JP2003209238A - X線検出器及びその製造方法 - Google Patents

X線検出器及びその製造方法

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JP2003209238A
JP2003209238A JP2002008286A JP2002008286A JP2003209238A JP 2003209238 A JP2003209238 A JP 2003209238A JP 2002008286 A JP2002008286 A JP 2002008286A JP 2002008286 A JP2002008286 A JP 2002008286A JP 2003209238 A JP2003209238 A JP 2003209238A
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electrode
photoconductive layer
photoconductive
forming
film
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JP2002008286A
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Katsuhisa Honma
克久 本間
Hiroshi Onihashi
浩志 鬼橋
Hiroyuki Soda
博之 曾田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極の腐食を防止し特性の安定したX線検出
器およびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 X線を電気信号に変換する金属ハロゲン
化物で形成された光導電層37と、この光導電層37の
一方の側に位置するバイアス電極38と、光導電層37
の他方の側に位置し、バイアス電極38とともに光導電
層37内に電界を形成する画素電極13と、光導電層3
7で変換された電気信号を蓄積し、蓄積した電気信号が
読み出される蓄積キャパシタ15とを具備したX線検出
器において、バイアス電極38と光導電層37間および
画素電極13と光導電層37間の少なくとも一方に腐食
防止薄膜39、40を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はX線の検出に用いら
れるX線検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用診断装置では、被写体の撮影にX
線などが使用されている。また、X線で撮影したX線画
像の検出にX線検出器が用いられている。X線検出器と
しては、静止画用には増感紙やフィルムが動画用にはイ
メージ管が、これまで多く利用されている。近年、新世
代のX線検出器として、複数のX線検出素子を平面上に
二次元的に配置した平面検出器が注目されている。平面
検出器はX線で撮影したX線画像あるいはリアルタイム
のX線画像をデジタル信号として出力する構成になって
いる。平面検出器は固体検出器であるため、画質性能の
向上や安定性の面でも期待されている。
【0003】平面検出器は、比較的大きな線量で静止画
像を収集する一般撮影用や胸部撮影用のものがすでに開
発され、商品化されている。将来、より一層の高性能化
によって、たとえば透視線量のもとで毎秒30画面以上
のリアルタイムのX線動画の検出が可能となり、循環器
や消化器などの分野に応用した製品の商品化も予想され
る。
【0004】平面検出器は、大きく分けると直接方式お
よび間接方式の2つの方式がある。直接方式は、a−S
eなどの光導電膜を用いてX線を信号電荷に直接変換
し、変換した信号電荷を電荷蓄積用キャパシターに蓄積
する方式である。間接方式は、シンチレータ層でX線を
可視光に変換し、変換した可視光をa−Siフォトダイ
オードやCCDで信号電荷に変換し、電荷蓄積用キャパ
シターに蓄積する方式である。
【0005】直接方式は、X線の入射で発生した光導電
電荷を、高電界を利用して電荷蓄積用キャパシターに導
