JP2003206496A - 洗浄剤および洗浄液 - Google Patents

洗浄剤および洗浄液

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JP2003206496A
JP2003206496A JP2002004754A JP2002004754A JP2003206496A JP 2003206496 A JP2003206496 A JP 2003206496A JP 2002004754 A JP2002004754 A JP 2002004754A JP 2002004754 A JP2002004754 A JP 2002004754A JP 2003206496 A JP2003206496 A JP 2003206496A
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sodium
carbonate
potassium
ion
cleaning agent
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JP2002004754A
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Yuriko Takahashi
百合子 高橋
Hachiro Hirano
八朗 平野
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】環境に対する影響が少ない無機原料を主成分と
し、衣料用洗浄剤、食器用洗浄剤、または工業用洗浄剤
として使用する上で充分な洗浄力を有し、取扱が容易な
洗浄剤の提供。 【解決手段】炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セ
スキ炭酸ナトリウムからなる群より選択される1種以上
と、炭酸カリウム、炭酸水素カリウムからなる群より選
択される1種以上とを80質量%以上含有する粉末の洗
浄剤を水に溶解したときのイオン組成が、ナトリウムイ
オンがナトリウムイオンとカリウムイオンとのモル数合
計に対して5〜45モル%であり、かつ、炭酸イオンが
炭酸イオンと重炭酸イオンとのモル数合計に対して25
〜85モル%である洗浄剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣料用洗浄剤、食
器用洗浄剤、または工業用洗浄剤としての使用に適した
洗浄剤に関する。さらに、これを水に溶解してなる洗浄
液に関する。
【0002】
【従来の技術】界面活性剤を使用した合成洗剤の環境へ
の影響評価は、環境規制の高まりにより年々厳しさを増
している。また、そういった背景を基に、合成洗剤を使
用しなくても洗濯できるという衣料用洗濯機も登場し、
あまり合成洗剤を使用したくないという消費者も確実に
増えている。
【0003】環境に対する影響の少ない無機原料を主成
分とする洗浄剤については、従来から種々のものが開発
されている。しかしながら、例えば炭酸水素ナトリウム
のみからなる洗浄剤では洗浄力が不充分であったり、逆
に、高い洗浄力を有するものであっても被洗浄物を腐食
するなど、衣料用洗浄剤、食器用洗浄剤、または工業用
洗浄剤としての使用に適したものがないのが現状であ
る。また、これらの用途に用いるためには、洗浄剤が上
述した洗浄力や耐腐食性に加えて、取扱の容易性や安全
性をも兼ね備えることが必要とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、環境に対す
る影響が合成洗剤と比較して少ない無機原料を主成分と
し、衣料用洗浄剤、食器用洗浄剤、または工業用洗浄剤
として使用する上で充分な洗浄力を有し、取扱の容易性
や安全性を兼ね備えた洗浄剤を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウムからな
る群より選択される1種以上のナトリウム塩と、炭酸カ
リウム、炭酸水素カリウムからなる群より選択される1
種以上のカリウム塩とを80質量%以上含有する粉末の
洗浄剤であって、該洗浄剤を水に溶解したときのイオン
組成が、ナトリウムイオンがナトリウムイオンとカリウ
ムイオンとのモル数合計に対して5〜45モル%であ
り、かつ、炭酸イオンが炭酸イオンと重炭酸イオンとの
モル数合計に対して25〜85モル%である洗浄剤を提
供する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の洗浄剤は、環境に対する
影響が合成洗剤と比較して少ない無機原料のみからな
り、具体的には炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、
