JP2003210588A - 形状記憶合金パイプ型アクチュエータ及びその作製方法 - Google Patents

形状記憶合金パイプ型アクチュエータ及びその作製方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 能動細管一本毎に複数のアクチュエータを位
置あわせして組み立てる工程を必要としない形状記憶合
金パイプ型アクチュエータ及びその作製方法を提供す
る。 【解決手段】 形状記憶合金パイプ型アクチュエータ1
は、アクチュエータ部2と、アクチュエータ部2の両端
2a,2bを固定し且つアクチュエータ部2を細管3に
固定する固定部4がパイプ状の一体物で構成される。形
状記憶した形状記憶合金パイプ上にレジストを塗布し、
非平面露光によりレジストパターンを形成し、レジスト
パターンをマスクとして電解エッチングし、形状記憶合
金パイプ内壁に設けたダミー金属層に貫通させて作製す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、形状記憶合金か
らなるパイプ型のアクチュエータ、及びその作製方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】医療分野においては、カテーテルを血管
に挿入し、カテーテル先端を病巣部に導き、カテーテル
を介して病巣部へ薬剤を注入したり血管内へ治療器具を
挿入したりして治療を行っている。近年、カテーテルの
先端にアクチュエータを設け、外部からの操作によって
アクチュエータを駆動し、所望の方向にカテーテルの先
端を曲げ、複雑・微細な血管網の目的の部位にカテーテ
ルを導き得るようにする工夫が種々試みられている(例
えば特開平11−048171号公報参照)。また、工
業分野においても、生産設備等の複雑・微細な配管の目
的の個所に細線、あるいは細管を導くようにし得る技術
が求められている。例えば、光ファイバ内視鏡を複雑・
微細な配管の所望の個所に導くことができれば、光ファ
イバによる影像により、容易に故障診断を行うことがで
きる。
【0003】アクチュエータを取り付けた細管(または
細線)は能動細管(または能動細線)と呼ばれている。
例えば、カテーテルあるいは光ファイバのような細管、
細線の先端部位の表面に沿って、形状記憶合金(SM
A:Shape MemoryAlloy) からなるコ
イル、あるいは平板状のジグザグばねを3本ないし4本
取り付け、これらを独立に電流で加熱して所望の方向に
曲げるものがある。SMAコイル型のアクチュエータ(
例えば上記文献参照)を用いた能動細管は、変位量が大
きいという特徴がある。また、SMAワイヤを曲げて形
成したワイヤ型ジグザグばね、あるいは、SMA平板を
加工して形成した平板状ジグザグばね型の伸縮アクチュ
エータ(上記文献参照)を用いた能動細管は、変位量は
あまり大きくないが、上記のコイルを使用した能動細管
に比べ、径の小さい能動細管が実現できるという特徴が
ある。
【0004】上記のように、実用化できる能動細管が種
々生産されるようになったが、コストが高いという問題
がある。医療用の能動細管、すなわち能動カテーテル
は、感染症防止などの観点から、使い捨てが基本的な使
用法であり、能動カテーテル普及のためには、量産性お
よび低コスト化の実現が求められている。このため、コ
スト低減のための種々の技術開発がなされてきた。例え
ば、コイル型やワイヤ型ジグザグばねの場合には、アク
チュエータの加工および加工後の形状記憶熱処理を1本
ごとに行う必要があるために、生産性が低くコストの低
減には限界があったが、本発明者らによって、SMAシ
ートを前もって形状記憶させ、SMAの変形温度より低
い温度で引き延ばし、フォトリソグラフィー工程と電解
エッチングにより、平板状ジグザグばね型のアクチュエ
ータを、一括して大量に作製できる技術が開発された
(特開2001−279500号公報参照)。この方法
は、SMAシート上にフォトリソグラフィー工程で、ア
クチュエータ・パターンを有するレジストパターンを一
括して大量に形成し、SMAシートの加工面の裏側に予
めダミーの金属層を設けておき、SMAシートを貫通し
てダミー金属層途中まで電解エッチングすることによっ
