JP2003210204A - 靴中敷 - Google Patents
靴中敷Info
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Abstract
性に優れ、足裏の密着性を良好とし、筋肉疲労等を生じ
ず、自然な履き心地をもたらす優れた靴中敷を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 合成樹脂板(3)と、基体(2)と、足裏当接
生地(1)とを、順に重合し相互の踵部近傍に取付けた構
成を有する靴中敷であって、合成樹脂板(3)は、前記基
体(2)の下面における踵部から土踏まず部までを被覆す
るものとし、足裏当接生地(1)と基体(2)との間であっ
て、各人の足裏に適合する位置に、第一調節部材(6)
を、また基体(2)と合成樹脂板(3)との間に、当該基体
(2)の傾斜面を調節するための第二調節部材(7)を狭持で
きる靴中敷を解決手段とする。
Description
用され、各人の足裏の形状に適応可能な靴中敷に関する
ものである。
ーチ部や、指の関節の部位等に合わせておおよそパッド
の位置を決定し、標準的な形状、大きさとして製作され
るものであり、靴内の蒸れを防止し、緩衝効果を奏し、
或いは悪臭を防止することを目的とするものであり、着
用者各人の足裏に対して十分に適合するものではなかっ
た。
適合できる靴中敷が案出されており、例えば、実開昭6
3−138110に開示される靴中敷のように、基体
と、面ファスナー手段を利用することにより、基体の表
面に対して着脱自在に固定されるパッドとからなる靴中
敷が公知である。
中敷によれば、各人の足裏に適合した調節ができるもの
の、パッドと基体との結合が、相互の当接面に設けられ
た面ファスナーによるものであったため、着用時におけ
る足裏からの荷重によって面ファスナーの雌雄係合止が
へたり易く、長期にわたって使用することができないも
のであった。
な基体にパッドを結合して起伏を設けるものであること
から、特に周縁部は平坦となりやすく、着用時に靴中敷
と足裏が相互にずれることによって、非常に歩き難くな
り、足、脚部に筋肉疲労を生ずることもあった。
ずれない靴中敷として、予め足の側部にまで適合する立
体形状を有する、いわゆる靴中敷が案出されている。
足裏とがずれることを防止する点において優れたもので
あるが、靴のサイズに対して標準的な大きさ、形状で製
作される点においては、前記平板状の靴中敷と同様であ
り、各人別に十分に適応することはできず、この結果、
適用できない部位が強く押圧されることも多く、結局、
歩き難さ、足、脚部に筋肉疲労を生ずるものであった。
であり、各人の足裏に適合した微調節が可能で、耐久性
に優れるとともに、足裏の密着性を良好として、筋肉疲
労等を生じず、自然な履き心地をもたらす優れた靴中敷
を提供することを課題とする。
解決するものとして、合成樹脂板と、基体と、足裏当接
生地とを、順に重合し相互の踵部近傍に取付けた構成を
有する靴中敷であって、合成樹脂板は、前記基体の下面
踵部から土踏まず部までを被覆するものとし、足裏当接
生地と基体との間であって、各人の足裏に適合する位置
に、第一調節部材を、また基体と合成樹脂板との間に、
当該基体(2)の傾斜面を調節するための第二調節部材(7)
を狭持固定できる靴中敷を提供するものである。
面の踵部から土踏まずを含んだ内側アーチ部及び外側ア
ーチ部を結ぶラインまでを基体よりも硬質の合成樹脂板
によって被覆固定することで、当該踵部から内側アーチ
部、外側アーチ部に至るまでにおいて足を確実に固定す
るとともに、前記被覆固定部分を除いた基体と足裏当接
生地からなる前踏部から爪先部までに柔軟性を具備させ
ることによって、靴中敷が足の動きに沿うこととなり、
自然な履き心地を実現することができる。
付け、他の部分を取付けない状態とし、前記基体と足裏
当接生地との間に第一調節部材を挟持固定可能とする構
成によって、足裏当接生地が各人の足裏の形状に適合
し、密着性を良好とし、前記基体と合成樹脂板との間に
第二調節部材を挟持固定する構成によって、着用者各人
の足裏の傾きを調整することとなり、各人の歩行持等に
おける荷重バランスを良好とし、第一調節部材との相乗
的な作用により、常に各人の足の形状、歩行姿勢等に応
じた靴中敷を提供することができる。この場合、足裏当
接生地を基体に対して縫着又は接着するのが好ましい。
部分接着として基体と足裏当接生地との間に第一調節部
材を挟持固定することにより、足裏の起伏を着用者にと
って適する形状とすることができ、靴販売店で靴購入者
各人の足の形状、傾きを調べ、最適の履き心地状態で中
敷を提供する取引形態とすることによって、当該靴中敷
