部71が有する意味ネットワークマッチング部75の動作の手順を示すフローチャートである。意味ネットワークマッチング部75は、エラーが検出された時の第1動作情報及び第2動作情報を取得する(S11)。つまり、ステップS11において、意味ネットワークマッチング部75は、エラーが検出された時の第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの各々が実行しようとしていた動作の情報を取得する。
意味ネットワークマッチング部75は、ステップS11において取得した情報が示す動作の種類に対応するエラーの状態を記述する意味ネットワークのフレームを取得する(S12)。例えば、意味ネットワークのフレームは、公知の概念グラフ(Conceptual Graph)のフレームである。概念グラフは、言語体系が持つ複数の格の関係を規定した関係ノード(Relation Node)と概念を表す複数の概念ノード(Concept Node)とを接続することで構成されるひとつの有向グラフである。
図5は、あるロボットがワークを把持した状態で移動する動作を表現した概念グラフを示す図である。動作の主体を表す格を「AGNT」、動作の主体が保有する物体を表す格を「POSS」、物体の現在の状態を表す格を「ATTR」、動作の影響を受ける物体を表す格を「EFCT」と定義される。この場合、「normal←(ATTR)←workpiece Y←(POSS)←robot A←(AGNT)←move→(EFCT)→workpiece Z」というグラフが構築される。当該グラフは、「ロボットAが正常な状態で把持されているワークYを持って移動するとワークZに干渉する」というひとつの状態を表現している。
意味ネットワークマッチング部75は、「robot A」、「workpiece Y」、「workpiece Z」、「move」及び「normal」といった具体的な各概念ノードの値を、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの各々の動作プログラムと第1動作情報及び第2動作情報とをもとに決定する(S13)。
第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの各々の有限個の種類の動作の各々についての概念グラフのフレームは、意味ネットワークマッチング部75に事前に設定される。例えば、「move」に相当する移動動作でエラーが検出された場合には「AGNT」、「POSS」、「ATTR」及び「EFCT」の格を用いるフレームが取得されることが、意味ネットワークマッチング部75に事前に設定される。
意味ネットワークマッチング部75は、「ワークを正しく把持することができていなかった」、「他のロボットと干渉していた」又は「他のワークが障害物になっていた」といったエラーの要因を示すノードを抽出する(S14)。図5の例では、意味ネットワークマッチング部75は、ロボットAが動作プログラムの通りに移動することができなかったエラーの要因を示すノードとして「move→(EFCT)→workpiece Z」を抽出する。
意味ネットワークマッチング部75は、エラーの要因を示すノードを参照し、例えば「障害物となっているワークZを取り除くことでエラーの状態を解決する」といった解決策を選択する(S15)。意味ネットワークマッチング部75は、上述の例のようにワークを操作する作業において汎用的で事前に設定された複数の解決策のなかからエラーの要因に対する解決策を選択してもよい。意味ネットワークマッチング部75は、特定の作業において有効な迂回経路を選択するという事前に設定されなかった新たな解決策を選択してもよい。
<評価値算出部76の動作>
意味ネットワークマッチング部75によって抽出されたノードが示すエラーの要因は、第1内界センサ4A、第2内界センサ4B及び外界センサ5の各々の性能による誤検知と、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bによる作業の成否を判断する境界の曖昧さとの一方又は双方により、一定の確率で実際のエラーに適合しない可能性がある。意味ネットワークマッチング部75によって選択される解決策は実際のエラーに適合した場合にのみ有効であるため、評価値算出部76は、エラーの要因の確からしさを示す評価値を算出する。
評価値算出部76は、例えば公知のベイズ推論を用いて評価値を算出する。ベイズ推論では、ある事象Xが発生する事前分布P(X)と、ある動作が実行された場合の観測値Dが得られる尤度P(D|X)とが用いられ、事後確率P(X|D)が次式(1)により算出される。
P(X|D)=P(D|X)P(X)/ΣP(D|X)P(X) (1)
実施の形態1において、意味ネットワークのフレーム毎のエラーの要因の事前分布P(X)とエラーが発生した場合に得られる観測値Dの尤度P(D|X)とは、評価値算出部76に設定される。事前分布P(X)は、経験的に想定されるエラーの確率であってもよいし、エラーの履歴についてのデータをもとにしたエラーの確率であってもよい。尤度P(D|X)は、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの試行可能な動作に対して故意にエラーの要因を与えた場合のデータが事前に取得されて当該データをもとに定められてもよいし、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bが動作を試行した際のデータを参照することによって定められてもよい。
評価値算出部76は、取得された観測値Dである第1動作情報及び第2動作情報をもとに、上記の式(1)を用いて事後確率P(X|D)を算出し、意味ネットワークマッチング部75によって抽出されたノードが示すエラーの要因の確からしさを示す評価値を算出する。評価値算出部76は、観測値Dを取得しない場合、事前分布P(X)を評価値とする。
例えば、ワークの把持状態を示すノードが異常を示す事前分布について、P(X=abnormal)=0.80と、P(X=normal)=0.20とを仮定する。ロボットがワークを一定の力で当て面に押し付ける動作が用意されており、ロボットがワークを押し付けた場合の力センサによって検出された値が観測値Dであると仮定する。力センサは、外界センサ5の例である。把持状態が正常である場合に許容値を超える力Dが観測される尤度P(D=D|X=normal)について、尤度P(D=D|X=normal)=0.30を仮定すると共に、把持状態が異常である場合に許容値を超える力Dが観測される尤度P(D=D|X=abnormal)について、尤度P(D=D|X=abnormal)=0.90を仮定する。
この場合、上記の式(1)より、把持状態が異常である事後確率は、P(X=abnormal|D=D)=(0.90×0.80)÷(0.30×0.20+0.90×0.80)≒0.92となる。上述の例では、探索動作が実行された後に観測値Dを得ることで、意味ネットワークが示す把持状態の異常のエラーの要因の確からしさを示す評価値は0.80から0.92に更新される。
<対応策決定部72の動作>
図6は、実施の形態1にかかるロボット行動計画システム7が有する対応策決定部72の動作の手順を示す第1のフローチャートである。対応策決定部72は、エラー評価部71によって生成された評価情報が示す評価値を取得する(S21)。エラー評価部71を実現する際に意味ネットワークが用いられる場合、ステップS21において、対応策決定部72は、評価値算出部76によって算出された評価値を取得する。評価値は、エラーの要因の確からしさを示す値である。
