JP2003206294A - 燐酸、硫酸および尿素の縮合反応物およびその難燃剤としての使用 - Google Patents

燐酸、硫酸および尿素の縮合反応物およびその難燃剤としての使用

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂の成形加工や焼却時に環境破壊などを生
じることがなく、難燃効果に優れた難燃剤として有用な
縮合反応物およびそれを用いた難燃性製品を提供する。 【解決手段】 燐酸、硫酸および尿素をそれぞれ1:
0.1〜10.0:0.1〜10.0のモル比で混合し
た混合物またはこれと燐酸アンモニウム、硫酸亜鉛、硫
酸アルミニウム、シリカフラワー、珪酸ソーダ、硼砂お
よび有機アミノ化合物からなる群から選ばれる少なくと
も1種を添加した混合物を100℃以上の温度に加熱し
て得られる縮合反応物、並びにこれらの縮合反応物の難
燃剤としての使用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燐酸、硫酸および
尿素の縮合反応物およびその難燃剤としての使用に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂は、各種の産業分野で広範
囲に使用されている。しかしながら、熱可塑性樹脂は燃
焼し易いという性質を有し、特にポリオレフィン樹脂に
はその傾向が強い。そこで、火災に対する安全性の問題
から、可燃性の樹脂には難燃化を施す必要があり、その
ため従来から熱可塑性樹脂に対しては難燃化が行なわれ
てきた。
【0003】かかる熱可塑性樹脂の難燃化には、特開昭
61−106643号公報等に記載されているように、
有機ハロゲン系難燃剤と三酸化アンチモンを熱可塑性樹
脂に添加する方法がある。かかる有機ハロゲン系難燃剤
としては、一般に、デカブロモジフェニルオキサイド、
テトラブロモビスフェノールAのビスジブロモプロピル
エーテル、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシ
アヌレート、ヘキサクロロシクロペンタジエンのジール
スアルダー反応物などがある。
【0004】また、熱可塑性樹脂の難燃化に有用な他の
難燃剤として、ポリ燐酸アンモニウム、燐酸メラミン、
燐単体(赤燐)などのリン酸塩、水酸化マグネシウム、
水酸化アルミニウムなどの金属水酸化物、メタ錫酸、ヒ
ドロキシ錫酸亜鉛などの金属含水酸化物が提供されてい
る。
【0005】しかしながら、これらの難燃剤には様々な
難点がある。すなわち、有機ハロゲン系難燃剤を用いた
製品は、廃棄焼却される時にダイオキシンが発生すると
いう問題がある。ポリ燐酸塩などは、効果が小さく、多
量に用いても目的を達成し得ないという問題を有する。
また、燐単体には毒性火災の危険性がある。金属水酸化
物や金属含水酸化物などの無機化合物は、難燃の効果が
小さいため、多量に用いる必要があり、樹脂の物性低下
の原因となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの従
来技術の問題点を解消し、樹脂の成形加工や焼却時に環
境破壊などを生じることがなく、難燃効果に優れた難燃
剤として有用な縮合反応物およびそれを用いた難燃性製
品を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意検討の結果、燐酸、硫酸および尿素を
特定の配合比で反応させることにより、燐酸と尿素、硫
酸と尿素のそれぞれを反応させて得られる反応物に比較
して、難燃性付与効果に優れる反応物を与えることを見
出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0008】したがって、本発明は、燐酸、硫酸および
尿素をそれぞれ1:0.1〜10.0:0.1〜10.
