JP2003209676A - 電子透かし埋め込み装置,電子透かし検出装置,電子透かし埋め込み方法,及び,電子透かし検出方法 - Google Patents
電子透かし埋め込み装置,電子透かし検出装置,電子透かし埋め込み方法,及び,電子透かし検出方法Info
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Abstract
電子透かし埋め込み装置を提供する。 【解決手段】 透かし画像形成部1006は,文書画像
を参照して,機密情報1004を基に透かし画像を作成
する。文書画像を,所定のフィルタによって所定のシン
ボルを識別可能なドットパターンを埋め込むための埋め
込み領域を算出し,埋め込み領域に対し,文字領域の割
合が所定の閾値以下であるか否かを判断し,文字領域の
割合が所定の閾値以下である場合に,埋め込み領域の文
字領域と重ならない領域に,機密情報の少なくとも一部
を成すシンボルを識別可能なドットパターン(シンボル
ユニット)を所定の数埋め込むことを特長とする。文書
画像を参照し,文字領域に重ならない領域にのみ機密情
報を埋め込むため,元の文書がどのようなものであって
も確実に機密情報を埋め込むことができる。
Description
入り文書に対し文字列の追加や消去などの変更が行われ
た場合に,その文書をスキャナ等でコンビュータに入力
して処理を行うことにより,原本からの変更の有無やそ
の位置を特定するための電子透かし埋め込み/検出技術
に関するものである。
止のための情報や機密情報を人の目には見えない形で埋
め込む「電子透かし」は,保存やデータの受け渡しがす
べて電子媒体上で行われることを前提としており,透か
しによって埋め込まれている情報の劣化や消失がないた
め確実に情報検出を行うことができる。これと同様に,
紙媒体に印刷された文書に対しても,文書が不正に改ざ
んされたりコピーされることを防ぐために,文字以外の
視覚的に目障りではない形式でかつ容易に改ざんが不可
能であるような機密情報を印刷文書に埋め込む方法が必
要となっている。
値の文書に対する電子透かし埋め込み方法としては,以
下のような技術が知られている。
記録方法」 400dpi以上のプリンタで印刷されることを想定す
る。情報を数値化し,基準点マークと位置判別マークと
の距離(ドット数)により情報の表現を行う。
値文書画像への透かし情報埋め込み・検出方法及びその
装置」 任意の文字列を囲む最小矩形をいくつかのブロックに分
割し,それらを2つのグループ(グループ1,グループ
2)に分ける(グループの数は3つ以上でも良い)。例
えば信号が1の場合はグループ1のブロック中の特徴量
を増やしグループ2の各ブロック中の特徴量を減らす。
信号が0の場合は逆の操作を行う。ブロック中の特徴量
は,文字領域の画素数や文字の太さ,ブロックを垂直に
スキャンして最初に文字領域にぶつかる点までの距離な
どである。
込み装置,情報読み出し装置,電子透かしシステム,情
報埋め込み方法,情報読み出し方法及び記録媒体」 1つの文字を囲む最小矩形の幅と高さをその文字に対す
る特徴量として定め,2つ以上の文字間での特徴量の大
小関係の分類パターンによりシンボルを表すものとす
る。例えば3つの文字からは6つの特徴量が定義でき,
これらの大小関係のパターンの組合わせを列挙し,これ
らの組合わせを2つのグループに分類し,それぞれにシ
ンボルを与える。埋め込む情報がシンボル0であって,
これを表すために選択された文字の特徴量の組合わせパ
ターンがシンボル1であった場合,6つの特徴量のうち
いずれかを文字領域を膨らませるなどして変化させる。
変化させるパターンは変化量が最小となるように選択す
る。
理装置」 万線スクリーン(細かい平行線で構成された特殊スクリ
ーン)のスクリーン線を後方に移動させるかどうかによ
り情報を表現する。
文書に対する文字の上書きまたは消去などの変更が行わ
れた場合,変更箇所を知るためには原本との比較が必要
である。手書きなどで変更が行われた場合には,印刷文
字と異なるためにすぐ見分けがつくが,同じフォントで
上書き印刷を行った場合などには,変更箇所を見分ける
ことが困難になる。従来例[1]〜[4]の中には,印
刷文書内に埋め込んだ情報が正しく読み取れなくなるこ
とによって改ざんの有無を判定する方法もあるが,紙面
の汚れや印刷時や読み取り時に雑音が付加された場合な
どでも情報が読み取れなくなるため,検出精度は高くな
い。
出技術が有する上記問題点に鑑みてなされたものであ
り,本発明の目的は,機密情報の検出精度を向上させる
ことの可能な,新規かつ改良された電子透かし埋め込み
装置,電子透かし検出装置,電子透かし埋め込み方法,
及び,電子透かし検出方法を提供することである。
め,本発明の第1の観点によれば,文書画像に対して電
子透かしにより機密情報を埋め込む,電子透かし埋め込
み装置が提供される。本発明の電子透かし埋め込み装置
(1001)は,前記文書画像を参照して,前記機密情
報(1004)を基に透かし画像を作成する透かし画像
形成部(1006)を備え,前記透かし画像形成部(1
006)は,前記文書画像を,所定のフィルタによって
所定のシンボルを識別可能なドットパターンを埋め込む
ための埋め込み領域を算出し,前記埋め込み領域に対
し,文字領域の割合が所定の閾値以下であるか否かを判
断し,文字領域の割合が所定の閾値以下である場合に,
前記埋め込み領域の文字領域と重ならない領域に,前記
機密情報の少なくとも一部を成すシンボルを識別可能な
ドットパターン(シンボルユニット)を所定の数埋め込
むことを特長とする。
は,文字領域の割合が所定の閾値を超える前記埋め込み
領域の,文字領域と重ならない領域に,前記シンボルユ
ニットを複数種類,所定の数ずつ埋め込むことを特長と
する。
は,前記埋め込み領域の文字領域と重なる領域に,前記
機密情報とは無関係のシンボルであるドットパターン
(背景ユニット)を埋め込むことを特長とする。
第2の観点によれば,文書画像に対して電子透かしによ
り埋め込まれた機密情報を検出する,電子透かし検出装
置が提供される。本発明の電子透かし検出装置(100
2)において,前記文書画像は,所定のフィルタによっ
て所定のシンボルを識別可能なドットパターンを埋め込
むための複数の埋め込み領域に分割され,前記各埋め込
み領域に,前記機密情報の少なくとも一部を成すシンボ
ルを識別可能なドットパターン(シンボルユニット),
あるいは,前記機密情報とは無関係のシンボルであるド
ットパターン(背景ユニット)が埋め込まれることによ
って,前記機密情報が埋め込まれている。
出部(1011)を備え,前記透かし検出部は,前記ド
ットパターンから所定のシンボルを識別可能な複数種類
のフィルタを備え,前記各埋め込み領域ごとに,前記複
数種類のフィルタによりマッチングを行い,一の前記フ
ィルタのマッチング数が他のすべての前記フィルタのマ
ッチング数に比べて非常に大きい前記埋め込み領域か
ら,前記一のフィルタに対応する,前記機密情報の少な
くとも一部を検出することを特徴とする。
タのマッチング数の間に差が無い前記埋め込み領域から
は,前記機密情報を検出しないことを特徴とする。
第3の観点によれば,文書画像に対して電子透かしによ
り機密情報を埋め込む,電子透かし埋め込み方法が提供
される。本発明の電子透かし埋め込み方法は,以下の第
1〜第5工程を含むことを特徴とする。 前記文書画像を,所定のフィルタによって所定のシン
ボルを識別可能なドットパターンを埋め込むための複数
の埋め込み領域に分割する第1工程。 前記各埋め込み領域ごとに,文字領域の割合が所定の
閾値以下であるか否かを判断する第2工程。 文字領域の割合が所定の閾値以下である場合に,前記
埋め込み領域の文字領域と重ならない領域に,前記機密
情報の少なくとも一部を成すシンボルを識別可能なドッ
トパターン(シンボルユニット)を所定の数埋め込む第
3工程。 文字領域の割合が所定の閾値を超える前記埋め込み領
域の,文字領域と重ならない領域に,前記シンボルユニ
ットを複数種類,所定の数ずつ埋め込む第4工程。 前記埋め込み領域の文字領域と重なる領域に,前記機
密情報とは無関係のシンボルであるドットパターン(背
景ユニット)を埋め込む第5工程。
第4の観点によれば,文書画像に対して電子透かしによ
り埋め込まれた機密情報を検出する,電子透かし検出方
法が提供される。本発明の電子透かし検出方法におい
て,前記文書画像は,所定のフィルタによって所定のシ
ンボルを識別可能なドットパターンを埋め込むための複
数の埋め込み領域に分割され,前記各埋め込み領域に,
前記機密情報の少なくとも一部を成すシンボルを識別可
能なドットパターン(シンボルユニット),あるいは,
前記機密情報とは無関係のシンボルであるドットパター
ン(背景ユニット)が埋め込まれることによって,前記
機密情報が埋め込まれている。
種類のフィルタによりマッチングを行い,一の前記フィ
ルタのマッチング数が他のすべての前記フィルタのマッ
チング数に比べて非常に大きい前記埋め込み領域から
は,前記一のフィルタに対応する,前記機密情報の少な
くとも一部を検出し,前記各フィルタのマッチング数の
間に差が無い前記埋め込み領域からは,前記機密情報を
検出しないことを特徴とする。
検出装置,電子透かし埋め込み方法,及び,電子透かし
検出装置によれば,以下のような効果が得られる, (a)電子透かしを挿入する文書画像の文字の配置状態
を参照し,文字領域以外の領域にのみ機密情報の一部を
