JP2008027035A - 車載装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 階層構造のメニューを音声認識により操作する車載装置において、認識精度を高くする技術を提供する。
【解決手段】 メニューの各階層における選択肢の識別情報を記憶装置に記憶しており、メニューの各階層における選択肢の識別情報を含む音声が入力されると、入力された音声をテキストデータに変換し、このテキストデータから階層毎の識別情報を抽出し、該抽出した識別情報の選択肢を特定し、この選択肢による処理結果を出力装置に出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両等に搭載されるナビゲーションシステムに関するものである。
車載用ナビゲーションシステムは、目的地の設定、現在地から目的地までの経路探索、設定された推奨探索による誘導、観光地等の検索等の機能を有する。
このようなナビゲーションシステムでは、ユーザが上述のような機能を用いるためのメニューを階層構造としている。具体的には、例えば、目的地を設定する場合、「目的地の設定」の直下の階層に、「自宅」、「登録地」、「周辺施設」、「ジャンル」等目的地を選択するメニューがある。さらに、例えば、この「ジャンル」の直下の階層には、「食べる・飲む」、「買う」、「ガソリンスタンド」等というようなジャンルを選択するためのメニューがある。例えば、この「食べる・飲む」の直下の階層には、「和食」、「イタリアン」、「ラーメン」等というようなジャンルを選択するためのメニューがある。このように、メニューを階層構造とすることで、メニュー選択が容易となる。
特許文献1には、階層構造のメニューの表示形態を変更する技術が記載されている。
特開2004−139341号広報
さて、現在、音声認識が普及しつつある。そこで、ナビゲーションシステムにおいて、音声認識によりメニューを指定することが考えられる。しかし、現在の音声認識では、認識精度が十分ではない。従って、音声認識によりメニューを指定する場合、上述のような階層構造のメニューにおいて、各階層にて誤認識することが考えられる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、階層構造のメニューを音声認識により操作する車載装置において、認識精度を高くする技術を提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するためになされたもので、階層毎に選択肢を有するメニューにより実行する処理を特定する車載装置において、前記メニューの各階層における選択肢の識別情報である階層情報を記憶する記憶装置と、前記メニューの各階層における選択肢の識別情報を含む音声が入力される音声入力装置と、入力された音声をテキストデータに変換する音声認識手段と、前記変換されたテキストデータと前記階層情報とから、階層毎の識別情報を抽出し該抽出した識別情報の選択肢を特定する特定手段と、前記特定した選択肢による処理結果を出力装置に出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
本発明による技術によれば、例えば数字やアルファベット等を認識すればよいので、音声認識の認識精度を向上させることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1を参照し、ナビゲーションシステム1の構成例を説明する。
図1において、ナビゲーションシステム1は、車両(図示略)に搭載される。ナビゲーションシステム1は、角速度センサ101、車速センサ102、GPS(Global Positioning System)受信装置103、演算部104、記憶装置105、入力装置106、ディスプレイ107、音声出力装置108、音声入力装置109、通信インタフェース110、通信端末111等を有する。
角速度センサ101は、車両のヨーレイトを検出することで車両の方位の変化を検出する。車速センサ102は、車両のトランスミッションの出力軸の回転に比例した時間間隔で出力されるパルスをカウントすることにより、車速を算出する。
GPS受信装置103は、GPS衛星(図示略)からの信号を受信し、車両とGPS衛星間との距離及び距離の変化率を測定することで、車両の位置、進行方位、進行速度等を測定する。
記憶装置105は、例えば、CD-R(Compact Disc-Recordable)やDVD-RAM(Digital Versatile Disk-Random Access Memory)等の記憶メディア及び当該記憶メディアの駆動装置、HDD(Hard Disk Drive)等であり、地図データ、階層情報等を記憶する。
