JP2003207860A - 画像読取装置およびその制御方法 - Google Patents

画像読取装置およびその制御方法

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JP2003207860A
JP2003207860A JP2002003916A JP2002003916A JP2003207860A JP 2003207860 A JP2003207860 A JP 2003207860A JP 2002003916 A JP2002003916 A JP 2002003916A JP 2002003916 A JP2002003916 A JP 2002003916A JP 2003207860 A JP2003207860 A JP 2003207860A
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Tomoyasu Yoshikawa
智康 吉川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿照明用光源としてLEDの照明光を安定
させること。 【解決手段】 原稿近傍に配置されて原稿の主走査方向
の領域を照明するために、主走査方向に延在する導光板
の端部に配置され、導光板内部に光を照射する光照射部
であって、それぞれが異なる色の光を発する複数のLE
D、各LEDの周囲に設けた複数の発熱部、を有する光
照射部と、光照射部を原稿の読み取り時に発光駆動する
発光駆動部と、複数の発熱部を発熱駆動する発熱駆動部
と、発光駆動部が光照射部の各LEDを光を照射するよ
うに駆動していない期間、発熱部を発熱駆動すること
で、複数のLEDの温度を一定の温度に維持するように
制御する制御部とを備える。さらに、発熱部の発熱駆動
をLEDの点灯時の駆動に関連付け、さらにLED近傍
に温度センサを配置し、制御部は温度センサからの計測
値に基づいて温度管理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置およ
び画像読取装置の制御方法に関し、より詳細には、イメ
ージ・スキャナ、複写機、ファクシミリ等における画像
読取装置において、複数の色のLED(発光ダイオー
ド)を光源として原稿を照射する画像読取装置および画
像読取装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、イメージ・スキャナ、複写機、フ
ァクシミリ等に用いられている一般的な画像読取装置
は、読み取り対象となる原稿に光を照射し、原稿からの
反射光を、各種光学系を経て受光センサへ入力し、受光
センサで検知した光入力レベルを表すアナログ電気信号
を、ディジタル信号に変換し、変換されたディジタル信
号値の形で読み取り画像を得ることが可能である。
【0003】上述のような画像読取装置においては、主
としてコストおよび消費電力の削減のため、光源に比較
的安価であるXeランプやLEDなどが使用されるケー
スが近年、増加傾向にある。
【0004】さらに、上述のような画像読取装置の光源
としてLEDを採用した場合、主走査方向の位置により
光量を可変にできるよう、複数個の、たとえば白色LE
Dを主走査方向に並べたLEDアレイの構成をとる装置
が多く存在する。また、LEDを主走査方向に並べる方
式では多くのLEDを必要とするために、青・緑・赤の
光輝度LEDを各一つづつ用い、導光体の端部に配置さ
せて、導光体を介して原稿を照射する方式の光源を用い
たものもある。
【0005】このような画像読取装置に置いては、受光
センサの感度特性には限界が存在するため、高いS/N
を得るには充分な光量で読み取り対象となる原稿を照射
する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、LED
の光量や光の色合を決定する光の波長と、LED使用環
境の温度と、の間に密接な関係が存在することが知られ
ている。このためLEDの駆動電流を上げることによ
り、光量を増加させる場合、LED自体の発熱によりL
EDの発光する光の波長の変動や電流値の変化が発生
し、このために安定した光量と発光スペクトラムを得る
ことができないという問題が存在する。
【0007】LEDの発光は、p−n接合における電子
と正孔の再結合する過程で行われ、この再結合の確率は
温度に依存する。したがってLEDの発光量は、温度
(周囲温度、動作時の接合部の温度)によって変化す
る。また、温度によって発光する光の波長も変化を受け
る。
【0008】またLEDを複数個使用する構成の場合、
それぞれのLED温度の違いが発生し、それが個々の発
光量ムラや光の波長ムラを発生させる要因となる。特に