成す有効なシンボルユニットを埋め込むため,元の文書
がどのようなものであっても確実に機密情報を埋め込む
ことができる。 (b)シンボルユニットを埋め込まない領域には,シン
ボルユニットを複数種類,所定の数ずつ埋め込むことに
より,検出時に,機密情報の一部を成す有効なシンボル
ユニットが埋め込まれていないことを確実に判定でき
る。 (c)埋め込み情報の検出時に,ある領域に対する複数
種類のフィルタの出力値のそれぞれの総和などによりシ
ンボルの判定を行うため,情報検出の精度が高く保たれ
る。
前記機密情報の埋め込み時及び/又は検出時の各種属性
情報を,前記透かし入り文書画像の4隅部分に記録する
ことが好ましい。かかる構成によれば,以下の効果が得
られる。 (d)埋め込んだ信号数などの属性情報をセットする属
性記録領域を信号を埋め込む領域の4隅に設定すること
で,機密情報を検出する際に入出力デバイスのハードウ
ェア的な誤差に影響されることなく正確に属性情報を取
り出すことが可能となり,それ以降の検出精度を向上さ
せることができる。
て,改ざん検出を行う機能を追加することが可能であ
る。すなわち,本発明の他の電子透かし検出装置(20
01)は,文字消去改ざん検出部(2012)をさらに
備え,前記文字消去改ざん検出部は,前記機密情報が埋
め込まれた文書画像を所定の閾値で二値化することによ
り,文字領域の画素値を0,背景領域の画素値を1とし
て文字領域抽出画像を作成し,前記機密情報が埋め込ま
れた文書画像の,前記シンボルユニットが検出できない
領域の画素値を0,シンボルユニットが検出できる領域
の画素値を1としてシンボルユニット抽出画像を作成
し,前記文字領域抽出画像と前記シンボルユニット抽出
画像とを比較することにより(差分画像を生成して),
前記透かし入り文書画像に対する改ざんを検出すること
を特徴とする。かかる構成によれば,さらに以下のよう
な効果が得られる。 (e)印刷された文書に対し,任意の文字列を消去する
ような不正があった場合,その文書の原文がなくても改
ざんが検出でき,改ざん場所も特定できる。
て,改ざん検出のための付加情報を機密情報と共に挿入
することにより改ざん検出を行う機能を追加することが
可能である。すなわち,本発明の他の電子透かし検出装
置(3001)は,前記文書画像に対する前記機密情報
の埋め込み時に埋め込まれた前記シンボルユニットの数
を検出する,埋め込み信号数検出部(3013)と,前
記入力画像に対する前記所定のフィルタの出力値を算出
し,各埋め込み領域ごとに記録する,フィルタ出力値算
出部(3014)と,前記埋め込み信号数検出部の検出
値と,前記フィルタ出力値算出部の算出値とから,前記
透かし画像に埋め込まれた前記シンボルユニットの数を
検出するための最適な閾値を計算する,最適閾値判定部
(3015)と,前記透かし入り文書画像に実際に埋め
込まれている前記シンボルユニットの数を検出する,検
出信号計数部(3016)と,前記埋め込み信号数検出
部の検出値と,前記信号検出計数部の計数値とを比較す
ることにより,前記透かし入り文書画像に対する改ざん
の有無を判定する,改ざん判定部(3017)と,をさ
らに備えたことを特徴とする。
効果が得られる。 (f)文書画像をいくつかのブロックに分割し,各ブロ
ック内に埋め込んだシンボルユニット数を記録すること
で,ブロック単位で改ざん検出を行うことができ,改ざ
ん場所の特定が可能となる。 (g)埋め込んだ信号数を記録することで,信号検出や
改ざん検出のための最適な閾値を求めることができる。 (h)印刷された文書に対し,空白部分に文字列を追加
したり,任意の文字列を修正液などで消去するような不
正があった場合,その文書の原文がなくても改ざんが検
出でき,改ざん場所も特定できる。
本発明にかかる電子透かし埋め込み装置,電子透かし検
出装置,電子透かし埋め込み方法,及び,電子透かし検
出方法の好適な実施の形態について詳細に説明する。な
お,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構
成を有する構成要素については,同一の符号を付するこ
とにより重複説明を省略する。
1の実施の形態にかかる電子透かし埋め込み装置及び電
子透かし検出装置の構成を示す説明図である。まず,電
子透かし埋め込み装置1001についてついて説明す
る。
透かし埋め込み装置1001は,文書データ1003
と,文書に埋め込む機密情報1004を基に文書画像を
構成し,紙媒体に印刷を行う装置である。文書データ1
003は,フォント情報やレイアウト情報を含むデータ
であり,ワープロソフト等の文書作成ツール等により作
成されたデータである。また,機密情報1004は,紙
媒体に文字以外の形式で埋め込む情報であり,文字,画
像,音声などの各種データである。
に示したように,文書画像形成部1005と,透かし画
像形成部1006と,透かし入り文書画像合成部100
7と,出力デバイス1008により構成されている。
部1005では,文書データ1003を紙面に印刷した
状態の画像が作成される。具体的には,文書画像中の白
画素領域は何も印刷されない部分であり,黒画素領域は
黒の塗料が塗布される部分である。なお,本実施の形態
では,白い紙面に黒のインク(単色)で印刷を行うこと
を前提として説明するが,本発明はこれに限定されず,
カラー(多色)で印刷を行う場合であっても,同様に本
発明を適用可能である。
形成部1006は,機密情報1004をディジタル化し
て数値に変換したものをN元符号化し(Nは2以上の自
然数である。符号化されたビット列を「符号語」と称す
る。),符号語の各シンボルをあらかじめ用意した透か
し信号に割り当てる。本実施の形態は,透かし画像形成
部1006による透かしの埋め込み動作に特徴を有す
る。すなわち,透かし画像形成部1006は,文書デー
タ1003に対し機密情報1004を埋め込む際に,文
書データ1003を参照することにより,文書データ1
003がどのようなものであっても確実に機密情報10
04を埋め込むことができる。透かし信号とその埋め込
み動作については,さらに後述する。
力デバイス1008)透かし入り文書画像合成部100
7は,文書画像と透かし画像を重ね合わせて透かし入り
の文書画像を作成する。また,出力デバイス1008
は,プリンタなどの出力装置であり,透かし入り文書画
像を紙媒体に印刷する。したがって,文書画像形成部1
005,透かし画像形成部1006,透かし入り文書画
像合成部1007はプリンタドライバの中の一つの機能
として実現されていても良い。
03に対して機密情報1004を埋め込んで印刷された
ものであり,物理的に保管・管理される。
ように構成されている。次いで,透かし画像形成部10
06が文書データ1003に対し機密情報1004を埋
め込む際に用いられる透かし信号について説明する。
(黒画素)の配列によって任意の波長と方向を持つ波を
表現したものである。以下,幅と高さがSw,Shの矩
形を1つの信号の単位として「信号ユニット」と称す
る。図2は信号ユニットの一例を示す説明図である。
が,本実施の形態では説明を容易にするためSw=Sh
とする。長さの単位は画素数であり,図2の例ではSw
=Sh=12である。これらの信号が紙面に印刷された
ときの大きさは,透かし画像の解像度に依存しており,
例えば透かし画像が600dpi(dot per i
nch:解像度の単位であり,1インチ当たりのドット
数)の画像であるとしたならば,図2の信号ユニットの
幅と高さは,印刷文書上で12/600=0.02(イ
ンチ)となる。
対してarctan(3)(arctanはtanの逆
関数)の方向に密であり,波の伝搬方向はarctan
(−1/3)である。以下,この信号ユニットをユニッ
トAと称する。図2(2)はドット間の距離が水平軸に
対してarctan(−3)の方向に密であり,波の伝
搬方向はarctan(1/3)である。以下,この信
号ユニットをユニットBと称する。
ctan(1/3)の方向から見た断面図である。図3
において,ドットが配列されている部分が波の最小値の
腹(振幅が最大となる点)となり,ドットが配列されて
いない部分は波の最大値の腹となっている。
それぞれ1ユニットの中に2つ存在するため,この例で
は1ユニットあたりの周波数は2となる。波の伝播方向
はドットが密に配列されている方向に垂直となるため,
ユニットAの波は水平方向に対してarctan(−1
/3),ユニットBの波はarctan(1/3)とな
る。なお,arctan(a)の方向とacrtan
(b)の方向が垂直のとき,a×b=−1である。
されるもの以外にも,例えば図4(3)〜(5)で示さ
れるようなドット配列が考えられる。図4(3)は,ド
ット間の距離が水平軸に対してarctan(1/3)
の方向に密であり,波の伝搬方向はarctan(−
3)である。以下,この信号ユニットをユニットCと称
する。図4(4)は,ドット間の距離が水平軸に対して
arctan(−1/3)の方向に密であり,波の伝搬
方向はarctan(3)である。以下,この信号ユニ
ットをユニットDと称する。図4(5)は,ドット間の
距離が水平軸に対してarctan(1)の方向に密で
あり,波の伝搬方向はarctan(−1)である。な
お,図4(5)は,ドット間の距離が水平軸に対してa
rctan(−1)の方向に密であり,波の伝搬方向は
arctan(1)であると考えることもできる。以
下,この信号ユニットをユニットEと称する。
語のシンボルを割り当て,信号ユニットを透かし画像に
