JP2003206846A - 径方向伸縮式風車及びその運転方法 - Google Patents

径方向伸縮式風車及びその運転方法

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JP2003206846A JP2002003396A JP2002003396A JP2003206846A JP 2003206846 A JP2003206846 A JP 2003206846A JP 2002003396 A JP2002003396 A JP 2002003396A JP 2002003396 A JP2002003396 A JP 2002003396A JP 2003206846 A JP2003206846 A JP 2003206846A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 風速に対応して翼の通過面積を変化可能とし
て、風車の出力を疲労破壊の発生を回避し得る範囲で最
大限に保持することを可能とする径方向伸縮式風車及び
その運転方法を提供する。 【解決手段】 風車において、ロータを円筒状に形成し
て各翼を該ロータに半径方向に移動可能に取り付けると
ともに、翼の内周部に該各翼を半径方向に往復動せしめ
る翼移動機構を連結し、翼移動機構によって各翼を半径
方向に往復動せしめることにより風の翼通過面積を変化
可能に構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、風車発電装置等に
適用され、複数の翼に風力を作用させ該翼の回転力をロ
ータを介しあるいは直接に出力側の風車軸に伝達するよ
うに構成された風車において、前記翼を半径方向に往復
動せしめることにより風の翼通過面積を変化可能にした
径方向伸縮式風車及びその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ロータに支持された複数の翼に風力を作
用させて回転力を発生せしめる風車によって発電機を駆
動するようにした風車発電装置を多数併設することによ
り高出力の発電能力を備えた風力発電設備は、丘陵上や
山上等の高所あるいは洋上等の高風速が得られる場所に
設置されている。
【0003】かかる風車発電装置や種々の動力源に適用
される風車装置は、例えば特開平5−60053号に示
されるように、出力軸を構成する風車軸に固着されたロ
ータヘッド(翼支持部材)の外周に複数の翼を固着し、
風力により発生する翼の回転力を該ロータヘッドを経て
風車軸に伝達するように構成されており、稼動時におけ
るエネルギーや消費電力(必要発電電力)に対応して風
車軸に連結される翼のピッチを変化させ、風速に応じた
翼ピッチの最適点を探して運転制御することにより所要
の発電電力を保持するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然るに、かかる風車装
置において風(空気流)による風車の動力(エネルギ
ー)は、該風車における風の通過面積即ち翼の外周円と
翼根の内周円との間に形成される環状面の面積Sに比例
する。即ち、翼根の内周円の半径をl、外周円の半径を
Lとすると、前記環状面の面積つまり翼の通過面積S
は、 S=π(L―l) (1) となり、風車の動力を増大するには、翼の外周円の半径
Lを大きくするか、あるいは翼の外周円と翼根の内周円
との差つまり翼長を長くすることを要する。
【0005】また、かかる風車の出力Pは、風速をV、
翼の通過面積をSとすると、 P=k・S・V (2) 即ち風車の出力P、つまり風車発電装置であれば、発電
量は風車設置場所の気象状態よって左右される風速Vの
増大には限度があることから、翼の通過面積Sを増加す
ることにより増大可能となる。
【0006】然るに、前記風車の出力Pを増大するため
に翼の通過面積Sを増加した場合、気象状態の変化に伴
う突風の発生等によって風速Vが過大になった際には、
前記風車の出力Pが増大する一方で、過大風速の作用に
より翼及びロータ等の回転部材が疲労破壊を起こし易く
なる。
【0007】しかしながら、前記特開平5−60053
号等の従来技術にあっては、風車軸よりもやや大径のロ
ータヘッドに翼が直接固着された構造であるため、翼の
外周円の半径Lを大きく採り難く風車の出力Pの増大に
は限界があり、また前記外周円の半径Lを最大限に採っ
て翼の通過面積Sを大きくした場合には、気象状態の変
化に伴う突風の発生等によって風速Vが過大になった際
には翼及びロータ等の回転部材が疲労破壊を起こし易
い、等の問題点を有している。
【0008】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、風
速に対応して翼の通過面積を変化可能として、風車の出
力を疲労破壊の発生を回避し得る範囲で最大限に保持す
ることを可能とする径方向伸縮式風車及びその運転方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため、請求項1記載の発明として、ロータに支持
された複数の翼に風力を作用させ、該翼の回転力を前記
ロータを介して出力側の風車軸に伝達するように構成さ
れた風車において、前記ロータを円筒状に形成して前記
