JP2003208017A - 現像装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置

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JP2003208017A
JP2003208017A JP2002007523A JP2002007523A JP2003208017A JP 2003208017 A JP2003208017 A JP 2003208017A JP 2002007523 A JP2002007523 A JP 2002007523A JP 2002007523 A JP2002007523 A JP 2002007523A JP 2003208017 A JP2003208017 A JP 2003208017A
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Shinya Yamamoto
慎也 山本
Koichiro Takashima
弘一郎 高島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤帯電部材の帯電付与部分への現像剤の
付着を防止して、画像品質の向上を図った現像装置及び
プロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】 トナー帯電ローラ26の帯電付与部分に
おける表面粗さRzが、トナー22の平均粒径よりも小
さくなるように、トナー帯電ローラ26の帯電付与部分
の表面粗さを設定し、かつ、トナー22を選択した。こ
れにより、トナー帯電ローラへのトナー付着は発生せ
ず、現像ローラ上のトナー薄層に対して安定した電荷付
与が行えるようになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光ドラム等の静
電潜像担持体上に形成された潜像を現像化する現像装置
及びこれを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やプリンタ等の電子写真方
式の画像形成装置においては、静電潜像担持体上に形成
した静電潜像を、現像装置によりトナー像として可視化
することを行っている。
【0003】このような現像装置として、例えば、乾式
一成分接触現像装置が提案され実用化されている。この
場合、多くは、回転する静電潜像担持体と同じく回転す
るトナー担持体(現像剤担持体)とを、適当な相対周速
差で押圧もしくは接触させることで、静電潜像を現像す
る構成である。また、この装置の場合には、磁性材料が
不要であり、装置の簡略化および小型化が容易であるこ
とや、非磁性トナーを使用することでフルカラー画像形
成装置に応用が可能であること等、多くの利点を有して
いる。
【0004】トナー担持体としては、弾性および導電性
を有する現像ローラを使用することができる。すなわ
ち、静電潜像担持体に押圧もしくは接触させて現像を行
うため、特に静電潜像担持体が剛体である場合、これを
傷つけることを避けるために、現像ローラを弾性体によ
り構成するのである。
【0005】また、現像ローラ表面もしくは表面近傍に
導電層を設け、現像バイアスとして直流DCバイアスを
印加して使用することもできる。
【0006】以下、このような従来技術に係る現像装置
について図8及び図9を参照して説明する。
【0007】図8は従来技術に係る現像装置104の概
略断面図である。
【0008】トナー担持体である現像ローラ101は、
導電性を有する弾性ローラである。現像を行う際には、
この現像ローラ101を矢印A方向に回転駆動すると共
に、現像ローラ101には、像担持体上の静電潜像を現
像するため直流DCバイアスを印加する。
【0009】現像ブレード102は、自由端側の先端近
傍が現像ローラ101の外周面に面接触するように当接
されている。そして、現像ローラ101上に担持された
トナーが、この現像ローラ101と現像ブレード102
の当接部を通過する際に、トナーへの電荷付与が行われ
ると共にトナーの薄層の形成が行われる。
【0010】さらに、弾性ローラ105を、現像ローラ
101に当接させつつ、矢印B方向に回転駆動させてい
る。弾性ローラ105はスポンジローラであり、現像ロ
ーラ101へトナーの供給と、現像されずに現像ローラ
101上に残ったトナーの剥ぎ取りを目的としている。
この弾性ローラ105は、現像ブレード102よりも、
現像ローラ101の回転方向上流側に配設されている。
