JP2003207039A - 歯車式変速機の制御装置、制御方法、及び自動車 - Google Patents

歯車式変速機の制御装置、制御方法、及び自動車

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JP2003207039A JP2002319986A JP2002319986A JP2003207039A JP 2003207039 A JP2003207039 A JP 2003207039A JP 2002319986 A JP2002319986 A JP 2002319986A JP 2002319986 A JP2002319986 A JP 2002319986A JP 2003207039 A JP2003207039 A JP 2003207039A
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Toshimichi Minowa
利通 箕輪
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岡田  隆
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光男 萱野
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博史 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駐車時に車両をロックするためのパーキング
ロック装置を別途の構成部品で新たに設けるため、変速
機の構成が複雑化し重量も増加する。 【解決手段】 歯車式変速機は、噛み合いクラッチ3が
設けられた歯車式変速機構5と、前記変速機構の軸間に
設けられ、変速中にトルク伝達を可能にする第2の摩擦
クラッチ4とを有している。駐車要求検出手段9は、運
転者の駐車要求を検出する。そして、駐車要求を検出す
ると制御装置10は、前記噛み合いクラッチ3と前記第
2の摩擦クラッチ4との双方を係合するよう、アクチュ
エータへの指令信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001 】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯車式変速機の制
御装置、制御方法、及び自動車に関し、特に車両の駐車
時に車両をロックするパーキングロックに係るもの及び
方法に関する。
【0002 】
【従来の技術】従来の歯車式変速機のパーキングロック
装置としては、例えば下記特許文献1に開示されてい
る。その特許文献1の記載によれば、エンジンの停止時
にはパーキングギアに噛合うとともにエンジンの稼動時
にはパーキングギアから噛合いが外れるように動作する
ロックレバーと、このロックレバーを動作させるアクチ
ュエータとが備えられたロック機構を設け、このロック
機構を作動する制御手段とを設けたことにより、エンジ
ンのオフ時にはロック機構が作動して自動的にパーキン
グギアの回転を阻止させ、サイドブレーキのパーキング
位置への操作が不確実である場合でも、意図に反する車
両の動き出しを防止するものである。
【0003 】
【特許文献1】特開平9−295561号公報
【0004 】
【発明が解決しようとする課題】しかし、歯車式変速機
においては、上述のようなパーキング時に車両をロック
するためのパーキングロック装置を別途の構成部品で新
たに設ける必要があるので、変速機の構成が複雑化し、
また重量も増加するという課題がある。
【0005 】本発明の目的は、パーキングロック装置
を別途の構成部品で設けることなく、既存の部品を利用
して車両をロックすることが可能な歯車式変速機の制御
装置、制御方法、及び自動車を提供することにある。
【0006 】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、原動機から第1の摩擦クラッチを
介して動力が伝達され、入力軸と出力軸との間に複数の
歯車列を有し、少なくとも1つの前記歯車列に第2の摩
擦クラッチを設け、その他の前記歯車列に噛み合いクラ
ッチを設けた歯車式変速機の制御装置において、乗員の
駐車する要求を検出する駐車要求検出手段を設け、前記
駐車要求検出手段において前記乗員の駐車要求を検出し
た場合には、前記噛み合いクラッチを係合させるととも
に、前記第2の摩擦クラッチを係合させるようにしたも
のである。また、好ましくは、車両を駐車する道路勾配
によって前記噛み合いクラッチを係合させる変速段を切
り替えるようにしたものである。
【0007 】(2)上記目的を達成するために、本発
明は、原動機から第1の摩擦クラッチを介して動力が伝
達され、入力軸と出力軸との間に複数の歯車列を有し、
少なくとも1つの前記歯車列に第2の摩擦クラッチを設
け、その他の前記歯車列に噛み合いクラッチを設けた歯
車式変速機の制御方法において、乗員の駐車する要求を
検出し、前記乗員の駐車要求を検出した場合には、前記
噛み合いクラッチを係合させるとともに、前記第2の摩
擦クラッチを係合させるようにしたものである。また、
好ましくは、車両を駐車する道路勾配によって前記噛み
合いクラッチを係合させる変速段を切り替えるようにし
たものである。
【0008 】上記(1)、(2)において、既存の部
品を利用して歯車式変速機内で2重噛み合い状態にさせ
ることにより、パーキングロック装置を別途の構成部品
で設けることなく、既存の部品を利用して車輪をロック
することが可能となる。
【0009 】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図10を用いて、本
発明の一実施形態による自動変速機の制御装置および制
御方法について説明する。図1(a)は歯車式変速機の
制御装置の全体構成を示すブロック図である。
【0010 】原動機1にて発生したトルクは第1の摩
擦クラッチ2(発進クラッチという)を介して変速機6
へ入力される。変速機6は、複数の歯車列および軸から
なる歯車式変速機構5と、この歯車列の動力伝達経路を
切り替える噛み合いクラッチ3および変速中のトルク伝
達を可能にする第2の摩擦クラッチ4(アシストクラッ
チという)からなる。歯車式変速機構5は、入力軸(例
えば図2の103),カウンタ軸(120)および出力
軸(104)と、各軸に装着され所定の常時噛合状態に
された歯車列とからなり、出力軸(104)上の歯車列
(113,114,115,116,141,142)
はそれぞれ出力軸(104)に対して遊転可能に装着さ
れている。上記歯車式変速機構5は、噛み合いクラッチ
3によって複数の歯車列(113,114,115,1