翼を該ロータに半径方向に移動可能に取り付けるととも
に、前記翼の内周部に該翼を半径方向に往復動せしめる
翼移動機構を連結し、前記翼移動機構によって前記翼を
半径方向に往復動せしめることにより風の翼通過面積を
変化可能に構成したことを特徴とする径方向伸縮式風車
を提案する。請求項1において、具体的には請求項2記
載のように、前記ロータに円周方向等間隔に半径方向の
嵌合孔を設け、各嵌合孔に前記翼を往復動可能に嵌合
し、該ロータの内側中空部内に前記翼移動機構を設置す
る。
【0010】請求項3記載の発明は前記翼移動機構の制
御手段に係り、請求項1に加えて前記翼に作用する風速
を検出する風速検出器と、該風速検出器から風速の検出
信号が入力され該風速の検出値に基づき前記翼の所要翼
通過面積及び該所要翼通過面積に相当する翼の半径方向
位置を算出して前記翼移動機構に出力する制御装置とを
備えたことを特徴とする。
【0011】請求項4ないし7記載の発明は前記翼移動
機構の具体的構成に係り、請求項4記載の発明は請求項
2において、前記翼移動機構は、前記ロータに設けられ
た半径方向嵌合孔に回転可能に支持された複数のねじ棒
と、該ねじ棒に螺合されたスリーブと前記各翼とを連結
する複数のリンクと、前記各ねじ棒の内周端部に設けら
れたピニオンと、該ピニオンに噛み合いモータ等の駆動
装置によって回転駆動される駆動歯車とを備え、前記駆
動装置によって前記駆動歯車及びピニオンを介して前記
ねじ棒を回転させて前記スリーブを移動させ、該スリー
ブの移動に伴う前記複数のリンクの伸縮により前記各翼
を半径方向に往復動せしめるように構成されたことを特
徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は請求項2において、
前記翼移動機構は、前記ロータの中心部に配設された支
持部材と前記各翼の内周部とを連結し前記翼毎に設けら
れた伸縮可能な対をなすリンクと、前記各翼のリンク間
に架設されたねじ棒と、該ねじ棒を回転駆動するモータ
等の駆動装置とを備え、前記駆動装置によって前記ねじ
棒を回転させることにより前記各翼のリンク間長さを変
化させて該リンク及び該リンクに連結された前記各翼の
半径方向位置を変化可能に構成されたことを特徴とす
る。
【0013】請求項6記載の発明は請求項2において、
前記翼移動機構は、前記ロータと同心に設けられて互い
に逆方向に相対回転可能な2つのリングと、該2つのリ
ングと前記各翼の内周部とをピン結合し前記翼毎に設け
られた伸縮可能な対をなすリンクと、前記2つのリング
を相対回転駆動するモータ等の駆動装置と、前記ロータ
の中心部に配設されて前記リングの1つを支持する支持
部材とを備え、前記駆動装置によって前記リングを相対
回転させて前記対をなすリンクを伸縮させることにより
前記各翼を半径方向に往復動せしめるように構成された
ことを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は請求項2において、
前記翼移動機構は、前記ロータに設けられたスライダ受
に半径方向に往復動可能に嵌合されるとともに中心部に
ロータの半径方向にねじ孔が穿孔されたスライダと、一
端側を該スライダに球面継手等の曲面継手にて連結され
他端側を前記翼の内周側部位にピンにて結合されて該曲
面継手廻りに揺動可能に支持されたリンクと、前記スラ
イダのねじ孔に螺合されたねじ棒と、該ねじ棒を回転駆
動するモータ等の駆動装置とを備え、前記駆動装置によ
って前記ねじ棒を回転させて前記スライダを前記スライ
ダ受に沿ってロータの半径方向に移動させることにより
前記リンクを前記曲面継手廻りに揺動させ、前記ピンを
介して前記翼を前記嵌合孔に沿って往復動せしめるよう
に構成されたことを特徴とする。
【0015】請求項12記載の発明は請求項1ないし7
における径方向伸縮式風車の運転方法に係り、ロータに
支持された複数の翼に風力を作用させ、該翼の回転力を
前記ロータを介して出力側の風車軸に伝達するように構
成された風車の運転方法において、前記風車に作用する
風速を検出し、該風速の検出値が小さくなるに従い前記
ロータに半径方向に移動可能に取り付けた前記翼を半径
方向外方に移動させて風の翼通過面積を増大し、該風速
の検出値が大きくなるに従い前記翼を半径方向内方に移
動させて前記翼通過面積を減少せしめることを特徴とす
る。
【0016】請求項8ないし11記載の発明は、本発明
をダリウス型風車に適用したものであり、請求項8記載
の発明は、垂直に立設された風車軸の軸方向に沿って設
けられた支持部材と、前記風車軸の軸方向に架設され両
端部を前記支持部材に支持されて該風車軸の周方向に複
数組配設された翼とを前記風車軸の軸方向に沿って1段
あるいは複数段備え、前記翼に作用する風力により発生
する揚力によって前記風車軸を回転せしめるダリウス型
風車において、前記各支持部材を前記風車軸の半径方向
に移動可能に設けるとともに、前記各支持部材を前記風
車軸の半径方向に移動させて前記翼の半径方向位置を変
化させる翼移動機構を備え、該翼移動機構によって前記
支持部材を介して翼を半径方向に移動させることにより
該翼の回転半径を変化可能に構成したことを特徴とす
る。
【0017】請求項9記載の発明は請求項8において、
前記風車に作用する風速を検出する風速検出器と、該風
速検出器から風速の検出信号が入力され該風速の検出値