埋め込むことにより,機密情報1004を透かし画像に
埋め込むことができる。以下,符号語のシンボルを割り
当てた信号ユニットを「シンボルユニット」と称する。
次元数により,必要なシンボルユニットの数が定まる。
機密情報を2元符号化(N=2)する場合には,シンボ
ルユニットを2種類(例えば,ユニットA,ユニット
B)用意し,例えば,ユニットAにシンボル0を割り当
て,ユニットBにシンボル1を割り当てることができ
る。また,機密情報を4元符号化(N=4)する場合に
は,シンボルユニットを4種類(例えば,ユニットA,
ユニットB,ユニットC,ユニットD)用意し,例え
ば,ユニットAにシンボル0を,ユニットBにシンボル
1を,ユニットCにシンボル2を,ユニットDにシンボ
ル3を割り当てることができる。
トEに符号語のシンボルとは無関係のシンボル(例え
ば,機密語をN元符号化する場合,シンボルN)を割り
当て,これを背景ユニットと定義し,これを隙間なく並
べて透かし画像の背景とすることができる。以下,符号
語のシンボルとは無関係のシンボルを割り当てた信号ユ
ニットを「背景ユニット」と称する。背景ユニットを隙
間なく並べて,そこにシンボルユニットを埋め込む場合
には,埋め込もうとする位置の背景ユニットと,埋め込
むシンボルユニットとを入れ替える。
定義し,これを隙間なく並べて透かし画像の背景とした
場合を示す説明図である。図5(2)は図5(1)の背
景画像の中にシンボルユニットとしてのユニットAを埋
め込んだ一例を示し,図5(3)は図5(1)の背景画
像の中にシンボルユニットとしてのユニットBを埋め込
んだ一例を示している。
ット中のドットの数をすべて等しくしているため,これ
ら信号ユニットを隙間なく並べることにより,透かし画
像の見かけの濃淡が均一となる。したがって,印刷され
た紙面上では,単一の濃度を持つグレー画像が背景とし
て埋め込まれているように見える。また,信号ユニット
に対するシンボルの割り当ての組み合わせは無数に考え
られる。このようにして,第三者(不正者)に透かし信
号を簡単に解読できないようにすることができる。
符号化した符号語の各シンボルについて,単に対応する
シンボルユニットを配置していくことによっても,透か
し画像に機密情報1004を埋め込むことは可能であ
る。本実施の形態では,第三者による不正な解読を一層
防止するために,符号語の各シンボルに対して,信号ユ
ニットの配置パターン(以下,ユニットパターンと称す
る。)を定義し,ユニットパターンを配置することによ
って透かし画像に機密情報1004を埋め込む方法につ
いて説明する。ユニットパターンの概念について,図6
を参照しながら説明する。
パターンとそのユニットパターンが表すシンボルの一例
を示したものである。ここで,1つのユニットパターン
を幅(列)×高さ(行)=4×2の信号ユニットの行列
とする。また,背景ユニットをユニットE(シンボル
2)とし,これに埋め込まれるシンボルユニットをユニ
ットA(シンボル0)及びユニットB(シンボル1)と
する。図6(1)では,ユニットA(シンボル0)を所
定の閾値(例えば6)以上配置して,ユニットパターン
全体としてシンボル0を表す。図6(2)では,ユニッ
トB(シンボル1)を所定の閾値(例えば6)以上配置
して,ユニットパターン全体としてシンボル1を表す。
図6(3)では,ユニットAとユニットBとをほぼ同数
(同数あるいはいずれかのシンボルユニットが1つ多
い)配置して,ユニットパターン全体としてシンボル2
を表す。
構成及び透かし信号について説明した。次いで,電子透
かし埋め込み装置1001の動作について,図7〜図1
3を参照しながら説明する。
ータ1003を基に,文書が紙に印刷された状態の画像
をページごとに作成する。この文書画像は白黒の二値画
像であるものとして説明する。以下の説明中,文書画像
の「文字領域」とはプリンタで印刷したときにインク
(トナー)を塗布する領域であり,文書画像上では輝度
値が0の画素(黒い画素)である。また,「背景領域」
とはプリンタで印刷したときにインク(トナー)を塗布
しない領域であり,文書画像の輝度値が1である画素
(白い画素)のことを示すものとする。
004から文書画像の背景として重ねあわせる透かし画
像を作成する。以下に,透かし画像形成部1006の動
作について,図7を参照しながら説明する。図7は,透
かし画像形成部1006の処理の流れを示す説明図であ
る。
1では,機密情報1004をN元符号に変換する。Nは
任意であるが,以下では簡単のためN=2(機密情報1
004を2元符号に変換する)とする。従って,ステッ
プS1101で生成される符号語は,0と1のビット列
で表現されるものとする。このステップS1101では
機密情報1004をそのまま符号化しても良いし,暗号
化したものを符号化しても良い。
2では,符号語の各シンボルに対して,図6に示したよ
うに,ユニットパターンを割り当てる。
3では,シンボルユニット配置可否行列を定義する。シ
ンボルユニット配置可否行列は文書画像を1つのブロッ
クの大きさがSw(幅)×Sh(高さ)画素のブロック
画像に分割した画像を行列で表したものであり,文書画
像の対応するブロックにシンボルユニットを埋め込める
かどうかを表すものである。これは文字領域にシンボル
ユニットを挿入した場合には検出不可能となるため,あ
らかじめシンボルユニットを埋め込むことが可能な場所
を指定するための行列である。行列の要素の値が1であ
れば,文書画像の対応するブロックにはシンボルユニッ
トを埋め込むことが可能であり,値が0であれば背景ユ
ニットを埋め込むことになる。ここで,Sw,Shはそ
れぞれ信号ユニットの幅と高さであり,入力文書画像の
大きさをW×Hとするとユニット行列Umの要素数は, 幅(列)×高さ(行)=Mw×Mh=W/Sw×H/S
h となる。
文書画像の対応するブロック中に文字領域が存在するか
どうかによって決定する。例えば,シンボルユニット配
置可否行列の任意の要素(X,Y)(Y行X列)は入力
文書画像のx=X×Sw〜(X+1)×Sw,y=Y×
Sh〜(Y+1)×Shの中に含まれている文字領域
(輝度値が0の画素)がTn画素以下である場合には
1,文字領域がTn画素より大きい場合には0とする。
Tnは閾値でありSw×Sh×0.5以下の小さな数と
する。
の例を示している。図8(1)はシンボルユニット配置
可否行列の各要素に対応するブロックを入力文書画像上
に重ねて示したものである。図8(2)では各ブロック
中に文字領域が含まれている場合に,対応するブロック
の値を0としていることを示している。図8(3)で
は,文字領域判定結果からシンボルユニット配置可否行
列の各要素の値を決定している。
4ではユニットパターン配置可否行列を作成する。これ
は,文書画像中のこの行列に対応する領域にユニットパ
ターンを挿入可能な場合には要素の値が1となり,挿入
不可能な場合は0となる。ユニットパターンを幅(列)
×高さ(行)=4×2の信号ユニットの行列と定義する
と,ユニットパターン挿入可否の判定は以下のように行
う。まず,図8(3)に示したシンボルユニット配置可
否行列を4×2の領域に区分する。1つの領域を構成す
る8個の信号ユニットのうち,所定の閾値Tu個(Tu
は6程度)以上がシンボルユニット埋め込み可能(シン
ボルユニット配置可否行列の値が1)であればユニット
パターン埋め込み可能とし,それ以外の場合はユニット
パターン埋め込み不可能とする。
成過程の例を説明した図である。図9(1)は1つのユ
ニットパターンが8つの信号ユニットから構成されてい
ることを示している。図9(2)は各ユニットパターン
に対し,対応するシンボルユニット配置可否行列の要素
が1である数がTu(=6)以上のユニットパターンに
は1が,それ以外のユニットパターンには0が与えられ
ていることを示している。図9(3)はユニットパター
ン配置可否行列の各要素の値をセットしていることを示
している。
5ではユニットパターン配置可否行列を参照してユニッ
トパターン行列を作成する。符号語のシンボルは,ユニ
ットパターン行列中に繰り返しセットされるが,ユニッ
トパターンが埋め込み不可能な要素にはセットされな
い。例えば図10のように,ユニットパターン行列およ
びユニットパターン配置可否行列の大きさをPw×Ph
=4×4であるとし,符号語のシンボルが(0011)
の4ビットであったとする。この図ではユニットパター
ン配置可否行列の1行2列目の要素の値が0であるた
め,符号語のシンボルの2ビット目(シンボル0)はセ
ットされずに,シンボル2がセットされ,1行3列目に
符号語のシンボルの2ビット目がセットされる。
6ではユニットパターン行列とシンボルユニット配置可
否行列を基にユニット行列Umを作成する。ユニット行
列Umはシンボルユニット配置可否行列と同じ大きさで
あり,信号ユニットの配置パターンを記述する行列であ
る。信号ユニットの配置のルールを以下のように定め
る。
行列において要素が0の位置には背景ユニット(シンボ
ル2)をセットする(図11(1))。 ・ステップ2:ユニットパターン行列の要素が符号語の
シンボルの場合には,ユニット行列Umの対応する領域
にそのシンボルに対応するシンボルユニットをセットす
る(図11(2))。 ・ステップ3:ユニットパターン行列が符号語のシンボ
ル以外(ユニットパターン配置可否行列の値が0)の場
合には,0を表すシンボルユニットと1を表すシンボル
ユニットを同じ数だけセットする(図11(3))。 ・ステップ4:信号ユニットがセットされていない領域
