JP2003208054A - 電子写真画像形成装置の定着装置 - Google Patents
電子写真画像形成装置の定着装置Info
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- G03G2215/2035—Heating belt the fixing nip having a stationary belt support member opposing a pressure member
Abstract
とが可能な電子写真画像形成装置の定着装置を提供する
こと。 【解決手段】 管状の胴体部とこの胴体部の両端に一体
に形成される両端部とを含む内部管と,上記胴体部を包
んで互いに離れることなく密着設置され,熱を生じる発
熱部と,上記発熱部を包んで設けられる定着ローラとを
備える電子写真画像形成装置の定着装置が提供される。
かかる構成により,発熱部及び内部管が完全に密着され
て,定着ローラの全面にわたって,温度斑なしに温度を
均一に維持することができるので,トナー画像の定着性
を向上させることができる。
Description
装置の定着装置に関する。
外部構造の一例を概略的に示す斜視図である。
成装置は,排紙部1,操作部2,コントロールボードカ
バー3,上部カバー開きボタン4,印刷紙表示窓5,多
用途給紙窓6,印刷紙カセット7,オプションカセット
8,補助受け台9等を備える。この電子写真画像形成装
置は,例えばプリンタなどである。
した従来の電子写真画像形成装置の定着装置10を概略
的に示す横断面図である。
は,略円筒状の定着ローラ11と,その内部の中央に設
けられるハロゲンランプなどの発熱部12とを備える。
定着ローラ11の表面には,テフロン(登録商標)等に
よるコーティング層11aが形成されている。発熱部1
2が定着ローラ11の内部において発熱し,定着ローラ
11は発熱部12からの放射熱によりその内面から加熱
される。
熱源として採用した従来の電子写真画像形成装置の定着
装置10と,加圧ローラ13との関係を示す縦断面図で
ある。
部には,印刷紙14を介して対向するようにして加圧ロ
ーラ13が配置される。この加圧ローラ13はスプリン
グ装置13aにより弾力的に支持されており,定着装置
10及び加圧ローラ13の間を通過する印刷紙14を定
着ローラ11側に所定の圧力をもって加圧する。また,
印刷紙14上には粉末状のトナー像14aが形成されて
いる。このトナー像14aは,定着装置10及び加圧ロ
ーラ13の間を通過するときに,所定の圧力及び熱によ
り加圧及び加熱される。即ち,トナー像14aは,上記
定着装置10及び加圧ローラ13により所定温度の熱及
び圧力で印刷紙14に融着される。
ローラ11の表面温度を電気的信号として検出するサー
ミスター15と,定着ローラ11の表面温度が所定の上
限値を超えた時にハロゲンランプなどの発熱部12への
電力供給を遮断するサーモスタット16が設けられてい
る。上記サーミスター15は,定着ローラ11の表面温
度を検出し,プリンタ(図示せず。)の制御部(図示せ
ず。)に伝送する。制御部は,検出温度に基づいて,ハ
ロゲンランプ(発熱部)12へ供給する電力量を制御し
て,定着ローラ11の表面温度を所定の範囲内に維持す
る。また,サーミスター15及び制御部が定着ローラ1
1の温度調節に失敗し,定着ローラ11の温度が所定の
上限値を超えたときには,上記サーモスタット16の接
触子(図示せず。)が開き,発熱部12への電源供給が
止められる。このように,サーモスタット16は,定着
ローラ11及び隣接要素を過度の熱から保護する機能を
有する。
て採用する従来の定着装置では,余計な電力消耗が多か
った。特に,一旦,電源を切ってから,画像形成のため
に電源を入れ直した時には,相当長いウォーミングアッ
プ時間を要する。即ち,電源を印加した後,定着ローラ
11が所望の目標温度に達するまで,一定時間待たなけ
ればならなかった。かかるウォーミングアップ時間は,
短くは数十秒から長くは数分かかる場合があった。ま
た,従来の定着装置は,熱源からの放射熱により定着ロ
ーラ11を加熱するので,熱伝達速度が遅かった。さら
に,印刷紙との接触により生じる温度低下に起因する温
度斑(temperature deviation;
温度分布のムラ,偏り)に対する補償が遅く,このた
め,定着ローラ11の温度を均一に保つことが困難であ
った。加えて,プリンタの動作が休止状態であるスタン
バイモードであっても,定着ローラ11の温度を一定に
維持するために熱源に電力を一定の周期をもって印加し