く構成になっている。この構成の場合、その解像度特性
は画素ピッチでほぼ規定される。一方、間接方式は、シ
ンチレータ層で変換された可視光がフォトダイオードに
到達するまでの間に拡散したり散乱したりして解像度が
劣化する。
【0006】ここで、従来のX線検出器について、直接
方式の平面検出器を例にとりその画素単位の構造を図4
の断面図で説明する。
【0007】ガラスなどの絶縁基板51上に薄膜トラン
ジスタ(以下TFTという)52および蓄積素子たとえ
ば蓄積キャパシタ53が形成されている。TFT52
は、絶縁基板51上に形成されたゲート電極Gおよびゲ
ート電極Gを覆う絶縁膜54、絶縁膜54上に形成され
た半導体膜55、半導体膜55上に設けられたソース電
極S、ドレイン電極Dなどから構成されている。
【0008】蓄積キャパシタ53は絶縁基板51上に形
成された下部電極56、ゲート電極G上から下部電極5
4上まで延長する絶縁膜54、絶縁膜54上に設けられ
た上部電極57などから構成されている。上部電極57
はドレイン電極Dと電気的に接続されている。TFT5
2およびキャパシタ53の上方に樹脂による平坦化層5
8が設けられている。平坦化層58上に画素電極59お
よび光導電層60、バイアス電極61が順に形成されて
いる。光導電層60はX線を電気信号に変換するX線光
導電材料から構成されている。
【0009】また、平坦化層58にスルーホール62が
形成され、画素電極59はスルーホール62を介してド
レイン電極Dと電気的に接続されている。
【0010】画素電極59は、たとえばITO膜やAl
膜をスパッタリング法で成膜して形成される。光導電層
60は、たとえば真空チャンバー内で100〜300℃
に加熱した状態で、PbI2 などの高感度光導電材料が
真空蒸着で形成される。光導電層60は高感度光導電材
料の紛体を適当なバインダーと混ぜて塗布し成膜する方
法で形成することもできる。バイアス電極61は、たと
えばITO膜やAl膜をスパッタリング法で成膜する。
その後、信号の読み出しを制御し、あるいは、読み出さ
れた信号を処理するために信号処理回路が実装され、直
接方式の平面検出器が完成する。
【0011】なお、エリアセンサーの場合は、上記した
構成の複数の画素単位59が、絶縁基板51上に縦方向
および横方向に2次元に形成され、ラインセンサーの場
合は1次元に形成される。
【0012】上記した構成において、外部からX線が光
導電層60に入射し、電気信号たとえば信号電荷に変換
される。この信号電荷はバイアス電極61および画素電
極59間に形成されたバイアス電界によって画素電極5
9に運ばれる。そして、画素電極59からドレイン電極
Dを経て蓄積キャパシタ53に蓄積される。蓄積キャパ
シタ53に蓄積された信号電荷は、その後、TFT52
のゲート電極Gにオン信号が加えられると、ソース電極
Sから電気信号として出力される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の平面検知器は、
X線に対する信号強度を向上させるために、光導電層5
0として、高感度のハロゲン化物たとえばPbI2 やH
gI2 などの金属沃化物、または他の金属のハロゲン化
物系の材料が用いられている。
【0014】沃素(I)などのハロゲン元素は反応性が
高いため、光導電層に接する画素電極やバイアス電極に
含まれる陽性元素たとえばAlやInなどの金属材料、
あるいは、ITO電極に含まれるInやSnなどの元素
がハロゲン元素と反応する。その結果、電極部分が腐食
し、光導電層と電極の界面状態が変化し、暗電流特性や
光導電特性が変化する。
【0015】本発明は、上記した欠点を解決し、電極の
腐食を防止し特性の安定したX線検出器およびその製造
方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、X線を電気信
号に変換する金属ハロゲン化物で形成された光導電層
と、この光導電層の一方の側に位置するバイアス電極
と、前記光導電層の他方の側に位置し、前記バイアス電
極とともに前記光導電層内に電界を形成する画素電極
と、前記光導電層で変換された電気信号を蓄積し、蓄積
した前記電気信号が読み出される電荷蓄積部とを具備し
