JP2003208219A - 異常検知装置および方法 - Google Patents

異常検知装置および方法

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JP2003208219A
JP2003208219A JP2002003859A JP2002003859A JP2003208219A JP 2003208219 A JP2003208219 A JP 2003208219A JP 2002003859 A JP2002003859 A JP 2002003859A JP 2002003859 A JP2002003859 A JP 2002003859A JP 2003208219 A JP2003208219 A JP 2003208219A
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Takahiro Yamazaki
高弘 山崎
Fusachika Miyasaka
房千加 宮坂
Takeshi Goshiyozono
健士 御所園
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Yamatake Building Systems Co Ltd
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Yamatake Building Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器自身の自己診断機能や履歴情報のモデル
化を必要とすることなく、制御システム全体を捉えて異
常や故障を検知できるようにする。 【解決手段】 データ収集蓄積部11では、制御システ
ムから制御量Y(20Y)とこれに対応する操作量U
(20U)とを順次収集し時系列データ21として蓄積
し、これら時系列データ21をデータ加工部12で加工
して加工データ22を生成する。相関値算出部13で
は、制御量Yの加工データ22Yと操作量Uの加工デー
タ22Uの組み合わせごとに相関値23を順次算出し、
個々の組み合わせごとに算出された一連の相関値に関す
る同等性に基づき異常判定部14で異常有無を判定し、
異常情報24を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異常検知装置およ
び方法に関し、特に空調システムなど多数の機器から構
成された制御システムの異常を検知する異常検知装置お
よび方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、建物の空調システムは、空気調
和機を制御するためのファンやバルブ、冷水または温水
を循環させるための配管やポンプ、室内の温度を計測す
る温度センサ、室内へ調和空気を供給するためのダクト
やファンなど、多数の機器から構成されており、それぞ
れ独自に制御され、相互に影響しながら空調制御を行っ
ている。これらの機器が正常に動作していれば問題ない
が、一部に何らかの原因で問題が生じると、空調システ
ム全体が正常に動作しなくなり、快適な空調環境を提供
できなくなる可能性がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、このような各機
器の不具合を検知する方法としては、センサのトラブル
信号や機器の故障信号、センサ計測値のレンジオーバー
など、機器単位で異常と判断できるものに限られてい
た。しかしながら、機器自身の自己診断機能が不十分
なため捕らえきれない異常があること、複数の機器が
組み合わさった設備全体としての異常については検知で
きないこと、機器や設備の動作特性が規定値以下に低
下した場合の異常については検知できないこと、などの
問題がある。
【0004】また、履歴情報を蓄積しておくことによ
り、機器の運転状況や故障発生状況などを、例えば時系
列モデル、物理モデル、定性モデル、ファジィモデル、
ニューラルネットワークモデルなどを用いてモデル化
し、異常や故障を検知するシステムが検討されている。
しかしながら、過去の膨大なデータを蓄積してモデル
化するには多大な時間と労力を必要とすること、モデ