対応策決定部72は、評価値があらかじめ決められた閾値より大きいか否かを判断する(S22)。例えば、対応策決定部72は、ユーザによって入力された閾値を受け付けて記憶する機能を有しており、評価値が記憶した閾値より大きいか否かを判断する。例えば、ユーザはプログラミングツールを用いて閾値をロボット行動計画システム7に入力する。閾値が大きいほど、対応策決定部72は、エラー評価部71によって生成された評価情報が示す解決策を採用することに対して慎重になる。対応策決定部72がユーザによって入力された閾値を用いる場合、ユーザは、対応策決定部72が解決策を採用するか否かを判断する際の基準を決定することができる。
対応策決定部72は、評価値が閾値より大きいと判断した場合(S22でYes)、エラーに対する対応策がエラー評価部71によって生成された評価情報によって示される解決策であると決定する(S23)。つまり、ステップS23において、対応策決定部72は、評価情報が示す解決策を採用する。対応策決定部72は、エラーの状態から復旧するための目標を定め、解決策と目標とをプランナ73に出力する(S24)。
対応策決定部72は、評価値が閾値以下であると判断した場合(S22でNo)、評価値を精査するための動作を実行することが可能であるか否かを判断する(S25)。上述の通り、評価値を精査するための動作は「探索動作」であり、図6では「探索動作」という用語が用いられている。例えば、ステップS25において、対応策決定部72は、ロボットシステム1の1サイクルの作業中に探索動作を実行した回数があらかじめ決められた試行回数より少ない場合、探索動作を実行することが可能であると判断する。例えば、ステップS25において、対応策決定部72は、ロボットシステム1の1サイクルの作業中に探索動作を実行した回数が試行回数に達した場合、探索動作を実行することは不可能であると判断する。
上述の試行回数は、探索動作を実行することが可能であるか否かを判断するための数である。例えば、対応策決定部72は、ユーザによって入力された試行回数を受け付けて記憶する機能を有しており、記憶した試行回数を用いて、探索動作を実行することが可能であるか否かを判断する。具体的には、対応策決定部72は、ロボットシステム1の1サイクルの作業中に探索動作を実行した回数が記憶した試行回数に達しているか否かを判断する。対応策決定部72がユーザによって入力された試行回数を用いる場合、ユーザは、対応策決定部72が探索動作を実行させる策を採用するか否かを判断する際の基準を決定することができる。
例えば、探索動作は、ワークを一定の力で当て面に押し付けて把持状態を確認する動作、又は、カメラで従前の視点と別の視点からの撮影を行って干渉状態を確認する動作である。評価値算出部76を説明する際に述べたように、探索動作が実行された後の観測値によって、エラーの要因の確からしさを示す評価値が更新され、対応策決定部72がステップS22の動作を再度行う際の判断の結果が変わることがある。第1動作情報及び第2動作情報は、観測値の例である。
対応策決定部72は、探索動作を実行することが可能であると判断した場合(S25でYes)、エラーに対する対応策が探索動作を実行させる策であると決定し、探索動作を実行させる指示をスケジューラ74に出力する(S26)。
対応策決定部72は、探索動作を実行することが不可能であると判断した場合(S25でNo)、エラーに対する対応策が第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作を停止させる策であると決定し、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作を停止させる指示をスケジューラ74に出力する(S27)。ステップS27の動作は、作業を中断するための動作であって、エラーの要因の不確実性を許容することができず、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bに動作を実行させることができない状況において、人が介入してエラーの状態から復旧するまで第1ロボット2A及び第2ロボット2Bを安全な状態で停止させておくための動作である。例えば、第1動作プログラム31及び第2動作プログラム31Bを初期状態に戻す動作が、作業を中断するための動作に該当する。
上述の通り、対応策決定部72は、評価情報が示す評価値と閾値とを比較することにより、エラーの状態を悪化させない策を提示することができる。上述のことから理解することができるように、図6の第1のフローチャートが示す例では、対応策決定部72は、実際に発生したエラーの要因について確信が持てない場合、探索動作を実行することによって追加の情報を得た上で、見込みのあるエラーの解決策を選択することが合理的な対応策であると判断する。対応策決定部72は、追加の情報を得るためのコストが比較的大きい場合、又は、エラーの要因を確信することができる見込みがない場合、やみくもにエラーに対する行動計画を立てるよりも、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bを初期状態にリセットすることが合理的な対応策であると判断する。
図7は、実施の形態1にかかるロボット行動計画システム7が有する対応策決定部72の動作の手順を示す第2のフローチャートである。対応策決定部72は、図6の第1のフローチャートを用いて説明した探索動作を実行することが可能であるか否かを判断するステップS25の動作を実行しなくてもよい。その場合、図7の第2のフローチャートが示す通り、対応策決定部72は、評価値が閾値以下であると判断した場合(S22でNo)、エラーに対する対応策が第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作を停止させる策であると決定し、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作を停止させる指示をスケジューラ74に出力する(S27)。
エラーが発生した場合の第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの復旧動作は、特定の要因に対して有効である一方、別の要因に対しては実行してもエラーが解消しない、又は、復旧することが更に困難な状態にすることがある。そこで、上述のように、対応策決定部72は、エラーの要因の確からしさを示す評価値をもとに、後段のプランナ73及びスケジューラ74の動作を制御する。これにより、自律的な復旧動作の効果とリスクとを考慮した上での行動計画を第1ロボット2A及び第2ロボット2Bが実行する動作のスケジュールに反映させることができる。
<プランナ73の動作>
プランナ73は、対応策決定部72から出力されたエラーの状態から復旧するための解決策と目標とを受け取った場合、エラーの状態から復旧するために必要なプランステップを導出するためのプランニングを実行する。上記の目標は、プランステップのプランニングの目標である。
ロボット及び人工知能におけるプランニングは、動作の主体となるロボットの状態と操作対象のワークの状態とが定義された環境において、与えられた初期状態から目標の状態を達成するまでの、状態を遷移させる操作子(Operator)の系列をプランとして生成することであると定義される。実施の形態1では、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bが取り得る動作が操作子に相当する。プランを構成する個々の操作子は、プランステップである。
