JP2003206818A - 乗り物用の燃料配管構造 - Google Patents
乗り物用の燃料配管構造Info
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Abstract
ィングされた金属配管より蓄積した静電気を除去するこ
とが可能な自動車の燃料配管構造を提供することであ
る。 【解決手段】 本発明は、表面が樹脂コーティング10
された金属製の燃料用配管4において、前記樹脂コーテ
ィング10の一部を剥離し、剥離した部分12を導電性
ゴムチューブ13により被覆したことを特徴とする自動
車の燃料配管構造を提供する。
Description
の乗り物に用いられる燃料配管構造に関する。より詳細
には、燃料の輸送に伴い燃料用配管に発生する静電気を
効果的に除去することが可能な乗り物用の燃料配管構造
に関する。
された燃料タンクに貯蔵され、燃料ポンプによりエンジ
ンまで供給される。この際、燃料からチリ、ゴミ等を取
り除くために、燃料供給ライン中にはストレーナが設け
られる。従来、ストレーナは、エンジンルームに配置さ
れていたが、近年、ストレーナを燃料タンク付近に配置
する傾向が高まっている。
設置したときに、燃料供給ライン中に用いられている樹
脂製チューブの耐久性が低下するという問題点が発生し
た。本出願人の検討の結果、その原因は、燃料がストレ
ーナで濾過される際に、静電気を帯び、この静電気が樹
脂チューブに蓄積し放電を起こすためであることが明ら
かとなった。
ライン中に用いられている樹脂チューブに導電性を付与
し、この樹脂チューブをボディにアースすることによ
り、樹脂チューブへの電荷の蓄積を回避する燃料配管構
造を想到し、特願平11−13574号として提案し
た。
り自動車には更なる耐久性が求められている。それに伴
い、燃料供給ラインの金属配管部分の防錆性を高めるた
めに、金属配管を被覆する樹脂コーティングを従来の数
十μmから数百μmへと厚くする試みがなされている。
ングが薄かったために、金属配管の導電性が保たれてお
り、ストレーナで帯電した燃料に由来する静電気は、金
属配管をボディに連結する金属製のクランプ等により直
ちにボディへと逃がされていた。しかし、樹脂コーティ
ングを数百μm厚とすると金属配管の絶縁性が高くな
り、金属配管に静電気が蓄積してしまうという新たな問
題が発生した。
のであり、燃料供給ラインの樹脂コーティングされた金
属配管から、静電気を除去することが可能な乗り物用の
燃料配管構造を提供することを課題とする。また、本発
明は、乗り物用の燃料配管構造において、導電性樹脂チ
ューブと金属配管との接続部であるコネクタとボディと
を容易に電気的に接続することができるアース部材を備
えた乗り物用の燃料配管構造を提供することを課題とす
る。
を解決するために次のように構成した。請求項1に記載
の発明は、表面が樹脂コーティングされた燃料用の金属
配管において、前記樹脂コーティングの一部を剥離し、
剥離した部分を導電性材料カバーにより被覆したことを
特徴とする乗り物用の燃料配管構造である。請求項1に
記載の発明によれば、金属配管の樹脂コーティングを剥
離して金属表面を露出し、剥離部分を導電性材料カバー
で被覆した。これにより、金属配管が帯電したとして
も、剥離部分の金属表面と接触する導電性材料カバーを
介してボディ等にアースを取ることができるため、燃料
用の金属配管に電荷が蓄積することを防止することがで
きる。
カバーは、導電性ゴムからなるチューブであることを特
徴とする請求項1記載の乗り物用の燃料配管構造であ
る。請求項2に記載の発明によれば、前記導電性材料カ
バーとして導電性ゴムからなるチューブを利用した。導
電性ゴムは伸縮性に富んでいるために、金属配管と密着
するので、樹脂コーティングが剥離された部分を雨水等
から保護することが可能となる。また、導電性ゴムの優
れた導電性により、金属配管中の電荷をボディ等に逃が
してやることが可能となる。
カバーは、前記樹脂コーティングと同種の樹脂に導電性
を付与したものからなり、この導電性材料カバーを前記
樹脂コーティングに溶着することを特徴とする請求項1
記載の乗り物用の燃料配管構造である。請求項3に記載
の発明によれば、金属配管の樹脂コーティングを剥離し
た部分に、この樹脂コーティングと同種の樹脂に導電性
