JP2003206895A - 電動送風機及び電気掃除機 - Google Patents
電動送風機及び電気掃除機Info
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- JP2003206895A JP2003206895A JP2002007842A JP2002007842A JP2003206895A JP 2003206895 A JP2003206895 A JP 2003206895A JP 2002007842 A JP2002007842 A JP 2002007842A JP 2002007842 A JP2002007842 A JP 2002007842A JP 2003206895 A JP2003206895 A JP 2003206895A
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- fan cover
- electric
- fan
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- Motor Or Generator Cooling System (AREA)
- Electric Suction Cleaners (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】運転時の振動を抑制できる電動送風機を得るこ
とにある。 【解決手段】電動機部11のフレーム22に固定されて
送風部12のファンカバー32が被嵌される送風整流体
13が合成樹脂製である電動送風機3を前提とする。送
風整流体13にその外周面13cとの間に溝34を形成
する支持部35を一体に設ける。溝34にファンカバー
32の嵌合筒部32dの開口縁部32cを圧入して、嵌
合筒部32dを支持部35で送風整流体13の径方向外
側から支持する。それにより、送風整流体13が経時変
化で径方向に縮径するに伴って、支持部35でファンカ
バー32の嵌合筒部32cを縮径方向に押圧し、ファン
カバー32の嵌合筒部32dと送風整流体13の外周面
13cとの相互関係を一定に保持させるようにしたこと
を特徴としている。
とにある。 【解決手段】電動機部11のフレーム22に固定されて
送風部12のファンカバー32が被嵌される送風整流体
13が合成樹脂製である電動送風機3を前提とする。送
風整流体13にその外周面13cとの間に溝34を形成
する支持部35を一体に設ける。溝34にファンカバー
32の嵌合筒部32dの開口縁部32cを圧入して、嵌
合筒部32dを支持部35で送風整流体13の径方向外
側から支持する。それにより、送風整流体13が経時変
化で径方向に縮径するに伴って、支持部35でファンカ
バー32の嵌合筒部32cを縮径方向に押圧し、ファン
カバー32の嵌合筒部32dと送風整流体13の外周面
13cとの相互関係を一定に保持させるようにしたこと
を特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機部で得られ
る回転力によりファンを回転させて送風作用を営む電動
送風機、及びこの電動送風機を搭載して運転される電気
掃除機に関する。
る回転力によりファンを回転させて送風作用を営む電動
送風機、及びこの電動送風機を搭載して運転される電気
掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば電気掃除機用の電動送風機の中に
は、合成樹脂で成形された送風整流体を、電動機部と送
風部との間に配置し、電動機部のフレームに固定したも
のがある。この送風整流体の外周部には送風部のファン
から吐出される風を導く鉄板製のファンカバーが被嵌さ
れているので、電動機部の駆動によって回転されるファ
ンから吐出されファンカバーで導かれた風は、送風整流
体を通って静圧化されながら電動機部を冷却しつつ流通
する。
は、合成樹脂で成形された送風整流体を、電動機部と送
風部との間に配置し、電動機部のフレームに固定したも
のがある。この送風整流体の外周部には送風部のファン
から吐出される風を導く鉄板製のファンカバーが被嵌さ
れているので、電動機部の駆動によって回転されるファ
ンから吐出されファンカバーで導かれた風は、送風整流
体を通って静圧化されながら電動機部を冷却しつつ流通
する。
【0003】一般に、合成樹脂製の送風整流体の寸法