セスキ炭酸ナトリウムからなる群より選択される1種以
上のナトリウム塩と、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム
からなる群より選択される1種以上のカリウム塩との混
合物からなる。
【0007】本発明は、前記ナトリウム塩と前記カリウ
ム塩とを以下の配合条件を満たすように配合することに
より、従来のナトリウム塩のみ、またはカリウム塩のみ
を配合した洗浄剤と比較して顕著に洗浄力が向上し、衣
料用洗浄剤、食器用洗浄剤、または工業用洗浄剤として
使用する上で充分な洗浄力を有する洗浄剤を得る方法を
提供するものである。以下、具体的に説明する。
【0008】まず、本発明の洗浄剤は、前記ナトリウム
塩と前記カリウム塩とを80質量%以上含有する粉末の
洗浄剤である。好ましくは、90質量%以上含有するこ
とが好ましい。
【0009】次に、上述の洗浄剤を水に溶解したとき、
ナトリウムイオンのイオン組成がナトリウムイオンとカ
リウムイオンとのモル数合計に対して5〜45モル%で
ある。ここで、ナトリウムイオンのイオン組成が5モル
%未満であると、洗浄力が落ちるため好ましくない。逆
に、45モル%を超える場合にも、洗浄力が落ちるため
好ましくない。
【0010】さらに、上述の洗浄剤を水に溶解したと
き、炭酸イオンのイオン組成が炭酸イオンと重炭酸イオ
ンとのモル数合計に対して25〜85モル%である。こ
こで、炭酸イオンのイオン組成が25モル%未満である
と、アルカリ度が低いため、充分な洗浄力が得られな
い。逆に、85モル%を超える場合、アルカリ度が高く
なりすぎ、被洗浄物に影響を与えるのみならず、取扱上
の危険性が増大し好ましくない。
【0011】なお、本発明の洗浄剤を水道水に溶解した
場合、水道水中のミネラル分(カルシウムやマグネシウ
ムなど)と炭酸イオン、炭酸水素イオンとが結合して炭
酸カルシウムや炭酸水素カルシウムを生成し、水道水は
軟水化されるので、水道水に溶解して使用しても充分に
洗浄力を発揮する。したがって、本発明の洗浄剤の溶解
には水道水を始めとする各種の水を使用できる。しか
し、この反応にはある程度の時間を要するため、本発明
の洗浄剤に対し、さらにゼオライトまたはクエン酸ナト
リウムなどを添加すれば、衣料の洗浄に際し、軟水化剤
としての効果があり好ましい。
【0012】ここで、ゼオライトまたはクエン酸ナトリ
ウムの添加量は、5〜20質量%であることが好まし
い。さらに好ましい範囲は、10〜15質量%である。
添加量が5質量%未満であると、軟水化剤としての効果
を発揮することができず、また、20質量%を超えると
洗浄効果が落ちるため好ましくない。
【0013】また、本発明の洗浄剤を用いてアルミニウ
ム製の製品を洗浄する場合、アルカリによる腐食が想定
される。その場合は、アルミニウムに対する防食剤とし
て、ケイ酸ナトリウムまたはケイ酸カリウムを添加する
ことができる。
【0014】ここで、ケイ酸ナトリウムまたはケイ酸カ
リウムの添加量は、0.01〜5質量%であることが好
ましい。さらに好ましい範囲は、0.05〜2質量%で
ある。0.01質量%未満では防食効果が発現せず、ま
た、5質量%を超えても効果は変わらないため、好まし
くない。
【0015】なお、本発明の洗浄剤は、0.25〜5質
量%となるように水に溶解して得られる、pHが9.5
〜11.5の洗浄液として使用することが好ましい。洗
浄液のpHを9.5以上に保つことによって一定の洗浄
効果を発現させることが可能となる。一方、pHを1
1.5以下とすることで使用後の廃水処理が容易になる
ほか、弱アルカリ性であることから人体の洗浄にも適用
でき、例えば、入浴剤のような形態での使用も可能であ
る。
【0016】
【実施例】[例1]炭酸水素ナトリウム300g、炭酸
カリウム700gを配合し、20Lの水に溶解し、pH
10.35、電気伝導度13.8mS/cm(測定温度
25.0℃)の溶液を得た。溶液の組成およびpHを表
1に示す。この溶液を用い、鉱物油のついたステンレス
製の機械部品を洗浄した。
【0017】[例2]炭酸水素ナトリウム300g、炭
酸カリウム450g、炭酸ナトリウム250gを配合
し、20Lの水に溶解し、pH10.21、電気伝導度
12.2mS/cm(測定温度24.5℃)の溶液を得
た。溶液の組成およびpHを表1に示す。この溶液を用
い、鉱物油のついたステンレス製の機械部品を洗浄し
た。
【0018】[例3(比較例)]炭酸水素ナトリウム3
00g、炭酸ナトリウム700gを配合し、20Lの水
に溶解し、pH10.39、電気伝導度4.83mS/
cm(測定温度23.8℃)の溶液を得た。溶液の組成
およびpHを表1に示す。この溶液を用い、鉱物油のつ
いたステンレス製の機械部品を洗浄した。
【0019】[例4(比較例)]炭酸水素カリウム30