入力装置106は、例えば、リモコン及びリモコン受信部、タッチパネル、スイッチ等である。
ディスプレイ107は、メニューや地図を表示し、表示した地図上に、現在位置、経路等を合成して表示する。音声出力装置108は、例えばスピーカ等であり、誘導案内のための音声等を出力する。
音声入力装置109は、例えばマイクロフォン等である。通信インタフェース110は、通信端末111と接続するためのインタフェースである。通信端末111は、例えば携帯電話等である。
演算部104は、上述した各周辺装置の動作の制御を行うためのものであり、AD変換器121、カウンタ122、RAM123、ROM124、CPU(Central Processing Unit)125等を有する。
AD変換器121は、角速度センサ101の信号(アナログ)をデジタル信号に変換する。カウンタ122は、車速センサ102から出力されるパルス数を例えば0.1秒毎にカウントする。RAM123は、受信した交通情報、CPU125による演算データ、記憶装置105から読み出したデータ等を格納する。ROM124は、プログラムやデータ等を格納する。
CPU125は、ROM124のプログラムを実行することにより、現在位置算出部151、音声受付部152、認識部153、メニュー特定部154、処理実行部155、出力処理部156等を実現する。現在位置算出部151は、車両の現在位置を算出する。この現在位置算出部151の現在位置算出処理は、従来技術と同じである。音声受付部152は、メニューを選択する音声データを受け付ける。認識部153は、入力された音声データを文字列(テキストデータ)に変換する。この認識部153の処理は従来技術の音声認識と同じであり、例えば、音声解析して音響的特長パラメータを抽出し、この音響的パラメータと、例えば隠れマルコフモデル(Hidden Markov Model)や統計的言語モデル等からテキストデータを取得する。メニュー特定部154は、認識部153により取得されたテキストデータ及び後述する階層情報から、指示されたメニューを特定する。処理実行部155は、経路探索や情報の検索等、従来技術のナビゲーションシステムの行なう処理を実行する。出力処理部156は、メニュー特定部154により特定されたメニューを表示等する。
なお、図示しないが、ナビゲーションシステム1は、CPU125がROM124から読み出したプログラムを実行することにより、ダイクストラ法等による経路探索機能、推奨経路の誘導機能、住所、電話番号、地名やランドマーク等の検索機能等、従来技術のナビゲーションシステムの有する機能を有しているものとする。ここで、検索機能とは、例えば、記憶装置106に、予め、住所とその住所の位置を示す住所データ、電話番号とその電話番号の位置を示す電話帳データ、地名とその地名の位置を示す地名データ、主要な建築物や場所等の名称及び詳細情報とその位置を示すランドマークデータ等が格納されており、検索機能により、入力された住所、電話番号、地名、ランドマーク等から、該当する位置や詳細情報等を検索して表示等するものである。
次に、記憶装置105に格納されている地図データ、階層情報等について説明する。
まず、地図データについて説明する。本実施形態では、地図データは、緯度及び経度により一意に決定される複数のメッシュ、及び、各メッシュ内の位置を示すXY座標を含むものとする。各メッシュは、メッシュIDで示される。地図データは、メッシュID、及び、そのメッシュIDにおけるXY座標を含む複数の地図の画像データ、道路データ、住所データ、地名データ等を含む。地図データ上の位置は、メッシュID、及び、XY座標により一意に示される。
道路データは、2点間を結ぶ1つ以上の線分で近似し、それらの線分を、その始点と終点のXY座標によって示すものとする。以下、この線分をリンクといい、リンクの両端の点をノードという。
次に、階層情報の一例を、図2を参照して説明する。
図2(a)は、以下の説明で用いるメニューの階層構造を説明するためのものである。図2(a)において、階層201は、最上位の階層である。階層202は、階層201の直下の階層である。階層203は、階層202の直下の階層である。具体的には、例えば、図2(a)の例では、階層201「目的地設定」の直下に、階層202「自宅へ戻る」、「登録地から選択」、「周辺施設から選択」、「ジャンルから選択」等がある。階層202「登録地から選択」の直下には、階層203「△△市△△町△丁目」、「○○郡○○町○○○」、「□□市□□公園」等がある。