は、鉄板を絞って作られるファンカバーの寸法よりもば
らつき易い。こうした点を考慮して、ファンカバーは、
その嵌合筒部を送風整流体の外周面に圧入し被嵌させ
て、送風整流体と組合わされている。
は、鉄板を絞って作られるファンカバーの寸法よりもば
らつき易い。こうした点を考慮して、ファンカバーは、
その嵌合筒部を送風整流体の外周面に圧入し被嵌させ
て、送風整流体と組合わされている。
【0004】しかし、電動送風機が運転されるたびに、
電動機部のステータが発する熱が、フレームを介して送
風整流体に伝導され、又、非使用時等において送風整流
体は設置環境での大気中の湿気に晒されるので、これら
を原因として、合成樹脂製の送風整流体は、硬化して収
縮をするという経時変化をする。一方、鉄板製のファン
カバーの経時変化はない。そのため、長期使用において
は送風整流体の径方向の収縮に伴い前記圧入が緩くなる
恐れがある。
電動機部のステータが発する熱が、フレームを介して送
風整流体に伝導され、又、非使用時等において送風整流
体は設置環境での大気中の湿気に晒されるので、これら
を原因として、合成樹脂製の送風整流体は、硬化して収
縮をするという経時変化をする。一方、鉄板製のファン
カバーの経時変化はない。そのため、長期使用において
は送風整流体の径方向の収縮に伴い前記圧入が緩くなる
恐れがある。
【0005】ところで、電気掃除機用の電動送風機は、
ファンカバーの外周に嵌合する防振ゴムと、ファンカバ
ーと反対側に位置する電動機部のフレーム端部に嵌合す
る防振ゴムとを介して、掃除機本体内に防振的に支持さ
れているので、掃除機本体内でファンカバーが動揺する
ことはない。そのため、既述のように圧入が緩くなる
と、ファンの回転に伴って送風整流体が動揺して振動を
引起す場合がある。しかも、前記圧入の緩みは送風整流
体とファンカバーとの間の気密性を低下させて空気漏れ
を招くので、特に、高出力の電動送風機である場合に
は、空気漏れに伴う大きな騒音を発生し易い。
ファンカバーの外周に嵌合する防振ゴムと、ファンカバ
ーと反対側に位置する電動機部のフレーム端部に嵌合す
る防振ゴムとを介して、掃除機本体内に防振的に支持さ
れているので、掃除機本体内でファンカバーが動揺する
ことはない。そのため、既述のように圧入が緩くなる
と、ファンの回転に伴って送風整流体が動揺して振動を
引起す場合がある。しかも、前記圧入の緩みは送風整流
体とファンカバーとの間の気密性を低下させて空気漏れ
を招くので、特に、高出力の電動送風機である場合に
は、空気漏れに伴う大きな騒音を発生し易い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、運転時の振動を抑制できる電動送風機及び
電気掃除機を得ることにある。
する課題は、運転時の振動を抑制できる電動送風機及び
電気掃除機を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明の電動送風機は、送風部が備え
るファンカバーの嵌合筒部が被嵌される合成樹脂製の送
風整流体に、この整流体の外周面との間に溝を形成する
支持部を一体に設け、前記溝に嵌合筒部を圧入するとと
もに、この嵌合筒部を径方向外側から前記支持部で支持
している。
に、請求項1に係る発明の電動送風機は、送風部が備え
るファンカバーの嵌合筒部が被嵌される合成樹脂製の送
風整流体に、この整流体の外周面との間に溝を形成する
支持部を一体に設け、前記溝に嵌合筒部を圧入するとと
もに、この嵌合筒部を径方向外側から前記支持部で支持
している。
【0008】この発明では、送風整流体が経時変化で径
方向に縮径するに伴って、その支持部がファンカバーの
嵌合筒部を縮径方向に押圧するので、ファンカバーの嵌
合筒部と送風整流体の外周面との相互関係を一定に保持
できる。
方向に縮径するに伴って、その支持部がファンカバーの
嵌合筒部を縮径方向に押圧するので、ファンカバーの嵌
合筒部と送風整流体の外周面との相互関係を一定に保持
できる。
【0009】前記課題を解決するために、請求項3に係
る発明の電気掃除機は、集塵部を有する掃除機本体にそ
の集塵部の下流に位置して請求項1に係る発明の電動送
風機を内蔵している。
る発明の電気掃除機は、集塵部を有する掃除機本体にそ
の集塵部の下流に位置して請求項1に係る発明の電動送
風機を内蔵している。
【0010】この発明では、既述のように送風整流体の
