JP2003207347A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

Info

Publication number
JP2003207347A
JP2003207347A JP2002005994A JP2002005994A JP2003207347A JP 2003207347 A JP2003207347 A JP 2003207347A JP 2002005994 A JP2002005994 A JP 2002005994A JP 2002005994 A JP2002005994 A JP 2002005994A JP 2003207347 A JP2003207347 A JP 2003207347A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
area
voice
area code
address information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002005994A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Inagaki
稲垣  賀一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2002005994A priority Critical patent/JP2003207347A/ja
Publication of JP2003207347A publication Critical patent/JP2003207347A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Navigation (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電話回線を通じて所望地域の地域情報を取得
する機能を、既存の手段を利用した簡単な構成で実現
し、実際の使い勝手の向上も実現すること。 【解決手段】 所望の地域についての気象情報を「17
7天気予報電話サービス」から取得しようとする際に
は、住所情報と「テンキヨホウ」という音声とを組み合
わせた音声信号を音声入力装置7を通じて入力する。す
ると、制御装置2は、入力された音声信号をボイスコマ
ンドとして認識し、地図データ入力装置4を通じて取得
した地図データを入力音声信号中の住所情報に基づいて
検索することにより、当該住所情報により示される地域
に存在する役所の電話番号に付された市外局番を抽出す
る。さらに、制御装置2は、携帯電話機17を介して
「177天気予報電話サービス」に抽出した市外局番を
付与して電話をかけることにより、入力された住所情報
に対応した地域の気象情報を取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナビゲーション用
の地図画面を表示装置上に表示するための地図データを
備えたナビゲーションシステムに用いられる通信装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年のカーナビゲーションシステムにお
いては、携帯電話機を利用した多彩な通信機能を搭載す
ることが一般的になりつつあり、このような通信機能の
一例として、所望地域の最新の気象情報を携帯電話機を
通じて取得し、その気象情報を表示装置或いは音声出力
を通じて報知するという機能がある。このような気象情
報取得機能を実現するために、従来では、所望地域の気
象情報を専用の情報配信センタからインタネット経由で
ダウンロードする構成が実現されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成では、情報配信センタを利用するための会員登
録が必要になると共に、インタネットプロバイダとの契
約が必要になるという問題点があった。これに対して、
携帯電話機により「177天気予報電話サービス」(日
本気象協会(JWA)がNTT東日本(東日本電信電話
株式会社)及びNTT西日本(西日本電信電話株式会
社)を通じて情報提供を行っている天気予報サービス)
へ電話をかければ遠隔地の気象情報を聞くことが可能で
ある。しかし、所望の地域の気象情報を聞くためには当
該地域の市外局番が必要になるのに対して、多数ある市
外局番を全部記憶することは極めて困難であるため、実
際には所望地域の気象情報を容易に取得することが難し
くなるという問題点がある。
【0004】上述のような問題点を解決できる手段とし
て、例えば特開2000−278369号公報に見られ
る通信装置が考えられている。このものでは、電話番号
のうちの市外局番とこれに対応する行政区画名との組み
合わせ、並びに利用頻度が高い電話サービス(177天
気予報電話サービスなど)の電話番号や著名な通信対象
(東京タワーなど)の電話番号などを含む専用の電話番
号データベースを用意し、音声信号により行政区画名が