0のモル比で混合した混合物を100℃以上の温度に加
熱して得られる縮合反応物を提供する。
【0009】本発明は、また、上記混合物にさらに燐酸
アンモニウム、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウム、シリカフ
ラワー、珪酸ソーダ、硼砂および有機アミノ化合物から
なる群から選ばれる少なくとも1種を添加した混合物を
100℃以上の温度に加熱して得られる縮合反応物を提
供する。
【0010】本発明は、さらに、上記したいずれかの縮
合反応物と、多価金属化合物、多価アルコール、アミノ
ーホルマリン系樹脂、有機過酸化物および有機アミノ化
合物からなる群から選ばれる少なくとも1種との混合物
を提供する。
【0011】本発明は、また、上記したいずれかの縮合
反応物または混合物を熱可塑性樹脂100質量部に対し
て1〜50質量部の量で添加し、溶融混練して得られる
難燃性樹脂組成物を提供する。
【0012】本発明は、また、上記したいずれかの縮合
反応物または混合物をが付与された難燃性繊維布帛を提
供する。
【0013】本発明は、また、上記したいずれかの縮合
反応物または混合物を含む難燃性化粧用樹脂組成物を提
供する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の縮合反応物は、熱可塑性
樹脂もしくはそのような樹脂からなる製品の難燃剤とし
て有用である。
【0015】本発明の縮合反応物は、燐酸1.0モル
と、硫酸0.1〜10.0モルおよび尿素0.1〜1
0.0モルの混合物を100℃以上の温度に加熱して得
られる反応生成物である。本発明の縮合反応物は、燐酸
1.0モルに対して、硫酸1.5〜2.0モルおよび尿
素2.0〜3.0モルを反応させたものであるのが好ま
しい。燐酸の量に対して硫酸の量が多く、尿素の量が少
なすぎる場合には、得られる縮合反応物が強酸性とな
り、重縮合が進まず、固形物として取り出すことが困難
になる。固形物として取り出された縮合反応物は、粒径
が大きいため、粉砕する必要があり、粉砕後の粒度分布
幅および平均粒径が小さいものが好ましい。
【0016】また、本発明の縮合反応物は、燐酸1.0
モルと、硫酸0.1〜10.0モルおよび尿素0.1〜
10.0モルの混合物にさらに追加成分として燐酸アン
モニウム、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウム、シリカフラワ
ー、珪酸ソーダ、硼砂および有機アミノ化合物からなる
群から選ばれる少なくとも1種を添加した混合物を10
0℃以上の温度に加熱して得られる反応生成物であって
もよい。この縮合反応物において、添加されるこれらの
追加成分の量は、燐酸の1.0モル量に対して、燐酸ア
ンモニウムでは0.1〜5.0モル、硫酸塩、珪酸塩お
よび硼砂では0.001〜0.1モル、有機アミノ化合
物では0.01〜10.0モルであるのが好ましく、ま
た燐酸アンモニウムで0.5〜2.0モル、硫酸塩、珪
酸塩、硼酸塩および硼素化合物で0.002〜0.01
モル、有機アミノ化合物で0.05〜1モルであるのが
さらに好ましい。ここで、硫酸塩および珪酸塩として
は、亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、カルシウムお
よびナトリウムなどの塩が挙げられる。また、有機アミ
ノ化合物としてはメラミンなどが挙げられる。
【0017】本発明の混合物においては、上記縮合反応
物と混合される多価金属化合物、多価アルコール、アミ
ノ−ホルマリン系樹脂、有機過酸化物および/または有
機アミノ化合物の量は、燐酸の1.0モル量に対して、
0.001〜10.0モルであるのが好ましく、0.0
1〜1.0モルであるのがさらに好ましい。ここで、多
価金属化合物としては蓚酸錫、炭酸錫などが挙げられ、
多価アルコールとしてはジペンタエリスリトール、トリ
ペンタエリスリトールなどが挙げられ、アミノ−ホルマ
リン系樹脂としてはメラミン樹脂、尿素樹脂などが挙げ
られ、有機過酸化物としてはジクミルパーオキサイドな
どが挙げられる。
【0018】本発明の難燃性樹脂組成物において、上記
本発明の縮合反応物または混合物の配合量は、熱可塑性
樹脂100重量部に対して、1〜50重量部、好ましく
は25〜35重量部である。この配合量が、上記の範囲
内にあると、得られる樹脂組成物は十分な難燃性を有
し、また機械的特性も良好である。
【0019】本発明に有用な熱可塑性樹脂としては、熱
可塑性を有する樹脂であれば特に限定されないが、例え
ば、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。
【0020】本発明の難燃性樹脂組成物には、必要に応
じて、充填剤、安定剤、帯電防止剤、滑剤、分散剤、可
塑剤及びその他の添加剤を添加することができる。かか
る添加剤の例を挙げれば、充填剤として、ガラス繊維、
炭素繊維、タルク、クレー、マイカ、珪酸カルシウム、
硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、ガラスビーズ、二硫
化モリブデン、グラファイト等がある。また、安定剤と
しては、トリアルキルホスファイト、ビスフェノールA
ジグリシジルエーテル、ジベンゾイルメタン、過塩素酸