に基づき前記翼の所要翼通過面積及び該所要翼通過面積
に相当する翼の半径方向移動量を算出し、前記風速の検
出値が小さくなるに従い前記翼移動機構を介して前記各
支持部材を介して前記翼を半径方向外方に移動させて風
の翼通過面積を増大し、該風速の検出値が大きくなるに
従い前記翼を半径方向内方に移動させて前記翼通過面積
を減少せしめる制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0018】請求項10記載の発明は請求項8におい
て、前記翼移動機構は、前記風車軸に平行に立設されて
外周に右ねじ及び左ねじが軸方向に並設されたねじ棒
と、該ねじ棒の右ねじ及び左ねじに螺合して該ねじ棒の
回転により互いに反対方向に移動可能にされた対をなす
移動部材と、該対をなす移動部材と前記支持部材とをピ
ン連結する対をなすリンクと、前記ねじ棒を回転駆動す
るモータ等の駆動装置とを備え、前記駆動装置によって
前記ねじ棒を回転させて前記対をなす移動部材を前記風
車軸の軸方向に相対移動させ前記対をなすリンクを介し
て前記各支持部材を半径方向に移動させることにより前
記翼を半径方向に移動させるように構成されたことを特
徴とする。
【0019】請求項10において好ましくは請求項11
記載のように、前記ねじ棒の一端側に前記駆動装置を連
結し、1台の駆動装置により前記ねじ棒に螺合された前
記移動部材を同時に移動可能に構成するのがよい。
【0020】請求項13記載の発明は請求項8ないし1
1におけるダリウス型風車からなる径方向伸縮式風車の
運転方法に係り、垂直に立設された風車軸の軸方向に沿
って設けられた支持部材と、前記風車軸の軸方向に架設
され両端部を前記支持部材に支持されて該風車軸の周方
向に複数組配設された翼とを前記風車軸の軸方向に沿っ
て1段あるいは複数段備え、前記翼に作用する風力によ
り発生する揚力によって前記風車軸を回転せしめるダリ
ウス型風車に構成された風車の運転方法において、前記
各支持部材を前記風車軸の半径方向に移動させることに
より前記翼の半径方向位置を変化可能に構成して、前記
風車に作用する風速を検出し、該風速の検出値が小さく
なるに従い前記各支持部材を介して前記翼を半径方向外
方に移動させて風の翼通過面積を増大し、該風速の検出
値が大きくなるに従い前記翼を半径方向内方に移動させ
て前記翼通過面積を減少せしめることを特徴とする。
【0021】請求項1ないし7及び請求項12記載の発
明、また、ダリウス型風車においては請求項8ないし1
1及び請求項13記載の発明によれば、請求項3または
9の風速検出器によって風速を検出して制御装置に入力
する。該制御装置においては、前記(2)式の関係に基
づく風車の出力Pと風速V及び翼の通過面積Sとの関係
(関係(1))並びに翼及びロータ等の回転部材に疲労
破壊が発生する限界風速と最大翼通過面積との関係(関
係(2))が予め設定されており、前記風速の検出値が
入力されると該風速検出値に対応する前記関係(1)及
び(2)からの最適翼通過面積を算出し、翼移動機構の
駆動装置に出力する。
【0022】該翼移動機構においては、請求項2のよう
にロータに円周方向等間隔に設けた半径方向の嵌合孔内
において各翼を請求項4ないし7のような具体的機構に
よって半径方向に往復動せしめ、あるいはダリウス型風
車においては請求項8のように翼を支持する支持部材を
風車軸の半径方向に移動させて翼の半径方向位置を変化
させ、翼通過面積が前記最適翼通過面積になるような半
径方向位置に整定せしめる。
【0023】これにより、風速の検出値が小さくなるに
従い翼を半径方向外方に移動させて風の翼通過面積を増
大し該風速の検出値が大きくなるに従い翼を半径方向内
方に移動させて前記翼通過面積を減少せしめるように翼
の半径方向位置を制御して、該翼に作用している風速に
対して翼及びロータ等の運動部材に疲労破壊の発生を回
避し得る範囲で風車の出力Pが最大になるような翼通過
面積に相当する半径方向位置に翼を整定して運転するこ
とができる。
【0024】従ってかかる発明によれば、翼及びロータ
等の運動部材に疲労破壊の発生を回避しかつ風車の出力
が最大になる最適翼通過面積となるように、翼の半径方
向位置を常時自動的に制御して風車を作動させることが
でき、翼及びロータ等の運動部材の疲労寿命を長く保持
して風車出力を最大出力、風車発電装置であれば最大発
電量にて風車の運転を行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
ている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置など
は特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎな
い。
【0026】図1は本発明の第1実施例に係る径方向伸
縮式風車の風車軸心に直角な正面図(図2のB―B矢視
図)、図2(A)は風車軸心線に沿う要部断面図(図1
のA―A断面図)、(B)は(A)におけるZ部拡大図
である。図3は第2実施例を示す図1対応図、図4は第
3実施例を示す図1対応図である。図5は第4実施例を
示す図1対応図である。図6は前記第1〜第4実施例に
おける風車の上半分を示す要部断面図である。図7は第