経時変化に拘らず、ファンカバーの嵌合筒部と送風整流
体の外周面との相互関係を一定に保持できる電動送風機
を備えているので、電動送風機を原因とする運転時の掃
除機本体の振動を抑制できる。
経時変化に拘らず、ファンカバーの嵌合筒部と送風整流
体の外周面との相互関係を一定に保持できる電動送風機
を備えているので、電動送風機を原因とする運転時の掃
除機本体の振動を抑制できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2を参照して本
発明の一実施形態を説明する。
発明の一実施形態を説明する。
【0012】図1に例示するキャニスタ型の電気掃除機
1は、掃除機本体2と、これに内蔵された電動送風機3
と、床面等の被掃除面から吸込んだ空気を掃除機本体2
内に導く吸塵手段4とを具備している。
1は、掃除機本体2と、これに内蔵された電動送風機3
と、床面等の被掃除面から吸込んだ空気を掃除機本体2
内に導く吸塵手段4とを具備している。
【0013】移動車輪が取付けられている掃除機本体2
は、例えば集塵室からなる集塵部5と、この集塵部5の
吸込み上流側に位置する吸込み口6とを有している。掃
除機本体2内には、集塵部5の吸込み下流側、例えば掃
除機本体2の後部に位置して電動送風機3が配置されて
いる。
は、例えば集塵室からなる集塵部5と、この集塵部5の
吸込み上流側に位置する吸込み口6とを有している。掃
除機本体2内には、集塵部5の吸込み下流側、例えば掃
除機本体2の後部に位置して電動送風機3が配置されて
いる。
【0014】吸塵手段4は、例えば可撓性の吸塵ホース
7と、硬質な延長管8と、吸込み口体9とを備えて形成
されている。吸塵ホース7の一端部7aは吸込み口6に
着脱可能に接続される。吸塵ホース7の他端部は手元操
作部7bで形成されている。手元操作部7bが有するハ
ンドル7cには各種の操作スイッチ10が取付けられて
いる。延長管8の一端部は手元操作部7bに着脱可能に
接続され、延長管8の他端部には吸込み口体9が着脱可
能に接続される。吸塵手段4の先端部をなす吸込み口体
9は、その下面に吸塵口9aを有している。吸込み口体
9には、吸塵口9aに臨んで配置される回転清掃体及び
この清掃体を回転駆動する清掃体モータ(いずれも図示
しない)が内蔵されているが、これらは省略してもよ
い。
7と、硬質な延長管8と、吸込み口体9とを備えて形成
されている。吸塵ホース7の一端部7aは吸込み口6に
着脱可能に接続される。吸塵ホース7の他端部は手元操
作部7bで形成されている。手元操作部7bが有するハ
ンドル7cには各種の操作スイッチ10が取付けられて
いる。延長管8の一端部は手元操作部7bに着脱可能に
接続され、延長管8の他端部には吸込み口体9が着脱可
能に接続される。吸塵手段4の先端部をなす吸込み口体
9は、その下面に吸塵口9aを有している。吸込み口体
9には、吸塵口9aに臨んで配置される回転清掃体及び
この清掃体を回転駆動する清掃体モータ(いずれも図示
しない)が内蔵されているが、これらは省略してもよ
い。
【0015】この電気掃除機1は、電動送風機3を駆動
させることにより、この電動送風機3に吸込まれる気流
を形成し、それによって、吸塵口9aから被掃除面の塵
を空気とともに吸込んで、それを延長管8及び集塵ホー
ス7で掃除機本体2の集塵部5に導き、この集塵部5内
の集塵袋等で形成された集塵フィルタ5aで前記塵を捕
捉できる。なお、集塵部5は、掃除機本体2に着脱され
て、その装着状態でサイクロン式の集塵ができる集塵カ
ップで形成することもできる。集塵部5の集塵フィルタ
を通過した空気は、電動送風機3に吸込まれてこの送風
機3から排出された後、掃除機本体2に設けた排気口
(図示しない)を通して掃除機本体2の外部に排出され
る。以上により被掃除面を掃除できる。
させることにより、この電動送風機3に吸込まれる気流
を形成し、それによって、吸塵口9aから被掃除面の塵
を空気とともに吸込んで、それを延長管8及び集塵ホー
ス7で掃除機本体2の集塵部5に導き、この集塵部5内
の集塵袋等で形成された集塵フィルタ5aで前記塵を捕
捉できる。なお、集塵部5は、掃除機本体2に着脱され
て、その装着状態でサイクロン式の集塵ができる集塵カ
ップで形成することもできる。集塵部5の集塵フィルタ
を通過した空気は、電動送風機3に吸込まれてこの送風
機3から排出された後、掃除機本体2に設けた排気口
(図示しない)を通して掃除機本体2の外部に排出され