を付与したものを溶着するので、樹脂コーティングと導
電性材料カバーとが一体となり、樹脂コーティング剥離
部分の防水性をより一層確実とすることができる。ま
た、導電性材料カバーにより金属配管とボディとの電気
的導電を確保することが可能となる。
ーブと金属配管とが導電性樹脂コネクタを介して接続さ
れている燃料配管構造において、前記導電性樹脂コネク
タとボディとが導電性を有する樹脂からなるヒモ状のア
ース部材により接続されており、このアース部材は、両
端部に環状の取付部を有し、一端側の取付部が前記樹脂
コネクタに接続され、他端側の取付部が前記ボディに設
けられたフックに接続されることを特徴とする乗り物用
の燃料配管構造である。
脂コネクタとボディとを導電性を有する樹脂等の柔軟性
素材からなるヒモ状のアース部材を用いて接続する。こ
の際、アース部材の一端側の取付部は導電性樹脂コネク
タの形状に対応して環状に形成されており、他端側の取
付部は、ボディに設けられたフックに係合するような形
状とされているので、アース部材の設置を容易に行うこ
とができると共に、アース部材は樹脂製であるので、そ
れ自身が錆びることはない。
図面を参照しながら説明する。 [燃料配管構造]まず、本発明を利用した自動車の燃料
配管構造について概説する。図1は、本発明を利用した
自動車の燃料配管構造の模式図である。ボディaの床下
には不図示の固定具により燃料タンク1が固定されてい
る。この燃料タンク1の中には、燃料ポンプ2が設けら
れており、燃料ポンプ2で吸引された燃料は、ストレー
ナ5、導電性樹脂チューブ3及び樹脂コーティングされ
た金属配管4を介して不図示のエンジンに供給される。
ストレーナ5と導電性樹脂チューブ3及び樹脂チューブ
3と金属配管4との接続には導電性樹脂のコネクタ6
a,6bがそれぞれ用いられる。
り、燃料中のチリ、ゴミ等が漉されるが、この際に静電
気が発生して燃料が帯電し、下流の導電性樹脂チューブ
3及び金属配管4を帯電する。詳細は後記するが金属配
管4は、所定の位置で樹脂コーティングが剥離され、こ
の剥離部には導電性ゴムチューブ13(図2(a))及
び導電性を有するインシュレータ14(図2(a))が
巻回(装着)され、さらに金属製クランプ7により把持
されボディaと連結されている。これにより、金属配管
4はボディaと電気的に接続するとともに、ボディaに
固定されている。このように、金属配管4とボディaと
が電気的に接続しているので、金属配管4は、燃料の有
する静電気により帯電することはない。尚、金属製クラ
ンプ7付近の構造は、本発明の請求項1〜3に記載の発
明に対応するものである。
らなるヒモ状のアース部材9が取り付けられており、そ
の他端側の取付部は、ボディaに設けられたフック8b
に係合されている。これにより、コネクタ6bとボディ
aとは電気的に接続され、導電性樹脂チューブ3の内部
の余剰電荷をボディaにアースしている。尚、コネクタ
6bとボディaとの間のアース部材9は、請求項4に記
載の発明に対応するものである。
に記載の発明について実施の形態を詳細に説明する。図
2(a)は、本発明の第1の実施形態を示す断面図であ
り、図1の燃料配管構造の前記したクランプ7付近を拡
大したものである。表面に樹脂コーティング10が施さ
れた金属配管4には、所定箇所が拡径したバルジ11が
形成されている。ここで、所定箇所は金属配管4をクラ
ンプする位置である。このバルジ11の部分において樹
脂コーティング10が金属配管4の全周に渡り剥離さ
れ、この金属配管4の金属が露出した露出部12が形成
されている。この露出部12を含んで、金属配管4の所
定幅に渡り、導電性ゴムチューブ13が金属配管4に巻
回されている。本実施の形態では導電性ゴムチューブ1
3はインシュレータ14の幅よりも若干広く形成されて
いる。この導電性ゴムチューブ13は、さらに、導電性
材料からなるインシュレータ14で巻回され、このイン
シュレータ14は、金属製クランプ7で把持されてボデ
ィaと接続されている。
脂からなり、金属配管4の防水性、防錆性を高めるため
に数百μmの厚さを有する。金属配管4においては、外
側に凸となったバルジ11の頂上付近に露出部12が形
成されているので、露出部12と導電性ゴムチューブ1
3との密着性は、バルジ11が設けられていない場合に
比べて高くなり、金属配管4と導電性ゴムチューブ13