16,141,142)のうち所定歯車が出力軸(10
4)と同期して回転される操作を受ける。これにより、
所定の変速比が歯車式変速機構5に設定されることにな
る。噛み合いクラッチ3による歯車の切換えについて
は、図4を用いて後述する。
【0011 】ここで、従来の自動MTでは変速の際に
前記第1の摩擦クラッチ2を解放し、原動機1からの動
力伝達を一時的に遮断する。この間に前記噛み合いクラ
ッチ3を油圧あるいは電気式に駆動するシフト/セレク
トアクチュエータ8により動作させて所定の変速段とな
るよう前記歯車列を選択し、その後第1の摩擦クラッチ
2を再び係合することで変速が完了する。このような変
速動作においては、変速中におけるトルク中断が発生し
乗員に違和感を与えてしまう。しかし、図1に示す変速
機では第1の摩擦クラッチ2を係合させた状態で油圧あ
るいは電気的に駆動するアシストアクチュエータ7によ
りその押付け力を制御して、第2の摩擦クラッチ4を係
合させていく。よって、前記第2の摩擦クラッチ4によ
り出力軸へトルク伝達が行われるので、変速中のトルク
中断が抑制され良好な変速特性が実現するものである
(図1(b)参照)。ここで、上記第2の摩擦クラッチ
4には、所定歯車が連結しており第2の摩擦クラッチ4
を係合することで、所定の変速比が歯車式変速機構5に
設定される。
【0012 】駐車要求検出手段9は、運転者が車両を
駐車させる意図を検出する。また、運転者が前記原動機
1を停止状態から始動する意図を検出してもよい。一例
として、運転席に設けられたシフトレバーと連動して出
力されるインヒビタスイッチの信号などが挙げられる。
これについては、図7(a)、(b)を用いて後述す
る。制御装置10は、歯車式変速機構5を構成する各軸
の回転数,入力軸Ni,出力軸回転数Noおよび原動機
1の回転数Ne、また前記原動機1から出力されるトル
クを制御するスロットル開度TVOなどの信号が入力さ
れ、これらの信号に基づいて変速動作を行う基本プログ
ラムと、パーキングロックを実現するプログラムが組み
込まれたマイクロコンピュータである。前記制御装置1
0は、前記駐車要求検出手段9において運転者の駐車要
求を検出した際には、前記第2の摩擦クラッチ4および
噛み合いクラッチ3を同時に係合させるべく、アシスト
アクチュエータ7およびシフト/セレクトアクチュエー
タ8を動作させる。これにより、歯車式変速機構5にお
いて異なる2つの歯車列が同時に噛合った状態、つまり
2重噛み合いが生じて車輪をロックすることができる。
【0013 】以上述べたような構成とすることで、新
たな部品を追加することなく既存の部品を利用して車両
のパーキングロックを実現することが可能となり、変速
機の構成を簡単にすることができるとともに、軽量化を
図ることができる。
【0014 】次に図2を用いて、本実施形態による自
動変速機の歯車式変速機構について説明する。図2は、
歯車式変速機構の構成を示す概略図であり、駆動輪が後
輪となる、いわゆるFR方式の変速機構の概略図であ
る。原動機101,第1の摩擦クラッチ102,前記第
1の摩擦クラッチ102の出力軸を兼ねる歯車式変速機
構5の入力軸103,入力軸103と同軸上に配された
出力軸104,出力軸104と平行して並列に配された
カウンタ軸120を有し、歯車式変速機構5は、出力軸
104に第1速,第2速,第3速,第4速,第5速およ
び後進段のドリブンギア113,114,115,11
6,141および142が回転可能に設けられ、出力軸
104に対しカウンタ軸120が平行配置されて、そこ
に前記各ドリブンギア113,114,115,11
6,141および142と常時噛み合う第1速,第2
速,第3速,第4速,第5速および後進段のドライブギ
ア121,122,123,124,143および14
4が一体的に設けられた構成とされている。同様に、平
行配置されたアイドルシャフト147には、アイドルギ
ア145および146が一体的に設けられた構成とされ
ており、アイドルギア145は前記後進段のドライブギ
ア144と、アイドルギア146は前記後進段のドリブ
ンギア142と常時噛み合っている。
【0015 】そして、隣接する2個のドリブンギア1
13,114をスリーブ125a,シンクロナイザリン
グ125b,ギアスプライン125cおよびクラッチハ
ブ125dを備える構成の第1速−第2速噛み合いクラ
ッチ125で出力軸104を選択的に係合する。また、
ドリブンギア115,116を同様にスリーブ117
a,シンクロナイザリング117b,ギアスプライン1
17cおよびクラッチハブ117dを備える構成の第3
速−第4速噛み合いクラッチ117で出力軸104に選
択的に係合するようになっており、更にドリブンギア1
41,142を同様にスリーブ140a,シンクロナイ
ザリング140b,ギアスプライン140cおよびクラ
ッチハブ140dを備える構成の第5速−後進段噛み合
いクラッチ140で出力軸104に選択的に係合するよ
うになっている。
【0016 】これにより、変速操作機構で第1速−第
2速噛み合いクラッチ125をドリブンギア113側に
作動して、それを出力軸104に結合することで、入力
軸103の回転がギア113,121により最も減速し
て出力軸104に伝達されて第1速が得られる。以下同
様にして、第1速−第2速噛み合いクラッチ125をド
リブンギア114に結合して第2速が、第3速−第4速
噛み合いクラッチ117をドリブンギア115または1
16の側に結合して、第3速または第4速が得られ、第
5速−後進段噛み合いクラッチ140をドリブンギア1
41または142の側に結合して、第5速または後進段
が得られる。
【0017 】さらに変速中のトルク中断を抑制するた
めに、出力軸104には第2の摩擦クラッチ4が設けら
れている。第2の摩擦クラッチ4には湿式多板クラッチ
が用いられており、クラッチの押付け力を増加させてい
くと、カウンタ軸120に設けられたアシストドライブ
ギア119から、出力軸104に設けられたアシストド
リブンギア118を介して出力軸104へ動力が伝達さ
れる。また、上記アシストドライブギア119およびド
リブンギア118のギア比は3.5速相当に設定されて
おり、上記トルク中断による変速ショックが大きい1−
2変速,2−3変速,3−2変速,2−1変速におい
て、前記第2の摩擦クラッチ4を動作させ、変速ショッ
クを小さくしている。
【0018 】ここで、上記噛み合いクラッチ125,
117または140のいずれかを係合させて所定変速段
を構成するとともに、上記第2の摩擦クラッチ4を係合
することで、歯車式変速機内で2重噛み合いを生じさせ
て車輪をロックすることが可能となる。これにより、新