て、高精度に、かつ、一括して大量にアクチュエータを
生産できるようにしたものであり、この方法によれば、
アクチュエータの加工および加工後の形状記憶熱処理を
1本ごとに行う必要がなく、コストが下がる。また、曲
面形状を記憶させてから引き延ばしたSMAシートを上
記の方法で加工し、需要の大きい超微細径の能動カテー
テルを低コストで生産する方法(特願2001−358
453号参照) も提案されている。
【0005】しかしながら、上記の方法を用いても、ア
クチュエータ作製後に、細管一本毎にアクチュエータを
位置あわせして固定する組立工程が必要である。アクチ
ュエータの位置あわせには、精密さが要求され、低コス
ト化、ひいては信頼性向上のためには、この組立工程の
簡素化が望まれる。
【0006】図10は従来法(特願2001−3584
53号)による、能動細管作製工程の例を示す図であ
る。曲面形状を記憶させてから引き延ばしたSMAシー
ト101を形成し、シート101の裏面にダミー金属層
102を形成し、SMAシート101の表面に平板状ジ
グザグばね型のアクチュエータの形状を有するレジスト
パターン103を形成し、レジストパターン103をマ
スクとして電解エッチングして平板状ジグザグばね型の
アクチュエータ104を形成し、細管105の先端部分
に複数のアクチュエータ104の両端104a,104
bを固定して装着する。図に示した例では3本のアクチ
ュエータ104を装着する場合を示しており、3本のア
クチュエータ104を等間隔に配列しなければならな
い。なお、図において、106,107,108はアク
チュエータに電流を流すための電流端子である。細管径
が0.5mmφといった微細能動細管の場合には、組立
工程に特殊な装置、治具を必要とし、これらの装置、治
具を使用しても組立てに時間がかかり、コストが下がら
ないと共に、信頼性上の問題が発生しやすい。
【0007】このように、従来の能動細管においては、
能動細管一本毎に複数のアクチュエータを精密な位置あ
わせをして組み立てる工程を必要とし、このためコスト
が高くなると共に、信頼性が十分でないという課題があ
った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記課題に鑑み本発明
は、能動細管一本毎にアクチュエータを位置あわせして
組み立てる工程を必要としないアクチュエータを提供
し、またその作製方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の形状記憶合金パイプ型アクチュエータは、
アクチュエータ部と、アクチュエータ部の両端を固定し
且つアクチュエータ部を細管に固定する固定部がパイプ
状の一体物で構成されることを特徴とする。また、本発
明の形状記憶合金パイプ型アクチュエータは、上記の形
状記憶合金パイプ型アクチュエータを複数連結したこと
を特徴とする。上記構成によれば、アクチュエータ部
と、アクチュエータ部を細管に固定する固定部がパイプ
状の一体物であるので、アクチュエータを細管に位置あ
わせして固定する組立工程を必要とせず、パイプの内径
を細管の外径に応じて設計すれば、細管に挿入し固定す
るだけで能動細管を作製でき、従って低コストで提供で
きる。また、アクチュエータ部と、アクチュエータ部を
細管に固定する固定部が一体物であるので信頼性が高
い。また、アクチュエータの表面形状が細管の外形に沿
った円筒形状をなしているために、カテーテルに使用し
た場合には、血管壁を傷つけることが無く、安全性が高
い。そして、上記の形状記憶合金パイプ型アクチュエー
タを複数連結した形状記憶合金パイプ型アクチュエータ
は、多関節型能動細管のアクチュエータとして使用でき
る。
【0010】また、本発明の形状記憶合金パイプ型アク
チュエータの作製方法は、形状記憶合金パイプに形状記
憶する工程と、形状記憶された形状記憶合金パイプの内
面にダミー金属層を形成する工程と、ダミー金属層を形
成した形状記憶合金パイプの表面にレジストパターンを
形成する工程と、レジストパターンを形成した形状記憶
合金パイプを電解エッチングする工程と、電解エッチン
グした形状記憶合金パイプからダミー金属層を除去する
工程とからなることを特徴とする。ここで、形状記憶合