【0011】トナー103は、非磁性一成分現像剤であ
る。トナーの帯電性及び転写性の向上を目的として、適
当な量の疎水性シリカを外添している。
【0012】ところで、上述した図8に示すDC接触一
成分現像方式を用いた現像方式において、近年、特開平
11−119546号公報や、特開平11−11954
7号公報に開示されるように、高いトリボ安定性及びカ
ブリ低減を目的として、現像剤帯電部材としてのトナー
帯電ローラを使用し、電気的にトナーを帯電させる手段
を用いる方式が提案されている。
【0013】ここで、トナー帯電ローラを用いた従来技
術に係る現像装置を図9に示す。この現像装置は、上記
図8に示す現像装置の構成に対して、トナー帯電ローラ
201を付加した構成である。トナー帯電ローラ201
には、トナー帯電バイアスが印加されるように構成され
ている。
【0014】すなわち、まず、上述の図8に示す現像装
置の場合と同様に、現像ローラ101上に現像剤が担持
される。そして、トナー帯電ローラ201の放電による
電気的電荷付与により、トナーに電荷が付与される。電
荷付与されたトナーは、現像ローラ101によって搬送
され、像担持体上の静電潜像を現像する。
【0015】このように、トナーが像担持体まで運ばれ
る前に、トナー帯電ローラ201により、トナーに電荷
を付与することによって、高いトリボ安定性及びカブリ
低減を図っていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述のような、現像剤
帯電部材としてのトナー帯電ローラを用いる構成の現像
装置では、現像ローラからトナー帯電ローラへのトナー
付着を防止することが重要な課題である。
【0017】これは、トナー帯電ローラ上にトナーが付
着した場合、トナー帯電ローラの電荷付与性は低下し、
良好な画質を維持できなくなるためである。
【0018】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、現像
剤帯電部材の帯電付与部分への現像剤の付着を防止し
て、画像品質の向上を図った現像装置及びプロセスカー
トリッジ及び画像形成装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、現像剤帯電部材の帯電付与部分の
表面粗さが現像剤の平均粒径よりも小さくなるように、
現像剤帯電部材の帯電付与部分の表面粗さを設定し、か
つ現像剤を選択するようにした。
【0020】このように構成することによって、現像剤
が現像剤帯電部材の帯電付与部分に付着することを防止
できた。
【0021】現像剤帯電部材の帯電付与部分の表面粗さ
の設定は、十点平均粗さ(Rz)に基づいて行うと好適
である。一方、現像剤の平均粒径は、重量平均粒径ある
いは体積平均粒径に基づくと好適である。
【0022】また、現像剤帯電部材の帯電付与部分の表
面粗さは、十点平均粗さ(Rz)で8μmよりも小さい
と好適である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0024】図1〜図5を参照して、本発明の実施の形
態に係る現像装置及び現像装置を具備するプロセスカー
トリッジ及びこれらを具備する画像形成装置について説
明する。
【0025】図1は本発明の実施の形態に係る画像形成
装置の模式的断面図である。図1に示す画像形成装置
は、本実施の形態に係る現像装置を具備するプロセスカ
ートリッジが着脱自在に構成されている。
【0026】本実施の形態に係る画像形成装置は、静電
潜像担持体としての感光体ドラム1を備える。
【0027】この感光体ドラム1は、図1中、矢印A方
向に不図示の駆動手段により回転駆動される。感光体ド
ラム1の周囲には、その回転方向に従って順に、感光体
ドラム1の表面を均一に帯電するための帯電装置2と、
画像情報に基づきレーザーを照射し、感光体ドラム1上
に静電潜像を形成するスキャナ3と、静電潜像を現像剤
としてのトナーを用いて、トナー像として現像する現像
装置4と、感光体ドラム1上のトナー像をメディア5に
転写するための転写ローラ6と、転写後の感光体ドラム
1表面に残った転写残トナーを除去するクリーナ7等が
配設されている。
【0028】本実施の形態においては、感光体ドラム
1,帯電装置2,現像装置4及びクリーナ7は一体的に
カートリッジ化され、プロセスカートリッジ8を形成
し、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されてい