る。以上により被掃除面を掃除できる。
【0016】次に、図2を参照して電動送風機3につい
て説明する。図2(A)に示すように電動送風機3は、電
動機部11と、送風部12と、送風整流体13とを具備
している。
て説明する。図2(A)に示すように電動送風機3は、電
動機部11と、送風部12と、送風整流体13とを具備
している。
【0017】電動機部11は、例えば固定子21、一対
のフレーム22,23、回転子24、一対の軸受25,
26、整流子27、及び一対のブラシ装置28(一方の
内の一部のみ図示)を備えている。
のフレーム22,23、回転子24、一対の軸受25,
26、整流子27、及び一対のブラシ装置28(一方の
内の一部のみ図示)を備えている。
【0018】固定子21は、例えば積層鋼板で形成され
た環状の固定子鉄心21aと、この固定子鉄心21aに
取付けられてフィールド(界磁)を作る固定子巻線21
bとを備えている。固定子21には、その厚み方向両側
に配置されたフレーム22,23が、フレーム22のね
じ受け部22cに螺合された複数のねじ29(1本のみ
図示)により連結されている。
た環状の固定子鉄心21aと、この固定子鉄心21aに
取付けられてフィールド(界磁)を作る固定子巻線21
bとを備えている。固定子21には、その厚み方向両側
に配置されたフレーム22,23が、フレーム22のね
じ受け部22cに螺合された複数のねじ29(1本のみ
図示)により連結されている。
【0019】一方のフレーム22は鉄板製であり、他方
のフレーム23は合成樹脂製である。これらのフレーム
22,23は相対応する軸受収容部22a,23aを有
している。一方の軸受収容部22aには一方の転がり型
軸受25が収容され、同様に、他方の軸受収容部22a
には他方の転がり型軸受26が収容されている。
のフレーム23は合成樹脂製である。これらのフレーム
22,23は相対応する軸受収容部22a,23aを有
している。一方の軸受収容部22aには一方の転がり型
軸受25が収容され、同様に、他方の軸受収容部22a
には他方の転がり型軸受26が収容されている。
【0020】回転子24は、回転子軸24aに電機子コ
ア24bを装着し、このコア24bに電機子巻線24c
を取付けて形成されている。固定子21の中心部を厚み
方向に貫通した回転子軸24a一端部は軸受25に回転
自在に支持され、回転子軸21aの他端部は軸受26に
回転自在に支持されている。このように両端支持された
回転子軸24aの一端部は軸受25を貫通している。
ア24bを装着し、このコア24bに電機子巻線24c
を取付けて形成されている。固定子21の中心部を厚み
方向に貫通した回転子軸24a一端部は軸受25に回転
自在に支持され、回転子軸21aの他端部は軸受26に
回転自在に支持されている。このように両端支持された
回転子軸24aの一端部は軸受25を貫通している。
【0021】回転子軸24aには、その電機子コア21
bとフレーム23寄りの軸受26との間に位置して整流
子27が装着されている。整流子27が有する各整流子
片27aは夫々電機子巻線24cの端末部が接続されて
いる。ブラシ装置28は合成樹脂製のフレーム23に取
付けられており、その図示しないカーボンブラシの先端
はコイルばねの付勢力によって整流子27に押付けられ
ている。
bとフレーム23寄りの軸受26との間に位置して整流
子27が装着されている。整流子27が有する各整流子
片27aは夫々電機子巻線24cの端末部が接続されて
いる。ブラシ装置28は合成樹脂製のフレーム23に取
付けられており、その図示しないカーボンブラシの先端
はコイルばねの付勢力によって整流子27に押付けられ
ている。
【0022】図2(A)に示すように送風部12は、金
属製の遠心型ファン31及びこれを覆う金属例えば鉄板
を絞り加工して得たファンカバー32を備えて構成され
ている。ファン31は回転子軸24aの軸受25を貫通
した軸端部に、この軸端部に螺合して締付けられたナッ
ト33により連結されている。ファンカバー32は、フ
ァン31の吸込み口に対向する吸い口32aを有してい
る。図2(B)に示すようにファンカバー32の外周部に
は、位置決め用の環状段部32bが形成されている。こ
の段部32bからファンカバー32の開口縁部32cま
での部分は、ファンカバー32の嵌合筒部32dをなし
ている。
属製の遠心型ファン31及びこれを覆う金属例えば鉄板
