JP2003206931A - 玉ころ、及びこの玉ころを使用した軸受並びに案内装置 - Google Patents

玉ころ、及びこの玉ころを使用した軸受並びに案内装置

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JP2003206931A JP2002003886A JP2002003886A JP2003206931A JP 2003206931 A JP2003206931 A JP 2003206931A JP 2002003886 A JP2002003886 A JP 2002003886A JP 2002003886 A JP2002003886 A JP 2002003886A JP 2003206931 A JP2003206931 A JP 2003206931A
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ball
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rolling
bearing
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Hiroshi Teramachi
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールと同程度に製造が容易で、かつ、ころ
に匹敵するような荷重を負荷することができる玉ころ、
及びこの玉ころを用いた軸受並びに案内装置を提供する
こと。 【解決手段】 玉ころ1を想定した球Bの一つの直径A
−Aを回転軸とし、球の中心Oを含み上記回転軸に垂直
な一平面上の一点Cを中心として球の半径r1より大き
な半径r2で上記球Bの表面より内側に描かれる外に凸
な弧を上記直径A−Aを軸として回転して形成される回
転体表面形状の曲面を転動面2とし、直径A−A上の一
点Dを中心としての球の半径r1より大きな半径r3の
球面部4を上記球の直径A−A上にその頂点が位置する
ように、上記回転軸の両側に球の中心を挟んで対称に形
成して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転がり軸受や直線案内
装置に使用される玉ころ(転動体)に係り、特に大きい
荷重下で使用することができ、かつ製造が容易である玉
ころ、及びこの玉ころを使用した軸受及び案内装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種機械装置に転動体としてボー
ル(球)やころ(ローラ)を用いた転がり軸受や案内装
置が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような軸受におい
て、ボールを用いたものは、ボールは高精度で製造する
ことが比較的容易であるので、安価に提供される。しか
し、このようにボールを転動体として使用した軸受や案
内装置にあっては、ボールと軸受や案内装置の転走路と
の接触はボールの頂点を含む極めて小さい面積において
なされるため、大きい荷重を負荷することができない。
【0004】一方、円柱形のころや、球面ころは、転走
路との接触が転動体の回転軸を含む平面と表面との交線
(母線)を含む広い面積でなされ、大きな荷重を負荷す
ることができる。しかし、このようなころは、その断面
を高い精度の円に作成することが難しく、高価なものと
なってしまうという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、ボールと同程度に製造
が容易で、かつ、ころに匹敵するような荷重を負荷する
ことができる転動体(以下「玉ころ」と呼ぶ)、及びこ
の玉ころを用いた軸受並びに案内装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明において上記の課
題を解決するための手段は以下に記載の発明である。
【0007】請求項1に記載の発明は、図1に示すよう
に、球Bの一つの直径A−Aを回転軸とし、球の中心O
を含み上記回転軸に垂直な一平面上の一点Cを中心とし
て球の半径r1より大きな半径r2で上記球Bの表面よ
り内側に描かれる外に凸な弧を上記直径A−Aを軸とし
て回転して形成される回転体表面形状の曲面を転動面2
とし、回転軸方向の両端側には、回転軸に垂直な平坦面
からなる側面部3を、球の中心を挟んで対称に形成した
玉ころである。
【0008】本発明において、転動面2を形成する弧の
半径r2および側面部3の大きさは適宜設定することが
でき、転動面2を形成する弧の半径r2を選定すること
により、所望の転がり抵抗、耐荷重量を選定することが