ルにない事象には対応できず、その事象が発生して初め
て対応可能となるため、対応に時間がかかること、蓄
積されたデータを用いてモデル化するため、初期の段階
ではデータが不十分なことからモデル化が難しく、当初
は人手による監視に頼らざるを得ない、などの問題点が
あった。
【0005】本発明はこのような課題を解決するための
ものであり、機器自身の自己診断機能や履歴情報のモデ
ル化を必要とすることなく、制御システム全体を捉えて
異常や故障を検知できる異常検知装置および方法を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明にかかる異常検知装置は、各機器から
動作状態を示す計測値を得るとともに、その計測値とこ
れに対応する所望の設定値との偏差からなる制御量に基
づき操作量を決定し、その操作量を用いて対応する機器
を制御する制御システムについて、その異常を検知する
異常検知装置において、制御システムから制御量とこれ
に対応する操作量とを順次収集して得られたそれぞれの
時系列データから両者の相関値を順次算出する相関値算
出部と、この相関値算出部で算出された一連の相関値に
関する同等性に基づき異常有無を判定する異常判定部と
を備えるものである。
【0007】異常判定部では、異常有無を判定する際、
相関値算出部で算出された一連の相関値についてスミル
ノフ・グラブス検定を行うことによりその同等性を検定
し、同等性が確認できなかった場合に異常と判定するよ
うにしてもよい。
【0008】データ加工部をさらに設けて、時系列デー
タを時間遅延させた遅延データ、当該時系列データの各
データとその直前値との差分を示す差分データ、この差
分データを時間遅延させた差分遅延データ、当該時系列
データの各データを積分した積分データ、この積分デー
タを時間遅延させた積分遅延データ、および元の当該時
系列データを示す元データのうちの少なくとも1つから
なる加工データを制御量および操作量についてそれぞれ
生成し、制御量および操作量の時系列データに代えて相
関値算出部へ出力するようにしてもよい。
【0009】データ加工部で、遅延データ、差分デー
タ、差分遅延データ、積分データ、積分遅延データおよ
び元データのうちの複数を加工データとして制御量およ
び操作量についてそれぞれ生成して、相関値算出部へ出
力し、相関値算出部で、データ加工部から得られた制御
量に関する複数の加工データのいずれか1つと操作量に
関する複数の加工データのいずれか1つとからなる各組
み合わせのうち、所望する複数の組み合わせについてそ
れぞれ相関値を算出し、異常判定部で、個々の組み合わ
せについて相関値算出部で算出された一連の相関値に関
する同等性に基づき、各組み合わせごとに異常有無を判
定するようにしてもよい。
【0010】異常通知部をさらに設けて、異常判定部で
各組み合わせごとに判定された各判定結果が所定の通知
判定条件を満足する場合に異常を通知するようにしても
よい。
【0011】また、本発明にかかる異常検知方法は、各
機器から動作状態を示す計測値を得るとともに、その計
測値とこれに対応する所望の設定値との偏差からなる制
御量に基づき操作量を決定し、その操作量を用いて対応
する機器を制御する制御システムについて、その異常を
検知する異常検知方法において、制御システムから制御
量とこれに対応する操作量とを順次収集して得られたそ
れぞれの時系列データから両者の相関値を順次算出し、
算出された一連の相関値に関する同等性に基づき異常有
無を判定するようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1
の実施の形態にかかる異常検知装置の構成を示すブロッ
ク図である。この異常検知装置1には、データ収集蓄積
部11、データ加工部12、相関値算出部13および異
常判定部14が設けられている。
【0013】データ収集蓄積部11では、制御システム
の各機器から計測された計測データと所望の設定値との
偏差からなる制御量Y(20Y)と、この制御量Yに応
じて各機器に対して指示された操作量U(20U)とを
収集し、時系列データとして蓄積する。制御量Yは、例
えば給気温度と所望の設定値との温度差であり、操作量
Uは制御量Yに基づき決定された例えば冷水弁の開度な