に背景ユニットをセットする(図11(4))。
セットし,任意のユニットパターンのうち背景領域がT
u(=6)以上あれば符号語のシンボルを割り当て,そ
れ以外の場合は背景領域に2種類のシンボルユニットを
同じ数だけ割り当てる。背景領域が奇数の場合は残りの
一つには背景シンボルをセットすることになる。これに
より,符号語のシンボルが割り当てられているユニット
パターンには同じユニットパターンが6つ以上セットさ
れているため,検出時には埋め込んだシンボルユニット
に対するフィルタの出力値の合計値が,もう片方のフィ
ルタの出力の合計値よりも大幅に大きくなり,符号語の
シンボルが割り当てられていないユニットパターンは2
つのフィルタの出力値の合計の差が小さくなる。したが
って,符号語を割り当てたユニットパターンであるか割
り当てていないユニットパターンであるかの判定が容易
になる効果がある。
置1002における入力画像における信号ユニットの大
きさは,電子透かし埋め込み装置1001で設定した信
号ユニットの大きさ,および出力デバイスの解像度と入
力デバイスの解像度の比から計算することができる。
だ信号ユニットの大きさが幅×高さ=Sw×Sh(画
素)である。 ・電子透かし検出装置1002の入力画像における信号
ユニットの大きさはSiw×Sihである。 ・出力デバイス1008の解像度がDout(dp
i),入力デバイス1010の解像度がDin(dp
i)である。 とすると, Siw=Sw×Din/Dout Sih=Sh×Din/Dout となる。
な精度誤差(DinやDoutが設定通りの値になって
いない)により,SiwやSihが必ずしも上記の式の
ようにはならない。これにより電子透かし検出装置10
02の入力画像における信号検出位置にずれが生じ,埋
め込んだ機密情報1004の検出精度が低下する。
0でDin=400であるとすると,Siw=Sih=
12×400/600=8となるが,DoutやDin
に誤差が含まれていてSiwやSihが8とならない場
合が考えられる。Siwの誤差が0.1%(0.008
画素の誤差,実際はもう少し大きい)であったとしてで
も,A4サイズの紙をスキャナ解像度400dpiで取
り込んだ場合は,入力画像の大きさはおよそ幅×高さ=
3000×4000(画素)程度となり,画像の左端を
基準とした場合には画像の右端における位置ずれは30
00×0.008=24(画素)となり,3つ分の信号
ユニットのずれとなり検出精度に重大な影響を与える。
信号ユニットの数を,任意の十分大きな整数Nsの倍数
としておくことで,入力画像の信号埋め込み領域の大き
さから信号ユニットの大きさを逆算するときの誤差の吸
収に利用する方法がある。以下では,これとは別の方法
について説明する。
に,ユニット行列Umの4隅を透かし画像の埋め込んだ
信号ユニット数(ユニット行列Umのサイズ)やプリン
タの解像度などの埋め込み条件の記録領域(以下,属性
記録領域と称する。)とする方法について説明する。す
なわち,図12(1)に示したように,ユニット行列U
m(x,y)の大きさをx=1〜Mw,y=1〜Mhと
したときにUm(1,1),Um(Mw,1),Um
(1,Mh),Um(Mw,Mh)付近を属性記録領域
として使用する。
ニット行列の属性情報記録部にセットする例の説明図で
ある。ここではMw,Mhをそれぞれ16ビットで表現
し,属性記録領域1に記録する方法を示している。例え
ばMw=400を16ビットの2進数で表現すると,
「0000000110010000」となる。これを
ユニット行列の表現規則(ステップS1105)にした
がって「1111111221121111」という値
に変換する。これをユニット行列Um(2,1)〜Um
(17,1)に記録する。同様にMh=600を二進数
で表現し,ユニット行列の表現規則に変換し,これをユ
ニット行列Um(1,2)〜Um(1,17)に記録す
る。
7,17)の領域はプリンタの解像度など他の属性を記
録しても良いし,電子透かし検出装置1002において
ユニット行列のサイズを確実に検出できるよう,Mwと
Mhを繰り返し記録しても良い。また,ここではUm
(1,1)〜Um(17,17)を属性記録領域1とし
て使用したが,Um(1,1)〜Um(X,Y)をどの
範囲まで広げるかは,属性として記録する情報量やDo
utやDinに含まれている誤差などの見積もりによっ
て変化する。さらに,属性記録領域の大きさは既知であ
るか,または属性記録領域の範囲を属性記録領域自体に
記録し,この領域には機密情報1004を埋め込まず,
また検出時もこの領域は無視するようにする。図12
(2)では属性記録領域1について説明したが,属性記
録領域2〜属性記録領域4についても同様である。
することによる効果は,後述の電子透かし検出装置10
02の説明部分で説明する。
S1107の例を示している。ステップS1107では
ステップS1106で作成したユニット行列Um(図1
3(1))に従って信号ユニットを背景画像に配置する
(図13(2))。信号ユニットを並べることにより作
成した背景画像に文書画像を重ね合わせ,透かし入り文
書画像を作成する(図13(3))。
1について説明した。次いで,図1,図14〜図19を
参照しながら,電子透かし検出装置1002について説
明する。
し検出装置1002は,紙媒体に印刷されている文書1
009を画像として取り込み,埋め込まれている機密情
報1004を復元する装置である。電子透かし検出装置
1002は,図1に示したように,入力デバイス101
0と,透かし検出部1011により構成されている。
入力装置であり,紙に印刷された文書1009を多値階
調のグレイ画像として計算機に取り込む。また,透かし
検出部1011は,入力画像に対してフィルタ処理を行
い,埋め込まれた信号を検出する。検出された信号から
シンボルを復元し,埋め込まれた機密情報1004を取
り出す。
置1002の動作について,図14〜図19を参照しな
がら説明する。
01)図14は透かし検出部1011の処理の流れを示
している。ステップS1201では入力デバイス101
0から透かし入り印刷文書の画像を入力する。
2では入力された画像から信号ユニットが埋め込まれて
いる領域(以下,信号領域と称する。)の輪郭線を検出
し,画像の回転などの補正を行う。
る。図15(1)はステップS1201で入力された画
像である。ここでは信号領域の上端を検出する例を示し
ている。入力された画像をImg(x,y),x=0〜
Wi−1,y=0〜Hi−1とする。また,電子透かし
埋め込み装置1001で文書中に埋め込んだ信号ユニッ
トの大きさが幅×高さ=Sw×Sh(画素),出力デバ
イス1008の解像度をDout(dpi),入力デバ
イス1010の解像度をDin(dpi)として, tSw=SW×Din/Dout tSh=Sh×Din/Dout とする。すなわち,tSwとtShはImgにおける理
論上の信号ユニットの大きさであり,信号検出フィルタ
はこの値を基に設計される。
ためのサンプル領域S(x),x=1〜Snを設定す
る。SnはWi/Np(Npは10〜20程度の整数)
であるものとする。また,S(x)の幅はWs=tSw
×Nt(Ntは2〜5程度の整数),高さはHs=Hi
/Nh(Nhは8程度)とし,S(x)のImgにおけ
る水平方向の位置はx×Npとする。
Y0(n)の検出方法を以下に示す。 ・ステップ1:ImgからS(n)に対応する領域を切
り取る(図15)。 ・ステップ2:S(n)に対してフィルタAとフィルタ
Bを施し,S(n)内の水平方向における最大値をFs
(y)に記録する(図15)。 ・ステップ3:ある閾値Tyを設定し,Fs(1)〜F
s(Ty−1)の平均値をV0(Ty),Fs(Ty)
−Fs(Ty)〜Fs(Hs)の平均値をV1(Ty)
とする。V1(Ty)−V0(Ty)が最大となるTy
をS(n)における信号領域の上端の位置としてSY0
(n)にセットする(図15)。
の変化を示した図である。図のようにImgの信号ユニ
ットのない領域は信号検出フィルタの出力値の平均値は
小さく,一方文書画像出力部1001によって背景部分
にはシンボルユニット(ユニットAまたはユニットB)
を密に配置しているため信号検出フィルタの出力値が大
きくなる(文書の余白部分は背景部分であり,ここにも
密に埋め込んである)。したがって,信号領域とそれ以
外の領域の境界付近を境に信号検出フィルタの出力値が
大きく変動し,これを領域検出に利用している。
1〜Snについて行いSY0(x),x=1〜Snを得
る。信号領域の上端はこれによって得られたサンプル点
S0(x×Np,SY0(x)),x=1〜Snを最小
二乗法などを用いて直線近似して得る。他の輪郭線も上
記と同様の方法を用いて検出し,例えば信号領域の上端
が水平になるように信号領域を回転移動した画像を以下
では入力画像と呼ぶ。
行列の大きさを復元する方法の例を示している。ここで
は,入力画像の信号領域は(Ix0,Iy0)〜(Ix
1,Iy1)とし,属性記録領域1の情報を復元する例
を示す。 ・ステップ1:入力画像の(Ix0,Iy0)付近の領
域を切り取る(図16)。 ・ステップ2:切り取られた領域に対して属性領域1を
設定する(図16)。属性領域1は文書画像出力部1
001で設定したものと同じものであるとし,例えばM
wを16ビットで表したときの最上位ビットは(Ix0
+tSw,Iy0)に,最下位ビットは(Ix0+tS