入力されたときに、電話番号データベースから当該行政
区画名に対応した市外局番を取得し、その市外局番を利
用して電話をかけることにより各地域のサービス(例え
ば、177天気予報電話サービス)を受ける構成となっ
ている。しかしながら、この通信装置では、専用の電話
番号データベースを新たに用意しなければならず、全体
構成が複雑化するという新たな問題点が発生する。ま
た、電話番号データベースに登録されている行政区画名
を忠実に音声入力する必要があるため、登録されていな
い音声信号が入力された場合には、当該音声信号に対応
した地域の市外局番を取得することが全く対応不可能で
あり、実際の使い勝手に劣るという問題点があった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、電話回線を通じて所望地域の地域情報を取得する
機能を、既存の手段を利用した簡単な構成で実現できる
と共に、実際の使い勝手の向上も実現できる通信装置を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した手段を採用できる。この手段によ
れば、ユーザが、所望の地域についての地域情報を、電
話回線を通じて地域情報を供給するための情報配信セン
タから取得しようとする際には、その地域情報の取得の
ために予め決められた音声信号(例えば、地域情報が気
象情報であった場合には「テンキヨホウ」、「キショウ
ジョウホウ」などに決定しておくことが考えられる)と
当該地域に対応した住所情報を特定可能な音声信号とを
音声入力装置を通じて入力する。すると、入力された音
声信号が音声認識手段においてボイスコマンドとして認
識されるようになり、これに応じて、市外局番抽出手段
が、入力された住所情報に基づいてナビゲーションシス
テムに備えられている地図データを検索することによ
り、当該住所情報により示される地域に存在する特定施
設の電話番号に付された市外局番を抽出するようにな
る。また、これに応じて、情報取得手段が、通信手段か
ら情報配信センタに対して上述のように抽出された市外
局番を付加して電話をかけることにより当該情報配信セ
ンタから上記市外局番に対応した地域についての地域情
報を取得するようになる。
【0007】この結果、電話回線を通じて所望地域の地
域情報を取得する機能を、ナビゲーションシステムに備
えられている地図データ及び当該地図データの検索機能
などの既存の手段を利用した簡単な構成で実現できるよ
うになる。また、地域情報を取得する際には、その情報
の取得対象地域に対応した住所情報を特定可能な音声信
号を入力することになるが、一般的に、ナビゲーション
システムに備えられている地図データ中には、住所情報
を特定可能なデータ(全国を網羅した詳細な住所データ
は勿論のこと、地点名、施設名などのデータ)が極めて
多種類収納されているのが通常であるから、住所情報を
特定可能な音声信号の種類が限定される恐れがなくな
る。このため、住所情報を特定するために比較的曖昧な
内容の音声信号が入力された場合でもその住所情報を特
定可能になり、実際の使い勝手の向上も実現できるよう
になる。また、上記地図データ中には、施設の電話番号
データも極めて多数(例えば多いもので3千万件程度)
収納されているから、市外局番抽出手段による市外局番
の抽出処理を効果的に行うことができる。
【0008】請求項2記載の手段によれば、ユーザが、
その現在位置についての地域情報を情報配信センタから
取得しようとする際には、地域情報の取得のために予め
決められた音声信号のみを音声入力装置を通じて入力す
る。すると、入力された音声信号が音声認識手段におい
てボイスコマンドとして認識されるようになり、これに
応じて、市外局番抽出手段が、ナビゲーションシステム
に備えられた位置検出器の出力に基づいて現在位置を検
出すると共に、その現在位置の住所情報に基づいて当該
ナビゲーションシステムに備えられた地図データを検索
することにより当該住所情報に存在する特定施設の電話
番号に付された市外局番を抽出するようになる。これに
応じて、情報取得手段が、情報配信センタに対して上述
のように抽出された市外局番を付加して電話をかけるこ
とにより、当該情報配信センタから上記市外局番に対応
した地域、つまりユーザの現在位置についての地域情報
を取得するようになる。従って、現在位置についての地
域情報も極めて容易に取得できる。
【0009】請求項3記載の手段によれば、住所情報を
特定可能な音声信号として、施設名、地点名を入力する
だけでその施設或いは地点についての地域情報を容易に
取得できるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明をカーナビゲーショ
ンシステムに適用した一実施例について図面を参照しな
がら説明する。全体の電気的構成を概略的に示す図1に
おいて、カーナビゲーション装置1は、そのナビゲーシ
ョン動作を制御する機能を有した制御装置2(音声認識
手段、市外局番抽出手段、情報取得手段に相当)に対し
て、位置検出器3、地図データ入力装置4、表示装置