5実施例に係るダリウス型径方向伸縮式風車の正面構成
図、図8は図7のY部拡大詳細図である。
【0027】本発明の第1〜第3実施例における風車の
上半分を示す図6において、2は円筒状に形成されたロ
ータで、外周に複数個(この例では3個)の翼1が円周
方向等間隔に後述するような手段で取り付けられるとと
もに後部に風車軸3が連結され、内側中空部02内には
後述する翼移動機構が設けられている。4は入口ガイド
部材で、後部が前記ロータ2とほぼ同一外径を有する円
筒状に形成された先細の殻体からなり後端部外周が前記
ロータ2の外周に近接され、図示しない支持塔に固定さ
れている。5は円筒状に形成された後部ケースで、外周
面が前記ロータ2の外周面とほぼ同一径に形成されてい
る。前記ロータ2は、前部側を軸受6を介して前記入口
ガイド部材に支持され、後部側を軸受7を介して前記後
部ケース5に支持されてロータ軸心020廻りに回転可
能となっている。
【0028】図1〜2に示す第1実施例において、前記
翼1はその根元部に形成された摺動部1aが、前記円筒
状のロータ2に円周方向等間隔で半径方向に穿孔された
嵌合孔2a内に往復動可能に嵌合されている。前記ロー
タ2には、円周方向において前記翼1の中間位置に3個
(複数個であればよい)の嵌合孔2bが穿孔され、各嵌
合孔2bに前記ねじ棒10の端部が回転可能にかつ軸方
向には移動不能に嵌合されている。16は該ねじ棒10
の内側寄りの部位に螺合されたスリーブ(ナット)であ
る。13は前記翼1の根元端部に固定されたリンクで、
該リンク13の両側はリンク12の一端側にピン14を
介して連結され、該リンク12の他端側はピン15を介
して前記スリーブ16に固定されたリンク17に連結さ
れている。
【0029】図2において、23はモータで、前記後部
ケース5あるいは入口ガイド部材4等のケース部材に固
定されている。20は該モータ23の出力軸に連結され
たかさ歯車である。該かさ歯車20は前記各ねじ棒10
の先端部に形成されたピニオン11に噛み合って、該か
さ歯車20の回転によりピニオン11及びこれが固定さ
れている前記ねじ棒10が回転するようになっている。
【0030】22は前記翼1の翼ピッチを変化させるた
めの翼ピッチ制御部材、21は翼ピッチ制御駆動力を伝
達するかさ歯車機構、22aは該かさ歯車機構21と前
記翼ピッチ制御部材22とを連結する連結軸である。前
記連結軸22aと翼ピッチ制御部材22とはスプライン
結合(1aが翼ピッチ制御部材22側のスプライン、2
2bが連結軸22a側のスプライン)等により、該連結
軸22aに対して該翼ピッチ制御部材22が前記翼1と
ともに半径方向に相対移動可能となっている。尚、前記
該翼ピッチ制御部材22の構成自体は公知であるので、
詳細な説明は省略する。
【0031】91は前記翼1に作用する風速を検出する
風速検出器、90はモータ制御装置である。モータ制御
装置90は前記風速検出器91から風速の検出信号が入
力され該風速の検出値に基づき前記翼1の所要翼通過面
積及び該所要翼通過面積に相当する翼の半径方向位置を
後述する手法によって算出し前記モータ23に出力する
ものである。
【0032】かかる構成からなる径方向伸縮式風車にお
いて、空気流(風)は入口ガイド部材4に案内されて翼
1の回転環状空間に流入し該翼1に作用してこれを回転
駆動した後、後部ケース5の外周面を出口側の案内とし
て後方に排出される。前記翼2の回転力はロータ2を経
て風車軸3に伝達され、発電機等の被駆動体を駆動す
る。
【0033】次に、前記翼1の半径方向移動制御につい
て説明する。前記風速検出器91によって、前記翼1に
作用する風速を検出して前記モータ制御装置90に入力
する。該モータ制御装置90においては、前記(2)式
の関係に基づく風車の出力Pと風速V及び翼の通過面積
Sとの関係(関係(1))、並びに翼1及びロータ2等
の回転部材に疲労破壊が発生する限界風速と最大翼通過
面積との関係(関係(2))が予め設定されている。
【0034】そして該モータ制御装置90においては、
前記風速検出値が入力されると、該風速検出値が前記風
車の出力を必要出力に保持するための設定風速よりも小
さい場合には、該風速検出値の許で前記必要出力に対応
する翼通過面積及び該翼通過面積に対応する翼1の半径
方向位置を算出し、前記モータ23に前記半径方向位置
への移動操作信号を出力する。該モータ23は前記モー
タ制御装置90からの移動操作信号に相当する量だけか
さ歯車20を介してピニオン11を回転させる。該ピニ
オン11の回転によりねじ棒10が回転し、該ねじ棒1
0の回転によりスリーブ16が該ねじ棒10に沿って移
動し、前記リンク12、13を介して翼1が半径方向外
側に移動せしめられ、翼通過面積が増大する。これによ
り、翼通過面積が前記必要出力相当面積に保持され、風
車は前記必要出力にて運転される。
【0035】また、該モータ制御装置90においては、
該風速検出値が前記風車の限界風速を超えた場合には、
該限界風速に対応する翼通過面積及び該翼通過面積に対
応する翼1の半径方向位置を算出し、前記モータ23に
前記半径方向位置への移動操作信号を出力する。該モー
タ23は、前記モータ制御装置90からの移動操作信号
により、前記と同様な駆動過程で以って、かさ歯車2
0、ピニオン11、ねじ棒10、スリーブ16、及びリ