たな部品を追加することなく車両のパーキングロックを
実現することが可能となる。また、変速機の構成を簡単
にすることができ、軽量化を図ることもできる。
【0019 】図3は、歯車式変速機構の構成を示す概
略図であり、駆動輪が前輪となる、いわゆるFF方式の
変速機構の概略図である。FF方式の場合には、原動機
101および歯車式変速機構5は、車両の進行方向に対
してエンジンルーム内に横置きにレイアウトされる。し
たがって、FR方式よりも搭載スペースに制約があるた
め、3速ギアの歯車列に第2の摩擦クラッチを取り付
け、第2の摩擦クラッチを完全係合させることにより、
3速状態を形成する。これにより、3.5速相当の歯車
列および3速のシンクロナイザリングを省くことが可能
となり、変速機構成の省スペース化を図る。具体的に
は、原動機501,第1の摩擦クラッチ502,前記第
1の摩擦クラッチ502の出力軸を兼ねる歯車式変速機
構5の入力軸503,入力軸503に第1速,第2速,
第4速および第5速のドライブギア506,507,5
08および509が回転可能に設けられ、入力軸503
に対し出力軸504が平行配置されて、そこに前記各ド
ライブギア506,507,508および509と常時
噛み合う第1速,第2速,第4速および第5速のドリブ
ンギア511,512,513および514が一体的に
設けられた構成とされている。
【0020 】そして、隣接する2個のドライブギア5
06,507をスリーブ516a,シンクロナイザリン
グ516b,ギアスプライン516cおよびクラッチハ
ブ516dを備える公知の構成の第1速−第2速噛み合
いクラッチ516で入力軸503を選択的に係合する。
また、ドライブギア508,509を同様にスリーブ5
17a,シンクロナイザリング517b,ギアスプライ
ン517cおよびクラッチハブ517dを備える構成の
第4速−第5速噛み合いクラッチ517で入力軸503
に選択的に係合するようになっており、更に図示してい
ない後進段のドライブギアを同様に後進段噛み合いクラ
ッチで入力軸503に選択的に係合するようになってい
る。これにより、変速操作機構で第1速−第2速噛み合
いクラッチ516をドライブギア506側に作動して、
それを入力軸503に結合することで、入力軸503の
回転がギア506,511により最も減速して出力軸5
04に伝達されて第1速が得られる。以下同様にして、
第1速−第2速噛み合いクラッチ516をドライブギア
507に結合して第2速が、第4速−第5速噛み合いク
ラッチ517をドライブギア508または509の側に
結合して、第4速または第5速が得られ、図示していな
い後進段噛み合いクラッチを後進段ドライブギアに結合
して、後進段が得られる。
【0021 】入力軸503にはドライブギア510が
回転可能に設けられている。このドライブギア510に
は、第2の摩擦クラッチ505が接合されており、押し
付け力を増加させていくと、ドリブンギア515を介し
て出力軸504へ動力が伝達され、前記図2で述べたよ
うに、変速中のトルク中断を抑制することが可能にな
る。また、第2の摩擦クラッチ505を完全係合させる
ことで、第3速が得られることが可能となり、トルクア
シストの機能と3速定常走行の2つの機能を実現するこ
とができる。そして、出力軸504は、ディファレンシ
ャル装置522のリングギア521と常時噛み合うドラ
イブギア520を有し、このディファレンシャル装置5
22を通じて左右のアクスルシャフト523へと動力を
伝達し、車両の前輪が駆動される。ここで、上記噛み合
いクラッチ516,517または図示していない後進段
の噛み合いクラッチのいずれかを係合させて所定変速段
を構成するとともに、上記第2の摩擦クラッチ505を
係合することで、歯車式変速機内で2重噛み合いを生じ
させて車輪をロックすることが可能となる。これによ
り、省スペース化が必要なFF方式においてもパーキン
グギアなどの新たな部品を追加することなく車両のパー
キングロックを実現することが可能となる。
【0022 】次に、図4および図5を用いて、本実施
形態による歯車式変速機構の噛み合いクラッチの動作に
より歯車列を選択する変速操作機構について説明する。
図4は、歯車式変速機に用いる変速操作機構の斜視図で
ある。図4に示す如く、セレクト時に軸方向移動される
とともにシフト時には回動されるシフトアンドセレクト
軸30が設けられている。また、このシフトアンドセレ
クト軸30には、各速シフトヨークとして、1速・2速
シフトヨーク32と3速・4速シフトヨーク34と5速
・リバースシフトヨーク36とに選択的に係合されるシ
フトアンドセレクトレバー38が設けられている。1速
・2速シフトヨーク32には、1速係合片32aと2速
係合片32bとによってシフトアンドセレクトレバー3
8を係合させる1速・2速係合溝32cが形成されてい
る。3速・4速シフトヨーク34には、3速係合片34
aと4速係合片34bとによってシフトアンドセレクト
レバー38を係合させる3速・4速係合溝34cが形成
されている。5速・リバースシフトヨーク36には、5
速係合片36aとリバース係合片36bとによってシフ
トアンドセレクトレバー38を係合させる5速・リバー
ス係合溝36cが形成されている。
【0023 】また、1速・2速シフトヨーク32,3
速・4速シフトヨーク34,5速・リバースシフトヨー
ク36は、トランスミッションケースに保持された低速
側シフト軸40,高速側シフト軸42,最高速側シフト
軸44に固定されている。低速側シフト軸40には、ス
リーブ125aに係合する低速側フォーク131が固設
されている。高速側シフト軸42には、スリーブ117
aに係合する高速側フォーク132が固設されている。
最高速シフト軸44にも同様の最高速フォーク(図示せ
ず)が固設されている。シフトアンドセレクト軸30
は、図5において後述する軸方向移動させるセレクト用
アクチュエータ19と、回動させるシフト用アクチュエ
ータ20とにより駆動される。このようにスリーブおよ
びスリーブに隣接するハブを移動させることで、所定の
噛み合いクラッチを係合解放することができる。
【0024 】図5は本発明の第一実施形態による歯車
式変速機に用いるシフト/セレクトアクチュエータの構
成を示す構成図である。油圧源15は、主に電動ポンプ
11,リザーバタンク12およびアキュムレータ13に
より構成される。電動ポンプ11にて発生した油圧は、
アキュムレータ13にて蓄圧され、この油圧がベース圧
となる。ここで、ベース圧の配管には油圧センサ14が
設けられており、電動ポンプ11の始動/停止は、上記
油圧センサの信号を用いて前記制御手段10により制御
される。シフトアンドセレクト軸30を軸方向移動させ
るセレクト用アクチュエータ19は、上記油圧源30に