どの指示データである。データ収集蓄積部11には、こ
れらデータが順次収集され蓄積される。
【0014】データ加工部12では、データ収集蓄積部
11から所定期間ごとに制御量Yとこれに対応する操作
量Uとの時系列データ21をそれぞれ読み出して加工す
る。データ加工としては、元データそのものを出力する
他、データを時間遅延させる処理がある。また過去デー
タとの差分を出力したり、データの積分処理、さらには
差分あるいは積分処理と時間遅延とを組み合わせてもよ
い。
【0015】相関値算出部13では、データ加工部12
から得られた制御量Yに対応する複数の加工データ22
Yと、同じくデータ加工部12から得られた操作量Uに
対応する複数の加工データ22Uのうち、所望の組み合
わせについてその相関値を算出して蓄積する。異常判定
部14では、相関値算出部13で算出された各組み合わ
せの相関値のうち、同一組み合わせについて過去に得ら
れた一連の相関値の同等性に基づき異常判定を行う。
【0016】このように、制御システムでの制御量Yと
操作量Uとの組み合わせについて所定期間分のデータか
ら相関値を順次算出し、過去に得られた一連の相関値の
同等性に基づき異常有無を判定するようにしたので、従
来のように、センサのトラブル信号や機器の故障信号、
センサ計測値のレンジオーバーなど、機器単位で異常を
判断しているのではなく、制御システムの振る舞いに基
づき異常判定することができ、機器自身の自己診断機
能が不十分なため捕らえきれない異常や、複数の機器
が組み合わさった場合のシステムとしての異常、さらに
は機器や設備の動作特性が規定値以下に低下した場合
の異常についても検知できる。
【0017】また、従来のように、履歴情報を蓄積し、
機器の運転状況や故障発生状況などをモデル化する必要
がなく、モデル化に起因する問題点、すなわち過去の
膨大なデータを蓄積してモデル化するには多大な時間と
労力を必要とすること、モデルにない事象には対応で
きず、その事象が発生して初めて対応可能となるため、
対応に時間がかかること、蓄積されたデータを用いて
モデル化するため、初期の段階ではデータが不十分なこ
とからモデル化が難しく、当初は人手による監視に頼ら
ざるを得ない、などの問題点を解決することができる。
したがって、本実施の形態によれば、機器自身の自己診
断機能や履歴情報のモデル化を必要とすることなく、制
御システム全体を捉えて異常や故障を検知できる。
【0018】図2および図3に、本実施の形態にかかる
異常検知装置が用いられるシステムの構成例を示す。図
2は、1つのビル100の空調システムに関する異常を
検知する場合の構成例である。ここでは、複数の操作設
備3や複数の計測機器4が伝送路5を介して中央監視装
置2に接続されている。異常検知装置1は伝送路5に接
続されており、その伝送路5を介して制御量Yや操作量
Uを、操作設備3や複数の計測機器4さらには中央監視
装置2から収集して異常有無を判定し、異常判定結果を
中央監視装置2へ通知する。中央監視装置2は、空調シ
ステム全体の振る舞いを監視しており、異常検知装置1
からの通知に応じて異常発生を確認し画面表示などによ
り管理者へ報知する。
【0019】一方、図3は、複数のビルの空調システム
に関する異常を1つの異常検知装置1で検知する場合の
システム構成例である。この場合、ビル101,10
2,103には、異常検知装置1を除く図2のビル10
0と同様の構成、すなわち中央監視装置2、操作設備
3、計測機器4および伝送路5が設けられている。また
異常検知装置1は、監視センタ110に配置され、各ビ
ル101,102,103から通信ネットワーク6を介
して制御量Yや操作量Uを収集し、その異常判定結果を
それぞれの中央監視装置2へ通信ネットワーク6を介し
て通知する。これにより、1つの異常検知装置1で複数
の制御システムの異常を検知できる。
【0020】次に、図4を参照して、データ加工部12
の詳細について説明する。図4はデータ加工部の構成お
よび動作を示すブロック図である。データ加工部12に
は、各種加工の内容に応じて複数の加工手段、具体例と
しては、無加工手段12A、遅延手段12B、差分手段
12C、差分遅延手段12D、積分手段12Eおよび積
分遅延手段12Fが設けられている。無加工手段12A