たX線検出器において、前記バイアス電極と前記光導電
層間および前記画素電極と前記光導電層間の少なくとも
一方に、セラミックスの腐食防止薄膜または炭素を主成
分とする腐食防止薄膜を設けたことを特徴とする。
【0017】また、本発明は、基板上にスイッチング部
および電気信号を蓄積する電荷蓄積部を形成する第1工
程と、X線を電気信号に変換する金属ハロゲン化物から
なる光導電部を前記電荷蓄積部上に形成する第2工程
と、前記光導電部の前記X線が入射する側に第1電極を
形成する第3工程と、前記光導電部の前記第1電極と反
対側に第2電極を形成する第4工程とを有するX線検出
器の製造方法において、前記光導電部と前記第1電極と
の間および前記光導電部と前記第2電極との間の少なく
とも一方に腐食防止薄膜を形成する腐食防止薄膜形成工
程を有し、この腐食防止薄膜形成工程が、酸素および窒
素、炭酸の少なくとも1つを構成原子として含むガスお
よび水素ガスの少なくとも一種類のガスと有機金属化合
物ガスとを導入し、プラズマまたは光化学反応を利用し
て金属と酸素、窒素、炭素の少なくとも1種の陰性元素
との膜、または、炭素を主成分とする膜を成膜する方法
で行われることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図1の
模式的な構成図を参照して説明する。符号11は複数の
画素をマトリックス状に配列したX線光電変換部で、X
線光電変換部11は、ガラスなどの絶縁基板上に同じ構
造の複数の画素単位12などを行方向(たとえば図の横
方向)および列方向(たとえば図の縦方向)に2次元に
配置している。図1では、たとえば9個の画素単位12
0a〜12iが示されている。
【0019】たとえば画素単位12iは、電気信号たと
えば信号電荷を集める画素電極13およびスイッチング
部を構成する薄膜トランジスタ(以下TFTという)1
4、信号電荷を蓄積する電荷蓄積部たとえば蓄積キャパ
シタ15などから構成されている。TFT14はゲート
電極Gおよびソース電極S、ドレイン電極Dを有し、た
とえばドレイン電極Dは画素電極13および蓄積キャパ
シタ15と電気的に接続されている。
【0020】X線光電変換部11の外部に、TFT14
の動作状態たとえばオン・オフを制御する制御回路16
が設けられている。制御回路16には複数の制御ライン
17が設けられている。図ではたとえば第1ないし第4
の4個の制御ライン171〜174が設けられている。
それぞれの制御ライン17は、同じ行の画素単位12を
構成するTFT14のゲート電極Gに接続されている。
たとえば第1の制御ライン171は画素単位12a〜1
2cのゲート電極Gに接続されている。
【0021】列方向には、複数のデータライン18が設
けられている。図ではたとえば第1ないし第4の4個の
データライン181〜184が設けられている。それぞ
れのデータライン18は、同じ列の画素単位12を構成
するTFT14のソース電極Sに接続されている。たと
えば第1のデータライン181は画素単位12a、12
d、12gのソース電極Sに接続されている。また各デ
ータライン17は対応する電荷増幅器19に接続されて
いる。
【0022】電荷増幅器19はたとえば演算増幅器で構
成され、その一方の入力端子a1にデータライン18が
接続され、他方の入力端子a2は接地されている。一方
の入力端子a1と出力端子b間にコンデンサCが接続さ
れ積分機能を有する構成になっている。また、コンデン
サCに並列にスイッチSWが接続され、たとえばスイッ
チSWを閉じてコンデンサCに残った電荷を放電する構
成になっている。
【0023】それぞれの電荷増幅器19は、並列に入力
する複数の電気信号を直列信号に変換して出力する並列
/直列変換器20に接続されている。並列/直列変換器
20は、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナロ
グデジタル変換器21に接続されている。
【0024】次に、X線光導変換部の構成について図2
を参照して説明する。図2は1つの画素単位部分を抜き
出した断面図で、図1に対応する部分には同じ符号を付
し重複する説明を一部省略する。
【0025】ガラスなどの絶縁基板31上にTFT14