金パイプに形状記憶する工程は、形状記憶合金パイプを
形状記憶合金の変態点温度以上に加熱して形状を記憶さ
せ、形状記憶合金の変形温度より低温で引き延ばす。ま
た、形状記憶合金パイプの内面にダミー金属層を形成す
る工程は、形状記憶合金パイプ内に無電解メッキ液を圧
送して行う無電解メッキによることを特徴とする。ま
た、形状記憶合金パイプの表面にレジストパターンを形
成する工程は、アクチュエータ部のパターンを有するマ
スクを用い、アクチュエータ部毎に形状記憶合金パイプ
を回転して露光する非平面露光によることを特徴とす
る。さらに、形状記憶合金パイプを電解エッチングする
工程は、形状記憶合金の電解エッチング速度がダミー金
属の電解エッチング速度よりも大きい電解エッチング液
を用いることを特徴とする。
【0011】上記構成によれば、形状記憶合金パイプを
形状記憶合金の変態点温度以上に加熱して形状を記憶さ
せ、形状記憶合金の変形温度より低温で引き延ばし、以
後の工程を変形温度より低い温度で行うから、工程中に
形状記憶合金パイプが変形することが無く、以後の工程
を容易に、かつ、精度良く行うことができる。無電解メ
ッキは、メッキ液を形状記憶合金パイプ内に圧送して行
うから、形状記憶合金パイプ内に均一にダミー金属層を
形成することができる。レジストパターンの形成は、ア
クチュエータ部のパターンを有するマスクを用い、アク
チュエータ部毎に形状記憶合金パイプを回転して露光す
る非平面露光であるから、形状記憶合金パイプの周囲に
沿って複数のアクチュエータ部のレジストパターンを精
度良く形成できる。電解エッチングの電解エッチング液
には、形状記憶合金の電解エッチング速度がダミー金属
の電解エッチング速度よりも大きい電解エッチング液を
用いるので、細管の内径が細い場合でも形状記憶合金層
の貫通後にダミー金属層が残留し、パターン精度良くエ
ッチングすることができる。上記工程によって、アクチ
ュエータ部とアクチュエータ部を細管に固定する固定部
がパイプ状の一体物で構成された形状記憶合金パイプ型
アクチュエータが完成する。形状記憶合金パイプ型アク
チュエータを細管に挿入し、接着剤等で固定するだけな
ので、個々のアクチュエータを細管の周囲に等間隔で精
密に位置あわせして固定する工程が無くなり、従って、
低コストで作製できる。また、アクチュエータ部とアク
チュエータ部を細管に固定する固定部がパイプ状の一体
物であるので信頼性が高い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の形状記憶合
金パイプ型アクチュエータの構成を示す図である。図1
(a)において、形状記憶合金パイプ型アクチュエータ
1は、アクチュエータ部2と、アクチュエータ部2の両
端2a,2bを固定し且つアクチュエータ部2を細管3
に固定する固定部4がパイプ状の一体物で構成されてい
る。すなわち、アクチュエータ部2と固定部4の表面及
び裏面は、同一のパイプの表面及び裏面を形成するよう
に構成されている。アクチュエータ部2は単数であって
も良く、また、複数であっても良い。また、アクチュエ
ータ部2の形状記憶は、長手方向の伸縮であっても、面
に沿った湾曲であっても良い。形状記憶合金(以後、S
MAと称する)は好ましくは、NiTi系合金である。
図1の例は、3本のアクチュエータ部2を有し、固定部
4をグランド端子5とし、各々のアクチュエータ部2の
中点に電流供給端子6,7,8を設け、電流供給端子
6,7,8を選択することによって特定のアクチュエー
タ部2を加熱して伸縮させ、その方向に細管3の先端を
曲げる例を示している。図1(b)に等価回路を示す。
なお、本発明の形状記憶合金パイプ型アクチュエータを
複数連結した形状記憶合金パイプ型アクチュエータの構
成は、図1に示した構成を直列に連結したものであり、
図1と同等な構成であるので説明を省く。
【0013】この構成によれば、形状記憶合金パイプ型
アクチュエータ1を細管3に取り付けて能動細管を作製
する際に、細管3を挿入して固定するだけでよく、従来
法のようにアクチュエータの取り付け位置の精密な位置
あわせを必要としないから、低コストで能動細管を作製
できる。また、アクチュエータ部2と固定部4が一体物
なので、アクチュエータ部2と固定部4の位置あわせ不