ンク12、13を介して翼1を半径方向内側に移動せし
め、翼通過面積を減少せしめる。これにより、風車は、
風速に対して翼1及びロータ2等の運動部材に疲労破壊
の発生を回避し得る翼通過面積の範囲にて運転される。
【0036】このように、かかる実施例によれば、風速
の検出値が小さくなるに従い翼1を半径方向外方に移動
させて風の翼通過面積を増大し、該風速の検出値が大き
くなるに従い翼1を半径方向内方に移動させて前記翼通
過面積を減少せしめるように翼1の半径方向位置を制御
して、該翼1に作用している風速に対して翼1及びロー
タ2等の運動部材に疲労破壊の発生を回避し得る範囲で
風車の出力Pが最大になるような翼通過面積に相当する
半径方向位置に翼1を整定して運転することができる。
【0037】図3に示す第2実施例においては、ロータ
2の中心部に支持部材41を設け、該支持部材41と各
翼1の内周部つまり前記摺動部1aとを、伸縮可能な左
右2組の対をなすリンク31、37及び34、42を介
してピン33、35、44及び33、43、44により
連結している。そして、2つの翼1用のリンク31に固
定されたブラケット38、36間にねじ棒32を架設
し、該ねじ棒32の一端側を前記ブラケット38上に固
定されたナット39に螺合し、他端側をブラケット36
に軸支するとともに端部にピニオン40を固定してい
る。45は該ピニオン40を回転駆動するモータであ
る。
【0038】かかる実施例において、モータ45により
ピニオン40を回転駆動し、例えば図の矢印のように前
記ねじ棒32を伸長させると、前記伸縮リンク34、4
2及び31、37は互いに寄せられ、これによって前記
翼1はZ矢のように半径方向外側に移動せしめられる。
これにより、翼1の環帯面積が外側に寄り、翼通過面積
が増大する。該翼通過面積を減少させるには、前記ピニ
オン40を前記の場合とは逆に回転させて前記ねじ棒3
2を介して前記2組のリンク34、42及び31、37
を開き、各翼1を半径方向内側に移動させる。
【0039】図4に示す第3実施例においては、ロータ
2の中心部に支持部材57を設けるとともに、該ロータ
2と同心に互いに逆方向に相対回転可能な2つのリング
即ち内リング56及び外リング54を設けている。そし
て、前記支持部材57と外リング54と翼1の内周部つ
まり前記摺動部1aとを半径方向に伸縮可能な2つのリ
ンク52及び58を介してピン53、59により連結す
るとともに、前記内リング56と翼1の摺動部1aとを
リンク51を介してピン50、53により連結してい
る。
【0040】かかる実施例において、図示しないモータ
により前記2つのリングの一方つまり内リング56を例
えばW矢のように回転駆動すると、左右のリンク52、
58及び51は互いに寄せられ、これによって前記翼1
はX矢のように半径方向外側に移動せしめられる。これ
により、翼1の環帯面積が外側に寄り、翼通過面積が増
大する。該翼通過面積を減少させるには、前記内リング
56を前記の場合とは逆に回転させて前記左右のリンク
52、58及び51を開き、各翼1を半径方向内側に移
動させる。
【0041】図5に示す第4実施例において、105は
前記ロータ2に半径方向に固着された円筒状のスライダ
受、103は該スライダ受の内周に往復動可能に嵌合さ
れたスライダで、該スライダ103中心部にはロータ2
の半径方向にねじ孔103aが穿孔されている。101
はモータ、102は該モータ101の出力軸に固定され
たねじ棒で、該ねじ棒102は前記スライダ103のね
じ孔103aに螺合されている。また前記翼1の摺動部
1aの内周端部にはリンク107が固定されている。
【0042】106は揺動リンクで、一端側を前記スラ
イダ103の2箇所に球面継手104(円筒面等の曲面
継手であればよい)にて連結され該球面継手104廻り
に揺動可能となっている。また該揺動リンク106はそ
の他端側を対向する2つの翼1の内周側部位に長孔10
8を介してピン109にて連結されている。111は支
持リンクで前記ねじ棒102の外周に往復動可能に嵌挿
されている。110はリンク受で、前記各揺動リンク1
06に嵌挿されて該揺動リンク106を案内するととも
に下端部が前記支持リンク111の外周端部にピン11
4にて連結されている。112、113は前記ねじ棒1
02に一定間隔をおいて設けられたストッパで、該スト
ッパ112、113間を前記支持リンク111が往復動
可能となっている。
【0043】かかる第4実施例において、モータ101
によりねじ棒102が例えば図のN方向に回転せしめら
れると、スライダ103がスライダ受105に沿ってM
方向に移動し、各揺動リンク106が球面継手104を
支点としてL方向にリンク受110に案内されて揺動
し、長孔108及びピン109を介してリンク107及
び翼1がJ方向つまり内周方向に移動せしめられる。こ
れにより該翼1の環帯面積が内側に寄り、翼通過面積が
減少する。前記ねじ棒102を前記方向と逆方向に回転
すれば、該翼1の環帯面積が外側に寄り、翼通過面積が
増大する。
【0044】図7〜8に示す第5実施例は本発明をダリ
ウス型風車に適用したもので、61は垂直に立設された
風車軸である。75、75はねじ棒で、前記風車軸61
の両側に該風車軸61と平行に立設されて外周に右ねじ
部75a及び左ねじ部75bが軸方向に並設されてい
