JP2003207594A - 放射性物質保管容器、その衝撃吸収構造及び吸収方法 - Google Patents
放射性物質保管容器、その衝撃吸収構造及び吸収方法Info
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Abstract
とができる放射性物質保管容器の衝撃吸収構造の提供を
目的としている。 【解決手段】 放射性物質を収納するキャニスタと、該
キャニスタを上部開口から収納スペースに入れて底面を
支持し、前記上部開口に蓋をして貯蔵するコンクリート
キャスクとの間に設けられ、前記キャニスタの落下時等
に衝撃エネルギを吸収するコンクリートキャスク/キャ
ニスタ間の衝撃吸収構造であって、収納スペース21の
底面21aから立設した複数の板材30によって衝撃荷
重を受ける支持部材を構成し、板材30に傾斜角度θを
与えた。
Description
合体や放射性廃棄物などの放射性物質が密封されるキャ
ニスタがコンクリートキャスク内に収容される場合のよ
うに、放射性物質を収納する第一の容器が遮蔽機能付き
第二の容器に収容された場合に落下時等に発生する衝撃
荷重を吸収できる放射性物質収納容器、その衝撃吸収構
造及び衝撃吸収方法に関する。
料集合体、いわゆる使用済み核燃料集合体(以下、「使
用済燃料」と呼ぶ)は、原子力発電所等の冷却ピットで
所定期間冷却された後、輸送及び貯蔵を行うためヘリウ
ムガスと共にキャニスタに収納して密封される。こうし
て使用済燃料を密封収納したキャニスタは、輸送用の容
器である金属キャスクに収容した状態で中間貯蔵施設や
再処理施設等の目的地まで運ばれる。
方式には、従来より下記に示す3つの方式がある。 (1)ボールド方式 キャニスタを半地下式建屋内に貯蔵する方式であり、半
地下式建屋で放射能の遮蔽を行うと共に、貯蔵エリアの
自然通気により冷却している。 (2)金属キャスク方式 キャニスタを金属キャスク内に収納した状態で建屋内に
貯蔵する方式であり、金属キャスクで放射能の遮蔽を行
うと共に、貯蔵エリアの自然通気により冷却している。 (3)コンクリートキャスク方式 建屋内に設置されたコンクリートキャスク内にキャニス
タを収納する方式であり、コンクリートキャスク及び建
屋で放射能の遮蔽を行うと共に、コンクリートキャスク
内部及び建屋の自然通気により冷却している。
長い形状の使用済燃料を多数収納してヘリウムガスと共
に密封するキャニスタが使用される。キャニスタは、円
筒形状の底部を底板で塞いだ容器本体内に使用済燃料を
収納した後、上部開口に蓋をして密閉する金属製の容器
である。このキャニスタは、多数の使用済燃料をバスケ
ットに挿入した状態で内部空間に収納保持し、注入した
ヘリウムガスと共に密閉される。ここで注入されるヘリ
ウムガスは、使用済燃料の冷却促進を目的としており、
このヘリウムガスにより熱伝導性が向上して対流による
冷却効率が高められる。
合、キャニスタはコンクリートキャスクの中に収納して
貯蔵される。このコンクリートキャスクは、キャニスタ
を収納する円柱状の収納スペースを形成して底部が閉じ
られた円筒形状のキャスク本体と、キャニスタを出し入
れするための上部開口を塞ぐ蓋部とによって構成されて
いる。キャスク本体は、金属板及びコンクリート層によ
って構成され、収納スペースを形成する内周面側に金属
板が貼り付けられたコンクリート製となっている。な
お、蓋部についても、金属板及びコンクリート層を具備
してなるコンクリート製となっている。
ースの底面には、所定の収納位置でキャニスタの荷重を
支持すると共に、キャニスタとの間に対流冷却を行う冷
却空気の流通路を形成するように、支持部材が設けられ
ている。この支持部材は、ハンドリング時にキャニスタ
が落下した場合等の異常時には、変形によって落下エネ
ルギを吸収するショックアブソーバとしての機能も備え
ている。
て説明する。なお、図21は従来の支持部材構造を示す
平面図、図22は図21の要部断面図、図23は図22
のC−C断面図である。この支持部材25は、それぞれ
矩形状とした8枚の板材25aによって構成されてい
る。各板材25aは、円形断面とした収納スペース21
の中心から45度ピッチで均等に配分された放射線上に
位置し、両端が底面21aの一部をカバーする同心円を
描くようにして配置されている。また、各板材25a
は、底面21aから垂直に立てた状態として収納スペー
ス底面の金属板22aに溶接部Wで固定され、底面から
の高さHは全て一定となっている。(特許文献1の図
1、図2参照)
のコンクリートキャスクにおいては、収納スペース21
の底面21aに設けた支持部材25が下記に示す3つの
機能を果たすようになっている。 (1)キャニスタの荷重支持(通常時) (2)冷却空気の通路形成(通常時) (3)キャニスタ落下時等の衝撃吸収(異常時) また、上述した支持部材25は、コンクリートキャスク
の使用目的から、少なくとも60年間という長期間にわ