エラーが発生したことによりロボットが停止した時点を新たな初期状態として当初の目標の状態を達成するまでのプランを生成する手法の例は、公知の半順序プランニング(Partial Order Planning)の手法である。半順序プランニングでは、複数の副目標(Sub-Goals)で構成されるひとつプランのなかで、独立な副目標を達成する操作子の実行の手順の任意性が保持される。そのため、新たに導出されるプランステップと既存のプランステップとの間の因果関係を監視及び更新することができる。プランナ73は、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bに与えられた当初の作業の目標の状態が達成されるまでに必要な複数の副目標を実現するプランステップと、複数のプランステップの実行の順序を制約する情報とを生成する。
具体的には、プランナ73は、対応策決定部72から出力された目標を受け取った場合、エラーが発生したことにより第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作が停止した時点を新たな初期状態に設定し、当初の目標の状態を達成するまでに必要とされる第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作を示すプランステップを生成する。加えて、プランナ73は、プランステップとプランステップを実行する際の順序の制約とを含むプランを生成する。プランナ73は、生成されたプランをスケジューラ74に出力する。このように、プランナ73は、エラーの状態から復旧するためのプランステップを生成し、それにより第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作が当初の作業の目標の状態に達するまでプランを管理することができる。
<スケジューラ74の動作>
スケジューラ74は、プランがプランナ73から出力された場合、プランを受け取って、復旧のためのすべてのプランステップを含むスケジュールを、実行の順序の制約を満たして生成する。スケジューラ74は、生成されたスケジュールを第1コントローラ3A及び第2コントローラ3Bに出力する。当該スケジュールは、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの新たな動作プログラムである。
スケジューラ74は、対応策決定部72から出力された探索動作を実行させる指示又は第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作を停止させる指示を受け取った場合、指示にしたがった動作のステップを含むスケジュールを生成し、生成されたスケジュールを第1コントローラ3A及び第2コントローラ3Bに出力する。当該スケジュールは、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの新たな動作プログラムである。
プランナ73から出力されたプランステップは、実行の順序の制約を満たす限りにおいて、どのロボットで実行されるかということが指定されていなくてもよい。例えば、エラーの状態から復旧するために障害物となっているワークを移動させるプランステップが必要である場合、手の空いているいずれのロボットが障害物を移動させても目標を達成することができる。この場合、復旧の過程を経て当初の目標である作業を完了するまでのコストが最小となるように、スケジューラ74は、プランステップを第1ロボット2A及び第2ロボット2Bに割り当てるスケジュールを生成する。
例えば、スケジューラ74は、ロボットシステム1の総作業時間及び総消費エネルギが最小となるスケジュールを生成する。例えば、スケジューラ74は、公知のA*アルゴリズム(A-star Algorithm)による最適スケジューリングの手法を用いて、実行の順序の制約を満たしつつ時間及びエネルギについてのコストが最小となるスケジュールを生成する。A*アルゴリズムは、グラフ探索アルゴリズムである。最適スケジューリングの問題では、複数のプランステップの各々がいずれかのロボットに割り当てられることを状態ノードの遷移として扱われる。
例えば、出発時のノードから現在のノードに至るまでに要したコストと、現在のノードから目標のノードに至るまでの推定されるコストとの和をヒューリスティック関数として、目標のノードまでの総コストが最小となる経路が導出される。実施の形態1では、例えばプランステップに対応するロボットの動作の実行時間をコストとして定義することができる。
あるプランステップが第1ロボット2Aと第2ロボット2Bとのうちの動作可能ないずれかのロボットに割り当てられた場合、当該プランステップの動作が完了する時刻を現在のノードに至るまでに要したコストと定義する。当該時刻でまだ割り当てられていないプランステップがいずれのロボットでも待ち時間を発生させずに割り付けられると仮定した場合に、すべてのプランステップが完了する時刻と、当該時刻で割り当て済みのプランステップが完了する時刻との差分を、目標のノードに至るまでの推定されるコストと定義する。
実際には、特定のステップの動作が別のステップの動作が完了するまで実行することができないという順序の制約により、ロボットの待ち時間が発生し得る。上述の設定において、スケジューラ74は、探索動作の各ステップで上記のヒューリスティック関数が最小となる状態にノードを進ませることで、すべてのプランステップの動作が完了するまでの時間を最小とするスケジュールを生成することができる。
上述のように、スケジューラ74は、必要なプランステップを第1ロボット2A及び第2ロボット2Bに割り当てる場合、実行される動作の順序の制約を満たしつつ、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作が完了するまでの時間及びエネルギのコストが最小となるスケジュールを生成することができる。第1ロボット2A及び第2ロボット2Bは複数のロボットの例であり、第1ロボット2A又は第2ロボット2Bはエラーが発生したロボットである。
なお、作業を行うロボットが1台だけである場合、プランナ73から出力されたプランステップが当該1台のロボットに割り当てられるため、別のロボットが特定のプランステップの動作が完了するまで待機する待ち時間は発生しない。この場合、スケジューラ74は、例えば複数の地点への移動の順序を最適化の対象とし、総移動時間又は総移動距離が最小となるスケジュールを最適なスケジュールとして生成する。
実行の順序の制約を満たしつつ特定の評価関数を最大又は最小にするスケジュールを生成するための手法は、A*アルゴリズムに限定されない。A*アルゴリズムの代わりに、公知の組合せ最適化手法である遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm)、粒子群最適化(Particle Swarm Optimization,PSO)又はベイズ最適化(Bayesian Optimization)が用いられてもよい。
例えば、遺伝的アルゴリズムが用いられる場合、スケジューラ74は、プランステップが第1ロボット2A及び第2ロボット2Bにランダムに割り当てられたスケジュールを初期状態として複数生成し、順序の制約を満たすスケジュールのなかで評価値が最良のものを親として次の世代のスケジュールの候補を生成する、というステップをあらかじめ決められた回数繰り返す。これにより、スケジューラ74は最良のスケジュールを探索することができる。
<エラー評価部71のその他の構成>
上述した例では、検出されたエラーの要因の不確実性を考慮してエラーの状態から復旧するためのスケジュールを導出する際、対応策決定部72が意味ネットワークによって示されたエラーの要因の確からしさを示す評価値をもとに、エラーに対する対応策を決定するための判定を行う。