良や接着不良といった不良が生じることが無く、極めて
信頼性が高い。また、アクチュエータの表面形状が細管
の外形に沿った円筒形状をなしているために、カテーテ
ルに使用した場合には、血管壁を傷つけることが無く、
安全性が高い。
【0014】次に、本発明の形状記憶合金パイプ型アク
チュエータの製造方法を図2〜5に基づいて説明する。
以下に説明する工程においては、形状記憶処理工程以外
は、SMAの変形温度より低い温度で行う。図2は本発
明の形状記憶合金パイプ型アクチュエータ1の製造方法
を示す図である。はじめに、形状記憶処理したSMAパ
イプ21の内壁に無電解メッキを行う。図2(a)は、
形状記憶処理したSMAパイプ21の内壁に無電解メッ
キによって、ダミー金属層22を形成した状態を示して
いる。図3は、SMAパイプ21の内壁に無電解メッキ
する方法の一例を示す図である。SMAパイプ21の両
端21a,21bをシリコンチューブ等の不活性且つ絶
縁性のチューブ31に挿入し、これらのシリコンチュー
ブ31を介してチューブポンプ32で無電解メッキ液3
3を循環、圧送する。電解メッキでは、SMAパイプ2
1の両端21a,21b付近のメッキ速度が速く、SM
Aパイプの両端21a,21bの入り口が塞がれてしま
い、SMAパイプ21の内壁に均一にダミー金属層22
を形成することができない。しかし、無電解メッキでは
SMAパイプ21の内壁に均一にダミー金属層22を形
成することができ、また、無電解メッキ液33を循環、
圧送することによって、ダミー金属層22の厚みの均一
度が向上する。
【0015】次に、SMAパイプ21の表面にレジスト
23を塗布し、図2(b)に示すように、フォトリソグ
ラフィー工程によりアクチュエータ部2のレジストパタ
ーン25を形成する。レジストの塗布は、例えば、ディ
ップコート法を使用する。図2(b)は、SMAパイプ
21の内壁に均一にダミー金属層22を形成したSMA
パイプ21にレジスト23を塗布し、アクチュエータ部
2と固定部4のパターンを有するマスク24を介して紫
外線投影露光を行う工程を示している。図の例は、アク
チュエータ部2を3個有する場合の露光方法を示してお
り、SMAパイプ21を回転して120度毎に3回の露
光を行い、3個のアクチュエータ部2と円筒状の固定部
4を有するレジストパターン25を形成する。この後、
レジスト硬化処理を行う。
【0016】次に、レジストパターン25をマスクとし
てSMAパイプ21を電解エッチングする。図2(c)
は、レジストパターン25を形成したSMAパイプ21
を電解エッチングした後の、ダミー金属層22上にSM
Aからなるアクチュエータ部2が形成された状態を示し
ている。ここで、図4は図2(c)によりSMAパイプ
21を電解エッチングする際の電解エッチング方法の一
例を示す図である。レジストパターン25を形成したS
MAパイプ21の先端、及び電解液に接触する不要部分
を絶縁物41で覆い、対向電極42はステンレス網等の
多孔質の円筒でSMAパイプ21を対称性良く覆うこと
でエッチング速度のばらつきを押さえることができる。
電解液43は、SMAのエッチング速度がダミー金属2
2のエッチング速度よりも大きいことが望ましい。細管
3の外径が細いためにSMAパイプ21の内径が細く、
金属ダミー層22を厚く形成できない場合にも、SMA
のエッチング速度がダミー金属22のエッチング速度よ
りも大きいので、電解エッチングがSMAを貫通した後
も金属ダミー層22が残留し、SMAのエッチングを精
度良く行うことができる。
【0017】図5は電解エッチング後のエッチング状態
を模式的に示したものであり、SMAパイプ21の断面
形状を示している。図に示すように、電解エッチングは
化学エッチングに比べサイドエッチング量が少なく、ま
た、ダミー金属層22に十分貫通するまでエッチングを
行うことによって、場所によるエッチング深さのばらつ
きを吸収できる。
【0018】次に、残留しているダミー金属層22を化
学エッチングによって剥離する。図2(d)は、ダミー
金属層22をエッチングによって剥離した状態を示して
おり、形状記憶合金パイプ型アクチュエータの完成状態
を示している。
【0019】次に、本発明の実施例を示す。試作した形