では、時系列データ21を無加工のまま元データ22A
として出力する。遅延手段12Bでは、時系列データ2
1を時間的に遅延させた遅延データ22Bを出力する。
【0021】差分手段12Cでは、時系列データ21の
個々のデータについて、その過去のデータ例えば単位時
刻分だけ過去のデータ(直前データ)との差を求め差分
データ22Cとして出力する。差分遅延手段12Dで
は、上記差分データを時間的に遅延させた差分遅延デー
タ22Dを出力する。積分手段12Eでは、時系列デー
タ21の個々のデータについて、所定時刻範囲分の過去
データとの合計値を求め積分データ22Eとして出力す
る。積分遅延手段12Fでは、上記積分データを時間的
に遅延させた積分遅延データ22Fを出力する。
【0022】このデータ加工部12では、異常検知の対
象である制御量Yと操作量Uとの組について、相関値の
算出に先だってそれぞれのデータに対し前処理を行う。
以下では、例として制御量Yを給気温度と設定値との偏
差(給気温度−設定値)とし、操作量Uを空調機の冷水
弁開度として説明する。空調機では、一般に、給気温度
とその設定値との偏差がゼロになるように冷水弁の開度
が制御される。したがって、給気温度が設定値よりも高
ければ冷水弁が開かれ、給気温度が設定値よりも低けれ
ば冷水弁が閉じられる。
【0023】しかし、実際の冷水弁の制御は、給気温度
や冷水弁の動きを安定に保つために、給気温度−設定値
の偏差ばかりでなく、その信号の差分値や積分値も用い
て制御している。また、冷水弁の制御動作の影響が給気
温度に現れるまでには、空調機器に応じた時間遅れが生
じる。したがって、給気温度−設定値の偏差と冷水弁開
度との相関値を直接算出するだけでなく、遅延、差分、
積分などの前処理を行ったデータを用いて相関値を算出
したほうが、高い相関を得られる。
【0024】このように、制御システムの制御量Yと操
作量Uをデータ加工部12で、遅延、差分、積分などの
前処理を行うことにより加工し、得られた加工データの
組み合わせについて異常判定のための相関値を算出する
ようにしたので、制御システムの制御に即した高い相関
値が得られるため異常相関値を検知しやすくなり、安定
した異常判定を行うことができる。
【0025】次に、図5および図6を参照して、相関値
算出部13の詳細について説明する。図5は相関値算出
部の構成を示すブロック図である。図6は相関値算出部
の動作を示す説明図である。相関値算出部13には、演
算手段13Aおよび相関値蓄積手段13Bとが設けられ
ている。演算手段13Aでは、データ加工部12で得ら
れた制御量Yの加工データ22Yとその制御量Yに対応
する操作量Uの加工データ22Uとから、この組み合わ
せに対する相関値を算出する。相関値蓄積手段13B
は、演算手段13Aで算出された各組み合わせごとの相
関値を蓄積する。
【0026】この相関値算出部13では、データ加工部
12において前処理された制御量Yおよび操作量Uの加
工データ22について相関値を算出し蓄積する。制御量
Yおよび操作量Uの加工データ22はそれぞれ複数ある
ため、その組み合わせごとに相関値を算出する。なお、
すべての組み合わせについで相関値を算出してもよい
が、中には有意な相関関係が得られない組み合わせも存
在するため、予め有意な相関関係が得られる所望の組み
合わせだけについて相関値を算出するほうが、処理負担
を軽減できる。
【0027】空調制御では、一般にPID制御が採用さ
れることが多く、制御量Yを入力として比例、積分およ
び微分などの演算を行って、操作量Uを決定している。
制御量Yを給気温度−設定値の偏差とし、操作量Uを冷
水弁開度とした場合、相関値を計算することが有効な組
み合わせパターンは、図6のようになる。ここでは、制
御量Yおよび操作量Uとも6種類の加工データがあり、
総当たりの組み合わせでは36個の相関値が得られる。
この場合は、○印の組み合わせについてのみ相関値が算
出される。この際、1日単位で異常を捉える場合は1日
分のデータで相関値を算出すればよく、1時間単位で異
常を捉える必要があれば1時間分のデータで相関値を算
出すればよい。特に空調システムでは、1日ごとの作動
状況はあまり変化がないため、1日分のデータごとに相
関値を算出すればよい。
【0028】このように、予め有意な相関関係が得られ