カラー原稿を読み取る際には、赤・青・緑の光源のそれ
ぞれに発光量ムラや光の波長ムラがあると、全体として
の光量とその発光スペクトラムが変動し、したがって同
じ原稿を読み込んだとしても、読み込む時間にずれがあ
る場合、同一の色味を有する画像データを得ることがで
きないことになる。
【0009】さらに、画像読取装置において、白基準値
やオフセット値を読み込む際にはその光源からの光量と
そのスペクトラムが時間的に安定している必要性がある
が、そのためには前記光源としてLEDを用いた構成の
場合、あらかじめLEDを点灯させてLEDの温度を安
定させ、さらにLEDの光量が安定するまで点灯動作、
すなわち予熱動作をさせる必要がある。
【0010】しかし、予熱の目的のためにLEDを点灯
させることは、画像読取装置の生産性を低下させるだけ
でなく、LEDの寿命を縮める原因ともなるという問題
がある。
【0011】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、原稿照明のための
光源にLEDを使用しながらも、LEDからの照明光の
光量、スペクトラムを安定な状態にした画像読取装置、
すなわち、コストおよび消費電力の削減された画像読取
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、画像読
取装置であって、原稿近傍に配置されて原稿の主走査方
向の領域を照明するために、前記主走査方向に延在する
導光板の端部に配置され、前記導光板内部に光を照射す
る光照射手段であって、それぞれが異なる色の光を発す
る複数のLED、前記各LEDの周囲に設けた複数の発
熱手段、を有する光照射手段と、前記光照射手段を原稿
の読み取り時に発光駆動する発光駆動手段と、前記複数
の発熱手段を発熱駆動する発熱駆動手段と、前記発光駆
動手段が前記光照射手段の前記各LEDを駆動せず光を
照射していない期間、前記発熱手段を発熱駆動すること
で、前記複数のLEDの温度を一定の温度に維持するよ
うに制御する制御手段とを備えることを特徴とするもの
である。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の画像読取装置であって、前記制御手段は、画像
読取装置本体に電源が投入された直後に、前記発熱駆動
手段が前記発熱手段を駆動するように制御することを特
徴とするものである。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の画像読取装置であって、前記発光駆動
手段は前記光照射手段の発光量を可変することが可能で
あり、前記発熱駆動手段は前記発熱手段の発熱量を可変
することが可能であり、前記発熱駆動手段は、前記光照
射手段の発光量に応じて発熱量を制御することを特徴と
するものである。
【0015】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
または2に記載の画像読取装置であって、前記光照射手
段は、さらに、前記各LEDの近傍にLED近傍の温度
を計測するための計測手段を有することを特徴とするも
のである。
【0016】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の画像読取装置であって、前記制御手段は、第1
の目標温度を表すデータを備え、前記計測手段の計測値
が表す温度が該データの表す温度を超えた際には、前記
発熱駆動手段を制御して、前記発熱手段の発熱を停止す
るように制御することを特徴とするものである。
【0017】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の画像読取装置であって、前記制御手段は、さら
に第2の目標温度を表すデータを備え、前記計測手段の
計測値が表す温度が該データの表す温度を下回った際に
は、前記発熱駆動手段を制御して、前記発熱手段の発熱
を開始するように制御することを特徴とするものであ
る。
【0018】また、請求項7に記載の発明は、原稿近傍
に配置されて原稿の主走査方向の領域を照明するため
に、前記主走査方向に延在する導光板の端部に配置さ
れ、前記導光板内部に光を照射する光照射部であって、
それぞれが異なる色の光を発する複数のLED、前記各
LEDの周囲に設けた複数の発熱部を有する光照射部を
備えた画像読取装置の制御方法であって、原稿の読み取
り時に前記光照射部の前記LEDを駆動して発光させ、
読み取り完了後に発光を停止させる発光制御ステップ
と、前記複数の発熱部を駆動して発熱させる発熱ステッ
プと、前記発光制御ステップが発光を停止させている期
間、前記発熱ステップを実行させて、前記複数のLED
の温度を一定の温度に維持するように制御する制御ステ
ップとを備えることを特徴とする。