る。
【0029】プロセスカートリッジについて、図2を用
いて説明する。図2は本発明の実施の形態に係るプロセ
スカートリッジの模式的断面図である。
【0030】感光体ドラム1は、直径30mmのアルミ
シリンダの外周面に感光層が塗布されて構成される剛体
であり、不図示の駆動装置により、図2中矢印ア方向に
回転駆動するように構成されている。
【0031】帯電装置2は、ローラ状に形成された導電
性ローラであり、このローラを感光体ドラム1に当接さ
せ、帯電バイアスを印加することで、感光体ドラム1表
面をVd=−700Vに帯電する。その後、画像信号に
対応したレーザー光が、均一帯電された感光体ドラム1
上に照射され、選択的に露光された部位は、Vl=−1
00Vとなり、静電潜像が形成される。
【0032】次に、現像装置4について詳しく説明す
る。現像装置4は、感光体ドラム1上の静電潜像を現像
し、可視化するものである。
【0033】21は一成分現像剤として負帯電性の非磁
性トナー22を収容する現像容器である。現像装置4に
は、現像容器21内の長手方向に延在する開口部に位置
し、感光体ドラム1と対向配置された現像剤担持体とし
ての現像ローラ23を備えている。
【0034】弾性を有する現像ローラ23は、直径16
mmであり、上記開口部にて、図に示す右略半周が現像
容器21内に突入し、左略半周面が現像容器21から露
出するように配設される。この現像容器21から露出し
た面は、現像装置4の左方に位置する感光体ドラム1に
所定の侵入量となるように押圧接触するように対向して
いる。本実施の形態においては、感光体ドラム1に対し
て現像ローラ23が50μm侵入した状態で接触してい
る。
【0035】この現像ローラ23には、現像バイアスと
して、本実施の形態においてはVdc=−400Vの直
流電圧が、現像バイアス電源28から印加される。
【0036】現像ローラ23は、不図示の駆動装置によ
り、矢印イ方向に回転駆動される。その表面は、トナー
22との摺擦確率を高め、かつ、トナー22の搬送を良
好に行うため、適度な凹凸を有している。本実施の形態
における現像ローラ23は、シリコンゴムを基層とし、
アクリル・ウレタン系ゴムを表面にコートした二層構成
であり、その表面の粗さは十点平均粗さRz=10μm
であり、また、104〜106Ωの抵抗を有している。
【0037】ここで、上記抵抗の測定方法について説明
する。現像ローラを、感光ドラムと等しい直径のアルミ
スリーブに、当接荷重4.9Nで当接させる。このアル
ミスリーブを、さらに感光体ドラムと等しい周速で回転
させる。本実施の形態において、感光体ドラム1は周速
90mm/secで回転し、現像ローラ23は、感光体
ドラムよりも速い周速120mm/secで回転する。
次に、現像ローラに、本実施の形態における現像バイア
スと等しい−400Vの直流電圧を印加する。その際、
アース側に10kΩの抵抗を設け、その両端の電圧を測
定することで電流を算出し、現像ローラの抵抗を算出す
る。
【0038】現像ローラ23の下方には、現像ローラ2
3にトナーを供給すると共に未現像トナーを現像ローラ
から剥ぎ取るために回転可能に支持された弾性ローラ2
4が当接されている。
【0039】この弾性ローラ24は、スポンジ構造や、
芯金上にレーヨンやナイロン等の繊維を植毛したファー
ブラシ構造のものが、現像ローラ23へのトナー供給お
よび未現像トナーの剥ぎ取りの点から好ましい。本実施
の形態においては、直径16mmのウレタンスポンジロ
ーラであり、現像ローラ23と同一方向の回転駆動す
る。
【0040】現像ローラ23の上方には、弾性を有する
現像ブレード25が、支持板金に支持され、自由端側の
先端近傍を現像ローラ23の外周面に面接触にて当接す
るように設けられている。当接方向としては、当接部に
対して自由端側の先端が、現像ローラ23の回転方向上
流側に位置するカウンター方向となっている。本実施の
形態においては、この現像ブレード25は、厚さ100
μmのリン青銅製の金属薄板を用いている。
【0041】弾性ローラ24との摺擦により現像ローラ
23上に担持されたトナーは、現像ブレード25との当
接部を通過する際に、摩擦帯電により電荷付与され、か
つ薄層に規制される。
【0042】現像ローラ23と現像ブレード25との当
接部から、現像ローラ23と感光体ドラム1との接触部
の間には、現像剤帯電部材としてのトナー帯電ローラ2
6が配設されている。このトナー帯電ローラ26は、不
図示の押し圧部材により、現像ローラ23に対して0.