0g、炭酸カリウム700gを配合し、20Lの水に溶
解し、pH10.56、電気伝導度6.81mS/cm
(測定温度21.0℃)の溶液を得た。溶液の組成およ
びpHを表1に示す。この溶液を用い、鉱物油のついた
ステンレス製の機械部品を洗浄した。
【0020】[例5]炭酸水素ナトリウム250g、炭
酸カリウム400g、炭酸ナトリウム300g、炭酸水
素カリウム50gを配合し、20Lの水に溶解し、pH
10.25、電気伝導度5.54mS/cm(測定温度
19.0℃)の溶液を得た。溶液の組成およびpHを表
1に示す。この溶液を用い、鉱物油のついたステンレス
製とアルミニウム製の機械部品を洗浄した。
【0021】[例6]炭酸水素ナトリウム240g、炭
酸カリウム440g、炭酸ナトリウム300g、メタケ
イ酸ナトリウム20gを配合し、20Lの水に溶解し、
pH10.39、電気伝導度5.88mS/cm(測定
温度19.0℃)の溶液を得た。溶液の組成およびpH
を表1に示す。この溶液を用い、鉱物油のついたステン
レス製とアルミニウム製の機械部品を洗浄した。
【0022】
【表1】
【0023】[評価]本発明の洗浄剤を水に溶解してな
る例1、2、5、6の洗浄液は、例3および4の洗浄液
と比較して、機械部品の洗浄において優れた洗浄性能を
示した。
【0024】また、例5の洗浄液と例6の洗浄液とを比
較すると、洗浄性能においては同等であった。ただし、
例5の洗浄液をアルミニウム製部品と長時間接触させた
場合には、アルカリによる表面の腐食がみられたのに対
し、例6の洗浄液では腐食はみられなかった。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、環境に対する影響が合
成洗剤と比較して少ない無機原料の組み合せにより、衣
料用洗浄剤、食器用洗浄剤、または工業用洗浄剤として
使用する上で充分な洗浄力を有する洗浄剤を得ることが
できる。また、該洗浄剤を水に溶解してなる洗浄液は弱
アルカリ性のpHを有し、人体の洗浄にも適用できるな
ど取扱の容易性や安全性を兼ね備える。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23G 1/14 C23G 1/14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セ
    スキ炭酸ナトリウムからなる群より選択される1種以上
    のナトリウム塩と、炭酸カリウム、炭酸水素カリウムか
    らなる群より選択される1種以上のカリウム塩とを80
    質量%以上含有する粉末の洗浄剤であって、該洗浄剤を
    水に溶解したときのイオン組成が、ナトリウムイオンが
    ナトリウムイオンとカリウムイオンとのモル数合計に対
    して5〜45モル%であり、かつ、炭酸イオンが炭酸イ
    オンと重炭酸イオンとのモル数合計に対して25〜85
    モル%である洗浄剤。
  2. 【請求項2】さらにゼオライトまたはクエン酸ナトリウ
    ムを5〜20質量%含有する請求項1に記載の洗浄剤。
  3. 【請求項3】ケイ酸ナトリウムまたはケイ酸カリウムを
    0.01〜5質量%含有する請求項1または2に記載の
    洗浄剤。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の洗浄剤を
    0.25〜5質量%となるように水に溶解して得られ
    る、pHが9.5〜11.5の洗浄液。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007211037A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Asahi Glass Co Ltd 酸性付着物除去剤及び酸性付着物の除去方法
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KR101113206B1 (ko) 2011-09-05 2012-02-13 유콜 (주) 천연 제올라이트를 이용한 조리기구 및 식기 세척수 조성물 및 그것의 제조 방법
CN105297044A (zh) * 2015-11-13 2016-02-03 佛山市高明俊品金属制品有限公司 一种水性不锈钢清洗剂
JP2018058986A (ja) * 2016-10-05 2018-04-12 菱江化学株式会社 抗菌性液体洗浄剤、及び抗菌性洗浄剤用混合物
WO2022016688A1 (zh) * 2020-07-24 2022-01-27 苏州波菲特新材料科技有限公司 一种粉末脱脂剂、其制备方法及干燥装置

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