図2(b)は、図2(a)に一例を示す階層構造のメニューの階層情報である。図2(b)において、階層情報211は、階層221、親メニュー222、識別情報223、子メニュー224等を有する。各行の階層221、親メニュー222、識別情報223、子メニュー224等は互いに対応付けられている。
階層221は、メニューの階層である。親メニュー222は、対応する階層221の直下のメニューである。識別情報223は、対応する階層221において、対応する子メニュー224の識別情報である。この識別情報は任意でよく特に限定するものではないが、例えば、数字やアルファベット、50音等であるとよい。子メニュー224は、対応する識別情報223で示されるメニューである。
次に、動作例を説明する。
まず、現在位置を算出する動作例を説明する。なお、後述する現在位置を算出する動作例は従来技術と同じである。
図3に示す動作は、現在位置算出部151が、一定周期、例えば100mS毎等に実行する動作である。
まず、現在位置算出部151は、AD変換器121から角速度センサ101の出力値を読み込む(S301)。次に、現在位置算出部151は、進行方位を算出する(S302)。この進行方位の算出は任意でよく、例えば、前回算出した現在位置と角速度センサ101の出力値とから算出してもよい。次に、現在位置算出部151は、角速度センサ101の出力値と、進行方位とから、車両の進行方位を計算する(S303)。
現在位置算出部151は、車速センサ102の出力するパルス数を、0.1秒毎等の所定の時間毎にカウンタ122で計数し、その計数値を読み込む(S304)。現在位置算出部151は、読み込んだ値に距離係数を乗算することで、0.1秒間の所定の時間の間に進んだ距離を算出する(S305)。
現在位置算出部151は、このように取得した所定時間毎の進行方位及び距離を、RAM123に順次格納しておく。
次に、現在位置算出部151は、上記S305で算出した所定の時間内に車両の走行した距離値を、前回までの距離値に加算し、加算した距離が所定距離(例えば20m)以上となるか否か判定する(S306)。
S306の判定の結果、所定距離に満たない場合、現在位置算出部151は、今回の処理を終了し、一定周期後に上記処理を再度行なう。
S306の判定の結果、所定距離以上である場合、現在位置算出部151は、その時点での進行方向と距離とをRAM123に格納し、後述するマップマッチ処理を実行する(S307)。なお、現在位置算出部151がRAM123に格納する距離とは、上記S306の処理で判定に用いた所定距離であり、例えば20m等である。
次に、図4を参照し、マップマッチの動作例を説明する。
まず、現在位置算出部151は、RAM123から、進行方位及び距離等を読み出す(S401)。次に、現在位置算出部151は、読み出した進行方位及び距離等に基づいて、車両の移動量を、緯度方向、経度方向、別々に算出する。さらに、現在位置算出部151は、算出した各方向における移動量を、前回のマップマッチ処理で求められた候補点の位置に加算して、現在、車両が存在すると推定される位置である仮想現在位置を算出する(S402)。
次に、現在位置算出部151は、算出した仮想現在位置と、地図データに含まれる道路データとから、1つ以上の候補点を算出し(S403)、さらに、各候補点の信頼度を算出する(S404)。
ここで、候補点及び信頼度について説明する。現在位置算出部151は、仮想現在位置の周辺の地図を、記憶装置105から読み出し、仮想現在位置を中心とする予め設定された距離D内にある道路データ(線分)を選択して、これらを取り出す。本実施形態においては、仮想現在位置を中心とする長さL1の正方形に対応する領域に含まれる地図を、記憶装置105から読み出す。
次に、現在位置算出部151は、取り出された線分の中から、その線分の方位が、上述の処理で取得された進行方向と、所定値以内にある線分だけを選択し、選択されたn個すべての線分に対して、仮想現在位置から垂線をおろし、その垂線L(n)の長さを求める。次いで、次に、これら垂線の長さに基づき、選択された各線分に対して、以下の式によりに定義されるエラーコスト値ec(n)を算出する。
ec(n)=α×|θcar−θ(n)|+β|L(n)|
ここで、θcarは、仮想現在位置における車両方位、θ(n)は、線分の方位、L(n)は、仮想現在位置から線分までの距離、すなわち垂線の長さ、αおよびβは、重み係数である。これら重み係数の値は、進行方向と道路の方位のずれと現在位置と道路のずれのどちらを、現在位置が、その上にある道路を選択する上で重視するかによって変化させてよい。
次に、現在位置算出部151は、算出されたエラーコストec(n)と、前回の処理において算出された候補点に関連する累算エラーコストesとにしたがって、下記の式により定義される、今回の処理における累算エラーコストes(n)を算出する。