対応策決定部72が判定を行うために必要な評価値を算出するエラー評価部71の構成は、上述の意味ネットワークマッチング部75と評価値算出部76とを有する構成に限定されない。エラー評価部71は、評価値を算出する場合、依存関係のある事象をグラフ構造で表現すると共に変数の関係を条件つきの確率で評価する手法を用いてもよい。例えば、エラー評価部71は、公知のベイジアンネットワーク(Bayesian Network)又は決定木(Decision Tree)を構築して観測情報をもとにエラーの要因を評価してもよい。
エラー評価部71は、評価値を算出する場合、エラーが検出された時の状態が事前に学習された正常系からどれだけ乖離しているかを判断してエラーの要因の確からしさを示す評価値を算出してもよい。その場合、エラー評価部71は、公知のガウス過程(Gaussian Process)又はニューラルネットワーク(Neural Network)を用いてもよい。
上述の通り、実施の形態1に係るロボット行動計画システム7は、第1ロボット2Aと第2ロボット2Bとのうちの一方又は双方においてエラーが発生して第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作が停止した場合、エラーの要因の確からしさを示す評価値をもとに、エラーに対する対応策を決定する。ロボット行動計画システム7は、対応策が評価値を示す評価情報によって示される解決策であると決定した場合、当該解決策にしたがって第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作の手順を示すプランステップを生成し、プランステップにしたがって第1ロボット2A及び第2ロボット2Bに動作を再開させるためのスケジュールを生成する。ロボット行動計画システム7は、評価値をもとに決定した対応策が評価値を精査するための動作を実行させる策である場合、評価値を精査するための動作を実行させる策にしたがって第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの動作に関連するスケジュールを生成する。
上記の解決策にしたがったスケジュールが生成された場合、エラーが解消されて第1ロボット2A及び第2ロボット2Bは動作を再開する。上記の評価値を精査するための動作を実行させる策にしたがったスケジュールが生成された場合、評価値が見直され、それによりエラーが解消される可能性がある。つまり、ロボット行動計画システム7が用いられれば、第1ロボット2Aと第2ロボット2Bとのうちの一方又は双方においてエラーが発生した場合、人に負担をかけずにエラーが解決する可能性がある。すなわち、ロボット行動計画システム7は、第1ロボット2Aと第2ロボット2Bとのうちの一方又は双方においてエラーが発生した場合のロボットシステム1の稼働率を向上させることができる。
上述した実施の形態1では、ロボットシステム1は、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの2台のロボットを有する。しかしながら、ロボットシステム1は、1台のロボットのみを有してよい。具体的には、ロボットシステム1は第1ロボット2Aだけを有してもよい。ロボットシステム1は、第1ロボット2Aだけを有する場合、第1コントローラ3Aのみを有し、第2コントローラ3Bを有しなくてもよい。ロボットシステム1は、第1ロボット2Aだけを有する場合、第1内界センサ4Aのみを有し、第2内界センサ4Bを有しなくてもよい。
ロボットシステム1は、3台以上のロボットを有してもよいし、3個以上のコントローラを有してもよいし、3個以上の内界センサを有してもよいし、2個以上の外界センサを有してもよい。
ロボットシステム1が第1ロボット2Aだけを有する場合、ロボット行動計画システム7では、エラー評価部71は、第1ロボット2Aにおいてエラーが発生して第1ロボット2Aの動作が停止した場合、第1ロボット2Aの動作の状態を示す情報をもとに、エラーの要因と、当該要因の確からしさを示す評価値と、当該要因に対して取り得る解決策とを示す評価情報を生成する。対応策決定部72は、第1ロボット2Aについて、エラー評価部71によって生成された評価情報が示す評価値をもとに、エラーに対する対応策を決定する。
プランナ73は、対応策決定部72によって決定された対応策が評価情報によって示される解決策である場合、当該解決策にしたがって第1ロボット2Aの動作の手順を示すプランステップを生成する。スケジューラ74は、プランナ73によってプランステップが生成された場合、プランステップにしたがって第1ロボット2Aに動作を再開させるためのスケジュールを生成する。スケジューラ74は、対応策決定部72によって決定された対応策が、評価値を精査するための動作を実行させる策、又は、第1ロボット2Aの動作を停止させる策である場合、対応策決定部72によって決定された対応策にしたがって第1ロボット2Aの動作に関連するスケジュールを生成する。
意味ネットワークマッチング部75は、第1ロボット2Aの動作の種類に対応するエラーを記述することが可能な意味ネットワークを構築してエラーの要因を抽出する。評価値算出部76は、当該要因の根拠となる観測情報を取得し、観測情報と意味ネットワークマッチング部75によって抽出された要因とをもとに、評価値を算出する。観測情報は、第1ロボット2Aの動作の状態を示す情報である。
対応策決定部72は、エラーに対する対応策を決定する場合、まず、評価値があらかじめ決められた閾値より大きいか否かを判断する。対応策決定部72は、評価値が閾値より大きいと判断した場合、対応策が評価情報によって示される解決策であると決定する。対応策決定部72は、評価値が閾値以下であると判断した場合、評価値を精査するための動作を実行することが可能であるか否かを判断する。
対応策決定部72は、評価値を精査するための動作を実行することが可能であると判断した場合、対応策が評価値を精査するための動作を実行させる策であると決定する。対応策決定部72は、評価値を精査するための動作を実行することが不可能であると判断した場合、対応策が第1ロボット2Aの動作を停止させる策であると決定する。
対応策決定部72は、評価値が閾値より大きいと判断した場合、評価値を精査するための動作を実行することが可能であるか否かを判断することなく、対応策が第1ロボット2Aの動作を停止させる策であると決定してもよい。
対応策決定部72は、上記の閾値と、評価値を精査するための動作を実行することが可能であるか否かを判断するための試行回数であって第1ロボット2Aに許可された動作の試行回数とを受け付けて記憶する機能を有してもよい。その場合、対応策決定部72は、評価値が記憶した閾値より大きいか否かを判断し、記憶した試行回数を用いて、評価値を精査するための動作を実行することが可能であるか否かを判断する。
対応策決定部72は、プランステップのプランニングの目標をプランナ73に出力する機能を有してもよい。その場合、プランナ73は、対応策決定部72から出力された目標を受け取ったとき、エラーが発生したことにより第1ロボット2Aの動作が停止した時点を新たな初期状態に設定し、当初の目標状態を達成するまでに必要とされる第1ロボット2Aの動作を示すプランステップを生成すると共に、プランステップとプランステップを実行する際の順序の制約とを含むプランを生成する。
エラー検出部6は、第1内界センサ4A及び外界センサ5によって検出された値をもとに異常を診断することができるニューラルネットワークを事前に学習していてもよい。その場合、エラー検出部6は、第1ロボット2Aが動作を実行しているとき、ニューラルネットワークを用いて、第1内界センサ4A及び外界センサ5によって検出された値をもとに、第1ロボット2Aにおいて発生したエラーを検出する。
実施の形態2.