【0019】また、請求項8に記載の発明は、請求項7
に記載の画像読取装置の制御方法であって、前記制御ス
テップは、画像読取装置本体に電源が投入された直後
に、前記発熱ステップを実行させるように制御すること
を特徴とする。
【0020】また、請求項9に記載の発明は、請求項7
または8に記載の画像読取装置であって、前記発光制御
ステップは、前記LEDの発光量を可変するために各種
の設定処理を実行するステップであり、前記発熱駆ステ
ップは前記発熱部の発熱量を可変するために各種の設定
処理を実行するステップであり、前記発熱駆動ステップ
は、前記発光制御ステップでの各種の設定処理のデータ
を受けて発熱量を制御するステップである、ことを特徴
とする。
【0021】また、請求項10に記載の発明は、原稿近
傍に配置されて原稿の主走査方向の領域を照明するため
に、前記主走査方向に延在する導光板の端部に配置さ
れ、前記導光板内部に光を照射する光照射部であって、
それぞれが異なる色の光を発する複数のLED、前記各
LEDの周囲に設けた複数の発熱部、前記各LEDの近
傍にLED近傍の温度を計測するための計測部、を有す
る光照射部を備えた画像読取装置の制御方法であって、
原稿の読み取り時に前記光照射部の前記LEDを駆動し
て発光させ、読み取り完了後に発光を停止させる発光制
御ステップと、前記複数の発熱部の駆動を開始させて発
熱を開始させる発熱開始ステップと、前記複数の発熱部
の駆動を停止させて、発熱を停止させる発熱停止ステッ
プと、前記計測部からの温度を表す計測値を入力する計
測値入力ステップと、前記発光制御ステップが発光を停
止させた際に、前記発熱開始ステップを実行させて、さ
らに、該発熱開始ステップを実行させた後で前記発熱部
が発熱中の期間、前記計測値入力ステップを実行させて
入力した計測値が表す温度が第1の目標温度を超えた際
には、前記発熱停止ステップを実行させるように制御す
る制御ステップと、を備えることを特徴とする。
【0022】また、請求項11に記載の発明は、請求項
10に記載の画像読取装置の制御方法であって、前記制
御ステップは、前記入力した計測値が表す温度が第2の
目標温度を下回った際には、前記発熱開始ステップを実
行させることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。
【0024】(第1の実施形態)図1は、本発明の画像
読取装置の全体の断面構成を示した図である。ここで、
符号10は読取部本体であり、また符号12は自動原稿
搬送装置である。自動原稿搬送装置12は、開閉可能な
構成となっている。ユーザーが画像読取装置に任意の原
稿を読み込ませる際には、自動原稿搬送装置12を開い
て原稿台に原稿を設置する。この場合、原稿画像データ
の画像読取は、読取部10が図の左から右へ移動しなが
ら原稿面を走査して行う構成となっている。また、ユー
ザーは原稿を自動原稿搬送装置12上に設置することに
より、複数枚の原稿を連続して読取処理をさせることが
可能な構成となっている。このとき、読取部10は読取
位置が固定され、原稿を一定速度で読取部10上を通過
させる際に原稿データを読み込む構成である。また自動
原稿搬送装置12は、両面原稿にも対応可能な搬送構成
となっている。
【0025】図2は、本発明の画像読取装置における読
取部の断面構成を示す図であり、読取部本体における受
光素子、光照射部の関係を示した図である。
【0026】符号10は読取部本体である。画像形成装
置、たとえばファクシミリ装置、複写機等の原稿読取手
段に該当する装置である。原稿載置台上に原稿を固定し
て読取部本体10自身が電気的にそして物理的に走査す
るか、あるいは原稿載置台に対して読取部本体10を固
定し、原稿を載置台上で移動させるかの2つの方法で、
原稿面上の情報を読み取る構成となっている。
【0027】符号21は読取面であり、ガラス等の透過
性材質で構成されている。符号22は導光体、符号23
は受光素子、また符号24はロッド・レンズ、符号26
はLEDアレイである。読取面21は原稿面が直接に接
する部位であり、LEDアレイ26から照射された光は
導光体22を伝わり、導光体22の一部に空けられた照
射面から照射される光により、読取面21上の原稿面を
照らし、その原稿面からの反射光をロッド・レンズ24
で集光して受光素子23上に結像する。受光素子23は
入射光を電圧に変換することで、原稿面の情報を電気信
号に変換する構成となっている。
【0028】図3は、本実施形態の画像読取装置におけ
るLEDアレイの詳細構造を示した図である。ここで、
符号32はLED、符号34は発熱抵抗である。
【0029】図に示すように、本実施形態におけるLE
Dアレイ26の構成として、LED32のそれぞれのL
ED周囲に発熱抵抗34が配置されている。LED32