たっての貯蔵にも耐えることが求められ、従って、金属
製とする必要がある。
5は、荷重支持や冷却通路形成といった通常時の機能に
ついては特に問題はない。しかしながら、ハンドリング
時にキャニスタが落下した時の衝撃吸収機能について
は、図24に示す衝撃荷重Fと変形量δとの関係から明
らかなように、衝撃荷重Fがピーク値Fpに達すると以
後の変形量δは急激に減少する。このため、斜線部の面
積で与えられるエネルギ吸収量Eは比較的小さく、十分
な衝撃吸収能力を得るためには、板材25aの高さHを
大きくして変形量δをかせぐことが必要となる。なお、
コンクリートキャスクの支持部材25においては、たと
えば30トンのキャニスタ10が高さ6mの位置から落
下した時、その加速度を50G以下に抑える衝撃吸収能
力が求められている。
で板材25aの高さHを大きくして変形量δを確保しよ
うとすれば、隣接する板材25aどうしが変形時に干渉
することも考えられるため自ずと限界がある。また、板
材25aの高さHを大きくすることは、コンクリートキ
ャスク20の全高を大きくすることになって好ましくな
い。従って、高さHを大きくすることなしに十分な衝撃
吸収能力を発揮できるコンクリートキャスクの支持部材
構造が望まれる。
ので、高さHを抑えて衝撃吸収能力を向上させることが
できるコンクリートキャスク/キャニスタ間の衝撃吸収
構造及び衝撃吸収方法の提供を目的としている。
決するため、以下の手段を採用した。請求項1に記載の
放射性物質保管容器の衝撃吸収構造は、放射性物質を収
納する第一の容器と、該第一の容器を上部開口から収納
スペースに入れて底面を支持し、前記上部開口に蓋をし
て貯蔵する遮蔽機能付きの第二の容器との間に設けら
れ、前記第一の容器の落下時等に衝撃エネルギを吸収す
る第一及び第二の容器間の衝撃吸収構造であって、前記
収納スペースの底面または前記第一の容器の底面から立
設した複数の板材によって衝撃荷重を受ける支持部材を
構成し、前記板材に傾斜角度θを与えたことを特徴とす
るものである。
構造によれば、傾斜角度θで底面に立設した複数の板材
が衝撃荷重を受けるようにしたので、ピーク荷重が安定
することによって設計を容易にすることができる。ま
た、傾斜した分だけ高さを低く抑えることができる。
以下(0<θ≦30)であることが好ましく、これによ
り、衝撃エネルギの吸収量確保とピーク荷重の安定化と
を両立させることができる。また、前記板材を同方向へ
傾斜させることが好ましく、これにより、変形時に隣接
する板材どうしが互いに干渉するのを防止できる。ま
た、前記板材の基部を底面に埋め込んで溶接することが
好ましく、これにより、溶接による固定が安定する。
撃吸収構造は、放射性物質を収納する第一の容器と、該
第一の容器を上部開口から収納スペースに入れて底面を
支持し、前記上部開口に蓋をして貯蔵する遮蔽機能付き
第二の容器との間に設けられ、前記第一の容器の落下時
等に衝撃エネルギを吸収する放射性物質保管容器の衝撃
吸収構造であって、前記収納スペースの底面または前記
第一の容器の底面に衝撃吸収材よりなる支持部材を設け
たことを特徴とするものである。
構造によれば、衝撃吸収材よりなる支持部材を設けたの
で、衝撃吸収能力を増すことができる。この場合、前記
衝撃吸収材としては、中空材、ハニカム構造材、井桁構
造が好ましい。
撃吸収構造は、放射性物質を収納する第一の容器と、該
第一の容器を上部開口から収納スペースに入れて底面を
支持し、前記上部開口に蓋をして貯蔵する遮蔽機能付き
第二の容器との間に設けられ、前記第一の容器の落下時
等に衝撃エネルギを吸収する放射性物質保管容器の衝撃
吸収構造であって、前記収納スペースの底面または前記
第一の容器の底面に時間差をもって衝撃荷重を受ける支
持部材を設けたことを特徴とするものである。
構造によれば、時間差をもって衝撃荷重を受ける支持部
材を設けたので、ピーク荷重が複数段階で発生して衝撃
エネルギの吸収能力を増すことができる。この場合、前
記支持部材は、底面から立設された高さの異なる複数の
板材によって構成されたものが好ましく、これにより、
高い板材から順に時間差をもって入力を受けることがで
きる。また、前記板材を底面中心から放射線状に配置
し、同一放射線上で高さの異なる配置とするのが好まし
く、これにより、支持部材は底面からほぼ均等な荷重入
力を受けることになる。そして、前記板材の高さは、底
面中心より外周側を高く設定したことにより、第二の容
器の外周側から先に入力を受けるようになる。この場
合、前記板材の高さが周方向において異なるものを組み
合わせて配置してもよい。
異なる複数の衝撃吸収材を組み合わせて構成されたもの
が好ましく、これにより、高い衝撃吸収材から順に時間
差をもって入力を受けることができる。また、前記支持
部材は、前記板材と請求項5から8のいずれかに記載の
衝撃吸収材とを組み合わせて構成してもよい。