および蓄積キャパシタ15が形成されている。TFT1
4は、絶縁基板31上に形成されたゲート電極Gおよび
ゲート電極Gを覆う絶縁膜32、絶縁膜32上に形成さ
れた半導体膜33、半導体膜33上に設けられたソース
電極S、ドレイン電極Dなどから構成されている。
【0026】TFT14のゲート電極Gは制御ライン1
7(図1)に接続され、ソース電極Sはデータライン1
8(図1)に接続されている。
【0027】蓄積キャパシタ15は絶縁基板31上に形
成された下部電極34、ゲート電極G上から下部電極3
4上まで延長する絶縁膜32、絶縁膜32上に設けられ
た上部電極35などから構成されている。上部電極35
はドレイン電極Dと電気的に接続されている。TFT1
4および蓄積キャパシタ15の上方に樹脂の平坦化層3
6が設けられている。平坦化層36上に、画素電極13
およびX線を信号電荷に変換する光導電層37、バイア
ス電極38が形成されている。そして、画素電極13と
光導電層37との間、および、光導電層37とバイアス
電極38との間に、それぞれ第1および第2の腐食防止
膜39、40が形成されている。また、平坦化層36に
スルーホール41が形成され、画素電極13とドレイン
電極Dはスルーホール41を介して電気的に接続されて
いる。
【0028】また、図1に示される制御回路16および
電荷増幅器19、並列/直列変換器20、アナログデジ
タル変換器21などの信号処理用回路が実装され、たと
えば直接方式の平面状X線検出器が完成する。
【0029】上記した構成において、X線42が光導電
層37入射し、信号電荷に変換される。信号電荷はバイ
アス電極38と画素電極13間に形成されたバイアス電
界により画素電極13に輸送され、ドレイン電極Dなど
を経て蓄積キャパシタ15に蓄積される。
【0030】一方、蓄積キャパシタ15に蓄積した信号
電荷の読み出しは制御回路16によって制御され、たと
えば画素単位12の行(図1の横方向)ごとに順に行わ
れる。まず、制御回路16から第1のゲートライン17
1を通して第1行目に位置する画素単位1201〜12
03のゲート電極Gに、たとえば10Vのオン信号を加
え、第1行目の画素単位のTFT14をオン状態にす
る。
【0031】このとき、第1行目の画素単位1201〜
1203の蓄積キャパシタ15に蓄積された信号電荷
が、ドレイン電極Dからソース電極Sに電気信号として
出力する。ソース電極Sに出力した電気信号はそれぞれ
複数の電荷増幅器19で増幅される。増幅された電気信
号は並列/直列変換器20に並列に加えられ、直列信号
に変換される。その後、アナログデジタル変換機21で
デジタル信号に変換され、次段の信号処理回路(図示せ
ず)に送られる。
【0032】第1行目に位置する画素単位の蓄積キャパ
シタ15の電荷の読み出しが終了すると、制御回路16
から第1ゲートライン171を通して第1行目の画素単
位のゲート電極Gにたとえば−5Vのオフ信号が加えら
れ、第1行目の画素単位のTFT14をオフ状態にす
る。
【0033】上記した動作が第2行目以下の画素単位1
2についても順に行われる。そして、すべての画素単位
12の蓄積キャパシタ15に蓄積した信号電荷の読み出
しが行われ、順次、デジタル信号に変換されて出力さ
れ、1つのX線画面に対応する電気信号がアナログデジ
タル変換器20から出力される。
【0034】上記の光導電層37は金属ハロゲン化物で
形成されている。たとえばPbI2やHgI2 の重金属
沃化物などの原材料を真空蒸着で成膜する気相成膜法、
あるいは、これらの原材料を所定のバインダーと混合し
て塗布し、膜状に形成する塗布法などの方法で形成され
る。
【0035】画素電極13およびバイアス電極38は、
たとえばITO膜やAl膜をスパッタリング法やEB
(電子線)蒸着法で成膜する。なお、画素電極13とな
るITO膜やAl膜は、成膜した後に、エッチング工程
を含むPEP工程によって画素単位ごとに分離される。
バイアス電極38は各画素単位に対して共通にバイアス
を印加する構造であるため一体に形成されている。
【0036】腐食防止膜39、40はスパッタリング法
などで成膜される。たとえばAlターゲットを用い、酸