は、カラー原稿を読み取るために、それぞれ、たとえ
ば、青・赤・緑色の光を発光する。そして、発熱抵抗3
4は、それに通電することにより、熱を発生させてLE
D周囲の温度を上昇させるために設けられている。
【0030】図4は本実施形態におけるLEDアレイの
駆動回路の例を示した図である。本実施形態において、
LED32はCPU42から出力されるPWM信号のデ
ューティにより、発光される光量が制御される。また発
熱抵抗34においても、CPU42から出力されるPW
M信号のデューティにより、発熱量が制御される。
【0031】CPU42は、LED32に対してPWM
を出力していない間、すなわちLED32を点灯してい
ない間は、発熱抵抗34に対してPWM信号を出力し、
LED近傍を暖める制御を実行する。
【0032】図5は、本実施形態における発熱抵抗34
の駆動制御を示したフローチャートである。図5に示す
処理は、実施形態で示した画像読取装置に電源が投入さ
れた時点から制御が開始され、画像読取装置の電源が落
とされるまで、処理が続けられる。処理が開始される
と、最初のステップS501へ処理が進められる。
【0033】ステップS501においては、発熱抵抗3
4を駆動する処理が呼び出される。具体的にはCPU4
2により発熱抵抗34に対してPWM信号が供給される
ように制御する。発熱抵抗34の駆動が開始された後、
処理がステップS502へ進む。
【0034】ステップS502においては、画像読取装
置のLED32が点灯しているか否かにより処理を分岐
させている。すなわち、もし、LED32が点灯してい
る場合は、処理をステップS503に進める。またも
し、LED32が点灯していない場合は、LED32が
点灯するまで処理を待機させるループを形成している。
【0035】ここで、LED32が点灯しているという
ことは、受光素子上に結像された画像をS/Nが高い状
態で読み取るために点灯しているということであり、原
稿を読み取る状態、もしくはホワイト・バランスを取る
ためにあらかじめ設けられた特定の箇所を照明する場合
である。
【0036】ステップS503においては、発熱抵抗3
4の駆動を停止する処理が呼び出される。具体的にはC
PU42により発熱抵抗34に対して供給されているP
WM信号の出力を停止するように制御する。発熱抵抗3
4の駆動が停止された後、処理はステップS504へ進
む。
【0037】ステップS504においては、画像読取装
置のLED32が点灯しているか否かにより処理を分岐
させている。すなわちもし、LED32が点灯していな
い場合は、処理をステップS501に戻している。ま
た、もし、LED32が点灯している場合は、LED3
2が点灯していない状態になるまで処理を待機させるル
ープを形成している。
【0038】言い替えれば、本実施形態においては、画
像読取装置に電源が投入された時点から画像読取装置の
電源が落とされるまで、照明用のLEDかあるいは発熱
抵抗のいずれか一方が必ず駆動されることになる。ここ
で、駆動とは、たとえばPWM信号で駆動している場
合、そのPWM信号が連続して加えられている期間を駆
動しているとし、そのPWM内部の電力供給期間、休止
期間における電力供給期間を意味させていない。
【0039】(第2の実施形態)第2の実施形態におい
て、画像読取装置における読取部および、LEDアレイ
の構成は第1の実施形態と同様であるため、説明を省略
する。
【0040】図6は、第2の実施形態におけるLEDア
レイの駆動回路構成の詳細を示した図である。
【0041】前述した第1の実施形態においては、直接
CPU42がRED32および発熱抵抗34の駆動をし
ていたが、本実施形態におけるLED32および発熱抵
抗32はそれぞれの電流ドライバ43により、それぞれ
発光量、発熱量が制御される。また電流目標値はCPU
42からまず電流ドライバに伝達され、そして電流ドラ
イバによってLED32の発光量と発熱抵抗34の発熱
量が制御される。言い替えれば、CPU42は、発光量
と発熱抵抗34の駆動状態を変更するときにのみ電流ド
ライバを制御して、間接的に、LED32の発光量と発
熱抵抗34の駆動を制御する。
【0042】また、CPU42は、受光素子からの信号
に基づいてLED32の光量が一定になるように供給す
る電流値を制御する。この場合に、このLED32が点
灯していない間においても、点灯時のLED32の近傍
の温度を維持するように、点灯時のLEDの駆動電流に
応じて決定される電流値(PWM値)で、発熱抵抗34
を駆動する構成となっている。この結果、LED駆動時
とLEDの非駆動時の温度変化を低減して、光量ムラの
発生やスペクトラムの変化を防止することが可能とな
る。
【0043】(第3の実施形態)第3の実施形態におい
て、画像読取装置における読取部および、LEDアレイ