es(n)=(1−k)×es+k×ec(n)
ここで、kは、0より大きく1より小さな重み係数である。次に、現在位置算出部151は、算出された累算エラーコストes(n)に基づき、下記の式に定義される信頼度trst(n)を算出する。
trst(n)=100/(1+es(n))
次に、現在位置算出部151は、算出した信頼度trst(n)に基づき、ある候補点から、対応する線分にそって 車両の進行した距離Rに対応する長さだけ進められた点を、新たな候補点C(n)とする。したがって、ある候補点に対する現在位置Aより所定の範囲Dに存在し、かつその方位と車両方位との差が所定値以下であるような線分の本数がnである場合には、n個の新たな候補点C(n)が生成されることになる。
候補点、及び、各候補点の信頼度を算出すると、現在位置算出部151は、各々の候補点うち最も信頼度の値の大きな候補点を選択し、該候補点を表示候補点とする(S405)。この表示候補点が、ディスプレイ107に表示される現在位置を示す情報となる。現在位置算出部151は、該表示候補点の位置を示す情報を、RAM123に格納する。
次に、現在位置算出部151は、RAM123の所定の領域から読み出した表示候補点を、地図に位置付けて、上述の動作により算出した推奨経路、通信スポットと共に、ディスプレイ107に表示する(S406)。
なお、現在位置の算出は、上述のように、センサにより取得した進行方位、距離及び地図データ等から算出してもよく、GPS受信装置103により受信した位置、進行方向、進行方位等から算出してもよい。また、上述のセンサにより取得した進行方位、距離及び地図データ等から算出した現在位置を、GPS受信装置により受信した位置等により補正してもよい。
次に、音声認識によりメニューを指定する動作例を、図5を参照して説明する。この動作例は、例えば、ユーザが音声又は入力装置106によりメニュー操作指示を入力した場合や、電源ON時に起動する。
図5において、音声入力装置109から入力された音声(アナログ)は、AD変換器(図示略)等により変換され、音声データ(デジタル)となる。音声受付部152は、音声データを受け付ける(S501)。認識部153は、受け付けた音声データをテキストデータに変換する(S502)。上述のように、音声データをテキストデータに変換する処理は従来技術の音声認識と同じである。メニュー特定部154は、階層情報211と、S502により取得されたテキストデータとから、そのテキストデータを各階層の識別情報に分解し(S503)、そのテキストデータにより示されるメニューを特定する(S504)。そのために、メニュー特定部154は、例えば、階層情報211から各階層の識別情報を読み出し、まず、変換されたテキストデータのうち1番目のテキストを含むn個(nは整数)の文字列と、階層情報211のうち最上位の階層のメニューの識別情報とが一致するものを抽出し、この抽出した識別情報のメニューを最上位の階層のメニューとする。次に、メニュー特定部154は、変換されたテキストデータのうち抽出した識別情報の次のテキストを含むn個(nは整数)の文字列と、階層情報211のうち次の階層のメニューの識別情報とが一致するものを抽出し、この抽出した識別情報のメニューを次の階層のメニューとする。メニュー特定部154は、この処理を繰り返すことで、変換されたテキストデータから階層毎のメニューを特定する。
ここで、上述のS503、S504の処理例を具体的に説明する。
例えば、上述のS502の処理で「122」というテキストデータを得たものとする。
まず、メニュー特定部154は、最上位の階層で選択されたメニューの識別情報を特定する。ここでは、メニュー特定部154は、階層「0」で選択されたメニューの識別情報を特定する。そのために、メニュー特定部154は、階層情報211から、階層221「0」に対応付けられている識別情報223を読み出す。図2(b)の場合、階層221「0」に対応付けられている識別情報223は「1」〜「3」である。メニュー特定部154は、テキストデータ「122」の1番目のテキスト「1」を含むn個(nは整数)の文字列と、読み出した階層「0」の識別情報223とが一致するものを選択する。ここで選択された識別情報223が、階層「0」で選択されたメニューの識別情報である。テキストデータ「122」の場合、一致する階層「0」の識別情報223は「1」である。従って、メニュー特定部154は、階層「0」で選択されたメニューの識別情報は「1」であると判定する。