w×17,Iy0)に埋め込まれているものとして検出
する。 ・ステップ3:ステップ2で設定したMwの埋め込み領
域に対し,フィルタAとフィルタBを施し,各ビット位
置でフィルタAとフィルタBの出力値の大きいほうに対
応するシンボルユニットが,そのビット位置に埋め込ま
れているものと判定する(図16)。 ・ステップ4:文書画像出力部1001でセットしたと
きと逆の順序でMwの値を復元する(図16,)。
理論値tSw,tShは誤差が含まれているものの,属
性記録領域における信号検出位置は,図15で検出した
境界線をそれぞれ基準としているため,例えばSw=S
h=12,Dout=600,Din=400の場合で
は,tSw=tSh=12×400/600=8である
ため,属性記録領域は8×17=136画素程度の大き
さしかなく,仮に誤差が1%(実際はこれより少ない)
程度であっても属性領域の基準点から最も離れた位置で
も1画素程度の誤差となり,ほぼ正確に信号検出位置を
設定することが可能となる効果がある。
iwは,属性記録領域から取り出されたユニット行列の
幅Mwと図15から得られた信号領域の幅Ix1−Ix
0を基に, Siw=Mw/(Ix1−Ix0) によって算出できる。同様に信号ユニットの真の幅Si
hは, Sih=Mh/(Iy1−Iy0) によって算出できる。
7はステップS1203とステップS1204の説明図
である。ステップS1203はユニットパターンごとに
フィルタ出力値の合計を計算する。図17において,ユ
ニットパターンU(x,y)を構成する信号ユニット毎
にフィルタAとのコンボリューション(たたみこみ積
分)を計算し,それぞれの信号ユニットに対するコンボ
リューションの出力値の総和をユニットパターンに対す
るフィルタAの出力値Fu(A,x,y)と定義する。
ただし,信号ユニット毎のコンボリューションは,フィ
ルタAの位置を信号ユニット毎に水平・垂直方向にずら
しながら計算した結果の最大値とする。
パターンU(x,y)に対する出力値Fu(B,x,
y)を計算する。
y)とFu(B,x,y)を比較し,これらの差の絶対
値|Fu(A,x,y)−Fu(B,x,y)|があら
かじめ定められた閾値Tpより小さければ符号語のシン
ボルが割り当てられていないものとする。それ以外の場
合はFu(A,x,y)とFu(B,x,y)の大きい
ほうのシンボルが割り当てられているものと判定する。
すなわち,Fu(A,x,y)>Fu(B,x,y)で
あればU(x,y)にはシンボル0が埋め込まれ,Fu
(A,x,y)<Fu(B,x,y)であればU(x,
y)にはシンボル1が埋め込まれているものとする。
1204を実現する別の方法の説明図である。図18に
おいて,図17と同様にユニットパターンU(x,y)
を構成する信号ユニット毎にフィルタAとのコンボリュ
ーションを計算する。このときシンボルユニット検出の
ための閾値Tsを定め,各信号ユニットに対するフィル
タAのコンボリューションがTs以上であれば,この信
号はシンボルAであると判定する。ユニットパターンU
(x,y)内においてシンボルAであると判定された数
をユニットパターンU(x,y)に対するフィルタAの
出力値Fu(A,x,y)と定義する。ただし,信号ユ
ニット毎のコンボリューションは,フィルタAの位置を
信号ユニット毎に水平・垂直方向にずらしながら計算し
た結果の最大値とする。
パターンU(x,y)に対する出力値Fu(B,x,
y)を計算する。
がユニットパターン内で検出された信号数であることを
除き,ステップS1204の処理は図17と同じとな
る。
ターンに対して図17または図18,もしくは図17と
図18の処理を同時に行い,ユニットパターン行列Uを
作成する。
5では判定されたシンボルを基に埋め込まれた情報を復
号する。図19はユニットパターン行列から符号語を取
り出す方法の例を示している。図19ではシンボルが割
り当てられていない要素にはシンボル2がセットされて
いるものとし,シンボル2がセットされている要素を無
視してシンボルを取り出して符号語を復元する。
ば,以下の効果が得られる。 (a)透かしを挿入する文書画像の文字の配置状態を参
照し,文字に重ならない領域にのみ意味のある情報(符
号語のシンボル)を埋め込むため,元の文書がどのよう
なものであっても確実に機密情報を埋め込むことができ
る。 (b)符号語のシンボルを埋め込まない領域には,相反
する信号ユニットを同じ数だけ配置することにより,検
出時にシンボルが埋め込まれていないことを確実に判定
できる。 (c)埋め込み情報の検出時に,ある領域に対する2つ
のフィルタの出力値のそれぞれの総和などによりシンボ
ルの判定を行うため,情報検出の精度が高く保たれる。 (d)埋め込んだ信号数などの属性情報をセットする属
性記録領域を信号を埋め込む領域の4隅に設定すること
で,機密情報を検出する際に入出力デバイスのハードウ
ェア的な誤差に影響されることなく正確に属性情報を取
り出すことが可能となり,それ以降の検出精度を向上さ
せることができる。
第2の実施の形態にかかる電子透かし埋め込み装置及び
電子透かし検出装置の構成を示す説明図である。第1の
実施の形態と異なる点は,電子透かし検出装置2002
に文字消去改ざん検出部2012が追加された点であ
る。ここで,電子透かし埋め込み装置1001の構成お
よび動作は第1の実施の形態と同一であるものとする。
去改ざん検出部2012は,印刷文書1009に対して
文字部分を修正液などで消去するなどの改ざんが行われ
た場合に,改ざんの有無および改ざん場所を検出する処
理を行う部分である。
す流れ図である。ここで想定している改ざんは,印刷文
書1009の文字部分一部が修正液などで消去されたよ
うな場合である。改ざん検出の基本的な原理は以下の通
りである。電子透かし埋め込み装置1001により作成
された印刷文書1009には, (1)文字領域には背景ユニットが埋め込まれており,
シンボルユニットは埋め込まれていない。 (2)背景領域(文字領域以外の領域)にはシンボルユ
ニットが密に埋め込まれている。 という特徴がある。このため,(印刷文書の)文字領域
を消去することによってその領域を背景領域に改ざんさ
れても,その部分に新たにシンボルユニットを埋め込む
ことが困難であるため,信号検出時に「背景領域である
にもかかわらずシンボルユニットが埋め込まれていない
領域(不正な領域)」が出現することを利用している。
入力された画像に対して回転などの補正を行った画像
を,第1の実施の形態と同様に入力画像と呼ぶ。また, ・電子透かし埋め込み装置1001で文書中に埋め込ん
だ信号ユニットの大きさが幅×高さ=Sw×Sh(画
素)である。 ・埋め込んだ信号ユニット数は,横×高さ=nw×nh
である。 ・埋め込んだシンボルユニットはユニットAとユニット
Bの二種類である。 ・入力画像における信号ユニットの大きさはSiw×S
ihである。 という前提で説明を行う。
イスの解像度が等しい場合には,Siw=Sw,Sih
=Shとなるが,解像度が異なる場合にはそれらの比に
よってSiwとSihが計算される。例えば出力デバイ
スの解像度が600dpiで入力デバイスの解像度が4
00dpiであった場合には,Siw=Sw×2/3,
Sih=Sh×2/3となる。
1では入力画像を二値化することによって文字領域を検
出する。入力デバイスによって入力された画像におい
て,文字領域は輝度値が小さく(黒に近い色),背景領
域は輝度値が大きい(白に近い色)。印刷文書には全面
に透かし信号が埋め込まれているが,透かし信号は単位
面積当たりのドットの数が文字領域に比べて非常に少な
いため,二値化処理によって,透かし信号を含む背景領
域と文字領域とを切り分けることができる。二値化の閾
値はあらかじめ定めておいても良いし,入力画像の輝度
値の分布から判別分析法などの画像処理手法を用いて動
的に定めても良い。
る。二値化された画像において,文字領域に対応する画
素値を0,背景領域に対応する画素値を1と定める。二
値化によって得られる画像をさらにnw×nhの大きさ
に縮小した画像を文字領域抽出画像と呼ぶ(図22)。
縮小する際は縮小前の二値画像のSiw×Sih画素ブ
ロックから1画素の値を決定するが,縮小前の二値画像
のSiw×Sih画素のうち値が0である画素が所定の
閾値Tn以上であれば,それに対応する文字領域抽出画
像の画素値を0とする。閾値TnはSiw×Sih×
0.5程度の値とする。
ユニット行列Umの作成およびシンボルユニットの検出
を行い,ユニット抽出画像を生成する。
S2102の説明図である。まず,入力画像をnw×n
h個のブロック(1ブロックの大きさはSiw×Si
h)に分割し(図23(2)),分割されたブロックご
とに信号検出フィルタによりシンボルユニットの検出を
行う。
判定は図18の説明と同様に,信号検出フィルタAまた
はBのどちらかの出力値が閾値Tsを超えた場合,その
ブロックにはシンボルユニットが埋め込まれていると判
定する。ここでは,どちらの信号が埋め込まれているか
を区別する必要がないことに注意する。すべてのブロッ
クに対してシンボルユニットの検出が行われた結果を画
像で表したものをユニット抽出画像と呼ぶ(図23
(3))。ユニット抽出画像の大きさは分割されたブロ
ック数と同じでSw×Shである。図23のユニット抽
出画像において,画像の大きさは白い画素(画素値は
1)はシンボルユニットが検出されたものとし,黒い画
素(画素値は0)はシンボルユニットが検出できなかっ
たものとする。