る、制御量Yの加工データと操作量Uの加工データとの
組み合わせについて相関値を算出するようにしたので、
制御量Yの加工データと操作量Uの加工データとのすべ
ての組み合わせについて相関値を算出する場合と比較し
て、相関値算出さらには異常判定に要する処理負担を軽
減できる。なお、加工データとしては、制御量Y、操作
量Uとも複数の加工データを用いる場合について説明し
たが、それぞれについていずれか1つの所望の加工デー
タのみを用い、その組み合わせの相関値のみを用いて異
常判定するようにしてもよい。
【0029】次に、図7および図8を参照して、異常判
定部14の詳細について説明する。図7は異常判定部で
の異常判定処理を示すフローチャートである。図8は異
常判定処理の一例を示す説明図である。異常判定部14
では、相関値算出部13で算出され蓄積されている各組
み合わせごとの相関値のすべてについて個々にその異常
判定を行う。例えば、前述の図6では制御量Yと操作量
Uとの所望の組み合わせについて全部で20個の相関値
を算出しており、この場合、異常判定部14ではこれら
20個の相関値ごとに図7の異常判定処理を実行する。
【0030】図7の異常判定処理では、まずいずれかの
組み合わせについて、それまでに相関値算出部13で算
出され蓄積されている、最新の相関値を除く過去所定日
数、ここでは9日分の相関値を取り込んで集合Xへ格納
し(ステップ200)、同一組み合わせの最新日nの相
関値x(n)を集合Xへ付加し、集合X+へ格納する
(ステップ201)。そして、スミルノフ・グラブス検
定を用いて、集合X+内のすべての相関値の同等性を確
認する(ステップ202)。
【0031】相関係数を算出するのに用いるデータは、
標本のデータであり母相関係数とは一致しない。1つの
母相関係数に対する標本相関係数の分布は正規分布では
ないので、近似的な正規分布に変換する統計学の手法と
してフィッシャーのZ変換を用いる。Z変換された値は
近似的な正規分布なので、スミルノフ・グラブス検定を
用いることができる。スミルノフ・グラブス検定は、入
力された各データについて正規分布の有意水準と比較
し、有意水準以下であれば外れ値と判定する検定方法で
ある。スミルノフ・グラブス検定の方法を以下に示す。
【0032】前提 ・帰無仮説H0:「注目しているデータは外れ値でな
い」 ・対立仮説H1:「注目しているデータは外れ値であ
る」 ・有意水準αで両側検定を行う。 ・それぞれの標本相関係数をriとし、それらのZ変換
値をZiとする。 注目する標本相関係数をrkとし、そのZ変換値をZk
とする。そして、次式により検定統計量Tkを求める。
ただし、Z変換値の平均値をZa、不偏分散をUとす
る。
【0033】
【数1】
【0034】
【数2】
【0035】有意確率をP=Pr{Tk≧t}とし、帰
無仮説の採否を決める。但し、サンプル数が少ないた
め、t分布の数値表から有意水準αの有意点をtとす
る。なお、その場合の自由度はサンプル数−3である。 ・P>αのとき、帰無仮説を採択する。 ・P≦αのとき、対立仮説を採択する。 この検定は、各相関係数をZ変換した値が有意水準以下
かどうかを判定する検定であり、外れ値と判定された場
合はそのデータが不具合箇所もしくは不具合時のデータ
となる。すべての相関係数に対して外れ値かどうかの検
定を行うので複数の不具合箇所もしくは不具合時も検定
できる。
【0036】上記のようにして、集合X+についてスミ
ルノフ・グラブス検定を行い、集合X+の同等性が確認
された場合には(ステップ203:YES)、当該組み
合わせの相関値について正常と判定する(ステップ20
4)。そして、判定結果を示す異常情報24として正常
を出力し(ステップ205)、当該組み合わせの相関値
に対する一連の異常判定処理を終了する。一方、集合X
+の同等性が確認されなかった場合には(ステップ20
3:NO)、当該組み合わせの相関値について異常と判
定する(ステップ206)。そして、集合X+の中心か
ら最も離れた相関値x(j)を抽出し(ステップ20
7)、異常日jとその異常相関値x(j)を含む異常情
報24を出力し(ステップ208)、当該組み合わせの
相関値に対する一連の異常判定処理を終了する。
【0037】具体的には、例えば図8に示すように、制