98Nの荷重で押圧されている。このトナー帯電ローラ
26の当接により、現像ローラ23上のトナーは、最密
充填され均一コートされることとなる。
【0043】トナー帯電ローラ26には、トナー帯電バ
イアスとして、本実施の形態においてはVdc=−14
00Vの直流電圧がトナー帯電バイアス電源29から印
加され、放電による現像ローラ23上のトナー薄層への
帯電が行われる。
【0044】次に、トナー帯電ローラ26によるトナー
への電荷付与の方法について述べる。
【0045】図3は、図1および図2に示される画像形
成装置のトナー帯電ローラにおけるトナー放電特性のグ
ラフである。図3に示す通り、トナー帯電ローラ26の
抵抗が108Ωである場合、実線に示すような挙動を示
す。トナー表面電位は印加電圧0Vにおいても−20V
表面電位を持つ。これは弾性ローラ24および現像ブレ
ード25で摩擦帯電を受けたためである。
【0046】この摩擦帯電による表面電位を除外すると
図3の実線に示すようにトナーとの放電開始電圧は−6
00Vから傾き1で立ち上がっており、感光ドラムに対
するDC放電帯電と同様な挙動を示す。
【0047】図4は、図1に示される画像形成装置のト
ナー帯電ローラにおけるトナー放電特性(トナー電位を
除外したもの)のグラフである。トナー帯電ローラ26
とトナー22の放電開始電圧は下記に示す式(1)、
(2)の交点で決まる。
【0048】 Vb=312+6.2g …………(1) Vg=g(Va−Vc)/[(Lt/Kt)+g] ………(2) 上式において、 g:空間距離 Vb:g>8μm時のパッシェン則の近似式 Vg:トナー帯電ローラ、トナー層表面の空隙間電圧 Va:トナー帯電ローラ印加電圧 Vc:トナー層表面電位 Lt:トナー層厚み Kt:トナー層比誘電率 である。
【0049】さらに、図5はトナー帯電ローラ26と現
像ローラ23上のトナー22間における印加電圧の差分
に対するトナーの帯電電荷量を示すグラフである。
【0050】本実施の形態で使用しているトナー22は
粒度分布に優れ、形状が略球形であるため、トナー層中
のトナーと空気の割合が一定であり、式(2)中Ktが
安定し、安定な放電による電荷付与が行われる。
【0051】なお、上記実験はトナー帯電ローラ26の
長手全域がトナーコート部に当接した場合である。
【0052】トナー帯電ローラ26の表面(帯電付与部
分)のトナー放電可能な抵抗範囲については、107Ω
以下の場合にはトナー帯電ローラ26とトナーコート部
間にトナー放電可能な電圧が得られず、1011Ω以上の
場合には本実施の形態のような構成では放電開始電圧が
大きすぎ適当ではない。従って、トナー帯電ローラ26
の抵抗の適正範囲は107〜1011Ωである。
【0053】本実施の形態において、現像ローラ23の
抵抗が108Ωのものを使用した場合は上記のトナー帯
電ローラ26の抵抗適正範囲にあてはまる。
【0054】抵抗測定法は以下の通りである。直径16
mmのアルミローラとトナー帯電ローラを当接荷重0.
98Nで当接させ、直径16mmのアルミローラを90
mm/secで回転させる。次にトナー帯電ローラに−
400Vの直流電圧を印加する。アース側に10kΩの
抵抗を配置し、その両端の電圧を測定し、電流を算出
し、トナー帯電ローラの抵抗を算出する。
【0055】また、トナー帯電ローラ26の表面粗さ
(帯電付与部分の表面の粗さ)は、以下のように決定し
た。
【0056】本実施の形態における負帯電性の非磁性ト
ナー22には、疎水性シリカを1.0wt%外添した、
重量平均粒径約8μmの略球形化トナーを用いている。
【0057】トナーの重量平均粒径の測定には、コール
ターカウンターTA(II)型あるいはコールターマル
チライザー(コールター社製)を用いている。電解液
は、1級塩化ナトリウムを用いて、1%NaCl水溶液
を調整している。この電解水溶液100〜150ml中
に、分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベン
ゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加え、さらに測定試
料を2〜20mg加える。
【0058】試料を混濁した電解液は、超音波分散器で
約1〜3分間分散処理され、前記測定装置により、10
0μmのアパーチャーを用いて、2μm以上のトナーの
体積及び個数を測定して、体積分布と個数分布とを算出
し、体積分布から重量基準の重量平均粒径D4を求めて
いる。
【0059】始めに、この平均粒径約8μmの略球形化
トナーを用い、トナー帯電ローラの表面粗さを変化さ