との電気的接続が保証される。また、金属配管4の全周
に渡り凸となったバルジ11の存在により、金属配管4
を巻回する導電性ゴムチューブ13の金属配管4の軸方
向へのズレが防止される。また、バルジ11を設けるこ
とにより、樹脂コーティング10の剥離も容易に行われ
る。バルジ11は、金属配管4を両側から圧縮すること
により容易に形成できる。尚、図においては、樹脂コー
ティング10の存在を明確に示すために、樹脂コーティ
ング10の厚みを実際よりも強調して描いている。これ
は図2(b)〜図4(b)についても同様である。
管4の外径よりも小さく形成されている。そのため導電
性ゴムチューブ13を金属配管4に嵌め込んだ際に、両
者は固く密着し、接触部から雨水等が侵入することはな
く、防錆性が保持される。導電性ゴムチューブ13は、
環境の変化(雨水、温度変化等)に曝されて部分的に劣
化したとしても長期に渡り露出部12を保護することが
可能であるとともに、導電性が確保されるような厚さと
することが望ましい。
知の手法を用いることが可能であり、例えば、ゴム中に
カーボン粉末、金属粉末、カーボンファイバ等の導電性
フィラーを添加する方法が挙げられる。
ブ13と金属製クランプ7との間に介在して、金属配管
4から導電性ゴムチューブ13に流入する電荷を金属製
クランプ7を介してボディに逃がすための部材であるの
で、導電性を有する材料で形成されることが望ましい。
また、インシュレータ14には、自動車の稼動時に発生
する振動を吸収したり、部材間の微妙な寸法のズレを吸
収するための機能が要求されるので、可撓性を有する材
料からなることが望ましい。これらのことを勘案する
と、インシュレータ14は導電性を賦与したゴム等から
形成されることが望ましい。尚、インシュレータ14
は、絶縁体としての「インシュレータ」とは異なるもの
である。尚、本実施の形態においては、金属配管4の全
周に渡り樹脂コーティング10を剥離して露出部12を
形成しているが、金属配管4と導電性ゴムチューブ13
との間に充分な電気的接触が保たれるのであれば、後記
する第3実施形態と同様に、露出部12は、金属配管4
の表面の一部分のみを剥離するものであっても構わな
い。
面図を示した。尚、図2(b)においては図面が煩雑と
なることを防ぐために、図2(a)で示したインシュレ
ータ14、金属製クランプ7、ボディaは図示していな
い。第2の実施形態では、樹脂コーティング10が施さ
れた金属配管4はボディaとのクランプ位置である所定
箇所において金属配管4の全周に渡り樹脂コーティング
10が剥離され露出部12が形成されている。尚、第2
の実施形態においては、第1の実施形態とは異なり金属
配管4にバルジ11(図2(a))は形成されていな
い。
含んで本実施の形態では、インシュレータ14の幅より
も若干広い所定幅に渡って金属配管4に、加硫剤を添加
した導電性ゴム材料を巻回(装着)する。この状態で導
電性ゴム材料を金属配管4ごと加硫炉中で加熱すること
により導電性ゴム材料の加硫反応を進め、露出部12及
び樹脂コーティング10と密着した導電性ゴム15を得
る。
ゴム材料を露出部12に巻回した後に加硫を行うので、
第1の実施形態よりも導電性ゴム15と露出部12及び
導電性ゴム15と樹脂コーティング10との密着性が優
れている。つまり、第2の実施形態の燃料配管構造は防
水性及び導電性に優れている。尚、本実施の形態におい
ても、金属配管4と導電性ゴムチューブ13との間に充
分な電気的接触が保たれるのであれば、後記する第3実
施形態と同様に、露出部12は、金属配管4の表面の一
部分のみを剥離(皮むき)するものであっても構わな
い。
面図を示した。尚、図3(a)においても、図2(a)
で示したインシュレータ14、金属製クランプ7、ボデ
ィaは図示していない。
対応するものである。樹脂コーティング10が施された
金属配管4は、所定箇所において樹脂コーティング10
が剥離され露出部12が形成されている。この露出部1
2を覆うように、樹脂コーティング10と同種類の樹脂
に導電性を賦与した導電性皮膜16が溶着されている。
より具体的に言うと、例えば樹脂コーティング10とし
てナイロンが用いられている場合には、導電性皮膜16
としてカーボン粉末、金属粉末、カーボンファイバを添
加することにより導電性が賦与されたナイロンを用い