を絞り加工して得たファンカバー32を備えて構成され
ている。ファン31は回転子軸24aの軸受25を貫通
した軸端部に、この軸端部に螺合して締付けられたナッ
ト33により連結されている。ファンカバー32は、フ
ァン31の吸込み口に対向する吸い口32aを有してい
る。図2(B)に示すようにファンカバー32の外周部に
は、位置決め用の環状段部32bが形成されている。こ
の段部32bからファンカバー32の開口縁部32cま
での部分は、ファンカバー32の嵌合筒部32dをなし
ている。
【0023】前記送風整流体13は、ファン31の外周
部の出口31bから吐出された風を静圧化して下流の固
定子21側に導くために用いられる。送風整流体13
は、電動機部11と送風部12との間に配置されてい
て、送風整流体13の中央部側を通ってフレーム22の
ねじ受け部22bに螺合されたねじ34でフレーム22
に固定されている。この送風整流体13は、6ナイロン
などの合成樹脂の一体成形品であって、その周部におけ
るファン側に複数の風入り口(図示しない)を有してい
るとともに、裏面に各風入り口に個別に連通するディフ
ューザ風路を形成する円弧状をなす複数のリブ13a
(一つのみ図示する。)を有している。
部の出口31bから吐出された風を静圧化して下流の固
定子21側に導くために用いられる。送風整流体13
は、電動機部11と送風部12との間に配置されてい
て、送風整流体13の中央部側を通ってフレーム22の
ねじ受け部22bに螺合されたねじ34でフレーム22
に固定されている。この送風整流体13は、6ナイロン
などの合成樹脂の一体成形品であって、その周部におけ
るファン側に複数の風入り口(図示しない)を有してい
るとともに、裏面に各風入り口に個別に連通するディフ
ューザ風路を形成する円弧状をなす複数のリブ13a
(一つのみ図示する。)を有している。
【0024】送風整流体13の円形をなす周壁13bに
は、図2(B)に示すように周壁13bの外周面13c
との間に溝34を形成する支持部35が一体に設けられ
ている。外周面13cは回転子軸24aの軸線と平行で
ある。溝34及び支持部35は送風整流体13の全周に
わたり連続して円環形に形成されている。溝34の幅は
ファンカバー32をなす鉄板の板圧より僅かに狭い。
は、図2(B)に示すように周壁13bの外周面13c
との間に溝34を形成する支持部35が一体に設けられ
ている。外周面13cは回転子軸24aの軸線と平行で
ある。溝34及び支持部35は送風整流体13の全周に
わたり連続して円環形に形成されている。溝34の幅は
ファンカバー32をなす鉄板の板圧より僅かに狭い。
【0025】周壁13bの外側にはファンカバー32の
嵌合筒部32dが圧入により被嵌されている。したがっ
て、嵌合筒部32dの内周面は周壁13bの外周面13
cに圧接されている。この嵌合筒部32dの嵌め込み深
さはファンカバー32の環状段部32bが送風整流体1
3に当接することによって決定されている。更に、嵌合
筒部32dの開口縁部32cは溝34に圧入されてい
る。それにより、溝34に圧入された開口縁部32c
は、送風整流体13の径方向外側から支持部35で支持
されている。
嵌合筒部32dが圧入により被嵌されている。したがっ
て、嵌合筒部32dの内周面は周壁13bの外周面13
cに圧接されている。この嵌合筒部32dの嵌め込み深
さはファンカバー32の環状段部32bが送風整流体1
3に当接することによって決定されている。更に、嵌合
筒部32dの開口縁部32cは溝34に圧入されてい
る。それにより、溝34に圧入された開口縁部32c
は、送風整流体13の径方向外側から支持部35で支持
されている。
【0026】前記構成の電動送風機3は、そのファンカ
バー32の外周に嵌合する防振ゴム(図示しない)と、
ファンカバー32と反対側に位置する電動機部11のフ
レーム23の軸受収容部23aの外側に嵌合する防振ゴ
ム(図示しない)とを介して、掃除機本体2内のリブに
防振的に支持されている。
バー32の外周に嵌合する防振ゴム(図示しない)と、
ファンカバー32と反対側に位置する電動機部11のフ
レーム23の軸受収容部23aの外側に嵌合する防振ゴ
ム(図示しない)とを介して、掃除機本体2内のリブに
防振的に支持されている。
【0027】この電動送風機3が運転された時には以下
の送風作動が営まれる。まず、ファンカバー32の吸い
口32aからファン31に吸込まれて、このファン31