衝撃吸収構造は、請求項1から15のいずれかに記載の
放射性物質保管容器の衝撃吸収構造において、前記支持
部材を前記第一の容器に着脱可能に設けたことを特徴と
するものである。
構造とすれば、必要時のみ支持部材を第一の容器に取り
付けすることができるので、取り外した状態では第一の
容器の全長が短くなってハンドリングが容易になる。
は、請求項1から16のいずれかに記載の衝撃吸収構造
を採用した放射性物質保管容器である。この場合、通常
時の荷重支持や冷却流路を十分確保できると共に、落下
時でも小さいHながら衝撃吸収能力も十分であり、比較
的にコンパクトな放射性物質保管容器を得る事ができ
る。
衝撃吸収方法は、放射性物質を収納する第一の容器と、
該第一の容器を上部開口から収納スペースに入れて底面
を支持し、前記上部開口に蓋をして貯蔵する第二の容器
との間に設けられる放射性物質保管容器の衝撃吸収方法
であって、前記第一の容器から支持部材に時間差をもっ
て段階的に入力を与えて衝撃吸収することを特徴とする
ものである。
方法によれば、第一の容器から支持部材に時間差をもっ
て段階的に入力が作用し、ピーク荷重が時間差をもって
段階的に生じるようになるので、大きな衝撃エネルギを
吸収できるようになる。
管容器の衝撃吸収構造の一実施形態を図面に基づいて説
明する。第一の容器としてのキャニスタ10は、図19
に示すように、円筒形状の底部を底板で塞いだ容器本体
11と、上部の開口部を塞ぐ蓋部12とによって構成さ
れる金属製(鋼製またはステンレススチール製など)の
容器である。蓋部12は、内側の一次蓋12aと外側の
二次蓋12bとによって構成され、一次蓋12aの内側
にはさらに、遮蔽ブロック13が設けられている。
をバスケット15に挿入した状態で内部空間に収納保持
し、ヘリウムガスを注入すると共に蓋部12を溶接して
密閉される。ここで注入されるヘリウムガスは、使用済
燃料14の冷却促進を目的としており、このヘリウムガ
スにより熱伝導性が向上して対流による冷却効率が高め
られる。なお、図中の符号16は、一次蓋12aに設け
られて水抜き等に使用される開口部を閉じる蓋材であ
る。また、バスケット15は、格子状断面を有する使用
済燃料14の保持容器であり、各格子15a毎に1本の
使用済燃料14を収納して保持する機能を有している。
合、図20に示すように、キャニスタ10は第二の容器
としてのコンクリートキャスク20の中に収納して貯蔵
される。このコンクリートキャスク20は、キャニスタ
10を収納する円柱状の収納スペース21を形成して底
部が閉じられた円筒形状のキャスク本体22と、キャニ
スタ10を出し入れするための上部開口23を塞ぐ蓋部
24とによって構成されている。キャスク本体22は、
金属板22a及びコンクリート層22bによって構成さ
れ、収納スペース21を形成する内周面側に金属板22
aが貼り付けられたコンクリート製となっている。蓋部
24は、金属板24a、コンクリート層24b及び蓋取
付ボルト24cによって構成され、キャニスタ10の二
次蓋12bと対向する底面を除くコンクリート層24b
の周囲に金属板24aが貼り付けられたコンクリート製
となっている。
ス21の底面21aには、所定の収納位置でキャニスタ
10の荷重を支持すると共に、キャニスタ10との間に
対流冷却を行う冷却空気CAの流通路(空間)を形成す
るように、支持部材25が設けられている。この支持部
材25は、たとえば底面に放射状に配置して垂直に立設
された複数枚の板材25aよりなり、ハンドリング時に
キャニスタ10が落下した場合等の異常時には、変形に
よって落下エネルギを吸収するショックアブソーバとし
ての機能も備えている。
って対流冷却するため、キャスク本体22の下部側面に
は冷却空気CAを導入する空気導入口26が複数箇所に
設けられている。この空気導入口26から導入された冷
却空気CAは、屈曲した流路を経て収納スペース21内
に入り、キャニスタ10の側面に沿って上昇した後、キ
ャスク本体22と蓋部24との間に屈曲して形成された
流路を経て、上部側面に開口する複数の空気出口27か
ら外部へ流出する。この結果、コンクリートキャスク2
0の収納スペース21内は、冷却空気CAとして導入し
た外気の自然通気によって換気・冷却される。
キャスク20の収納スペース21について、その底面2
1aの部分断面構造を示している。なお、図中の符号2
2aはキャスク本体22の金属板、22bはコンクリー
ト層、30は支持部材を構成する板材である。
面21aに立設した複数枚の板材30によって、通常時
におけるキャニスタ10の荷重支持及びハンドリング中
にキャニスタ10が落下した場合の衝撃荷重を受ける支
持部材が構成されている。この板材30は、円形とした
底面21aの中心からたとえば45度の等ピッチで延び
る放射線上に8枚設けられている(図21参照)。各板
材30は、矩形状とした板の適所から角度θで略くの字