状記憶合金パイプ型アクチュエータの構造は、図1と同
等である。外径約600μm 、内径約500μm のSM
Aパイプ内に、ジグザグバネ型のアクチュエータ部が3
本形成されており、これらのアクチュエータ部は両端の
固定部で連結されている。このアクチュエータをカテー
テルに装着し、図1(b)に示すように3本のアクチュ
エータに独立に通電加熱することによって、多方向への
曲げが可能となる。本アクチュエータを長手方向に複数
連結したような構造にすれば、多関節の曲げ機構も実現
可能である。
【0020】次に、本発明の実施例による具体的な作製
工程の一例を示す。作製工程は図2に示した工程と同等
である。SMAパイプは、NiTi形状記憶合金からな
るパイプを使用した。ダミー金属層の無電解メッキは、
銅メッキで行った。SMAパイプの形状記憶工程で生成
した表面の酸化被膜のうち、SMAパイプ内面の被膜に
ついては超音波洗浄器中でフッ硝酸液に浸漬して除去
し、SMAパイプ外側の被膜は機械的に研磨して除去し
た。SMAパイプ内壁に触媒処理を行った後に無電解銅
めっき膜を数μm形成した。パイプ内壁への処理は、図
3に示したようにSMAパイプをシリコーンチューブに
挿入し、溶液をパイプ内にフローさせて行った。
【0021】次に、ポジレジスト(東京応化工業, OF
PR800)をディップコートし、パイプを120°回
転させながら、アクチュエータ部1本分のパターンの投
影露光を3回行うことにより、SMAパイプ外周に3本
分のレジストパターンを形成し、エッチング耐性を得る
ために、200℃、60分のハードベークを行った。次
に、SMAパイプ層を貫通し、内側の無電解銅めっき層
の途中まで電解エッチングを行った。SMAと銅のエッ
チング速度差を得やすいLiCl・エタノールを電解液
に用いた。
【0022】続いて、レジストを除去し、濃硝酸に浸漬
して銅めっき層を選択除去し、形状記憶合金パイプ型ア
クチュエータを完成した。
【0023】次に、作製工程をさらに詳しく説明する。 (1)SMAパイプ内面へのダミー金属層の形成につい
て。 SMA層を電解エッチングで均一に貫通加工するために
は、貫通加工する裏側に銅やニッケルのダミー金属層を
設けておく必要がある。パイプ形状のSMA材料を外側
から貫通加工する場合には、図5に示したように、パイ
プ内壁へのダミー金属の形成が必要となる。細いパイプ
の内壁に均一な金属層を形成するために、図3に示した
ように、SMAパイプをシリコーンチューブに挿入し、
無電解メッキ溶液を圧送することにより無電解メッキを
行った。電気めっきの場合には、SMAパイプの端部分
の成長速度が高く、パイプ内全体に十分な膜厚が成長す
る前に、成長した銅めっき膜によってパイプの端が閉じ
てしまった。なお、この現象は、溶液の圧送方向を逆転
させても同様であり、電流密度等のメッキ条件を変えて
実験を行った範囲内では、この現象を回避することは出
来なかった。無電解メッキ法を用いた場合には、パイプ
内壁の全体に比較的均一に成長しやすく、50℃、12
時間で約3〜7μmの膜厚を得ることが出来た。
【0024】(2)SMAパイプ表面へのフォトレジス
トパターンの形成について。 投影露光によるパイプ表面へのパターン形成の寸法精度
などの評価を行った。図6は、投影露光によるパイプ表
面へのパターン形成の寸法精度評価方法を示す図であ
る。図6(a)に示すようにパイプの長手方向に平行
(パターンA)および垂直( パターンB) なストライプ
のパターニングを行った。粘度を調整したポジレジスト
(東京応化工業、OFPR800)をディップコーティ
ングし、ベーク後で約5μmのレジスト膜厚が得られる
ようにした。フォトマスクとSMAパイプを密着させ、
露光を行い、現像およびベーク後に、パターンAおよび
Bの場合のライン幅およびスペース幅を調べた。図6
(b)に示した入射角(θ)を関数としてパターン幅を
測定した。
【0025】図7はパターン幅の測定結果を示す図であ
る。図において、記号●(黒丸)、■(黒四角)はそれ
ぞれ、Line幅及びSpace幅の測定値であり、実
線及び破線はそれぞれ、入射角(θ)からcos則に基
づいて計算される理論パターン幅である。図7(a)及
び図7(b)はそれぞれ、パターンA及びパターンBに