3ではステップS2101で作成した文字領域抽出画像
とステップS2102で作成したユニット抽出画像を比
較し,改ざんを検出する。入力画像の文字領域に重なる
部分にはもともとシンボルユニットを埋め込んでいな
い,すなわち背景部分にのみシンボルユニットを埋め込
んでいるため,ユニット抽出画像におけるシンボルユニ
ット検出領域(画素値は1)と文字領域抽出画像におけ
る背景領域(画素値は1)は一致する。したがって文字
領域抽出画像とユニット抽出画像の差分画像を生成し,
値が0にならない領域が「印刷文書(紙)に対して辞書
消去による改ざんが行われた部分」として検出される。
る。ここでは改ざんが行われていないため,差分画像は
すべての画素の値が0となる。
る。入力画像の文字領域が消去されており,文字領域抽
出画像のそれに対応する領域からは文字領域が抽出され
ないため画素値が1となる(図25(3))。しかしな
がら同じ領域からユニットシンボルは検出されないた
め,ユニット抽出画像の対応する領域は画素値が0とな
る(図25(6))。したがって,これらの差分画像を
計算したときに画素値が0とならない領域が出現し,こ
こが改ざん場所であることが特定できる(図25
(9))。
いものにし,1つの文字の隙間にもシンボルユニットを
埋め込むことによって,修正液等で文字を消去して上か
ら異なる文字を上書したとしても,文字の隙間に埋め込
んだシンボルユニットが消されているため,これが検出
不能になる。したがってこれを利用すれば,ユニット抽
出画像において,シンボルユニットが全く検出できない
領域があれば,改ざんされている可能性があるとするこ
とも可能である。
は,それぞれ領域拡大縮小などの画像処理手法を用いて
雑音除去等を行って高周波成分を除去した後,改ざん検
出を行っても良い。これにより,雑音成分に影響されず
に安定した改ざん検出を行うことが可能となる。
ば,以下の効果が得られる。 (e)印刷された文書に対し,主に任意の文字列を修正
液などで消去するような不正があった場合,その文書の
原文がなくても改ざんが検出でき,改ざん場所も特定で
きる。
3の実施の形態の構成を示す図である。第1の実施の形
態と異なる点は,電子透かし埋め込み装置3001に埋
め込み信号数記録部3012が追加され,電子透かし検
出装置3002に埋め込み信号数検出部3013,フィ
ルタ出力値算出部3014,最適閾値判定部3015,
検出信号計数部3016および改ざん判定部3017が
追加された点である。ここで,その他の構成要素の動作
は第1の実施の形態と同一であるものとする。
み信号数記録部3012は,透かし画像に埋め込む信号
数を透かし画像自体に記録する部分である。この信号数
は原文の文書画像の文字数やレイアウトに依存して変化
する。
み信号数検出部3013は埋め込み信号数記録部301
2で記録した数値を復元し,透かし画像作成時に埋め込
んだ信号数を取り出す。
タ出力値算出部3014では入力画像に対する信号検出
フィルタの出力値を計算し,信号埋め込み位置ごとに記
録する。
部3015ではフィルタ出力値算出部3014で計算し
た出力値と埋め込み信号数検出部3013で得た埋め込
み信号数を利用して,信号検出のための最適な閾値を計
算する。
部3016は最適閾値判定部3015で得られた閾値を
用いて入力画像に埋め込まれた信号数を数える。
017は,埋め込み信号数検出部3013で記録した正
解数と検出信号計数部3016で得られた信号数を比較
することにより改ざん等が行われたかどうかの判定,お
よび改ざん場所の特定を行う。
は埋め込み信号数記録部3012の動作を示す流れ図で
ある。
S3101の説明図である。ステップS3101では,
まずユニット行列Um(図28(2))の左端のIw個
分の要素を埋め込みシンボルユニット数の記録用のユニ
ット(記録用ユニット帯と呼ぶ)として使用する(図2
8(3))。次に,ユニット行列Umの記録用ユニット
帯を除いた部分を(横×縦=)Bw×Bh個のブロック
に分割する(これをユニット数記録単位行列Nu(x,
y)x=1〜Bw,y=1〜Bhと呼ぶ)。各ブロック
の大きさはユニット行列Umの要素数を大きさの単位と
して(幅×高さ=)bw×bhとする(図28
(4))。
帯を配置する場合,ユニット数記録単位行列に関して設
定可能なパラメータは,横方向のブロック数,ブロック
の高さ方向の大きさである。残りの縦方向のブロック数
とブロックの幅方向の大きさは,設定したパラメータお
よび記録用ユニット帯の幅,ユニット行列Umのパラメ
ータから自動的に決定される。
さ(要素数)をMw×Mhとしたとき,横方向のブロッ
ク数をBw=4,ブロックの高さ方向の大きさをbh=
16,記録用ユニット帯の幅をIw=4とする。したが
って,縦方向のブロック数はBh=Mh/bh=Mh/
16,ブロックの幅方向の大きさはbw=(Mh−I
w)/Bw=(Mh−4)/4となる。
3)図29はステップS3102およびステップS31
03の説明図である。ステップS3102ではユニット
行列Umにおいてユニット数記録単位行列の各要素に対
応する領域に含まれるシンボルユニットの数を計測す
る。図29の例ではユニット数記録単位行列Nu(X,
Y)におけるシンボルユニット数の計測方法を示してお
り,以下のステップにより実行される。 ・ステップ1:Nu(X,Y)に対応するユニット行列
Um上での領域を取り出す(図29,)。 ・ステップ2:ステップ1で取り出された領域内に埋め
込まれているシンボルユニットの数を計測する(図29
,)。 ここで,シンボルユニットの埋め込み規則は第1の実施
の形態で説明したものと同様に,入力文書画像の文字領
域にはシンボルユニットは埋め込まれていないものとす
る。図29の例では,この領域に埋め込まれたシンボル
ユニット数は71であったものとする。
で計測されたシンボルユニット数を記録用ユニット帯に
記録する。以下にそのステップを示す。 ・ステップ3:N(X,Y)=71を二進数で表現する
(図29)。 ・ステップ4:ステップ3の結果を記録用ユニット帯の
対応する領域にセットする。(図29,)
列の1行に対応するユニット行列Umの行数bhを1
6,記録用ユニット帯の幅Iwを4としているため,ユ
ニット数記録単位行列の各行に対して記録用のユニット
数はIw×bh=4×16=64となる。またユニット
数記録単位行列の列数Bwは4であるため,ユニット数
記録単位行列の1つの要素に割り当てられる記録用のユ
ニット数(単位記録ユニット数と呼ぶ)はIw×bh侶
w=64/4=8となる。したがって,ユニット記録単
位行列の各行に対応する記録用ユニット帯の1〜2行目
にはユニット記録単位行列の1列目の情報を,3〜4行
目には2列目,5〜6行目には3列目,7〜8行目には
4列目の情報をそれぞれ単位記録ユニット数(8ビッ
ト)で記録することになる。
ユニット記録単位行列の「各要素に対応するユニット行
列Umの領域中に埋め込むことができる信号ユニット数
の最大値」に対する「シンボルユニット数」の割合を記
録しても良い。割合を記録する方式は,「ユニット記録
単位行列の各要素に対応するユニット行列Umの範囲が
大きく,その中に含まれるユニット数も多くなり,この
数を表現するために必要なビット数が単位記録ユニット
数を超えるような場合」や「ユニット記録単位行列の列
数を増やしたため,ユニット記録単位行列の一つの要素
の情報を表現するために割り当てられる単位記録ユニッ
ト数が少なくなった場合」に有効となる。また,改ざん
場所の特定はユニット記録単位行列の要素単位に行うた
め,同じ入力文書画像に対してユニット記録単位行列の
行数や列数を増やすことにより,印刷文書に対する改ざ
ん場所の特定を詳細に行うことが可能になる利点がある
が,それだけ記録用ユニット帯を大きく取るか,または
単位記録ユニット数を小さくする必要がある。
領域に重ならないよう,文書画像の余白部分に設定す
る。また,記録用ユニット帯はユニット行列Umの右
端,または上端,下端に設定しても,以降の処理を「記
録用ユニット帯が文書画像の上下にある」という前提で
行えば同じ効果が得られる。
ユニット帯を設定し,それぞれ同じ情報をセットしても
良い。この場合,用紙が汚れたりして片方の記録用ユニ
ット帯の情報が読み取れなくなった場合でも,もう一方
の記録用ユニット帯から情報を読み取ることにより,安
定して改ざん検出等の処理を行うことができる効果があ
る。これは上下方向についても同様である。
に設定したかは,第1の実施の形態で説明した属性記録
領域に記述することにより,既知である必要はなくな
る。
説明では第2の実施の形態の説明と同様に, ・電子透かし埋め込み装置3001で文書中に埋め込ん
だ信号ユニットの大きさがSw×Sh(画素)である。 ・埋め込んだ信号ユニット数は,横×高さ=nw×nh
である。 ・埋め込んだシンボルユニットはユニットAとユニット
Bの二種類である。 ・入力画像における信号ユニットの大きさはSiw×S
ihである。 という前提で説明を行う。
説明図である。埋め込み信号数の検出は以下のステップ
で行う。 ・ステップ1:入力画像をSw×Sh個のブロックに分
割して,ユニット行列Umを設定する(図30)。 ・ステップ2:ユニット行列Umの記録用ユニット帯に
相当する部分を取り出す(図30)。 ・ステップ3:記録用ユニット帯に信号検出フィルタを
施すことによって埋め込んだビット列を復元する(図3
0,)。図29において,記録用ユニット帯に相
当するユニット行列Umの各要素に対応する入力画像上