る。66は前記風車軸61の軸方向に沿って設けられた
複数個(この例では3個)の支持部材で、該支持部材6
6の間に該風車軸61の周方向に複数組配設された翼6
0がピン69により枢支されている。該翼60は風車軸
の軸方向に沿って1段あるいは複数段(この例では2
段)配設される。
【0045】62、63は前記風車軸61の軸方向に沿
い対をなして3組(1組でも複数組でもよい)設けられ
た移動部材で、各組の1つが右ねじを有して前記ねじ棒
75の右ねじ部75aに螺合され残りの1つが左ねじを
有して前記ねじ棒75の左ねじ部75bに螺合され、該
ねじ棒75の回転により互いに反対方向に移動可能にな
っている。また前記各移動部材66は前記風車軸61に
キー77を介して相対回転不能にかつ軸方向には相対移
動可能に嵌合されている。76、64は対をなすリンク
で、前記支持部材66と前記対をなす移動部材62、6
3とを該リンク76、64を介してピン67、68及び
65、70にて連結している。また、前記風車軸61は
地上に固定されたケース71に軸受72及び73を介し
て回転可能に支持されている。74は該風車によって駆
動される発電機である。
【0046】図8において、78はモータ、79は該モ
ータ78の出力歯車で、該出力歯車79は前記ねじ棒7
5の一方側の下端部に固定されたねじ棒歯車80に噛み
合っている。81は双方のねじ棒75の下端部に固定さ
れたスプロケットで、該スプロケット81間にはチェー
ン82が架設されて、前記モータ78の回転力を該チェ
ーン82を介して左右のねじ棒75の回転を均一にして
いる。
【0047】91は前記風車に作用する風速を検出する
風速検出器である。90はモータ制御装置で、該風速検
出器91から入力される風速の検出値に基づき前記翼1
の所要翼通過面積及び該所要翼通過面積に相当する該翼
1の半径方向移動量を算出し、後述する方法にて前記モ
ータを駆動制御するものである。
【0048】かかる構成からなるダリウス型風車におい
て、前記風速検出器91から風速の検出信号がモータ制
御装置90に入力されると、該モータ制御装置90にお
いては、該風速の検出値に基づき、該風速に対応する前
記翼60の所要通過面積及び該所要通過面積に相当する
翼60の半径方向移動量を算出する。かかる翼60の翼
通過面積及び半径方向位置制御は、前記第1ないし第3
実施例と同様に、前記風速検出値が小さくなるに従い翼
60を半径方向外方に移動させて風の翼通過面積を増大
し、該風速の検出値が大きくなるに従い翼60を半径方
向内方に移動させて前記翼通過面積を減少せしめるよう
に翼60の半径方向位置を制御する。
【0049】そして、風速検出値が小さくなり翼60の
半径方向位置を外方に移動させる際には、前記モータ制
御装置90からの制御操作信号により、モータ78が出
力歯車79、ねじ棒歯車80、及びチェーン82とスプ
ロケット81を介して左右のねじ棒75、75を同期し
て回転させると、該ねじ棒75の右ねじ部75a及び左
ねじ部75bに螺合されている前記対をなす移動部材6
2、63が引き寄せられ(近づけられ)、これにより対
をなすリンクを介して翼60を支持する支持部材66が
半径方向外方に移動し、翼60の回転半径が増大する。
【0050】また、風速検出値が大きくなり翼60の半
径方向位置を内方に移動させる際には、モータ78によ
り左右のねじ棒75、75を前記とは逆方向に回転させ
ると、該ねじ棒75の右ねじ部75a及び左ねじ部75
bに螺合されている前記対をなす移動部材62、63が
離隔され(遠ざけられ)、これにより対をなすリンクを
介して翼60を支持する支持部材66が半径方向内方に
移動し、翼60の回転半径が減少する。
【0051】
【発明の効果】以上記載の如く本発明によれば、風速の
検出値が小さくなるに従い翼を半径方向外方に移動させ
て風の翼通過面積を増大し該風速の検出値が大きくなる
に従い翼を半径方向内方に移動させて前記翼通過面積を
減少せしめるように翼の半径方向位置を制御して、該翼
に作用している風速に対して翼及びロータ等の運動部材
に疲労破壊の発生を回避し得る範囲で風車の出力Pが最
大になるような翼通過面積に相当する半径方向位置に翼
を整定して運転することができる。
【0052】従って本発明によれば、翼及びロータ等の
運動部材に疲労破壊の発生を回避しかつ風車の出力が最
大になる最適翼通過面積となるように、翼の半径方向位
置を常時自動的に制御して風車を作動させることがで
き、翼及びロータ等の運動部材の疲労寿命を長く保持し
て風車出力を最大出力、風車発電装置であれば最大発電
量にて風車の運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る径方向伸縮式風車
の風車軸心に直角な正面図(図2のB―B矢視図)であ
る。
【図2】 (A)は第1実施例の風車軸心線に沿う要部
断面図(図1のA―A断面図)、(B)は(A)におけ
るZ部拡大図である。
【図3】 第2実施例を示す図1対応図である。
【図4】 第3実施例を示す図1対応図である。
【図5】 第4実施例を示す図1対応図である。
【図6】 前記第1〜第4実施例における風車の上半分
を示す要部断面図である。
【図7】 第5実施例に係るダリウス型径方向伸縮式風
車の正面構成図である。
【図8】 図7のY部拡大詳細図である。
【符号の説明】