の構成は実施形態1と同様であるため、説明を省略す
る。
【0044】図7は、本実施形態の画像読取装置におけ
るLEDアレイの詳細構造を示した図である。ここで、
符号32はLED、符号34は発熱抵抗、符号36は温
度センサである。
【0045】図に示すように、本実施形態におけるLE
Dアレイ26は、図3に示す構成に加えて、温度センサ
36を付加し、これによりLED32の周辺温度を計測
可能な構成となっている。
【0046】図8は、本実施形態における発熱抵抗34
の駆動制御を示したフローチャートである。図8に示す
処理は、実施形態で示した画像読取装置に電源が投入さ
れた時点から制御が開始され、画像読取装置の電源が落
とされるまで、処理が続けられる。処理が開始される
と、最初のステップS801へ処理が進められる。
【0047】ステップS801においては、発熱抵抗3
4を駆動する処理が呼び出される。具体的にはCPU4
2により発熱抵抗34に対してPWM信号が供給され
る。発熱抵抗34の駆動が開始された後、処理がステッ
プS802へ進む。ステップS802においては、温度
センサ36の計測値を読み込む処理を呼び出している。
計測値読込後、処理をステップS803へ進める。
【0048】ステップS803においては、温度センサ
36からの温度を表す計測値と第1目標温度とを比較
し、その結果により処理を分岐させている。すなわち、
もし、計測値が表す温度が第1目標温度以上であったな
らば、処理をステップS804へ進める。またもし、計
測値が第1目標温度未満であったならば、処理をステッ
プS802へ戻している。
【0049】ステップS804においては、発熱抵抗3
4の駆動を停止させる処理が呼び出される。具体的には
CPU42により発熱抵抗34に対して供給されている
PWM信号の出力が停止される。発熱抵抗34の駆動停
止後、処理はステップS805へ進む。
【0050】ステップS805においては、温度センサ
36の計測値を読み込む処理を呼び出している。計測値
読込後、処理をステップS806へ進める。
【0051】ステップS806においては、温度センサ
36の計測値と第2目標温度を比較し、その結果により
処理を分岐させている。すなわち、もし、計測値が第2
目標温度以下であったならば、処理をステップS801
へ戻している。また、もし、計測値が表す温度が第2目
標温度より大きい値であったならば、処理をステップS
805へ戻している。
【0052】言い替えれば、LED近傍に配置した温度
センサからの計測値を得て、この計装置が表す温度が、
あらかじめ設けた温度範囲を維持するように、発熱抵抗
の駆動を制御することにより、LEDの温度を一定にす
ることができ、したがってLEDの光量ムラやスペクト
ラムの変化を防止することが可能となる。
【0053】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
の画像読取装置では、原稿近傍に配置されて原稿の主走
査方向の領域を照明するために、主走査方向に延在する
導光板の端部に配置され、導光板内部に光を照射する光
照射部であって、それぞれが異なる色の光を発する複数
のLED、各LEDの周囲に設けた複数の発熱部を有す
る光照射部と、光照射部を原稿の読み取り時に発光駆動
する発光駆動部と、複数の発熱部を発熱駆動する発熱駆
動部と、発光駆動部が光照射部の各LEDを光を照射す
るように駆動していない期間、発熱部を発熱駆動するこ
とで、複数のLEDの温度を一定の温度に維持するよう
に制御する制御部とを備えたので、LEDの点灯/非点
灯如何に関わらず、LEDアレイ部は発生する熱を一定
に維持することができ、したがってLEDアレイ部の温
度変化を、少なくとも一連の原稿読取期間に渡って一定
に維持することが可能になる。これにより、LEDの温
度特性が起因と考えられる光量のバラツキや発色のバラ
ツキの低減が可能となり、画像読取装置の読取精度向上
に寄与できる。
【0054】また、請求項2においては、制御部は、画
像読取装置本体に電源が投入された直後に、発熱駆動部
が発熱部を駆動するように制御するので、電源投入後の
最初の読取動作を実行した場合においても、LEDアレ
イ部の温度を上昇させてLED点灯後の光量のバラツキ
や発色のバラツキを低減することが可能となり、一連の
原稿読取動作におけるそれぞれの原稿をほぼ同一条件で
読み取ることが可能になる。
【0055】また、請求項3においては、発光駆動部は
光照射部の発光量を可変可能とし、また発熱駆動部は発
熱部の発熱量を可変可能として、発熱駆動部は、光照射
部の発光量に応じて発熱量を制御するようにしたので、
LED点灯時の発熱量と非点灯時の発熱抵抗による発熱
量のバランスを取ることを可能とするので、より、LE
Dアレイの温度を一様に維持することができる。