せ、トナー帯電ローラへのトナー付着性を確認した。
【0060】トナー帯電ローラへは、本実施の形態にお
ける画像形成時と同じく、Vdc=−1400Vの直流
電圧を印加している。同様に、現像ローラへも、Vdc
=−400Vの直流電圧を印加している。
【0061】結果を図6の表に示す。図6は平均粒径約
8μmのトナーを用いた際のトナー帯電ローラ表面粗さ
とトナー付着性について示したものである。
【0062】平均粒径約8μmのトナーを用いた場合、
トナー帯電ローラ表面粗さRzが、8μmよりも小さい
と、トナー帯電ローラへのトナー付着は発生せず、現像
ローラ上のトナー薄層に対して安定した電荷付与が行え
ることが分かった。
【0063】さらに、平均粒径約12μmのトナー、お
よび、平均粒径約4.5μmのトナーを用いて、トナー
帯電ローラの表面粗さを変化させ、トナー帯電ローラへ
のトナー付着性を調べた。
【0064】結果を図7の表に示す。図7は、平均粒径
約12μmのトナーと平均粒径約4.5μmのトナーを
それぞれ用いた際のトナー帯電ローラ表面粗さとトナー
付着性について示したものである。
【0065】図7から分かるように、平均粒径約12μ
mのトナーを用いた場合、トナー帯電ローラの表面粗さ
Rzが10μmよりも小さいと、トナー帯電ローラへの
トナー付着は発生せず、現像ローラ上のトナー薄層に対
して安定した電荷付与が行えることが分かった。また、
平均粒径約4.5μmのトナーを用いた場合、トナー帯
電ローラ表面粗さRzが3μmで、トナー帯電ローラへ
のトナー付着は発生せず、現像ローラ上のトナー薄層に
対して安定した電荷付与が行えることが分かった。
【0066】図6及び図7から明らかなように、トナー
帯電ローラの表面粗さRzが、トナーの平均粒径よりも
小さい場合、トナー帯電ローラへのトナー付着は発生せ
ず、現像ローラ上のトナー薄層に対して安定した電荷付
与が行えることが分かった。
【0067】トナー帯電ローラの表面粗さRzが、トナ
ーの平均粒径よりも大きい場合に、トナー帯電ローラに
対してトナー付着が発生するのは、その凹凸の間にトナ
ーが入りこみ、トナーを保持しやすくなるためである。
【0068】上記結果を踏まえ、本実施の形態において
は、トナー帯電ローラの表面粗さRzを6μmとするこ
とで、安定した電荷付与性を維持し、良好な画質を得る
ことができた。
【0069】以上説明した本実施の形態の構成における
画像形成装置を用いた、画像形成動作について説明す
る。
【0070】画像形成装置は、パーソナルコンピュータ
やワークステーション等のホストと接続されて利用され
る。そして、ホストからのプリント要求信号を受けて、
画像形成動作を開始する。
【0071】画像形成装置は、ホストから送られた画像
データを、画像信号として処理する。
【0072】同時に、感光体ドラム1は回転駆動し、帯
電装置2により、その表面がVd=−700Vに均一帯
電される。そして、スキャナ3により、画像信号に対応
したレーザー光が、均一帯電された感光体ドラム1上に
照射され、選択的に露光された部位は、Vl=−100
Vとなり、静電潜像が形成される。
【0073】一方、現像ローラ23が回転駆動すること
で、弾性ローラ24との摺擦により現像ローラ23上に
担持されたトナーは、現像ブレード25との当接部を通
過する。その際に、トナーは摩擦帯電により電荷付与さ
れ、かつ薄層に規制される。さらに、トナー帯電ローラ
26により、現像ローラ23上のトナーは、最密充填さ
れ均一にコートされる。そして、トナー帯電ローラ26
のローラ表面からの放電によってトナー薄層に対して帯
電が行われる。
【0074】現像ローラ23およびトナー帯電ローラ2
6には、所定のバイアスが印加される。
【0075】本実施の形態においては、現像ローラ23
には、現像バイアスとしてVdc=−400Vの直流電
圧が現像バイアス電源28から印加され、トナー帯電ロ
ーラ26には、トナー帯電バイアスとしてVdc=−1
400Vの直流電圧がトナー帯電バイアス電源29から
印加される。
【0076】静電潜像は、現像装置4により現像され、
トナー像として可視化される。
【0077】感光体ドラム1上の可視化されたトナー像
は、転写部において、メディア5に転写される。その
際、転写ローラ6には、不図示の転写電源から正極性の
電界が印加される。
【0078】感光体ドラム1上の、転写されずに残され
たトナーは、クリーナ7により感光体ドラム1から掻き
落とされ、再び同じ画像形成プロセスが繰り返し可能と
なる。
【0079】メディア5は、定着装置9を通過する際