接続されたセレクト用ソレノイド18によって動作す
る。セレクト用ソレノイド18には比例電磁式流量制御
弁を用いており、上記セレクト用アクチュエータ19に
連結したストロークセンサ(図示せず)の検出値を入力
として上記マイクコンピュータのPWM制御によって、
上記シフトアンドセレクト軸30を軸方向移動させるこ
とができる。
【0025 】一方、シフトアンドセレクト軸30を回
動させるシフト用アクチュエータ20は、上記油圧源3
0に接続されたシフト用ソレノイド16および17によ
って動作する。上記ソレノイドには比例電磁式圧力制御
弁が用いられており、シフトアクチュエータ20に連結
したストロークセンサ(図示せず)の検出値を入力とし
て上記マイクコンピュータのPWM制御によって、上記
シフトアンドセレクト軸30を軸方向移動させることが
できる。以上述べたような構成により、噛み合いクラッ
チを選択的に係合させ所定変速段を構成することができ
る。
【0026 】次に、図6(a)を用いて、本実施形態
による歯車式変速機の第2の摩擦クラッチの動作につい
て説明する。図6(a)は、歯車式変速機に用いる第2
の摩擦クラッチの構成を示す部分断面図である。図示す
るように、第2の摩擦クラッチには湿式多板クラッチが
用いられている。アシスト用ソレノイド29は前記制御
装置10からの指令信号に基づいて油圧を発生する。上
記ソレノイド29には比例電磁式圧力制御弁が用いられ
ており、コイルに流れる電流に比例した油圧を発生する
ことができる。この油圧の発生により、クラッチピスト
ン25はスプリング24に抗して移動し、ドライブ側プ
レート23(図では外側のドラムと同期して回転する)
はドリブン側プレート27(図では出力軸104と同期
して回転する)に接触して動力を伝達する。ドリブン側
プレート27と部材28と出力軸104とは一体として
回転する。尚、上記ソレノイド29が図1で述べたアシ
ストアクチュエータ7に相当するものである。
【0027 】アシストドリブンギア118はドライブ
側ドラム22と固着され、かつ出力軸104とは空転し
ており、第2の摩擦クラッチ4の係合によってアシスト
ドリブンギア118から出力軸104へトルクが伝達さ
れる。ここで、クラッチを完全に係合させると、アシス
トドリブンギア118と出力軸104とが同回転とな
り、第2の摩擦クラッチを用いて歯車式変速機構を所定
変速比(図4では3速状態)とすることができる。
【0028 】次に図7(a)、(b)を用いて、本実
施形態による歯車式変速機の制御装置に用いる駐車要求
検出手段9の一実施例について説明する。図7(a)は
駐車要求手段9として用いるセレクトレバーの外観図で
ある。また、図7(b)は駐車要求検出手段9として用
いるインヒビタスイッチの概略図である。図7(a)に
示すセレクトレバーにはRレンジ,NレンジおよびDレ
ンジのほかにPレンジが設けられている。運転者がエン
ジンを停止し、車両を駐車する際にはPレンジにセレク
トレバーを操作する。また、エンジンが停止状態から始
動する際にも同様にセレクトレバーをPレンジに操作す
る。このセレクトレバー操作と連動して、図9に示すイ
ンヒビタスイッチ50の信号が発生するようになってい
る。図7(b)に示すインヒビタスイッチ50はそれぞ
れのレンジに対応した出力が、前記制御装置10に入力
されており、セレクトレバーが選択されていない場合に
はHiレベルの信号が、セレクトレバーが選択された場
合にはLoレベルの信号が入力される構成となってい
る。
【0029 】このような構成とすることで、運転者の
駐車要求あるいはエンジン始動時であることを検出し、
車両をロックすべく制御装置10が処理を実行する。
尚、上記駐車要求検出手段9は上述のような機械的なハ
ードウェアを用いなくとも、車室内に設けられたパーキ
ング専用のスイッチ、あるいはナビゲーションシステム
のモニタのタッチパネル操作により代替することも可能
である。即ち、図7の構成に代えて、パーキングスイッ
チのようなものを設けても良い。
【0030 】次に、図8及び図9を用いて、本実施形
態による歯車式変速機の制御方法について説明する。図
8(a)は歯車式変速機の制御装置による制御方法を示
すフローチャートであり、原動機が駆動している状態に
おけるフローチャートである。また、図8(a)のフロ
ーチャートに示した処理内容は、図1に示した制御装置
10のマイクロコンピュータに組み込まれるプログラム
である。
【0031 】図8(a)のステップS1では図7
(b)で示したインヒビタスイッチ50の信号を読み込
む。次にステップS2において、上記インヒビタスイッ
チ50の信号が運転者の駐車要求を示すPレンジか否か
の判定を行う。Pレンジの場合にはステップS3へ進
み、それ以外の場合にはパーキングロック制御処理を終
了する。次にステップS3では、車速センサの信号を読
み込む。次にステップS4では、前記読み込んだ車速が
ゼロか否か、つまり車両が停止している状態か否かの判
定を行う。ステップS4において、停止状態と判定され
た場合にはステップS5へ進み、そうでない場合にはパ
ーキングロック制御処理を終了する。次に、ステップS
5において第2の摩擦クラッチ4を係合すべく、図6
(a)に示したアシスト用ソレノイド29への指令信号
を出力する。これにより、アシストドリブンギアおよび
アシストドライブギアを介してカウンタ軸と出力軸が所
定変速比に設定される。次に、ステップS6において噛
み合いクラッチを係合すべく、図5に示したシフト用ソ
レノイド16,17およびセレクト用ソレノイド18へ
の指令信号を出力し、パーキングロック制御処理を終了
する。このように、運転者の駐車要求を検出した場合に
は第2の摩擦クラッチと噛み合いクラッチの双方を係合
することにより、2重噛み合い状態となり車両を確実に
ロックすることができる。
【0032 】図9(a)は、上述の図8(a)で示し
た前記パーキングロック制御処理を実行した際のタイム
チャートである。時刻toにおいて、運転者によりセレ
クトレバーが操作され、インヒビタスイッチの信号がP
レンジであることを検出すると、第2の摩擦クラッチへ
の押し付け力を増加させて完全係合状態とする。このと
き、噛み合い式クラッチは1速状態を形成しており、前
記第2の摩擦クラッチの係合により、2重噛合状態とな
り車両をロックする。その後、時刻t1において、運転
者によりキースイッチがOFFされて原動機が停止する
と、オルタネータによる充電が不可能になるため、所定
時間ts経過後、時刻t2において前記電動ポンプ11
の電源をOFFにすることで電動ポンプ吐出圧が低下す
る。そして、油圧源の低下により前記第2の摩擦クラッ
チへの押し付け力が低下しクラッチが解放状態となる。