5、操作スイッチ群6、音声入力装置7、音声出力装置
8、内部記憶装置9、外部記録媒体10、外部センサ群
11、携帯電話インタフェース部12(通信手段に相
当)などを接続して構成されている。
【0011】制御装置2は、マイクロコンピュータとし
て構成されたもので、CPU、ROM、RAM、I/O
インタフェース、タイマ及びこれらを接続するバスなど
(何れも図示せず)を備えている。これらのうち、RO
Mには、カーナビゲーション用のプログラムや本発明の
要旨に関係した通信プログラムなどが格納され、RAM
にはプログラム実行時の処理データや地図データ入力装
置4から取得した道路地図データなどが一時的に格納さ
れる。
【0012】位置検出器3は、絶対方位を検出するため
の地磁気センサ13、車両の走行距離を検出するための
距離センサ14、ヨー角速度(ヨーレート)を検出する
ためのジャイロスコープ15及びGPS用人工衛星から
の信号を受信するGPS受信機16から構成されてお
り、車両の現在位置情報を算出する部分である。この位
置検出器3は、各構成要素が性質の異なる検出誤差を有
するため、互いに検出誤差を補間しながら精度の高い位
置検出を行うようになっているが、要求される検出精度
で現在位置を算出可能であれば全部の構成要素を備える
必要はない。また、ステアリングホイールの回転センサ
や各タイヤホイールの回転を検出する車輪センサなどを
組み合わせて位置検出器3を構成しても良い。
【0013】地図データ入力装置4は、例えばCD−R
OMやDVD−ROM或いはハードディスクなどのよう
な大容量の地図用情報記録媒体(図示せず)から地図デ
ータを読み取るためのものである。この場合、情報記録
媒体には、地図表示のための地図描画用データ、マップ
マッチングや経路探索、経路誘導などの種々の処理に必
要な道路データ、交差点の詳細データから成る交差点デ
ータ、背景レイヤのための背景データ、市町村名を含む
地名などを地図画面上に表示するための地域名称デー
タ、各地名などの地図上の絶対的な位置を示す座標デー
タなどを含む道路地図用データベースや、施設名称及び
その所在地、電話番号などのデータを所定順(例えばジ
ャンル順や50音順)に並べた施設データベースなど、
多様な情報を蓄積したデータベースを含む地図データが
記憶されている。特に、施設データベースは、例えば図
2に示すような内容となっている。
【0014】即ち、図2に示された施設データベース
は、施設ジャンル(役所、レストラン、名所・旧跡、
駅、遊園地など)を先頭項目としており、その施設ジャ
ンルに対して、施設の属する県名、施設名、所在地、電
話番号、施設名の読みなどのデータがツリー構造で格納
されている。この施設データベースを利用することによ
り、電話番号から施設名や所在地を検索する機能や、施
設名から電話番号や所在地を検索する機能などを実現で
きるものである。尚、このような機能は、カーナビゲー
ション装置において周知のものであるから、その具体的
内容の説明は省略する。
【0015】図1に翻って、表示装置5は、カラー表示
可能なディスプレイユニットより成るもので、地図デー
タ入力装置4を通じて取得した地図描画用データに基づ
いて描画された道路地図画面やメニュー画面などが表示
されるようになっている。尚、道路地図画面上には、位
置検出器3から入力された車両現在位置を示す現在位置
マークや演算により決定された案内経路などの付加デー
タが重ねて表示されるものである。
【0016】操作スイッチ群6は、表示装置5の周辺に
配置されたメカニカルスイッチや表示装置5のカラー液
晶ディスプレイ上に形成されたタッチスイッチなどから
成り、各種のデータや設定事項などの操作入力を制御装
置2に与えるために設けられている。
【0017】音声入力装置7は、ユーザ(話者)が発す
るボイスコマンドを制御装置2に入力するために設けら
れたもので、運転席近辺に配置されるマイクロホンを含
んで構成されている。この実施例では、音声入力装置7
は、後述する携帯電話機17によるハンズフリー通話用
の音声入力インタフェースと兼用している。また、音声
出力装置8は、音声合成回路、アンプ、スピーカなどを
備えたもので、制御装置2からの音声情報に応じた任意
の音声出力や後述する携帯電話機17の受話音声に応じ
たハンズフリー音声出力を発生するためのものである。
【0018】内部記憶装置9は、制御装置2に内蔵され
たRAMや別個に設けられたフラッシュメモリなどによ
り構成される。外部記録媒体10は、着脱可能なメモリ
(例えばフラッシュメモリカードやPCメモリカー
ド)、フロッピー(登録商標)ディスク、カード型ハー
ドディスクなどにより構成されたもので、例えば他の規
格の情報記録媒体に対応するためのプログラムソフトを
記憶したり、特定のデータの保存や呼出などを行うため
に設けられている。尚、外部記録媒体10は必要に応じ
て設ければ良いものである。
【0019】外部センサ群11は、車速センサや外気温
センサなどを含むものであり、そのセンサ情報(車速や
外気温など)を車両位置情報と共に内部記憶装置9若し