図8は、実施の形態2にかかるロボットシステム1Aの構成を示す図である。実施の形態2では、実施の形態1との相違点を主に説明する。ロボットシステム1Aは、実施の形態1にかかるロボットシステム1が有する第1コントローラ3Aに代わりに第1コントローラ3Cを有し、ロボットシステム1が有する第2コントローラ3Bに代わりに第2コントローラ3Dを有する。第1コントローラ3C及び第2コントローラ3Dの各々は、実施の形態1にかかるロボットシステム1が有するロボット行動計画システム7を有する。
第1コントローラ3Cは、第1動作プログラム31Aを記憶すると共に、第2コントローラ3Dと通信を行う第1通信部32Aを有する。第2コントローラ3Dは、第2動作プログラム31Bを記憶すると共に、第1コントローラ3Cと通信を行う第2通信部32Bを有する。
実施の形態2では、エラー検出部6は、第1ロボット2Aと第2ロボット2Bとのうちの一方のロボットにおけるエラーを検出した場合、エラーが検出されたロボットに指令を出力するコントローラに第1動作情報及び第2動作情報を出力する。例えば、エラー検出部6は、第1ロボット2Aにおけるエラーを検出した場合、第1コントローラ3Cに第1動作情報及び第2動作情報を出力する。第1動作情報及び第2動作情報を受け取ったコントローラが有するロボット行動計画システム7は、実施の形態1において説明したようにスケジュールを生成する。
第1ロボット2Aにおいてエラーが発生した場合、第1コントローラ3Cが有するロボット行動計画システム7は、生成されたスケジュールを第1通信部32Aに出力する。第1通信部32Aは、ロボット行動計画システム7から出力されたスケジュールを受け取って、受け取ったスケジュールを第2コントローラ3Dが有する第2通信部32Bに出力する。第2ロボット2Bにおいてエラーが発生した場合、第2コントローラ3Dが有するロボット行動計画システム7は、生成されたスケジュールを第2通信部32Bに出力する。第2通信部32Bは、ロボット行動計画システム7から出力されたスケジュールを受け取って、受け取ったスケジュールを第1コントローラ3Cが有する第1通信部32Aに出力する。
ロボット行動計画システム7によって生成されたスケジュールは、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの各々の動作プログラムを変更するものである場合がある。そのため、第1通信部32Aは第1コントローラ3Cが有するロボット行動計画システム7によって生成されたスケジュールを第2通信部32Bに出力する。第2通信部32Bは第2コントローラ3Dが有するロボット行動計画システム7によって生成されたスケジュールを第1通信部32Aに出力する。これにより、第1コントローラ3C及び第2コントローラ3Dの各々は、同一のスケジュールを共有することができる。その結果、第1動作プログラム31A及び第2動作プログラム31Bは、同期して変更される。
すなわち、実施の形態2では、エラー検出部6が第1ロボット2Aと第2ロボット2Bとのうちのエラーを検出したロボットに指令を出力するコントローラのみに第1動作情報及び第2動作情報を出力するが、実施の形態2に係るロボットシステム1Aは、第1動作プログラム31A及び第2動作プログラム31Bを同期して変更することができる。
上述した実施の形態2では、図8に示される通り、第1コントローラ3C及び第2コントローラ3Dの各々がロボット行動計画システム7を有する。しかしながら、第1コントローラ3Cと第2コントローラ3Dとのうちの一方のコントローラのみがロボット行動計画システム7を有してもよい。この場合においても、第1通信部32Aと第2通信部32Bとが通信を行うことにより、ロボット行動計画システム7によって生成されたスケジュールは、第1コントローラ3C及び第2コントローラ3Dで共有される。その結果、第1動作プログラム31A及び第2動作プログラム31Bは、同期して変更される。
なお、ロボットシステム1Aは、3台以上のロボットと、3個以上のコントローラとを有してもよい。その場合、3台以上のロボットの各々がいずれかの1個のコントローラに対応し、3個以上のコントローラの各々がいずれかの1台のロボットに対応し、各コントローラが対応するロボットを制御する。加えて、3個以上のコントローラの各々が通信部を有し、3個以上のコントローラのうちのひとつのコントローラのみがロボット行動計画システム7を有してもよい。上述の場合、複数の通信部の各々がロボット行動計画システム7によって生成されたスケジュールの通信を行い、当該スケジュールがすべてのコントローラで共有される。つまり、各コントローラが有する動作プログラムは、同期して変更される。
実施の形態3.