素が10%含まれる10%O2 +Arガスをチャンバー
に導入し、直流スパッタリング法によって50nm程度
の膜厚にAlの酸化物すなわちAl−O膜を成膜して形
成する。
【0037】腐食防止膜39、40を成膜する方法とし
ては、スパッタリング法の他、プラズマCVD法などの
プラズマを利用する方法や、紫外線を用いた光CVD法
などの光化学反応を利用した方法を用いることもでき
る。
【0038】また、腐食防止膜39、40には、その
他、TiやCr、Siの酸化膜(Ti−O、Cr−O、
Si−O)、AlやTi、Cr、Siの窒化膜(Al−
N、Ti−N、Cr−N、Si−N)、TiやSiの炭
化膜(Ti−C、Si−C)などを用いることができ
る。また、TiやAl、Si、Zr、Y、Crなどの材
料の少なくとも1つたとえばその2つ以上と、酸素およ
び窒素、炭素の少なくとも1つたとえばその2つ以上と
が化合した膜(Si−Al−O−N)、あるいは、これ
らの複合組成となる膜などを用いることもできる。
【0039】また、腐食防止膜39、40には、炭素を
主成分とした材料の膜、たとえばSP3混生軌道が支配
的なi−カーボン膜や、ダイヤモンドライクカーボン膜
などを用いることもできる。
【0040】なお、腐食防止膜39、40の膜厚は、腐
食防止膜39、40の組成や光導電層37の組成にもよ
るが、20nm以上の膜厚で効果が得られる。500n
m以上の膜厚になると、信号電荷が腐食防止膜39、4
0で捕獲され応答性が劣化する場合があるため、500
nm以下の膜厚が望ましい。
【0041】また、腐食防止膜39、40を形成せず
に、画素電極やバイアス電極そのものを酸化物系の材料
で構成することもできる。たとえばITO膜などを用
い、電極のたとえば表面など少なくとも光導電層と接触
する部分に導電性のある酸化膜を形成し、この酸化膜を
腐食防止膜とする構成でもよい。この場合、酸化膜自体
に耐腐食性があるため、酸化膜によって電極の腐食が防
止され、電極が長寿命化し信頼性が向上する。
【0042】上記した構成によれば、金属ハロゲン化物
で形成された光導電層と電極層との間に腐食防止膜3
9、40が形成され、あるいは、電極のたとえば表面に
酸化膜の腐食防止膜が形成されている。そのため、腐食
防止膜39、40や電極に形成された腐食防止膜によっ
て電極の腐食が防止され、暗電流特性や光導電特性が良
好なX線検出器が実現される。
【0043】上記した実施形態では、腐食防止膜として
たとえばセラミックス系材料が用いられている。セラミ
ックス系材料の場合、酸化物系や窒化物系、炭化物系の
材料、あるいは、これらの複合材料が適している。
【0044】セラミックス系材料や炭素を主成分とする
材料は、電極に用いる金属材料よりも化学的に安定であ
るという特性がある。したがって、これらの材料で形成
された腐食防止膜によって光導電材料に含まれるハロゲ
ン元素の拡散が抑えられる。その結果、ハロゲン元素と
電極材料との接触が防止され、電極の腐食が防止され
る。
【0045】電極の腐食が防止される理由は、次のよう
な作用によると考えられる。たとえば、セラミックス系
材料は、陽性元素(金属や半金属、半導体材料)と陰性
元素(酸素や窒素、炭素)との結合が共有結合的となっ
ている。この場合、セラミックス系材料の陽性元素と光
導電材料中のハロゲン元素が仮に化合した場合のイオン
結合的な状態よりも共有結合的状態の方が安定であるた
め、ハロゲン化反応の発生が抑えられると考えられる。
また、陰性元素(酸素や窒素、炭素)とハロゲン元素と
の置換反応も発生しにくく、ハロゲン元素が腐食防止膜
中に拡散しないためと考えられる。
【0046】腐食防止膜がセラミックス系の場合、膜の
安定性の指標として、たとえば膜中の陽性元素と陰性元
素の組成比が考えられる。化合状態が最大の最大酸化状
態や最大窒化状態、最大炭化状態における組成上のスト
イキオメトリー状態で、それぞれの陰性元素の割合を1
00%とした場合、陰性元素の割合が50%以上で腐食
防止効果が顕在化する。
【0047】たとえば腐食防止膜中の陽性元素に対する
陰性元素の関与率が低いと、陽性元素どうしの金属結合
的な結合部が多くなる。この場合、相対的に結合力の弱
い陽性元素どうしの結合部が外れ、ハロゲン化が進行す