次に、メニュー特定部154は、最上位の次の階層で選択されたメニューの識別情報を特定する。ここでは、メニュー特定部154は、階層「1」で選択されたメニューの識別情報を特定する。この階層「1」の特定処理では、メニュー特定部154は、音声認識により取得されたテキストデータ「122」のうち、上述の階層「0」の処理により特定された識別情報「1」を除く「22」を、特定処理の対象とする。メニュー特定部154は、階層情報211から、階層221「1」に対応付けられている識別情報223を読み出す。図2(b)の場合、階層221「1」に対応付けられている識別情報223は「1」〜「4」である。メニュー特定部154は、特定処理対象のテキストデータ「22」から、1番目のテキスト「2」を含むn個(nは整数)の文字列と、読み出した階層「1」の識別情報223とが一致するものを選択する。ここで選択された識別情報223が、階層「1」で選択されたメニューの識別情報である。テキストデータ「22」の場合、一致する階層「1」の識別情報223は「2」である。従って、メニュー特定部154は、階層「1」で選択されたメニューの識別情報は「2」であると判定する。
次に、メニュー特定部154は、次の階層で選択されたメニューの識別情報を特定する。ここでは、メニュー特定部154は、階層「2」で選択されたメニューの識別情報を特定する。この階層「2」の特定処理では、メニュー特定部154は、それまでの処理で認識された識別情報を除くテキストデータを処理対象とする。ここでは、メニュー特定部154は、音声認識により取得されたテキストデータ「122」のうち、上述の階層「0」の処理により特定された識別情報「1」と、上述の階層「1」の処理により特定された識別情報「2」とを除く「2」を特定処理の対象とする。メニュー特定部154は、階層情報211から、階層221「2」に対応付けられている識別情報223を読み出す。図2(b)の場合、階層221「2」に対応付けられている識別情報223は「1」〜「3」である。メニュー特定部154は、特定処理対象のテキストデータ「2」から、の1番目のテキスト「2」を含むn個(nは整数)の文字列と、読み出した階層「2」の識別情報223とが一致するものを選択する。ここで選択された識別情報223が、階層「2」で選択されたメニューの識別情報である。テキストデータ「2」の場合、一致する階層「2」の識別情報223は「2」である。従って、メニュー特定部154は、階層「2」で選択されたメニューの識別情報は「2」であると判定する。
メニュー特定部154は、上述の処理を、特定処理の対象となるテキストデータが無くなるまで繰り返すことにより、テキストデータにより示されるメニューを特定する。上述の具体例では、階層「0」におけるメニューの識別情報は「1」、階層「1」におけるメニューの識別情報は「2」、階層「2」におけるメニューの識別情報は「2」となる。
図5に戻り、処理実行部155は、メニュー特定部154により特定されたメニューに従い処理を行なう(S505)。この処理実行部155による処理の実行は従来技術のナビゲーションシステムと同じである。例えば、目的地の設定であれば、特定された目的地を確認するためのデータの出力を出力処理部156に指示する。出力処理部156は、その指示に従い、地図データに指定された目的地を重ねて表示するためのデータをディスプレイ107に出力すると共に、音声出力装置109に音声データを出力等する。また、例えば、ランドマーク等の検索であれば、検索結果の出力を出力処理部156に指示する。出力処理部156は、その指示に従い、検索結果を表示するためのデータをディスプレイ107に出力すると共に、音声出力装置109に音声データを出力等する。
図6を参照して、従来技術によりメニューを選択する場合と、本実施形態によりメニューを選択する場合との、画面の遷移例を説明する。
図6において、画面601は、メニュー選択画面のトップ、即ち、階層「0」のメニュー画面である。このメニュー画面から、「目的地設定」、「登録地から選択」、「○○郡○○町○○○」という順で選択する場合の例を説明する。
画面602〜604は、従来技術によりメニューを選択した場合の例である。画面605は、上述の本実施形態の技術によりメニューを選択した場合の例である。
まず、従来技術の場合の例を説明する。
画面602は、画面601において「目的地設定」を選択した場合に遷移する画面の例である。ユーザは、入力装置106を用いて、この画面602により、「登録地から選択」というメニューを選択する。画面603は、画面602において、ユーザが「登録地から選択」を選択した場合に遷移する画面の例である。ユーザは、入力装置106を用いて、この画面603により、「○○郡○○町○○○」というメニューを選択する。すると、メニュー特定部154は、目的地として「○○郡○○町○○○」が指定されたことを特定し、処理実行部155に処理を指示する。処理実行部155は、「○○郡○○町○○○」が目的地として指定されたものとし、その目的地を確認するための画像や音声を、ディスプレイ107、音声出力装置109等に出力する。この目的地を確認するための画像が、図6の画面604である。