くは外部記録媒体10に記録するためのものである。
尚、この外部センサ群11は、必要に応じて設ければ良
い。
【0020】携帯電話インタフェース部12は、これに
携帯電話機17が接続された状態で、その携帯電話機1
7を通じてデータ通信や音声通信を行うために設けられ
ている。
【0021】ここで、制御装置2は、現在位置を地図上
に位置付けるマップマッチング処理や、車両現在位置を
含む道路地図画面などを表示する処理を実行するという
基本的な機能の他に、操作スイッチ群6を通じて目的地
や経由地点などの地点データが入力されたときに、その
地点データに基づいて現在位置から目的地までの経路探
索動作を例えばダイクストラ法を用いて行い、その経路
探索結果に基づいて設定された案内ルートを地図画面上
に表示するという経路計算機能(所謂リルート探索機能
も含む)や、この機能により得られた案内ルートに基づ
いて音声や表示などにより種々のガイドを行う経路案内
機能など、周知の支援機能を備えている。
【0022】制御装置2には、この他にも、周知の電話
番号検索機能(電話番号から住所/施設を検索する機
能)、住所検索機能(住所から目的地や施設の電話番号
を検索する機能)、固有コードを利用した検索機能、5
0音検索機能、ジャンル別検索機能、最寄り施設検索機
能、目的地登録機能、観光エリアや推奨ドライブコース
などを表示するための情報表示機能、地点登録機能な
ど、多種多様な支援機能が設定されているが、本発明の
要旨に直接的に関係した機能として、音声入力に基づい
て所望の地域情報、例えば所望地域の気象情報を携帯電
話機17を通じて取得するという気象情報取得機能が設
定されている。
【0023】ここで、所望の地域の気象情報を携帯電話
機17を通じて取得するためには、情報配信センタとし
ての日本気象協会(JWA)がNTT東日本(東日本電
信電話株式会社)及びNTT西日本(西日本電信電話株
式会社)を通じて情報提供を行っている「177天気予
報電話サービス」を利用すれば良いが、現在地以外の地
域の気象情報を取得するために、当該地域の市外局番が
必要になる。しかしながら、現在、一般に提供されてい
るカーナビゲーション装置には、電話番号から住所/施
設を検索する機能(電話番号による住所検索機能)や特
定の施設の電話番号を検索する機能(施設の電話番号検
索機能)が実現されているものの、住所や地点名から市
外局番を検索する機能が設定されていない。
【0024】このような市外局番の検索機能を実現する
ための最も単純な手段として、全ての住所や地点名に対
し、その住所及び地点名に対応した市外局番を付加した
データベースを構築して、このデータベースを内部記憶
装置9或いは外部記録媒体10に登録しておく手段が考
えられる。しかしながら、実際には、国内の住所や地点
名は極めて大量に存在するため、それら全てに市外局番
データを付加するとデータベースの容量が膨大となり、
その実現に大きな困難が伴う。
【0025】本実施例では、このような大容量のデータ
ベースを新たに用意しなくても、既存のデータベース
(図2参照)を利用して市外局番の検索を可能にしてい
る。図3及び図4には、制御装置2による制御内容のう
ち、上記のような市外局番検索機能を含む気象情報取得
ルーチンの内容が示されており、以下これについて関連
した作用と共に説明する。尚、図3及び図4のフローチ
ャートは、本発明の要旨を把握できる範囲で簡略化した
ものであり、実際には更に複雑な制御内容或いは図示と
は異なる制御内容となるものである。
【0026】ユーザが所望の地域の気象情報を取得しよ
うとする場合には、予め決められている形式のボイスコ
マンドに対応した音声信号を音声入力装置7を通じて入
力する。このときのボイスコマンドの形式としては、気
象情報の取得のために予め決められた音声信号である例
えば「テンキヨホウ」と、所望地域に対応した住所情報
を特定可能な音声信号とを組み合わせた第1の形式と、
単に「テンキヨホウ」のみからなる第2の形式とが設定
されている。第1の形式のボイスコマンドは、例えば、
「○△のテンキヨホウ」、或いは「天気予報、○△」が
設定されている。ここで「○△」部分は、住所情報に対
応した音声が入るという意味であり、その音声信号の具
体例としては、 住所(県名、市名、町名など或いはそれらの組み合
わせ)、 施設名(甲子園球場、名古屋城など)、 地点名(伊勢、三河、上高地、諏訪湖など)、 が設定されている。
【0027】図3において、制御装置2にあっては、上
記のようなボイスコマンドが入力されたとき、つまり音
声入力装置7を通じて音声信号が入力されたときには、
その音声信号を予め設定されている音声認識アルゴリズ
ムに基づいて解析する音声データ解析ルーチンA1を実
行する。このルーチンA1では、以下に概略を述べるよ
うな周知のアルゴリズムで音声認識を行う。但し、この
音声認識アルゴリズム以外のものを採用することも可能
である。
【0028】即ち、音声データ解析ルーチンA1では、
まず、音声入力装置7を通じて入力されたアナログ音声
信号を所定のサンプリング周期でデジタル信号に変換し