1 翼 1a 摺動部 2 ロータ 2a 嵌合孔 02 内側中空部 3 風車軸 4 入口ガイド部材 5 後部ケース 6、7 軸受 10 ねじ棒 11 ピニオン 12、13、17 リンク 16 スリーブ 20 かさ歯車 22 翼ピッチ制御部材 23、45 モータ 31、37、34、42 リンク 32 ねじ棒 39 ナット 40 ピニオン 41 支持部材 51、52、58 リンク 54 外リング 56 内リング 57 支持部材 60 翼 61 風車軸 62、63 移動部材 76、64 リンク 66 支持部材 74 発電機 75 ねじ棒 75a 右ねじ部 75b 左ねじ部 77 キー 90 モータ制御装置 91 風速検出器 101 モータ 102 ねじ棒 103 スライダ 104 球面継手 105 スライダ受 106 揺動リンク 107 リンク 110 リンク受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 義之 長崎市深堀町五丁目717番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 弥冨 裕治 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株式 会社長崎造船所内 (72)発明者 三宅 寿生 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株式 会社長崎造船所内 (72)発明者 早川 公視 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株式 会社長崎造船所内 Fターム(参考) 3H078 AA01 BB07 BB11 BB30 CC03 CC52 CC62 CC73

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータに支持された複数の翼に風力を作
    用させ、該翼の回転力を前記ロータを介して出力側の風
    車軸に伝達するように構成された風車において、前記ロ
    ータを円筒状に形成して前記翼を該ロータに半径方向に
    移動可能に取り付けるとともに、前記翼の内周部に該翼
    を半径方向に往復動せしめる翼移動機構を連結し、前記
    翼移動機構によって前記翼を半径方向に往復動せしめる
    ことにより風の翼通過面積を変化可能に構成したことを
    特徴とする径方向伸縮式風車。
  2. 【請求項2】 前記ロータに円周方向等間隔に半径方向
    の嵌合孔を設け、各嵌合孔に前記翼を往復動可能に嵌合
    し、該ロータの内側中空部内に前記翼移動機構を設置し
    たことを特徴とする請求項1記載の径方向伸縮式風車。
  3. 【請求項3】 前記風車に作用する風速を検出する風速
    検出器と、該風速検出器から風速の検出信号が入力され
    該風速の検出値に基づき前記翼の所要翼通過面積及び該
    所要翼通過面積に相当する翼の半径方向位置を算出して
    前記翼移動機構に出力する制御装置とを備えたことを特
    徴とする請求項1記載の径方向伸縮式風車。
  4. 【請求項4】 前記翼移動機構は、前記ロータに設けら
    れた半径方向嵌合孔に回転可能に支持された複数のねじ
    棒と、該ねじ棒に螺合されたスリーブと前記各翼とを連
    結する複数のリンクと、前記各ねじ棒の内周端部に設け
    られたピニオンと、該ピニオンに噛み合いモータ等の駆
    動装置によって回転駆動される駆動歯車とを備え、前記
    駆動装置によって前記駆動歯車及びピニオンを介して前
    記ねじ棒を回転させて前記スリーブを移動させ、該スリ
    ーブの移動に伴う前記複数のリンクの伸縮により前記各
    翼を半径方向に往復動せしめるように構成されたことを
    特徴とする請求項2記載の径方向伸縮式風車。
  5. 【請求項5】 前記翼移動機構は、前記ロータの中心部
    に配設された支持部材と前記各翼の内周部とを連結し前
    記翼毎に設けられた伸縮可能な対をなすリンクと、前記
    各翼のリンク間に架設されたねじ棒と、該ねじ棒を回転
    駆動するモータ等の駆動装置とを備え、前記駆動装置に
    よって前記ねじ棒を回転させることにより前記各翼のリ
    ンク間長さを変化させて該リンク及び該リンクに連結さ
    れた前記各翼の半径方向位置を変化可能に構成されたこ
    とを特徴とする請求項2記載の径方向伸縮式風車。
  6. 【請求項6】 前記翼移動機構は、前記ロータと同心に
    設けられて互いに逆方向に相対回転可能な2つのリング
    と、該2つのリングと前記各翼の内周部とをピン結合し
    前記翼毎に設けられた伸縮可能な対をなすリンクと、前
    記2つのリングを相対回転駆動するモータ等の駆動装置
    と、前記ロータの中心部に配設されて前記リングの1つ
    を支持する支持部材とを備え、前記駆動装置によって前
    記リングを相対回転させて前記対をなすリンクを伸縮さ
    せることにより前記各翼を半径方向に往復動せしめるよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項2記載の径方向
    伸縮式風車。