できる。また、多数個の玉ころを、上記平坦な側面部3
を互いに接して直線状(数珠状)に連結し、要すればこ
れらに磁力を作用させて互いの連結を強化し、多数個の
玉ころの転動面の一括した研削仕上げを容易にすること
ができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、図2に示すよう
に、請求項1記載の玉ころにおいて転動面2の両側に存
在する球Bの表面(半径r1の部分)と、球Bの両側に
形成された上記側面部3との間(境界部分)に、上記直
径A−A上の一点Dを中心としての球の半径r1より大
きな半径r3の球面を有する一定幅の環状の球面部4を
形成したものである。従って、請求項1の発明と同様
に、所望の転がり抵抗、耐荷重量を選定することがで
き、また、側面部を互いに接して多数個の玉ころを直線
状に連結し、転動面の一括した研削仕上げを容易にする
ことができると共に、球の表面と平坦な側面部3との間
の境界が滑らかになり、また、後述するように、軸受に
おいて隣合う玉ころの向きの交互配置が可能になる。
【0010】請求項3に記載の発明は、図3に示すよう
に、転動面2については、請求項1の発明と同様に、球
Bの一つの直径A−Aを回転軸とし、球の中心Oを含み
上記回転軸に垂直な一平面上の一点Cを中心として球の
半径r1より大きな半径r2で上記球Bの表面より内側
に描かれる外に凸な弧を上記直径A−Aを軸として回転
して形成される回転体表面形状の曲面を転動面2とし、
側面部3は、上記直径A−A上の一点Dを中心としての
球の半径r1より大きな半径r3の球面状とし、上記球
の直径A−A上にその頂点が位置した球面状の側面部3
として、上記回転軸の両側に球の中心を挟んで対称に形
成した玉ころである。
【0011】請求項4に記載の発明は、内輪と外輪との
間に請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の玉ころ
を嵌装した転がり軸受である。
【0012】請求項5に記載の発明は、軌道台と移動体
ブロックとの間に請求項1ないし請求項3のいすれかに
記載の玉ころを嵌装した案内装置である。
【0013】本発明によれば、玉ころは比較的容易に高
い精度で製造できる球を基に作成するので、安価に製造
できる。また、本発明に係る玉ころは、球の一つの直径
を回転軸とし、球の中心を含み上記回転軸に垂直な一平
面上の一点を中心として球の半径より大きな半径で球の
表面より内側に描かれる外に凸な弧を上記直径を軸とし
て回転して形成される回転体表面形状の曲面を転動面と
しているので、この転動面と同じか或いはやや大きい半
径の断面形状の転走路を備えた軸受や案内装置に使用す
ることにより、転動面と玉ころとの接触面は、玉ころの
母線に沿う広い面積のものとなるため、大きな荷重を載
荷することができる。
【0014】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る玉ころ
及びこの玉ころを用いた軸受並びに案内装置の構成を詳
細に説明する。
【0015】〔第1の実施の形態に係る玉ころの構成〕
図1は本発明に係る玉ころの第1の実施の形態である。
【0016】本例において玉ころ1は鋼製の部材で、図
1に示すように、例えば直径50mmの球Bを想定したと
き、転動面2として、この球の一つの直径A−Aを回転
軸とし、球の中心Oを含み上記回転軸に垂直な一平面上
の一点Cを中心として球の半径(r1=25mm)より大
きな半径(例えばr2=50mm)で上記球Bの表面より
内側に描かれる外に凸な弧を上記直径A−Aを軸として
回転して形成される回転体表面形状の曲面を備える。
【0017】また、この玉ころ1の回転軸方向の両端側
には、回転軸に垂直な平坦面からなる側面部3を、球の
中心を挟んで対称に形成している。
【0018】そして、このような玉ころ1は、例えば以
下の手順で作成される。即ち、先ず、鋼製の線材を切断
して形成した素球をワークとして鍛造加工で球形に形成
する。
【0019】次に、素球の両端をプレス成型にて平坦な
側面部3を形成したのち、各側面部を互いに接して多数
個の玉ころを直線状(数珠状)に連結し、要すればこれ
らに磁力を作用させて互いの結合を強化し、ワ−クを回
転させて、回転軸A−Aを中心として転動面2と球Bの
表面を研削加工する。これらの工程の間に、適宜、バレ
ル研磨、焼き入れ等を行う。
【0020】このように、本実施の形態に係る玉ころに
よれば、鍛造、バレル研磨、及び研削という容易な工作
で安価に高精度で耐荷重性に優れた玉ころを作成するこ
とができる。
【0021】図4は上記のように形成した玉ころ10を
使用した軸受110を示すものである。この軸受110