の外周部の出口31bから吐出された風が、ファンカバ
ー32の内周面に沿って旋回しながら送風整流体13の
図示しない各風入り口に導入された後、この整流体13
の各ディフューザ風路によって静圧化されながらフレー
ム22及び固定子鉄心21aの外周に沿うように流出さ
れる。このような送風作動により既述の掃除が行なわれ
るとともにフレーム22及び固定子鉄心21aが空冷さ
れる。
の送風作動が営まれる。まず、ファンカバー32の吸い
口32aからファン31に吸込まれて、このファン31
の外周部の出口31bから吐出された風が、ファンカバ
ー32の内周面に沿って旋回しながら送風整流体13の
図示しない各風入り口に導入された後、この整流体13
の各ディフューザ風路によって静圧化されながらフレー
ム22及び固定子鉄心21aの外周に沿うように流出さ
れる。このような送風作動により既述の掃除が行なわれ
るとともにフレーム22及び固定子鉄心21aが空冷さ
れる。
【0028】この送風作動時には、固定子巻線21bが
発熱し、その熱は固定子鉄心21aから鉄製のフレーム
22を介して送風整流体13に伝導し、送風整流体13
の温度が上がる。そして、送風作動の停止により送風整
流体13の温度は常温に低下する。又、非使用時等にお
いて電動送風機3は設置環境での大気中の湿気などにも
晒される。そのため、これらを原因として経時変化によ
り、合成樹脂製の送風整流体13は硬化して収縮する。
発熱し、その熱は固定子鉄心21aから鉄製のフレーム
22を介して送風整流体13に伝導し、送風整流体13
の温度が上がる。そして、送風作動の停止により送風整
流体13の温度は常温に低下する。又、非使用時等にお
いて電動送風機3は設置環境での大気中の湿気などにも
晒される。そのため、これらを原因として経時変化によ
り、合成樹脂製の送風整流体13は硬化して収縮する。
【0029】この経時変化で送風整流体13が径方向に
縮径する場合、この整流体13に一体成形された支持部
35も同時に縮径するので、支持部35が、送風整流体
13の外周面13cに被嵌されたファンカバー32の嵌
合筒部32dを、この筒部32dの開口縁部32cにお
いて縮径方向に押圧する。それに伴い、ファンカバー3
2の嵌合筒部32dと送風整流体13の外周面13cと
の相互関係が一定に保持されるので、前記経時変化に拘
らず送風整流体13の外周へのファンカバー32の圧入
状態が緩まないようにできる。
縮径する場合、この整流体13に一体成形された支持部
35も同時に縮径するので、支持部35が、送風整流体
13の外周面13cに被嵌されたファンカバー32の嵌
合筒部32dを、この筒部32dの開口縁部32cにお
いて縮径方向に押圧する。それに伴い、ファンカバー3
2の嵌合筒部32dと送風整流体13の外周面13cと
の相互関係が一定に保持されるので、前記経時変化に拘
らず送風整流体13の外周へのファンカバー32の圧入
状態が緩まないようにできる。
【0030】そのため、電動送風機3を運転して電気掃
除機1を使用する時に、電動送風機3の送風整流体13
が動揺して掃除機本体2が振動することを抑制でき、当
然に振動に伴う騒音も防止できる。
除機1を使用する時に、電動送風機3の送風整流体13
が動揺して掃除機本体2が振動することを抑制でき、当
然に振動に伴う騒音も防止できる。
【0031】しかも、以上のように圧入が緩まないよう
にするための支持部35は環状に形成されているので、
ファンカバー32が有した嵌合筒部32dの開口縁部3
2c全周での送風整流体13の環状の溝34に対する圧
入を、前記経時変化に拘らず保持できる。したがって、
電動送風機3が高出力であっても、送風整流体13の外
周面13cとファンカバー32の嵌合筒部32dとの間
から風が外部に漏れことを防止できる。そのため、電動
送風機3の固定子21等の空冷作用が低下することを防
止できるとともに、漏れ空気に伴う騒音も防止できるの
で、長期にわたる使用においても、電気掃除機1の掃除
機本体2の温度過昇を抑制しつつ運転音が大きくなるこ
とも防止できる。
にするための支持部35は環状に形成されているので、
ファンカバー32が有した嵌合筒部32dの開口縁部3
2c全周での送風整流体13の環状の溝34に対する圧
入を、前記経時変化に拘らず保持できる。したがって、
電動送風機3が高出力であっても、送風整流体13の外
周面13cとファンカバー32の嵌合筒部32dとの間
から風が外部に漏れことを防止できる。そのため、電動