ると考えられる。したがってストイキオメトリー状態に
おける陰性元素の割合を100%とした場合、陰性元素
の割合が50%以上であることが望ましいと考えられ
る。
【0048】また、腐食防止膜を炭素を主原料とする材
料で形成した場合は、成膜条件によってダイヤモンドラ
イクのSP3結合やグラファイトライクのSP2結合の
割合が変化し、また、未結合手の水素(H)終端の有無
やその割合が変化する。しかし、いずれの膜質の場合で
も、ハロゲン元素と炭素との反応性が乏しいため、セラ
ミックス系材料を用いた場合と同様な効果が得られる。
【0049】また、電極そのものを、強固な酸化膜が表
面に形成され易い金属材料たとえばCrなどで形成する
こともできる。この場合、表面などに形成された酸化膜
が反応防止層の役割を果たす。
【0050】また、酸化膜でそれ自体を電極として用い
る材料として、陽性元素がInおよびSnのITO膜が
ある。ITO膜の場合、その酸化膜は陽性元素と酸素と
の共有結合的傾向が強い。したがって、酸化膜中の酸素
と光導電膜中のハロゲン元素とが置換し、陽性元素がハ
ロゲン化される可能性が低くなる。なお、電極膜自体は
安定で、導電特性が維持される。また、InとSnが完
全に酸化したストイキオメトリー状態を100%の酸化
率とした場合、50%以上の酸化率で腐食防止効果が顕
在化する。
【0051】次に、腐食防止膜の製造方法について説明
する。
【0052】腐食防止膜には、膜の緻密性およびハロゲ
ン元素との反応性の低さが要求される。したがって、腐
食防止膜を成膜する段階で、金属や半導体などの陽性元
素と、酸素や窒素、炭素などの陰性元素が十分かつ安定
な結合状態を形成されることが重要となる。そのため、
成膜の原材料であるターゲット材および導入ガスが十分
に活性な状態を経て化合物の薄膜を形成することが望ま
しい。
【0053】一般的な真空蒸着法は、成膜に関わる材料
粒子の入射エネルギーがたとえば0.1eV程度と低
く、また、粒子自体が十分な活性状態になることなく膜
として堆積する。そのため、膜の緻密性や原子間の結合
力が乏しくなる。
【0054】一方、スパッタリング法やプラズマCVD
法などのプラズマを利用する成膜法は、粒子の持つ運動
エネルギーが数eV以上と高く、また、活性状態で化合
反応が起るため、強くて安定な原子間の結合が作り易
い。したがって、プラズマを利用する成膜法が有効であ
る。
【0055】また、紫外線を用いて材料ガスを分解、再
結合させて成膜する光CVD法も、紫外線のエネルギー
に相当するほぼ3eV以上のエネルギーを吸収して結合
乖離した活性原子または活性基が会合して反応生成物を
形成する。この場合も、乖離状態の活性原子または活性
基のエネルギーが高く、安定な結合が得られる。
【0056】また、光導電層37は、たとえば高純度の
PbI2 の粉末材料を用い、たとえば真空蒸着法によっ
て画素電極13上に形成される。真空蒸着法の場合、蒸
着源の温度および基板の温度制御、画素電極の材質や表
面性が重要になる。
【0057】光導電層37の成膜方法としては、上記し
た方法の他に、PbI2 の粉末材料と有機樹脂バインダ
ーを混合ペースト化し、電極上に塗布する方法を用いる
ことができる。この場合、バインダー材料の比抵抗や電
荷輸送特性、誘電率などの物性値、および、光導電材料
の紛体の混合比、紛体の粒径分布などで特性的が変化す
る。そのため、良好な感度特性および応答性を実現する
ためには、材料の選定と同時に上記のパラメータの選定
が必要となる。
【0058】また、バイアス電極38や光導電層37、
腐食防止膜39、40、画素電極13などをAlやプラ
スチックなどの外囲器で覆って真空封止し、あるいは、
乾燥気体が封入すれば、湿気による変質や特性変化が抑
えられる。
【0059】制御回路16は、たとえばTFTアレイな
どとワイヤボンディングで接続する集積回路として製造
されればよい。電荷増幅器や並列/直列変換器20もT
FTアレイなどとワイヤボンディングで電気的に接続さ
れる集積回路として製造されればよい。
【0060】次に、本発明と従来例の特性を比較した結
果について説明する。
【0061】本発明および従来例は、いずれも単位画素