一方、第1の摩擦クラッチは皿バネによりクラッチへの
押し付け力を生じており、これを油圧により解除するこ
とによりクラッチが解放されるため、第2の摩擦クラッ
チとは特性が逆になっている。したがって、油圧源の低
下により第1の摩擦クラッチは係合状態となる。ここ
で、第2の摩擦クラッチへの押付け力は、第1の摩擦ク
ラッチが完全に係合した時刻t3において低下させなけ
ればならない。これは、双方の摩擦クラッチが解放状態
になる時間が存在すると、車両のロックが不完全になる
からである。上記、第1の摩擦クラッチの完全係合状態
を検出する方法の一例として、クラッチを押付ける機構
部分に隣接して取り付けた位置センサ信号を用いる方法
がある。これらの第1、第2の摩擦クラッチの動作に対
し、噛み合いクラッチは機械的にギアが噛み合っている
ため、油圧源の低下によってクラッチが解放されること
なく、1速係合状態を保持することができる。したがっ
て、油圧源が低下しても、原動機と歯車式変速機の直結
状態を作り、原動機のクランク軸に対する摩擦拘束力を
用いて車両をロックさせる(ギア入り駐車)ことが可能で
ある。
【0033 】また、ギア入り駐車をするためには、前
記図8(a)に示したステップS6において、例えば駐
車する道路が上り勾配の場合には前記係合すべく噛み合
いクラッチを前進ギアとする。それ以外の場合には、後
進ギアとする。ここで、道路勾配を検出する方法として
は、ナビゲーションシステムに用いられる情報や、車速
の変化などから勾配を推定演算した値を用いる、または
直接センサを取付けて道路勾配を検出するなどが考えら
れる。このように、車両を駐車する際の道路勾配に応じ
て係合する噛み合いクラッチのギアを切換えることによ
り、原動機の駆動/停止状態に係わらず車両を確実にロ
ックすることが可能となる。
【0034 】図8(b)は歯車式変速機の制御装置に
よる制御方法を示すフローチャートであり、原動機が停
止した状態から始動する際のフローチャートである。ま
た、図8(b)のフローチャートに示した処理内容は、
図1に示した制御装置10のマイクロコンピュータに組
み込まれるプログラムである。
【0035 】図8(b)のステップS11では運転席
に設けられたキースイッチの信号を読み込む。このキー
スイッチの信号が上述の運転者による原動機1の始動要
求を検出する手段である。次にステップS12におい
て、上記キースイッチの信号が「ON」か否かの判定を
行う。「ON」の場合にはステップS13へ進み、そう
でない場合には始動時制御処理を終了する。次にステッ
プS13では、図5に示した電動ポンプ11を駆動す
る。次に、ステップS14では油圧センサ14の信号P
Lを読み込む。そして、ステップS15ではアキュムレ
ータ13において蓄圧された上記油圧PLが予め定めら
れた値Poより大きいか否かの判定を行う。大きい場合
にはステップS16へ進み、そうでない場合にはステッ
プS15を繰り返す。次にステップS16において第2
の摩擦クラッチ4を係合すべく、上述のアシスト用ソレ
ノイド29への指令信号を出力し、押付け力を増加させ
る。これにより、アシストドリブンギアおよびアシスト
ドライブギアを介してカウンタ軸と出力軸が所定変速比
に設定される。ここで、噛み合いクラッチは図8(a)
に示すフローチャートにより、原動機1を停止する際に
予め所定変速段に係合されているため、ステップS16
の処理により2重噛み合い状態となる。
【0036 】次にステップS17において、第1の摩
擦クラッチ2を解放し、原動機と歯車式変速機とのトル
ク伝達が遮断される。次にステップS18において、上
記キースイッチの信号が「START」か否かの判定を
行う。「START」の場合にはステップS18へ進
み、そうでない場合にはステップS18を繰り返す。そ
して、最後にステップS19においてスタータを始動さ
せて原動機が運転を開始し、始動時制御を終了する。こ
こで、スタータが起動する際にスパイク状の大電流が発
生し、バッテリの出力電圧が一時的に低下することが知
られている。この一時的な電圧降下によって、上記第一
の摩擦クラッチを解放するための電流が低下し、クラッ
チが係合する可能性がある。そこで、スタータが動作し
ている上記ステップS18では、上記第一の摩擦クラッ
チに流れる電流を最大値、または通常の解放動作時にお
ける電流の設定値よりも大きくする必要がある。
【0037 】このようなフローチャートにより、原動
機の始動時においても車両を確実にロックさせることが
可能となる。また、アキュムレータに蓄圧されるまでの
時間的なロスを少なくするため、車両のドアの開閉状態
を検出する、キーレスエントリーの車両にあってはドア
ロックが解除されたことを検出又はドアロック解除の指
令を検出する、あるいはキーが差し込み口に挿入された
ことを検出し、事前にステップS13の処理(準備動
作)を実行するような制御方法としてもよい。また、エ
ンジン始動を遠隔操作するリモートスターターの搭載車
にあっては、エンジン始動指令が発せられた後、所定時
間制御開始を遅らせ、その間に準備動作を行うことによ
って、同様の効果を達成できる。
【0038 】図9(b)は、上述の図8(b)で示し
た始動時制御処理を実行した際のタイムチャートであ
る。時刻toにおいて、インヒビタスイッチの信号はP
レンジであり、運転者によりキースイッチが操作されキ
ースイッチの信号がONであることを検出すると、電動
ポンプ11をONとする。電動ポンプ11の駆動により
吐出圧が上昇し、圧力が予め設定されたPoに達する時
刻t1において、第2の摩擦クラッチへの押し付け力を
増加させて完全係合状態とする。そして、時刻t2にお
いて第2の摩擦クラッチの完全係合状態を検出すると、
第1の摩擦クラッチへの押し付け力も同時に上昇させ
て、第1の摩擦クラッチを解放状態とする。ここで、上
記第2の摩擦クラッチの完全係合状態を検出する方法の
一例として、第2の摩擦クラッチに作用する油圧を油圧
センサにより検出する方法がある。このように、いずれ
かの摩擦クラッチを係合させておかなかれば、車両のロ
ックが不完全となる。一方、噛み合いクラッチは原動機
1が停止する際の変速段を形成しており、前記第2の摩
擦クラッチの係合により、2重噛合状態となり車両をロ
ックする。その後、時刻t1において、運転者によりキ
ースイッチがSTARTへ動作されて原動機が始動す
る。このような制御方法とすることで、原動機が停止状
態から始動する際においても、車両を確実にロックする
ことが可能である。
【0039 】次に図6(b)を用いて、歯車式変速機
の制御装置に用いるアシストアクチュエータの一実施例
について説明する。図6(b)はアシストアクチュエー
タの一実施例の概要を示す構成図である。図に示すDC