た状態でその音響分析を行う。この音響分析時には、例
えば、変換されたデジタル音声入力信号を一定時間毎に
所定長さのフレーム信号として順次切り出し、そのフレ
ーム毎のデジタル音声信号についてフーリエ変換、逆フ
ーリエ変換、LPC分析などを行ってLPC係数を算出
する。次いで、そのLPC係数に基づいて入力音声信号
のスペクトル上の特徴パラメータ(LPCケプストラム
係数)を抽出し、このように抽出された特徴パラメータ
と予め記憶されている認識対象単語群の比較対象パター
ンとのパターンマッチングを周知のHMM(隠れマルコ
フモデル)などを用いて行い、一致度合いが高い単語
(或いは単語列)を音声認識結果として出力する。
【0029】音声データ解析ルーチンA1の実行後に
は、音声認識結果中に「テンキヨホウ」の音声信号が含
まれているか否かを判断し(ステップA2)、含まれて
いない場合には音声データ解析ルーチンA1へ戻る。こ
れに対して「テンキヨホウ」が含まれていた場合には、
音声認識結果中に住所、施設名、地点名が付加されてい
るか否かを判断する(ステップA3)。
【0030】このステップA3で「NO」と判断した場
合(単に「テンキヨホウ」という音声信号が入力された
場合に相当)には、車両現在位置の住所を、位置検出器
3からの現在位置情報及び地図データ入力装置4を通じ
て取得した地図データに基づいて検索し(ステップA
4)、この後に市外局番検索ルーチンA5へ移行する。
また、ステップA3で「NO」と判断した場合(「テン
キヨホウ」の前或いは後に住所、施設名、地点名が付加
された音声信号が入力された場合に相当)には、上記ス
テップA4をジャンプして市外局番検索ルーチンA5へ
移行する。
【0031】この市外局番検索ルーチンA5において
は、入力音声中の住所、施設名、地点名についての天気
予報、並びに車両現在位置についての天気予報を「17
7天気予報電話サービス」から取得するのに必要な市外
局番を検索するものであり、図4に当該検索ルーチンA
5の具体的内容が示されている。即ち、図4において、
市外局番検索ルーチンA5では、まず、現在位置の住所
が検索済みか否か(前記ステップA3を実行済みか否
か)を判断する(ステップB1)。つまり、「テンキヨ
ホウ」の音声信号のみが入力されたときには、ステップ
B1で「YES」と判断されることになる。このように
ステップB1で「YES」と判断した場合には後述する
ステップB4へ移行するが、「NO」と判断した場合
(「テンキヨホウ」の音声信号に住所、施設名、地点名
の何れかが付加された音声信号が入力された場合に相
当)には、付加されている音声信号が「住所」であるか
否かを判断する(ステップB2)。
【0032】このステップB2で「NO」と判断した場
合、つまり、付加されている音声信号が「施設名」、
「地点名」の何れであった場合には、その施設名、地点
名に対応した住所を地図データ入力装置4を通じて取得
した地図データから検索し(ステップB3)、この後に
ステップB4へ移行する。また、ステップB2で「YE
S」と判断した場合、つまり、付加されている音声信号
が「住所」であった場合には、ステップB3をジャンプ
してステップB4へ移行する。
【0033】従って、ステップB4へ移行した段階で
は、前記ステップA4にて検索された住所(車両現在位
置の住所)、前記ステップB3にて検索された住所
(「テンキヨホウ」の音声信号に付加されていた施設
名、地点名に対応した住所)、「テンキヨホウ」の音声
信号に付加されていた住所の何れかが、気象情報の取得
対象地域として確定された状態を呈するものである。そ
して、ステップB4では、周知の施設検索機能に基づい
て、上記のように確定された住所に存在する役所を検索
するものであり、その検索終了後には、該当住所に役所
が存在するか否かを判断する(ステップB5)。このス
テップB5で「NO」と判断した場合、つまり確定され
た住所に役所が存在しない場合には、確定されている住
所の階層を一つ上げるステップB6を実行した後に、ス
テップB4を再実行する。
【0034】ここで、ステップB6において実行される
「確定されている住所の階層を一つ上げる」という動作
について一例を挙げて説明する。即ち、今、ステップB
4の実行前に確定されている住所が、例えば、「愛知県
刈谷市昭和町」であった場合、当該住所に役所が存在し
ないため(刈谷市の市役所の住所は「愛知県刈谷市東陽
町」)、ステップB4では「NO」と判断されてステッ
プB6が実行される。この場合、「愛知県刈谷市昭和
町」は「愛知県・刈谷市・昭和町」というように区切っ
た状態で認識可能であり、ステップB6では、確定住所
を「愛知県刈谷市」に変更する。このような変更処理が
「確定されている住所の階層を一つ上げる」という動作
に相当する。従って、変更処理ステップB6の実行後に
は、ステップB4において「愛知県刈谷市」に存在する
市役所が検索されることになり、ステップB5で「YE
S」と判断されるようになる。この場合、「確定されて
いる住所の階層を一つ上げる」動作が反復された場合、