に、熱および圧力が印加される。これによりトナー像
は、メディア5表面に永久定着され、機外に排出され
る。
【0080】このように、トナー帯電ローラの表面粗さ
Rzを、トナーの平均粒径よりも小さくすることで、ト
ナー帯電ローラへのトナー付着を防止することができ
た。これにより、現像ローラ上のトナー薄層に対して安
定した電荷付与を行うことができた。
【0081】従って、トナー帯電ローラへのトナー付着
を防止し、常に安定した電荷付与性を維持し、良好な画
質を得ることのできる、画像形成装置を提供することが
できた。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、現像剤
帯電部材の帯電付与部分への現像剤の付着を防止するこ
とができ、画像品質の向上を図ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の模式
的断面図ある。
【図2】本発明の実施の形態に係るプロセスカートリッ
ジの模式的断面図である。
【図3】トナー帯電ローラにおけるトナー放電特性のグ
ラフである。
【図4】トナー帯電ローラにおけるトナー放電特性(ト
ナー電位を除外したもの)のグラフである。
【図5】トナー帯電ローラと現像ローラ上のトナー間に
おける印加電圧の差分に対するトナーの帯電電荷量を示
すグラフである。
【図6】平均粒径約8μmのトナーを用いた際のトナー
帯電ローラ表面粗さとトナー付着性について示した図で
ある。
【図7】平均粒径約12μmのトナーと平均粒径約4.
5μmのトナーをそれぞれ用いた際のトナー帯電ローラ
表面粗さとトナー付着性について示した図である。
【図8】従来技術に係る現像装置の概略断面図である。
【図9】トナー帯電ローラを用いた従来技術に係る現像
装置の概略構成断面図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電装置 3 スキャナ 4 現像装置 5 メディア 6 転写ローラ 7 クリーナ 8 プロセスカートリッジ 9 定着装置 21 現像容器 22 トナー 23 現像ローラ 24 弾性ローラ 25 現像ブレード 26 トナー帯電ローラ 28 現像バイアス電源 29 トナー帯電バイアス電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H005 AA15 EA05 2H077 AD02 AD06 AD13 AD17 AE03 AE10 BA09 EA14 EA15 FA01 FA13 FA22 FA25

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像担持体上に露光によって形成され
    た潜像に対して現像剤を搬送する現像剤担持体と、 該現像剤担持体上の現像剤に電圧を印加する現像剤帯電
    部材と、を備えた現像装置において、 前記現像剤帯電部材の帯電付与部分の表面粗さが現像剤
    の平均粒径よりも小さくなるように、前記現像剤帯電部
    材の帯電付与部分の表面粗さが設定され、かつ現像剤が
    選択されていることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】前記現像剤帯電部材の帯電付与部分の表面
    粗さは、十点平均粗さ(Rz)で表されることを特徴と
    する請求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】前記現像剤帯電部材の帯電付与部分の表面
    粗さは、十点平均粗さ(Rz)で8μmよりも小さいこ
    とを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】前記現像剤の平均粒径は、重量平均粒径あ
    るいは体積平均粒径であることを特徴とする請求項1,
    2または3に記載の現像装置。
  5. 【請求項5】露光により静電潜像が形成される静電潜像
    担持体と、 該静電潜像担持体上に形成された潜像を現像化する請求
    項1〜4のいずれか一つに記載の現像装置と、を備え、 画像形成装置に対して着脱自在に構成されていることを
    特徴とするプロセスカートリッジ。
  6. 【請求項6】露光により静電潜像が形成される静電潜像
    担持体と、 該静電潜像担持体上に形成された潜像を現像化する請求
    項1〜4のいずれか一つに記載の現像装置と、を備えた
    ことを特徴とする画像形成装置。
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