モータ51は、歯車によりボールネジ54と連結されて
いる。前記DCモータ51の回転方向の力は、ボールネ
ジ54により直線方向の力として変換されるとともに、
増幅される。さらに、ボールネジの先端はマスタシリン
ダ52のピストン53と連結されており、前記DCモー
タ51の回転によってバネに抗して移動する。前記マス
タシリンダ52は、図6(a)に示した第2の摩擦クラ
ッチのクラッチピストン25と配管を介して連結されて
いる。配管内には、作動油が充満しており、前記ピスト
ン53の移動により前記クラッチピストン25が移動
し、前記第2の摩擦クラッチ4への押付け力が発生す
る。このような構成により、図5に示したような油圧源
を用いることなく、電気的にクラッチを係合することが
可能となる。また、このような電気式アクチュエータを
用いることにより、図8(b)に示したステップS13
〜S15までの処理のような、始動時におけるアキュム
レータへ蓄圧するまでの待機時間が不要となる。よっ
て、始動時のもたつきを無くすことが可能となる。
【0040 】図10(a)は歯車式変速機の制御装置
による制御方法を実行した際の動作を示すタイムチャー
トであり、車両が走行状態から運転者のブレーキ操作に
よって停止する際のタイムチャートである。時刻t0に
おいて、運転者のブレーキON操作が開始されると、車
両の速度つまり変速機の出力軸回転数が低下する。次
に、時刻t1において、出力回転数が予め設定した所定
回転数cNOSCOF を下回ると、第1の摩擦クラッチへのク
ラッチトルク指令値(発進クラッチトルク指令値)をゼ
ロとし、第1の摩擦クラッチを解放する。これにより、
原動機回転数はアイドル回転数を保持し、変速機の入力
軸回転数は出力軸回転数と共に低下する。次に、時刻t
2において出力軸回転数が所定回転数cNOSTPまで低下す
ると、噛み合いクラッチを2速から1速状態へと切換
え、次の発進動作のための準備動作を行う。そして、上
記時刻t2からの所定時間cTMSTPを経過した時刻t3に
おいて、運転者の車両停止要求と判断し、第2の摩擦ク
ラッチを半係合させるべく第2の摩擦クラッチへのクラ
ッチトルク指令値(アシストクラッチトルク指令値)を
所定値TTHLHLD に設定する。このように、第2の摩擦ク
ラッチを半係合状態とすることで、変速機内で2重噛み
合い状態を形成することができるため、登坂路において
も車両の停止位置を保持することが可能となる。以下、
このような機能をヒルホールド機能と称す。ここで、上
記ヒルホールド機能に必要なアシストクラッチトルク指
令値TTHLHLD の算出方法について述べる。変速機の入力
軸まわりにおける運動方程式は下記(1)式で算出され
る。 J・dω/dt=Ta−Td/G1−Ta・Td/G1 (1) J:慣性モーメント ω:入力軸回転数 Ta:アシストクラッチトルク指令値 Td:出力軸まわりの走行抵抗 Gs:現在ギア比 Ga:アシストギア比 上記走行抵抗Tdは停止した車両に掛かる負荷である転
がり抵抗や勾配抵抗など車両に掛かる負荷を変速機の出
力軸周りに換算した値を示すものである。また、上記ア
シストギア比Gaは前記第2の摩擦クラッチを取り付け
た歯車列で構成されるギア比を示すものである。ここ
で、アシストクラッチトルク指令値Taを発生すること
により、入力軸には上記(1)式で示すTa・Td/G
1に相当する循環トルクが発生する。そして、前記循環
トルクはタイヤ側から走行抵抗によって入力軸を回転さ
せようとするトルクに対する負荷として作用する。した
がって、ヒルホールド機能として必要なアシストクラッ
チトルク指令値TTHLHLD は上記(1)式をまとめると、
下記(2)式で算出される。 TTHLHLD>Td/(Gs−Ga) (2) 以上述べたように、ヒルホールド機能に必要なアシスト
クラッチトルク指令値を算出し、第2の摩擦クラッチを
半係合状態とすることにより、ヒルホールド機能を実現
することができる。これにより、停車する際に車両位置
を保持するための運転者のブレーキ操作力を軽減するこ
とが可能となり、ドライバビリティを向上させることが
できる。
【0041 】図10(b)は歯車式変速機の制御装置
による制御方法を実行した際の動作を示すタイムチャー
トであり、図10(a)にて述べたヒルホールド状態か
ら下記クリープ機能によって発進する際のタイムチャー
トである。トルクコンバータ付き自動変速機や無段変速
機などの変速機構では、停車状態から運転者がブレーキ
ペダルをOFFすると車両が緩やかに前進または後進
し、所定の駆動軸トルクを発生するいわゆるクリープ機
能を有している。上記クリープ機能は、渋滞路での走行
や車庫入れの際にブレーキ操作のみで車両の発進・停止
動作が可能であるため、イージードライブ機能としてユ
ーザーに認知されている機能である。本発明の歯車式変
速機においても同様のクリープ機能を実現することがで
きる。具体的には、第1の摩擦クラッチを半係合状態と
し、原動機の回転数が所定回転数を維持するようにフィ
ードバック制御することにより実現する。図10(b)
に示す時刻t0において、停車状態から運転者のブレー
キ操作が解除されると、第1の摩擦クラッチを半係合状
態とし、クリープ動作を開始する。ここで、上記半係合
状態とすべく発進クラッチトルク指令値をステップ的に
設定しても、実際のクラッチトルクが発生するまでの応
答遅れがあるため、車輪が回転を開始するまでに遅れ時
間が存在する。したがって、登坂路における停車からの
発進動作では、図10(b)点線で示すように前記クラ
ッチトルクが発生するまでの応答遅れの間に走行抵抗に
よって、一時的に前後加速度が負となり車両の逆行が発
生してしまう。
【0042 】このように、登坂路において車両を停止
させた状態からクリープ状態へと切り替わる際に、車両
が逆行する現象が発生する。これは、運転者に違和感を
与えるだけでなく後続車との接触事故に繋がる可能性が
ある。しかし、本発明では上述のように停車状態におい
て第2の摩擦クラッチを半係合状態とし、車両位置を保
持するために必要なクラッチトルクを発生している。し
たがって、図10(a)実線で示すようにブレーキ操作
が解除された時刻t0において車両位置を保持するトル
クが作用しているため、車両は速やかに前進を開始する
ことができるため、上述のような車両の逆行を防止する
ことが可能となる。ここで、上記出力軸まわりの走行抵
抗Tdは、検出あるいは推定により求めた道路勾配およ
び車両の総重量により算出した値を用いると、より正確
なヒルホールド機能を有することができる。しかし、走
行抵抗を算出するために新たなセンサを追加するとコス
トアップに繋がるため、予め設定した走行抵抗Tdを学