なければならなかった。このために,余計な電力消耗が
生じていた。さらに,画像を出力するためにスタンバイ
モードから動作モードへ切り換えるときにも相当の時間
がかかるので,迅速な画像出力が達成できないといった
問題点があった。
る従来の他の定着装置を概略的に示す縦断面図である。
ムチューブ21の内部の下部側に加熱プレート22が設
けられ,この加熱プレート22の下部側に,印刷紙14
を介して加圧ローラ23が対向するようにして設けられ
ている。このフィルムチューブ21は,別途の回転装置
により回転される。
ラ23との間で局部的に加熱する方式は,消費電力が少
ないという長所はあるが,高速プリントには適用し難い
という短所を有する。
導性が高く瞬間加熱が可能なヒートパイプを採用すると
ともに,低消費電力特性を有する定着装置が提案されて
いる。(例えば特許文献1〜3参照。) このようなヒートパイプを採用した定着装置は,定着ロ
ーラにおいて定着領域から外れた別の部分に異なる熱源
が設けられているような構造を有する。このような熱源
の配置構造によれば,定着装置の全体サイズの巨大化を
招く恐れがあり,構造的な複雑性を改善する必要があ
る。
た定着装置が提案されている(例えば特許文献4〜10
参照。)。
れほどでもないが,定着ローラに対して局部的にヒート
パイプが多数設けられているので,加工及び製造が極め
て複雑であるという欠点を有する。また,定着ローラに
対してヒートパイプが局部的に配置されているので,相
隣接したヒートパイプの間に位置する定着ローラの部分
と,ヒートパイプに接触している定着ローラの部分との
間に温度差が生じる。このため,ヒートパイプの間で表
面温度に偏りが生じてしまうので,トナー像が正常に印
刷紙に定着されず,この結果,印刷品質が悪化するとい
った問題点があった。
鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,定着ロー
ラの全面にわたって温度斑がないように表面温度を均一
ならしめてトナー像の定着性を向上させることが可能
な,新規かつ改良された電子写真画像形成装置の定着装
置を提供することにある。
め,本発明の第1の観点によれば,略管状の胴体部と,
上記胴体部の両端と一体に形成される両端部と,を含む
内部管と;上記胴体部を覆うように上記胴体部と密着し
て設けられ,熱を生じる発熱部と;上記発熱部を覆うよ
うに設けられる定着ローラと;を備えることを特徴とす
る,電子写真画像形成装置の定着装置が提供される。電
子写真画像形成装置の定着装置は,かかる内部管を設け
ることにより,定着ローラの表面温度を温度斑無しに一
様に維持することができる。
形成され,前記胴体部の両端の開口を密閉するように構
成されていてもよい。これにより,内部管の内部空間を
密閉して,例えば,内部管内の作動流体などが漏れない
ようにできる。
長さ以上であるように構成してもよい。
成されるように構成してもよい。
形成されるように構成してもよい。
点によれば,管状の胴体部とこの胴体部の両端に一体に
形成される両端部とを含む内部管と,上記胴体部を包ん
で密着設置され,熱を生じる発熱部と,上記発熱部を包
んで設けられる定着ローラとを備えることを特徴とす
る,電子写真画像形成装置の定着装置が提供される。
より長いように構成してもよい。また,上記両端部は,
鍛造加工またはスエージ加工により形成されるように構
成してもよい。
本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。な
お,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構
成を有する構成要素については,同一の符号を付するこ
とにより重複説明を省略する。
定着装置が採用された電子写真画像形成装置の定着部の
概略的な縦断面図である。また,図2は,図1に示され
た定着装置の構造を示す横断面図である。
かかる電子写真画像形成装置の定着部200は,トナー
像251が形成された印刷紙250が排出される方向,
即ち,矢印Aの方向に回転する定着装置210と,印刷
紙250を介して定着装置210と向かい合って設けら
れ,定着装置210に印刷紙250を介して接触しつつ
矢印Bの方向に回転する加圧ローラ220と,を備え
る。
フロンコーティング等による保護層211が形成された
略円筒状(管状)の定着ローラ212と,定着ローラ2
12の内部に設けられて,その内部空間を所定の圧力に
維持するためにその両端が密閉された内部管214と,