最終的には確定住所が都道府県単位まで引き上げられる
ことになるが、都道府県単位の役所(都道府県庁)は必
ず存在するので、ステップB4での役所の検索に失敗す
ることはない。
【0035】このような役所検索に応じてステップB5
で「YES」と判断された場合には、検索された役所に
登録されている電話番号を、施設の電話番号検索機能に
基づいて検索し(ステップB7)、このように検索され
た電話番号から市外局番を切り出す(B8)。このよう
にして、図4に示す市外局番検索ルーチンにおいては、
入力音声中の住所、施設名、地点名についての天気予報
若しくは車両現在位置についての天気予報を「177天
気予報電話サービス」から取得するのに必要な市外局番
を抽出するものである。
【0036】図3に翻って、市外局番検索ルーチンA5
の実行後には、検索により抽出されら市外局番に「17
7」を付加した電話番号へ携帯電話機17を通じて発呼
する(ステップA6)。この後には、上記市外局番に対
応した地域の「177天気予報電話サービス」へ電話が
かかった場合に、そのサービスにより音声にて供給され
る天気予報を音声出力装置8を通じて出力する(ステッ
プA7)。尚、このような音声出力ステップA7の実行
状態(ひいては図3の気象情報取得ルーチンの実行状
態)は、ユーザー操作により終了する構成となってい
る。
【0037】以上要するに、上記した本実施例の構成に
よれば以下に述べるような作用・効果を奏することがで
きる。即ち、ユーザが、所望の地域についての気象情報
を「177天気予報電話サービス」を通じて取得しよう
とする際には、予め決められた第1の形式のボイスコマ
ンドに対応した音声信号、つまり、住所情報と「テンキ
ヨホウ」という音声とを組み合わせた音声信号(「○△
のテンキヨホウ」或いは「天気予報、○△」)を音声入
力装置7を通じて入力する。尚、上記「○△」に対応し
た音声信号(住所情報)は、県名・市名・町名などのよ
うな住所、甲子園球場・名古屋城などのような施設名、
伊勢・三河・上高地・諏訪湖などのような地点名の何れ
かである。入力された音声信号は、制御装置2において
ボイスコマンドとして認識されるようになり、これに応
じて、当該制御装置2が、地図データ入力装置4を通じ
て取得した地図データを、入力音声信号中の住所情報に
基づいて検索することにより、当該住所情報により示さ
れる地域に存在する特定施設(本実施例の場合、役所)
の電話番号に付された市外局番を抽出するようになる。
また、制御装置2は、携帯電話機インタフェース部12
から携帯電話機17を介して「177天気予報電話サー
ビス」に電話をかけるものであるが、このときには、電
話番号「177」に対し上述のように抽出された市外局
番を付加して電話をかけることにより、当該天気予報電
話サービスから上記市外局番に対応した地域についての
気象情報を取得して、音声出力装置8から出力するよう
になる。
【0038】この結果、電話回線を通じて所望地域の気
象情報を取得する機能を、カーナビゲーション装置1に
元々備えられている地図データ及び当該地図データの検
索機能などの既存の手段を利用した簡単な構成で実現で
きるようになる。また、気象情報を取得する際には、住
所情報を特定可能な音声信号(県名・市名などの住所、
甲子園球場・名古屋城などの施設名、伊勢・上高地など
の地点名)を入力することになるが、一般的に、ナビゲ
ーションシステムに用意されている地図データ中には、
住所情報を特定可能なデータ(全国を網羅した詳細な住
所データは勿論のこと、地点名、施設名などのデータ)
が極めて多種類(住所データの場合3千万件程度)収納
されているのが通常であるから、住所情報を特定可能な
音声信号の種類が限定される恐れがなくなる。このた
め、住所情報を特定するために比較的曖昧な内容の音声
信号(例えば、伊勢、三河など)が入力された場合でも
その住所情報を特定可能になり、実際の使い勝手の向上
も実現できるようになる。また、上記地図データ中に
は、施設の電話番号データも極めて多数(例えば多いも
ので3千万件程度)収納されており、特に役所の電話番
号データは必ず収納されているから、住所情報に基づい
たの市外局番の抽出処理を効果的に行うことができる。
しかも、住所情報を特定可能な音声信号として、施設
名、地点名を入力した場合でも、その施設或いは地点に
ついての気象情報を容易に取得できるから、使い勝手の
向上を実現できるようになる。
【0039】また、ユーザが、車両の現在位置について
の気象情報を「177天気予報電話サービス」から取得
しようとする際には、予め決められた第2の形式のボイ
スコマンドに対応した音声信号である「テンキヨホウ」
のみを音声入力装置7を通じて入力する。すると、入力
された音声信号が制御装置2においてボイスコマンドと
して認識されるようになり、これに応じて、当該制御装
置2が、カーナビゲーション装置1に備えられた位置検
出器3の出力に基づいて現在位置を検出すると共に、そ
の現在位置の住所情報に基づいて地図データ入力装置4
を通じて取得した地図データを検索することにより当該