状に折曲されている。板材30の一方の端部は、金属板
22aに設けられた溝部22cに挿入され、金属板22
aとの間を溶接することによって溶接部Wで固定され
る。
設けると、垂直(θ=0)に設けた従来例と比較して、
高さを低くできるだけでなく、衝撃エネルギの吸収量を
確保すると供に、ピーク荷重の安定化を図ることができ
る。一方の衝撃エネルギ吸収量については、実験の結
果、傾斜角度θを設けることによって図2に示すような
2段階の変形が生じるためと考えられる。すなわち、板
材30の折曲部に生じる曲げ変形に加えて、上端側の途
中から逆向きに折り返されるという2箇所の曲げ変形に
よって、大きな衝撃エネルギを吸収することができる。
材30を正確に傾斜角度θ=0で垂直に立設することは
多大の作業工数やコストの増加を伴うこととなって困難
であり、従って、微小ながらも角度にばらつきが生じて
いるためと考えられる。すなわち、正確に垂直設置され
た板材30のピーク荷重は大きくなるものの、僅かでも
傾斜したもののピーク荷重は低下してしまうので、ピー
ク荷重値にばらつきが生じて設計が困難になる。しか
し、上述した本発明のように、板材30に傾斜角度θを
設けることで、傾斜角度に多少のばらつきがあってもピ
ーク荷重の変動幅を小さくして安定化することができる
ので、板材30を用いた衝撃吸収構造の設計が容易にな
る。
いては最適値がある。これを図3に基づいて説明する。
図3は、板材30の高さLに対する変形量δの割合(δ
/L)と、断面降伏荷重F0に対する衝撃荷重Fの割合
(F/F0)との関係について、4種類の傾斜角度θ
(0度,7度,30度,45度)について示したもので
ある。
大きいという問題はあるものの、ピーク荷重及び衝撃エ
ネルギの吸収量は大きい。しかし、θ=45度まで大き
く傾斜させると、ピーク荷重は大幅に低下してほとんど
存在しなくなり、衝撃エネルギの吸収量も小さい。ま
た、θ=30度の場合には、ピーク荷重は小さくなるも
ののはっきりと存在しており、衝撃エネルギの吸収量も
そこそこ確保することができる。
かなり大きく、その衝撃エネルギ吸収量はθ=0度の場
合より大きくなっている。従って、板材30の傾斜角度
θについては、板材30の板厚、材質等を考慮して、0
<θ≦30の範囲内で適宜設定するのが好ましく、特
に、θ=7±3度が最も好ましい値となる。
角度θの方向が同方向となるようにして、すなわち円周
方向において時計廻り方向か反時計廻り方向のいずれか
へ統一して傾斜させることが好ましい。これにより、衝
撃荷重を受けた板材30が変形する時、隣接する板材ど
うしが互いに干渉するのを防止できる。従って、各板材
30においては、設計通りの変形をして所望の衝撃エネ
ルギ吸収量を確保することができる。
て固定する時には、下端側となる基部30aが、底面2
1aを形成している金属板21aに設けられている溝部
22cに挿入して埋め込まれた状態で溶接する。このよ
うにして溶接部Wを溶接する溶接構造を採用することに
より、板材30の溶接による固定を安定化することがで
きる。
納スペース21の底面21aに衝撃吸収能力に優れた衝
撃吸収材よりなる支持部材40を設けてある。図4に示
す実施形態では、衝撃吸収材として円形断面の中空材
(パイプ)41を使用している。この中空材41は、円
形とした底面21aの中心からたとえば45度の等ピッ
チに延びる放射線上に8本配置されている。この場合、
各中空材41の外径及び長さは同じにしてあり、従っ
て、底面21aからの高さHは全て一定となり、また、
8本の中空材41は、両端が同心円を描くようにして配
置されている。なお、中空材41の配置状態や配置数に
ついては、図4に示したものに限定されることはなく、
また、中空材41の断面形状についても、円形パイプに
限定されることはなく、たとえば角パイプであってもよ
い。
化された材料を切断して使用できるので、高さHが均一
になるよう底面21aに固定したり、衝撃エネルギの吸
収能力を所望の値に設計するのは容易である。また、中
空材41を使用することは、冷却空気CAの通路形成と
いう面でも優れている。
収材には、たとえば図5に示した第1変形例の構成が可
能である。この第1変形例の構成では、複数の中空材4
1を積み重ねた状態にして適宜結合してある。図示の構
成例では、合計10本の中空材41を4段に積み重ねる
ことで、全体を高さHとしてある。なお、図示の構成例
では全数が同一外径の中空材41を積み重ねてあるが、
異なる外径の中空材を適宜組み合わせてもよい。
41を使用して多様な高さHを設定でき、また、衝撃荷
重は、積み重ねられた各中空材41に時間差をもって段
階的に入力するようになるので、衝撃エネルギの吸収量
を増すことができる。なお、時間差をもって段階的に衝
撃荷重が入力する場合の作用効果については、後述する
第3の実施形態で詳しく説明する。
形例を図6に示して説明する。この変形例では、複数段
に積み重ねた中空材41の外側を、コ字状断面に折曲し