の領域に対し,2つのフィルタ(フィルタAとフィルタ
B)の出力値を計算し,出力値が大きいほうのフィルタ
に対応するシンボルユニットが埋め込まれているものと
する。この例ではフィルタAの出力値が大きいためユニ
ットA(シンボル0)が埋め込まれていると判定されて
いる。 ・ステップ4:復元されたビット列を基にユニット数記
録単位行列を復元する(図30)。
はフィル列出力値算出部3014の説明図である。ここ
では埋め込み信号数検出部で設定したユニット行列Um
の各要素に対して,以下のステップにより信号検出フィ
ルタの出力値を記録する。 ・ステップ1:ユニット行列Umの任意の要素に対応す
る入力画像の領域に対して信号検出フィルタ(フィルタ
AとフィルタB)の出力値を計算する(図30)。信
号検出フィルタはそれぞれ対象とする領域に対して上下
左右にずらしながら出力値を計算し,フィルタAによる
出力値の最大値とフィルタBによる出力値の最大値の大
きいほうを求める。 ・ステップ2:ユニット行列Umのすべての要素につい
てステップ1を行い,出力値をフィルタ出力値行列Fm
(x,y),x=1〜Sw,y=1〜Shの対応する要
素に記録する。
閾値判定部3015の説明図である。ここでの閾値は,
ユニット行列Umの各領域に対応する入力画像の領域に
ユニットシンボルが埋め込まれているかどうかを判定す
るための閾値(Tsと呼ぶ)であり,フィルタ出力値行
列の任意の要素の値が閾値Tsを超えたならば,入力画
像のそれに対応する位置にはシンボルユニットが埋め込
まれているものと判定する。最適閾値判定は以下のステ
ップで行われる。 ・ステップ1:フィルタ出力値行列の要素(信号検出フ
ィルタの出力値)の平均Fa,標準偏差Fsなどから閾
値tsの初期値を設定する(図32)。ここでは例え
ば初期値をts=Fa−Fs*3とする。 ・ステップ2:フィルタ出力値行列をtsによって二値
化し,ユニット抽出画像を作成する(図32)。 ・ステップ3:ユニット抽出画像に対してユニット数記
録単位行列を当てはめる(図32)。 ・ステップ4:ユニット抽出画像のユニット数記録単位
行列の各要素に対応する領域中のシンボルユニット数を
数え,ユニット数記録単位行列に記録する(図32
)。 ・ステップ5:埋め込み信号数検出部3013で復号さ
れた記録用ユニット帯に記録されていたシンボルユニッ
ト数とステップ4から得られたシンボルユニット数の差
分の絶対値をユニット数記録単位行列の要素毎に計算
し,すべての要素についての合計値をSf(ts)とす
る(図32)。 ・ステップ6:Sf(ts)が最小となるtsをTsと
して記録する(図32)。 ・ステップ7:tsにΔtを加え,tsを更新する(図
32)。Δtはあらかじめ定めた値か,ステップ1で
求めた標準偏差Fs(例えばΔt=Fs×0.1とする
など)から算出しても良い。 ・ステップ8:Tsが予定した値に達したならば終了す
る。そうでなければ,ステップ1に戻る(図32)。
信号計数部3016の説明図である。この部分の処理は
最適閾値判定部3015から得られた最適閾値Tsによ
ってフィルタ出力値行列を二値化したユニット抽出画像
を用いて,最適閾値判定部3015とほぼ同一の処理を
行う。 ・ステップ1:フィルタ出力値行列をTsによって二値
化し,ユニット抽出画像を作成する(図33)。 ・ステップ2:ユニット抽出画像に対してユニット数記
録単位行列を当てはめる(図33)。 ・ステップ3:ユニット抽出画像のユニット数記録単位
行列の各要素に対応する領域中のシンボルユニット数を
数え,ユニット数記録単位行列に記録する(図33
)。 ・ステップ4:埋め込み信号数検出部3013で復号さ
れた記録用ユニット帯に記録されていたシンボルユニッ
ト数とステップ3から得られたシンボルユニット数の差
分D(X,Y)をユニット数記録単位行列の要素毎に計
算する(図33)。ユニット数記録単位行列の任意の
要素Nu(X,Y)におけるD(X,Y)は,記録用ユ
ニット帯から復元されたユニットシンボル数をR(X,
Y),ステップ3で計測されたユニットシンボル数をC
(X,Y)としてD(X,Y)=R(X,Y)−c
(X,Y)によって計算されるものとする。
単位の任意の要素N(X,Y)における改ざんの判定は
D(X,Y)を用いて以下のように行う。 (1)文字が追加された改ざん:D(X,Y)>TA
(TAは正の整数)「記録されていたユニットシンボル
数より検出されたユニットシンボル数の方が少ない場合
には,本来埋め込まれていたユニットシンボルの上に文
字が追加されたために検出不能になったと判断。」 (2)文字が消去された改ざん:D(X,Y)<TC
(TCは負の整数)「記録されていたユニットシンボル
数より検出されたユニットシンボル数の方が多い場合に
は,本来埋め込まれていなかったユニットシンボルが検
出された。これは文字を修正液などで消去した後に,画
像に文字領域ではない汚れが生じ,これに信号検出フィ
ルタが反応したものと判断。第2の実施の形態で検出で
きなかった文字消去による改ざんを検出するため。」 (3)改ざんなし:(1),(2)以外
ば,以下の効果が得られる。 (f)文書画像をいくつかのブロックに分割し,各ブロ
ック内に埋め込んだシンボルユニット数を記録すること
で,ブロック単位で改ざん検出を行うことができ,改ざ
ん場所の特定が可能となる。 (g)埋め込んだ信号数を記録することで,信号検出や
改ざん検出のための最適な閾値を求めることができる。 (h)印刷された文書に対し,空白部分に文字列を追加
したり,任意の文字列を修正液などで消去するような不
正があった場合,その文書の原文がなくても改ざんが検
出でき,改ざん場所も特定できる。
かる電子透かし埋め込み装置,電子透かし検出装置,電
子透かし埋め込み方法,及び,電子透かし検出方法の好
適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に
限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載
された技術的思想の範疇内において各種の変更例または
修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについ
ても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解され
る。
第1の実施の形態の処理を行い,最適閾値判定部301
5で得られた最適閾値Tsを第1の実施の形態のステッ
プS1203およびステップS1204の処理(図1
8)の閾値Tsとして用いても良い。これによりTsを
固定値とした場合よりも埋め込み情報の抽出の精度が向
上する。
2の実施の形態の処理を行い,最適閾値判定部3015
で得られた最適閾値Tsを第2の実施の形態の閾値Ts
として用いることも可能である。これによりTsを固定
値とした場合よりも改ざん検出の精度が向上する。
果を挙げれば以下の通りである。 (a)透かしを挿入する文書画像の文字の配置状態を参
照し,文字に重ならない領域にのみ意味のある情報(符
号語のシンボル)を埋め込むため,元の文書がどのよう
なものであっても確実に機密情報を埋め込むことができ
る。 (b)符号語のシンボルを埋め込まない領域には,相反
する信号ユニットを同じ数だけ配置することにより,検
出時にシンボルが埋め込まれていないことを確実に判定
できる。 (c)埋め込み情報の検出時に,ある領域に対する2つ
のフィルタの出力値のそれぞれの総和などによりシンボ
ルの判定を行うため,情報検出の精度が高く保たれる。 (d)埋め込んだ信号数などの属性情報をセットする属
性記録領域を信号を埋め込む領域の4隅に設定すること
で,機密情報を検出する際に入出力デバイスのハードウ
ェア的な誤差に影響されることなく正確に属性情報を取
り出すことが可能となり,それ以降の検出精度を向上さ
せることができる。
応用例によれば,さらに,以下の効果を得ることができ
る。 (e)印刷された文書に対し,主に任意の文字列を修正
液などで消去するような不正があった場合,その文書の
原文がなくても改ざんが検出でき,改ざん場所も特定で
きる。 (f)文書画像をいくつかのブロックに分割し,各ブロ
ック内に埋め込んだシンボルユニット数を記録すること
で,ブロック単位で改ざん検出を行うことができ,改ざ
ん場所の特定が可能となる。 (g)埋め込んだ信号数を記録することで,信号検出や
改ざん検出のための最適な閾値を求めることができる。 (h)印刷された文書に対し,空白部分に文字列を追加
したり,任意の文字列を修正液などで消去するような不
正があった場合,その文書の原文がなくても改ざんが検
出でき,改ざん場所も特定できる。
置の構成を示す説明図である。
(1)はユニットAを,(2)はユニットBを示してい
る。
/3)の方向から見た断面図である。
(3)はユニットCを,(4)はユニットDを,(5)
はユニットEを示している。
を背景ユニットと定義し,これを隙間なく並べた透かし
画像の背景とした場合を示し,(2)は(1)の背景画
像の中にユニットAを埋め込んだ一例を示し,(3)は
(1)の背景画像の中にユニットBを埋め込んだ一例を
示している。
流れ図である。
明図である
明図である。
ある。
る。
明図である。
さを復元する方法の一例を示す説明図である。
説明図である。
実現する別の方法の説明図である。
方法の一例を示す説明図である。
ある。
ある。
図である。
流れ図である。
3の説明図である。
る。
る。