上記定着ローラ212と内部管214の間に設けられ,
電源供給部300から供給された電力によって発熱する
発熱部213と,を備える。
間には第1の絶縁層216aが挟まれており,上記発熱
部213と定着ローラ212の間には第2の絶縁層21
6bが挟まれている。本実施形態では,上記第1の絶縁
層216a及び第2の絶縁層216bは,例えば雲母な
どで構成される。また,上記発熱部213は,例えば抵
抗発熱コイルなどで構成される。
水またはアルコールなどの作動流体(作動液)215が
所定の体積比をもって収められている。また,上記定着
ローラ212の両端に隣接して設けられるフレーム40
0には,外部電源に接続されて上記発熱部213に電流
(電力)を供給する電源供給部300が設けられる。
えば,保護層211と接触して定着ローラ212及び保
護層211の表面温度を検知するサーミスター230
と,定着ローラ212及び保護層211の表面温度が急
激に上昇する場合に,電源供給部300の電源を遮断し
て,上記定着ローラ212が過度に加熱されることを防
止するサーモスタット240と,が設けられている。
エンドキャップ217及び動力伝達エンドキャップ21
8が設けられる。上記動力伝達エンドキャップ218に
は,別途の動力伝達装置(図示せず。)に接続された動
力伝達機構219が設けられており,かかる動力伝達エ
ンドキャップ218は,上記定着装置210を回転させ
ることができる。
伝達エンドキャップ218には,上記発熱部213から
延びたリード部213a(例えば,リード線などで構成
される。)が設けられており,上記リード部213aは
上記電源供給部300と接続された電極320に電気的
に接続される。この結果,上記電源供給部300から供
給される電流は,電極320及びリード部213aを介
して発熱部213に伝えられる。
を示す断面図である。
例えば,略円筒形状(管状)を有する胴体部214a
と,その両端に位置する両端部214bとから構成され
ている。この胴体部214a及び両端部214bは一体
形成されており,説明の便宜のために別途の名称を付し
たものである。
の絶縁層216aを介して相互に接触しており,発熱部
213および定着ローラ212は,第2の絶縁層216
bを介して相互に接触している。しかし,上記第1の絶
縁層216a及び第2の絶縁層216bは極めて薄いの
で,以下では,説明の便宜のために,上記発熱部213
が上記定着ローラ212及び内部管214と直接的に接
触しているとして説明することとする。
213からの熱を作動流体215に伝達し,この伝達さ
れた熱により作動流体215が蒸発する。この時,作動
流体215の蒸発熱は,胴体部214aを介して定着ロ
ーラ212に伝達される。
刷紙250に安定的に定着させるためには,例えば,定
着ローラ212の全表面を,温度斑がないように(即
ち,温度分布にムラや偏りがないように),所定の温度
で均一に維持する必要がある。
の両端部が密着しておらず隙間があれば,この隙間に空
気が入って,定着ローラ212への熱伝達效率が低下し
てしまう。これにより,上記定着ローラ212の表面に
おいて温度差が生じるため,上記胴体部214aと発熱
部213が完全に密着して上記定着ローラ212の全表
面の温度が均一になっている場合に比べて,上記トナー
像251の印刷紙250への定着性は悪化する。
ば,まず,機械的な加工を通じて管状に形成される(即
ち,胴体部214aが形成される。)。次いで,鍛造加
工などの2次機械的な加工を経て両端が密閉される(即
ち,両端部214bが形成される。)。上記のように,
定着ローラ212の全面における温度差の発生を抑える
ために,胴体部214aには2次機械的な加工が施され
ない。このため,胴体部214aには加工硬化が生じな
いので,胴体部214aは延性(軟性)を有することと
なる。
管状体の長手方向の長さ)は,発熱部213の長さと略
同一か,或いはそれより長い(即ち,発熱部213の長
さ以上である)ことが好ましい。
ば,胴体部214aもまた所定の長さで広がり,この結
果,発熱部213と定着ローラ212とは隙間無く密着
する。この時,胴体部214aを容易に広げて,発熱部
213及び定着ローラ212に密着させることができる
ように,例えば,500℃ないし900℃での熱処理を
施すことが望ましい。
3及び胴体部214aは互いに密着される。このため,
発熱部213からの熱は胴体部214aに直ちに伝達さ
れ,また,胴体部214aからの作動流体215の蒸発
熱は定着ローラ212に伝達される。従って,定着ロー
ラ212の表面温度は,温度斑が生ずることなく,全体