は、外輪111と内輪112との間に上記第1の実施の
形態に係る玉ころ10を転動可能に嵌装し、玉ころ10
をその両側から合成樹脂製の保持器113,114で挟
んで保持して構成したものである。
【0022】この軸受110において、外輪111と内
輪112とには、それぞれ上記玉ころ10の転動面2の
半径よりやや大きな半径で形成された転走路115,1
16が、玉ころ10の回転軸A−Aが軸受120の回転
軸C−Cに対して45度を成すように転動するように形
成されている。
【0023】そしてこの軸受110では、外輪111
と、内輪112とは軸C−Cに沿って組み立て可能な形
状に形成されている。また、上記保持器113、114
は、環状であり、その内側面に玉ころ10の側面部3が
接触する保持面117、118が平坦状に形成されてい
る。
【0024】この軸受110によれば、回転軸C−Cに
対して垂直な方向の荷重(図中矢印a)及び外輪111
と内輪122とを圧縮する方向の荷重(図中矢印b)を
負荷しつつ玉ころ10は円滑に転動し、外輪111と内
輪112とを円滑に相対回転運動させることができる。
このとき、玉ころ10と、外輪111及び内輪112の
転走路115,116との接触面は、荷重負荷時におい
て玉ころ10の母線に沿う広い面積のものとなるため、
大きな荷重を載荷することができる。また、軸受110
の外輪111と内輪112とは、外輪111と内輪11
2とを、図中矢印bと反対方向に取り外すことができる
ので、組み立て及び分解を容易に行うことができる。さ
らに、玉ころ10は保持器113,114でその側面部
3が保持されているので、外輪111及び内輪112の
間で等間隔で保持され互いに衝突することが防止され、
円滑、且つ静かに軸受の回転を維持することができる。
【0025】図5は、上記玉ころ10を使用した他のタ
イプの軸受120を示すものである。この軸受120
は、外輪121と、組み立て式の2つの内輪122,1
23との間に玉ころ10を転動可能に嵌装し、玉ころ1
0を保持器125に保持して構成したものである。
【0026】そしてこの軸受120では、外輪121
と、内輪122,123とは固定具124を使用して組
み立て可能な形状に形成されている。
【0027】また、上記保持器125は摩擦抵抗が少な
く柔軟性、耐磨耗性に優れた合成樹脂で形成された環状
の部材であり、隣接する玉ころ10の間に配置される間
隔体130と、この間隔体130を連結する連結帯13
1とからなる。間隔体130は、その両面に上記玉ころ
10の転動面2の半径よりやや大きな半径を備えた接触
面を備え、玉ころ10を保持するように形成された部材
である。間隔体130を連結する連結帯131は、間隔
体130の両側に形成された帯状の部材であり、間隔体
130とは接続部132で接続されている。
【0028】これらの、玉ころ10と保持器125と
は、玉ころ10を成形型内にインサートして射出成型に
より一体に形成することができる。
【0029】この軸受120によれば、回転軸C−Cに
対して垂直な方向の荷重(図中矢印a)及び外輪121
と内輪とを圧縮する方向の荷重(図中矢印b)を負荷し
つつ玉ころ10は円滑に転動し、外輪121と内輪12
2,123とを円滑に相対回転運動させることができ
る。このとき、玉ころ10と、外輪121及び内輪の転
走路126,127との接触面は、荷重負荷時において
玉ころ10の母線に沿う広い面積のものとなるため、大
きな荷重を載荷することができる。また、内輪122,
123は、回転軸C−Cに沿って取り外すことができる
ので、組み立て及び分解を容易に行うことができる。さ
らに、玉ころ10は保持器125で保持されているの
で、外輪121及び内輪の間で等間隔で保持され互いに
衝突することが防止され、円滑、且つ静かに軸受の回転
を維持することができる。
【0030】〔第2の実施の形態に係る玉ころの構成〕
図2は本発明に係る玉ころの第2の実施の形態を示すも
のである。図2の実施の形態においては、図1における
と同様に転動面2と側面部3を形成するとともに、転動
面2の両側に存在する球Bの表面部分と、両端側に形成
された上記側面部3との間、すなわちこれら両者間の円
形の境界部分に、上記直径A−A上の一点Dを中心とし
ての球の半径r1より大きな半径r3の球面部4を一定
幅の環状に形成している。
【0031】この第2の実施の形態に係る玉ころは、そ
の作成においては、球面部4を形成する工程が加わる他
は、第1の実施の形態における玉ころの作成手順と同様
である。また、軸受に適用する場合には、第1の実施の
形態における図4、図5に示したものと同様に適用する
ことができる。
【0032】〔第3の実施の形態に係る玉ころの構成〕