御量Yの加工データと操作量Uの加工データとの相
関値について異常判定を行う場合、まず9月1日から9
月9日までの相関値が集合Xに格納され、9月10日に
得られた最新時の相関値が集合Xに付加されて集合X+
に格納される。そして、スミルノフ・グラブス検定によ
り集合X+の同等性が確認されなかった場合は、集合X
+の中心値(平均値)から最も離れた相関値、ここでは
9月10日における相関値が異常相関値x(i)として
抽出され、異常情報として出力される。
【0038】このように、制御量Yの加工データと操作
量Uの加工データとの同一組み合わせから得られた一連
の相関値について、その同等性を検定することにより異
常判定を行うようにしたので、それぞれの組み合わせか
ら得られる相関値のばらつき(乖離)に応じて適切に異
常を検知することができる。また、制御量Yの加工デー
タと操作量Uの加工データとの同一組み合わせから所定
期間ごとに相関値を順次算出して蓄積するとともに、最
新の相関値が得られた時点で過去所定数の一連の相関値
について、その同等性を検定するようにしてもよく、継
続して制御システムの異常を監視できる。
【0039】さらに、同等性を検定する検定方法とし
て、スミルノフ・グラブス検定を用いるようにしたの
で、それぞれの組み合わせから得られた相関値のばらつ
きや目的に応じた有意水準を用いて、適切な判定を行う
ことができる。例えば制御システムの施工後間もない場
合など制御システムに調整不足がある場合には、なるべ
く不具合を検出して調整を行う必要があるため、有意水
準をあげることによって検知率をあげて異常判定すれば
よい。また、調整がほぼ完了した平常時には、有意水準
を当初よりさげて検出精度を向上させるようにしてもよ
い。
【0040】次に、図9を参照して、本発明の第2の実
施の形態にかかる異常検知装置について説明する。図9
は本発明の第2の実施の形態にかかる異常検知装置の構
成を示すブロック図であり、前述した図1と同じまたは
同等部分には同一符号を付してある。この異常検知装置
1には、データ収集蓄積部11、データ加工部12、相
関値算出部13および異常判定部14に加えて、異常通
知部15が設けられている。
【0041】異常通知部15の詳細について、図10、
図11および図12を参照して説明する。図10は異常
通知部の動作を示す説明図である。図11は異常通知部
での異常通知処理を示すフローチャートである。図12
は異常判定結果の一例を示す説明図である。異常通知部
15では、制御量Yと操作量Uとの組み合わせごとに異
常判定部14で得られた判定結果を示す異常情報24A
〜24Zに基づき、総合的に通知要否を判断し、必要に
応じて所定宛先へ異常通知25を送出する。
【0042】異常通知部15は、所定間隔、外部からの
指示あるいは異常判定部14からの異常情報が更新され
た場合など、所定のタイミングで異常通知処理を開始す
る。まず、異常判定部14からの異常情報2A〜24Z
を取り込み(ステップ210)、予め設定されている通
知判定条件に基づき異常通知の有無を判定する(ステッ
プ211)。ここで、その通知判定条件が満たされた場
合は(ステップ211:YES)、所定の宛先、例えば
図2や図3における当該制御システムの中央監視装置2
へ異常通知を行い(ステップ212)、一連の異常通知
処理を終了する。また、通知判定条件が満たされなかっ
た場合は(ステップ211:NO)、正常通知を通知し
(ステップ213)、一連の異常通知処理を終了する。
【0043】通知判定条件としては、異常情報24A
〜24Zのうちいずれか1つが異常を示す場合、すべ
ての異常情報24A〜24Zが異常を示す場合、異常
情報24A〜24Zのうち所定数以上が異常を示す場
合、異常情報24A〜24Zのうち特定のものが異常
を示す場合、異常情報24A〜24Zのそれぞれにつ
いて予め重み付けしておき、異常を示す異常情報の重み
を合計した値がしきい値を越えた場合、など条件のいず
れかを用いればよい。したがって、例えば通知判定条件
がで所定数が5の場合、図12に示すように、制御量
Yの加工データと操作量Uの加工データのうち、6個の
組み合わせの異常情報が同じ日に異常を示す場合であれ
ば、通知判定条件が満足されたことになり、異常通知2