【0056】また、請求項4においては、LEDアレイ
近傍に周囲温度を計測するため計測部とを有するので、
たとえば、温度が低い電源投入時などのLEDアレイ部
の温度が低いことを計測した場合においては、発熱素子
の発熱量を増大させて、一定温度に早く到達させるよう
な制御を実行させることが可能になる。
【0057】また、請求項5においては、制御部は、第
1の目標温度を表すデータを備え、計測部の計測値が表
す温度が該データの表す温度を超えた際には、発熱駆動
部を制御して、発熱部の発熱を停止するように制御する
ので、LEDアレイの無用な温度上昇を防止することが
できる。
【0058】また請求項6においては、制御部は、さら
に第2の目標温度を表すデータを備え、計測部の計測値
が表す温度が該データの表す温度を下回った際には、発
熱駆動部を制御して、発熱部の発熱を開始するように制
御するのでLEDアレイの温度を常に一定の温度範囲に
維持することが可能になり、時間を大きく隔てて同一原
稿に対する読取動作を実行させても、同一の結果を得る
ことができる。
【0059】また、請求項7〜11においても上述した
効果を同様に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の全体の断面構成を示し
た図である。
【図2】本発明の画像読取装置における読取部の断面構
成を示した図である。
【図3】実施形態1の画像読取装置におけるLEDアレ
イの詳細構造を示した図である。
【図4】実施形態1におけるLEDアレイの駆動回路構
成の詳細を示した図である。
【図5】実施形態1における発熱抵抗34の駆動制御を
示したフローチャートである。
【図6】実施形態2におけるLEDアレイの駆動回路構
成の詳細を示した図である。
【図7】実施形態3の画像読取装置におけるLEDアレ
イの詳細構造を示した図である。
【図8】実施形態3における発熱抵抗34の駆動制御を
示したフローチャートである。
【符号の説明】
10 読取部本体 12 自動原稿搬送装置 21 読取面 22 導光体 23 受光素子 24 ロッド・レンズ 26 LEDアレイ 32 LED 34 発熱抵抗 36 温度センサ 42 CPU 43 電流ドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H108 AA01 2H109 AA02 AA12 AA49 CA04 CA08 CA18 5C051 AA01 BA04 DA03 DB01 DB07 DB22 DB29 DB31 DC03 DC05 DE04 EA01 FA01 5C072 AA01 BA06 BA12 CA05 CA10 DA02 DA30 EA07 QA11 XA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿近傍に配置されて原稿の主走査方向
    の領域を照明するために、前記主走査方向に延在する導
    光板の端部に配置され、前記導光板内部に光を照射する
    光照射手段であって、それぞれが異なる色の光を発する
    複数のLED、前記各LEDの周囲に設けた複数の発熱
    手段、を有する光照射手段と、 前記光照射手段を原稿の読み取り時に発光駆動する発光
    駆動手段と、 前記複数の発熱手段を発熱駆動する発熱駆動手段と、 前記発光駆動手段が前記光照射手段の前記各LEDを駆
    動せず光照射していない期間、前記発熱手段を発熱駆動
    することで、前記複数のLEDの温度を一定の温度に維
    持するように制御する制御手段とを備えることを特徴と
    する画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、画像読取装置本体に電
    源が投入された直後に、前記発熱駆動手段が前記発熱手
    段を駆動するように制御することを特徴とする請求項1
    に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記発光駆動手段は前記光照射手段の発
    光量を可変することが可能であり、前記発熱駆動手段は
    前記発熱手段の発熱量を可変することが可能であり、前
    記発熱駆動手段は、前記光照射手段の発光量に応じて発
    熱量を制御することを特徴とする請求項1または2に記
    載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記光照射手段は、さらに、前記各LE
    Dの近傍にLED近傍の温度を計測するための計測手段
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画
    像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、第1の目標温度を表す