送風機3の固定子21等の空冷作用が低下することを防
止できるとともに、漏れ空気に伴う騒音も防止できるの
で、長期にわたる使用においても、電気掃除機1の掃除
機本体2の温度過昇を抑制しつつ運転音が大きくなるこ
とも防止できる。
【0032】本発明は前記一実施形態には制約されな
い。例えば、前記実施形態においてファンカバー32の
嵌合筒部32dの開口縁部32c(この縁部32cは溝
34に圧入されている)を除いてこの筒部32dの内周
面は、送風整流体13の外周面13cには接していなく
ても良い。又、本発明において、送風整流体13の溝3
4及び支持部35は、送風整流体13の周方向に連続し
て形成されている必要はなく、非連続に複数箇所設けて
もよいが、この場合には嵌合筒部32dの内周面を送風
整流体13の外周面13cには圧接させて実施すればよ
い。更に、本発明において、溝34及び支持部35は嵌
合筒部32dと略同じ長さとすることもできる。又、本
発明は、固定子をその厚み方向に挟んで設けられる一対
のフレームを備えた電動送風機に制約されず、固定子な
どを収容する有底筒状のフレームを備えた電動送風機及
びこの送風機を備えた電気掃除機にも適用できる。更
に、本発明は、前記一実施形態のフレーム22を合成樹
脂製とし、このフレーム22と送風製流体13とを一体
に成形した構成を備える電動送風機及びこの送風機を備
えた電気掃除機にも適用できる。
い。例えば、前記実施形態においてファンカバー32の
嵌合筒部32dの開口縁部32c(この縁部32cは溝
34に圧入されている)を除いてこの筒部32dの内周
面は、送風整流体13の外周面13cには接していなく
ても良い。又、本発明において、送風整流体13の溝3
4及び支持部35は、送風整流体13の周方向に連続し
て形成されている必要はなく、非連続に複数箇所設けて
もよいが、この場合には嵌合筒部32dの内周面を送風
整流体13の外周面13cには圧接させて実施すればよ
い。更に、本発明において、溝34及び支持部35は嵌
合筒部32dと略同じ長さとすることもできる。又、本
発明は、固定子をその厚み方向に挟んで設けられる一対
のフレームを備えた電動送風機に制約されず、固定子な
どを収容する有底筒状のフレームを備えた電動送風機及
びこの送風機を備えた電気掃除機にも適用できる。更
に、本発明は、前記一実施形態のフレーム22を合成樹
脂製とし、このフレーム22と送風製流体13とを一体
に成形した構成を備える電動送風機及びこの送風機を備
えた電気掃除機にも適用できる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、送風整流体の
経時変化にも拘らず、送風整流体の外周へのファンカバ
ーの圧入状態が緩まないようにファンカバーの嵌合筒部
と送風整流体の外周面との相互関係が一定に保持される
ので、長期にわたる使用においても運転時に送風整流体
が動揺することが抑制され、振動が少ない電動送風機を
提供できる。
経時変化にも拘らず、送風整流体の外周へのファンカバ
ーの圧入状態が緩まないようにファンカバーの嵌合筒部
と送風整流体の外周面との相互関係が一定に保持される
ので、長期にわたる使用においても運転時に送風整流体
が動揺することが抑制され、振動が少ない電動送風機を
提供できる。
【0034】請求項3の発明によれば、送風整流体の経
時変化に拘らず、ファンカバーの嵌合筒部と送風整流体
の外周面との相互関係を一定に保持できる電動送風機を
備えているので、電動送風機を原因とする運転時の振動
を抑制可能な電気掃除機を提供できる。
時変化に拘らず、ファンカバーの嵌合筒部と送風整流体
の外周面との相互関係を一定に保持できる電動送風機を
備えているので、電動送風機を原因とする運転時の振動
を抑制可能な電気掃除機を提供できる。
【図1】本発明の一実施形態に係る電気掃除機を示す斜
視図。
視図。
【図2】(A)は図1の電気掃除機が備える電動送風機
を一部断面して示す側面図。(B)は図2(A)中Z部を
示す拡大図。
を一部断面して示す側面図。(B)は図2(A)中Z部を
示す拡大図。
1…電気掃除機
2…掃除機本体
3…電動送風機
4…吸塵手段
9…吸込み口体(吸塵手段の先端部)
9a…吸塵口
11…電動機部
12…送風部
13…送風整流体
13b…送風整流体の周壁
13c…送風整流体の外周面
21…固定子
22,23…フレーム
24…回転子
24a…回転子軸
25,26…軸受