た板材42で囲んだ構成としてある。このような構成と
しても、衝撃荷重が板材42及び中空材41に段階的に
入力するようになるので、衝撃エネルギの吸収量を増す
ことができる。
て衝撃エネルギの吸収量が大きいハニカム構造材43を
使用した構成例を示している。図示の例では、矩形断面
とした中空材の中にハニカム構造部を設けた柱状のハニ
カム構造材43を採用し、底面21aに45度ピッチで
放射状に配置してある。なお、図示の構成例では、全て
のハニカム構造材43の高さHは一定となっているが、
衝撃荷重が時間差をもって段階的に入力するよう異なる
高さとしてもよい。
て井桁構造を示したものである。この井桁構造44は、
後述する衝撃荷重の入力に時間差をもたせるため、中央
部より外周部側の高さが高くなっているが(H1>H2
>H3)、全体が同じ高さであってもよい。また、一体
の井桁構造44を底面21aの全体にわたって均等に設
置してもよいし、あるいは、複数に分割したものを適宜
分散して配置してもよい。なお、図示の例では上下方向
に1段とした井桁構造を採用しているが、複数段階のも
のであってもよい。
トキャスク/キャニスタ間の衝撃吸収構造は、収納スペ
ース21の底面21aに時間差をもって衝撃荷重を受け
る支持部材50を設けたものであり、高さの異なる複数
の板材51a,51b,51c(以下では、3枚を1組
として板材51と呼ぶ)を1組として、円形とした底面
21aの中心から放射状に配置されている。なお、1組
の板材51については、上述した3枚1組に限定される
ものではなく、2枚または4枚以上を1組としてもよ
い。
ッチに延びる放射線上に8組の板材51が立設されてい
る。各板材51は、底面21aから垂直(傾斜角度θ=
0)に立設されてもよいが、第1の実施形態に示したよ
うに、適当な傾斜角度θを設けて設置するのが好まし
い。さらに、各板材51は、図1に示すように、金属板
22aに設けた溝部に基部を挿入した状態で溶接するの
が好ましい。
外側の板材51aの高さをH1、中間の板材51bの高
さをH2、内側の板材51cの高さをH3とすれば、H
1>H2>H3の関係となり、外側から内側へ行くほど
低く設定されている。また、外周側に立設された8枚の
板材51a、中間に立設された8枚の板材51b及び内
側に立設された板材51cは、それぞれが同一の長さを
有し、各端部が同一の円周上に位置するよう配置されて
いる。
キャニスタ10が落下して衝撃荷重が作用するとき、高
さがH1で最も高い外周側の板材51aに最初の入力が
作用する。この結果、板材51aが最初に変形して衝撃
荷重を吸収し、図10に示すように、最初のピーク荷重
F1が発生する。この後、高さH2の板材51bに衝撃
荷重が作用することでピーク荷重F2が発生し、最後
に、高さH3の板材51cに衝撃荷重が作用することで
ピーク加重F3が発生する。このように、時間差をもっ
て板材51a,51b,51cが順次変形してピーク加
重F1,F2,F3を発生するので、全体として大きな
衝撃エネルギを吸収することができる。すなわち、図2
の斜線部面積Eが3つのピークをもつことで大きくなる
ので、板材51の高さHを抑制して衝撃エネルギの吸収
量を増すことができる。
て最初に衝撃荷重を受けるようにしたので、中空容器で
あるキャニスタ10側では、落下時に容器本体11を形
成している縦壁(円筒)部分に最初の入力が入るように
なり、キャニスタ10が破損するのを防止する上で好都
合となる。
例を示している。この構成例では、板材51を放射状に
等ピッチで配置した点、そして、外側の板材51ほど高
くした点は同じであるが、3枚1組の配列が異なってい
る。すなわち、円周方向において高さの異なる板材51
を組み合わせた配置とされている。具体例を示すと、高
さH1の板材51a及び高さH3の板材51cは45度
ピッチの放射線上に配置され、高さH2の板材51b
は、半径方向における板材51a,51cの中間位置
で、かつ、円周方向においても隣接する放射線の中間位
置(45度を二分した22.5度だけ旋回させた位置)
に配置されている。
同様の作用効果が得られるだけでなく、各板材51の1
枚当たりについて半径方向長さを大きくとれるので、衝
撃エネルギの吸収量を増すことができる。なお、板材5
1の配置は、図11に限定されるものではなく、板材5
1の数と共に種々の変形例が可能である。
例を示している。この構成例では、底面21aに立設さ
れた板材51の方向が上述した図9及び図11と異なっ
ている。すなわち、上述した図9及び図11では放射線
上に立設されていた板材51が、同心円上に多角形を描
くようにして8組配列されている。この場合も、外側に
配置された板材51aの高さH1が最も高く、内側に配
置された板材51cの高さH3が最も低く設定されてい
る。なお、各板材51の半径方向については、図示した
ように同一放射線上に3枚の板材51a,51b、51