図3の実施の形態における玉ころ1は、図1におけると
同様に転動面2を形成するとともに、上記直径A−A上
の一点Dを中心としての球の半径r1より大きな半径
(例えばr3=50mm)の球面状の側面部3を、上記回
転軸の両端側に球の中心を挟んで対称に形成している。
このような玉ころ20は上述した第1の実施の形態で示
した玉ころ10と同様の手順で作成される。
【0033】図6は上記のように形成された玉ころ20
を使用した軸受210を示すものである。この軸受21
0は、外輪211と内輪212との間に上記第3の実施
の形態に係る玉ころ20を転動可能に嵌装したものであ
る。
【0034】この軸受210において、外輪211と内
輪212とには、それぞれ上記玉ころ20の転動面2の
半径よりやや大きな半径で形成された転走路215,2
16を玉ころ20が転動するように形成されている。ま
た、外輪211の転走路115が形成された側の反対
側、及び内輪212の上記転走路215が形成された側
の反対側には、玉ころ20の球面部23が接触しないよ
うに形成された逃げ部218,219が形成されてい
る。
【0035】この軸受210によれば、回転軸C−Cに
対して垂直な方向の荷重(図中矢印a)及び外輪211
と内輪112とを圧縮する方向の荷重(図中矢印b)を
負荷しつつ玉ころ20は円滑に転動し、外輪211と内
輪212とを円滑に相対回転運動させることができる。
このとき、玉ころ20と、転走路215,216との接
触面は、荷重負荷時において玉ころ20の母線に沿う広
い面積のものとなるため、大きな荷重を載荷することが
できる。
【0036】図7は、上記玉ころ20を使用した他のタ
イプの軸受220を示すものである。この軸受220
は、外輪221と、軸受220の回転軸C−C方向に沿
って2分割されて、固定具224で連結されて一体にさ
れる組み立て式の2つの内輪222,223との間に玉
ころ20を転動可能に嵌装し、玉ころ20を保持器22
5に保持して構成したものである。
【0037】この軸受220において、外輪221と一
方の内輪223とには、それぞれ上記玉ころの転動面2
の半径よりやや大きな半径で形成された転走路226,
227が玉ころ20の回転軸A−Aが軸受220の回転
軸C−Cに対して45度を成すように転動するように形
成されている。また、外輪221の上記転走路226が
形成された側の反対側、及び他方の内輪222には、玉
ころ20の球面部23が接触しないように形成された逃
げ部228,229が形成されている。
【0038】そしてこの軸受220では、外輪221
と、内輪222,223とは固定具224を使用して組
み立て可能な形状に形成されている。
【0039】また、上記保持器225は摩擦抵抗が少な
く柔軟性、耐磨耗性に優れた合成樹脂で形成された環状
の帯部材231と、隣接する玉ころ20の間に配置され
る金属板材を打ち抜き形成した間隔体230とから形成
されている。間隔体230は、その両側に上記玉ころ2
0の転動面22の半径よりやや大きな半径を備えた接触
部を備えた部材である。
【0040】これらの、玉ころ20と保持器225と
は、玉ころ10を成形型内にインサートして射出形成に
より一体に形成することができる。
【0041】この軸受220によれば、回転軸C−Cに
対して垂直な方向の荷重(図中矢印a)及び外輪121
と内輪222、223とを圧縮する方向の荷重(図中矢
印b)を負荷しつつ玉ころ20は円滑に転動し、外輪2
21と内輪222,223とを円滑に相対回転運動させ
ることができる。このとき、玉ころ20と、外輪及び内
輪の転走路226,227との接触面は、荷重負荷時に
おいて玉ころ20の母線に沿う広い面積のものとなるた
め、大きな荷重を載荷することができる。また、内輪2
22,223は、回転軸C−Cに沿って取り外すことが
できるので、組み立て及び分解を容易に行うことができ
る。さらに、玉ころ20は保持器225で保持されてい
るので、外輪及び内輪の間で等間隔で保持され互いに衝
突することが防止され、円滑、且つ静かに軸受の回転を
維持することができる。
【0042】〔第4の実施の形態〕図8(1)、(2)
は第3の実施の形態に係る玉ころ30を使用した旋回軸
受を示すものである。図8(1)及び図8(2)は隣合
う玉ころについて、玉ころ30の配置状態を示してい
る。この場合玉ころ30は、転動面2を形成する弧の半
径r2と球面状の側面部3の半径r3とが同一である
が、側面部3の輪郭線が、転動面2の輪郭線よりわずか
内側になるようにしているようにしている。
【0043】この軸受310では、外輪311と内輪3
12との間において、玉ころ30の配置方向を、第8図
(1),(2)に示すように90°変えたものとして交
互に転動可能に嵌装したものである。