塩、ハイドロタルサイト、ゼオライト等が挙げられる。
また、帯電防止剤としては、モノ直鎖アルキルトリメチ
ルアンモニウム塩、モノアシロイルアミゴアルキルトリ
メチルアンモニウム塩、直鎖アルキル硫酸トリエタノー
ルアミン塩、直鎖アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレン
直鎖アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレン直鎖アルキル
エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブ
ロックコポリマー等が挙げられる。また、滑剤として
は、例えば、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、
ステアリン酸亜鉛、高級脂肪酸モノグリセライド、ポリ
オキシエチレン高級脂肪酸エステル等が挙げられる。ま
た、可塑剤としては、ジオクチルフタレート、ジブチル
フタレート、トリクレジルホスフェート、ジオクチルア
ジペート等が挙げられる。
【0021】さらに、本発明の縮合反応物または混合物
を、難燃剤として、カーテンやカーペット等の繊維布帛
に付与することにより、難燃性繊維布帛を得ることもで
きる。この場合、本発明の縮合反応物または混合物は、
繊維布帛の処理のための水系エマルションに混合して用
いられるのが好ましい。また、本発明の縮合反応物また
は混合物を、ポリオレフィン系壁紙や紙壁紙等の壁装材
に用いられる化粧用樹脂組成物に添加し、例えばこれを
化粧用樹脂組成物に混合溶解させて、難燃性化粧用樹脂
組成物とすることもできる。さらに、本発明の縮合反応
物または混合物は、自動車の内装材や座席シートの難燃
化や、合板、木材その他の建築材料や構造材等の難燃化
等のための難燃剤として用いることもできる。
【0022】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに説明す
るが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるも
のではない。
【0023】実施例1 85%燐酸13重量部、濃硫酸20重量部および尿素1
7重量部を混合し、攪拌しながら170℃まで加熱し
て、縮合反応物No.1を得た。
【0024】実施例2 85%燐酸6.5重量部、燐酸2アンモニウム6.5重
量部、濃硫酸20重量部および尿素17重量部を混合
し、攪拌しながら170℃まで加熱して、縮合反応物N
o.2を得た。
【0025】実施例3 85%燐酸52重量部、実施例1で得られた縮合反応物
No.1を5重量部および尿素15重量部を混合し、攪
拌しながら加熱し、200℃で燐酸2アンモニウム30
重量部および尿素15重量部を添加し、ここで再加熱し
て120℃まで低下した温度を200℃まで上げ、さら
にメラミン15重量部を加え、攪拌下に300℃まで加
熱して、縮合反応物No.3を得た。
【0026】実施例4 85%燐酸52重量部、実施例2で得られた縮合反応物
No.2を5重量部および尿素15重量部を混合し、攪
拌しながら加熱し、200℃で燐酸2アンモニウム30
重量部および尿素15重量部を添加し、ここで再加熱し
て120℃まで低下した温度を200℃まで上げ、さら
にメラミン15重量部を加え、攪拌下に300℃まで加
熱して、縮合反応物No.4を得た。
【0027】実施例5 実施例3および実施例4で得られた縮合反応物No.3
および縮合反応物No.4のそれぞれにジクミルパーオ
キサイドを重量比99.8:0.2になるように混合
し、混合物No.1および混合物No.2を得た。
【0028】実施例6 実施例3および実施例4で得られた縮合反応物No.3
および縮合反応物No.4のそれぞれにシリカフラワー
を重量比98:2で混合して、混合物No.3および混
合物No.4を得た。
【0029】実施例7 実施例3および実施例4で得られた縮合反応物No.3
および縮合反応物No.4のそれぞれに蓚酸錫を重量比
98:2で混合して、混合物No.5および混合物N
o.6を得た。
【0030】実施例8 実施例3および実施例4で得られた縮合反応物No.3
および縮合反応物No.4のそれぞれにジペンタエリス
リトールを重量比2:1で混合して、混合物No.7お
よび混合物No.8を得た。
【0031】実施例9 85%燐酸52重量部、実施例1で得られた縮合反応物
No.1を5重量部および尿素15重量部を混合し、攪
拌しながら加熱し、200℃で燐酸2アンモニウム30
重量部および尿素15重量部を添加し、ここで再加熱し
て120℃まで低下した温度を200℃まで上げ、さら
にメラミン39重量部を加え、攪拌下に300℃まで加
熱して、縮合反応物No.5を得た。
【0032】実施例10 85%燐酸52重量部、実施例2で得られた縮合反応物
No.2を5重量部および尿素15重量部を混合し、攪
拌しながら加熱し、200℃で燐酸2アンモニウム30
重量部および尿素15重量部を添加し、ここで再加熱し
て120℃まで低下した温度を200℃まで上げ、さら
にメラミン39重量部を加え、攪拌下に300℃まで加
熱して、縮合反応物No.6を得た。
【0033】実施例11 実施例9および実施例10で得られた縮合反応物No.