る。
いるので、金属配管4から効果的に電荷を除去すること
が可能となる。また、導電性皮膜16と樹脂コーティン
グ10とは同種の樹脂であるために互いに溶け合い硬く
結合するために、両者の接合部分には間隙が生ぜず、溶
着部分は高い防水性を有する。尚、本実施の形態では、
露出部12を金属配管4の一部分のみに形成したが、第
1、第2の実施形態と同様に、金属配管4の全周に渡り
露出部12を形成しても構わない。この場合には導電性
皮膜16は、露出部12全てを被覆するように設けられ
る。
面図を示した。尚、図3(b)においても、図2(a)
で示したインシュレータ14、金属製クランプ7、ボデ
ィaは図示していない。第4の実施形態は第1の実施形
態と類似しているが、金属配管4にバルジ11(図2
(a))が設けられていない点、及び、導電性ゴムチュ
ーブ13を金属製バンド17,17で補助的に固定して
いる点が異なっている。
ューブ13の両端部付近を積極的に金属製バンド17,
17により締め付けて固定しているので、金属配管4と
導電性ゴムチューブ13との接触部から雨水等が侵入す
る可能性を小さくすることができる。また、導電性ゴム
チューブ13が金属配管4の軸方向にズレることを防止
することが可能となる。さらに、長期に渡る使用によ
り、導電性チューブ13の変形等により露出部12と導
電性チューブ13との接触性が低下することを防ぐため
に、2点鎖線で示した金属製バンド17aを露出部12
の外周に追加して用いても良い。尚、本実施の形態にお
いても、金属配管4と導電性ゴムチューブ13との間に
充分な電気的接触が保たれるのであれば、前記した第3
の実施形態同様に、露出部12は、金属配管4の表面の
一部分のみを剥離するものであっても構わない。
面図を示した。尚、図4(a)においても、図2(a)
で示したインシュレータ14、金属製クランプ7、ボデ
ィaは図示していない。第5の実施形態は第1の実施形
態と類似しているが、バルジ11が2箇所に設けられて
いる点、露出部12が前記した2つのバルジ11,11
の中間部に設けられている点が異なっている。
所に設けているので、第1の実施形態に比較して、導電
性ゴムチューブ13の金属配管4の軸方向におけるズレ
がより一層抑制される。また、バルジ11,11の部分
で導電性ゴムチューブ13と金属配管4との密着度が高
くなるので、バルジ11,11間に設けられた露出部1
2の防水性が第1の実施形態に比べて高くなる。尚、本
実施の形態においても、金属配管4と導電性ゴムチュー
ブ13との間に充分な電気的接触が保たれるのであれ
ば、前記した第3の実施形態同様に、露出部12は、金
属配管4の表面の一部分のみを剥離するものであっても
構わない。また、第1実施形態同様に、露出部12はバ
ルジ11の部分を剥離するものであってもよい。
面図を示した。尚、図4(a)においては図面が煩雑と
なることを防ぐために、図2(a)で示したインシュレ
ータ14、金属製クランプ7、ボディaは図示していな
い。第6の実施形態は第5の実施形態と類似している
が、バルジ11が3箇所に設けられており、中央に設け
られたバルジ11に露出部12が設けられている点が異
なっている。
1,11を3箇所に設けているので、第5の実施形態と
比較して、導電性ゴムチューブ13の金属配管4の軸方
向へのズレがより一層抑制される。また、第5の実施形
態同様に防水性に優れている。さらに、金属配管4のバ
ルジ11の頂上付近に露出部12が設けられているの
で、露出部12と導電性ゴムチューブ13との密着性が
優れており、金属配管4中の余剰電荷を導電性ゴムチュ
ーブ13を介して直ちに逃がしてやることが可能とな
る。尚、本実施の形態においても、金属配管4と導電性
ゴムチューブ13との間に充分な電気的接触が保たれる
のであれば、前記した第3の実施形態同様に、露出部1
2は、金属配管4の表面の一部分のみを剥離するもので
あっても構わない。
の実施形態を説明する。尚、この実施形態は請求項4に
記載した発明に対応するものである。図5(a)は、図
1の前記したコネクタ6b及びフック8b付近を拡大し
たものである。導電性樹脂チューブ3と金属配管4との
間は導電性樹脂製のコネクタ6bにより接続されてい
る。導電性樹脂からなるアース部材9の一端はコネクタ
6bに挿通されており、他端はボディaに取り付けられ