図9は、実施の形態3にかかるロボット作業検証システム8の構成を示す図である。ロボット作業検証システム8は、実施の形態1にかかるロボット行動計画システム7と、ロボットシミュレータ9とを有する。ロボットシミュレータ9は、実施の形態1にかかるロボットシステム1が有する第1ロボット2A、第2ロボット2B、第1コントローラ3A、第2コントローラ3B、第1内界センサ4A、第2内界センサ4B、外界センサ5及びエラー検出部6の機能を模擬的に実現することができるモジュールを有する。ロボットシミュレータ9は、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bの作業環境を仮想空間に構築する。
ロボットシミュレータ9は、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bが実際に動作を実行する場合の動作情報の代わりに、第1ロボット2A及び第2ロボット2Bが仮想的に動作を実行する場合の情報である仮想動作情報を生成し、生成した仮想動作情報をロボット行動計画システム7に出力する。実施の形態3では、ロボット行動計画システム7は、ロボットシミュレータ9から出力された仮想動作情報を受け取り、仮想動作情報をもとに、スケジュールを生成する。ロボットシミュレータ9は、ロボット行動計画システム7によって生成されたスケジュールを仮想空間で実行し、当該スケジュールを検証する。
ロボット作業検証システム8は、ユーザから仮想動作情報を受け付ける受付部10を有する。ユーザが仮想動作情報をロボット作業検証システム8に入力して受付部10が入力された仮想動作情報を受け付けた場合、ロボットシミュレータ9は、受付部10が受け付けた仮想動作情報をロボット行動計画システム7に出力する。ロボット行動計画システム7は、仮想動作情報をもとにスケジュールを生成する。ロボットシミュレータ9は、ロボット行動計画システム7によって生成されたスケジュールを検証する。つまり、ロボット作業検証システム8は、ユーザが入力した仮想動作情報をもとにするスケジュールを検証することができる。
ロボット作業検証システム8は、ロボットシミュレータ9が検証を行うことによって得た結果を表示する表示部11を有する。ユーザは、表示部11によって表示された結果を視認することにより、ロボットシミュレータ9によって行われた検証の結果を認識することができる。表示部11の例は、液晶表示装置である。
上述のように、実施の形態3にかかるロボット作業検証システム8は、仮想のロボットにおけるエラーに対して生成されたスケジュールを検証する。すなわち、ロボット作業検証システム8は、実際のロボットを用いることなく、仮想のロボットにおけるエラーに対して生成されたスケジュールを検証することができる。
実施の形態4.
図10は、実施の形態4にかかるロボット行動計画システム7Aの構成を示す図である。ロボット行動計画システム7Aは、実施の形態1にかかるロボット行動計画システム7が有するエラー評価部71と、対応策決定部72とを有する。ロボット行動計画システム7Aは、ロボット行動計画システム7が有するプランナ73の代わりに、ロボットシミュレータ12と通信を行う機能を有するプランナ73Aを更に有する。プランナ73Aは、プランナ73が有する機能を有する。図10には、ロボットシミュレータ12も示されている。ロボットシミュレータ12は、エラーの状態から復旧するために必要な動作を仮想的に実現する装置である。
ロボット行動計画システム7Aは、ロボット行動計画システム7が有するスケジューラ74の代わりに、ロボットシミュレータ12と通信を行う機能を有するスケジューラ74Aを更に有する。スケジューラ74Aは、スケジューラ74が有する機能を有する。実施の形態4では、実施の形態1において説明されたロボット行動計画システム7の機能と異なる機能を主に説明する。
ロボットシミュレータ12は、動作を実行するロボットに相当するモデルを仮想空間で動かす装置である。図10には、実施の形態1にかかるロボットシステム1が有する第1コントローラ3A及び第2コントローラ3Bは示されていないが、ロボットシミュレータ12は、第1コントローラ3Aと第2コントローラ3Bとのうちの一方又は双方のコントローラの内部に設けられてもよいし、第1コントローラ3A及び第2コントローラ3Bの外部に設けられてもよい。同様に、ロボットシミュレータ12は、実施の形態2における第1コントローラ3Cと第2コントローラ3Dとのうちの一方又は双方のコントローラの内部に設けられてもよいし、第1コントローラ3C及び第2コントローラ3Dの外部に設けられてもよい。ロボットシミュレータ12は、実施の形態3にかかるロボット作業検証システム8が有するロボットシミュレータ9であってもよい。
実施の形態1におけるプランナ73は、プランナ73にあらかじめ定義された操作子を組み合わせることで目標の状態を達成するプランステップを生成する。実施の形態4におけるプランナ73Aは、ロボットシミュレータ12を介した機械学習を行うことによって、対応策決定部72から出力された特定のプランニングの目標を達成するために必要な操作子を新たに獲得する。例えば、プランナ73Aは、公知の強化学習(Reinforcement Learning)を用いて必要な操作子を獲得する。
シミュレータを用いる強化学習では、ロボットが試行錯誤することによって作業環境で特定の状態を達成した場合にあらかじめ定義された報酬を受け取ることで、望ましい状態を最小のコストで達成する動作が獲得される。プランナ73Aは、あらかじめ決められた最大試行回数に達するまでロボットシミュレータ12と通信を行ってロボットに相当するモデルを仮想空間で動かすことで、現在の状態から対応策決定部72から出力された目標の状態に遷移するための操作子を獲得する。
例えば、プランナ73Aは、「障害物となっているワークZを取り除く」という目標に対して、ワークZが取り除かれた状態を達成するロボットの各関節の動かし方を獲得し、以降同じ目標を受け取った場合、獲得済みの操作子を用いる。上述のように、プランナ73Aは、ロボットシミュレータ12を介して学習を行い、対応策決定部72から出力された目標を受け取った場合、当該目標を達成するための動作を獲得する。プランナ73Aは、同じエラーが発生した場合、既に獲得した操作子を用いることができる。
スケジューラ74は、ある評価関数を最大又は最小にするスケジュールを生成する過程でロボットシミュレータ12と通信を行う。実施の形態1におけるスケジューラ74は、スケジューラ74にあらかじめ定義された動作のコストを用いて評価関数を最大又は最小にするスケジュールを生成する。スケジューラ74Aは、エラーの状態から復旧するために必要な動作を仮想的に実現するロボットシミュレータ12によって算出される作業時間及び消費エネルギのコストを示す値をもとに、評価関数を最大又は最小にするスケジュールを生成する。
上述の通り、実施の形態4にかかるロボット行動計画システム7Aは、ロボットシミュレータ12によって得られた検証の結果をもとに、新たな動作の獲得及び動作のコストを評価することができる。
図11は、実施の形態1にかかるロボット行動計画システム7が有するエラー評価部71、対応策決定部72、プランナ73及びスケジューラ74の少なくとも一部の機能がプロセッサ91によって実現される場合のプロセッサ91を示す図である。つまり、エラー評価部71、対応策決定部72、プランナ73及びスケジューラ74の少なくとも一部の機能は、メモリ92に格納されるプログラムを実行するプロセッサ91によって実現されてもよい。プロセッサ91は、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、又はDSP(Digital Signal Processor)である。図11には、メモリ92も示されている。