【0044】この軸受310において、外輪311と内
輪312とには、それぞれ上記玉ころ30の転動面32
の半径よりやや大きな半径で形成された転走路315,
316が玉ころ30の回転軸A−Aが軸受310の回転
軸C−Cに対して45度を成すように転動するように形
成されている。
【0045】この軸受310によれば、回転軸C−Cに
対して垂直な方向の荷重及び外輪211と内輪112と
を圧縮拡張する方向の荷重を負荷しつつ玉ころ30は円
滑に転動し、外輪311と内輪312とを円滑に相対回
転運動させることができる。このとき、玉ころ30と、
外輪311及び内輪312の転走路315,316との
接触面は、荷重負荷時において玉ころ30の母線に沿う
広い面積のものとなるため、大きな荷重を載荷すること
ができる。
【0046】前記した第2の実施の形態に係る玉ころ
は、上記第3の実施の形態に係る玉ころと同様に第4の
実施の形態に係る旋回軸受において、配置方向を90°
変えて交互に転動可能な交互配置として使用することが
出来る。
【0047】〔案内装置の実施の形態〕次に、本発明の
実施の形態に係る玉ころを使用した直線案内装置につい
て説明する。
【0048】図9は、この直線案内装置の実施の形態例
を示す横断面図である。この案内装置500は、水平方
向に沿って配置された軌道レール510と、この軌道レ
ール510を跨いで軌道レール510に沿って移動でき
る移動ブロック560とからなる。そして、移動ブロッ
ク560には、上記玉ころ30を含む玉ころ列が配置さ
れている。
【0049】この例に係る案内装置500の軌道レール
510はその軸が直線状になるように配置されるもので
ある。
【0050】軌道レール510は、例えば工作機械の取
り付けベースに固定されるものであり、例えばステンレ
ス鋼で形成されている。
【0051】軌道レール510はその底面511を取り
付け付けベースに固定するためのボルト穴522が所定
間隔を隔てて穿設されており、ボルト(図示していな
い)で取り付けベースに固定されている。
【0052】そして、軌道レール510の側面には、上
側玉ころ転走路541と下側玉ころ転走路542とが略
90°の角度をなして形成されている。これらの各玉こ
ろ転走路541,542の断面形状は、玉ころ列を構成
する玉ころ30の輪郭形状の曲率半径よりやや大きい半
径とされている。
【0053】〔移動ブロック〕移動ブロック560は、
上記軌道レール510を跨ぐように配置され、軌道レー
ル510の玉ころ転走路541と玉ころ転走路542の
間を転動するように設けられた玉ころ列が配置される。
【0054】移動ブロック560は、その中央部をなす
ブロック本体と、このブロック本体の両端部に取り付け
られる玉ころの180°方向変換路を備えた側蓋(エン
ドプレート、図示せず)とからなり、中央部561とこ
の中央部161の両端から垂下される脚部562とから
構成される左右対称の略コ字状の部材である。
【0055】そして、ブロック本体は、例えばステンレ
ス鋼製であり脚部562内を貫通して形成された貫通孔
564内に一体的にインサート形成され、左右2個所に
対称に形成された合成樹脂部材165を備える。
【0056】また、ブロック本体には、上記軌道レール
510の玉ころ転走路541,542との間で玉ころ列
が荷重を受けて転走される玉ころ転走路551,552
が形成されている。この玉ころ転走路551,552の
断面形状は、上記玉ころ転走路541,542と同様と
されている。
【0057】これらの構成により、軌道レール510の
玉ころ転走路541,542とブロック本体に形成され
た玉ころ転走路551,552との間に玉ころ列に負荷
がかかる負荷通路が形成される。
【0058】上記合成樹脂部材565は、例えば可撓性
のある合成樹脂材料を金型にインサート成形することに
より形成される。
【0059】そして、ブロック本体の両端部に取り付け
られるエンドプレートにはそれぞれの玉ころ列の方向転
換路が形成されている。
【0060】このような構成により、移動ブロック56
0が軌道レール510を跨ぐように配置したとき、玉こ
ろ30が配置されて循環する玉ころ循環通路が形成され
る。
【0061】そして、この玉ころ循環路には、玉ころ3
0を一つづつ交互に90°方向を変えて配列した玉ころ
列が配置され、軌道レールに沿って移動ブロックが移動
するとき、負荷通路内で玉ころ30が玉ころ転走路54
1,542、551,552間で転動して、移動ブロッ
クを軌道レールにそって円滑に案内する。このとき、玉
ころ30と、各玉ころ転走路541,542、551,
552との接触面は、荷重負荷時において玉ころ30の
母線に沿う広い面積のものとなるため、大きな荷重を載