住所情報に存在する特定施設(役所)の電話番号に付さ
れた市外局番を抽出するようになる。これに応じて、制
御装置2は、市外局番と「177」とを組み合わせて電
話をかけることにより、「177天気予報電話サービ
ス」から当該市外局番に対応した地域、つまり車両の現
在位置についての気象情報を取得するようになる。従っ
て、車両の現在位置についての気象情報も極めて容易に
取得できる。
【0040】さらに、住所情報に基づいて確定されてい
る住所から役所の電話番号を検索したときに、該当する
役所の検索ができなかった場合に、住所情報に基づいて
確定されている住所の階層を一つ上げる動作が行われる
構成となっているから、前述した理由(最終的に確定住
所が都道府県単位まで引き上げられた場合、都道府県単
位の役所(都道府県庁)は必ず存在する)より、役所の
検索に失敗することがなくなり、所望地域の気象情報を
確実に取得できるようになる。
【0041】尚、本発明は上記した実施例に限定される
ものではなく、次のような変形または拡張が可能であ
る。外部から取得する地域情報の例として、「177天
気予報電話サービス」で提供されている気象情報(天気
予報)を挙げたが、各地域での花粉情報など、電話回線
を通じて供給される地域情報を取得対象とすることがで
きる。住所情報から検索する特定施設の例として役所を
挙げたが、警察署(派出所を含む)、消防署、小中学
校、公民館など、行政区画内に必ず若しくは極めて高い
確率で存在する施設を検索対象としても良いものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体の機能ブロック図
【図2】施設データベースの内容の一例を示す図
【図3】制御装置による制御内容を示すフローチャート
その1
【図4】制御装置による制御内容を示すフローチャート
その2
【符号の説明】
1はカーナビゲーション装置、2は制御装置(音声認識
手段、市外局番抽出手段、情報取得手段)、3は位置検
出器、4は地図データ入力装置、5は表示装置、7は音
声入力装置、8は音声出力装置、12は携帯電話インタ
フェース部(通信手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F029 AA02 AB07 AC02 AC14 AC16 5H180 AA01 BB05 CC12 CC17 FF04 FF06 FF22 FF25 FF27 FF32 FF38 FF39 FF40 5K067 AA34 BB04 BB36 DD51 EE02 EE16 FF03 FF07 FF23 FF25 HH22 JJ52 JJ56

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナビゲーション用の地図画面を表示装置
    上に表示するための地図データを備え、その地図データ
    を検索することにより住所情報から当該住所に存在する
    特定施設及びその電話番号を抽出する機能を備えたナビ
    ゲーションシステムに用いられる通信装置において、 音声入力装置を通じて入力された音声信号をボイスコマ
    ンドとして認識する音声認識手段と、 外部の情報配信センタから電話回線を通じて供給される
    気象情報などの地域情報を当該情報配信センタに電話を
    かけることにより取得するための通信手段と、 前記音声認識手段が前記地域情報の取得のために予め決
    められた音声信号と当該地域に対応した住所情報を特定
    可能な音声信号とをボイスコマンドとして認識したとき
    に、その住所情報に基づいて前記地図データを検索する
    ことにより当該住所情報により示される地域に存在する
    特定施設の電話番号に付された市外局番を抽出する市外
    局番抽出手段と、 前記通信手段から前記情報配信センタに対して前記市外
    局番抽出手段により抽出された市外局番を付加して電話
    をかけることにより当該情報配信センタから前記市外局
    番に対応した地域についての地域情報を取得する情報取
    得手段とを備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 前記市外局番抽出手段は、前記音声認識
    手段が前記地域情報の取得のために予め決められた音声
    信号のみをボイスコマンドとして認識したときに、前記
    ナビゲーションシステムに備えられた位置検出器の出力
    に基づいて現在位置を検出すると共に、その現在位置の
    住所情報に基づいて前記地図データを検索することによ
    り当該住所情報に存在する特定施設の電話番号に付され
    た市外局番を抽出することを特徴とする請求項1記載の
    通信装置。
  3. 【請求項3】 前記住所情報を特定可能な音声信号とし
    て、施設名、地点名が設定され、 前記市外局番抽出手段は、前記音声認識手段が認識した
    ボイスコマンド中に前記施設名或いは地点名の音声信号
    が含まれる場合に、前記地図データを検索することによ