エラー評価部71、対応策決定部72、プランナ73及びスケジューラ74の少なくとも一部の機能がプロセッサ91によって実現される場合、当該少なくとも一部の機能は、プロセッサ91と、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェア及びファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア又はファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ92に格納される。プロセッサ91は、メモリ92に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、エラー評価部71、対応策決定部72、プランナ73及びスケジューラ74の少なくとも一部の機能を実現する。
エラー評価部71、対応策決定部72、プランナ73及びスケジューラ74の少なくとも一部の機能がプロセッサ91によって実現される場合、ロボット行動計画システム7は、エラー評価部71、対応策決定部72、プランナ73及びスケジューラ74によって実行されるステップの少なくとも一部が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ92を有する。メモリ92に格納されるプログラムは、エラー評価部71、対応策決定部72、プランナ73及びスケジューラ74が実行する手順又は方法の少なくとも一部をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性もしくは揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク又はDVD(Digital Versatile Disk)等である。
図12は、実施の形態1にかかるロボット行動計画システム7が有するエラー評価部71、対応策決定部72、プランナ73及びスケジューラ74の少なくとも一部が処理回路93によって実現される場合の処理回路93を示す図である。つまり、エラー評価部71、対応策決定部72、プランナ73及びスケジューラ74の少なくとも一部は、処理回路93によって実現されてもよい。
処理回路93は、専用のハードウェアである。処理回路93は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、並列プログラム化されたプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はこれらを組み合わせたものである。
エラー評価部71、対応策決定部72、プランナ73及びスケジューラ74が有する複数の機能について、当該複数の機能の一部がソフトウェア又はファームウェアで実現され、当該複数の機能の残部が専用のハードウェアで実現されてもよい。このように、エラー評価部71、対応策決定部72、プランナ73及びスケジューラ74が有する複数の機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって実現することができる。
実施の形態1にかかるロボットシステム1が有する第1コントローラ3A、第2コントローラ3B、第1内界センサ4A、第2内界センサ4B、外界センサ5及びエラー検出部6の少なくとも一部の機能は、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサによって実現されてもよい。当該メモリは、第1コントローラ3A、第2コントローラ3B、第1内界センサ4A、第2内界センサ4B、外界センサ5及びエラー検出部6によって実行されるステップの少なくとも一部が結果的に実行されることになるプログラムを格納する。
実施の形態1にかかるロボットシステム1が有する第1コントローラ3A、第2コントローラ3B、第1内界センサ4A、第2内界センサ4B、外界センサ5及びエラー検出部6の少なくとも一部は、上述の処理回路93と同等の機能を有する処理回路によって実現されてもよい。
実施の形態2にかかるロボットシステム1Aが有する第1コントローラ3C及び第2コントローラ3Dの少なくとも一部の機能は、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサによって実現されてもよい。当該メモリは、第1コントローラ3C及び第2コントローラ3Dによって実行されるステップの少なくとも一部が結果的に実行されることになるプログラムを格納する。第1コントローラ3C及び第2コントローラ3Dの少なくとも一部は、上述の処理回路93と同等の機能を有する処理回路によって実現されてもよい。
実施の形態3にかかるロボット作業検証システム8が有するロボットシミュレータ9及び受付部10の少なくとも一部の機能は、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサによって実現されてもよい。当該メモリは、ロボットシミュレータ9及び受付部10によって実行されるステップの少なくとも一部が結果的に実行されることになるプログラムを格納する。ロボットシミュレータ9及び受付部10の少なくとも一部は、上述の処理回路93と同等の機能を有する処理回路によって実現されてもよい。
実施の形態4にかかるロボット行動計画システム7Aが有するプランナ73A及びスケジューラ74Aの少なくとも一部の機能は、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサによって実現されてもよい。当該メモリは、プランナ73A及びスケジューラ74Aによって実行されるステップの少なくとも一部が結果的に実行されることになるプログラムを格納する。プランナ73A及びスケジューラ74Aの少なくとも一部は、上述の処理回路93と同等の機能を有する処理回路によって実現されてもよい。
実施の形態4におけるロボットシミュレータ12の少なくとも一部の機能は、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサによって実現されてもよい。当該メモリは、ロボットシミュレータ12によって実行されるステップの少なくとも一部が結果的に実行されることになるプログラムを格納する。ロボットシミュレータ12の少なくとも一部は、上述の処理回路93と同等の機能を有する処理回路によって実現されてもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略又は変更することも可能である。
1,1A ロボットシステム、2A 第1ロボット、2B 第2ロボット、3A,3C 第1コントローラ、3B,3D 第2コントローラ、4A 第1内界センサ、4B 第2内界センサ、5 外界センサ、6 エラー検出部、7,7A ロボット行動計画システム、8 ロボット作業検証システム、9,12 ロボットシミュレータ、10 受付部、11 表示部、31A 第1動作プログラム、31B 第2動作プログラム、32A 第1通信部、32B 第2通信部、71 エラー評価部、72 対応策決定部、73,73A プランナ、74,74A スケジューラ、75 意味ネットワークマッチング部、76 評価値算出部、91 プロセッサ、92 メモリ、93 処理回路。

Claims (11)

  1. ロボットにおいてエラーが発生して前記ロボットの動作が停止した場合、前記ロボットの動作の状態を示す情報をもとに、意味ネットワークを用いて、前記エラーの要因と、前記要因の確からしさを示す評価値と、前記要因に対して取り得る解決策とを示す評価情報を生成するエラー評価部と、