の靴販売店が靴購入者各人に応じた靴中敷の提供を容易
とすることができる。また、靴購入者自身も、調節部材
の位置を変更することができる。
に係る靴中敷の説明斜視図、図2は同実施例に係る靴中
敷の説明側面図、図3は図2のA−A拡大断面図、図4
は図2のB−B拡大断面図、図5は本発明の実施例に係
る靴中敷の底面図、図6は同実施例に係る靴中敷の平面
図を示すものである。
生地(1)と基体(2)と合成樹脂板(3)の三部材を、踵部近
傍に接着し、その他の部分を接着しない構成とし、図1
乃至図6に示すように、足裏当接生地は1.5mm程度
の厚みを有する合成皮革からなるものであり、基体(2)
は、4mm程度の厚みを有するコルク材(20)下面に厚さ
0.3mm程度の重着生地(21)を貼着して形成されるも
のである。
まずまで被覆する合成樹脂板は、2.5mm程度の厚み
を有し、前記基体(2)よりも硬い材質で、且つ前記三部
材は、踵部分近傍に接着剤によって取付けた構成であ
る。
にはスポンジ材料からなる第一調節部材(6)を、また基
体(2)と合成樹脂板(3)との間には同様にスポンジ材料か
らなる第二調節部材(7)とを狭持できるように構成して
おり、このようにして挟持される前記第一調節部材(6)
及び第二調節部材(7)は、底面に接着剤を塗布して離型
紙を貼り付けるか、両面接着剤で貼り付けるか、接着剤
を塗布するか等により、基体(2)に接着固定するもので
ある。
は、図1に示すように、内側アーチ部(22)及び外側アー
チ部(23)から踵側縁部分にかけて緩やかに立ち上げた、
いわゆるカップ靴中敷形状に成型されるものであり、前
記合成樹脂板(3)は、図2及び図3に示すように、基体
(2)の下面における踵部(25)から土踏まずを含んだ内側
アーチ部(22)及び外側アーチ部(23)を結ぶラインまでを
被覆する形状である。
て、当該靴中敷が靴内で前方にずれたり、折れたり、位
置ずれすることがなくなり、また、合成樹脂板(3)に被
覆されていない前踏部(24)から爪先部(27)にかけてはコ
ルク素材の弾力性、柔軟性を備えたものとなり、足裏の
密着性を良好として、筋肉疲労等を生じず、自然な履き
心地を得ることができる。
には、コルク材(20)の割れを防止するとともに、補強と
靴内の吸湿機能をも兼備した薄厚の耐熱性繊維からなる
重着生地(21)を、当該コルク材(20)に取付けている。
用したものであり、その下面には、ネット状の滑止シー
ト(31)を重着して微細な凹凸を形成した構成を有する。
当該滑止シート(31)は、靴内に挿入後、当該靴中敷の靴
内における滑りを防止するとともに、前記微細な凹凸に
よって、靴内で空気を溜めることにより、外気に対する
保温効果を付与することができる。
(1)は、前記基体(2)よりも、輪郭を大きくして設けられ
るものであり、特に内側アーチ部(22)の近傍や前踏部(2
4)、中足骨部等に第一調節部材(6)を挟持固定すること
から、内側アーチ部(22)、爪先部(27)は、基体(2)より
も十分な余裕を持った寸法で形成される。
第一調節部材(6)を使用すると、足裏に適合する起伏の
形成に生地が余分に必要となることが予想されるためで
あり、また、爪先部(27)は、どの位置に第一調節部材
(6)を追加した場合であっても、最終的には爪先部(27)
において寸法的な不足が生じやすいことから、予めゆと
りを持たせる趣旨である。
用者の足に最適な形状に調節する際に、余剰部分をカッ
トすることができる。
対応する前踏部(24)に、通気手段として直径2mm程度
の複数の通気孔(10)を形成することにより、靴内の通気
性を向上させている。特に、基体(2)において、親指と
人差し指の間に位置する通気孔(10a)は、他の通気孔(1
0)より大径とし、発汗の多い足の指間の通気を良好とす
ることにより、足の蒸れを防止するものとしている。
当接部材(1)との踵部(25)近傍に接着剤によって取付け
た構成とすることによって、爪先側から第一調節部材
(6)を挟み込み固定することを可能とするとともに、基
体(2)と合成樹脂板(3)とを、相互の踵部分近傍に接着す
ることによって、同様に爪先側から第二調節部材(7)を
挟み込み固定することを可能としている。
着用者の足裏の土踏まず等と当該足裏当接生地(1)との
間の隙間を埋め、着用者の足裏の形状に適合した面を形
成するために使用されるものであり、これによって足の
密着感を高めるものである。
部材(6)と異なり、各人の足の傾きを、基体自体の傾斜
加減に調整するために使用されるものであり、着用者の
歩行時、直立時等における荷重バランスを良好とするも
のである。
び第二調節部材(7)はいずれも、ポリウレタン製のスポ
ンジ部材を使用した最大厚み6mm前後程度のもので、