次に、本実施形態の技術の場合の例を説明する。
ユーザは、画面601の状態において、「122」と発話する。ナビゲーションシステム1は、この発話に対し上述の図5に一例を示す処理を行なう。この処理により、画面601から、画面605まで、他の画面を表示等することなく遷移する。
このように、音声認識するのは、例えば数字やアルファベット等の特定の音声のみであるので、音声認識の精度を向上させることが可能となる。
また、数字やアルファベット等のみ発話すればよいので、文を発話するような恥ずかしさを低減することが可能となる。
階層構造のメニューの場合、よく用いるメニュー等に対しては、いちいち各階層でメニューを指定することは時間がかかる。上述の技術により、階層構造のメニューである場合でも、ダイレクトにメニューを指定することが可能となる。その一方で、メニューの階層構造を保持したままであるので、あまり用いないメニュー等に対しては、従来の階層構造のメニューの利点を生かすことが可能となる。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれてもよい。
例えば、上述の例では、識別情報は、アルファベット、数字、50音等であるものとしたが、これに限られるわけではない。用いる言語は任意でよく、また、これらを組み合わせても良い。
また、メニューは階層構造であればよく、上述のメニューに限定するものではない。
本発明の一実施形態において、ナビゲーションシステムの構成例を示す図である。 同実施形態において、階層情報の一例を説明するための図である。 同実施形態において、ナビゲーションシステムが現在位置を算出する概要を示す動作例を示す図である。 同実施形態において、現在位置を算出する動作例を示す図である。 同実施形態において、入力された音声から選択されたメニューを特定して処理する動作例を示す図である。 同実施形態において、画面例を示す図である。
符号の説明
1:ナビゲーションシステム、101:角速度センサ、102:車速センサ、103:GPS受信装置、104:演算部、105:記憶装置、106:入力装置、107:ディスプレイ、108:音声出力装置、109:音声入力装置、110:通信インタフェース、111:通信端末、121:AD変換器、122:カウンタ、123:RAM、124:ROM、125:CPU、151:現在位置算出部、152:音声受付部、153:認識部、154:メニュー特定部、155:処理実行部、156:出力処理部、211:階層情報

Claims (3)

  1. 階層毎に選択肢を有するメニューにより実行する処理を特定する車載装置において、
    前記メニューの各階層における選択肢の識別情報である階層情報を記憶する記憶装置と、
    前記メニューの各階層における選択肢の識別情報を含む音声が入力される音声入力装置と、
    入力された音声をテキストデータに変換する音声認識手段と、
    前記変換されたテキストデータと前記階層情報とから、階層毎の識別情報を抽出し該抽出した識別情報の選択肢を特定する特定手段と、
    前記特定した選択肢による処理結果を出力装置に出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする車載装置。
  2. 請求項1記載の車載装置であって、
    前記識別情報は、数字、又は、アルファベットであることを特徴とする車載装置。
  3. 請求項1又は2記載の車載装置であって、
    前記特定手段は、前記記憶手段から階層情報を読み出し、まず、前記変換されたテキストデータのうち1番目のテキストを含むn文字(nは整数)のテキストと、前記読み出した階層情報のうち最上位の階層の選択肢の識別情報とが一致するものを抽出し、該抽出した識別情報の選択肢を最上位の階層の選択肢とし、以降、前記変換されたテキストデータのうち前記抽出した識別情報の次のテキストを含むn文字のテキストと、前記読み出した階層情報のうち次の階層の選択肢の識別情報とが一致するものを抽出し、該抽出した識別情報の選択肢をその階層の選択肢とすることで、前記変換されたテキストデータにより示される階層毎の選択肢を特定することを特徴とする車載装置。
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