たフック8bに接続されている。これによりコネクタ6
bとボディaとが電気的に接続され、導電性樹脂チュー
ブ3の電荷をボディaに逃がすことが可能となる。
示した。アース部材9は、導電性及び可撓性を有する樹
脂(ゴム等)からなる。アース部材9は、コネクタ側取
付部9a、ボディ側取付部9b、と両者を連結する連結
部9cとからなる、いわばストラップである。コネクタ
側取付部9aは略円環状に形成され、コネクタ側取付部
9aの円形開口部にコネクタ6bが挿通されるように形
成されている。ボディ側取付部9bは略楕円形状に形成
されており、ボディ側取付部9bの中央部に長手方向に
沿ってスリットが設けられている。このスリットはボデ
ィaに設けられたフック8bに嵌め込まれる。また、ボ
ディ側取付部9bには、突起9dが設けられている。こ
の突起9dは、ボディ側取付部9bをフック8bに人力
で嵌め込む際の力点となる。
来、通常の導線が用いられていたアースとして導電性と
可撓性を兼ね備えた樹脂製のアース部材9を用いた。こ
れにより、ボディaとコネクタ6bとの間のアース設置
作業で、従来銅線を固定するために用いられていたボル
トやナット等を使用する必要が無くなり、アース設置作
業が大幅に省力化される。また、アース部材9は樹脂製
であるので、導線のように錆びることが無く、アースの
信頼性が大幅に向上した。
自動車を例にして説明したが、本発明の燃料配管構造は
自動車に限定されず、陸、海、空、宇宙のあらゆる乗り
物に適応可能である。また、燃料としては、一般に自動
車に用いられるガソリン、軽油に限らずメタノール、水
素等を使用することも可能である。
に示すような顕著な効果を奏する。表面が樹脂コーティ
ングされて防錆性が高められた金属配管において、樹脂
コーティングの一部を剥離して、この部分を導電性カバ
ーで被覆したので、導電性カバーを介して、帯電した燃
料から金属配管に供給される余剰電荷をボディにアース
することが可能となった(請求項1)。
ゴムチューブを用いているので、金属配管樹脂コーティ
ングを剥離した部分の防水性を保つことが可能となる。
また、導電性カバーを介して、金属配管中の余剰電荷を
ボディ等にアースすることが可能となる(請求項2)。
ーティングと同種の樹脂に導電性を付与したものを溶着
するので、樹脂コーティングを剥離した部分の防水性を
より確実とすることが可能となる。また、導電性カバー
を介して、金属配管中の余剰電荷をボディ等にアースす
ることが可能となる(請求項3)。燃料用の配管に用い
られる導電性樹脂コネクタとボディとを導電性及び可撓
性を有する樹脂製のアース部材で接続した。このアース
部材は、ボディのフックとワンタッチで係合する取付部
を有しているので、アース部材の取付が従来に比べて格
段に容易となった。また、アース部材は樹脂製であるの
で、それ自身が錆びることはない(請求項4)。
図である。
た図面(a)と第2の実施形態(b)を示す側面図であ
る。
態(b)を示す側面図である。
態(b)を示す側面図である。
した図面(a)とアース部材の側面図(b)である。
Claims (4)
- 【請求項1】 表面が樹脂コーティングされた燃料用の
金属配管において、前記樹脂コーティングの一部を剥離
し、剥離した部分を導電性材料カバーにより被覆したこ
とを特徴とする乗り物用の燃料配管構造。 - 【請求項2】 前記導電性材料カバーは、導電性ゴムか
らなるチューブであることを特徴とする請求項1記載の
乗り物用の燃料配管構造。 - 【請求項3】 前記導電性材料カバーは、前記樹脂コー
ティングと同種の樹脂に導電性を付与したものからな
り、この導電性材料カバーを前記樹脂コーティングに溶
着することを特徴とする請求項1記載の乗り物用の燃料
配管構造。 - 【請求項4】 導電性樹脂チューブと金属配管とが導電
性樹脂コネクタを介して接続されている燃料配管構造に
おいて、前記導電性樹脂コネクタと乗り物のボディとが
導電性を有する樹脂からなるヒモ状のアース部材により
接続されており、このアース部材は、両端部に環状の取
付部を有し、一端側の取付部が前記樹脂コネクタに接続
され、他端側の取付部が前記ボディに設けられたフック
に接続されることを特徴とする乗り物用の燃料配管構
造。
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