cの中心が一致するようにしてもよいし、適宜ずらした
配置も可能である。このような構成としても、板材51
の高さHを抑制して衝撃エネルギの吸収量を増すことが
できる。
例を示している。この場合、板材51の高さは、H1か
らH2へ変化するよう傾斜している。すなわち、上述し
た分割構造とは異なり、1枚の板材51で高さが変化す
るようにしたものである。なお、この構成例でも、放射
線上に立設した板材51は外側の高さH1が内側の高さ
H2より大きくしたものが好ましい。また、必要に応じ
て、全長にわたって傾斜させるのではなく、外側に適当
な平坦部を設けてもよい。
1によって構成していたが、以下に説明する変形例で
は、第2の実施形態で示した衝撃吸収材を用いた構成例
について説明する。図14に示す第3の実施形態に係る
第4変形例では、外径の異なる2種類の中空材41A,
41Bを交互に放射状に配置して、2段階に高さの異な
る支持部材50が構成されている。具体的には、中空材
41Aの外径をdとし、中空材41Bの外径をDとして
いるので、高さがD及びd(D>d)の2段階よりなる
支持部材50となる。
に外径Dの中空材41Bを変形させることにより、第1
段階のピーク加重が発生して衝撃エネルギを吸収する。
さらに、時間差を経て外径dの中空材41Aを変形させ
るので、第2段階のピーク加重が発生してさらに衝撃エ
ネルギを吸収することができる。なお、図示の例では外
径が異なる2種類の中空材41A,41Bを使用してい
たが、3種類またはそれ以上の組合せが可能なことは言
うまでもない。
変形例は、外径によって決まる高さHが異なる、たとえ
ば3種類の中空材41A,41B,41Cを放射線上に
配置したものである。具体的には、高さH1の中空材4
1Aと、高さH2の中空材41Bと、高さH3の中空材
41Cとが1組となり、外側を高くして内側が低くなる
ように配列してある。すなわち、この第5変形例は図9
に示した板材51を中空材41に代えた構成のものであ
り、従って、その作用効果も実質的に同様となる。ま
た、1組が3種類よりなる中空材41A,41B,41
Cの配置は、図示の例に限定されることはなく、たとえ
ば図11や図12に示す板材51a,51b,51cと
同様にしてもよい。なお、図示の例では1組が3種類の
中空材を組合せているが、2種類あるいは4種類以上と
してもよい。
変形例は、上述した板材51と中空材41とを組み合わ
せ、高さHに差を設けて交互に配置してある。図示の構
成例では、板材51の高さをH1とし、3本の中空材4
1を積み重ねて高さH2にしてある。この場合、板材5
1及び中空材41は放射線状に配置され、最初に板材5
1が衝撃荷重を受けて変形し、第1のピーク荷重が発生
して衝撃エネルギを吸収する。そして、板材51がある
程度まで変形した後には中空材41に衝撃荷重の入力が
入り、中空材41の変形によって第2のピーク荷重が発
生してさらに衝撃エネルギを吸収する。
持部材を構成する材料の強度や板厚などを考慮し、板材
51、中空材41、ハニカム構造材43、井桁構造44
などから適宜選択することによって、高さの異なる種々
の組合せとした最適の衝撃吸収構造が可能である。
は、支持部材がコンクリートキャスク20の底面21a
に設けられているが、たとえば図17に示すように、同
様の構成をキャニスタ10に設けることも可能である。
この場合、支持部材は容器本体11の底面11aに固定
して設けられるので、上述した各実施形態において底面
21aを形成していた金属板22aを、容器本体11の
底面11aを形成している底面部材と読み替えればよ
い。なお、図17においては、第3の実施形態に係る第
1変形例(図11参照)の構成を採用した場合の斜視図
が示されており、支持部材50については、同じ符号を
付してある。
施形態は、キャニスタ10の底面11aに取り付ける支
持部材50を着脱可能な構造としたものである。この実
施形態では、キャニスタ10とは別体の支持構造体60
を用意し、その底面61に支持部材50を固定して取り
付ける。従って、図17の底面11aに代えて、支持構
造体60の底面61に支持部材50が固定して設けられ
ている。この支持構造体60は、キャニスタ10の外径
と略一致し、キャニスタ10の底部を収納可能な内径と
した円筒状の嵌合部62を有している。支持構造体60
とキャニスタ10との着脱は、たとえばボルト63によ
ってなされる。
な時だけ支持構造体60を取り付けて使用することがで
きるので、キャニスタ10に固定された構造のものと比
較して全長が短くなり、その分ハンドリングが容易にな
る。なお、上述した支持構造体60は、必要に応じて溶
接等で固定する部品として使用することも可能である。
ャスク/キャニスタ間の衝撃吸収構造によれば、時間差
をもって衝撃荷重を受ける支持部材を設けたので、高さ
Hを抑制してもピーク荷重が複数段階で発生するので、
衝撃エネルギの吸収能力を増すことができる。従って、