その底面を接着剤で基体(2)に固定するものである。
び第二調節部材(7)の材質については、前記ポリウレタ
ンに限られず、弾性若しくは緩衝作用を生ずる他の合成
樹脂や合成ゴム等を使用することもでき、厚み等も適宜
設定することができる。
してコルク材(20)によって形成しているが、本発明はこ
れに限るものではなく、EVA、ポリエチレン等を材料
としたスポンジ材や、或いは不織布等を使用することも
できる。
材(20)を使用する場合には、基体(2)に適度なクッショ
ン性を具備させることができることから、合成樹脂板
(3)の硬さが足裏当接生地を介して足裏に違和感を生じ
させるということもなく、極めて使用感の良好な靴中敷
を得ることができる。
コルク材(20)と重着生地(21)とを重ね合わせ取付けて基
体(2)とするとともに、これとは別に平板状の形状記憶
樹脂材である合成樹脂板(3)の下面に滑止シート(31)を
取付け、そして、前記基体(2)の重着生地と合成樹脂板
(3)とを重ね合せ、これら相互の踵部を接着剤(5)によっ
て接着するとともに、基体(2)のコルク材(20)の上方か
ら、所定の形状に裁断した合成皮革からなる足裏当接生
地(1)を、相互の踵部を接着剤(4)で接着した後、靴中敷
形状にプレス加工することにより、製造することができ
る。
樹脂板(3)の下面に直接微細な凹凸からなる滑止部を形
成することもできる。
は形状記憶樹脂を使用しているが、必ずしも当該形状記
憶樹脂を使用するものではなく、合成ゴムや合成樹脂等
を使用することもできる。
用した場合には、繰り返し使用した場合にも、常温にお
いて形状が一定に復元されることから、型崩れを生じ難
く、着用者の足の形状に適した形状を維持することがで
きる。
接生地(1)に合成皮革を使用したが、必ずしもこれに限
るものではなく、一般的な靴中敷と同様な素材、例え
ば、皮革、起毛生地、不織布その他の生地材料を使用す
ることができる。
いては、当該実施例のように通気孔(26)のみを形成する
場合に限られず、例えば、前記通気孔(26)に加えて更に
溝形状の通気路を基体(2)の表面若しくは裏面に形成す
る等の通気手段を形成することができる。
は各一つのみに限られず、複数個使用しても良いし、各
人の足裏の状態によって前記第一調節部材(6)、第二調
節部材(7)の取付位置を自由に変更することもできる。
部材(6)によって各人の足の形状に適合させるととも
に、第二調節部材(7)により、歩行時等の重量配分を容
易として、各人に最適な履き心地を確保し、柔軟性を有
する基体(2)の下面における踵部(25)から土踏まずを含
んだ内側アーチ部(22)及び外側アーチ部(23)を結ぶライ
ンまでを合成樹脂板(3)によって被覆することで、当該
踵部(25)から内側アーチ部(22)、外側アーチ部(23)に至
るまでにおいて足を確実に固定して靴内での足裏と靴中
敷とのズレを防止するとともに、前記被覆部分を除いた
前踏部(24)から爪先部(27)までに柔軟性を具備させるこ
とによって、靴中敷が足の動きになじみ、自然な履き心
地を実現するものであり、このような優れた性能を具備
した上で、適宜第一調節部材(6)及び第二調節部材(7)を
位置決め、挟持固定容易な形態を取引形態とすることに
よって、簡単に、各人にとって最適な状態として、靴中
敷を提供できるものである。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 合成樹脂板(3)と、基体(2)と、足裏当接
生地(1)とを、順に重合し相互の踵部近傍に取付けた構
成を有する靴中敷であって、 合成樹脂板(3)は、前記基体(2)の下面踵部から土踏まず
部までを被覆するものとし、 足裏当接生地(1)と基体(2)との間であって、各人の足裏
に適合する位置に、第一調節部材(6)を、また基体(2)と
合成樹脂板(3)との間に、当該基体(2)の傾斜面を調節す
るための第二調節部材(7)を狭持固定できることを特徴
とする靴中敷。 - 【請求項2】 合成樹脂板(3)は、形状記憶樹脂で形成
したことを特徴とする請求項1記載の靴中敷。 - 【請求項3】 基体(2)の前踏部(24)から爪先部(27)ま
での位置に、通気手段を形成したことを特徴とする請求
項1又は2記載の靴中敷。 - 【請求項4】 基体(2)は、コルク材(20)の下面に重着
生地(21)を取付けたことを特徴とする請求項1、2又は
3記載の靴中敷。 - 【請求項5】 合成樹脂板(3)の下面に、滑止シート(3
1)を重着し、又は前記下面に滑止部を形成したことを特
徴とする請求項1、2、3又は4記載の靴中敷。
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