5および縮合反応物No.6のそれぞれにジペンタエリ
スリトールを重量比2:1で混合して、混合物No.9
および混合物No.10を得た。
【0034】実施例12 85%燐酸52重量部、実施例1で得られた縮合反応物
No.1を5重量部および尿素15重量部を混合し、攪
拌しながら加熱し、200℃で燐酸2アンモニウム30
重量部および尿素15重量部を添加し、ここで再加熱し
て120℃まで低下した温度を200℃まで上げ、さら
にメラミン78重量部を加え、攪拌下に300℃まで加
熱して、縮合反応物No.7を得た。
【0035】実施例13 85%燐酸52重量部、実施例2で得られた縮合反応物
No.2を5重量部および尿素15重量部を混合し、攪
拌しながら加熱し、200℃で燐酸2アンモニウム30
重量部および尿素15重量部を添加し、ここで再加熱し
て120℃まで低下した温度を200℃まで上げ、さら
にメラミン78重量部を加え、攪拌下に300℃まで加
熱して、縮合反応物No.8を得た。
【0036】実施例14 実施例12および実施例13で得られた縮合反応物N
o.7および縮合反応物No.8のそれぞれにジペンタ
エリスリトールを重量比2:1で混合して、混合物N
o.11および混合物No.12を得た。
【0037】実施例15 上記で得られた各縮合物反応No.1〜6または混合物
No.1〜12のそれぞれを30重量部およびポリプロ
ピレン(PP)樹脂(住友化学製AW564)を70重
量部の割合で溶融混練して、試料片を18種類作成し、
UL94−垂直法およびLOI法(JIS K720
1)により評価を行った。結果を表1に示す。
【0038】比較例1 実施例15で用いた縮合反応物または混合物の代わりに
ポリ燐酸カルバメート、ポリ燐酸アンモニウム、メラミ
ン樹脂または2,4−ジアミノ−6−フェニルトリアジ
ンを使用し、またはそのような難燃剤を使用せずに、実
施例15に述べた操作を繰り返した。結果を同じく表1
に示す。
【0039】
【表1】
【0040】実施例16 上記で得られた混合物No.7〜12のそれぞれを30
重量部およびメルトインデックス(MI)値8のPP樹
脂を70重量部の割合で溶融混練して、試料片を6種類
作成し、UL94−垂直法により評価を行った。結果を
表2に示す。
【0041】実施例17 実施例16と同様に、混合物No.7〜12のそれぞれ
を30重量部、MI値3のPP樹脂を70重量部の割合
で溶融混練して、試料片を6種類作成し、UL94−垂
直法により評価を行った。結果を同じく表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】実施例17 縮合反応物No.3〜8の6種の難燃剤のそれぞれを水
系アクリル樹脂に固形分重量比1:1の割合で混合して
分散させ、塗布時にアルカリ増粘させ、一般的なポリエ
ステル系カーシートにウエットで180〜200g/m
2 の量で塗布し、温度80℃で5分間乾燥し、温度16
0℃1分間熱処理し、F.M.V.S.S−302法に
従って評価を行なった。結果を表3に示す。
【0044】比較例2 実施例15で用いた縮合反応物の代わりにポリ燐酸アン
モニウムまたは燐酸メラミンをを用い、実施例17に述
べた操作を繰り返した。結果を同じく表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】実施例18 壁紙の製品については、ポリエチレン系樹脂80〜90
重量部に充填剤70〜60重量部および難燃剤として実
施例3の縮合反応物No.3と実施例4の縮合反応物N
o.4をそれぞれ5重量部添加して、よく混合を行い、
カレンダー方式により表面層を形成し、難燃裏打紙(1
00g/m2)を貼り合わせて、276〜289g/m2
の難燃性壁紙を作成し、建築基準法施行令(建設省告示
1828号)により評価を行った。結果を表4に示す。
【0047】
【表4】
【0048】
【発明の効果】本発明の縮合反応物および混合物は、難
燃剤として有用であり、これを用いた難燃性製品は成型
加工や焼却処理時に環境的に好ましく、難燃効果に優れ
ているものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 吉克 大阪府高槻市日吉台5−8−20 Fターム(参考) 4H028 AA05 AA07 AA24 AA30 AA48 BA06 4H050 AA01 AA03 AB80 4J002 BB011 BB121 BC031 CF001 CL001 ET006 FD136

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燐酸、硫酸および尿素をそれぞれ1:
    0.1〜10.0:0.1〜10.0のモル比で混合し
    た混合物を100℃以上の温度に加熱して得られる縮合
    反応物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した混合物にさらに燐酸
    アンモニウム、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウム、シリカフ
    ラワー、珪酸ソーダ、硼砂および有機アミノ化合物から
    なる群から選ばれる少なくとも1種を添加した混合物を
    100℃以上の温度に加熱して得られる縮合反応物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載した縮合反応物
    と、多価金属化合物、多価アルコール、アミノーホルマ
    リン系樹脂、有機過酸化物および有機アミノ化合物から
    なる群から選ばれる少なくとも1種との混合物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載した縮合
    反応物または混合物を熱可塑性樹脂100質量部に対し
    て1〜50質量部の量で添加し、溶融混練して得られる
    難燃性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂で
    ある、請求項4記載の難燃性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載した縮合
    反応物または混合物が付与された難燃性繊維布帛。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載した縮合
    反応物または混合物を含む難燃性化粧用樹脂組成物。
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KR101195069B1 (ko) 2010-11-15 2012-10-29 순천향대학교 산학협력단 고효율 난연제 및 이의 제조방법
WO2014003279A1 (ko) * 2012-06-27 2014-01-03 주식회사 두본 멜라민포스페이트계 난연제의 제조방법

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