    データを備え、前記計測手段の計測値が表す温度が該デ
    ータの表す温度を超えた際には、前記発熱駆動手段を制
    御して、前記発熱手段の発熱を停止するように制御する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、さらに第2の目標温度
    を表すデータを備え、前記計測手段の計測値が表す温度
    が該データの表す温度を下回った際には、前記発熱駆動
    手段を制御して、前記発熱手段の発熱を開始するように
    制御することを特徴とする請求項5に記載の画像読取装
    置。
  7. 【請求項7】 原稿近傍に配置されて原稿の主走査方向
    の領域を照明するために、前記主走査方向に延在する導
    光板の端部に配置され、前記導光板内部に光を照射する
    光照射部であって、それぞれが異なる色の光を発する複
    数のLED、前記各LEDの周囲に設けた複数の発熱部
    を有する光照射部を備えた画像読取装置の制御方法であ
    って、 原稿の読み取り時に前記光照射部の前記LEDを駆動し
    て発光させ、読み取り完了後に発光を停止させる発光制
    御ステップと、 前記複数の発熱部を駆動して発熱させる発熱ステップ
    と、 前記発光制御ステップが発光を停止させている期間、前
    記発熱ステップを実行させて、前記複数のLEDの温度
    を一定の温度に維持するように制御する制御ステップと
    を備えることを特徴とする画像読取装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 前記制御ステップは、画像読取装置本体
    に電源が投入された直後に、前記発熱ステップを実行さ
    せるように制御することを特徴とする請求項7に記載の
    画像読取装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 前記発光制御ステップは、前記LEDの
    発光量を可変するために各種の設定処理を実行するステ
    ップであり、前記発熱駆ステップは前記発熱部の発熱量
    を可変するために各種の設定処理を実行するステップで
    あり、前記発熱駆動ステップは、前記発光制御ステップ
    での各種の設定処理のデータを受けて発熱量を制御する
    ステップである、ことを特徴とする請求項7または8に
    記載の画像読取装置。
  10. 【請求項10】 原稿近傍に配置されて原稿の主走査方
    向の領域を照明するために、前記主走査方向に延在する
    導光板の端部に配置され、前記導光板内部に光を照射す
    る光照射部であって、それぞれが異なる色の光を発する
    複数のLED、前記各LEDの周囲に設けた複数の発熱
    部、前記各LEDの近傍にLED近傍の温度を計測する
    ための計測部、を有する光照射部を備えた画像読取装置
    の制御方法であって、 原稿の読み取り時に前記光照射部の前記LEDを駆動し
    て発光させ、読み取り完了後に発光を停止させる発光制
    御ステップと、 前記複数の発熱部の駆動を開始させて発熱を開始させる
    発熱開始ステップと、 前記複数の発熱部の駆動を停止させて、発熱を停止させ
    る発熱停止ステップと、 前記計測部からの温度を表す計測値を入力する計測値入
    力ステップと、 前記発光制御ステップが発光を停止させた際に、前記発
    熱開始ステップを実行させて、さらに、該発熱開始ステ
    ップを実行させた後で前記発熱部が発熱中の期間、前記
    計測値入力ステップを実行させて入力した計測値が表す
    温度が第1の目標温度を超えた際には、前記発熱停止ス
    テップを実行させるように制御する制御ステップと、を
    備えることを特徴とする画像読取装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記制御ステップは、前記入力した計
    測値が表す温度が第2の目標温度を下回った際には、前
    記発熱開始ステップを実行させることを特徴とする請求
    項10に記載の画像読取装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8482817B2 (en) 2009-06-15 2013-07-09 Canon Kabushiki Kaisha Image reading apparatus and method for controlling the same

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