キャニスタから支持部材に、時間差をもって段階的に入
力を与えて衝撃エネルギを吸収する、という衝撃エネル
ギ吸収能力の高い衝撃吸収方法を実現することができ
る。また、支持部材として板材を使用する場合には、傾
斜角度θに傾斜させて立設することにより、ピーク荷重
を安定化して大きな衝撃エネルギ吸収量を確保すること
ができる。
(1)支持部材をコンクリートキャスク20の底面に設
置、(2)支持部材をキャニスタ10の底面に設置、
(3)キャニスタに着脱可能な支持構造体の底面に支持
部材を設置のうち、いずれの構造を採用してもよい。
限定されるものではなく、たとえば板材の形状など、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更するこ
とができる。
スタ間の衝撃吸収構造によれば、以下の効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、傾斜角度θで底面に立設
した複数の板材が衝撃荷重を受けるようにしたので、傾
斜により高さHを低く設定できるようになる。さらに、
ピーク荷重が安定することによって支持部材の設計を容
易にすることができ、安定した衝撃吸収性能の衝撃吸収
構造を得ることができる。特に、板材の傾斜角度θを3
0度以下(0<θ≦30)にすれば、衝撃エネルギの吸
収量確保とピーク荷重の安定化とを両立させることがで
きる。また、板材を同方向へ傾斜させることにより、変
形時に隣接する板材どうしが互いに干渉するのを防止で
きるため、設計通りの衝撃エネルギ吸収量を確実に得る
ことができる。
ハニカム構造材、井桁構造のような衝撃吸収材よりなる
支持部材を設けたので、高さを抑制して衝撃吸収能力を
増すことができる。
もって衝撃荷重を受ける支持部材を設けたので、ピーク
荷重が複数段階で発生するようになり、結果として衝撃
エネルギの吸収能力を増すことができる。この場合、底
面から立設された高さの異なる複数の板材によって構成
された支持部材とすれば、底面からの高さが高い板材か
ら順に時間差をもって入力を受けるので、ピーク荷重を
複数段階に発生させることができる。また、板材を底面
中心から放射線状に配置し、同一放射線上で高さの異な
る配置とすれば、支持部材は相手方の底面からほぼ均等
な荷重入力を受けることになる。また、板材の高さが底
面中心より外周側を高く設定すれば、キャニスタの外周
側から先に入力を受けるようになり、キャニスタの破損
を防止する上で有利になる。
吸収材を組み合わせて構成した支持部材とすれば、高さ
の高い衝撃吸収材から順に時間差をもって入力を受ける
ことができる。なお、板材と衝撃吸収材とを組み合わせ
て構成した支持部材としてもよい。
のみ支持部材をキャニスタに取り付けすることができる
ので、取り外した状態ではキャニスタの全長が短くなっ
てハンドリングが容易になる。
の荷重支持や冷却能力を十分確保できると共に、小さい
Hながら衝撃吸収能力も十分であり、比較的にコンパク
トな放射性物質保管容器を得る事ができる。
スタから支持部材に時間差をもって段階的に入力が作用
し、ピーク荷重が時間差をもって段階的に生じるように
なるので、比較的低い高さの支持部材としても大きな衝
撃エネルギを吸収できるようになる。
造の第1の実施形態を示す部分断面図である。
示す断面図である。
L)と、断面降伏荷重F0に対する衝撃荷重Fの割合
(F/F0)との関係を示すグラフである。
造の第2の実施形態を示す図で、(a)は平面図、
(b)は(a)のA−A断面図である。
す図である。
す図である。
す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B
断面図である。
す斜視図である。
造の第3の実施形態を示す図で、(a)は平面図、
(b)は(a)の断面図である。
(δ)と衝撃荷重(F)との関係を示すグラフである。
示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)の断面図で
ある。
示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)の断面図で
ある。
示す図で、(a)は断面図、(b)は平面図である。
示す平面図である。
示す断面図である。
示す断面図である。
構造の第4の実施形態として、キャニスタの底部を示す
斜視図である。
構造の第5の実施形態として、キャニスタの底部を示す
斜視図である。
ある。
た状態を示す要部断面斜視図である。
吸収構造の従来例を示す平面図である。
(δ)と衝撃荷重(F)との関係を示すグラフである。
Claims (18)
- 【請求項1】 放射性物質を収納する第一の容器と、該
第一の容器を上部開口から収納スペースに入れて底面を
支持し、前記上部開口に蓋をして貯蔵する遮蔽機能付き
の第二の容器との間に設けられ、前記第一の容器の落下
時等に衝撃エネルギを吸収する第一及び第二の容器間の