習制御により補正するような安価な構成としても良い。
【0043 】以上述べたように、車両が停止している
状態を保持する場合、第2の摩擦クラッチを半係合状態
とし、噛み合いクラッチとの2重噛み合い状態にするこ
とにより、運転者のブレーキ操作力を軽減することが可
能となる。また、登坂路における停車からの発進時に車
両の一時的な逆行を防止することが可能となる。
【0044 】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
自動MTにおいても車輪を確実にロックすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態による歯車式変速
機の制御装置の全体構成を示すブロック図、(b)は歯
車式変速機の変速性能の概要を示すタイムチャートであ
る。
【図2】歯車式変速機構の構成を示す概略図である。
【図3】歯車式変速機構の構成を示す概略図である。
【図4】歯車式変速機に用いる変速操作機構の斜視図で
ある。
【図5】歯車式変速機に用いるシフト/セレクトアクチ
ュエータの構成を示す構成図である。
【図6】(a)は歯車式変速機に用いる第2の摩擦クラ
ッチの構成を示す部分断面図、(b)は歯車式変速機の
制御装置に用いるアシストアクチュエータの一実施例の
概要を示す構成図である。
【図7】(a)は駐車要求手段として用いるセレクトレ
バーの外観図、(b)は駐車要求手段として用いるイン
ヒビタスイッチの概略図である。
【図8】(a)は歯車式変速機の制御装置による制御方
法を示すフローチャート、(b)は歯車式変速機の制御
装置による制御方法を示すフローチャートである。
【図9】(a)は歯車式変速機の制御方法を実行した際
の動作を示すタイムチャート、(b)は歯車式変速機の
制御方法を実行した際の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図10】(a)は歯車式変速機の制御方法を実行した
際の動作を示すタイムチャート、(b)は歯車式変速機
の制御方法を実行した際の動作を示すタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
1…原動機 2…第1の摩擦クラッチ 3…噛み合いクラッチ 4…第2の摩擦クラッチ 5…歯車式変速機構 6…変速機 7…アシストアクチュエータ 8…シフト/セレクトアクチュエータ 9…駐車要求検出手段 10…制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 59:66 F16H 59:66 (72)発明者 岡田 隆 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 萱野 光男 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 坂本 博史 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 尾崎 直幸 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 Fターム(参考) 3J552 MA04 MA05 MA13 NA01 NB01 PA64 PA67 SA01 VA37W VA61W VD17W VE04W

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噛み合いクラッチにより走行用変速段を
    選択する歯車式変速機の内部に摩擦クラッチを有する自
    動車において、 乗員の車両を駐車する要求を検出する為の手段を設け、
    前記要求を検出する為の手段によって駐車要求を検出し
    たときには、前記噛み合いクラッチと前記摩擦クラッチ
    の双方を共に係合させることを特徴とする自動車。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車において、 乗員によるセレクトレバーの操作によって所定レンジを
    選択することにより前記乗員の車両を駐車する要求の検
    出を行う、または、前記乗員による所定スイッチの選択
    により前記乗員の車両を駐車する要求の検出を行うこと
    を特徴とする自動車。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の自動車において、 原動機と前記歯車式変速機との間に他の摩擦クラッチを
    有し、前記噛み合いクラッチと前記摩擦クラッチとの双
    方を共に係合させた後、前記摩擦クラッチを開放し、前
    記原動機と前記歯車式変速機との間に設けた前記他の摩
    擦クラッチと前記噛み合いクラッチとの双方を共に係合
    させて駐車することを特徴とする自動車。
  4. 【請求項4】 噛み合いクラッチにより走行用変速段を
    選択する歯車式変速機の内部に摩擦クラッチを有し、原
    動機と変速機との間に他の摩擦クラッチを有する自動車
    であって、変速の際にも前記歯車式変速機の内部に設け
    られた前記摩擦クラッチを用いて駆動力を出す自動車に
    おいて、 前記何れかの摩擦クラッチと前記噛み合いクラッチを2
    重噛み合い状態にさせて駐車することを特徴とする自動
    車。
  5. 【請求項5】 噛み合いクラッチにより走行用変速段を
    選択する歯車式変速機の内部に摩擦クラッチを有する自
    動車において、 乗員の操作により原動機を始動させる要求を検出する為
    の手段を設け、前記要求を検出する為の手段によって始
    動要求を検出したときには、前記噛み合いクラッチと前
    記摩擦クラッチの双方を共に係合させることを特徴とす
    る自動車。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の自動車において、 乗員によるセレクトレバーの操作によって所定レンジを
    選択することにより前記乗員の原動機を始動させる要求
    の検出を行う、または、前記乗員による所定スイッチの
    選択により前記乗員の原動機を始動させる要求の検出を
    行うことを特徴とする請求項6記載の自動車。
  7. 【請求項7】 噛み合いクラッチにより走行用変速段を
    選択する歯車式変速機の内部に摩擦クラッチを有し、原
    動機と変速機との間に他の摩擦クラッチを有する自動車
    であって、変速の際にも前記歯車式変速機の内部に設け
    られた前記摩擦クラッチを用いて駆動力を出す自動車に
    おいて、 前記何れかの摩擦クラッチと前記噛み合いクラッチを2
    重噛み合い状態にさせて、前記原動機を始動させること