置 1002,2002,3002 電子透かし検出装置 1003,2003,3003 文書データ 1004,2004,3004 機密情報 1005,2005,3005 文書画像形成部 1006,2006,3006 透かし画像形成部 1007,2007,3007 透かし入り文書画像合
成部 1008,2008,3008 出力デバイス 1009,2009,3009 印刷文書(紙) 1010,2010,3010 入力デバイス 1011,2011 透かし検出部 2012 文字消去改ざん検出部 3012 埋め込み信号記録部 3013 埋め込み信号数検出部 3014 フィルタ出力値算出部 3015 最適閾値判定部 3016 検出信号数計数部 3017 改ざん判定部
Claims (17)
- 【請求項1】 文書画像に対して電子透かしにより機密
情報を埋め込む,電子透かし埋め込み装置であって,前
記文書画像を参照して,前記機密情報を基に透かし画像
を作成する透かし画像形成部を備え,前記透かし画像形
成部は,前記文書画像を,所定のフィルタによって所定
のシンボルを識別可能なドットパターンを埋め込むため
の埋め込み領域を算出し,前記埋め込み領域に対し,文
字領域の割合が所定の閾値以下であるか否かを判断し,
文字領域の割合が所定の閾値以下である場合に,前記埋
め込み領域の文字領域と重ならない領域に,前記機密情
報の少なくとも一部を成すシンボルを識別可能なドット
パターン(シンボルユニット)を所定の数埋め込むこと
を特長とする,電子透かし埋め込み装置。 - 【請求項2】 前記透かし画像形成部は,前記文書画像
を複数の埋め込み領域に分割し,各埋め込み領域ごと
に,文字領域の割合が所定の閾値以下であるか否かを判
断することを特徴とする,請求項1に記載の電子透かし
埋め込み装置。 - 【請求項3】 前記透かし画像形成部は,文字領域の割
合が所定の閾値を超える前記埋め込み領域の,文字領域
と重ならない領域に,前記シンボルユニットを複数種
類,所定の数ずつ埋め込むことを特長とする,請求項1
または2に記載の電子透かし埋め込み装置。 - 【請求項4】 前記透かし画像形成部は,前記埋め込み
領域の文字領域と重なる領域に,前記機密情報とは無関
係のシンボルであるドットパターン(背景ユニット)を
埋め込むことを特長とする,請求項1,2または3のい
ずれかに記載の電子透かし埋め込み装置。 - 【請求項5】 前記シンボルユニットは,ドットの配列
規則が波を形成していることを特徴とする,請求項1,
2,3または4のいずれかに記載の電子透かし埋め込み
装置。 - 【請求項6】 前記シンボルユニットは,ドットの波の
方向及び/又は波長を変化させることによって,所定の
フィルタによって所定のシンボルを識別可能であること
を特徴とする,請求項1,2,3,4または5のいずれ
かに記載の電子透かし埋め込み装置。 - 【請求項7】 前記文書画像と前記透かし画像とを重ね
合わせて透かし入り文書画像を作成する透かし入り文書
画像合成部と,前記透かし入り文書画像を印刷する出力
デバイスと,をさらに備えたことを特徴とする,請求項
1,2,3,4,5または6のいずれかに記載の電子透
かし埋め込み装置。 - 【請求項8】 前記透かし入り文書画像合成部は,前記
機密情報の埋め込み時及び/又は検出時の各種属性情報
を,前記透かし入り文書画像の4隅部分に記録すること
を特徴とする,請求項7に記載の電子透かし埋め込み装
置。 - 【請求項9】 前記透かし画像に埋め込む前記シンボル
ユニット及び前記背景ユニットの数を,前記透かし画像
の余白領域に記録する埋め込み信号数記録部をさらに備
えたことを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,
6,7または8のいずれかに記載の電子透かし埋め込み
装置。 - 【請求項10】 文書画像に対して電子透かしにより埋
め込まれた機密情報を検出する,電子透かし検出装置で
あって,前記文書画像は,所定のフィルタによって所定
のシンボルを識別可能なドットパターンを埋め込むため
の複数の埋め込み領域に分割され,前記各埋め込み領域
に,前記機密情報の少なくとも一部を成すシンボルを識
別可能なドットパターン(シンボルユニット),あるい
は,前記機密情報とは無関係のシンボルであるドットパ
ターン(背景ユニット)が埋め込まれることによって,
前記機密情報が埋め込まれており,前記機密情報を検出
する透かし検出部を備え,前記透かし検出部は,前記ド
ットパターンから所定のシンボルを識別可能な複数種類
のフィルタを備え,前記各埋め込み領域ごとに,前記複
数種類のフィルタによりマッチングを行い,一の前記フ
ィルタのマッチング数が他のすべての前記フィルタのマ
ッチング数に比べて非常に大きい前記埋め込み領域か
ら,前記一のフィルタに対応する,前記機密情報の少な
くとも一部を検出することを特徴とする,電子透かし検
出装置。 - 【請求項11】 前記透かし検出部は,前記各フィルタ
のマッチング数の間に差が無い前記埋め込み領域から
は,前記機密情報を検出しないことを特徴とする,請求
項10に記載の電子透かし検出装置。 - 【請求項12】 文字消去改ざん検出部をさらに備え,
前記文字消去改ざん検出部は,前記機密情報が埋め込ま
れた文書画像を所定の閾値で二値化することにより,文
字領域の画素値を0,背景領域の画素値を1として文字
領域抽出画像を作成し,前記機密情報が埋め込まれた文
書画像の,前記シンボルユニットが検出できない領域の
画素値を0,シンボルユニットが検出できる領域の画素
値を1としてシンボルユニット抽出画像を作成し,前記
文字領域抽出画像と前記シンボルユニット抽出画像とを
比較することにより,前記透かし入り文書画像に対する
改ざんを検出することを特徴とする,請求項10または
11に記載の電子透かし検出装置。 - 【請求項13】 前記文書画像に対する前記機密情報の
埋め込み時に埋め込まれた前記シンボルユニットの数を
検出する,埋め込み信号数検出部と,前記入力画像に対
する前記所定のフィルタの出力値を算出し,各埋め込み
領域ごとに記録する,フィルタ出力値算出部と,前記埋
め込み信号数検出部の検出値と,前記フィルタ出力値算
出部の算出値とから,前記透かし画像に埋め込まれた前
記シンボルユニットの数を検出するための最適な閾値を
計算する,最適閾値判定部と,前記透かし入り文書画像
に実際に埋め込まれている前記シンボルユニットの数を
検出する,検出信号計数部と,前記埋め込み信号数検出
部の検出値と,前記信号検出計数部の計数値とを比較す
ることにより,前記透かし入り文書画像に対する改ざん
の有無を判定する,改ざん判定部と,をさらに備えたこ
とを特徴とする,請求項10,11または12のいずれ
かに記載の電子透かし検出装置。 - 【請求項14】 前記埋め込み信号数検出部は,前記機
密情報の埋め込み時に埋め込まれた前記シンボルユニッ
トの数を,前記透かし入り文書画像の余白領域に記録さ
れた情報から検出することを特徴とする,請求項13に
記載の電子透かし検出装置。 - 【請求項15】 前記最適閾値判定部は,前記埋め込み
信号数検出部の検出値と,前記フィルタ出力値算出部の
算出値との差を,すべての前記埋め込み領域について合
計し,合計値が最も小さくなるように,前記閾値を決定
することを特徴とする,請求項13または14に記載の
電子透かし検出装置。 - 【請求項16】 文書画像に対して電子透かしにより機
密情報を埋め込む,電子透かし埋め込み方法であって,
前記文書画像を,所定のフィルタによって所定のシンボ
ルを識別可能なドットパターンを埋め込むための複数の
埋め込み領域に分割する第1工程と,前記各埋め込み領
域ごとに,文字領域の割合が所定の閾値以下であるか否
かを判断する第2工程と,文字領域の割合が所定の閾値
以下である場合に,前記埋め込み領域の文字領域と重な
らない領域に,前記機密情報の少なくとも一部を成すシ
ンボルを識別可能なドットパターン(シンボルユニッ
ト)を所定の数埋め込む第3工程と,文字領域の割合が
所定の閾値を超える前記埋め込み領域の,文字領域と重
ならない領域に,前記シンボルユニットを複数種類,所
定の数ずつ埋め込む第4工程と,前記埋め込み領域の文
字領域と重なる領域に,前記機密情報とは無関係のシン
ボルであるドットパターン(背景ユニット)を埋め込む
第5工程と,を含むことを特長とする,電子透かし埋め
込み方法。 - 【請求項17】 文書画像に対して電子透かしにより埋
め込まれた機密情報を検出する,電子透かし検出方法で
あって,前記文書画像は,所定のフィルタによって所定
のシンボルを識別可能なドットパターンを埋め込むため
の複数の埋め込み領域に分割され,前記各埋め込み領域
に,前記機密情報の少なくとも一部を成すシンボルを識
別可能なドットパターン(シンボルユニット),あるい
は,前記機密情報とは無関係のシンボルであるドットパ
ターン(背景ユニット)が埋め込まれることによって,
前記機密情報が埋め込まれており,前記各埋め込み領域
ごとに,複数種類のフィルタによりマッチングを行い,
一の前記フィルタのマッチング数が他のすべての前記フ
ィルタのマッチング数に比べて非常に大きい前記埋め込
み領域からは,前記一のフィルタに対応する,前記機密
情報の少なくとも一部を検出し,前記各フィルタのマッ
チング数の間に差が無い前記埋め込み領域からは,前記
機密情報を検出しないことを特徴とする,電子透かし検
出方法。
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