31…ファン
32…ファンカバー
32c…ファンカバーの開口縁部
32d…ファンカバーの嵌合筒部
34…送風整流体の溝
35…送風整流体の支持部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H02K 9/06 H02K 9/06 F
Fターム(参考) 3B006 FA01
3H034 AA02 AA13 BB02 BB06 BB20
CC03 DD16 DD22 DD30 EE06
5H605 AA04 AA05 BB05 CC02 CC03
CC10 DD05 DD31 EA15 EA19
EA29 FF06 GG04 GG05 GG18
5H609 BB15 PP01 PP05 PP17 QQ02
QQ10 RR07 RR10 RR13 RR18
RR33 RR37 RR46 SS12
Claims (3)
- 【請求項1】 電動機部の回転子軸に連結されたファン
及びこのファンを覆うファンカバーを備える送風部から
放出される風を、前記電動機部の固定子側に導く合成樹
脂製の送風整流体を備え、この整流体の外周部に前記フ
ァンカバーの嵌合筒部が被嵌された電動送風機におい
て、 前記送風整流体がこの整流体の外周面との間に溝を形成
する支持部を一体に有しており、前記嵌合筒部が前記溝
に圧入されて径方向外側から前記支持部で支持されてい
る電動送風機。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電動送風機において、
前記溝及び前記支持部が前記送風整流体の全周にわたっ
て連続しており、前記嵌合筒部全周が前記溝に圧入して
前記支持部で支持されている。 - 【請求項3】 集塵部を有する掃除機本体と、 前記集塵部の下流に位置して前記掃除機本体に内蔵され
た請求項1又は2に記載の電動送風機と、 前記集塵部の上流に位置して前記掃除機本体に設けられ
た吸込み口に着脱可能に接続され、かつ、先端部に吸塵
口を有する吸塵手段と、を具備する電気掃除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002007842A JP2003206895A (ja) | 2002-01-16 | 2002-01-16 | 電動送風機及び電気掃除機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002007842A JP2003206895A (ja) | 2002-01-16 | 2002-01-16 | 電動送風機及び電気掃除機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003206895A true JP2003206895A (ja) | 2003-07-25 |
Family
ID=27646256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002007842A Pending JP2003206895A (ja) | 2002-01-16 | 2002-01-16 | 電動送風機及び電気掃除機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003206895A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102016214131A1 (de) * | 2016-08-01 | 2018-02-01 | Robert Bosch Gmbh | Elektrische Maschineneinheit mit Nut zur Aufnahme einer Schutzkappe |
-
2002
- 2002-01-16 JP JP2002007842A patent/JP2003206895A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102016214131A1 (de) * | 2016-08-01 | 2018-02-01 | Robert Bosch Gmbh | Elektrische Maschineneinheit mit Nut zur Aufnahme einer Schutzkappe |
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