    前記エラー評価部によって生成された前記評価情報が示す前記評価値をもとに、前記エラーに対する対応策を決定する対応策決定部と、
    前記対応策決定部によって決定された前記対応策が前記評価情報によって示される前記解決策である場合、前記解決策にしたがって前記ロボットの動作の手順を示すプランステップを生成するプランナと、
    前記プランナによって前記プランステップが生成された場合、前記プランステップにしたがって前記ロボットに動作を再開させ、エラー発生前に与えられた当初の目標である作業を完了するスケジュールを生成し、前記対応策決定部によって決定された前記対応策が、前記評価値を精査するための動作を実行させる策、又は、前記ロボットの動作を停止させる策である場合、前記対応策決定部によって決定された前記対応策にしたがって前記ロボットの動作に関連するスケジュールを生成するスケジューラと
    を備えることを特徴とするロボット行動計画システム。
  2. 前記エラー評価部は、
    前記ロボットの動作の種類に対応するエラーを記述する意味ネットワークのフレームを備え、前記意味ネットワークのフレームに含まれるノードの値を前記ロボットの動作の状態を示す情報をもとに決定することで前記エラーの要因を抽出する意味ネットワークマッチング部と、
    前記要因の根拠となる観測情報を取得し、前記観測情報と前記意味ネットワークマッチング部によって抽出された前記要因とをもとに、前記評価値を算出する評価値算出部とを有し、
    前記観測情報は、前記ロボットの動作の状態を示す情報である
    ことを特徴とする請求項1に記載のロボット行動計画システム。
  3. 前記対応策決定部は、
    前記評価値があらかじめ決められた閾値より大きいか否かを判断し、
    前記評価値が前記閾値より大きいと判断した場合、前記対応策が前記評価情報によって示される前記解決策であると決定し、
    前記評価値が前記閾値以下であると判断した場合、前記評価値を精査するための動作を実行することが可能であるか否かを判断し、
    前記評価値を精査するための動作を実行することが可能であると判断したとき、前記対応策が、前記評価値を精査するための動作を実行させる策であると決定し、
    前記評価値を精査するための動作を実行することが不可能であると判断したとき、前記対応策が、前記ロボットの動作を停止させる策であると決定する、又は、
    前記対応策が、前記ロボットの動作を停止させる策であると決定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のロボット行動計画システム。
  4. 前記対応策決定部は、
    前記閾値と、前記評価値を精査するための動作を実行することが可能であるか否かを判断するための試行回数であって前記ロボットに許可された動作の試行回数とを受け付けて記憶する機能を有し、
    前記評価値が記憶した前記閾値より大きいか否かを判断し、
    記憶した前記試行回数を用いて、前記評価値を精査するための動作を実行することが可能であるか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項3に記載のロボット行動計画システム。
  5. 前記対応策決定部は、前記プランステップのプランニングの目標を前記プランナに出力する機能を有し、
    前記プランナは、前記対応策決定部から出力された前記目標を受け取った場合、前記エラーが発生したことにより前記ロボットの動作が停止した時点を新たな初期状態に設定し、当初の目標の状態を達成するまでに必要とされる前記ロボットの動作を示す前記プランステップを生成すると共に、前記プランステップと前記プランステップを実行する際の順序の制約とを含むプランを生成する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のロボット行動計画システム。
  6. 前記プランナは、動作を実行するロボットに相当するモデルを仮想空間で動かすロボットシミュレータを介して学習を行い、前記対応策決定部から出力された前記目標を受け取った場合、前記目標を達成するための動作を獲得する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のロボット行動計画システム。
  7. 前記スケジューラは、前記エラー発生前に与えられた当初の目標である作業を完了するまでに必要なプランステップを複数のロボットに割り当てる場合、前記プランナでエラーを解決する新たに生成されたプランステップを含め、実行される動作の順序の制約を満たしつつ、前記複数のロボットの動作が完了するまでの時間及びエネルギのコストが最小となるスケジュールを生成し、
    前記複数のロボットのうちのひとつのロボットは、エラーが発生した前記ロボットである
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のロボット行動計画システム。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のロボット行動計画システムと、
    動作を実行する前記ロボットと、
    前記ロボット行動計画システムによって生成された前記スケジュールをもとに、前記ロボットの動作についての指令を前記ロボットに出力するコントローラと、
    前記ロボットの内部の状態を観測する内界センサと、
    前記ロボットの外部の状態を観測する外界センサと、
    前記内界センサ及び前記外界センサによって検出された値をもとに、前記ロボットにおいてエラーが発生したときの前記エラーを検出するエラー検出部と
    を備えることを特徴とするロボットシステム。
  9. 前記エラー検出部は、前記内界センサ及び前記外界センサによって検出された値をもとに異常を診断することができるニューラルネットワークを学習し、前記ニューラルネットワークを用いて前記エラーを検出する
    ことを特徴とする請求項8に記載のロボットシステム。
  10. 請求項1から7のいずれか1項に記載のロボット行動計画システムと、
    前記ロボット行動計画システムによって生成された前記スケジュールを検証するロボットシミュレータとを備え、
    前記ロボットは、仮想のロボットである
    ことを特徴とするロボット作業検証システム。
  11. ロボットにおいてエラーが発生して前記ロボットの動作が停止した場合、前記ロボットの動作の状態を示す情報をもとに、意味ネットワークを用いて、前記エラーの要因と、前記要因の確からしさを示す評価値と、前記要因に対して取り得る解決策とを示す評価情報を生成するステップと、
    生成された前記評価情報が示す前記評価値をもとに、前記エラーに対する対応策を決定するステップと、
    決定された前記対応策が前記評価情報によって示される前記解決策である場合、前記解決策にしたがって前記ロボットの動作の手順を示すプランステップを生成するステップと、
    前記プランステップが生成された場合、前記プランステップにしたがって前記ロボットに動作を再開させ、エラー発生前に与えられた当初の目標である作業を完了するスケジュールを生成し、決定された前記対応策が、前記評価値を精査するための動作を実行させる策、又は、前記ロボットの動作を停止させる策である場合、決定された前記対応策にしたがって前記ロボットの動作についてのスケジュールを生成するステップと
    を含むことを特徴とするロボット行動計画方法。
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