    を特徴とする自動車。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の自動車において、 前記歯車式変速機はFR方式の変速機構を有することを
    特徴とする自動車。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の自動車において、 前記歯車式変速機はFF方式の変速機構を有することを
    特徴とする自動車。
  10. 【請求項10】 原動機から第1の摩擦クラッチを介し
    て動力が伝達され、入力軸と出力軸との間に複数の歯車
    列を有し、少なくとも1つの前記歯車列に第2の摩擦ク
    ラッチを設け、その他の前記歯車列に噛み合いクラッチ
    を設けた歯車式変速機の制御装置において、 乗員の駐車する要求を検出する駐車要求検出手段を設
    け、前記駐車要求検出手段において前記乗員の駐車要求
    を検出した場合には、前記噛み合いクラッチを係合させ
    るとともに、前記第2の摩擦クラッチを係合させること
    を特徴とする歯車式変速機の制御装置。
  11. 【請求項11】 原動機から第1の摩擦クラッチを介し
    て動力が伝達され、入力軸と出力軸との間に複数の歯車
    列を有し、少なくとも1つの前記歯車列に第2の摩擦ク
    ラッチを設け、その他の前記歯車列に噛み合いクラッチ
    を設けた歯車式変速機の制御装置において、 乗員の操作によって前記原動機を始動させる要求を検出
    する始動要求検出手段を設け、前記始動要求検出手段に
    おいて前記乗員の操作による前記原動機の始動要求を検
    出した場合には、前記噛み合いクラッチを係合させると
    ともに、前記第2の摩擦クラッチを係合させることを特
    徴とする歯車式変速機の制御装置。
  12. 【請求項12】 原動機から第1の摩擦クラッチを介し
    て動力が伝達され、入力軸と出力軸との間に複数の歯車
    列を有し、少なくとも1つの前記歯車列に第2の摩擦ク
    ラッチを設け、その他の前記歯車列に噛み合いクラッチ
    を設けた歯車式変速機の制御方法において、 乗員の駐車する要求を検出し、前記乗員の駐車する要求
    を検出した場合には、前記噛み合いクラッチを係合させ
    るとともに、前記第2の摩擦クラッチを係合させること
    を特徴とする歯車式変速機の制御方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の歯車式変速機の制
    御方法において、 車両を駐車する道路勾配によって、前記噛み合いクラッ
    チを係合させる変速段を切り替えることを特徴とする歯
    車式変速機の制御方法。
  14. 【請求項14】 原動機から第1の摩擦クラッチを介し
    て動力が伝達され、入力軸と出力軸との間に複数の歯車
    列を有し、少なくとも1つの前記歯車列に第2の摩擦ク
    ラッチを設け、その他の前記歯車列に噛み合いクラッチ
    を設けた歯車式変速機の制御方法において、 乗員の操作による前記原動機を始動させる要求を検出
    し、前記乗員の操作による前記原動機を始動させる要求
    を検出した場合には、前記噛み合いクラッチを係合させ
    るとともに、前記第2の摩擦クラッチを係合させること
    を特徴とする歯車式変速機の制御方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の歯車式変速機の制
    御方法において、 前記原動機を始動させる際の道路勾配によって、前記噛
    み合いクラッチを係合させる変速段を切り替えることを
    特徴とする歯車式変速機の制御方法。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の歯車式変速機の方
    法において、 車両のドアの開閉を検出した後、前記噛み合いクラッチ
    を係合させるとともに前記第2の摩擦クラッチを係合さ
    せる為の準備動作を行う、または、ドアロックが解除さ
    れた後あるいはドアロック解除の指令を検出した後、前
    記噛み合いクラッチを係合させるとともに前記第2の摩
    擦クラッチを係合させる為の準備動作を行うことを特徴
    とする歯車式変速機の制御方法。
  17. 【請求項17】 請求項14に記載の歯車式変速機の方
    法において、 キーが差込口に挿入された後、前記噛み合いクラッチを
    係合させるとともに前記第2の摩擦クラッチを係合させ
    る為の準備動作を行うことを特徴とする歯車式変速機の
    制御方法。
  18. 【請求項18】 平行に配設された軸間に複数の歯車列
    を有し、複数のトルク伝達機構の係合解放動作によっ
    て、前記歯車列のトルク伝達経路を切換えることが可能
    な歯車式変速機の制御方法において、 乗員の駐車する要求を検出し、前記乗員の駐車する要求
    を検出した場合には、前記歯車式変速機に設けられた複
    数のトルク伝達機構を同時係合させて、前記歯車式変速
    機内部で複数のトルク伝達経路を形成することを特徴と
    する歯車式変速機の制御方法。
  19. 【請求項19】 平行に配設された軸間に複数の歯車列
    を有し、複数のトルク伝達機構の係合解放動作によっ
    て、前記歯車列のトルク伝達経路を切換えることが可能
    な歯車式変速機の制御方法において、 乗員の操作による原動機を始動させる要求を検出し、前
    記乗員の操作による前記原動機を始動させる要求を検出
    した場合には、前記歯車式変速機に設けられた複数のト
    ルク伝達機構を同時係合させて、前記歯車式変速機内部
    で複数のトルク伝達経路を形成することを特徴とする歯
    車式変速機の制御方法。
  20. 【請求項20】 原動機から第1の摩擦クラッチを介し
    て動力が伝達され、入力軸と出力軸との間に複数の歯車
    列を有し、少なくとも1つの前記歯車列に第2の摩擦ク
    ラッチを設け、その他の前記歯車列に噛み合いクラッチ
    を設けた歯車式変速機の制御方法において、 乗員の操作による車両を停止させる要求を検出するとと
    もに、前記歯車式変速機の出力側の軸回転数を検出し、
    前記軸回転数が所定回転数以下の場合には、前記噛み合
    いクラッチを係合させるとともに、前記第2の摩擦クラ
    ッチを係合させることを特徴とする歯車式変速機の制御
    方法。
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