衝撃吸収構造であって、 前記収納スペースの底面または前記第一の容器の底面か
ら立設した複数の板材によって衝撃荷重を受ける支持部
材を構成し、前記板材に傾斜角度θを与えたことを特徴
とする放射性物質保管容器の衝撃吸収構造。 - 【請求項2】 前記板材の傾斜角度θが30度以下(0
<θ≦30)であることを特徴とする請求項1記載の放
射性物質保管容器の衝撃吸収構造。 - 【請求項3】 前記板材を同方向へ傾斜させたことを特
徴とする請求項1または2記載の放射性物質保管容器の
衝撃吸収構造。 - 【請求項4】 前記板材の基部を底面に埋め込んで溶接
したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
の放射性物質保管容器の衝撃吸収構造。 - 【請求項5】 放射性物質を収納する第一の容器と、該
第一の容器を上部開口から収納スペースに入れて底面を
支持し、前記上部開口に蓋をして貯蔵する遮蔽機能付き
第二の容器との間に設けられ、前記第一の容器の落下時
等に衝撃エネルギを吸収する放射性物質保管容器の衝撃
吸収構造であって、 前記収納スペースの底面または前記第一の容器の底面に
衝撃吸収材よりなる支持部材を設けたことを特徴とする
放射性物質保管容器の衝撃吸収構造。 - 【請求項6】 前記衝撃吸収材が中空材であることを特
徴とする請求項5記載の放射性物質保管容器の衝撃吸収
構造。 - 【請求項7】 前記衝撃吸収材がハニカム構造材である
ことを特徴とする請求項5記載の放射性物質保管容器の
衝撃吸収構造。 - 【請求項8】 前記衝撃吸収材が井桁構造であることを
特徴とする請求項5記載の放射性物質保管容器の衝撃吸
収構造。 - 【請求項9】 放射性物質を収納する第一の容器と、該
第一の容器を上部開口から収納スペースに入れて底面を
支持し、前記上部開口に蓋をして貯蔵する遮蔽機能付き
第二の容器との間に設けられ、前記第一の容器の落下時
等に衝撃エネルギを吸収する放射性物質保管容器の衝撃
吸収構造であって、 前記収納スペースの底面または前記第一の容器の底面に
時間差をもって衝撃荷重を受ける支持部材を設けたこと
を特徴とする放射性物質保管容器の衝撃吸収構造。 - 【請求項10】 前記支持部材が、底面から立設された
高さの異なる複数の板材によって構成されていることを
特徴とする請求項9記載の放射性物質保管容器の衝撃吸
収構造。 - 【請求項11】 前記板材を底面中心から放射線状に配
置し、同一放射線上で高さの異なる配置にしたことを特
徴とする請求項10記載の放射性物質保管容器の衝撃吸
収構造。 - 【請求項12】 前記板材の高さは、底面中心より外周
側を高く設定したことを特徴とする請求項10または1
1記載の放射性物質保管容器の衝撃吸収構造。 - 【請求項13】 前記板材の高さが周方向において異な
るものを組み合わせて配置したことを特徴とする請求項
12記載の放射性物質保管容器の衝撃吸収構造。 - 【請求項14】 前記支持部材が、底面からの高さが異
なる請求項5から8のいずれかに記載の衝撃吸収材を複
数組み合わせて構成されていることを特徴とする請求項
9記載の放射性物質保管容器の衝撃吸収構造。 - 【請求項15】 前記支持部材が、前記板材と請求項5
から8のいずれかに記載の衝撃吸収材とを組み合わせて
構成されていることを特徴とする請求項10から13の
いずれかに記載の放射性物質保管容器の衝撃吸収構造。 - 【請求項16】 請求項1から15のいずれかに記載の
放射性物質保管容器の衝撃吸収構造において、 前記支持部材を前記第一の容器に着脱可能に設けたこと
を特徴とする放射性物質保管容器の衝撃吸収構造。 - 【請求項17】 放射性物質を収納する第一の容器と、
該第一の容器を上部開口から収納スペースに入れて底面
を支持し、前記上部開口に蓋をして貯蔵する遮蔽機能付
きの第二の容器との間に設けられ、前記第一の容器の落
下時等に衝撃エネルギを吸収する第一及び第二の容器間
の衝撃吸収構造であって、請求項1から請求項16のい
ずれかの衝撃吸収構造を有する放射性物質保管容器。 - 【請求項18】 放射性物質を収納する第一の容器と、
該第一の容器を上部開口から収納スペースに入れて底面
を支持し、前記上部開口に蓋をして貯蔵する遮蔽機能付
き第二の容器との間に設けられる放射性物質保管容器の
衝撃吸収方法であって、 前記第一の容器から支持部材に時間差をもって段階的に
入力を与えて衝撃吸収することを特徴とする放射性物質
保管容器の衝撃吸収方法。
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-
2002
- 2002-11-06 JP JP2002322296A patent/JP4115250B2/ja not_active Expired - Lifetime
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