  7. 【請求項7】 前記翼移動機構は、前記ロータに設けら
    れたスライダ受に半径方向に往復動可能に嵌合されると
    ともに中心部にロータの半径方向にねじ孔が穿孔された
    スライダと、一端側を該スライダに球面継手等の曲面継
    手にて連結され他端側を前記翼の内周側部位にピンにて
    結合されて該曲面継手廻りに揺動可能に支持されたリン
    クと、前記スライダのねじ孔に螺合されたねじ棒と、該
    ねじ棒を回転駆動するモータ等の駆動装置とを備え、前
    記駆動装置によって前記ねじ棒を回転させて前記スライ
    ダを前記スライダ受に沿ってロータの半径方向に移動さ
    せることにより前記リンクを前記曲面継手廻りに揺動さ
    せ、前記ピンを介して前記翼を前記嵌合孔に沿って往復
    動せしめるように構成されたことを特徴とする請求項2
    記載の径方向伸縮式風車。
  8. 【請求項8】 垂直に立設された風車軸の軸方向に沿っ
    て設けられた支持部材と、前記風車軸の軸方向に架設さ
    れ両端部を前記支持部材に支持されて該風車軸の周方向
    に複数組配設された翼とを前記風車軸の軸方向に沿って
    1段あるいは複数段備え、前記翼に作用する風力により
    発生する揚力によって前記風車軸を回転せしめるダリウ
    ス型風車において、前記各支持部材を前記風車軸の半径
    方向に移動可能に設けるとともに、前記各支持部材を前
    記風車軸の半径方向に移動させて前記翼の半径方向位置
    を変化させる翼移動機構を備え、該翼移動機構によって
    前記支持部材を介して翼を半径方向に移動させることに
    より該翼の回転半径を変化可能に構成したことを特徴と
    する径方向伸縮式風車。
  9. 【請求項9】 前記風車に作用する風速を検出する風速
    検出器と、該風速検出器から風速の検出信号が入力され
    該風速の検出値に基づき前記翼の所要翼通過面積及び該
    所要翼通過面積に相当する翼の半径方向移動量を算出
    し、前記風速の検出値が小さくなるに従い前記翼移動機
    構を介して前記各支持部材を介して前記翼を半径方向外
    方に移動させて風の翼通過面積を増大し、該風速の検出
    値が大きくなるに従い前記翼を半径方向内方に移動させ
    て前記翼通過面積を減少せしめる制御装置とを備えたこ
    とを特徴とする請求項8記載の径方向伸縮式風車。
  10. 【請求項10】 前記翼移動機構は、前記風車軸に平行
    に立設されて外周に右ねじ及び左ねじが軸方向に並設さ
    れたねじ棒と、該ねじ棒の右ねじ及び左ねじに螺合して
    該ねじ棒の回転により互いに反対方向に移動可能にされ
    た対をなす移動部材と、該対をなす移動部材と前記支持
    部材とをピン連結する対をなすリンクと、前記ねじ棒を
    回転駆動するモータ等の駆動装置とを備え、前記駆動装
    置によって前記ねじ棒を回転させて前記対をなす移動部
    材を前記風車軸の軸方向に相対移動させ前記対をなすリ
    ンクを介して前記各支持部材を半径方向に移動させるこ
    とにより前記翼を半径方向に移動させるように構成され
    たことを特徴とする請求項8記載の径方向伸縮式風車。
  11. 【請求項11】 前記ねじ棒の一端側に前記駆動装置を
    連結し、1台の駆動装置により前記ねじ棒に螺合された
    前記移動部材を同時に移動可能に構成したことを特徴と
    する請求項10記載の径方向伸縮式風車。
  12. 【請求項12】 ロータに支持された複数の翼に風力を
    作用させ、該翼の回転力を前記ロータを介して出力側の
    風車軸に伝達するように構成された風車の運転方法にお
    いて、前記風車に作用する風速を検出し、該風速の検出
    値が小さくなるに従い前記ロータに半径方向に移動可能
    に取り付けた前記翼を半径方向外方に移動させて風の翼
    通過面積を増大し、該風速の検出値が大きくなるに従い
    前記翼を半径方向内方に移動させて前記翼通過面積を減
    少せしめることを特徴とする径方向伸縮式風車の運転方
    法。
  13. 【請求項13】 垂直に立設された風車軸の軸方向に沿
    って設けられた支持部材と、前記風車軸の軸方向に架設
    され両端部を前記支持部材に支持されて該風車軸の周方
    向に複数組配設された翼とを前記風車軸の軸方向に沿っ
    て1段あるいは複数段備え、前記翼に作用する風力によ
    り発生する揚力によって前記風車軸を回転せしめるダリ
    ウス型風車に構成された風車の運転方法において、前記
    各支持部材を前記風車軸の半径方向に移動させることに
    より前記翼の半径方向位置を変化可能に構成して、前記
    風車に作用する風速を検出し、該風速の検出値が小さく
    なるに従い前記各支持部材を介して前記翼を半径方向外
    方に移動させて風の翼通過面積を増大し、該風速の検出
    値が大きくなるに従い前記翼を半径方向内方に移動させ
    て前記翼通過面積を減少せしめることを特徴とする径方
    向伸縮式風車の運転方法。
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