対応する。図から明らかなように、パターンAでは、図
7(a)に示したように、45°近い入射角まではライ
ンおよびスペースともcos則通りの幅でパターニング
することが可能であった。さらに大きい入射角度では、
次第にレジストの抜けが悪くなり、スペース幅がcos
則よりも狭くなった。入射角度が大きい領域ではパター
ンの解像度が低下したが、少なくとも60°近くまで
は、実用的な解像度でパターンを形成することができ
た。パターンBでは、図7(b)に示したように、50
°を超える入射角までラインおよびスペース幅とも一定
であり、さらに大きな角度になると急激にスペースが狭
くなった。
【0026】この実験に用いたのは汎用の露光光源であ
り、特に投影露光用に光の平行度などを調整したもので
はないが、上記のパターニングが可能であった。3本の
アクチュエータ部をパイプ内に形成するためには、最大
でも入射角度60°以内でパターン形成できれば良いの
で、今回用いた投影露光法でも十分なパターニングが可
能であることがわかった。SMAパイプの回転とフォト
マスクの平行移動を同期させ、SMAパイプを回転させ
ながら露光する転動露光法などの手法を用いれば、大き
な入射角度域でのパターン精度低下の問題もなく、さら
に精度良くパターニングが可能になるものと考えられ
る。
【0027】図8は、試作した形状記憶合金パイプ型ア
クチュエータのレジストパターン形成後の状態を示す図
である。ジグザグばね状のアクチュエータ部のLine
/Spaceは130μm/30μmである。後の電解
エッチングの際の電解液中のエタノールに対する耐性を
向上させるために、現像後に200℃、60分のポスト
ベークを行っているので、レジストパターンのエッジ部
がだれたプロファイルになっているが、レジストパター
ン底面部のパターン寸法はポストベーク前後で変化はな
い。
【0028】(3)SMAパイプの電解エッチングにつ
いて。 SMAパイプの電解エッチングの装置構成は図4に示し
た構成と同等である。SMAパイプの先端部および根元
部のパターニングしない箇所をレジストで絶縁カバー
し、円筒型の対向電極42(SUS304)の中心軸に
位置させて電解液中に浸漬した。LiCl・エタノール
電解液中で、両極間にDC8Vを印加して、SMAを電
解エッチングした。LiCl・エタノール電解液を用い
たエッチングでは、SMAパイプ貫通後の銅ダミー層の
エッチング速度が低い特徴があり、比較的薄い銅層でも
ダミー層として使用可能であり、パイプ内面へのダミー
層の厚膜形成が困難である場合には、有効なエッチング
用電解液である。液はスターラーで攪拌した。
【0029】図9は試作した形状記憶合金パイプ型アク
チュエータの、電解エッチング後(図9(a)、ただし
レジスト剥離後)、ダミー銅層の除去後(図9(b),
図9(c))のSEM写真である。銅のダミー層は、濃
硝酸に浸漬することにより、容易に選択的に除去するこ
とができる。電解エッチング後のアクチュエータ部のL
ine幅は、Top部で約50μm、Bottom部で
約75μmであり、良好なアクチュエータを作製するこ
とができた。
【0030】なお、上記説明では、単一の形状記憶合金
パイプ型アクチュエータの作製方法について説明した
が、複数の形状記憶合金パイプ型アクチュエータが連結
した多関節型の形状記憶合金パイプ型アクチュエータを
作製する場合は、レジストパターンを形成するマスクに
連結型のアクチュエータ・パターンを有するマスクを使
用すればよく、他の工程は同一でよい。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明によれば、能動細管一本毎にアクチュエータを位置あ
わせして組み立てる工程を必要としないので、低コスト
で能動細管を提供することができる。また、アクチュエ
ータ部と取付部が一体物であるので信頼性及び安全性が
高い能動細管が提供される。従って、本発明を医療用の
使い捨て能動カテーテルに適用すれば極めて有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の形状記憶合金パイプ型アクチュエータ
の構成を示す図である。
【図2】本発明の形状記憶合金パイプ型アクチュエータ