5が出力される。
【0044】このように、異常通知部15において、異
常判定部14からの異常情報24A〜24Zに基づき、
総合的に通知要否を判断し、必要に応じて所定宛先へ異
常通知25を送出するようにしたので、管理者が多数の
異常情報を個別にチェックする必要がなくなり、制御シ
ステムの異常を総合的に検知できる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、制御シ
ステムから制御量とこれに対応する操作量とを順次収集
し、得られたそれぞれの時系列データから両者の相関値
を順次算出し、算出された一連の相関値に関する同等性
に基づき異常有無を判定するようにしたので、従来のよ
うに、センサのトラブル信号や機器の故障信号、センサ
計測値のレンジオーバーなど、機器単位で異常を判断し
ているのではなく、制御システムの振る舞いに基づき異
常判定することができ、機器自身の自己診断機能が不
十分なため捕らえきれない異常や、複数の機器が組み
合わさった場合のシステムとしての異常、さらには機
器や設備の動作特性が規定値以下に低下した場合の異常
についても検知できる。
【0046】また、従来のように、履歴情報を蓄積し、
機器の運転状況や故障発生状況などをモデル化する必要
がなく、モデル化に起因する問題点、すなわち過去の
膨大なデータを蓄積してモデル化するには多大な時間と
労力を必要とすること、モデルにない事象には対応で
きず、その事象が発生して初めて対応可能となるため、
対応に時間がかかること、蓄積されたデータを用いて
モデル化するため、初期の段階ではデータが不十分なこ
とからモデル化が難しく、当初は人手による監視に頼ら
ざるを得ない、などの問題点を解決することができる。
したがって、本実施の形態によれば、機器自身の自己診
断機能や履歴情報のモデル化を必要とすることなく、制
御システム全体を捉えて異常や故障を検知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態にかかる異常検知
装置を示すブロック図である。
【図2】 図1の異常検知装置の適用例を示す制御シス
テムを示すブロック図である。
【図3】 図1の異常検知装置の他の適用例を示す制御
システムを示すブロック図である。
【図4】 データ加工部の構成を示す説明図である。
【図5】 相関値算出部の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】 相関値算出部の動作を示す説明図である。
【図7】 異常判定部での異常判定処理を示すフローチ
ャートである。
【図8】 異常判定処理の一例を示す説明図である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態にかかる異常検知
装置の構成を示すブロック図である。
【図10】 異常通知部の動作を示す説明図である。
【図11】 異常通知部での異常通知処理を示すフロー
チャートである。
【図12】 異常判定結果の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…異常検知装置、11…データ収集蓄積部、12…デ
ータ加工部、12A…無加工手段、12B…遅延手段、
12C…差分手段、12D…差分遅延手段、12E…積
分手段、12F…積分遅延手段、13…相関値算出部、
13A…演算手段、13B…相関値蓄積手段、14…異
常判定部、15…異常通知部、2…中央監視装置、3…
操作設備、4…計測機器、5…伝送路、6…通信ネット
ワーク、20Y…制御量、20U…操作量、21…時系
列データ、22…加工データ、22A…元データ、22
B…遅延データ、22C…差分データ、22D…差分遅
延データ、22E…積分データ、22F…積分遅延デー
タ、22Y…制御量Yの加工データ、22U…操作量U
の加工データ、23…相関値、24,24A〜24Z…
異常情報、25…異常通知、100〜103…ビル、1
10…監視センタ。
フロントページの続き (72)発明者 御所園 健士 東京都港区芝浦4丁目3番4号 山武ビル システム株式会社内 Fターム(参考) 5H223 AA11 CC01 CC08 DD03 DD07 DD09 EE06 5K048 BA08 BA51 DA05 EB08 EB10 EB12 FB04 FC01 HA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各機器から動作状態を示す計測値を得る