を通して略均一となる。
214aに接続される湾曲部214cと,この湾曲部2
14cに接続されて形成され,内部空間を密閉させるた
めの密閉部214dとよりなる。この両端部214b
は,胴体部214aの一端と他端にそれぞれ設けられた
端部の双方を指す。このような両端部214bは,例え
ば,略管状を有する胴体部214aの両端の開口を閉止
して(塞いで),密閉することができる。これにより,
例えば,作動流体215を内部管214内部に閉じこめ
ることができる。
通じて形成される。かかる2次機械的な加工を行うと,
加工硬化現象が起こる。この2次機械的な加工は,例え
ば,鍛造加工(forging)またはスエージ加工
(スエージング加工ともいう。;swaging)であ
ることが望ましい。
部に位置づけた後,内部管214を広げるために内部管
214内に所定の圧力を加えた場合には,胴体部214
aは延性を有しているので容易に広げられるものの,両
端部214bは加工硬化が起こっているので広げるのは
困難である。なお,両端部214bの形状は,本実施形
態の例に限定されることなく,各種形状に変形すること
が可能である。
ローラ212及び発熱部213と接触する胴体部214
aを,加工硬化されずに延性を有するように加工するこ
とによって,内部管214を広げた時に定着ローラ21
2と発熱部213とを完全に密着させることができる。
これにより,上記定着ローラ212の全面の温度を,温
度斑が生ずることなく,均一に維持することができる。
12の中央部分及び両端部分の温度測定値を示すグラフ
である。なお,図4において,「C」は,経時的に測定
した定着ローラ212の中央部分の温度を示すグラフで
あり,「D」は,経時的に測定した定着ローラ212の
両端部分の温度を示すグラフである。また,グラフの横
軸は時間tを表わし,縦軸は温度Tを表わす。
間供給される加熱の初期段階では,定着ローラ212の
中央部分の温度と両端部分の温度の間には,ある程度の
温度斑(温度差)が生じるが,この温度斑は,時間を経
るにつれ,次第に無くなっていることが分かる。かかる
定着ローラ212の中央部分の温度と両端部分の温度と
の間の温度差は,略3℃以内であると測定された。
適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に
限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載
された技術的思想の範疇内において各種の変更例または
修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについ
ても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解され
る。
写真画像形成装置の定着装置は,発熱部,定着ローラ及
び内部管を互いに密着させることにより,定着ローラの
温度を全表面にわたり温度斑なく略均一に維持すること
ができる。このため,トナー像を印刷紙に好適に定着さ
せることができる。
用された電子写真画像形成装置の定着部の概略的な縦断
面図である。
横断面図である。
断面図である。
中央部分及び両端部分の温度測定値を示すグラフであ
る。
造の一例を概略的に示す斜視図である。
従来の電子写真画像形成装置の定着装置を概略的に示す
横断面図である。
として採用した従来の電子写真画像形成装置の定着装置
と,加圧ローラとの関係を示す縦断面図である。
来の他の定着装置を概略的に示す縦断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 略管状の胴体部と,前記胴体部の両端に
一体に形成される両端部と,を含む内部管と;前記胴体
部を覆うように前記胴体部と密着して設けられ,熱を生
じる発熱部と;前記発熱部を覆うように設けられる定着
ローラと;を備えることを特徴とする,電子写真画像形
成装置の定着装置。 - 【請求項2】 前記胴体部の長さは,前記発熱部の長さ
以上であることを特徴とする,請求項1に記載の電子写
真画像形成装置の定着装置。 - 【請求項3】 前記両端部は,鍛造加工により形成され
ることを特徴とする,請求項1または2のいずれかに記
載の電子写真画像形成装置の定着装置。 - 【請求項4】 前記両端部は,スエージ加工により形成
されることを特徴とする,請求項1または2のいずれか
に記載の電子写真画像形成装置の定着装置。
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