    り当該施設名或いは地点名に対応した住所情報を抽出
    し、その住所情報に基づいて前記市外局番の抽出動作を
    行うことを特徴とする請求項1または2記載の通信装
    置。
JP2002005994A 2002-01-15 2002-01-15 通信装置 Pending JP2003207347A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002005994A JP2003207347A (ja) 2002-01-15 2002-01-15 通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002005994A JP2003207347A (ja) 2002-01-15 2002-01-15 通信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003207347A true JP2003207347A (ja) 2003-07-25

Family

ID=27644880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002005994A Pending JP2003207347A (ja) 2002-01-15 2002-01-15 通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003207347A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009224898A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Toshiba Corp 移動通信装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009224898A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Toshiba Corp 移動通信装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20230069386A1 (en) Data Acquisition Apparatus, Data Acquisition System and Method of Acquiring Data
US6067521A (en) Interrupt correction of speech recognition for a navigation device
JP3749821B2 (ja) 歩行者用道案内システムおよび歩行者用道案内方法
US6064323A (en) Navigation apparatus, navigation method and automotive vehicles
US6941224B2 (en) Method and apparatus for recording voice and location information
EP0768638A2 (en) Apparatus and methods for voice recognition, map display and navigation
WO2005096183A1 (ja) データ選択装置、方法、プログラム及び記録媒体
JP2005214961A (ja) ナビゲーション装置、ナビゲーションシステムおよびナビゲーション方法
JP3797405B2 (ja) 車両用ナビゲーション装置及び記憶媒体
US8886455B2 (en) Navigation apparatus, audible instruction generation system and method of generating audible instructions
JP4182490B2 (ja) 車両用ナビゲーション装置及び記憶媒体
JP2816104B2 (ja) ナビゲーション装置
JP2001141481A (ja) ナビゲーション装置
JPH0926799A (ja) 音声認識装置
JPH07325543A (ja) 地図表示装置
JP2003207347A (ja) 通信装置
JP2007065206A (ja) 施設検索装置
JP4158673B2 (ja) ナビゲーション装置
JPH08328584A (ja) 音声認識装置、音声認識方法及びナビゲーション装置
JP4004885B2 (ja) 音声制御装置
JP2007265226A (ja) 検索装置、検索方法、検索プログラム、ナビゲーション装置、方法及びプログラム
JP2008027035A (ja) 車載装置
JP2006090867A (ja) ナビゲーション装置
JPWO2006028171A1 (ja) データ提示装置、データ提示方法、データ提示プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
JPH06250585A (ja) 地図表示装置