のピッチが縦横とも150μm、画素サイズが120μ
m×120μmに構成されている。そして、平坦化層に
スルーホールを画素ごとに形成し、画素電極としてAl
膜をスパッタリング法で成膜し、その後、PEP工程に
より画素ごとに分離した。
【0062】従来例は、上記の画素電極上に、光導電層
たとえばPbI2 膜を直接200μmの厚さで真空蒸着
し、その後、光導電層上にバイアス電極膜を成膜した。
発明の方は、画素電極と光導電層たとえばPbI2 膜
間、および、光導電層とバイアス電極間に、それぞれ腐
食防止膜たとえばAl−O膜を50nmの厚さに形成
し、その後、各画素に共通のバイアス電極膜を成膜し
た。
【0063】この場合、従来例では、その製造過程でバ
イアス電極(Al)と光導電層(PbI2 )との反応が
観察された。またバイアス電極は成膜した後、数日のう
ちに金属光沢を失い、見た目ではバイアス電極が消失し
た。
【0064】次に、光導電膜の実効抵抗値の変化を図3
に示す。符号Pが本発明、符号Qが従来例の特性で、横
軸はバイアス印加時間、縦軸は光導電層の実効比抵抗
(TΩ・cm)を示している。印加されたバイアス電界
が1V/μmの場合、光導電膜(PbI2 )の実効抵抗
値は、数日の間に比抵抗換算で1013Ωcm(25℃で
測定)レベルから1011Ωcm以下に低下した。本発明
は、試作直後の膜比抵抗が維持され、5×1012Ωcm
乃至1013Ωcm弱の暗比抵抗を保ち、1000時間以
上の間、良好に動作した。
【0065】上記の測定効果は、腐食防止膜としてセラ
ミック系の材料を用いた場合であるが、セラミック系の
材料だけでなく、たとえば炭素を主成分とする材料と組
み合わせた場合にも同様な効果が得られる。
【0066】また、上記の実施形態では、腐食防止膜
を、画素電極およびバイアス電極の両方と光導電層間に
形成している。しかし、その一方だけに形成することも
できる。しかし、両方に形成した方が効果が大きい。
【0067】上記した構成によれば、金属ハロゲン化物
が光導電材料として用いられている場合に、電極層の腐
食が防止され、暗電流特性やX線光導電特性の劣化が抑
えられ、高画質で特性が安定した信頼性の高いX線検出
器およびその製造方法が得られる。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、高画質で特性が安定し
たX線検出器およびその製造方法が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための模式的な構
成図である。
【図2】本発明の実施形態を構成する画素単位を説明す
るための模式的な断面図である。
【図3】本発明と従来例との特性を比較する特性図であ
る。
【図4】従来例を説明するための画素単位部分を示した
模式的な断面図である。
【符号の説明】
11…光電変換部 12…画素単位 13…画素電極 14…TFT 15…蓄積キャパシタ 16…制御回路 171〜174…制御ライン 181〜184…データライン 19…電荷増幅器 20…並列/直列変換器 21…アナログデジタル変換器 31…絶縁基板 36…平坦化層 37…光導電層 38…バイアス電極 39…第1の腐食防止膜 40…第2の腐食防止膜 41…スルーホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曾田 博之 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2G088 EE01 FF02 GG21 JJ05 JJ09 JJ31 JJ37 4M118 AA05 AA10 AB01 BA05 CA11 CA15 CB13 CB14 DD02 DD09 DD12 FB03 FB09 FB13 FB16 GA10 5F033 HH08 HH38 PP15 PP19 QQ08 RR01 RR03 RR04 RR05 RR06 SS08 SS14 SS15 VV15 XX18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線を電気信号に変換する金属ハロゲン
    化物で形成された光導電層と、この光導電層の一方の側