の製造方法を示す図である。
【図3】SMAパイプの内壁に無電解メッキする方法の
一例を示す図である。
【図4】電解エッチング方法の一例を示す図である。
【図5】電解エッチング後のエッチング状態を模式的に
示したものであり、SMAパイプの断面形状を示してい
る。
【図6】投影露光によるパイプ表面へのパターン形成の
寸法精度評価方法を示す図である。
【図7】パターン幅の測定結果を示すグラフである。
【図8】試作した形状記憶合金パイプ型アクチュエータ
のレジストパターン形成後の状態を示す図である。
【図9】試作した形状記憶合金パイプ型アクチュエータ
の、(a)は電解エッチング後の状態(ただしレジスト
剥離後)の、また、(b)及び(c)はダミー銅層の除
去後のSEM写真である。
【図10】従来法による能動細管作製工程の例を示す図
である。
【符号の説明】
1 形状記憶合金パイプ型アクチュエータ 2 アクチュエータ部 2a,2b アクチュエータ部の両端 3 細管 4 固定部 5 GND端子 6,7,8 電流供給端子 21 SMAパイプ 21a,21b SMAパイプの両端 22 ダミー金属層 23 レジスト 24 マスク 25 レジストパターン 31 シリコンチューブ 32 循環ポンプ 33 無電解メッキ液 41 絶縁被膜 42 対抗電極 43 電解エッチング液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江刺 正喜 宮城県仙台市太白区八木山南一丁目11−9 (72)発明者 芳賀 洋一 宮城県仙台市青葉区国分町一丁目2番5号 一番町シティハウス903号 Fターム(参考) 4C167 AA02 AA05 AA32 BB02 BB05 BB07 BB37 BB40 BB52 CC08 EE03 FF10 GG24 GG32 HH08 HH30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータ部とアクチュエータ部の
    両端を固定し且つアクチュエータ部を細管に固定する固
    定部が、パイプ状の一体物で構成されることを特徴とす
    る、形状記憶合金パイプ型アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の形状記憶合金パイプ型
    アクチュエータを複数連結したことを特徴とする、形状
    記憶合金パイプ型アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 形状記憶合金パイプに形状記憶する工程
    と、 形状記憶された形状記憶合金パイプの内面にダミー金属
    層を形成する工程と、 ダミー金属層を形成した形状記憶合金パイプの表面にレ
    ジストパターンを形成する工程と、 上記レジストパターンを形成した形状記憶合金パイプを
    電解エッチングする工程と、 電解エッチングした形状記憶合金パイプからダミー金属
    層を除去する工程と、からなることを特徴とする、形状
    記憶合金パイプ型アクチュエータの作製方法。
  4. 【請求項4】 前記形状記憶合金パイプの内面にダミー
    金属層を形成する工程は、形状記憶合金パイプ内に無電
    解メッキ液を圧送して行う無電解メッキによることを特
    徴とする、請求項3に記載の形状記憶合金パイプ型アク
    チュエータの作製方法。
  5. 【請求項5】 前記形状記憶合金パイプの表面にレジス
    トパターンを形成する工程は、アクチュエータ部のパタ
    ーンを有するマスクを用い、アクチュエータ部毎に形状
    記憶合金パイプを回転して露光する非平面露光によるこ
    とを特徴とする、請求項3に記載の形状記憶合金パイプ
    型アクチュエータの作製方法。
  6. 【請求項6】 前記形状記憶合金パイプを電解エッチン
    グする工程は、形状記憶合金の電解エッチング速度がダ
    ミー金属の電解エッチング速度よりも大きい電解エッチ
    ング液を用いることを特徴とする、請求項3に記載の形
    状記憶合金パイプ型アクチュエータの作製方法。
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