    とともに、その計測値とこれに対応する所望の設定値と
    の偏差からなる制御量に基づき操作量を決定し、その操
    作量を用いて対応する機器を制御する制御システムにつ
    いて、その異常を検知する異常検知装置において、 前記制御システムから制御量とこれに対応する操作量と
    を順次収集して得られたそれぞれの時系列データから両
    者の相関値を順次算出する相関値算出部と、 この相関値算出部で算出された一連の相関値に関する同
    等性に基づき異常有無を判定する異常判定部とを備える
    ことを特徴とする異常検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の異常検知装置において、 前記異常判定部は、異常有無を判定する際、前記相関値
    算出部で算出された一連の相関値についてスミルノフ・
    グラブス検定を行うことによりその同等性を検定し、同
    等性が確認できなかった場合に異常と判定することを特
    徴とする異常検知装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の異常検知装置に
    おいて、 前記時系列データを時間遅延させた遅延データ、当該時
    系列データの各データとその直前値との差分を示す差分
    データ、この差分データを時間遅延させた差分遅延デー
    タ、当該時系列データの各データを積分した積分デー
    タ、この積分データを時間遅延させた積分遅延データ、
    および元の当該時系列データを示す元データのうちの少
    なくとも1つからなる加工データを前記制御量および前
    記操作量についてそれぞれ生成し、前記制御量および前
    記操作量の時系列データに代えて前記相関値算出部へ出
    力するデータ加工部をさらに備えることを特徴とする異
    常検知装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の異常検知装置において、 前記データ加工部は、前記遅延データ、前記差分デー
    タ、前記差分遅延データ、前記積分データ、前記積分遅
    延データおよび前記元データのうちの複数を加工データ
    として前記制御量および前記操作量についてそれぞれ生
    成して、前記相関値算出部へ出力し、 前記相関値算出部は、前記データ加工部から得られた前
    記制御量に関する複数の加工データのいずれか1つと前
    記操作量に関する複数の加工データのいずれか1つとか
    らなる各組み合わせのうち、所望する複数の組み合わせ
    についてそれぞれ相関値を算出し、 前記異常判定部は、前記個々の組み合わせについて前記
    相関値算出部で算出された一連の相関値に関する同等性
    に基づき、前記各組み合わせごとに異常有無を判定する
    ことを特徴とする異常検知装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の異常検知装置において、 前記異常判定部で前記各組み合わせごとに判定された各
    判定結果が所定の通知判定条件を満足する場合に異常を
    通知する異常通知部をさらに備えることを特徴とする異
    常検知装置。
  6. 【請求項6】 各機器から動作状態を示す計測値を得る
    とともに、その計測値とこれに対応する所望の設定値と
    の偏差からなる制御量に基づき操作量を決定し、その操
    作量を用いて対応する機器を制御する制御システムにつ
    いて、その異常を検知する異常検知方法において、 前記制御システムから前記制御量とこれに対応する操作
    量とを順次収集して得られたそれぞれの時系列データか
    ら両者の相関値を順次算出し、 算出された一連の相関値に関する同等性に基づき異常有
    無を判定することを特徴とする異常検知方法。
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