荷することができる。なお、上記玉ころの配置は必ずし
も交互とする必要はなく同一方向にそろえて配置するこ
ともできる。この際には、玉ころの転動面が転動しない
側の転動面は設けず、玉ころが接触しない逃げ部として
形成することができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る玉こ
ろは、球の一つの直径を回転軸とし、球の中心を含み上
記回転軸に垂直な一平面上の一点を中心として球の半径
より大きな半径で球の表面より内側に描かれる外に凸な
弧を上記直径を軸として回転して形成される回転体表面
形状の曲面を転動面としているので、この転動面と同じ
か或いはやや大きい半径の断面形状の転走路を備えた軸
受や案内装置を使用することにより、転動面と玉ころと
の接触面は、玉ころの母線に沿う広い面積のものとなる
ため、大きな荷重を載荷することができ、また、玉ころ
は比較的容易に高い精度で製造できる球を基に作成する
ので、安価に製造できるという効果を奏する。
【0063】また、本発明に係る玉ころを使用すること
により、大きな荷重を負荷する軸受、及び案内装置を安
価に製造することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る玉ころの第1の実施の形態を示す
正面図である。
【図2】本発明に係る玉ころの第2の実施の形態を示す
正面図である。
【図3】本発明に係る玉ころの第3の実施の形態を示す
正面図である。
【図4】図1に示した玉ころを使用した軸受を示す断面
図である。
【図5】図1に示した玉ころを使用した他の軸受を示す
断面図である。
【図6】図3に示した玉ころを使用した軸受を示す断面
図である。
【図7】図3に示した玉ころを使用した他の軸受を示す
断面図である。
【図8】図1に示した玉ころを使用した旋回軸受を示す
断面図である。
【図9】本発明の玉ころを使用した直線案内装置を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 玉ころ 2 転動面 3 側面部 4 球面部 10、20、30 玉ころ 110、120、210、220、310 軸受 111、121、123、211、221、311 外
輪 112、122、212、222、223、312 内
輪 113、114、125、225 保持器 115、116、126、127、215、216、2
26、227、315、316、541、542、55
1、552 転走路 117、118 保持面 124、224 固定具 130 間隔体 131 連結帯 218、219、228、229 逃げ部 230 間隔体 231 帯部材 310 軸受 500 案内装置 510 軌道レール 511 底面 522 ボルト穴 560 移動ブロック 561 中央部 562 脚部 564 貫通孔 565 合成樹脂部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】球Bの一つの直径A−Aを回転軸とし、球
    の中心Oを含み上記回転軸に垂直な一平面上の一点Cを
    中心として球の半径r1より大きな半径r2で上記球B
    の表面より内側に描かれる外に凸な弧を上記直径A−A
    を軸として回転して形成される回転体表面形状の曲面を
    転動面2とするとともに、 上記回転軸方向の両端側には、回転軸に垂直な平坦面か
    らなる側面部3を、球の中心を挟んで対称に形成した玉
    ころ。
  2. 【請求項2】球Bの表面と側面部3との間に、上記直径
    A−A上の一点Dを中心としての球の半径r1より大き
    な半径r3の球面部4を形成した請求項1記載の玉こ
    ろ。
  3. 【請求項3】球Bの一つの直径A−Aを回転軸とし、球
    の中心Oを含み上記回転軸に垂直な一平面上の一点Cを
    中心として球の半径r1より大きな半径r2で上記球B
    の表面より内側に描かれる外に凸な弧を上記直径A−A
    を軸として回転して形成される回転体表面形状の曲面を
    転動面2とし、 上記回転軸方向の両端側には、上記直径A−A上の一点
    Dを中心としての球の半径r1より大きな半径r3の球
    面状の側面部3を、球の中心を挟んで対称に形成した玉
    ころ。
  4. 【請求項4】内輪と外輪との間に請求項1ないし請求項
    3のいずれかに記載の玉ころを嵌装した転がり軸受。
  5. 【請求項5】軌道台と移動体ブロックとの間に請求項1
    ないし請求項3のいずれかに記載の玉ころを嵌装した案
    内装置。
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