    に位置するバイアス電極と、前記光導電層の他方の側に
    位置し、前記バイアス電極とともに前記光導電層内に電
    界を形成する画素電極と、前記光導電層で変換された電
    気信号を蓄積し、蓄積した前記電気信号が読み出される
    電荷蓄積部とを具備したX線検出器において、前記バイ
    アス電極と前記光導電層間および前記画素電極と前記光
    導電層間の少なくとも一方に、セラミックスの腐食防止
    薄膜または炭素を主成分とする腐食防止薄膜を設けたこ
    とを特徴とするX線検出器。
  2. 【請求項2】 X線を電気信号に変換する金属ハロゲン
    化物で形成された光導電層と、この光導電層の一方の側
    に位置するバイアス電極と、前記光導電層の他方の側に
    位置し、前記バイアス電極とともに前記光導電層内に電
    界を形成する画素電極と、前記光導電層で変換された電
    気信号を蓄積し、蓄積した前記電気信号が読み出される
    電荷蓄積部とを具備したX線検出器において、前記バイ
    アス電極および前記画素電極の少なくとも一方の電極の
    少なくとも前記光導電層との接触部分に金属酸化物から
    なる腐食防止薄膜が形成されていることを特徴とするX
    線検出器。
  3. 【請求項3】 セラミックスの腐食防止薄膜または金属
    酸化物からなる腐食防止薄膜は、ストイキオメトリー状
    態における陰性元素の割合を100%とした場合に、陰
    性元素の割合が50%以上である請求項1または請求項
    2記載のX線検出器。
  4. 【請求項4】 腐食防止薄膜は、膜厚が20nm乃至5
    00nmの範囲にある請求項1乃至請求項3のいずれか
    1つに記載のX線検出器。
  5. 【請求項5】 基板上にスイッチング部および電気信号
    を蓄積する電荷蓄積部を形成する第1工程と、X線を電
    気信号に変換する金属ハロゲン化物からなる光導電部を
    形成する第2工程と、前記光導電部の前記X線が入射す
    る側に第1電極を形成する第3工程と、前記光導電部の
    前記第1電極と反対側に第2電極を形成する第4工程と
    を有するX線検出器の製造方法において、前記光導電部
    と前記第1電極との間および前記光導電部と前記第2電
    極との間の少なくとも一方に腐食防止薄膜を形成する腐
    食防止薄膜形成工程を有し、この腐食防止薄膜形成工程
    が、酸素および窒素、炭酸の少なくとも1つを構成原子
    として含むガスおよび水素ガスの少なくとも一種類のガ
    スと有機金属化合物ガスとを導入し、プラズマまたは光
    化学反応を利用して金属と酸素、窒素、炭素の少なくと
    も1種の陰性元素との化合物の膜、または、炭素を主成
    分とする膜を成膜する方法で行われることを特徴とする
    X線検出器の製造方法。
  6. 【請求項6】 基板上にスイッチング部および電気信号
    を蓄積する複数の電荷蓄積部を形成する第1工程と、X
    線を電気信号に変換する金属ハロゲン化物からなる光導
    電部を形成する第2工程と、前記光導電部の前記X線が
    入射する側に第1電極を形成する第3工程と、前記光導
    電部の前記第1電極と反対側に第2電極を形成する第4
    工程とを有するX線検出器の製造方法において、前記光
    導電部と前記第1電極との間および前記光導電部と前記
    第2電極との間の少なくとも一方に腐食防止薄膜を形成
    する腐食防止薄膜形成工程を有し、この腐食防止薄膜形
    成工程が、金属またはSi、Cの少なくとも一種類を含
    むターゲット材料を用い、酸素および窒素、炭素の少な
    くとも1つを構成原子として含むガスおよび水素ガスの
    少なくとも一種類のガスを導入し、プラズマを利用して
    金属と酸素、窒素、炭素の少なくとも1種の陰性元素と
    の化合物の膜、または、炭素を主成分とする膜をスパッ
    タリング法で成膜することを特徴とするX線検出器の製
    造方法。
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